JP4290971B2 - ドアサッシュ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降するウインドガラスをガイドするドアサッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のドアサッシュの一例を図8、図9を用いて説明する。図8は、フロントドアのドアサッシュの斜視図、図9は図8の切断線A−Aの断面図である。
【0003】
図8において、ドアサッシュ1はAピラー3、Bピラー5、Aピラー3とBピラー5の上部を橋渡しするように設けられる橋絡部7とからなっている。
【0004】
Aピラー3、Bピラー5はドアウエストラインWLより下側まで延出し、図示しないブラケットを介して、または直接ドアインナパネルに溶接等の手法で取り付けられる。
【0005】
Aピラー3のドアウエストラインWLより上部には、ドアミラー15が取り付けられる三角形のミラーベース9が固着される。そして、ミラーベース9には、縦枠部材11が固着される。
【0006】
Bピラー5、縦枠部材11には、昇降するウインドガラス9をガイドする溝部5a、溝部11a(溝部11aは図示せず)が形成されている。
【0007】
ドアサッシュ1を構成するAピラー3、Bピラー5、橋絡部7、縦枠部材11は、一般に長尺の薄い板材をロール成形することにより、製造され、その断面形状の一例としては、図9に示すような形状がある。
【0008】
尚、13はウインドガラス9を昇降させるウインドレギュレータである(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
次に、図10を用いてリアドアのドアサッシュを説明する。ドアサッシュ21はBピラー23、Cピラー25、Bピラー23とCピラー25の上部を橋渡しするように設けられる橋絡部27とからなっている。
【0010】
Bピラー23、Cピラー25はドアウエストラインWLより下側まで延出し、図示しないブラケットを介して、または直接ドアインナパネルに溶接等の手法で取り付けられる。
【0011】
又、図10示すように、ドアパネル33の後部下部がタイヤハウス35によって切りかかれる場合、ウインドガラス37の幅がドアパネル33の幅より狭くなり、ウインドガラス37の後部をガイドする縦枠部材39が設けられる。そして、縦枠部材39とCピラー25の下部との間の隙間を埋めるために、デルタ(コーナピース)41と呼ばれる部材が設けられる(例えば、特許文献2)。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−35286号公報(第3頁〜第4頁、図7)
【特許文献2】
特開平11−59186号公報(第2頁、図6)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成のドアサッシュでは、以下のような問題点がある。
(1)フロントドアのAピラー3、Bピラー5は、もドアウエストラインWLより下側まで延出し、図示しないブラケットを介して、または直接にドアインナパネルに溶接等の手法で取り付けられる。
【0014】
同様に、リアドアのBピラー23、Cピラー25はドアウエストラインWLより下側まで延出し、図示しないブラケットを介して、または直接にドアインナパネルに溶接等の手法で取り付けられる。
【0015】
よって、充分な取付強度を得ることが難しい。
(2)フロントドアにおいて、ミラーベース9とAピラー3、縦枠部材11との間に段差のある境界線が生じ、見栄えが悪い。
【0016】
同様に、リアドアにおいて、デルタ41と、Cピラー25、縦枠部材39との間に段差のある境界線が生じ、見栄えが悪い。
【0017】
又、段差があるので、風きり音が発生する。
【0018】
更に、境界線から内部に水や塵埃が浸入する。
(3)図8に示すミラーベース9は溶接によりAピラー3に取り付けられ、縦枠部材11は溶接によりミラーベース9に取り付けられる。よって、溶接歪により、縦枠部材11の位置精度を出しにくい。縦枠部材11の位置精度が悪いと、ウインドガラスの昇降時に異音が発生したり、ウインドガラスを昇降させるモータの負荷が上がったりする。
【0019】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その第1の課題は、充分な取付強度を有するドアサッシュを提供することにある。
【0020】
第2の課題は、見栄えの良いドアサッシュを提供することにある。
【0021】
第3の課題は、風きり音が発生しないドアサッシュを提供することにある。
【0022】
第4の課題は、水や塵埃の侵入が少ないドアサッシュを提供することにある。
【0023】
