JP4228736B2 - 車両用ドア - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアサッシュを有して構成される車両用ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】
セダン等の全高が低い自動車のドアには、コ字形のドアサッシュを有するサッシュドアが多く用いられている。通常、このサッシュドアのドアサッシュは、ロール成形によって一様な断面にしてある。このドアサッシュの内面には、ドアサッシュの形状に沿ってウェザストリップが取付けてあり、ドアを閉じると、ウェザストリップが、車体に形成してある乗降口の周縁部の当たり面に当接して、乗降口の周縁部がシールされるようにしてある(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
ところで、周知のようにドアサッシュの各部と乗降口の各部との当たり具合は異なる。これは、乗降口の周縁部の構造、形状、部品の加工の仕方などによるとされ、フロントドアが組付く乗降口部分では、車体のルーフ部分に形成されている当たり面の位置と、車体のセンタピラー部分に形成されている当たり面の位置とがかなり異なっている。具体的には、ルーフ部分の当たり面は、センタピラー部分の当たり面よりも、かなり車室内に退避した地点に形成してある。これにより、ルーフ部分の当たり面とセンタピラー部分の当たり面とが交わる乗降口のコーナー部は、構造上、急激に面形状が変化する部分となり、そのコーナー部の当たり面の途中には段差が形成されてしまう。
【0004】
サッシュ式のフロントドアは、こうした乗降口の当たり面の変化に追従するべく、ウェザストリップとして、ドアサッシュのルーフ側を形成しているルーフサッシュ部の内面には、乗降口のルーフ側の当たり面とのシールに適した接触高さを有する断面のウェザストリップ部を配置し、センタピラー側を形成しているピラーサッシュ部の内面には、センタピラー部分の当たり面とのシールに適した接触高さ、すなわちルーフ側とは接触高さが異なる形状のウェザストリップ部を配置した構造が採用されている。
【0005】
ところで、ドア内面のウェザストリップは、一定断面の個所が多いため、接触高さの異なる押し出し成形品、例えばゴム部材を押し出し成形した成形品を継いた部材が用いられる。具体的には、ゴム製のウェザストリップは、ルーフサッシュ部側のウェザストリップ部とセンタピラー側のウェザストリップ部とを押し出し成形により別々に成形し、各成形品の端を、ドアサッシュの段差が形成されたコーナー部の形状にならう射出成形型に嵌め込み、その後、射出成形型に射出成形部材、例えばエラストマなどを射出(インジェクション)して、異なる断面のウェザストリップ部の相互端をコーナー部の形状にならう連結部で連結させることが行われている。
【0006】
【特許文献1】
特公平2−21969号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ウェザストリップ部のコーナー部をなす接触面(シール面)は、車体側の当たり面の形状にならい段差を形成させても、乗降口のコーナー部における当たり面の変化はかなり急激なので、各ウェザストリップ部のコーナー部の形状ではそれに追従しきれないおそれがある。しかも、ウェザストリップは、ドア内面に組付ける際、ずれやすいために、車体側のコーナー部の当たり面とウェザストリップのコーナー部との間には、かなり面圧が低くなる部分が生じやすく、ときには隙間が生じるおそれもある。
【0008】
そのため、本発明の目的は、ピラーサッシュ部とルーフサッシュ部とのコーナー部で、良好なシール性が確保されるようにした車両用ドアを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ウェザストリップとして、それぞれ接触面高さが異なる2つのウェザストリップ部を、連結部を挟み、一方のウェザストリップ部の端側から他方のウェザストリップ部の端側までの接触面を面一にした構成を用い、連結部又は連結部近傍が組付くドアサッシュの内面部分には、第1ウェザストリップ部と第2ウェザストリップ部との接触面高さの差がもたらす段差を補完する隆起部を形成したことにある。
