JP4300487B2 - エンジンの油供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランクシャフトと同期して駆動され、油を保持するオイル保持部から第1油路を介してオイルを吸入する第1オイルポンプと、前記第1オイルポンプと直列になるように接続油路を介して接続され、かつ、前記第1オイルポンプと独立して駆動する第2オイルポンプとを備えると共に、前記第1オイルポンプから第1循環部に油を供給する第1供給油路と、前記第2オイルポンプから第2循環部に油を供給する第2供給油路とを備えたエンジンの油供給装置に関する。
従来、この種のエンジンの油供給装置としては、オイルパンから作動油を汲み上げる第1オイルポンプと、オイルバスから作動油を汲上げる第2オイルポンプとを備え、前記第1オイルポンプから作動油消費部に通じる給油路が接続され、動弁系の各潤滑部に通じる動弁系潤滑用分岐油路が前記給油路から分岐され、さらに、前記オイルバスは、各潤滑部から漏出した油を受容可能であるとともに前記オイルパンに余剰油を溢流可能に設けた構成が知られていた(例えば、特許文献1:特許第3023803号(段落0033)参照)。
そして、該オイルバスから作動油を汲上げる第2オイルポンプは、弁作動特性変更手段の油圧室に接続されていた。
これにより、第2オイルポンプの容量を他の潤滑部で必要な油量とは無関係に設定して、機関高速回転時のフリクションロスの増大を抑えることができ、しかもオイルバスおよびオイルパンが連通していることによりメンテナンス作業を簡略化することが可能となっていた。
また、エンジンの駆動機構の制御油圧回路にメインとなる第1オイルポンプを設けると共に、前記第1オイルポンプとは別のサブとなる第2オイルポンプを併設してエンジンの運転状態に応じて前記両オイルポンプの油路を切り替える切替機構を設けたものがあった(例えば、特許文献2:実開平4−132414号公報(段落0006〜0009)参照)。
これにより、例えば、機関低回転高負荷時には、前記切替機構によって第2オイルポンプと制御油圧回路とを連通し、第1オイルポンプと制御油圧回路との連通を遮断することができる。このため、カムシャフトとスプロケットとの相対回動位相変換を行う位相変換機構には、潤滑用などには供されない第2オイルポンプから要求量に応じた十分な作動油圧が速やかに供給されるため、前記位相変換機構の作動速度が迅速となっていた。
さらに、特許文献2には、前記駆動機構の制御油路回路に第1オイルポンプの吐出力をアシストする第2オイルポンプを直列に設けたものがあった。これにより、例えば、機関低回転高負荷時等には、第1オイルポンプから吐出されて一部が制御油圧回路に圧送された作動油圧が、第2オイルポンプによってさらにその吐出圧力がアシストされる。このため、前記位相変換機構には、要求量に応じた十分な作動油圧が速やかに供給されるため、前記位相変換機構の作動速度が迅速となっていた。
特許第3023803号 実開平4−132414号公報
通常、エンジン始動前には、エンジンの要潤滑部の油は、エンジン部材間の隙間を通して油を保持するオイルパン等のオイル保持部に戻っている。そのため、エンジン始動前には、オイルポンプ内及び油流路内には油は充満しておらず、ある程度の空気が存在する。従って、エンジン始動後には、できるだけ迅速に前記オイルポンプや前記油流路内に油を供給し、かつ、エンジンの要潤滑部に油を供給して、摺動部の摩擦を軽減してスムーズな動きを確保する必要がある。
そのため、前記第1オイルポンプと前記第2オイルポンプの各オイルポンプは、油流路内の空気を抜きつつ、短時間で油を要潤滑部に供給する必要から、オイルポンプは強力にするのが好ましい。特に前記第2オイルポンプは、エンジン始動に伴うクランクシャフトの駆動時等において、前記第1オイルポンプの僅かな隙間を介して前記オイル保持部から油を強制的に吸入する。このため、これが前記第2オイルポンプの大型化を招く原因となる。通常、前記第2オイルポンプはエンジンの駆動機構の制御油圧回路に設けられているため、大型化するのは好ましくない。
さらに、特許文献2の第1オイルポンプと第1オイルポンプの吐出圧を増圧(アシスト)する第2オイルポンプとを直列に設けた構成においては、前記第2オイルポンプは、前記第1オイルポンプが吸入吐出した油を吸入するようになっていた。そのため、前記第2オイルポンプによる油の吸入は、前記第1オイルポンプの駆動による油の吸入吐出が必要であった。従って、前記第1オイルポンプが駆動して油を吐出しないと前記第2オイルポンプは油を吸入できないという問題点があった。従って、前記第2オイルポンプから油が供給されるエンジンの摺動部等において、前記第1オイルポンプの駆動後から暫くの間は、スムーズな動きを確保できなくなる虞がある。
