JP4301709B2 - スチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は,スチレンを主体とする単量体の懸濁重合法に関し,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布の幅が狭く,かつ発泡成形体の外観が優れた,スチレン系発泡性樹脂粒子を製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術】
スチレン系発泡性樹脂粒子は比較的安価で,特殊な方法を用いずに低圧の蒸気等で発泡成形ができ,得られる発泡成形体は高い緩衝・断熱の効果が得られる社会的に有用な材料である。
しかしながら,易燃焼性の材料であるため,建材等の分野においては,自己消火性が要求されている。
【0003】
そこで,自己消火性を発現するために,一般的に,有機臭素化合物を添加したものが使用されている。
しかし,有機臭素化合物をスチレン系発泡性樹脂粒子の製造に用いた場合には,発泡後の気泡の大きさが小さくなりすぎる。そのため,成形時において発泡成形体表面の樹脂が溶融し,発泡成形体の外観が著しく悪化するという問題があった。
【0004】
特公平59−21340号,特開平02−305839号には,有機臭素化合物とアミン系化合物を併用することにより気泡の大きさが改善され,均斉な気泡を持つ発泡成形体が得られる方法が開示されている。
【0005】
【解決しようとする課題】
しかしながら,これらの方法は,スチレン系発泡性樹脂粒子の製造時に,スチレン系単量体を水系媒体中に分散するときに用いる,懸濁剤として水溶性高分子を用いている。そのため,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の内部水分量が増加し,気泡形態のコントロールが難しいという問題がある。また,水溶性高分子がグラフトしてスチレン系発泡性樹脂粒子の表面に残留するため,融着が低下し,十分な強度が得られないという問題があった。
また,懸濁剤として水溶性高分子を使用することにより,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布が広く,製品収率が低いという問題もあった。
【0006】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,自己消火性に優れていると共に,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布の幅が狭く,発泡成形後,外観や内部の気泡形態が優れた発泡成形体が得られる,スチレン系発泡性樹脂粒子を製造する方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
請求項1に記載の発明は,スチレン系単量体100重量部に対し,有機臭素化合物0.4〜6重量部,1〜20個の炭素原子を有するアルコール0.0001〜0.1重量部を添加すると共に難水溶性無機塩を懸濁剤として添加し,水系媒体中において上記スチレン系単量体を懸濁重合させ,
重合中または重合工程完了後に,上記スチレン系単量体100重量部に対して発泡剤を1〜20重量部添加することを特徴とするスチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法にある。
【0008】
本発明において特筆すべきことは,スチレン系単量体を懸濁重合するに際し,有機臭素化合物と上記特定のアルコールとの存在下で,難水溶性無機塩を懸濁剤として用いて懸濁重合し,重合中又は重合工程完了後に発泡剤を添加することである。
【0009】
本発明においては,懸濁剤として難水溶性無機塩を用いているので,上記特開平02−305839号に記載されているような水溶性高分子を使用する場合と比較して,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布の幅が狭く,比較的粒径が揃っており,また製品としての収率が向上する。
更に,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の内部水分量が減少し,発泡成形時の気泡形態のコントロールがし易くなるという効果も得られる。
【0010】
また,懸濁重合は上記特定のアルコールの存在下で行なうため,水溶性高分子がグラフトしてスチレン系発泡性樹脂粒子の表面に残留することを抑制できる。そのため,上記スチレン系発泡性樹脂粒子を用いて発泡成形体を成形する際に,粒子同志の融着性が向上する。それ故,外観性及び内部の気泡形態も優れ,かつ十分な強度を有する発泡成形体を得ることができる。
