JP4304922B2 - 車両用ブレーキホース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や自動二輪車等の車両におけるブレーキ装置に使用され、高圧流体を移送又は圧力を伝達する車両用ブレーキホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のブレーキホースとして、図7に示すものが知られている。従来のブレーキホース20は、内部にブレーキ液が充填されるホース孔1Aが形成され、エチレン・プロピレン・ジエンゴムなどにより形成される内管ゴム層1、内管ゴム層1の外周に強力レーヨン、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維などにより編み込まれた第1繊維編組補強層2、第1繊維編組補強層2の外側に天然ゴム等から成る中間ゴム層8を介して第2繊維編組補強層9が設けられ、第2繊維編組補強層9の外周にクロロプレンゴムなどにより形成された外管ゴム層5から構成される。
【0003】
ここで中間ゴム層8を設けるのは、第1繊維編組補強層2及び第2繊維編組補強層9の繊維間の磨耗を防ぎ、耐久性を向上させるためである。この中間ゴム層8が存在しない場合には、使用時に加圧、屈曲運動や転舵運動が生じ、編組繊維が擦れあって磨耗し、繊維の強度が低下しホースの破壊が生ずるおそれがある。
【0004】
第2繊維編組補強層9と外管ゴム層5の間に接着層を形成するのは、JIS D2601「自動車部品−非鉱油系液ブレーキホースアセンブリ」をはじめ種々の規格で定められる性能を満足させるためであり、特に、ホース、金具間のシール性能を向上させ、「ブレーキ液適合性」を満足させるためである。
【0005】
また、JIS D2601等の規格によると、車両用ブレーキホースは、繊維層を2層以上設けることが規定されている。
【0006】
ところで、車両用ブレーキホースは、上記のように種々の制約があるが、近年製造コストの低減化や環境対策のためのブレーキホースの軽量化などが求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の車両用ブレーキホースによると、材料費の削減、換言すれば、単純に材料の使用量を削減して製造コストを下げるとすれば、JIS等に規格されている性能、特に耐久性を維持できないおそれがあるという問題がある。
【0008】
また、ブレーキ制動力及びブレーキフィーリングに大きく影響を与えるホース膨張量は、材料が削減されても低膨張であることが求められているが、低膨張を維持しようとすると、これ以上材料を削減することができない。
【0009】
更に、車両開発時におけるブレーキホースのレイアウト設計においては、エンジンルームの拡大やサスペンション性能及びブレーキ制動力の向上などにより、ブレーキホースは、狭く隙間の少ない部位に配置されるため、ブレーキホースレイアウトの設計に時間がかかるとともに、実装する際にも剛性を有するため配置が困難であるという問題がある。
【0010】
従って、本発明の目的は、製造コストを低減するために材料の使用量を削減し、ホースの軽量化を図るとともに、材料が削減されたとしても耐久性が維持され、低膨張量であり、更に剛性を低減できる車両用ブレーキホースを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、内側層と、この内側層の外側に中間ゴム層を介さずに設けられた第1及び第2の繊維編組補強層と、前記第2繊維編組補強層の外側に形成された外側層とからなる車両用ブレーキホースにおいて、前記第1繊維編組補強層の繊維編組は、糸間面積が0.1〜0.5mm2 の範囲で編み込まれており、前記第2繊維編組補強層の繊維編組は、糸間面積が1.5〜2.0mm2 の範囲で編み込まれており、前記第1及び第2の繊維編組補強層が接着層を介して外側層と接着されており、前記第1及び第2繊維編組補強層と外側層との接着力が9.8N/cm以上であることを特徴とする車両用ブレーキホースを提供する。
【0012】