従って、本発明の目的は、第1オイルポンプの駆動の有無に関わらず迅速に油の吸入吐出が可能で、大型化することなく、第1オイルポンプの吐出圧を増圧可能な第2オイルポンプを有するエンジンの油供給装置を提供することにある。
(第1の特徴構成)
本発明の第1の特徴構成は、クランクシャフトと同期して駆動され、油を保持するオイル保持部(13)から第1油路(21)を介してオイルを吸入する第1オイルポンプ(11)と、前記第1オイルポンプ(11)と直列になるように接続油路(26)を介して接続され、かつ、前記第1オイルポンプ(11)と独立して駆動する第2オイルポンプ(12)とを備えると共に、前記第1オイルポンプ(11)から第1循環部(41)に油を供給する第1供給油路(23)と、前記第2オイルポンプ(12)から第2循環部(42)に油を供給する第2供給油路(24)とを備えたエンジンの油供給装置において、前記第2オイルポンプ(12)に供給する油を保持し、外部から遮蔽された前記オイル保持部(13)とは独立した第1オイル溜部(15)を備えるとともに、前記オイル保持部(13)又は、前記オイル保持部(13)よりも高い位置に設けた第2オイル溜部(16)から前記第2オイルポンプ(12)へ前記接続油路(26)に連通する第2油路(22)を介して油を供給するように構成し、前記第2油路(22)に、前記第2オイルポンプ(12)への油の流通を制御する第1弁(31)を備え、前記第1オイル溜部(15)に、前記第1循環部(41)或いは前記第2循環部(42)からの油が返送される還流油路(27)を接続してある点にある。
(作用効果)
本構成のごとく、前記第2オイルポンプに供給する油を保持する第1オイル溜部を、前記オイル保持部とは独立して備えることで、例えば、エンジンを始動した際に、前記第1オイルポンプには前記オイル保持部から油が吸入され、前記第2オイルポンプには前記第1オイル溜部から、夫々独立に油が吸入される。このように、前記第1オイルポンプの駆動の有無に関わらず、前記第2オイルポンプは油を吸入することができる。
従って、エンジン始動前、エンジン始動直後、或いは、前記第1オイルポンプの吐出圧が低い時等においても、第2循環部には、前記第2オイルポンプにより直接油が供給される。つまり、本構成により、エンジン始動前後に、エンジンの要潤滑部への迅速な油の供給が実現する。
前記第2循環部への油の供給が迅速になり、例えば、VVT(バルブ開閉時期制御装置)やチェーンテンショナ等に油が迅速に供給された場合、エンジン始動時のばたつき(NV:ノイズバイブレーション)を抑制することができる。さらに、前記VVTに迅速に油が供給されると、エコラン(信号待ち等の際にエンジンを停止させる等の省エネ運転)始動時等において制御応答性が向上する。
その他、第2循環部が、HLA(ハイドロリック・ラッシュ・アジャスター)であれば、エンジンのカムとバルブの隙間を自動調整できるので、バルブの動きがエンジン始動時から安定する。尚、HLAとは、吸排気弁の弁軸と吸排気弁を押動するカムとの間のクリアランスを無くす油圧機構である。
また、前記第2オイルポンプにより前記オイル保持部から油を吸入できるため、エンジン始動前、エンジン始動直後、或いは、前記第1オイルポンプの吐出圧が低い時等においては、前記第2オイルポンプは前記第1オイルポンプを介して油を吸入しなくてもよい。従って、従来のように、前記第2オイルポンプは前記第1オイルポンプの僅かな隙間を介してオイル保持部から強制的に油を吸入することがなくなるため、第2オイルポンプを大型化する必要がない。
さらに、本構成においては、第1オイル溜部が、外部と遮蔽されている。このため、第1オイルポンプが吸入吐出した油を第2オイルポンプが吸入吐出して、第1オイルポンプの吐出圧を第2オイルポンプで増圧(アシスト)することができる。
この他、前記第1オイル溜部を、前記第2オイルポンプに供給する専用のオイル貯溜部としてあるため、その分、前記オイル保持部の容積を小さくすることができる。これにより、エンジン設計の自由度が増すため、設計し易いエンジンを提供できる。
オイル保持部又は第2オイル溜部から第2オイルポンプへ第2油路を介して油を供給するように構成することで、前記第2オイルポンプの駆動時には、前記第2オイル溜部に貯溜されている油を前記第2オイルポンプが確実に吸引することができる。
そして、第2油路に第1弁を備えておき、第2油路から第2オイルポンプへの油の流通制御を行うことで、前記第2オイルポンプのみを駆動させる時に第1弁を開操作すると、前記第2オイルポンプは前記第2オイル溜部のみから油を吸入することができる。
本構成のごとく、前記第2オイル溜部に、前記第1循環部或いは前記第2循環部からの油が還流される還流油路を接続してあれば、一旦、各部に供給した油を効率よく再貯溜することができる。
さらに、前記循環部から還流される油を前記第2オイル溜部に貯溜するため、エンジン駆動中は常に油が還流され、前記第2オイル溜部には常に油が充填される状態とすることができる。このため、前記第2オイルポンプは、確実に前記第2オイル溜部から油を吸入することができる。