【0011】
また,本発明により得られたスチレン系発泡性樹脂粒子は有機臭素化合物を含んでいるため,該樹脂粒子を用いて成形した発泡成形体は自己消火性に優れ,建材等の分野で使用することができる。
【0012】
上記のごとく,本発明によれば,自己消火性に優れていると共に,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布の幅が狭く,発泡成形後,外観や内部の気泡形態が優れた発泡成形体が得られる,スチレン系発泡性樹脂粒子を製造する方法を提供することができる。
【0013】
(スチレン系単量体)
本発明において,上記スチレン系単量体としては,スチレン,α−メチルスチレン,o−メチルスチレン,m−メチルスチレン,p−メチルスチレン,ビニルトルエン,p−エチルスチレン,2,4−ジメチルスチレン,p−メトキシスチレン,p−フェニルスチレン,o−クロロスチレン,m−クロロスチレン,p−クロロスチレン,2,4−ジクロロスチレン,p−n−ブチルスチレン,p−t−ブチルスチレン,p−n−ヘキシルスチレン,p−オクチルスチレン,スチレンスルホン酸,スチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0014】
また,次に示す不飽和化合物をスチレン系単量体と共に併用することもできる。
即ち,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸プロピル,アクリル酸ブチル,アクリル酸−2−エチルヘキシル等のアクリル酸の炭素数1〜10のアルキルエステルが挙げられる。
また,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸プロピル,メタクリル酸ブチル,メタクリル酸−2−エチルヘキシル等のメタクリル酸の炭素数1〜10のアルキルエステルが挙げられる。
【0015】
また,ヒドロキシエチルアクリレート,ヒドロキシエチルメタクリレート,ヒドロキシプロピルアクリレート,ヒドロキシプロピルメタクリレート,ヒドロキシブチルアクリレート,ヒドロキシブチルメタクリレート等の水酸基を有する不飽和化合物,アクリロニトリル,メタクリロニトリル等のニトリル基含有不飽和化合物が挙げられる。
【0016】
また,酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル等の有機酸ビニル化合物,エチレン,プロピレン,1−ブテン,2−ブテン,イソブテン等の不飽和モノオレフィン類が挙げられる。
また,ブタジエン,イソプレン,クロロプレン等のジエン化合物,塩化ビニル,塩化ビニリデン,臭化ビニル,フッ化ビニル等のハロゲン化ビニルが挙げられる。
【0017】
また,ビニルメチルケトン,ビニルエチルケトン,ビニルヘキシルケトン等のビニルケトン類,ビニルメチルエーテル,ビニルエチルエーテル,ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類が挙げられる。
また,N−ビニルピロリドン,N−ビニルインドール,N−ビニルカルバゾール,N−ビニルピロール等のN−ビニル化合物が挙げられる。
【0018】
また,アクリルアミン,メタクリルアミン,N−メチロールアクリルアミン,N−メチロールメタクリルアミン等のアミン基を有する不飽和化合物が挙げられる。
また,アクリル酸,メタクリル酸,イタコン酸等の不飽和カルボン酸が挙げられる。
【0019】
また,N−フェニルマレイミド,N−(メチル)フェニルマレイミド,N−(ヒドロキシ)フェニルマレイミド,N−(メトキシ)フェニルマレイミド,N−安息香酸マレイミド,N−メチルマレイミド,N−エチルマレイミド,N−n−プロピルマレイミド,N−イソプロピルマレイミド,N−n−ブチルマレイミド,N−イソブチルマレイミド,N−t−ブチルマレイミド等のマレイミド系化合物が挙げられる。
また,ジビニルベンゼン,エチレングリコールジメタクリレート等の架橋性多官能ビニル化合物が挙げられる。
【0020】
また,グリシジルアクリレート,グリシジルメタクリレート等のエポキシ基を有する不飽和化合物などの各種のビニル系化合物を併用しても良い。
【0021】
(有機臭素化合物)
次に,上記有機臭素化合物の添加量は,スチレン系単量体100重量部に対し0.4〜6重量部である。
0.4重量部未満では自己消火性が発現し難くなるおそれがある。
また,6重量部を越えて添加しても自己消火性能を高めることは難しく,コストの点で不利となるおそれがある。
有機臭素化合物の具体的な種類については後述する。
【0022】
(アルコール)
次に,上記特定のアルコールの添加量は,スチレン系単量体の100重量部に対し0.0001〜0.1重量部である。