第5の課題は、ウインドガラスをガイドする溝部の位置精度が良好なドアサッシュを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、ピラー部分が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材と、該プレス成形部材に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有し、ロール成形法で形成されたロール成形部材と、からなり、前記プレス成形部材の下部に、ドアのドアインナパネルに取り付けられるブラケット部を形成し、前記ピラー部分は、フロントドアのAピラーであり、前記ロール成形部材には、外部に露出する意匠面を有し、その意匠面にドアミラーの基部が当接するドアミラー当接部が形成され、前記プレス成形部材は、前記ロール成形部材により外部から隠蔽されることを特徴とするドアサッシュである。
【0025】
ピラー部分が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材と、該プレス成形部材に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有し、ロール成形法で形成されたロール成形部材とからなることにより、高い強度のサッシュが得られる。
【0026】
更に、前記プレス成形部材の下部に、ドアのドアインナパネルに取り付けられるブラケット部を形成したことにより、高い取り付け強度を得ることができる。
【0027】
前記ロール成形部材には、外部に露出する意匠面を有し、その意匠面にドアミラーの基部が当接するドアミラー当接部が形成されていることにより、従来例で説明したドアミラーのミラーベースが不要となる。又、ミラーベースを設けることにより生じていた段差のある境界線がなくなり、風きり音が発生せず、水や塵埃の侵入も少なくなる。
更に、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有するロール成形部材は、プレス成形部材に取り付けられるので、ウインドガラスをガイドする溝部の位置精度が良好である。
【0028】
請求項2記載の発明は、ピラー部分が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材と、該プレス成形部材に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有し、ロール成形法で形成されたロール成形部材と、からなり、前記プレス成形部材の下部に、ドアのドアインナパネルに取り付けられるブラケット部を形成し、前記ピラー部分は、リアドアのCピラーであり、プレス成形部材と、該プレス成形部材の側部の上部から中間部に沿って設けられた第1ロール成形部材と、該第1ロール成形部材に連設され、前記プレス成形部材との間に略三角形の空間を形成する第2ロール成形部材と、前記ドアのウエストラインより上部の前記プレス成形部材、前記第1ロール成形部材、前記第2ロール成形部材を覆い、外部に露出するアウタサッシュ部材とからなることを特徴とするドアサッシュである。
【0029】
ピラー部分が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材と、該プレス成形部材に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有し、ロール成形法で形成されたロール成形部材とからなることにより、高い強度のサッシュを得られる。
更に、前記プレス成形部材の下部に、ドアのドアインナパネルに取り付けられるブラケット部を形成したことにより、高い取り付け強度を得ることができる。
【0030】
前記ピラー部分は、リアドアのCピラーであり、プレス成形部材と、該プレス成形部材の側部の上部から中間部に沿って設けられた第1ロール成形部材と、該第1ロール成形部材に連設され、前記プレス成形部材との間に略三角形の空間を形成する第2ロール成形部材と、前記ドアのウエストラインより上部の前記プレス成形部材、前記第1ロール成形部材、前記第2ロール成形部材を覆い、外部に露出するアウタサッシュ部材とからなることにより、従来例で説明したデルタが不要となる。又、デルタを設けることにより生じていた段差のある境界線がなくなり、風きり音が発生せず、水や塵埃の侵入も少なくなる。
【0031】
請求項3記載の発明は、前記プレス成形部材のブラケット部には、ベルトラインリーンホースが取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載のドアサッシュである。
【0032】
ベルトラインリーンホース取付用のブラケットが不要となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。