(第の特徴構成)
本発明の第の特徴構成は、クランクシャフトと同期して駆動され、油を保持するオイル保持部(13)から第1油路(21)を介してオイルを吸入する第1オイルポンプ(11)と、前記第1オイルポンプ(11)と直列になるように接続油路(26)を介して接続され、かつ、前記第1オイルポンプ(11)と独立して駆動する第2オイルポンプ(12)とを備えると共に、前記第1オイルポンプ(11)から第1循環部(41)に油を供給する第1供給油路(23)と、前記第2オイルポンプ(12)から第2循環部(42)に油を供給する第2供給油路(24)とを備えたエンジンの油供給装置において、前記第2オイルポンプ(12)に供給する油を保持し、外部から遮蔽された前記オイル保持部(13)とは独立した第1オイル溜部(15)を備えるとともに、前記オイル保持部(13)又は、前記オイル保持部(13)よりも高い位置に設けた第2オイル溜部(16)から前記第2オイルポンプ(12)へ前記接続油路(26)に連通する第2油路(22)を介して油を供給するように構成し、前記第2油路(22)に、前記第2オイルポンプ(12)への油の流通を制御する第1弁(31)を備え、前記第2オイル溜部(16)に、前記第1オイルポンプ(11)が吐出した油を供給する第3供給油路(28)を接続してある点にある。
(作用効果)
本構成のごとく、前記第1オイル溜部に、前記第1オイルポンプが吐出した油を供給する第3供給油路を接続してあれば、前記第1オイル溜部に前記第3供給油路を介して油を貯溜することができる。このように前記接続油路に加えて別の第3供給油路を設けることで、より効率的に前記第1オイル溜部に油を貯留できる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1に、エンジンXの側面から見た本発明の油供給装置Yの概略図を示す。図5には、油供給装置Yにおいて、油の供給経路を示した制御油圧回路10を模式的に示したものを示す。
制御油圧回路10には、エンジン内の要潤滑部に油を供給するためのオイルポンプ、油が流通する油路及び油の流通を制御する弁等が設けられている。油はオイル保持部13にて保持されている。
本発明では、オイルポンプとして、クランクシャフトと同期して駆動する第1オイルポンプ11と、第1オイルポンプ11と直列に接続され、第1オイルポンプ11と独立して駆動する第2オイルポンプ12とを備えたものを示す。これらオイルポンプとしては、例えば、メカオイルポンプ、電動オイルポンプ等を用いることができる。
以下、第1オイルポンプ11としてメカオイルポンプ(OP)を用いた例を、第2オイルポンプ12として電動オイルポンプ(EOP)を用いた例を示す。
第1オイルポンプ11は、オイル保持部13から油を吸入するための第1油路21と接続している。吸入された油は第1オイルポンプ11から吐出し、オイルフィルタ14を通過する。その後、一部の油はメインギャラリ412に流入し、また、一部の油は第1供給油路23を介してシリンダヘッド411等の潤滑系(第1循環部41)に供給される。
さらに、第1オイルポンプ11から吐出した一部の油は、接続油路26を介して第2オイルポンプ12に流入する。これにより、第1オイルポンプ11から吐出して第2オイルポンプ12に流入した油は、第2オイルポンプ12によってさらに吐出圧力が高められ、第2供給油路24、チェーンテンショナ423を介してバルブ開閉時期制御装置(VVT)421等の第2循環部42に供給される。
制御油圧回路10は、エンジン回転数、エンジンの付加信号、及び、エンジン油温や水温の検出及び制御信号の出力を行う電子中央制御装置(ECU)5と接続しており、このECU5からの制御信号がドライバ4を介してモータに伝達され、このモータが第2オイルポンプ12を駆動する。
図1に示したように、本実施形態では、第1オイルポンプ11から吐出され、オイルフィルタ14を通過した油は第1オイル溜部15に導かれる。エンジンが運転されている場合には、当該第1オイル溜部15は油で満たされ、第1オイルポンプ11で吸入吐出された油は第1循環部41に供給される。また、第2オイルポンプ12で吸入吐出された油が第2循環部42に供給される。しかし、例えば、エンジンが休止している状態では、図1に示したように、ある一定量の油が保持される。
この第1オイル溜部15はその上流及び下流に、第1オイルポンプ11、および、メインギャラリ412、第2オイルポンプ12が設けてあり、外部と遮蔽された状態となっている。特に、オイル保持部13とは独立した構成になっている。このため、第1オイルポンプ11より吐出された油は第1オイル溜部15に充満され、第1オイルポンプ11の吐出圧が保持される。また、第2オイルポンプ12は、第1オイルポンプ11の吐出圧を増圧して、油を第2循環部42に供給することができる。