0.0001重量部未満では均斉な気泡形態を持つ発泡成形体を得ることが難しい。一方,0.1重量部より多い量ではスチレン系発泡性樹脂粒子の変形や,懸濁重合中における懸濁系全体の塊化等の問題が発生するおそれがある。
【0023】
なお,上記アルコールの添加時期については,懸濁重合の開始前,懸濁重合の途中のいずれでもよく,2回以上に分割して添加してもよい。また,上記アルコールは1種類を単独で使用することもできるが,2種以上を使用することもできる。
アルコールの具体的な種類については後述する。
【0024】
(懸濁剤)
次に,上記難水溶性無機塩の懸濁剤としては,例えばリン酸三カルシウム,ハイドロキシアパタイト,ピロリン酸マグネシウム,リン酸マグネシウム,水酸化アルミニウム,水酸化第2鉄,水酸化チタン,水酸化マグネシウム,リン酸バリウム,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,炭酸バリウム,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,タルク,カオリン,ベントナイト等の微粒子状の難水溶性無機塩が挙げられる。
【0025】
また,上記懸濁剤に対し,アルキルスルホン酸ナトリウム,アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム,ラウリル硫酸ナトリウム,αオレフィンスルホン酸ナトリウム,ドデシルフェニルオキサイドジスルホン酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤を併用しても良い。アニオン系界面活性剤を使用した場合には,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布の幅が更に狭くなるため好ましい。
【0026】
また,本発明においては,微小化した難水溶性無機塩の粒子を含む懸濁剤含有スラリーを用いることもできる。
かかるスラリーは,特開平8−253510号に示されているように,分散安定剤を添加した水系媒体中で難水溶性無機塩にグラインディング処理を施すことにより得られる。
この場合,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布が狭くなるため好ましい。
【0027】
(発泡剤)
発泡剤は,スチレン単量体100重量部に対し1〜20重量部添加する。1重量部未満の場合には,適正な発泡倍率,即ち均斉な気泡形態をもつ発泡成形体が得られなくなるおそれがある。20重量部を越えると製造コストが高くなるおそれがある。
【0028】
次に,上記発泡剤としては,例えば次のものが挙げられる。
即ち,プロパン,ノルマルブタン,イソブタン,ノルマルペンタン,イソペンタン,ネオペンタン,ヘキサン等の脂肪族炭化水素が挙げられる。
また,シクロブタン,シクロペンタン等の脂環族炭化水素,塩化メチル,塩化メチレン,ジクロルフルオロメタン等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。
【0029】
また,ジフルオロメタン,1,1−ジフルオロエタン,1,1,1,2−テトラフルオロエタン,1,1,1−トリフルオロエタン,1,1,1,2,2,−ペンタフルオロプロパン,1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン,1,1,1,2,3,3,−ヘキサフルオロプロパン,1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン,パーフルオロカーボン等の塩素を含まないフッ素化炭化水素が挙げられる。
【0030】
また,ペンタフルオロエチルメチルエーテル,ペンタフルオロエチルエチルエーテル,ヘプタフルオロプロピルメチルエーテル,ヘプタフルオロイソプロピルメチルエーテル,ヘプタフルオロプロピルエチルエーテル,ヘプタフルオロイソプロピルエチルエーテル,ノナフルオロブチルメチルエーテル,ノナフルオロイソブチルメチルエーテル,ノナフルオロブチルエチルエーテル,ノナフルオロイソブチルエチルエーテル等のフッ素化炭化水素エーテルの物理発泡剤等が挙げられる。
【0031】
また,炭酸水素ナトリウム,炭酸ナトリウム,炭酸アンモニウム,アジ化カルシウム,アジ化ナトリウム等の無機系発泡剤,アゾジカルボン酸アミド,アゾビスイソブチロニトリル,ジニトロペンタメチレンテトラミン等の有機系発泡剤の化学発泡剤が挙げられる。
また,窒素,酸素,二酸化炭素,水等の無機ガス等が挙げられる。
これらの各種発泡剤は1種類を単独で,又は2種以上を併用して使用できる。
【0032】
