JPH10297280A - 自動車用ドアサッシュ - Google Patents
自動車用ドアサッシュInfo
- Publication number
- JPH10297280A JPH10297280A JP9107069A JP10706997A JPH10297280A JP H10297280 A JPH10297280 A JP H10297280A JP 9107069 A JP9107069 A JP 9107069A JP 10706997 A JP10706997 A JP 10706997A JP H10297280 A JPH10297280 A JP H10297280A
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- JP
- Japan
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- door sash
- automobile
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- door
- glass run
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 (1)構造強度の向上を図りながら、(2)製造コ
ストの上昇や(3)重量増加を抑えたドアサッシュを提供
する。 【解決手段】 自動車のドアパネルにおいて昇降する窓
ガラス10を案内するインナー側と、ウェザーストリップ
11等を取り付けるアウター側との異なる断面形状を併せ
持つもので、厚さの異なる原板6,7から成形した2部
材からなり、少なくとも中空域を構成する部位8を厚板
6から成形してなるドアサッシュ1で、前記2部材をイ
ンナー側のガラスランチャンネル部4の溝底において接
合する。
ストの上昇や(3)重量増加を抑えたドアサッシュを提供
する。 【解決手段】 自動車のドアパネルにおいて昇降する窓
ガラス10を案内するインナー側と、ウェザーストリップ
11等を取り付けるアウター側との異なる断面形状を併せ
持つもので、厚さの異なる原板6,7から成形した2部
材からなり、少なくとも中空域を構成する部位8を厚板
6から成形してなるドアサッシュ1で、前記2部材をイ
ンナー側のガラスランチャンネル部4の溝底において接
合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアパネ
ルにおいて昇降する窓ガラスを案内する自動車用ドアサ
ッシュに関する。
ルにおいて昇降する窓ガラスを案内する自動車用ドアサ
ッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ドアサッシュ(以下ドアサッシ
ュと略する)は、昇降する窓ガラスを案内するインナー
側(ガラスランチャンネル部)と、ウェザーストリップ等
を取り付けるアウター側(リテーナ部)との異なる断面形
状を併せ持つ自動車のドアパネルの一構成品である。以
前はインナー側部材とアウター側部材とを板厚の同じ原
板からそれぞれ成形し、両者を接合して製品にするもの
がほとんどであったが、近年では一枚の原板からインナ
ー側とアウター側とを一度にロール成形する製品も見ら
れるようになってきている(特開平8-156593号、特開平9
-52527号等)。
ュと略する)は、昇降する窓ガラスを案内するインナー
側(ガラスランチャンネル部)と、ウェザーストリップ等
を取り付けるアウター側(リテーナ部)との異なる断面形
状を併せ持つ自動車のドアパネルの一構成品である。以
前はインナー側部材とアウター側部材とを板厚の同じ原
板からそれぞれ成形し、両者を接合して製品にするもの
がほとんどであったが、近年では一枚の原板からインナ
ー側とアウター側とを一度にロール成形する製品も見ら
れるようになってきている(特開平8-156593号、特開平9
-52527号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドアサッシュもドアパ
ネルを形づくる一構成品であるから、(1)一定の構造強
度が求められるほか、(2)材料の管理コストや製造コス
トの低減や、(3)重量増加につながらない構造又は構成
を実現する必要がある。(1)については、組み付けるド
アパネルとの関係上断面形状の拡大ができないため、専
らドアサッシュを構成する部材の板厚を上げることで改
善を図ることになるが、(3)単純に板厚を上げると重量
増加に結びつき、好ましくない。
ネルを形づくる一構成品であるから、(1)一定の構造強
度が求められるほか、(2)材料の管理コストや製造コス
トの低減や、(3)重量増加につながらない構造又は構成
を実現する必要がある。(1)については、組み付けるド
アパネルとの関係上断面形状の拡大ができないため、専
らドアサッシュを構成する部材の板厚を上げることで改
善を図ることになるが、(3)単純に板厚を上げると重量
増加に結びつき、好ましくない。
【0004】インナー側とアウター側とを一度にロール
成形する製品等では、ガラスランチャンネル部を構成す
る袋部(中空域)の断面を徐変させ、部分的な強度拡大を
図ることで重量増加を抑えているが、こうした製品の製
造には複雑な専用成形ラインが必要となり、(2)製造コ
ストが高くなる上、徐変に断面を変化させる袋部の成形
は複雑であり、ドアサッシュの成形精度が低下する問題
がある。そこで、(1)構造強度の向上を図りながら、(2)
製造コストの上昇や(3)重量増加を抑えたドアサッシュ
を開発するべく、検討を重ねた。
成形する製品等では、ガラスランチャンネル部を構成す
る袋部(中空域)の断面を徐変させ、部分的な強度拡大を
図ることで重量増加を抑えているが、こうした製品の製
造には複雑な専用成形ラインが必要となり、(2)製造コ
ストが高くなる上、徐変に断面を変化させる袋部の成形