このように、第2オイルポンプ12に油を供給する専用の第1オイル溜部15をオイル保持部13とは別に設けておくことで、第1オイルポンプ11の駆動開始に際してはオイル保持部13から油を吸入することができ、第2オイルポンプ12の駆動開始に際しては第1オイル溜部15から油を吸入することができる。このように、本構成であれば、第1オイルポンプ11の駆動の有無に拘らず、第2オイルポンプ12は第1オイルポンプ11とは独立に油を吸入することができる。
勿論、通常のエンジン始動では、第1オイルポンプ11と第2オイルポンプ12とは同時に駆動するが、その場合には、第1オイルポンプ11はオイル保持部13から、第2オイルポンプ12は第1オイル溜部15から、それぞれ油を吸入できるため、第1循環部41及び第2循環部42に、ほぼ同時に、迅速に油を供給することができる。
さらに、第1オイルポンプ11の駆動前、つまり、エンジン始動前に第2オイルポンプ12の駆動を行うことも可能である。これにより、従来の駆動では第1オイルポンプ11による油の供給が先行していたのに対し、この実施形態では、第2オイルポンプ12による油の供給を先行させることができる。
従って、第2オイルポンプ12から油が供給されるVVT421や油圧系等の第2循環部42には、エンジン始動前、エンジン始動直後、或いは、第1オイルポンプ11の吐出圧が低い時等においても、直接第2オイルポンプ12により油が供給される。つまり、本構成により、エンジン始動前後にエンジンの要潤滑部へ油を迅速に供給する。
第2循環部42に対する油の供給が迅速になると、例えば、VVT421やチェーンテンショナ423等の機構を早期に駆動開始することができ、エンジン始動時のばたつき(NV)を抑制することができる。さらに、VVT421に迅速に油が供給されると、例えば車両の停止時にエンジンを休止させるようにエンジンの駆動制御を行うエコラン運転時において、エンジンの始動時等の制御応答性の向上が期待できる。従って、VVT421の作動が確実となる。その他、第2循環部42が、エンジンのカムとバルブの隙間を自動調整できるHLA(ハイドロリック・ラッシュ・アジャスター)であれば、バルブの動きをエンジン始動時から安定させることができる。
また、第1オイル溜部15を、第2オイルポンプ12に供給する専用のオイル貯溜部としてあるため、その分、オイル保持部13の容積を小さくすることができる。
第1オイル溜部15の容積は、エンジン始動時等にエンジンの要潤滑部に油を循環させる最低限の量の油を溜めることができる大きさであるのが好ましい。具体的には、5〜20mL程度とすることが可能であるが、これ以外にもエンジンの大きさ等に合わせて種々の容量を適用できる。
第1オイル溜部15の具体的な形状は、例えば図1に示したように、接続油路26に油路径よりも大きくなる部位を設けて、この部位に油を貯溜する形態とすることができる。この時、第1オイル溜部15の高さは、第1オイルポンプ11の高さと同程度とする。このように構成することで、第1オイルポンプ11停止後、油がオイル保持部13に還流され難くすることができる。
(第2の実施形態)
本発明においては、図2および図6に示すように、第1オイル溜部15とは別に、第2オイル溜部16を設けることができる。
その場合に、第2オイル溜部16をオイル保持部13よりも高い位置に設けることができる。第2オイル溜部16から第2オイルポンプ12への給油は、例えば、当該第2オイルポンプ16からメインギャラリ412に連接した第2油路22と、さらに、第2オイルポンプ12に続く接続油路26とを介して行う。
第2オイル溜部16を設ける位置は特に制限されるものではなく、設置位置は任意である。よって、エンジン設計に際しても十分な自由度が確保できる。本実施形態では、上述のごとく第2オイル溜部16を高い位置に設けてある。第2オイル溜部16に貯留した油は、第2オイルポンプ12に対して位置エネルギーを有する。このため、例えばエンジンを始動させて、第2オイルポンプ12が駆動を開始する時には、第2オイルポンプ12に対して油を迅速に供給することができる。
このうち第2油路22には、第2オイルポンプ12への油の流通を制御する第1弁31を備えてある。例えば、エンジンの始動時など、第2オイルポンプ12のみを駆動させる場合には、第1弁31を開き操作する。これにより、第1オイルポンプ11が駆動していない場合であっても、第2オイルポンプ12は、第2オイル溜部16から油を吸入することができる。第2オイルポンプ12に迅速に多量の油を供給したい場合には、第1弁31の開度を大きくするとよい。
尚、当該第1弁31は、油が第2オイルポンプ12の側から第2オイル溜部16の側に逆流するのを阻止して、第2オイルポンプ12への油の供給量が低下するのを防止する機能も有する。