第1繊維編組補強層の繊維編組は、糸間面積が0.1〜0.5mm2 の範囲で編み込まれており、第2繊維編組補強層の繊維編組は、糸間面積が1.5〜2.0mm2 の範囲で編み込まれることで、第2繊維編組補強層は、第1繊維編組補強層を補強する役目を果たすことになり、第1繊維編組補強層の強度を高めることができる。その結果、中間ゴム層を廃止することができるとともに、糸の使用量を低減でき、ホースの重量を軽減することができる。また、第1及び第2の繊維編組補強層と外側層との間に接着層を有することで、第1及び第2の繊維編組補強層の外側と外側層とが一体化し、三者が一体となって挙動するため、強度が向上するだけでなく低膨張を実現でき、また、剛性が低減する。
【0013】
本発明においては、前記目的を達成するために、前記第1及び第2繊維編組補強層は、外側層との接着力が9.8N/cm以上である。
【0014】
上記したように第2繊維編組補強層の編組は、糸間面積が1.5〜2.0mm 2 の範囲で編みこまれているため、第2繊維編組補強層の編組の糸間から第1繊維編組補強層の編組が露出するため、第1及び第2の繊維編組補強層と外側層とが接着層を介して密着し、JIS等の規格に適合する強度が得られる。
【0016】
第2繊維編組補強層の編組は、疎に編み込まれているため、第2繊維編組補強層の編組の糸間から第1繊維編組補強層の編組が露出するが、第2繊維編組補強層の糸間面積を大きくすることで、第1及び第2の繊維編組補強層と外側層とが密着しやすくなり、接着力が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明による車両用ブレーキホースの実施の形態を説明する。
本発明の車両用ブレーキホースは、第1繊維編組補強層と第2繊維編組補強層の間の中間ゴム層を廃止したものである。疎に編み込まれた第2繊維編組補強層の外周に接着層を形成することにより、結果として第2繊維編組補強層の編組の糸間から見える第1繊維編組補強層の外周も接着層が形成されるため、外管ゴム層と、第1繊維編組補強層及び第2繊維編組補強層との接触面積は、従来のブレーキホースと同等となる。適切な接着面積により、外管ゴム層と、第1繊維編組補強層及び第2繊維編組補強層の間の接着力は、9.8N/cm以上が確保され、ブレーキホースとして要求される強度を満足する。
【0020】
また、第2繊維編組補強層を外管ゴム層により拘束することで、中間ゴム層を無くしても、第2繊維編組補強層の動きを抑えることができ、従来のブレーキホースと同等あるいは同等以上の耐久性を有することとなる。
【0021】
図2から図4を参照しながら説明する。図2は第2繊維編組補強層の糸間面積と第1及び第2の繊維編組補強層と外管ゴム層との接着力の関係を示すグラフ、図3は、接着層を形成する前のブレーキホースの模式図で、(a)は平面図、(b)は断面図である。なお(a)において第1繊維編組補強層を省略してある。図4はブレーキホースの断面の模式図であり、(a)は第2繊維編組補強層の編組の糸間面積が狭い場合、(b)は第2繊維編組補強層の編組の糸間面積が広い場合の断面図である。
【0022】
第2繊維編組補強層の編組の糸間面積(図3(a)における符号3A)により、第1繊維編組補強層及び第2繊維編組補強層と、外管ゴム層の接着力が異なる。第2繊維編組補強層の編組の糸間面積が1mm2付近までは接着力が低下するが、1mm2以上になると接着力が上昇する。1.5mm2以上で接着力は、9.8N/cm以上となる(図2参照)。
【0023】
第1繊維編組補強層2は密に、第2繊維編組補強層3は第1繊維編組補強層2の外周に疎にそれぞれ編み込むのであるが、第2繊維編組補強層3の編組の糸間面積が狭いと接着層4を第2繊維編組補強層3の外周に形成して外管ゴム層5を被覆する際、第2繊維編組補強層3の編組の糸間に外管ゴム層5が流れ込まず、外管ゴム層5と第1繊維編組補強層2の外周との間に隙間30ができてしまう。従って、第1繊維編組補強層2及び第2繊維編組補強層3と外管ゴム層5との接着が不十分となり、これらの間の接着力が小さくなる。そのため、ブレーキホースが加圧、屈曲、転舵されることにより第2繊維編組補強層3が大きく移動し、第1繊維編組補強層2及び第2繊維編組補強層3間が擦れ合うことにより摩耗し耐久性が低下する。
【0024】
第2繊維編組補強層3の編組の糸間面積が大きいと、第2繊維編組補強層3の編組の糸間に外管ゴム層5が流れ込み、外管ゴム層5と第1繊維編組補強層2の外周との間が密着する。従って、第1繊維編組補強層2ブレーキホース10と口金具40とを及び第2繊維編組補強層3と外管ゴム層5との接着が十分となり、これらの間の接着力が大きくなる。そのため、ブレーキホースが加圧、屈曲、転舵されても、第2繊維編組補強層3が外管ゴム層5に拘束され、第1繊維編組補強層2及び第2繊維編組補強層3間が擦れ合うことがなく、耐久性が低下することがない。