は複雑であり、ドアサッシュの成形精度が低下する問題
がある。そこで、(1)構造強度の向上を図りながら、(2)
製造コストの上昇や(3)重量増加を抑えたドアサッシュ
を開発するべく、検討を重ねた。
【0005】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、自動車のドアパネルにおいて昇降する窓ガラスを案
内するインナー側と、ウェザーストリップ等を取り付け
るアウター側との異なる断面形状を併せ持つものであっ
て、厚さの異なる原板から成形した2部材からなり、少
なくとも中空域を構成する部位を厚板から成形してなる
ドアサッシュである。厚さの異なる原板から成形した2
部材をインナー側のガラスランチャンネル部の溝底にお
いて接合するとよい。
が、自動車のドアパネルにおいて昇降する窓ガラスを案
内するインナー側と、ウェザーストリップ等を取り付け
るアウター側との異なる断面形状を併せ持つものであっ
て、厚さの異なる原板から成形した2部材からなり、少
なくとも中空域を構成する部位を厚板から成形してなる
ドアサッシュである。厚さの異なる原板から成形した2
部材をインナー側のガラスランチャンネル部の溝底にお
いて接合するとよい。
【0006】ドアサッシュにおいて中空部を構成する部
位、例えばガラスランチャンネル部の溝を形成する両側
部位では、この中空部の形状を保持するために特に構造
強度の強化が必要となる。本発明は、この構造強度の強
化が必要な部位に対してのみ厚板を、残余には薄板を用
いることにより、構造強度の向上と重量増加の抑制とを
両立する。厚さの異なる原板とは、相対的に厚さの異な
る2種類の原板を意味し、厚さのほか材料自体を違えて
も構わない。両者は溶接、例えばマッシュシーム溶接や
レーザー溶接等により接合する。成形前に原板の接合を
実施して、厚さの異なる面をつけ合わせた一体の原板と
して加工するのが好ましい。
位、例えばガラスランチャンネル部の溝を形成する両側
部位では、この中空部の形状を保持するために特に構造
強度の強化が必要となる。本発明は、この構造強度の強
化が必要な部位に対してのみ厚板を、残余には薄板を用
いることにより、構造強度の向上と重量増加の抑制とを
両立する。厚さの異なる原板とは、相対的に厚さの異な
る2種類の原板を意味し、厚さのほか材料自体を違えて
も構わない。両者は溶接、例えばマッシュシーム溶接や
レーザー溶接等により接合する。成形前に原板の接合を
実施して、厚さの異なる面をつけ合わせた一体の原板と
して加工するのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
を参照しながら説明する。図1は本発明を適用した一般
的なドアサッシュ1を表した一部斜視図、図2はドアパ
ネル2におけるドアサッシュ1の位置を表した一部正面
図である。このドアサッシュ1は、図1中A方向から見
た面が意匠面3であり、この意匠面がドアパネル2にお
いて外側を向くように、図2のようなドアパネル2の一
部を構成する。
を参照しながら説明する。図1は本発明を適用した一般
的なドアサッシュ1を表した一部斜視図、図2はドアパ
ネル2におけるドアサッシュ1の位置を表した一部正面
図である。このドアサッシュ1は、図1中A方向から見
た面が意匠面3であり、この意匠面がドアパネル2にお
いて外側を向くように、図2のようなドアパネル2の一
部を構成する。
【0008】図1に見られるように、ガラスランチャン
ネル部4の溝底5を境に、インナー側部材には厚い板材
6(本例では1.2mm)、アウター側部材には薄い板材7(本
例では0.8mm)を用い、両板材はマッシュシーム溶接によ
り接合している。インナー側部材には、ガラスランチャ
ンネル部4にゴム製又は樹脂製のガラスラン9を嵌めて
窓ガラス10を案内し、アウター側部材にはウェザースト
リップ11を嵌める。
ネル部4の溝底5を境に、インナー側部材には厚い板材
6(本例では1.2mm)、アウター側部材には薄い板材7(本
例では0.8mm)を用い、両板材はマッシュシーム溶接によ
り接合している。インナー側部材には、ガラスランチャ
ンネル部4にゴム製又は樹脂製のガラスラン9を嵌めて
窓ガラス10を案内し、アウター側部材にはウェザースト
リップ11を嵌める。
【0009】各板材6,7の板厚は、要求されるドアサ
ッシュ1の構造強度及び成形性とを勘案して決定する。
また、両板材6,7の接合個所は自由であるが、ガラス
ランチャンネル部4の溝底5で接合すると、溶接痕が外
部から視認されず、特に意匠面3に影響を及ぼさないの
で好ましい。マッシュシーム溶接に代えてレーザー溶接
でもよい。これにより、ガラスランチャンネル部4を構
成する袋部8(中空域)を厚い板材6で形成することがで
きる。すなわち、必要部位のみ構造強度を高めながら、
全体を厚い板材で構成するドアサッシュに比べて軽量化
が図れ、徐変に断面形状を変化させるドアサッシュに比
べて製造コストを安くできる。
ッシュ1の構造強度及び成形性とを勘案して決定する。
また、両板材6,7の接合個所は自由であるが、ガラス
ランチャンネル部4の溝底5で接合すると、溶接痕が外
部から視認されず、特に意匠面3に影響を及ぼさないの
で好ましい。マッシュシーム溶接に代えてレーザー溶接
でもよい。これにより、ガラスランチャンネル部4を構
成する袋部8(中空域)を厚い板材6で形成することがで
きる。すなわち、必要部位のみ構造強度を高めながら、
全体を厚い板材で構成するドアサッシュに比べて軽量化
が図れ、徐変に断面形状を変化させるドアサッシュに比
べて製造コストを安くできる。
【0010】予め両板材を接合して、一枚板としてイン
ナー側及びアウター側を一体に成形することができ、既
存の製造ラインが利用できるので新たな設備投資はほと
んど必要ない。また、両板材は一体成形型のドアサッシ
ュ同様に一枚板からなる原材として管理できるため、保
管コスト及び工程管理コストの上昇も抑えることができ