エンジン始動直後は、第1オイルポンプ11内には油は充満していない。このため、第1オイルポンプ11の内部には、ある程度の空気が存在する。エンジン始動直後に第2オイルポンプ12が駆動すると、この空気が第2オイルポンプ12に吸引されるおそれがある。例えば、第2循環部42など下流の循環部に空気が送られると、潤滑作用が損なわれたり、エンジンの回転が不規則になる等のおそれが生じる。
しかし、本構成のように、第2油路22を介して、油を第2オイルポンプ12に供給可能に構成しておけば、第2オイルポンプ12が第1オイルポンプ11の側から空気を吸入しようとする際に第1弁31を開き操作することで、油のみを第2オイルポンプ12に供給することができる。
第1弁31としては、チェック弁、或いは、制御弁を用いることができる。
このうち、チェック弁は、バネ構造等の単純な構造を採用した逆流防止可能な弁であり、当該チェック弁を用いた場合には、チェック弁にかかる油圧により弁の開閉が制御され、これにより、第2オイルポンプ12への油の流通を制御することができる。
また、チェック弁は構造が単純な弁であるため、油供給装置の低コスト化を実現することができる。さらに、ECUとの接続等が不要となって制御油圧回路10の構成を簡略化することもできる。
一方、制御弁を用いた場合は、ECUの制御により任意の圧力で開閉自在となり第2オイルポンプ12への油の流通の調節が可能となる。つまり、弁の開閉だけでなく、弁の開放程度も調節できるため油の流量調節が可能となる。これにより、エンジンの運転状況に応じた最適な油の流量を設定することができる。また、上述したバネ構造を採用していないため、バネ圧による流量の圧力損失もない。
この他、第1弁31としては、他の公知の弁を用いることが可能である。
第1弁31は、第1オイル溜部15の油溜り面より上方に設置するのみならず、油溜り面以下に設置することが可能である。この場合、第1弁31は、油中に浸漬した状態であるためシール性が良好となり、第1弁31に空気が侵入するのを防止できる。
図2及び図6に示したように、当該第の実施形態では、第2オイルポンプ12をバイパスして第2油路22から第2供給油路24に油を供給する第3油路25を備えることもできる。当該第3油路25には、第2供給油路24への油の流通を制御する第2弁32を備えてある。
このような第3油路25を備えることで、第2オイルポンプ12を停止した後も、第2供給油路24を経由して第2オイルポンプ12の下流である第2循環部42に油を供給することができる。本構成であれば、エンジン始動後等において、第2オイルポンプ12のみを停止させることができる。このため、第2オイルポンプ12の動力に使用するエネルギーを節約することができる。よって、エンジンの駆動力を低減することができ、エンジンの運転効率を高めることができる。
第3油路25に設けた第2弁32は、油が、第2油路22の側に逆流するのを防止する。
また、第1オイルポンプ11からの油の吐出圧に応じた油の流通の制御が可能となる。例えば、第1オイルポンプ11の圧力が十分に高まり、もはや第2オイルポンプ12からの油の吐出が不要になったような場合には、第2弁32が開かれることで、第3油路25を介して十分な量の油が第2オイルポンプ12をバイパスして第2循環部に供給される。
第2弁32としては、上記実施形態と同様に、チェック弁、或いは、制御弁等を用いることができる。第2弁32がチェック弁であれば、バネ構造等の単純な構造の弁を使用するため、コストを低減することができる。さらに、ECU5等の制御を要しないため、ECU5との接続が不要となり、油供給装置の構成を簡略化することができる。
一方、第2弁32が制御弁であれば、制御装置等の制御により、任意の圧力で開閉自在となり、流量の調節が可能となる。これにより、エンジンの運転状況に応じた最適な油の流量を設定することができる。さらに、バネ構造を採用しないことから、バネ圧による流量の圧力損失はない。また、エンジンの運転状況に応じて第1オイルポンプ11の圧力が種々変化する時、これに伴って第1オイルポンプ11からの油の吐出量も変化する。このような場合、制御弁である第2弁32の開放程度をECU5等で適宜調節すれば、第1オイルポンプ11からの油の吐出圧(吐出量)に応じて油の流通量を制御することができる。
(第3の実施形態)
図3および図7には、第1の実施形態の改変例を示す。
ここでは、第2オイルポンプ12の専用の第2オイル溜部16を第2オイルポンプ12に対して下方に設けてある。この第2オイル溜部16は、オイル保持部13とは別に構成してある。これにより、第2オイルポンプ12へ確実に油を供給することができる。第2オイル溜部16の油は、接続油路26に連接した第2油路22を介して行う。当該第2油路22には第1弁31を設けてある。
