JP2004225851A - ブレーキホース - Google Patents

ブレーキホース Download PDF

Info

Publication number
JP2004225851A
JP2004225851A JP2003016579A JP2003016579A JP2004225851A JP 2004225851 A JP2004225851 A JP 2004225851A JP 2003016579 A JP2003016579 A JP 2003016579A JP 2003016579 A JP2003016579 A JP 2003016579A JP 2004225851 A JP2004225851 A JP 2004225851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
reinforcing fiber
fiber layer
brake hose
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003016579A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ishikawa
隆司 石川
Hisashi Sato
久 佐藤
Yoji Kobayashi
陽二 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2003016579A priority Critical patent/JP2004225851A/ja
Publication of JP2004225851A publication Critical patent/JP2004225851A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

【課題】ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維による補強繊維層を内層ゴム上に形成したホース構成において、内圧付加状態での耐屈曲疲労性、および耐膨張性の両特性に優れた性能を示すブレーキホースを提供する。
【解決手段】内層ゴム1上にポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維の編組体による補強繊維層2を形成したブレーキホースにおいて、補強繊維層2の編組線密度を2,000〜8,000デニール/mmに設定する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキホースに関し、特に、内層ゴム上にポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維による補強繊維層を有し、かつ、内圧付加状態での耐屈曲疲労性、および耐膨張性に優れた性能を有するブレーキホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のブレーキシステムにおいて、シャーシとホイールキャリパ間に液圧を伝達するために配管されるブレーキホースは、重要保安部品に指定されていることからも明らかなように、車の安全性を確保するうえにおいて極めて重要な存在となる。
【0003】
図1は、ブレーキホースの一般的な構成を示したもので、1は内部にブレーキ液を充填される内層ゴム、2は内層ゴム1上に形成された編組形式による補強繊維層、3は補強繊維層2上に形成された中間ゴム層、4は中間ゴム層3上に形成された編組形式の外部補強繊維層、5は最外周に形成された外層ゴムを示す。
【0004】
以上の構成を有するブレーキホースは、過酷な環境下で使用される関係上、その要求特性は多岐にわたり、かつ、厳しいものがあるが、なかでも、振動や屈曲等に対する耐疲労性、液圧伝達を鋭敏にするための耐膨張性、およびブレーキ液に対する耐食性の3特性を特に重要な特性として挙げることができる。
これらの特性は、いずれも、補強繊維層2の特質による影響を大きく受け、外部補強繊維層4は、これを補足する存在となる。
【0005】
内層ゴム1上の補強繊維層2の構成材としては、一般に、ポリビニルアルコール、レーヨンあるいはポリエチレンテレフタレートを材質とした繊維類が使用され、これらのうち前2者は、優れた耐疲労性と耐膨張性を与え得る材料として知られており、一方、後者は、ブレーキ液に対する優れた耐食性を保持する材料として知られている。
【0006】
しかし、これらの繊維材を補強繊維層2に適用したブレーキホースによると、発揚できる性能には偏りがあり、ポリビニルアルコール繊維あるいはレーヨン繊維を使用する場合には、耐食性において不満足な特性を示す一方、ポリエチレンテレフタレート繊維を使用する場合には、耐膨張性において不充分な特性を示すようになる。
【0007】
近年、これらの繊維材に代わり、ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維を補強繊維層2に使用したブレーキホースが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このホースによれば、上記した3特性のすべてにおいて優れた性能を発揚することが可能とされ、次世代用のブレーキホースとして高い評価を受けている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−82640号公報(第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ポリエチレン−2、6−ナフタレート繊維を使用した従来のブレーキホースによると、この繊維を使用した補強繊維層2に対する技術的な解明がいまだ不充分のため、繊維層2の仕様によっては、内圧が付加した状態で繰り返し屈曲が作用したときの耐疲労性、および耐膨張性に充分な性能を確保できないことがある。
【0010】
従って、本発明の目的は、ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維による補強繊維層を内層ゴム上に形成したホース構成において、内圧付加状態での耐屈曲疲労性、および耐膨張性の両特性に優れた性能を示すブレーキホースを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、ブレーキ液が充填される内層ゴムの外周にポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維による補強繊維層を形成し、前記補強繊維層上に所定の層を形成したブレーキホースにおいて、
前記補強繊維層は、2,000〜8,000デニール/mmの編組線密度を有する編組体より構成されることを特徴とするブレーキホースを提供するものである。
【0012】
本発明において、補強繊維層を構成する編組体の編組線密度を、特に、2,000〜8,000デニール/mmに限定する理由は、編組線密度が2,000デニール/mmを下廻ると、内圧付加状態での耐屈曲疲労性に充分な結果が得られず、一方、8,000デニール/mmを超過すると、耐膨張特性に充分な結果が得られないためであり、これらの数値限定の意義については、後述する実施の形態において実証される。
【0013】
なお、本発明にいう編組線密度とは、dを補強繊維層のデニール数、Dを内層ゴムの外径としたとき、式d/(π×D)によって求められる値であり、編組作業において、これに使用される糸の太さ、編組機のボビン当たりの糸の持ち数、および打ち数(ボビン数)によってその度合が決まる。
【0014】
補強繊維層の上に形成される所定の層としては、順に形成される中間ゴム層、外部補強繊維層および外層ゴムによつて構成することが好ましく、その場合、外部補強繊維層の構成材としては、ポリエチレン−2、6−ナフタレート繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリビニルアルコール繊維およびレーヨン繊維より選択することが好ましい。
【0015】
内層ゴム、中間ゴム層および外層ゴムの構成材としては、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、天然ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴムあるいはクロロスルホン化ポリエチレンゴム等が使用され、これらの中より、各層の要求特性に応じてそれぞれの材質が選択される。
【0016】
なお、所定の層の構成として、上述以外の構成を採用することは可能であり、たとえば、上述の構成において、外部補強繊維層と中間ゴム層を省略したり、あるいは、逆に、他の層を新たに追加するなど、様々な形態とすることが可能である。
【0017】
また、ホースの特性を損なわないかぎり、内層ゴム上の補強繊維層を構成するポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維内に他の繊維を混入することは可能であり、さらに、このような混紡形式は、外部補強繊維層に対しても適用可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明によるブレーキホースの実施の形態を説明する。
まず、図1により、その基本構成を示す。
・内層ゴム1 構成材:エチレンプロピレンジエンゴム、
内径:3.3mm、厚さ:0.8mm
・補強繊維層2 ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維による編組体
・中間ゴム層3 構成材:ブチルゴム、厚さ:0.3mm
・外部補強繊維層4 ポリエチレンテレフタレート繊維による編組体
・外層ゴム5 構成材:エチレンプロピレンジエンゴム、
厚さ1.0mm
【0019】
表1は、以上の構成に基づく実施例および比較例の要点と、その特性試験の実施結果をまとめたものである。なお、表1において、耐屈曲疲労性は、100℃下で試料ブレーキホースに0〜100kgf/cmのインパルス内圧を加えて繰り返し屈曲させたときの、ホース破裂時の屈曲回数を示し、また、体積膨張量は、JIS D2601に基づいて105kgf/cmの内圧を加えたときの、自由長1フィート(305mm)における内容積の変化量を示す。
【0020】
【表1】
Figure 2004225851
【0021】
表1によれば、実施例1〜4が耐屈曲疲労性と体積膨張量の両特性において優れた性能を示しているのに比べ、比較例1が耐屈曲疲労性、比較例2が体積膨張量においてそれぞれ不充分な結果を示している。これは、比較例1が、ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維によって構成される補強繊維層2の編組線密度を1,500デニール/mmと低く設定し過ぎていること、一方、比較例2が、9,200デニール/mmと過剰に高く設定していることによる。
【0022】
実施例1〜4と比較例1および2を対比するとき、実施例1〜4の優位性は明らかであり、従って、表1は、補強繊維層2をポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維で構成したブレーキホースにおいて、補強繊維層2の編組線密度を2,000〜8,000デニール/mmに設定することの技術的な意義を、明確に示しているものといえる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のブレーキホースによれば、内層ゴム上に形成されるポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維の編組体による補強繊維層の編組線密度を、特に、2,000〜8,000デニール/mmに設定しているため、同繊維を補強繊維層に使用するときの内圧付加状態での耐屈曲疲労性、および耐膨張性上の問題を効果的に解消することができ、従って、実用性の高いブレーキホースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキホースの一般的構成を示す説明図。
【符号の説明】
1 内層ゴム
2 補強繊維層
3 中間ゴム層
4 外部補強繊維層
5 外層ゴム