(第1の実施の形態例)
図1〜図3を用いてフロントドアのドアサッシュを説明する。図1はドアサッシュをアウタ側から見た図、図2は図1の各切断線での断面を説明する図で、(a)図は切断線B−Bでの断面図、(b)図は切断線C−Cでの断面図、(c)図は切断線D−Dでの断面図であり、図3は図1の各切断線での断面を説明する図で、(a)図は切断線E−Eでの断面図、(b)図は切断線F−Fでの断面図である。
【0035】
図1に示すように、ドアサッシュ51はAピラー53、Bピラー55、Aピラー53とBピラー55の上部を橋渡しするように設けられる橋絡部57とからなっている。
【0036】
橋絡部57は、その断面形状を示す図2(c)にあるように、ロール成形して製造され、上昇したウインドガラスの上端部が嵌合する溝部59が形成されている。
【0037】
Aピラー53は、その断面形状を示す図2(a)にあるように、車両のインナ側、アウタ側に位置する2つの部材からなっている。即ち、プレス成形法で形成され、車両のインナ側に配置されるプレス成形部材61と、プレス成形部材61に沿って設けられ、ロール成形法で形成され、車両のアウタ側に配置されるロール成形部材65である。
【0038】
又、ドアウエストラインWLより下方はプレス成形部材61のみとなり、そのプレス成形部材61の下方にはドアインナパネル66(図2(b)参照)に取り付けられるブラケット部61aが形成されている。
【0039】
一方、Aピラー53を構成するロール成形部材65、プレス成形部材61のドアウエストラインWLから上方の形状は、上に行くにしたがって幅が漸次狭くなる形状となっている。
【0040】
ロール成形部材65には、昇降するウインドガラスの前側端面が嵌合して、ウインドガラスをガイドする溝部63と、車両の外部に露出する意匠面67とが形成されている。そして、プレス成形部材61は、ロール成形部材65の意匠面67により車両外部から隠蔽されている。
【0041】
プレス成形部材61と、ロール成形部材65との取り付けは、溶接及びロール成形部材65のヘミング部65aを折り曲げてヘミング加工することによりなされている。
【0042】
そして、図1に示すように、ロール成形部材65の意匠面67には、ドアミラーの基部が当接するドアミラー当接部71が形成されている。このドアミラー当接部71には、ドアミラー取付用の穴71aが複数開設されている。
【0043】
又、ドアウエストラインWLより下部のプレス成形部材61のブラケット部61aには、昇降するウインドガラスの前側端面が嵌合して、ウインドガラスをガイドする溝部が形成されたガラスガイド73が取り付けられている。
【0044】
Bピラー55は、その断面形状を示す図3(a)にあるように、2つの部材からなっている。即ち、プレス成形法で形成され、車両のインナ側に配置されるプレス成形部材81と、プレス成形部材81に沿って設けられ、ロール成形法で形成され、車両のアウタ側に配置されるロール成形部材85である。
【0045】
又、ドアウエストラインWLより下方はプレス成形部材81のみとなり、そのプレス成形部材81の下方にはドアインナパネル66(図3(a)参照)に取り付けられるブラケット部81aが形成されている。
【0046】
ロール成形部材85には、昇降するウインドガラスの後側端面が嵌合して、ウインドガラスをガイドする溝部83と、車両の外部に露出する意匠面87とが形成されている。そして、プレス成形部材81は、ロール成形部材85の意匠面87により車両外部から隠蔽されている。
【0047】
プレス成形部材81と、ロール成形部材85との取り付けは、プレス成形部材81のヘミング部81a及びロール成形部材85のヘミング部85aを折り曲げてヘミング加工することによりなされている。
【0048】
又、図1に示すように、ドアウエストラインWLより下部のプレス成形部材81のブラケット部81aには、昇降するウインドガラスの後側端面が嵌合して、ウインドガラスをガイドする溝部が形成されたガラスガイド75が取り付けられている。
【0049】
そして、図1に示すように、ベルトラインリーンホース89の一方の端部がAピラー53のプレス成形部材61のブラケット部61aに取り付けられ、他方の端部がBピラー55のプレス成形部材81のブラケット部81aに取り付けられている。
【0050】
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)Aピラー53が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材61と、プレス成形部材61に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする、ロール成形法で形成されたロール成形部材65とを有することにより、高い強度のサッシュを得られる。
