JPH1113429A - 内燃機関のバルブ開閉特性制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブ開閉特性制御装置

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JPH1113429A
JPH1113429A JP9164418A JP16441897A JPH1113429A JP H1113429 A JPH1113429 A JP H1113429A JP 9164418 A JP9164418 A JP 9164418A JP 16441897 A JP16441897 A JP 16441897A JP H1113429 A JPH1113429 A JP H1113429A
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JP
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hydraulic pressure
internal combustion
combustion engine
oil
hydraulic
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JP9164418A
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Yoshito Moriya
嘉人 守谷
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/34423Details relating to the hydraulic feeding circuit
    • F01L2001/34446Fluid accumulators for the feeding circuit
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の始動直後等、油圧ポンプから十分な
作動油圧が供給されない状況にあっても、可変バルブ開
閉特性機構を安定に動作させることのできる内燃機関の
バルブ開閉特性制御装置を提供する。 【解決手段】内燃機関の出力軸に駆動連結されたオイル
ポンプ63から供給される油圧が蓄圧される油圧アキュ
ムレータ73を設ける。内燃機関の始動時等、同オイル
ポンプ63から供給される油圧が低下した場合、オイル
スイッチングバルブ75を駆動してアキュムレータ73
内に蓄圧されている油圧を開放し、それら油圧をオイル
コントロールバルブ51を介して可変バルブ開閉特性機
構19へ併せ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の吸・排気
バルブの開閉時期を変更制御する内燃機関のバルブ開閉
特性制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のようにバルブ開閉特性制御装置、
例えばバルブタイミング制御装置に見られるものは、カ
ムシャフトの回転位相を変更することで、吸気バルブ、
排気バルブの開閉時期を調整するものである。この機構
により、負荷や回転数などの内燃機関の運転状態に応じ
て、バルブの開閉時期を最適化することが可能となり、
内燃機関の燃費や出力、およびエミッションを向上する
ことができるようになる。
【0003】この種のバルブタイミング制御装置として
は、従来から様々な方式のものが提案されているが、例
えば特開平6−330712号公報にみられるように、
内燃機関の出力軸であるクランクシャフトとバルブを開
閉させるカムシャフトとの回転位相を油圧によって変更
する可変バルブタイミング機構を用いたものが現在の主
流となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような油圧によ
り可変バルブ開閉特性機構の作動を制御する装置では通
常、その作動に必要な油圧を内燃機関内の潤滑油の一部
を流用して得ている。また通常、この油圧制御に必要な
潤滑油は内燃機関自身の動力により駆動される油圧ポン
プを利用して可変バルブ開閉特性機構に供給されるよう
になる。このため、内燃機関の始動直後などには、可変
バルブ開閉特性機構に対して同油圧ポンプから十分な作
動油圧を供給することができず、所望のバルブ開閉特性
を得ることが困難となっている。
【0005】この発明はこうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、内燃機関の始動直後等、油圧
ポンプから十分な作動油圧が供給されない状況にあって
も、可変バルブ開閉特性機構を安定に作動させることの
できる内燃機関のバルブ開閉特性制御装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、オイルパンに貯溜された
油を所要に加圧して油圧を発生する油圧発生手段と、該
発生される油圧に基づき内燃機関の出力軸と同機関のバ
ルブを開閉駆動するカムシャフトとの相対回転位相を可
変制御する可変バルブ開閉特性機構とを備える内燃機関
のバルブ開閉特性制御装置において、前記油圧発生手段
は、内燃機関自身の動力に基づき前記油圧を発生する主
油圧発生装置と、内燃機関の動力に依存せずに前記油圧
を発生する少なくとも1つの補助油圧発生装置とを備え
ることとする。
【0007】上記構成によれば、内燃機関の始動時等、
同機関の動力が低く前記主油圧発生装置が十分な油圧を