Claims (3)

  1. ブレーキ液が充填される内層ゴムの外周にポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維による補強繊維層を形成し、前記補強繊維層上に所定の層を形成したブレーキホースにおいて、
    前記補強繊維層は、2,000〜8,000デニール/mmの編組線密度を有する編組体より構成されることを特徴とするブレーキホース。
  2. 前記所定の層は、前記補強繊維層上に順に形成された中間ゴム層、外部補強繊維層および外層ゴムより構成されることを特徴とする請求項1項記載のブレーキホース。
  3. 前記外部補強繊維層は、ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリビニルアルコール繊維およびレーヨン繊維より選択される繊維材より構成されることを特徴とする請求項2項記載のブレーキホース。
JP2003016579A 2003-01-24 2003-01-24 ブレーキホース Pending JP2004225851A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003016579A JP2004225851A (ja) 2003-01-24 2003-01-24 ブレーキホース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003016579A JP2004225851A (ja) 2003-01-24 2003-01-24 ブレーキホース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004225851A true JP2004225851A (ja) 2004-08-12

Family

ID=32903993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003016579A Pending JP2004225851A (ja) 2003-01-24 2003-01-24 ブレーキホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004225851A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004019752A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Hitachi Cable Ltd 車両用ブレーキホース

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004019752A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Hitachi Cable Ltd 車両用ブレーキホース

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6864448B2 (ja) 拡張制御ホース
JP5168582B2 (ja) 強化ホース
US4273160A (en) High pressure hose
AU651924B2 (en) Reinforced hose
AU754267B2 (en) Kink resistant high pressure hose construction
US7614428B2 (en) Power steering hose design for performance in high pressure and low to high volumeric expansion environments
JP2005114135A (ja) 補強ホース
JPS62167991A (ja) ホ−ス
JP2006022908A (ja) 耐圧振動吸収ホース及びその製造方法
KR100709286B1 (ko) 브레이크 호스
JP2004332892A (ja) 繊維補強ホース
JP2004225851A (ja) ブレーキホース
JP2004225850A (ja) ブレーキホース
EP1544528A1 (en) Hose assembly having varied reinforcing layers
JPH10132153A (ja) 高圧ホース
JPH0914519A (ja) 補強高圧ホース
JP4383586B2 (ja) 建設・土木機械用高圧ゴムホース
JP2002048274A (ja) 高圧ゴムホース
JP3353927B2 (ja) 補強ホース
JP2003222272A (ja) ブレーキホース
JP3922137B2 (ja) スパイラル編みホースの製造方法
JP3372988B2 (ja) 高圧ゴムホース用複合糸
JP2008202633A (ja) 液圧ブレーキホース
JP2005036968A (ja) 耐ガス透過性に優れた耐圧振動吸収ホース
JP2010096354A (ja) ブレーキホース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081216