この第1弁31も上記実施形態と同様に、例えば、チェック弁で構成する。エンジン始動時等においては、第1オイルポンプ11から油が供給されるまでの間、第2油路22を介して油が第2オイルポンプ12に供給される。そして、第1オイルポンプ11の圧力が高まると、第2油路22からの供給に代わって、第2オイルポンプ12に油を供給するようになる。このとき、第1弁31は、第1オイルポンプ11からの油が第2オイル溜部16に逆流するのを防止する機能を発揮する。
(第4の実施形態)
図4および図8には、第2の実施形態の改変例を示す。
ここでは、第2オイル溜部16を第2オイルポンプ12に対して下方に設けてある。ただし、当該第2オイル溜部16は、オイル保持部13とは別に構成してある。これにより、第2オイルポンプ12へ確実に油を供給することができる。第3の実施形態と同様に、第2オイル溜部16の油は、接続油路26に連接した第2油路22を介して行い、第2油路22には第1弁31を設けてある。
この第1弁31も、上記第3の実施形態と同様に、例えば、チェック弁で構成する。そして、当該第1弁31も、上記と同様の制御機能および逆流防止機能を有する。
尚、当該実施形態においては、図8に示したごとく、接続油路26にオイルフィルタ14を設け、オイルフィルタ14が第1オイル溜部15を構成するものとしてある。通常、オイルフィルタ14には、エンジンの運転・休止の状態に拘らず一定量の油が溜まっている。よって、この油を利用することで、エンジン内に第1オイル溜部15を設置する空間を確保する等エンジンの構成を大幅に変更せずとも、第2オイルポンプ12に油を供給する第1オイル溜部15を構成することができ、第2オイルポンプ12への油の供給能力を向上することができる。このため、第1オイル溜部15を設置する空間を縮小することができ、コンパクトなエンジンを得ることもできる。
(第5の実施形態)
図9に示したように、第1オイル溜部15に、第1循環部41或いは第2循環部42からの油が還流される還流油路27を接続した構成とすることが可能である。さらに具体的には、第1循環部41或いは第2循環部42から還流された油を、第3弁33を設けた還流油路27を介して第2オイル溜部16に還流させる。さらに、ここから第1弁31および第2油路22を介して油を第1オイル溜部15に戻すよう構成してある。
このように構成すると、一旦、第1循環部41或いは第2循環部42に供給した油を、還流油路27を介して再び第1オイル溜部15に貯溜することができる。この間、第1オイルポンプ11及び第2オイルポンプ12の吐出圧は十分に確保され、エンジン各部への油の供給状態が滞ることはない。
第3弁33としては、チェック弁、或いは、制御弁等を用いることができる。このうち、チェック弁を用いた場合には、油供給装置を簡略化することができる。一方、制御弁を用いた場合には、上述したごとくエンジンの運転状況に応じて油の流通量をより適切に制御することができる。
(第6の実施形態)
本実施形態に係る油供給装置においても、図10に示したごとく、第1オイルポンプ11が吐出した油は第1オイル溜部15に供給される。そして、本実施形態の装置では、接続油路26の途中から、第2オイル溜部16に連通する第3供給油路28を設けてある。これにより、第1オイル溜部15に供給する油の一部を、第3供給油路28を介して第2オイル溜部16に貯溜することができる。この結果、第2オイル溜部から第1オイル溜部15に対して油を常に供給可能な状態にできるから、第2オイルポンプ12のみを駆動させる場合であっても、第2オイルポンプ12に対する油の供給量を十分に確保することができる。
第3供給油路28には、第2オイル溜部16への油の流通を制御する第4弁34を設けてある。当該第4弁34は、チェック弁、或いは、制御弁等を用いることができる。特に、制御弁を用いた場合には、図10に示したごとく、エンジンコントロールユニット(ECU)5からの制御によって、例えば、第2オイル溜部16に常に一定量の油を保持するように第4弁34を開閉制御することができる。
(別実施形態7)
図11には、第1オイルポンプ11と第2オイルポンプ12とを接続する接続油路26に、第2オイルポンプ12に第2油路22からの油のみを供給可能に制御する第3弁35を備えた例を示す。
本実施形態では、接続油路26において、第1オイル溜部15の下流位置に第3弁35を備えている。この構成により、エンジン始動時等において第2オイルポンプ12を駆動させた場合、第3弁35を閉じ操作し、第2オイルポンプ12には、第2オイル溜部16および第2油路22からのみ油を吸入させることとする。
通常、エンジン停止後は、油供給装置内を循環している油は、エンジン部材間の隙間を通してオイル保持部13に還流する。そのため、エンジン始動直後は、第1オイルポンプ11内及び第1オイルポンプ11の下流である接続油路26内には油は充満しておらず、ある程度の空気が存在する。この状態でエンジンを始動させ、第2オイルポンプ12が駆動すると、第2オイルポンプ12がこの空気を吸入する虞がある。そして、下流の循環部(例えば、第2循環部42)に空気が送られると、十分な潤滑作用等が発揮できなくなったり、エンジンの回転が不規則になる等の不都合が生じる。