また,本発明にかかる製造方法においては,スチレン系単量体を重合開始剤及び懸濁剤と界面活性剤の存在下で水性媒体中に分散させた後に重合反応を開始し,懸濁重合中に発泡剤を添加したり,または懸濁重合完了後にスチレン系発泡性樹脂粒子に発泡剤を含浸させることができる。
スチレン系単量体を水系媒体に分散させる際には,予め一括に仕込んでもよいし,徐々に添加しながら行ってもよい。
【0033】
(その他の添加物)
また,必要に応じ懸濁重合の開始時点または懸濁重合中に電解質,例えば塩化リチウム,塩化カリウム,塩化ナトリウム,塩化マグネシウム,塩化カルシウム,硫酸ナトリウム,硝酸ナトリウム,炭酸ナトリウム,炭酸水素ナトリウム,塩化アルミニウム,硫酸マグネシウム,硫酸カリウム,硫酸アルミニウム,硫酸アンモニウム,硝酸マグネシウム,硝酸カリウム,硝酸カルシウム,炭酸カリウム,炭酸アンモニウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等の無機塩類,酢酸ナトリウム,コハク酸ナトリウム,安息香酸ナトリウム,シュウ酸ナトリウム,ギ酸ナトリウム,プロピオン酸ナトリウム,酪酸ナトリウム,吉草酸ナトリウム,マロン酸ナトリウム,アジピン酸ナトリウム,エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム,エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム,1,2,3−プロパントリカルボン酸ナトリウム,クエン酸ナトリウムや上記のカリウム塩,マグネシウム塩等の有機酸塩等を加えることができる。
これにより,粒度分布の幅を狭くすることができる。
【0034】
また,重合開始剤としては,例えばアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系化合物,クメンヒドロパーオキサイド,ジクミルパーオキサイド,t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート,t−ブチルパーオキシベンゾエート,ベンゾイルパーオキサイド,t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート,t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート,1,1−ジメチルプロピルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート,1,1−ジメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート,ペンチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート,ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート,ラウロイルパーオキサイド,1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン,1,1−ジーt−ブチルパーオキシー2−メチルシクロヘキサン等のスチレン系単量体に可溶な重合開始剤が挙げられる。
【0035】
上記の重合開始剤は,1種類を単独で,または2種以上を混合して使用することができる。重合開始剤の使用量は,スチレン系単量体100重量部に対して0.01〜3重量部が好ましい。0.01重量部以下では重合速度が遅くなり過ぎ,逆に3重量部以上では製造コストが高くなるおそれがある。
【0036】
また,スチレン系単量体には,気泡形成剤としてのメタクリル酸メチル系共重合体,ポリエチレンワックス,タルク,エチレンビスステアリルアミド,メチレンビスステアリルアミド,エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂,シリカ等を添加しておくことができる。
【0037】
また,必要に応じて,その重合反応系の分子量を調整するために,ドデシルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類,α−メチルスチレンダイマー等の連鎖移動剤を重合反応系に添加することができる。その連鎖移動剤の使用量は,重合させる全単量体100重量部に対して,0.01から3重量部が好ましい。
【0038】
また,本発明においては,必要に応じて,懸濁重合反応より生成される重合体(スチレン系発泡性樹脂粒子)に対して,可塑剤を添加することもできる。