発生できない場合においても、内燃機関の動力に依存せ
ずに油圧を発生できる前記補助油圧発生装置がその不足
分を補って油圧を発生することで、可変バルブタイミン
グ機構にはその作動に十分な油圧が供給され、同機構を
安定かつ適正に作動させることができるようになる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関のバルブ開閉特性制御装置において、前記補助油
圧発生装置は、少なくとも内燃機関の始動時に能動とな
るものとする。
【0009】上記構成によれば、前記主油圧発生装置が
十分な油圧を発生できない状態となる特に内燃機関の始
動時において前記補助油圧発生装置が能動となること
で、同機関始動時にも、可変バルブ開閉特性機構にはそ
の作動に十分な油圧が供給されることとなる。したがっ
て、従来作動が不安定であった内燃機関の始動時におい
ていも同可変バルブ開閉特性機構を安定かつ適正に作動
させることができるようになる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の内燃機関のバルブ開閉特性制御装置において、前
記補助油圧発生装置は、内燃機関の運転時に前記主油圧
発生装置から発生される油圧を蓄圧し、内燃機関の始動
時に開放されるアキュムレータであるとする。
【0011】上記構成によれば、前記アキュムレータ内
に蓄圧された油圧を可変バルブ開閉特性機構に送ること
により、請求項1または2記載の発明の作用効果を得る
ことができる。また、前記主油圧発生装置が十分な油圧
を発生可能な内燃機関の通常運転中に、前記アキュムレ
ータ内に油圧を蓄圧しておくことで、同主油圧発生装置
の発生する油圧低下時のために備えておくことができ
る。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1または2
または3記載の内燃機関のバルブ開閉特性制御装置にお
いて、前記補助油圧発生装置は、外部からの給電に基づ
き作動する電動式オイルポンプであるとする。
【0013】上記構成によれば、内燃機関始動時等、前
記主油圧発生装置の発生する油圧が不足している場合で
あれ、前記電動式オイルポンプを通じて任意にその油圧
不足分を補充することができる。これによって、可変バ
ルブ開閉特性機構をいかなる場合も安定かつ適正に作動
させることができるようになる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1または2
または3記載の内燃機関のバルブ開閉特性制御装置にお
いて、前記補助油圧発生装置は、スタータモータの駆動
に基づき作動するオイルポンプであるとする。
【0015】上記構成によれば、内燃機関始動時に必ず
作動する前記スタータモータによって前記補助油圧発生
装置が駆動されることとなり、少なくとも内燃機関始動
時には可変バルブ開閉特性機構の適正な作動に必要とさ
れる油圧が確保されるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化したバルブ
開閉特性制御装置の第1の実施形態を、図1〜図4にし
たがって説明する。図1、図2、図3は可変バルブ開閉
特性機構19(以下、VVT機構と表記する)およびオ
イルコントロールバルブ(以下、OCVと表記する)5
1の断面図である。なお、図1はVVT機構19がOC
V51により最遅角側に操作されている状態を、図2は
VVT機構19がOCV51により最進角側に操作され
ている状態を、図3はVVT機構19がOCV51によ
って中間保持位置に操作されている状態をそれぞれ示し
ている。
【0017】はじめに、VVT機構19の構成を同図1
〜図3に基づき説明する。内燃機関によって回転駆動さ
れるクランクシャフト(図示しない)の動力は、タイミ
ングベルト23を介して伝達され、タイミングプーリ2
0が回転する。この回転に同期して、シリンダヘッド
(図示しない)の上部に回転可能に取り付けられたカム
シャフト12が回転する。
【0018】カムシャフト12の端部には、センタボル
ト31により略円筒形のカムシャフトスリーブ33が固
定されており、ピン32によってカムシャフト12と一
体回転するようになっている。同カムシャフトスリーブ
33の外周側面の一部には、外歯ヘリカルスプライン3
4が形成されている。
【0019】また、前記タイミングプーリ20は、カム
シャフト12とカムシャフトスリーブ33の間に挟まれ
ており、軸方向の移動は規制されているが、カムシャフ
ト12と相対回転可能なように支持されている。同タイ
ミングプーリ20には、段付き円筒形状のスプロケット
スリーブ25が、ボルト26により固定され、同ボルト
26およびピン27により前記スリーブ25と前記プー
リ20間の相対回転が規制されている。
【0020】前記スプロケットスリーブ25の小径部の
内周側面の一部には、内歯ヘリカルスプライン28が形
成されている。同内歯ヘリカルスプライン28は、上記
の外歯ヘリカルスプライン34とは逆方向のねじれ角を
有するように形成される。
【0021】前記カムシャフトスリーブ33とスプロケ
ットスリーブ25の小径部との隙間には、略円筒形の歯
車である油圧ピストン35が、カムシャフト12の軸方
向に移動可能なように挿入されている。同油圧ピストン
35は、円筒部と、この円筒部の端部に設けられた円盤
部によって構成されている。
【0022】前記油圧ピストン35の円筒部の内周側面
には、前記カムシャフトスリーブ33の外周側面に形成
された外歯ヘリカルスプライン34と噛み合うように内
歯ヘリカルスプライン37が形成されている。また、同