【0025】
第1繊維編組補強層2及び第2繊維編組補強層3と、外管ゴム層5との接着力が9.8N/cm以下になるとJIS D2601に準じたブレーキ液適合性試験を満足することはできない。すなわち、ブレーキ液の漏れが発生する。
【0026】
図5は、ブレーキ液の漏れが発生する過程の説明図であり、(a)はブレーキ液が進行する説明図、(b)は液漏れの発生の説明図である。
【0027】
ブレーキホース10の内管ゴム層1のホース孔1Aに口金具40の挿入部41を、ブレーキホース端部10Aが挿入部41の根元42に達するまで挿入する。かしめ機(図示しない)などにより口金具40のカシメ部43をかしめて、ブレーキホース10と口金具40とを結合する。
【0028】
このとき、第1繊維編組補強層2及び第2繊維編組補強層3と、外管ゴム層5の接着力が弱いと第1繊維編組補強層2及び第2繊維編組補強層3と、外管ゴム層5の間にブレーキ液50が符号51で示すように進入し、ある程度ブレーキ液が溜まり(符号52で示す。)圧力が高くなった状態のときに外管ゴム層5に衝撃等が加わることにより外管ゴム層5が破裂することが生じ得るからである。
【0029】
また、第1繊維編組補強層及び第2繊維編組補強層と、外管ゴム層の接着力を上げることにより、第1繊維編組補強層と第2繊維編組補強層間の摩耗が低減され、中間ゴム層がなくても、耐久性の向上が可能となる。
【0030】
更に、中間ゴム層を省略できるため、細径とすることができ、第1繊維編組補強層及び第2繊維編組補強層と、外管ゴム層が一体に接着されることにより、それらが一体に挙動し、剛性が低減するにもかかわらず低膨脹化が可能となる。
【0031】
(実施例)
図1は、本発明による車両用ブレーキホースの一実施例を示す図である。本発明による車両用ブレーキホース10は、内管ゴム層1と、その内管ゴム層1の外周に形成された第1繊維編組補強層2と、第1繊維編組補強層2の外周に設けられた第2繊維編組補強層3と、第2繊維編組補強層3の外周に接着層4を介して形成された外管ゴム層5とから構成される
【0032】
内管ゴム層1は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)により、内径が3.3mmとなるように中心にホース孔1Aを形成する。内管ゴム層1の管の肉厚は、0.3mm以上である。
【0033】
内管ゴム層1の材質は、EPDMの他に、スチレンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルゴム(ブチルゴム)(NBR)、クロロプレンゴム(CR)又はこれらのブレンドしたものや樹脂が適用可能である。
【0034】
第1繊維編組補強層2は、1000denのビニロン繊維を2本使用し、これを24キャリアの編組機を用いて密に編み込んだ。このとき、編組の糸間面積は、0.1〜0.5mm2である。
【0035】
第2繊維編組補強層3は、1000denのビニロン繊維を1本使用し、これを24キャリアの編組機を用いて打ち込み数12打で1つ飛びとした疎に編み込んだ。このとき、編組の糸間面積3Aは、1.5mm2である。
【0036】
編み込み角度(ホース軸線に対する繊維の傾き)は、ホースに内圧がかかったときに繊維編組が伸張しない角度である静止角54°44′で編み込んだ。
【0037】
第2繊維編組補強層3は、編組の糸間面積3Aを調整するため、本実施例では打ち込み数(12打)で調整したが、下記の4通りの調整が可能である。
【0038】
(1)繊維のden数の増減による調整
(2)繊維の持ち数(実施例で第1繊維編組補強層は2本持ち、第2繊維編組補強層は1本持ち)
(3)繊維の打ち込み数(実施例で第1繊維編組補強層は24打、第2繊維編組補強層は12打)(第2繊維編組補強層の打ち込み数は、1打以上であればよい。)
(4)編み込み角度(実施例は、静止角54°44′)
【0039】
第1繊維編組補強層2及び第2繊維編組補強層3は、ビニロン繊維(PVA)を使用したが、ポリエステル系繊維(PET、PEN等)、ナイロン、レーヨン等が使用可能である。
【0040】
接着層4は、EPDMを溶剤で溶かして液状としたものを、第2繊維編組補強層3の外周に塗布した。このとき、第2繊維編組補強層の編組の糸間から第1繊維編組補強層の外周が見えるので、第1繊維編組補強層の外周にも塗布する。