このような可塑剤としては,例えばジオクチルフタレート等のフタル酸エステル,グリセリントリステアレート,グリセリントリオクトエート,グリセリントリラウレート,ソルビタントリステアレート,ソルビタンモノステアレート,ジイソブチルアジペート,ジオクチルアジペート,ブチルステアレート,グリセリントリパルミテート等の脂肪酸エステル,グリセリンジアセトモノラウレート等のアセチル化モノグリセライド,硬化牛脂,硬化ひまし油等の油脂類,トルエンやキシレン,シクロヘキサン,流動パラフィン等の有機化合物等を添加することができる。
【0039】
更に,本発明においては,難燃助剤,帯電防止剤,導電化剤,セル核剤,粒度分布調整剤等の一般的にスチレン系発泡性樹脂粒子の製造に使用される添加剤を適宜添加したり,ブタジエンゴム,スチレン・ブタジエンゴム等のゴム成分を混合することもできる。また,上記水系媒体の溶媒としては,水を用いる。
【0040】
次に,請求項2に記載の発明のように,上記難水溶性無機塩の添加量は通常,スチレン系単量体100重量部に対し0.01〜10.0重量部であることが好ましい。
これにより,本発明にかかる効果を一層確実に得ることができる。
上記懸濁剤の添加量が0.01重量部未満の場合には,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径が極端に大きくなり過ぎたり,懸濁重合中に全体が固化するおそれがある。一方,10重量部より多い場合には,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径が極端に小さくなり,また製造コストが高価となるおそれがある。
なお,更には0.05〜1.0重量部が好ましい。
【0041】
次に請求項3に記載の発明のように,上記難水溶性無機塩は,リン酸三カルシウム,ハイドロキシアパタイト,ピロリン酸マグネシウム,リン酸マグネシウム,水酸化アルミニウム,水酸化第2鉄,水酸化チタン,水酸化マグネシウム,リン酸バリウム,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,炭酸バリウム,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,タルク,カオリン,ベントナイトより選ばれる1種以上の微粒子状難水溶性無機塩であることが好ましい。
これらの懸濁剤は,得られる発泡性樹脂粒子の粒径をコントロールすることができる。
【0042】
次に,請求項4に記載の発明のように,上記スチレン系単量体100重量部に対して,過硫酸のアルカリ金属塩もしくは亜硫酸のアルカリ金属塩0.00005〜0.003重量部を,重合反応中における重合転化率が0〜30%の間に添加することが好ましい。
【0043】
これにより,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布の幅を一層狭くし,粒径を均一に近いものとすることができる。
添加量が0.00005重量部未満の場合や0.003重量部を越えた場合,発泡成形体の外観や内部の気泡形態が優れたスチレン系発泡性樹脂粒子が得られ難いおそれがある。
【0044】
また,過硫酸のアルカリ金属塩としては,過硫酸リチウム,過硫酸ナトリウム,過硫酸カリウム,過硫酸ルビジウム,過硫酸セシウム,過硫酸フランシウムなどを用いることができる。
また,亜硫酸のアルカリ金属塩としては,亜硫酸リチウム,亜硫酸ナトリウム,亜硫酸カリウム,亜硫酸ルビジウム,亜硫酸セシウム,亜硫酸フランシウムなどを用いることができる。
【0045】
次に,請求項5に記載の発明のように,1〜20個の炭素原子を有するアルコールは,メタノール,エタノール,ノルマルプロパノール,イソプロパノール,ノルマルブタノール,イソブタノール,2−エチルー1ーヘキサノール,ステアリルアルコールの1種以上であることが好ましい。
これらのアルコールを用いる場合には,得られたスチレン系発泡性樹脂粒子が発泡成形時における融着性に優れ,十分な強度を有する発泡成形体を得ることができる。
【0046】
また,1〜20個の炭素原子を有するアルコールR−OHにおいて,Rは1〜20個の炭素原子を有するアルキル基,シクロアルキル基である。
炭素原子が20個を越える場合は,上記融着性に劣り,十分な強度を有する発泡成形体を得難くなるおそれがある。
【0047】
次に,請求項6に記載の発明のように,上記有機臭素化合物は,1分子中に2個以上の炭素原子を有し,該有機臭素化合物の分子量に対して40重量%以上の臭素分を含有することが好ましい。
【0048】
これにより,スチレン系発泡性樹脂粒子に対し,一層自己消火性を発現させることができる。
1分子中に1個の臭素原子しか含まないものは,スチレン系発泡性樹脂粒子に対し自己消火性を発現させる効果が充分でない。