円筒部の外周側面には、前記スプロケットスリーブ25
の小径部の内周側面に形成された内歯ヘリカルスプライ
ン28と噛み合うように外歯ヘリカルスプライン36が
形成されている。上記のヘリカルスプライン同士の噛み
合いによって、タイミングプーリ20の回転は、スプロ
ケットスリーブ25、油圧ピストン35、およびカムシ
ャフトスリーブ33を介してカムシャフト12へと伝達
される。
【0023】前記のタイミングプーリ20、スプロケッ
トスリーブ25とカムシャフトスリーブ33の間にでき
た空間は、前記の油圧ピストン35によって2つの油圧
室に分割されている。このうち、同油圧ピストン35の
図中左側に形成された油圧室は進角側油圧室39であ
り、図中右側に形成された油圧室は遅角側油圧室38で
ある。なお、スプロケットスリーブ25の図中左側端部
に形成された穴にはこれを覆うようにボルト30が取り
付けられており、同穴から油圧室内の油が漏出すること
を防止している。
【0024】前記カムシャフト12とカムシャフトスリ
ーブ33を固定するために取り付けれたセンタボルト3
1には、同ボルト31を軸方向に貫通する挿通孔31a
が形成されている。この挿通孔31aの一端は進角側油
圧室39に、また、もう一端はカムシャフト12の中心
部に同シャフト12の軸方向に沿って形成された挿通孔
41と連通している。この挿通孔41は、カムシャフト
12の径方向に形成された挿通孔44を介して、カムシ
ャフト12の外周面上に同シャフト12の周方向に形成
された環状溝43と連通している。さらに、この溝43
は、カムジャーナル14に形成された進角側受油路18
を介してOCV51と連通している。以後、進角側油圧
室39とOCV51を結ぶ以上の挿通孔等によって形成
される油の通路を進角側油圧通路R1と呼ぶこととす
る。
【0025】一方、前記カムシャフト12内には、前記
の挿通孔41に加え、さらに同シャフト12の軸方向と
平行な、もう一つの挿通孔42が形成されている。同挿
通孔42の一端は、同カムシャフト12の外周側面に設
けられた環状溝45、および前記タイミングプーリ20
に形成された挿通孔46を介して、遅角側油圧室38と
連通する。さらに、前記挿通孔41のもう一端は、カム
シャフトの外周側面に設けられた環状溝47を介して、
遅角側受油路17と連通している。さらに同油路17は
OCV51と連通している。先ほどと同様に、遅角側油
圧室とOCV51とを結ぶ上記の挿通孔等によって形成
された油の通路を以後、遅角側油圧通路R2と呼ぶこと
とする。
【0026】次に、OCV51の構成について説明す
る。ヨーク61には、ソレノイドが収容されており、同
ソレノイドに電流を供給することで同ヨーク61内に配
設されたムービングロッド66(図2、図3)を図中の
右、左方向に摺動させる。同ヨーク61には、円筒形状
のスリーブ52が取り付けられている。スリーブ52の
中心部には挿通孔が形成されている。さらに、同スリー
ブ52の側面には、複数の油圧通路と連通する複数の開
口部53,54,55,56,57が形成されている。
ちなみに、開口部55は油圧排出経路65と、開口部5
3は進角側油圧通路R1と、開口部57は油圧供給経路
62と、開口部54は遅角側油圧通路R2と、開口部5
6は油圧排出経路65とそれぞれ連通している。
【0027】前記スリーブ52内に形成された挿通孔内
には、同孔内を摺動可能なスプール59が配設されてい
る。このスプール59は、前記挿通孔の断面とほぼ同じ
断面形状を有す大径部60と、これらの大径部を連結す
る小径部とによって構成されている。さらに、同スプー
ル59の一方の端面は、前記スリーブ52内の挿通孔内
に配設されたスプリング58と当接する。同スプリング
58の弾性力により、前記スプール59は、図中右方向
へと付勢されている。
【0028】また、同スプール59のもう一端は、前記
ヨーク61から突き出したムービングロッド66と当接
されている。前記のヨーク61内のソレノイドに電流を
供給することにより、ムービングロッド66に図中左方
向への付勢力が働く。同ムービングロッド66に押され
ることで前記スプール59は、前記スプリング58の弾
性力に抗して図中左側へと移動する。また、ソレノイド
への電流供給を遮断すると、ムービングロッド66およ
びスプール59は、スプリング58の付勢力によって図
中右側へ移動し、図1の状態に戻る。
【0029】なお、前記ソレノイドに供給する電流値
は、図1の状態ではゼロであり、図2の状態では最大値
となるように設定されている。また、ソレノイドへの供
給電流値を所定の値で保持することで、図3のような図
1と図2の中間の状態を維持することも可能である。こ
の供給電流値は、図示しない電子制御回路(以下、EC
Uと表記する)によって制御されている。ソレノイドへ
の供給電流値を適当な値に制御することで、前記スプー
ル59の変位を制御することが可能である。
【0030】ここで、前記ソレノイドへの供給電流値が
ゼロとなることにより、前記OCV51のスプール59
およびスリーブ52が、図1の状態となった場合、同ス
プール59の大径部60の弁作用により、前記スリーブ
52の開口部53と開口部55とが連通し、また、開口
部54と開口部57とが連通するようになる。これによ
り進角油圧通路R1は油圧排出経路65と連通し、一
方、遅角側油圧経路R2は油圧供給経路62と連通す
る。
【0031】一方、ソレノイドへの供給電流値が最大値
となることにより、図2の状態となった場合、上記と同
様、大径部60の弁作用により開口部53と開口部57