そこで、本構成のように、第2オイルポンプ12に第2油路22からの油のみを供給可能に制御する第3弁35を備えた構成とし、第3弁35を閉操作すれば、第2オイルポンプ12が空気を吸入するのを防止することが可能となるため、下流の第2循環部42に空気が混入するのを未然に防止することができる。従って、第2循環部42等において潤滑油不足等の不都合が発生するのを有効に防止することができる。さらに、第2オイルポンプ12の上流経路への油の逆流を防止することができるため、油供給装置内における油の流通を円滑にすることができる。
尚、第1オイル溜部15から第1循環部41に連通する第1供給油路23には、第1オイル溜部15への油の逆流を防止する第7弁36を設けてある。本構成により、仮に、第1供給油路23の内部に空気が存在する場合でも、当該空気が第2オイルポンプ12に吸入されるのを防止することができる。
これにより、第2循環部42やエンジン等における上記不都合の発生を有効に防止することができる。
尚、第3弁35の設置位置は上記構成に限らず、第2オイルポンプ12に第2油路22からの油のみを供給可能に制御可能になる位置であれば、何れの位置であってもよい。
第3弁35は、制御弁を適用することができる。
この時、第3弁35の制御弁はECU5と接続しており、第3弁35の開閉をECU5により制御可能に構成してある。
(別実施形態8)
上述の実施例では、第1オイルポンプ11と第2オイルポンプ12とを直列に接続したのに対し、本実施形態では、図12に示すごとく、第1オイルポンプ11と第2オイルポンプ12とを並列に接続し、双方のオイルポンプを独立に駆動できるように構成してある。
第1オイルポンプ11は、オイル保持部13から油を吸入する第1油路21に接続してある。第1オイルポンプ11から吐出した油は、オイルフィルタ14を経た後、一部の油はメインギャラリに流入させ、第1供給油路23を介してシリンダヘッド等の第1循環部41に供給される。
また、第1オイルポンプ11から吐出した油の一部は、接続油路26を介してVVT等の第2循環部42に供給される。
第1オイルポンプ11の下流には、オイルフィルタ14を設けてある。また、接続油路26には、第2循環部42への油の流通を制御する第5弁38を設けてある。
一方、第1オイルポンプ11と並列に設けた第2オイルポンプ12は、第1オイル溜部15から第2油路22を介して油を吸引する。
第2オイルポンプ12から吐出された油は、オイルフィルタ17、第2供給油路24を介して第2循環部42に供給される。第2オイルポンプ12の下流には、第2循環部42への油の流通を制御する第6弁37を設けてある。
エンジン始動時に第2オイルポンプ12を駆動して第2循環部42に油を供給する場合、本構成のごとく、前記第2オイルポンプ12に供給する油を保持する専用の第1オイル溜部15を前記オイル保持部13とは独立して備えてあると、前記第2油路22を介して前記第2オイルポンプ12に油を確実に吸入させることができる。このため、前記第1オイルポンプ11の駆動の有無に拘らず、前記第2オイルポンプ12は油を吸入することができ、第2循環部42への油の供給が順調に行われる。
従って、前記第2オイルポンプ12から油が供給される第2循環部42には、エンジン始動前、エンジン始動直後、或いは、前記第1オイルポンプ11の吐出圧が低い時等においても、前記第2オイルポンプ12により直接油が供給される。エンジンの回転数が安定し、第1オイルポンプ11による供給油圧が十分に高まると、第5弁38が開弁して第1オイルポンプ11からの油が第2供給油路24に供給される。ECU5がこの状態を検知すると、ドライバ4により第2オイルポンプ12の駆動を弱め、あるいは停止して、油の効率的な供給を行う。つまり、エンジン始動前後にエンジンの要潤滑部への迅速な油の供給が実現する。
このように、第2オイルポンプ12に油を供給する専用の第1オイル溜部15をオイル保持部13とは別に設けることで、第1オイルポンプ11によるオイルの吸入と、第2オイルポンプ12によるオイルの吸入とが干渉せず、第1オイルポンプ11の駆動状態とは無関係に第2オイルポンプ12が油を吸入することができる。また、前記第2オイルポンプ12は前記第1オイルポンプ11の僅かな隙間を介してオイル保持部13から強制的に油を吸入することがなくなるため、第2オイルポンプ12を大型化する必要がない。
(その他の実施形態)
通常、エンジンは、エンジンカバー等により覆われており、油供給装置Yもエンジン内に設けてある。このようなエンジンの一部であるカバー部材に、接続油路26及び第1オイル溜部15を一体形成してもよい。
例えば、第1オイルポンプ11、第2オイルポンプ12、接続油路26及び第1オイル溜部15等を、カバー部材の内側に、当該カバー部材と一体に形成する。