また,臭素分の含有量が40重量%未満である有機臭素化合物についても同様である。
【0049】
上記臭素化合物としては,例えば1,2,3,4−テトラブロモブタン,1,2,4−トリブロモブタン,テトラブロモペンタン,テトラブロモビスフェノールA,2,2−ビス(4−アリルオキシー3,5−ジブロモフェニル)プロパン,2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシー3,5−ジブロモフェニル)プロパン,2,2−ビス(4−(2,3−ジブロモ)プロピルオキシー3,5−ジブロモフェニル)プロパン,ペンタブロモジフェニルエーテル,ヘキサブロモジフェニルエーテル,オクタブロモジフェニルエーテル,デカブロモジフェニルエーテル,トリブロモフェノール,ジブロムエチルベンゼンや,1,2,3,4,5,6−ヘキサブロモシクロヘキサン,1,2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロドデカン,オクタブロモシクロヘキサデカン,1−クロロ−2,3,4,5,6−ペンタブロモシクロヘキサンの様な臭素置換シクロアルカン等が挙げられる。
【0050】
また,トリス−(2,3−ジブロモプロピル)−ホスファートのようなジブロムプロパノールのエステルもしくはアセタール,トリブロモフェノール,トリブロモフェノールアリルエーテル,トリブロモスチレン等があげられる。
【0051】
また,これらの中でも,特にヘキサブロモシクロドデカン,2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシー3,5−ジブロモフェニル)プロパン,2,2−ビス(4−(2,3−ジブロモ)プロピルオキシー3,5−ジブロモフェニル)プロパン,トリブロモフェノールアリルエーテルは少量の添加でも自己消火性を発現できる。
【0052】
【発明の実施の形態】
実施形態例
本発明にかかる製造方法,及びこれより得られたスチレン系発泡性樹脂粒子について,実施例及び比較例を挙げて記述する。
【0053】
本発明にかかる製造方法を簡単に説明すると,スチレン系単量体100重量部に対し,有機臭素化合物0.4〜6重量部,1〜20個の炭素原子を有するアルコール,0.0001〜0.1重量部の存在下で,上記スチレン系単量体を難水溶性無機塩を懸濁剤として,水系媒体中において懸濁重合させる。
この懸濁重合中または懸濁重合完了後に発泡剤を1〜20重量部添加する。
【0054】
(実施例1)
撹拌機付き50リットルオートクレーブに,イオン交換水18リットル,難水溶性の無機系懸濁剤としての第3リン酸カルシウム(太平化学産業株式会社製)63g,界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(東京化成工業株式会社製)0.540gを投入した。
【0055】
次いで攪拌下に,重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド(日本油脂株式会社製,純度75%)54g(純品換算で40.5g)とt−ブチルパーオキシベンゾエート27g,有機臭素化合物として1,2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロドデカン180g,アルコールとしてエタノール1.80gを,スチレンモノマー18kgに溶解させたものを投入した。
【0056】
攪拌下で30分間室温のまま放置した後,1時間半かけて90℃まで昇温した。そのまま6時間半かけて100℃まで昇温したが,その途中の5時間目に,発泡剤としてのブタン1.7kgをオートクレーブに圧入した。その後更に,110℃まで1時間半かけて昇温し,110℃を2時間保持した後,4時間かけて30℃まで冷却した。
【0057】
遠心分離器にて脱水し,酸洗浄してスチレン系発泡性樹脂粒子の表面の第3リン酸カルシウムを除去した。その後,流動乾燥装置で上面付着水分を除去し,スチレン系発泡性樹脂粒子を得た。
【0058】
次に,上記のスチレン系発泡性樹脂粒子を用いて発泡成形体を製造した。
まず,得られたスチレン系発泡性樹脂粒子を予備発泡機(株式会社ダイセン工業製 DYH−850)を用いて,常法により嵩密度20g/L(リットル)に発泡させた。
こうして得られた予備発泡粒子を1日間室温で放置(熟成)した。その後,これを28×35×15cmの箱形の金型内に充填し,80kPaの蒸気吹き込み圧で20秒間加熱することにより発泡成形し,発泡成形体を得た。
【0059】
(実施例2)
アルコールとして2ーエチルー1ーヘキサノールを用い,投入量を1.80gとする他は全て上記実施例1と同様に行った。
【0060】
(実施例3)