る。このように、本発明のドアサッシュは、コスト削減
を果たしつつ、必要部位の構造強度を高めるのである。
ナー側及びアウター側を一体に成形することができ、既
存の製造ラインが利用できるので新たな設備投資はほと
んど必要ない。また、両板材は一体成形型のドアサッシ
ュ同様に一枚板からなる原材として管理できるため、保
管コスト及び工程管理コストの上昇も抑えることができ
る。このように、本発明のドアサッシュは、コスト削減
を果たしつつ、必要部位の構造強度を高めるのである。
【0011】
【発明の効果】本発明により、製造ラインの大幅な改変
を伴うことなく、必要部位の構造強度を高めつつ重量増
加を抑えたドアサッシュを良好な成形性をもって製造で
きる。また、製造コストのほかに、個別の原材を用いな
がら管理コストも削減できるから、総じて費用対効果の
高い製品を提供できるようになる。
を伴うことなく、必要部位の構造強度を高めつつ重量増
加を抑えたドアサッシュを良好な成形性をもって製造で
きる。また、製造コストのほかに、個別の原材を用いな
がら管理コストも削減できるから、総じて費用対効果の
高い製品を提供できるようになる。
【図1】本発明を適用した一般的なドアサッシュを表し
た一部斜視図である。
た一部斜視図である。
【図2】ドアパネルにおけるドアサッシュの位置を表し
た一部正面図である。
た一部正面図である。
1 ドアサッシュ 2 ドアパネル 3 意匠面 4 ガラスランチャンネル部 5 溝底 6 厚い板材 7 薄い板材 8 袋部 9 ガラスラン 10 窓ガラス 11 ウェザーストリップ
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車のドアパネルにおいて昇降する窓
ガラスを案内するインナー側と、ウェザーストリップ等
を取り付けるアウター側との異なる断面形状を併せ持つ
自動車用ドアサッシュであって、厚さの異なる原板から
成形した2部材からなり、少なくとも中空域を構成する
部位を厚板から成形してなる自動車用ドアサッシュ。 - 【請求項2】 厚さの異なる原板から成形した2部材を
インナー側のガラスランチャンネル部の溝底において接
合してなる請求項1記載の自動車用ドアサッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9107069A JPH10297280A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 自動車用ドアサッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9107069A JPH10297280A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 自動車用ドアサッシュ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10297280A true JPH10297280A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14449709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9107069A Pending JPH10297280A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 自動車用ドアサッシュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10297280A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6840565B2 (en) | 2002-10-28 | 2005-01-11 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Door frame for a vehicle |
JP2010105531A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Shiroki Corp | 車両ドアの立柱サッシュ及びその製造方法 |
JP2012076720A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Shiroki Corp | ドアフレーム |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP9107069A patent/JPH10297280A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6840565B2 (en) | 2002-10-28 | 2005-01-11 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Door frame for a vehicle |
JP2010105531A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Shiroki Corp | 車両ドアの立柱サッシュ及びその製造方法 |
JP2012076720A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Shiroki Corp | ドアフレーム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040413 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070109 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070612 |