とが連通し、また、開口部54と開口部56とが連通す
るようになる。これにより、先ほどとは逆に、進角油圧
通路R1は油圧供給経路62と連通し、一方、遅角側油
圧経路R2は油圧排出経路65と連通する。
【0032】また、ソレノイドへの供給電流値が所定の
中間値に設定されて、図1と図2の状態の中間状態にあ
たる図3の状態となった場合、前記スリーブ52の開口
部53および54が前記スプール59の大径部60によ
って閉鎖される。すなわちこの場合には、進角側油圧通
路R1および遅角側油圧通路R2において共にその油の
流通が禁止される。
【0033】図4は、本実施形態にあって上記OCV5
1を介してVVT機構19に油圧を供給する油圧回路を
示している。前述したようにVVT機構19には進角側
油圧通路R1と遅角側油圧通路R2が接続されており、
OCV51には前記の油圧通路R1、R2に加え、油圧
供給通路62と油圧排出通路65が接続されている。
【0034】油圧排出経路65はオイルパン64に連通
しており、VVT機構19からの油圧の排出経路として
使用される。一方、油圧供給通路62は前記VVT機構
19の進角・遅角両油圧室38、39への油圧の供給の
ため使用される。油圧供給通路62の途中に設けられた
オイルポンプ63は、内燃機関のクランクシャフト(図
示しない)の回転に基づき駆動され、オイルパン64内
の油をフィルタ67を介して吸引するとともに加圧し、
この加圧した油を前記OCV51や内燃機関の潤滑系等
に供給する。オイルポンプ63の吐出口の先には、減圧
弁68が設けられており、同ポンプ63の吐出する油が
過剰になった場合には、該弁68を通じてその過剰とな
った油をオイルパン64に返却することで、油圧が必要
以上に高くなりすぎるのを抑えている。
【0035】油圧供給通路62のさらにその先にはフィ
ルタ69が設けられ、上記ポンプ63から吐出された油
は、このフィルタ69を通過した後、内燃機関の潤滑系
等に向かう油圧通路70側と逆止弁71側とに分流され
る。油圧供給通路62は、この逆止弁71の先方で油圧
通路72およびOCV51の開口部57につながってい
る。
【0036】油圧通路72の他端は、並列に接続された
逆止弁74およびオイルスイッチングバルブ75を介し
て油圧アキュムレータ73に接続されている。この油圧
アキュムレータ73は、油を加圧した状態で蓄えること
の可能な容器である。逆止弁74は同アキュムレータ7
3への油流入用の弁となっており、このアキュムレータ
73内からの油の流出を防止している。一方、オイルス
イッチングバルブ75は同アキュムレータ73からの油
吐出用の弁となっている。このオイルスイッチングバル
ブ75は、所定の電流を与えることで弁を開放し、電流
が与えられない場合は弁を閉鎖する機構となっている。
同バルブ75に供給される電流は前記ECUによって制
御されており、同ECUを通じて任意に弁の開閉を制御
することが可能である。
【0037】以下、上記のように構成された第1の実施
形態の作用を説明する。まず、本実施形態の主油圧発生
装置である前記オイルポンプ63が十分な油圧を供給可
能な内燃機関の通常運転時における上記油圧回路、OC
V51およびVVT機構19の動作について説明する。
【0038】前記オイルポンプ63は、フィルタ67を
介してオイルパン64内の油を吸引し、吐出口よりフィ
ルタ69側に油を吐出している。オイルポンプ63が供
給する油圧が所定量を超えると、減圧弁68が開放さ
れ、油の一部がオイルパン64に排出されるようになっ
ている。これにより、前記オイルポンプ63から吐出さ
れる油を所定の油圧に保つことが可能となり、また、油
圧が必要以上に高くなることを防止できる。
【0039】所定の油圧となった油は、一部を除いて油
圧通路70に分流し、内燃機関の潤滑系等に供給され
る。残りの部分は逆止弁71を介して前記OCV51に
供給される。ただし、本実施形態の補助油圧発生装置で
ある前記油圧アキュムレータ73内の油圧が所定圧に満
たない場合、油圧通路62を流れる油の一部は油圧通路
72に分流し、逆止弁74を介して油圧アキュムレータ
73内に蓄圧される。この逆止弁74により、油圧アキ
ュムータ73内の油が流出されないようになっている。
また、油圧アキュムレータ73と油圧通路72とを結ぶ
もう一方の弁であるオイルスイッチングバルブ75は閉
鎖されている。
【0040】前記ECUにより、OCV51のヨーク6
1内に配設されたソレノイドに電流が供給されていない
ときの状態を図1に示す。このとき、スプール59には
スプリング58の弾性力のみが作用し、同スプール59
は同図1に示すような位置に固定される。
【0041】またこのとき、スリーブ52内の空間は、
前記スプール59の拡径部60の弁作用により、開口部
53と55とが、また開口部54と57とが連通するよ
うに仕切られる。したがって、油圧排出経路65は、進
角側油圧室39につながる進角側油圧通路R1と連通
し、さらに、油圧供給経路62は、遅角側油圧室38に
つながる遅角側油圧通路P2と連通する。したがって、
油圧は遅角側油圧室38に供給される一方、進角側油圧
室39から排出される。
【0042】これにより、遅角側油圧室38内の油圧は
進角側油圧室39よりも高くなる。この油圧の格差によ
り、油圧ピストン35は図中左側へと移動し、カムシャ
フト12はタイミングプーリ20に対して遅角するよう
に相対回動し、バルブタイミングは遅角側に変更され
る。なお、前述のように、図1は、油圧ピストン35が
VVT機構19の先端側に移動し、バルブタイミングが