アルコールとしてステアリルアルコールを用い,投入量を1.80gとする他は全て上記実施例1と同様に行った。
【0061】
(実施例4)
アルコールとしてエタノールを用い,投入量を0.018gとする他は全て上記実施例1と同様に行った。
【0062】
(実施例5)
アルコールとしてエタノールを用い,投入量を18.0gとする他は全て上記実施例1と同様に行った。
【0063】
(実施例6)
アルコールとして2ーエチルー1ーヘキサノール1.808gを投入し,重合転化率5%なった時点において過硫酸のアルカリ塩として過硫酸カリウムの1%水溶液1.8gを添加する他は全て上記実施例1と同様に行った。
【0064】
(実施例7)
アルコールとして2ーエチルー1ーヘキサノール1.80gを投入し,重合転化率5%なった時点において過硫酸のアルカリ塩として過硫酸カリウムの1%水溶液5.4gを添加する他は全て上記実施例1と同様に行った。
【0065】
(比較例1)
撹拌機付き50リットルオートクレーブに,イオン交換水18リットルを投入した。
次いで攪拌下に,重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド(日本油脂株式会社製,純度75%)54g(純品換算で40.5g)とt−ブチルパーオキシベンゾエート27g,有機臭素化合物として1,2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロドデカン180g,アミン系化合物としてN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルアミン0.360gを,スチレンモノマー18kgに溶解させたものを投入した。
【0066】
攪拌下で30分間室温のまま放置した後,1時間半かけて90℃まで昇温した。そのまま6時間半かけて100℃まで昇温したが,その途中の2時間目に85〜90のK値(平均重合度)を持つ懸濁剤としてのポリビニルピロリドンの10%水溶液650g,5時間目に発泡剤としてのブタン1.7kgをオートクレーブに圧入した。
その後,更に110℃まで1時間半かけて昇温し,110℃を2時間保持した後,4時間かけて30℃まで冷却した。その後の処理は,全て上記実施例1と同様に行った。
【0067】
(比較例2)
アルコール添加量はゼロとする他は全て上記実施例1と同様に行った。
【0068】
(比較例3)
アルコール添加量はゼロとし,重合転化率が5%なった時点において,過硫酸のアルカリ塩として過硫酸カリウムの1%水溶液5.4gを添加した。その他は全て上記実施例1と同様に行った。
【0069】
(比較例4)
アルコールとして2ーエチルー1ーヘキサノールを27.0g添加する他は,全て上記実施例1と同様に行った。
【0070】
(比較例5)
アルコールとして2ーエチルー1ーヘキサノール27.0gを投入し,重合転化率5%なった時点において過硫酸のアルカリ塩として過硫酸カリウムの1%水溶液5.4gを添加した。その他は全て上記実施例1と同様に行った。
【0071】
上記のようにして得られたスチレン系発泡性樹脂粒子の50%平均粒径,粒子径の分散度,内部水分量,および発泡成形体の表面外観や気泡形態について,下記の方法で評価した。
【0072】
(評価方法)
(a)50%平均粒径
(b)粒子径の分散度
重合反応後,室温まで冷却したあとに,撹拌下でスチレン系発泡性樹脂粒子を含むスラリーを少量採取した。塩酸を添加して懸濁剤の粒子を溶解させ,レーザー回折式粒度分布測定装置(独SYMPATEC社製)にてd85,d50,d15(それぞれ最小粒径からの重量累積粒径値が85%,50%,15%に達するときの粒径値を示す)を算出した。
この数値が小さい程,スチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布の幅が小さい。
これらの値より下記の式を用いて粒子径の分散度を算出した。
50%平均粒径=d50
粒子径の分散度=(d85−d15)/d50
【0073】
(c)内部水分量
流動乾燥装置で上面付着水分を除去したスチレン系発泡性樹脂の内部水分量を,カールフィッシャー法にて測定した。
(d)表面外観
発泡成形体の表面外観を目視にて下記基準にて評価した。
○:溶融した粒子は無く,見栄えがよい。
×:全体的に溶融した粒子が表面にあり,著しく見栄えが悪い。
もしくは発泡成形体が得られない。
【0074】
(e)気泡形態
発泡成形体をスライスし,スライス片を目視にて観察し,均一な気泡が認められたものは○,気泡が不均一であったものは×とした。
【0075】
以上の各実施例及び各比較例におけるスチレン系発泡性樹脂粒子の50%平均粒径,粒子径の分布指数,内部水分量および発泡成形体の表面外観,気泡の形態について,各実施例については表1に,各比較例については表2に纏めて記載した。