【0010】
同構成により、ドアを閉じると、ピラーサッシュ部とルーフサッシュ部とのコーナー部のウェザストリップ部分は、高い接触面高さにならって均一高さに保たれたまま、急激に変化する車体側のコーナー部の当たり面に対して当接する。
【0011】
このことは、今までの作業と同じようにドアサッシュの内面に、ウェザストリップを組付けさえすれば、ウェザストリップの追従性は良好になる。
【0012】
それ故、高いシール性が確保される。
【0013】
請求項2に記載の発明は、さらに上記目的に加え、隆起部が容易に形成されるよう、ピラーサッシュ部にはプレス成形により成形された部品で形成する構造を用い、このピラーサッシュ部がプレス成形されるときに隆起部が一体にピラーサッシュ部に成形されるようにしたことにある。
【0014】
請求項3に記載の発明は、さらに上記目的に加え、ピラーサッシュ部の剛性のバランスが良好に保たれるよう、ドアパネル部から突き出るピラーサッシュ部の根元部を、隆起部を有する上側部分より太く形成したことにある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図9に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0016】
図1は、本発明を適用した車両、例えば4ドア自動車の側部を示している。図1中1は、例えば4ドア自動車の車体、2は同車体1の側部に形成されたフロント側の乗降口を示す。乗降口2は、例えば三角窓3aが組付いたフロントピラー3、そのフロントピラー3の上端部と連なるルーフレール4(ルーフの側部を形成する部品)、フロントピラー3の下端部と連なるサイドシル5、ルーフレール4とサイドシル5との間に連結されるセンタピラー9とで囲まれる空間から形成される。この乗降口2に、横開き式サッシュドアで構成される車両用ドア、例えばドアフロントドア6が開閉自在に組付けてある。
【0017】
フロントドア6の本体部6a(ドア本体部に相当)は、ドアベルトラインから下側を覆い隠すドアパネル部8と、このドアパネル部の上端部から上方へ突き出る略コ字形のドアサッシュ7とを有した構造が用いてある。ドアパネル部8は、例えばドアインナパネルとドアアウタパネル(いずれも図示しない)とを接合して、スリット状のウインド昇降口10(図9に一部図示)が上端部に形成された略偏平な箱形状に形成してある。ドアパネル部8の外側面には開閉ハンドル11が設けてある。
【0018】
ドアサッシュ7は、車体前後方向に延びるウインド昇降口10を挟んでドアパネル部8の上端部前側から立ち上がるフロントピラー3側の前側サッシュ部12と、ドアパネル部8の上端部後側から立ち上がるセンタピラー9側の後側サッシュ部13(本願のピラーサッシュ部に相当)と、両サッシュ部12,13端間に組付くルーフ側の中間サッシュ部14(本願のルーフサッシュ部に相当)とを有してなる。このうち後側サッシュ部13は、プレス成形によって成形されたパネル部品を組合わせた部品から構成してある。例えば後側サッシュ部13は、図4〜図6に示されるようにプレス成形によって所定の裏面形状に成形されたサッシュインナパネル13xと、同じく所定の表面形状に成形されたサッシュアウタパネル13yとの両者を、例えばヘミング加工によって接合して柱状に構成してある。また前側サッシュ部12および中間サッシュ部14は、例えば帯形状のパネル部材をロール成形して所定の断面形状に成形したレール状の部品から構成してある。これら前側サッシュ部12、後側サッシュ部13および中間サッシュ部14がコ字形に連結してある。そして、これらサッシュ部12〜14間で囲まれるサッシュ空間が、ウインド昇降口10から昇降するドアウインド15によって開閉されるようにしてある。なお、例えば前側サッシュ部12の外面にはドアミラー16が組付く。
【0019】