「最遅角位置」になっているときの状態を示している。
【0043】一方、前記ECUによって前記ヨーク61
内のソレノイドに最大電流が供給されると、スプール5
9はスリーブ52内の図2に示す位置へと移動する。こ
のとき、開口部53と開口部57が連通すると共に、開
口部54と開口部56が連通する。これによって、油圧
供給経路62が進角側油圧室39につながる進角側油圧
通路R1と連通する一方、油圧排出経路65は遅角側油
圧室38につながる遅角側油圧通路R2と連通する。し
たがって、油圧は進角側油圧室39に供給される一方、
遅角側油圧室38から排出される。
【0044】これにより、進角側油圧室39内の油圧は
遅角側油圧室38よりも高くなり、油圧ピストン35が
VVT機構19の基端側へと移動し、カムシャフト12
はタイミングプーリ20に対して進角するように相対回
動し、バルブタイミングは進角側に変更される。図2に
は前述のように、油圧ピストン35が最もVVT機構1
9の基端側に移動し、バルブタイミングが「最進角位
置」にあるときの状態を示している。
【0045】さらに、前記EUCにより前記ヨーク61
内のソレノイドに所定の中間電流が供給されるとき、ス
プール59はソレノイドから発生する付勢力とスプリン
グ58の弾性力とがつりあい、図3に示す所定の位置で
保持される。この位置を「中間位置」と呼ぶ。このと
き、スプール59の大径部60により、スリーブ52の
開口部53、54が閉鎖される。これにより前記の進角
・遅角側の両油圧室38、39との間での油の供給、排
出が禁止される。この結果、前記油圧ピストン35は中
間位置に保持される。
【0046】以上は、内燃機関の通常運転時における本
実施形態の作用であるが、内燃機関の運転開始直後等に
は内燃機関のクランクシャフトの回転に基づき駆動され
る前記オイルポンプ63の出力が安定せず、十分な油圧
を供給できない場合がある。そしてこのような場合、V
VT機構19の両油圧室38、39には十分な油圧が与
えられないため、前記油圧ピストン35の変位を制御す
る事が困難となり、したがってバルブタイミングも安定
して制御できなくなる。しかし、本実施形態によれば、
こうした不都合も以下の態様で解消されるようになる。
【0047】まず、内燃機関の運転開始時には前述した
ように、主油圧発生装置であるオイルポンプ63はVV
T機構19を安定して動作せるのに必要な油を供給でき
ない場合がある。このとき本実施形態にあっては、補助
油圧発生装置である油圧アキュムレータ73と油圧通路
72とをつなぐ前記オイルスイッチングバルブ75に、
前記ECUから所定の電流が供給され、同バルブ75が
開放される。これにより、前回の内燃機関の運転中に前
記油圧アキュムレータ73内に蓄圧された油が油圧通路
72へと流出する。そしてこの油は油圧通路72を通
り、油圧供給経路62へと流入する。このとき、油圧供
給経路72に設けられた逆止弁71により、前記アキュ
ムレータ73から供給された油が、前記オイルポンプ6
3や内燃機関内の潤滑等に使用される油の供給経路であ
る油圧通路70側へ流れることを防止している。したが
って、前記アキュムレータ73から供給された油は、全
て、前記VVT機構19を作動させるために使用され
る。
【0048】これにより、内燃機関の運転開始直後は、
前記オイルポンプ63から供給される油に加え、前記油
圧アキュムレータ73から供給される油によりVVT機
構19を作動させることができるようになる。そしてそ
の後、前記オイルポンプ63が油圧を安定して供給する
ことが可能になると、前記ECUは前記オイルスイッチ
ングバルブ75への電流供給を停止し、同バルブ75を
閉鎖する。その後は前述した通常運転へと移行し、前記
油圧アキュムレータ73は消費した油圧を再蓄圧する。
【0049】以上詳述した本実施形態によれば、下記に
示す効果が得られるようになる。 ・主油圧発生装置であるオイルポンプ63から発生され
る油圧が低下することの多い内燃機関の運転開始直後
に、補助油圧発生装置である油圧アキュムレータ73内
に予め蓄圧された油圧をVVT機構19に併せ供給する
ことで、内燃機関の運転開始直後でも、同VVT機構1
9を安定して動作させることが可能となる。 ・油圧の供給不足によりVVT機構19の可動部材が固
定されず、部材同士が衝突することにより発生する内燃
機関始動時の異音の発生や、部材間の衝突による破損等
も防止することが可能となる。
【0050】(第2の実施の形態)次に、本発明にかか
る内燃機関のバルブ開閉特性制御装置の第2の実施形態
について説明する。なお、本実施形態は、前述した第1
の実施形態における補助油圧発生装置およびその周辺部
分を変更しただけのものであり、その他の部分について
の重複する説明は省略する。
【0051】以下、本実施形態の油圧回路を図5にした
がって説明する。同図5に示すように、本実施形態で
は、第1の実施形態における補助油圧発生装置に連通す
る油圧通路72の代わりに、油圧通路76が油圧供給経
路62と連通している。油圧通路76の途中には、モー
タ77によって駆動される補助オイルポンプ78が設け
られている。同油圧通路76の他端は、フィルタ79を
介して前記オイルパン64に連通している。この補助油
圧発生装置としてのオイルポンプ78により前記オイル
パン64内の油が吸引加圧され、この加圧された油がフ
ィルタ80および逆止弁81を介して前記油圧供給経路
62を流れる油に合流されるようになる。
【0052】なお、前記モータ77は前記ECUによっ
てその駆動が制御されており、同ECUを通じて上記オ