【0051】
更に、プレス成形部材61の下部に、ドアのドアインナパネル66に取り付けられるブラケット部61aを形成したことにより、高い取り付け強度を得ることができる。
【0052】
同様に、Bピラー55が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材81と、プレス成形部材81に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする、ロール成形法で形成されたロール成形部材85とを有することにより、高い強度のサッシュを得られる
更に、プレス成形部材81の下部に、ドアのドアインナパネル66に取り付けられるブラケット部81aを形成したことにより、高い取り付け強度を得ることができる。
(2)ベルトラインリーンホース89の一方の端部がAピラー53のプレス成形部材61のブラケット部61aに取り付けられ、他方の端部がBピラー55のプレス成形部材81のブラケット部81aに取り付けられことにより、ベルトラインリーンホース取付用のブラケットが不要となる。
(3)Aピラー53のロール成形部材53には、外部に露出する意匠面69を有し、その意匠面にドアミラーの基部が当接するドアミラー当接部71が形成されていることにより、従来例で説明したドアミラーのミラーベースが不要となる。又、ミラーベースを設けることにより生じていた段差のある境界線がなくなり、風きり音が発生せず、水や塵埃の侵入も少なくなる。
【0053】
更に、昇降するウインドガラスをガイドする溝部63を有するロール成形部材65は、プレス成形部材61に取り付けられるので、ウインドガラスをガイドする溝部63の位置精度が良好である。
【0054】
同様に、昇降するウインドガラスをガイドする溝部83を有するロール成形部材85は、プレス成形部材81に取り付けられるので、ウインドガラスをガイドする溝部83の位置精度が良好である。
(第2の実施の形態例)
図4〜図7を用いてリアドアのドアサッシュを説明する。図4はドアサッシュをアウタ側から見た図、図5は図4の各切断線での断面を説明する図で、(a)図は切断線G−Gでの断面図、(b)図は切断線H−Hでの断面図、(c)図は切断線I−Iでの断面図であり、図6は図4の各切断線での断面を説明する図で、(a)図は切断線J−Jでの断面図、(b)図は切断線K−Kでの断面図、(c)図は切断線L−Lでの断面図、図7は図4のCピラーからアウタサッシュ部材を取り除いた斜視図である。
【0055】
図4に示すように、ドアサッシュ151はBピラー153、Cピラー155、Bピラー153とCピラー155の上部を橋渡しするように設けられる橋絡部157とからなっている。
【0056】
橋絡部157は、その断面形状を示す図5(c)にあるように、2枚の薄板をロール成形して製造され、上昇したウインドガラスの上端部が嵌合する溝部159が形成されている。
【0057】
Bピラー153は、その断面形状を示す図5(a)にあるように、車両のインナ側、アウタ側に位置する2つの部材からなっている。即ち、プレス成形法で形成され、車両のインナ側に配置されるプレス成形部材161と、プレス成形部材161に沿って設けられ、ロール成形法で形成され、車両のアウタ側に配置されるロール成形部材165である。
【0058】
又、ドアウエストラインWLより下方はプレス成形部材161のみとなり、そのプレス成形部材161の下方にはドアインナパネル166(図5(b)参照)に取り付けられるブラケット部161aが形成されている。
【0059】
ロール成形部材165には、昇降するウインドガラスの前側端面が嵌合して、ウインドガラスをガイドする溝部163と、車両の外部に露出する意匠面167とが形成されている。そして、プレス成形部材161は、ロール成形部材165の意匠面167により車両外部から隠蔽されている。
【0060】
プレス成形部材161と、ロール成形部材165との取り付けは、プレス成形部材161のヘミング部161b、ロール成形部材165のヘミング部165aを折り曲げてヘミング加工することによりなされている。
【0061】
又、図6に示すように、ドアウエストラインWLより下部のプレス成形部材161のブラケット部161aには、昇降するウインドガラスの前側端面が嵌合して、ウインドガラスをガイドする溝部が形成されたガラスガイド173が取り付けられている。
【0062】
Cピラー155は、図7に示すように、プレス成形部材201と、プレス成形部材201のウインドガラス側部の上部から中間部に沿って設けられた第1ロール成形部材203と、プレス成形部材201にブラケット204を介して取り付けられ、第1ロール成形部材203に連設し、プレス成形部材201との間に略三角形の空間を形成する第2ロール成形部材205とを有している。