【0076】
表1より,本発明にかかる製造法によれば,アルコール存在下で難水溶性無機塩よりなる懸濁剤が使用されているため,平均粒子径や粒子径の分散度,内部水分量が適切な値となるスチレン系発泡性樹脂粒子を得ることができる。
また,該樹脂粒子より作成された発泡成形体は,外観や内部の気泡形態の均一性について,いずれも優れていることが分かった。
【0077】
また,実施例6,7より,過硫酸カリウムを適切な重合転化率の時点で加えることで,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布の幅が狭く,且つ発泡成形体の外観や内部の気泡形態が優れた,スチレン系発泡性樹脂粒子が得られることがわかった。
【0078】
また,表2より次のようなことが分かった。
比較例1は懸濁剤として難水溶性無機塩が使用されておらず,また,アルコールも使用されず,かわりにアミン系化合物が使用されている。
このため,発泡成形体の気泡形態が不均一であった。
【0079】
比較例2及び比較例3は,懸濁剤は本発明と同様の難水溶性無機塩が使用されているが,アルコールを使用していない。このため,溶融した粒子の見栄えが悪く,また気泡形態も不均一な発泡成形体しか得られなかった。
比較例4,5はアルコールの量が多すぎるため,本発明にかかる効果が得られず,粒径が大きく気泡形態の悪い発泡成形体しか得られなかった。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
【発明の効果】
上述のごとく,本発明によれば,自己消火性に優れていると共に,得られるスチレン系発泡性樹脂粒子の粒径分布の幅が狭く,発泡成形後,外観や内部の気泡形態が優れた発泡成形体が得られる,スチレン系発泡性樹脂粒子を製造する方法を提供することができる。
Claims (6)
- スチレン系単量体100重量部に対し,有機臭素化合物0.4〜6重量部,1〜20個の炭素原子を有するアルコール0.0001〜0.1重量部を添加すると共に難水溶性無機塩を懸濁剤として添加し,水系媒体中において上記スチレン系単量体を懸濁重合させ,
重合中または重合工程完了後に,上記スチレン系単量体100重量部に対して発泡剤を1〜20重量部添加することを特徴とするスチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法。 - 請求項1において,上記難水溶性無機塩は,上記スチレン系単量体100重量部に対し0.01〜10.0重量部添加することを特徴とするスチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1または2において,上記難水溶性無機塩は,リン酸三カルシウム,ハイドロキシアパタイト,ピロリン酸マグネシウム,リン酸マグネシウム,水酸化アルミニウム,水酸化第2鉄,水酸化チタン,水酸化マグネシウム,リン酸バリウム,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,炭酸バリウム,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,タルク,カオリン,ベントナイトより選ばれる1種以上の微粒子状難水溶性無機塩であることを特徴とするスチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項において,上記スチレン系単量体100重量部に対して,過硫酸のアルカリ金属塩もしくは亜硫酸のアルカリ金属塩0.00005〜0.003重量部を,重合反応中における重合転化率が0〜30%の間に添加することを特徴とするスチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか一項において,1〜20個の炭素原子を有するアルコールは,メタノール,エタノール,ノルマルプロパノール,イソプロパノール,ノルマルブタノール,イソブタノール,2−エチルー1ーヘキサノール,ステアリルアルコールの1種以上であることを特徴とするスチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか一項において,上記有機臭素化合物は,1分子中に2個以上の臭素原子を有し,該有機臭素化合物の分子量に対して40重量%以上の臭素分を含有していることを特徴とするスチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法。
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