イルポンプ78の作動・非作動を任意に切り換えること
が可能である。
【0053】次に、本実施形態の作用を説明する。内燃
機関の運転開始時に、前記ECUにより前記モータ77
に電流が供給され、同モータ77が回転する。これによ
り補助オイルポンプ78が駆動され、同ポンプ78を通
じて前記オイルパン64内から吸引され、加圧吐出され
た油は前記油圧供給経路62に供給される。同油圧供給
経路62に設けられた逆止弁71により、この補助オイ
ルポンプ78から供給される油は、主油圧発生装置であ
る前記オイルポンプ63から供給される油と共に前記O
CV51に送られ、前記VVT機構19を作動させるこ
とに使用される。このため、こうした機関始動時にあっ
ても、同VVT機構19にはその作動のための十分な油
圧が供給されるようになる。
【0054】なお、このモータ77により駆動される前
記補助オイルポンプ78は、主油圧発生装置である前記
オイルポンプ63から供給される油圧が十分となり、同
ポンプ63だけで安定してVVT機構19の作動を確保
できるようになるまでその駆動が維持される。その後、
前記ECUは前記モータ77への電流供給を遮断し、補
助油圧発生装置である上記ポンプ78の作動を停止す
る。このとき内燃機関は既に通常の運転状態へと移行し
ている。またこのとき、前記圧力通路76に設けられた
逆止弁81により、前記オイルポンプ63から供給され
る油が同圧力通路76内に流入することが防止される。
【0055】以上詳述した本実施形態によれば、下記に
示す効果が得られるようになる。 ・主油圧発生装置であるオイルポンプ63から発生され
る油圧が低下することの多い内燃機関の運転開始直後
に、補助油圧発生装置である電動式の補助オイルポンプ
78により発生される油圧を前記VVT機構19に併せ
供給することで、内燃機関の運転開始直後でも、同機構
19を安定して動作させることができるようになる。 ・油圧の供給不足によりVVT機構19の可動部材が固
定されず、部材同士が衝突することにより発生する内燃
機関始動時の異音の発生や、部材間の衝突による破損等
も防止することが可能となる。
【0056】(第3の実施形態)次に、本発明にかかる
内燃機関のバルブ開閉特性制御装置の第3の実施形態に
ついて説明する。なお、本実施形態は前述した第2の実
施形態における補助油圧発生装置であるオイルポンプ7
8の駆動源を内燃機関始動用のスタータモータ82に置
き換えたものである。すなわち、先の図5を流用してこ
れに併せ示すように、本実施形態にあってはその補助油
圧発生装置を構成するオイルポンプ78は、スタータモ
ータ82によって駆動される。
【0057】以下、本実施形態の作用を説明する。内燃
機関を始動させるべくスタータモータ82を作動させる
と、それに駆動連結された補助オイルポンプ78も連動
して作動する。これにより、第2の実施形態の場合と同
様に、このオイルポンプ78から発生される油圧がVV
T機構19に併せ供給される。これにより、機関始動時
にあっても、VVT機構19にはその作動のための十分
な油圧が供給されるようになる。
【0058】なお、補助オイルポンプ78は、スタータ
モータ82が作動している間、油圧を供給し続ける。ス
タータモータ82が作動を終えると、それに連動して補
助オイルポンプ78も作動を停止する。その後、内燃機
関は通常の運転状態に移行する。
【0059】以上詳述した本実施形態によれば、下記に
示す効果が得られるようになる。 ・主油圧発生装置であるオイルポンプ63から発生する
油圧が低下することの多い内燃機関の運転開始時に、補
助油圧発生装置である電動式の補助オイルポンプ78に
より発生される油圧を前記VVT機構19に併せ供給す
ることで、内燃機関の運転開始直後でも、同機構19を
安定して動作させることが可能となる。 ・油圧の供給不足によりVVT機構19の可動部材が固
定されず、部材同士が衝突することにより発生する内燃
機関始動時の異音の発生や、部材間の衝突による破損等
も防止することが可能となる。 ・元来、内燃機関が装備している機関始動用のスタータ
モータ82を補助オイルポンプ78の駆動源として併用
するため、部品点数が抑えられ、構造も単純化できる。
【0060】(第4の実施形態)次に、本発明にかかる
内燃機関のバルブ開閉特性制御装置の第4の実施形態に
ついて説明する。
【0061】本実施形態は、バルブ開閉特性制御装置と
してのハードウェア構成は先の第1、あるいは第2の実
施形態と同一であるが、その補助油圧発生装置の作動条
件を図6に示す態様で設定することとしている。
【0062】すなわち本実施形態では、内燃機関の始動
時に同機関の冷却水の温度を測定し、その温度により、
補助油圧発生装置を作動させるか否かを選択制御してい
る。具体的には、同図6に示すように、測定した冷却水
の温度がいわゆる温間始動時に相当する所定の温度以上
であれば補助油圧発生装置を作動させ、同所定の温度未
満であれば補助油圧発生装置を作動させないようにする
ものである。
【0063】以上の構成による本実施形態によれば、以
下に示す作用効果が期待できる。例えば内燃機関始動直
後等の機関温度が低いとき、アイドリング運転など、回
転数の低い状態での運転を続けると、内燃機関内での燃
焼が不安定となり、ストールが発生し易くなる。これを
防止するため、自動車用エンジンなどでは、内燃機関始
動直後には、アイドリング運転時の同機関の回転数を高
くするような制御を行っているものがある。
【0064】ただし、内燃機関の停止直後に同機関を再
起動した場合など、機関温度が充分高く、安定して運転