【0063】
そして、図4に示すように、ドアのウエストラインWLより上部のプレス成形部材201、第1ロール成形部材203、第2ロール成形部材205、ブラケット204は、アウタサッシュ部材207で覆われ、アウタサッシュ部材207が外部に露出している。
【0064】
第1ロール成形部材203は、その断面を示す図6(a)に示すように、上昇したウインドガラスの後側斜面が嵌合して、ウインドガラスを保持する溝部211が形成されている。第2ロール成形部材205は、その断面を示す図6(b)に示すように、昇降するウインドガラスの後側端面が嵌合して、ウインドガラスを保持する溝部213が形成されている。
【0065】
又、ドアウエストラインWLより下方はプレス成形部材201のみとなり、そのプレス成形部材201の下方にはドアインナパネル166(図6(c)参照)に取り付けられるブラケット部201aが形成されている。
【0066】
更に、図4に示すように、ドアウエストラインWLより下部のプレス成形部材201のブラケット部201aには、昇降するウインドガラスの後側端面が嵌合して、ウインドガラスをガイドする溝部が形成されたガラスガイド175が取り付けられている。
【0067】
そして、図4に示すように、ベルトラインリーンホース289の一方の端部がBピラー153のプレス成形部材161のブラケット部161aに取り付けられ、他方の端部がCピラー155のプレス成形部材201のブラケット部201aに取り付けられている。
【0068】
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)Bピラー153が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材161と、プレス成形部材161に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする、ロール成形法で形成されたロール成形部材165とを有することにより、高い強度のサッシュを得られる。
【0069】
更に、プレス成形部材161の下部に、ドアのドアインナパネル166に取り付けられるブラケット部161aを形成したことにより、高い取り付け強度を得ることができる。
【0070】
同様に、Cピラー155が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材201と、プレス成形部材201に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする、ロール成形法で形成された第1ロール成形部材203、第2ロール成形部材205とを有することにより、高い強度のサッシュを得られる
更に、プレス成形部材201の下部に、ドアのドアインナパネル166に取り付けられるブラケット部201aを形成したことにより、高い取り付け強度を得ることができる。
(2)ベルトラインリーンホース289の一方の端部がBピラー153のプレス成形部材161のブラケット部161aに取り付けられ、他方の端部がCピラー155のプレス成形部材201のブラケット部201aに取り付けられていることにより、ベルトラインリーンホース取付用のブラケットが不要となる。
(3)Cピラー155の外部に露出する部分は、アウタサッシュ部材207で覆われるので、従来例で説明したデルタが不要となる。又、デルタを設けることにより生じていた段差のある境界線がなくなり、風きり音が発生せず、水や塵埃の侵入も少なくなる。
【0071】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明によれば、ピラー部分が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材と、該プレス成形部材に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有し、ロール成形法で形成されたロール成形部材とからなることにより、高い強度のサッシュを得られる。
【0072】
更に、前記プレス成形部材の下部に、ドアのドアインナパネルに取り付けられるブラケット部を形成したことにより、高い取り付け強度を得ることができる。
【0073】
前記ロール成形部材には、外部に露出する意匠面を有し、その意匠面にドアミラーの基部が当接するドアミラー当接部が形成されていることにより、従来例で説明したドアミラーのミラーベースが不要となる。又、ミラーベースを設けることにより生じていた段差のある境界線がなくなり、風きり音が発生せず、水や塵埃の侵入も少なくなる。