本構成のように各部材をほぼ同一平面状に配置すれば、各部材を接続する油路を短かくすることができる。例えば、第1オイルポンプ11と第2オイルポンプ12とを接続する接続油路26の長さや、第1オイル溜部15と第2オイルポンプ12とを接続する第2油路22の長さを短くすることができる。この結果、油の供給を迅速に行うこと・BR>ェでき、エンジン始動時等における油圧損失も低減することができる。さらに、エンジンをコンパクト化することができるうえ、エンジン内部に接続油路26及び第1オイル溜部15を取り付ける際には、これら部材を一体形成されたカバー部材を取り付けるだけでよいから、エンジンの組立て工数を削減することもできる。
尚、上述の実施例ではエンジンの部材としてカバー部材を例示したが、これに限られるものではなく、他のエンジンの部材に一体形成した形態も適用可能である。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、同様の作用効果を奏するものであれば、各部構成を適宜変更することが可能である。
本発明に係るエンジンの油供給装置は、一般の自動車のエンジン、あるいは、発電用の据置型のエンジン等に広く適用可能である。また、エンジン各部に油を供給するために、クランク軸によって駆動される第1のオイルポンプの他に、給油用の第2のオイルポンプを備えるエンジンであれば何れのエンジンであっても適用可能である。
第1の実施形態に係る油供給装置を示す側面図 第2の実施形態に係る油供給装置を示す側面図 第3の実施形態に係る油供給装置を示す側面図 第4の実施形態に係る油供給装置を示す側面図 第1の実施形態に係る油供給装置を示す模式図 第2の実施形態に係る油供給装置を示す模式図 第3の実施形態に係る油供給装置を示す模式図 第4の実施形態に係る油供給装置を示す模式図 第5の実施形態に係る油供給装置を示す模式図 第6の実施形態に係る油供給装置を示す模式図 第7の実施形態に係る油供給装置を示す模式図 第8の実施形態に係る油供給装置を示す模式図

Claims (2)

  1. クランクシャフトと同期して駆動され、油を保持するオイル保持部(13)から第1油路(21)を介してオイルを吸入する第1オイルポンプ(11)と、
    前記第1オイルポンプ(11)と直列になるように接続油路(26)を介して接続され、かつ、前記第1オイルポンプ(11)と独立して駆動する第2オイルポンプ(12)とを備えると共に、前記第1オイルポンプ(11)から第1循環部(41)に油を供給する第1供給油路(23)と、
    前記第2オイルポンプ(12)から第2循環部(42)に油を供給する第2供給油路(24)とを備えたエンジンの油供給装置において、
    前記第2オイルポンプ(12)に供給する油を保持し、外部から遮蔽された前記オイル保持部(13)とは独立した第1オイル溜部(15)を備えるとともに、
    前記オイル保持部(13)又は、前記オイル保持部(13)よりも高い位置に設けた第2オイル溜部(16)から前記第2オイルポンプ(12)へ前記接続油路(26)に連通する第2油路(22)を介して油を供給するように構成し、前記第2油路(22)に、前記第2オイルポンプ(12)への油の流通を制御する第1弁(31)を備え、
    前記第1オイル溜部(15)に、前記第1循環部(41)或いは前記第2循環部(42)からの油が返送される還流油路(27)を接続してあるエンジンの油供給装置。
  2. クランクシャフトと同期して駆動され、油を保持するオイル保持部(13)から第1油路(21)を介してオイルを吸入する第1オイルポンプ(11)と、
    前記第1オイルポンプ(11)と直列になるように接続油路(26)を介して接続され、かつ、前記第1オイルポンプ(11)と独立して駆動する第2オイルポンプ(12)とを備えると共に、前記第1オイルポンプ(11)から第1循環部(41)に油を供給する第1供給油路(23)と、
    前記第2オイルポンプ(12)から第2循環部(42)に油を供給する第2供給油路(24)とを備えたエンジンの油供給装置において、
    前記第2オイルポンプ(12)に供給する油を保持し、外部から遮蔽された前記オイル保持部(13)とは独立した第1オイル溜部(15)を備えるとともに、
    前記オイル保持部(13)又は、前記オイル保持部(13)よりも高い位置に設けた第2オイル溜部(16)から前記第2オイルポンプ(12)へ前記接続油路(26)に連通する第2油路(22)を介して油を供給するように構成し、前記第2油路(22)に、前記第2オイルポンプ(12)への油の流通を制御する第1弁(31)を備え、
    前記第2オイル溜部(16)に、前記第1オイルポンプ(11)が吐出した油を供給する第3供給油路(28)を接続してあるエンジンの油供給装置。
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