可能な状態にあるにも拘らず、アイドリング運転時の同
機関の回転数を高くすることは、燃料の浪費等につなが
り、望ましいものではない。
【0065】このため、大部分の自動車用エンジン等で
は、内燃機関冷却用の冷却水等の温度を測定することで
機関温度を間接的に把握し、高温時にはアイドリング運
転時に同機関の回転数を高くするような制御を行わない
ようにしている。すなわち、内燃機関始動直後に、高温
であれば回転数を低く、また低温であれば回転数を高く
する制御が行われる。
【0066】一方、内燃機関始動直後に、VVT機構1
9の動作が不安定になる原因は、始動直後の内燃機関の
回転数が低く、内燃機関の動力により駆動されるオイル
ポンプ63の発生油圧が充分に高くならないからであ
る。
【0067】しかし上述のように、内燃機関始動時にお
ける機関温度が低い場合、同機関は高回転で運転される
ことが多いため、とくに補助油圧発生装置を用いなくと
も、主油圧発生装置であるオイルポンプ63から発生さ
れる油圧を充分に高くすることが可能となる場合があ
る。したがって、このような状況下にあっても、先の第
1、あるいは第2の実施形態のバルブ開閉特性制御装置
のように、単に機関始動時であるからといって補助油圧
発生装置を作動させるのは効率的ではない。
【0068】この点、本実施形態のように、内燃機関の
始動直後における冷却水温、ひいてはアイドリング運転
時の回転数に合わせ、内燃機関が低回転数で運転されて
いる(温度が高い)場合には補助油圧発生装置を作動さ
せ、高回転数で運転されている(温度が低い)場合には
補助油圧発生装置を作動させないような制御を行うこと
で、こうした非効率性を改善することができるようにな
る。
【0069】また、冷却水等の温度測定のためのセンサ
や制御装置などは、基本的には内燃機関の回転数制御用
の周知のものを流用することが可能であり、最小限の構
成で不要な補助油圧発生装置の作動を防止できる。
【0070】なお、上記第1〜第4の実施形態は、例え
ば以下のように変更することもできる。 ・第1の実施形態における補助油圧発生装置である油圧
アキュムレータ73と、第2の実施形態における補助油
圧発生装置であるモータ77により駆動される補助オイ
ルポンプ78との両方を備え、それらを併用する構成と
することもできる。 ・第1の実施形態の油圧アキュムレータ77と第3の実
施形態のスタータモータ82によって駆動される補助オ
イルポンプ78との両方を備え、それらを併用する構成
とすることもできる。 ・図7に示すように、補助油圧発生装置として内燃機関
のクランクシャフト85にクラッチ86を介して切断/
接続可能に駆動連結されるオイルポンプ87を備えた構
成とすることもできる。
【0071】同構成にあっては、内燃機関の始動時等、
主油圧発生装置である前記オイルポンプ63により発生
される油圧が低く、よってVVT機構19への油圧供給
量が不足する場合には、補助油圧発生装置である前記オ
イルポンプ87が、前記クラッチ86を介して前記クラ
ンクシャフト85に駆動連結される。これによりオイル
ポンプ87は能動となり、前記オイルパン64内の油を
加圧吐出しはじめる。同ポンプ87より発生される油圧
を、主油圧発生装置である前記ポンプ63から発生され
る油圧と共にVVT機構19に供給することで、同機構
19の作動油圧を確保できる。これにより、同VVT機
構19を安定かつ適正に作動できるようになる。 ・第1の実施形態では、リングギア(油圧ピストン)式
のVVT機構を備えたバルブ開閉特性制御装置に本発明
の油圧供給構造を適用する場合について説明した。ただ
し、本発明の油圧供給構造は、いわゆるベーン式のVV
T機構なども含め、油圧によってクランクシャフトとカ
ムシャフトとの相対回転位相を変更する形式のVVT機
構を備える内燃機関のバルブ開閉特性制御装置すべてに
適用可能である。 ・なお、本発明の油圧供給構造は、バルブの開閉時期の
みを可変とするVVT機構のみに限らず、油圧によりバ
ルブリフト量その他のバルブ開閉特性を可変とするバル
ブ開閉特性制御装置全般に適用可能である。
【0072】その他、以上の実施形態から把握すること
ができる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに
以下に記載する。 (イ)オイルパンに貯溜された油を所要に加圧して油圧
を発生する油圧発生手段と、該発生される油圧に基づき
内燃機関の出力軸と同機関のバルブを開閉駆動するカム
シャフトとの相対回転位相を可変制御する可変バルブ開
閉特性機構を備える内燃機関のバルブ開閉特性制御装置
において、前記油圧発生手段は、内燃機関自身の動力に
基づき前記油圧を発生する複数の油圧ポンプを備え、そ
れらオイルポンプの内1つを除く他のオイルポンプの能
動・非能動が同機関の運転状態に応じて選択されること
を特徴とする内燃機関のバルブ開閉特性制御装置。 (ロ)前記1つのオイルポンプを除く他のオイルポンプ
は、少なくとも内燃機関の始動時に能動とされる(イ)
記載の内燃機関のバルブ開閉特性制御装置。 (ハ)前記1つのオイルポンプは内燃機関の出力軸に直
接駆動連結され、同オイルポンプを除く他のオイルポン
プは、クラッチ手段を介して切断/接続可能に内燃機関
の出力軸に駆動連結される(イ)または(ロ)記載の内
燃機関のバルブ開閉特性制御装置。
【0073】上記構成によれば、機関始動時等、内燃機
関の動力に基づき油圧を発生する前記1つのオイルポン
プにより発生される油圧が低下するときには、複数のオ
イルポンプを能動とし、それら複数のオイルポンプから
発生される油圧をVVT機構に併せて供給することで、