本体部6aの内面には、乗降口2の縁部形状にならって環状のウェザストリップ18が取付けられている。すなわち、ウェザストリップ18は、ドアパネル部の内面、具体的には車室内へ箱形状に突き出る偏平な偏平箱形部分(図示しない)の周り(周縁部)と、ドアサッシュ7の内面、具体的には前側サッシュ部12のランチャンネル部(ドアウインド15をガイドする部分)の外側に配置されているL字状の支持座(いずれも図示しない)、中間サッシュ部14のランチャンネル部14a(ドアウインド15をガイドする部分で図3に図示)の外側に配置されているL字状の支持座14b、後側サッシュ部13のランチャンネル部13a(ドアウインド15をガイドする部分で、図4〜図6に図示)の外側に配置されているL字状の支持座13bに沿って取付けられている。そして、フロントドア6を閉じると、ウェザストリップ18の車体側へ突き出る部分で形成される接触面18a(シール面)が、図3〜図6に示されるように乗降口2の縁部に沿いに形成されている当たり面19(車外に向く面)に押付けられ、フロントドア6の周縁部と乗降口2の周縁部との間がシールされるようにしている。
【0020】
ここで、乗降口2(車体側)の当たり面19は、車体構造などの規定を受けている。その規定により、例えば図3に示されるようにルーフ側の当たり面19aは、図4に示されるようにセンタピラー側の当たり面19bよりも、車室内に退避した地点に配置される。そのため、異なる当たり面19a,19bの位置により、ルーフ側の当たり面19aとセンタピラー側の当たり面19bとが交わる部位となる、乗降口2のコーナー部2aの当たり面19cには、当たり面19a,19bをつなげる段差、すなわち急激に変化する面形状が表れる。拡大した図7には、その急激に変化した段差部19dを含む当たり面領域が、クロスしたハッチングで示してある。
【0021】
そのため、ウェザストリップ18は、当たり面19a,19bの違いにならい、図4に示されるように後側サッシュ部13の内面に組付く、断面が一様で、接触面高さG2(向き合う地点に配置されている取付面22aから接触面22bまでの間の距離)を有する押し出し成形品、すなわちウェザストリップ部18x(第1ウェザストリップ部に相当)と、図3に示されるように中間サッシュ部14の内面に組付く、断面が一様で、ウェザストリップ部1xより高い接触面高さG1(向き合う地点に配置されている取付面23aから接触面23bまでの間の距離)を有する押し出し成形品、すなわちウェザストリップ部18y(第2ウェザストリップ部に相当)との各端部を、インジェクション成形を用いて、ドアサッシュ8のコーナー部8aにならう形状で連結した部品が用いてある(G1>G2)。またこのときウェザストリップ部18x,18y間の連結は、図8および図9に示されるように接触面高さの違いがもたらす段差を接触面側でなく、反対側の取付面側に付けるという、接触面22b,23bを面一にする手法で連結してある。これで、ウェザストリップ部18yの接触面高さ(シール面高さ)を基準に両者の端部間を面一(継ぎ目無し)にしてある。具体的には、大小接触高さが異なるウェザストリップ部18x,18yの端部を、コーナー部8aの形状にならうインジェクション成形用の型内に、それぞれ接触面22b、23bが面一となるように嵌め込み、その後、型内へ例えばエラストマなどを射出する手法が用いられる。この手法により、図8に示されるようにインジェクション成形部分がなす連結部20を挟むウェザストリップ部18xの端側からウェザストリップ部18yの端側まで続く接触面部分、すなわちコーナー部21の接触面領域Sは、段差なく接触面同士が連続した面となる。また接触面領域Sとは反対側の面、例えば連結部20の端寄りの取付面22aには、図9に示されるように両ウェザストリップ部18x,18yの高さ寸法の違いとなる段差、例えば斜めの段差部25が表れる。
【0022】