更に、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有するロール成形部材は、プレス成形部材に取り付けられるので、ウインドガラスをガイドする溝部の位置精度が良好である。
【0074】
請求項2記載の発明によれば、ピラー部分が、プレス成形法で形成されたプレス成形部材と、該プレス成形部材に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有し、ロール成形法で形成されたロール成形部材とからなることにより、高い強度のサッシュを得られる。
【0075】
前記ピラー部分は、リアドアのCピラーであり、プレス成形部材と、該プレス成形部材の側部の上部から中間部に沿って設けられた第1ロール成形部材と、該第1ロール成形部材に連設され、前記プレス成形部材との間に略三角形の空間を形成する第2ロール成形部材と、前記ドアのウエストラインより上部の前記プレス成形部材、前記第1ロール成形部材、前記第2ロール成形部材を覆い、外部に露出するアウタサッシュ部材とからなることにより、従来例で説明したデルタが不要となる。又、デルタを設けることにより生じていた段差のある境界線がなくなり、風きり音が発生せず、水や塵埃の侵入も少なくなる。
更に、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有するロール成形部材は、プレス成形部材に取り付けられるので、ウインドガラスをガイドする溝部の位置精度が良好である。
【0076】
請求項3記載の発明によれば、ベルトラインリーンホース取付用のブラケットが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントドアのドアサッシュをアウタ側から見た図である。
【図2】図1の各切断線での断面を説明する図で、(a)図は切断線B−Bでの断面図、(b)図は切断線C−Cでの断面図、(c)図は切断線D−Dでの断面図である。
【図3】図1の各切断線での断面を説明する図で、(a)図は切断線E−Eでの断面図、(b)図は切断線F−Fでの断面図である。
【図4】リアドアのドアサッシュをアウタ側から見た図である。
【図5】図4の各切断線での断面を説明する図で、(a)図は切断線G−Gでの断面図、(b)図は切断線H−Hでの断面図、(c)図は切断線I−Iでの断面図である。
【図6】図4の各切断線での断面を説明する図で、(a)図は切断線J−Jでの断面図、(b)図は切断線K−Kでの断面図、(c)図は切断線L−Lでの断面図である。
【図7】図4のCピラーからアウタサッシュ部材を取り除いた斜視図である。
【図8】従来のフロントドアのドアサッシュの斜視図である。
【図9】図9は図8の切断線A−Aの断面図である。
【図10】従来のリアドアのドアサッシュを説明する図である。
【符号の説明】
53 Aピラー
55 Bピラー
61、81 プレス成形部材
61a、81a ブラケット部
65、85 ロール成形部材
Claims (3)
- ピラー部分が、
プレス成形法で形成されたプレス成形部材と、
該プレス成形部材に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有し、ロール成形法で形成されたロール成形部材と、
からなり、
前記プレス成形部材の下部に、ドアのドアインナパネルに取り付けられるブラケット部を形成し、
前記ピラー部分は、フロントドアのAピラーであり、
前記ロール成形部材には、外部に露出する意匠面を有し、その意匠面にドアミラーの基部が当接するドアミラー当接部が形成され、
前記プレス成形部材は、前記ロール成形部材により外部から隠蔽されることを特徴とするドアサッシュ。 - ピラー部分が、
プレス成形法で形成されたプレス成形部材と、
該プレス成形部材に沿って設けられ、昇降するウインドガラスをガイドする溝部を有し、ロール成形法で形成されたロール成形部材と、
からなり、
前記プレス成形部材の下部に、ドアのドアインナパネルに取り付けられるブラケット部を形成し、
前記ピラー部分は、リアドアのCピラーであり、
プレス成形部材と、
該プレス成形部材の側部の上部から中間部に沿って設けられた第1ロール成形部材と、
該第1ロール成形部材に連設され、前記プレス成形部材との間に略三角形の空間を形成する第2ロール成形部材と、
前記ドアのウエストラインより上部の前記プレス成形部材、前記第1ロール成形部材、前記第2ロール成形部材を覆い、外部に露出するアウタサッシュ部材とからなることを特徴とするドアサッシュ。 - 前記プレス成形部材のブラケット部には、ベルトラインリーンホースが取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載のドアサッシュ。
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