不足した油圧分を補填することができるようになる。こ
れによって、VVT機構を安定して作動させることがで
きる。 (ニ)請求項1に記載の補助液圧供給装置は、内燃機関
が所定回転数以下(所定温度以上)で運転されているこ
とを条件に駆動されることを特徴とする内燃機関のバル
ブ開閉特性制御装置。
【0074】上記の構成によれば、内燃機関の始動時、
低回転数制御される場合には主油圧発生装置から供給さ
れる油圧が不足することがあるが、補助油圧発生装置が
作動することでこの不足分が補われ、VVT機構の動作
を安定化できる。また、内燃機関の始動時、高回転制御
される場合には、補助油圧発生装置の不要な駆動を回避
することができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、内燃機関
の始動時等、同機関の動力が低く、同機関の動力に基づ
き油圧を発生する主油圧発生装置が十分な油圧を発生で
きない場合においても、内燃機関の動力に依存せずに油
圧を発生できる補助油圧発生装置がその不足分を補って
油圧を発生することで、可変バルブ開閉特性機構にはそ
の作動に十分な油圧が供給され、安定かつ適正に作動さ
せることができるようになる。
【0076】請求項2記載の発明によれば、前記主油圧
発生装置が十分な油圧を発生できない状態となる特に内
燃機関の始動時において前記補助油圧発生装置が能動と
なることで、同機関始動時にも、可変バルブ開閉特性機
構にはその作動に十分な油圧が供給されることとなる。
したがって、従来作動が不安定であった内燃機関の始動
時においていも同可変バルブ開閉特性機構を安定かつ適
正に作動させることができるようになる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、アキュムレ
ータ内に蓄圧された油圧を可変バルブ開閉特性機構に送
ることにより、請求項1または2記載の発明の作用効果
を得ることができる。また、前記主油圧発生装置が十分
な油圧を発生可能な内燃機関の通常運転中に、前記アキ
ュムレータ内に油圧を蓄圧しておくことで、同主油圧発
生装置の発生する油圧低下時のために備えておくことが
できる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、内燃機関始
動時等、前記主油圧発生装置の発生する油圧が不足して
いる場合であれ、電動式オイルポンプを通じて任意にそ
の油圧不足分を補充することができる。これによって、
可変バルブ開閉特性機構をいかなる場合も安定かつ適正
に作動させることができるようになる。
【0079】請求項5記載の発明によれば、内燃機関始
動時に必ず作動するスタータモータによって前記補助油
圧発生装置が駆動されることとなり、少なくとも内燃機
関始動時には可変バルブ開閉特性機構の適正な作動に必
要とされる油圧が確保されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブ開閉特性制御装置の第1の実施
形態を示す断面図。
【図2】同実施形態を示す断面図。
【図3】同実施形態を示す断面図。
【図4】同バルブ開閉特性制御装置の油圧回路を示すブ
ロック図。
【図5】この発明のバルブ開閉特性制御装置の第2およ
び第3の実施形態の油圧回路を示すブロック図。
【図6】同バルブ開閉特性制御装置の第4の実施形態に
よる補助油圧発生装置の駆動態様(駆動条件)を示すフ
ローチャート。
【図7】同バルブ開閉特性制御装置のさらに他の油圧回
路例を示すブロック図。
【符号の説明】
12…カムシャフト、19…VVT機構、51…オイル
コントロールバルブ、63…オイルポンプ、73…油圧
アキュムレータ、77…電動式モータ、78…補助オイ
ルポンプ、82…スタータモータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルパンに貯溜された油を所要に加圧し
    て油圧を発生する油圧発生手段と、該発生される油圧に
    基づきバルブの開閉特性を可変制御する可変バルブ開閉
    特性機構とを備える内燃機関のバルブタイミング制御装
    置において、 前記油圧発生手段は、内燃機関自身の動力に基づき前記
    油圧を発生する主油圧発生装置と、内燃機関の動力に依
    存せずに前記油圧を発生する少なくとも1つの補助油圧
    発生装置とを備えることを特徴とする内燃機関のバルブ
    開閉特性制御装置。
  2. 【請求項2】前記補助油圧発生装置は、少なくとも内燃
    機関の始動時に能動となるものである請求項1記載の内
    燃機関のバルブ開閉特性制御装置。
  3. 【請求項3】前記補助油圧発生装置は、内燃機関の運転
    時に前記主油圧発生装置から発生される油圧を蓄圧し、
    内燃機関の始動時に開放されるアキュムレータである請
    求項1または2記載の内燃機関のバルブ開閉特性制御装
  4. 【請求項4】前記補助油圧発生装置は、外部からの給電
    に基づき作動する電動式オイルポンプである請求項1ま
    たは2または3記載の内燃機関のバルブ開閉特性制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記補助油圧発生装置は、スタータモータ
    の駆動に基づき作動するオイルポンプである請求項1ま
    たは2または3記載の内燃機関のバルブ開閉特性制御装
    置。
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