そして、このウェザストリップ18の段差部25がもたらす隙間が、図2、図8および図9に示されるように連結部20又は連結部近傍が配置されるドアサッシュ8の内面、具体的には後側サッシュ部13の支持座13bのうち、車体側の当たり面と向き合うコーナー側の座面部分13fに形成された隆起部26により埋めてある。具体的には隆起部26は、斜めの段差部25の形状に合わせて、サッシュインナパネル13xの板面を帯形状に隆起させてある。この隆起には、例えばサッシュインナパネル13xを所定の形状に成形するときのプレス成形の工程を用いて、サッシュインナパネル13xの座面部分13fをなす一部壁部を車室内側へ突出させる構造が用いてある。つまり、ウェザストリップ18は、一体成形された隆起部26により、段差部25の隙間を隆起部26で補完させつつ、ドア内面に支持させてある。このウェザストリップ18の支持により、ウェザストリップ部18xの端側からウェザストリップ部18yの端側まで領域、すなわち接触面領域Sにおける接触面位置を均一(略接触面高さG1と同じ)にしている。また隆起部26は、図2、図8および図9に示されるように上側が最も車室内側に突き出し、下側へ向かうにしたがい突き出し量が徐々に小さくなる斜面を有する山形状に形成されている。これにより、シール性の低下のおそれがない後側サッシュ部13の直線部の区間を用いて、接触面高さG1に規定してある接触面領域Sの接触面位置を徐々にウェザストリップ部18xの接触面高さG2までに変更させている。その接触面位置が徐々に変わる状態の一部が図5および図6の各断面図(図2中のD−D線、E−E線の断面)で示してある。
【0023】
なお、図9に示されるように後側サッシュ部13の根元部13zは、隆起部26が形成されることによる剛性強度の分布の変動を元に戻すよう、隆起部26が有る上側部分より太く形成してある。つまり、根元部13zの剛性が上部側よりも所定に高くなる関係にしてある。またウェザストリップ18のコーナー部21(連結部20)は、固定具、例えばピン27で、ドア内面に固定される構造にしてある(図8に図示)。
【0024】
こうしたウェザストリップ1の補完構造の採用により、フロントドア6を閉じると、乗降口2の急激に変化した段差部19dを含むコーナー部2aの当たり面19cに対して、均一高さに保たれた継ぎ目(段差)の無いウェザストリップ18のコーナー部21が押付けられるようになる。これにより、ウェザストリップ18のコーナー部21は、どのように変化する当たり面19cでもその面形状に追従しながら変形するようになる。
【0025】
このことから、今までと同じ作業でドアサッシュ8の内面に、ウェザストリップ18を組付けるだけで、ウェザストリップ18のコーナー部21の接触面24bは、継ぎ目(段差)無しの均一な状態に組付けられるから、乗降口2のコーナー部2aに対するウェザストリップ18の追従が良好に行われ、ウェザストリップ18のシール面19cの継ぎ目(段差)を要因とした隙間の発生を防ぐことができる。
【0026】
したがって、フロントドア6は高いシール性が確保できる。しかも、作業は今までと同じなので作業工数の増加は抑えられ、コストの低減も図れる。特に、高価なウェザストリップ18は、ウェザストリップ部18x,18yの位置関係だけを変更させただけで、その押し出し成形品(ウェザストリップ部18x,18y)をそのまま流用するので、コスト的に安価である。
【0027】
また隆起部26は、後側サッシュ部13のプレス製の部品がプレス成形によって成形されるときに形成される構造にしてあるから、後側サッシュ部13の形成は容易である。
【0028】
そのうえ、後側サッシュ部13の根元部13zは、隆起部26の有る上部分よりも太くしたことで、後側サッシュ部13の剛性のバランスを良好に保つことができ、隆起部26による影響はない。
【0029】
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば上述した一実施形態は、フロントドアに本発明を適用した例を挙げたが、これに限らず、リヤドアに本発明を適用してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、隆起部を用いてウェザストリップのコーナー部の接触面を継ぎ目(段差)無しで一定に連ねるようにしたから、従来と同様の作業でドアサッシュの内面にウェザストリップを組付けさえすれば、急激に変化する車体側のコーナー部の当たり面に対して、均一高さとなったウェザストリップのコーナー部が押付けられるようになる。
【0031】
それ故、ウェザストリップのコーナー部は、急激に変化する面形状に追従しながら変形するといった良好な追従性がもたらすことができ、高いシール性を確保することができる。しかも、従来と同じ作業でウェザストリップを組付けるだけなので、作業工数が抑えられ、安価なコストで高いシール性を得ることができる。