【0041】
接着層4の材質として、SBR、IIR、NBR、CR、天然ゴム又はこれらのブレンドゴムが適用可能である。実施例では、溶剤で溶かして液状としたが、シート状に形成し、第2繊維編組補強層外周に巻き付けて被覆することも可能である。また、市販の熱硬化型接着剤を使用することも可能である。更に、接着を目的として糸に形成され処理剤レゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)の向上により、接着層を廃止することも可能である。RFLの材料として、SBR、ブタジエンゴム(BR)、CR、ハイバロン(CSM)又はこれらのブレンドしたものが適用可能である。
【0042】
外管ゴム層5は、EPDMにより形成されるが、その他SBR、IIR、NBR、CR又はこれらのブレンドゴムや樹脂の適用が可能である。
【0043】
以上のような構成の車両用ブレーキホースについて、ブレーキ液適合性試験(JIS D2601に準じる)及び高温転舵試験を行い、従来品と比較した。
【0044】
図6は、高温転舵試験の状態を示す図である。図の13の位置を固定し、被試験材であるブレーキホース10を図の矢印A,Bの方向に繰り返し転舵する。この試験は、圧力100kgf/cm2 、雰囲気温度100℃の条件で、従来品及び本発明の実施例のサンプルを使用して行った。
【0045】
表1は、従来品、本発明の実施例、比較実施例1及び2について行ったブレーキ液適合性及び高温転舵試験の結果である。
【0046】
【表1】
本発明の実施品は、上記のように構成しても、ブレーキ液適合性を満足し、また、高温転舵試験においても従来品と比較してはるか耐久性が向上していることがわかる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による車両用ブレーキホースによれば、密に編み込まれた第1繊維編組補強層と疎に編み込まれた第2繊維編組補強層が接着層を介して外管ゴム層を形成することとしたため、材料の使用量を削減して製造コストを下げることができるとともに、JIS等に規格されている性能、特に耐久性を維持できた。
【0048】
また、ブレーキ制動力及びブレーキフィーリングに大きく影響を与えるホース膨張量は、材料が削減されても低膨張を維持できた。
【0049】
更に、車両開発時におけるホース部品レイアウト設計において、本発明のブレーキホースが細径とすることができ、剛性の低減を図ることができたため、ブレーキホースレイアウトの設計時間の短縮が可能となり、また、狭く隙間の少ない部位に配置することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるブレーキホースを示す図である。
【図2】 第2繊維編組補強層の糸間面積と第1及び第2の繊維編組補強層と外管ゴム層との接着力の関係を示すグラフ図である。
【図3】 接着層を形成する前のブレーキホースの模式図である。
【図4】 ブレーキホースの断面の模式図である。
【図5】 ブレーキ液の漏れが発生する過程の説明図である。
【図6】 高温転舵試験の状態を示す図である。
【図7】 従来のブレーキホースを示す図である。
【符号の説明】
1 内管ゴム層
1A ホース孔
2 第1繊維編組補強層
3 第2繊維編組補強層
3A 糸間面積
4 接着層
5 外管ゴム層
8 中間ゴム層
9 第2繊維編組補強層
10 ブレーキホース
10A ブレーキホース端部
20 ブレーキホース
30 隙間
40 口金具
41 挿入部
42 挿入部の根元
43 カシメ部
50 ブレーキ液
51 ブレーキ液の進入経路
52 ブレーキ液が溜まった部位
Claims (1)
- 内側層と、この内側層の外側に中間ゴム層を介さずに設けられた第1及び第2の繊維編組補強層と、前記第2繊維編組補強層の外側に形成された外側層とからなる車両用ブレーキホースにおいて、前記第1繊維編組補強層の繊維編組は、糸間面積が0.1〜0.5mm2 の範囲で編み込まれており、前記第2繊維編組補強層の繊維編組は、糸間面積が1.5〜2.0mm2 の範囲で編み込まれており、前記第1及び第2の繊維編組補強層が接着層を介して外側層と接着されており、前記第1及び第2繊維編組補強層と外側層との接着力が9.8N/cm以上であることを特徴とする車両用ブレーキホース。
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