【0032】
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、隆起部は、ピラーサッシュ部を成形するときを利用して形成できるから、隆起部の形成は容易であるといった効果を奏する。
【0033】
請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加え、ピラーサッシュ部の剛性をバランス良く保つことができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用ドアの外観を、該ドアが装着されている車体と共に示す斜視図。
【図2】図1中のI方向から見た後側サッシュ部の側面図。
【図3】図1中のB−B線に沿う中間サッシュ部の断面図。
【図4】図1中のC−C線に沿う後側サッシュ部の根元側の断面図。
【図5】図2中のD−D線に沿う後側サッシュ部の隆起部の上部分における断面図。
【図6】図2中のE−E線に沿う後側サッシュ部の隆起部の下部分における断面図。
【図7】図1中のF部分を拡大した乗降口のコーナー部分を示す斜視図。
【図8】隆起部が形成してある後側サッシュ部の内面からウェザストリップを分離した状態を示す斜視図。
【図9】同状態を異なる図1中のH方向から見た斜視図。
【符号の説明】
2…乗降口、2a…コーナー部、6…フロントドア、6a…本体部(ドア本体)、7…ドアパネル部、8…ドアサッシュ、8a…コーナー部、13…後側サッシュ部(ピラーサッシュ部)、14…中間サッシュ部(ルーフサッシュ部)、17…段差部(段差)、18…ウェザストリップ、18x…ウェザストリップ部(第1ウェザストリップ部)、18y…ウェザストリップ部(第2ウェザストリップ部)、20…連結部、22b、23b、24b…接触面(シール面)、25…段差部(段差)、26…隆起部。

Claims (3)

  1. ピラー側のピラーサッシュ部(13)とルーフ側のルーフサッシュ部(14)とがコーナー部(8a)を介して連なるドアサッシュ(8)を有するドア本体(6a)と、
    前記ピラーサッシュ部(13)の内面に組付く第1ウェザストリップ部(18x)と、前記ルーフサッシュ部(14)の内面に組付く、前記第1ウェザストリップ部(18x)とは車体と接触する接触面高さ(G1,G2)が異なる第2ウェザストリップ部(18y)とを有し、両ウェザストリップ端を前記コーナー部(8a)にならう形状の連結部(20)を介し、連結部(20)を挟む第1ウェザストリップ部(18x)の端側から前記第2ウェザストリップ部(18y)の端側までの、車体と接触する側の接触面(22b,23b,24b)を面一にして連結してなるウェザストリップ(18)と、
    前記連結部又はその連結部近傍が配置される前記ドアサッシュ(8)の内面部分に、前記第1ウェザストリップ部(18x)と第2ウェザストリップ部(18y)との接触面高さの差がもたらす段差(25)を補完し、前記ウェザーストリップ(18)を取り付けた際に前記接触面(22b,23b,24b)の面一状態を保持する高さを前記内面から車室内側に突き出るように設けられた隆起部(26)と、
    を有することを特徴とする車両用ドア。
  2. 前記ピラーサッシュ部(13)は、プレス成形により成形された部品を用いて形成され、
    前記隆起部(26)は、前記ピラーサッシュ部(13)を成形するプレス成形を用いて、前記ピラーサッシュ部(13)の部品に一体に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア。
  3. 前記ドア本体(6a)は、前記ドアサッシュ(8)が上端部から突き出て組付くドアパネル部を含んで構成され、
    前記ピラーサッシュ部(13)の根元部が、前記隆起部を有する上側部分の剛性向上に対応して、該上側部分より太く形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア。
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