JP4062530B2 - 自動車用スライドウインドガラスラン - Google Patents

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本発明は、自動車の車体またはドアに固定された固定ウインドガラスと固定ウインドガラスに対してスライド移動可能に設けられたスライドウインドガラスを有する自動車のウインドにおいて、スライドウインドガラスの外周と、固定ウインドガラスとスライドウインドガラスの間をシールするスライドウインドガラスランに関する。
従来自動車のスライドウインドにおいて、相互にスライド移動する2枚のスライドウインドガラスをシールするには、2枚のスライドウインドを保持するサッシュに2連のガラスランを取付け、スライドウインドガラスの上下辺をシールするとともに、2枚のスライドウインドガラスの間を上記2連のガラスランとは別体のガラスランでシールしていた。
例えば、図9と図10に示すように、2枚のスライドウインドガラス102、102の間をシールするため、一方のスライドウインドガラス102の側端にリテーナー109を固着して、そのリテーナー109にガラスランとしてのウエザストリップ108を取付けている。このウエザストリップ108は、その中空部がスライドウインドガラス102に当接してシールしている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、中空状であるため、スライドウインドガラス102との接触面積が大きくなり、スライドウインドガラス102がスライドするときに中空部がスライド方向に倒れて、シール性が低下する場合があった。 さらに、このウエザストリップ108の長手方向の両端部ではサッシュに取付けたガラスランとの接合部分で、スライドウインドガラス102と伴にスライド移動する都合上、単に接触しているのみであるため、シールが不十分であった。
また、図11に示すように、2枚のスライドウインドガラス102、102の間をシールするため、サッシュ105を両スライドウインドガラス102、102の間に取り付け、そのサッシュ105の両側にシールリップを2つ有するウエザストリップ108を設けて、そのシールリップのそれぞれを両スライドウインドガラス102、102に当接させてシールするものもあった(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、サッシュ105を2枚のスライドウインドガラス102、102の間に取り付けるため、その間の幅寸法が大きくなり、車体やドアの厚さが大きくなってしまう不具合があった。さらに上述と同様に、このウエザストリップ108とウインドガラス周囲のサッシュに取付けたガラスランとの接合部分は、単に接触しているのみであるため、シールが不十分であった。
また、2枚のスライドウインドガラス102、102を相互に引き違いにすると、上下にそれぞれ並行する2連のサッシュを設ける必要があり、このサッシュを取付けるボディ等の取付幅が広くなってしまう不具合があった。 そこで、ウインドガラスの一方をドアまたは車体に固定して取付け、他方をスライドウインドガラスにすることにより、サッシュを1連にして、スライドするウインド部分の厚さを薄くすることが試みられている。
この場合において、図12に示すように、周囲のサッシュのガラスラン110、110とスライドウインドガラスをシールするウエザストリップ108(スライドウインドガラスラン)との接続部130のシール性を向上するために、それらを型接続することが試みられている。 しかしながら、この接続では、周囲のサッシュのガラスラン110、110の2本とウエザストリップ108の合計3本を金型にセットして型接続をするが、3本のそれぞれの端末を別々に金型にセットするため、型成形接続部130の寸法のバラツキが大きくなる場合があった。
なお、型成形接続部130のスライドウインドガラスとの摺動部分には磨耗を防止して耐久性を向上させるために低摺動部材を塗布する必要があった。
特開昭61−220915号公報(第2−3頁、第1図) 特開平9−267638号公報(第3−4頁、第16図)
そこで本発明は、自動車の車体またはドアに固定された固定ウインドガラスと固定ウインドガラスに対してスライド移動可能に設けられたスライドウインドガラスとを有する自動車のウインドにおいて、ウインド部位の厚みを薄くして寸法精度とシール性が高く、ウインドガラス間及び、スライドウインドガラスの周囲をシールするスライドウインドガラスランを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、自動車の車体またはドアに固定された固定ウインドガラスと該固定ウインドガラスに対してスライド移動可能に設けられたスライドウインドガラスとを有する自動車のウインドのスライドウインドガラスの周囲をシールするスライドウインドガラスランにおいて、
スライドウインドガラスランは、スライドウインドガラスの上辺部をシールする上辺部ガラスランと、スライドウインドガラスの下辺部をシールする下辺部ガラスランと、スライドウインドガラスを閉じたときにそのスライドウインドガラスのスライド方向先端側の縦辺端部をシールする縦辺部ガラスランと、固定ウインドガラスとスライドウインドガラスの間の縦辺部をシールするセンター縦辺部ガラスランを有し、上辺部ガラスラン、下辺部ガラスランと縦辺部ガラスランは、それぞれ車内側側壁、底壁と車外側側壁からなる断面略U字形をなし、センター縦辺部ガラスランは、その両端末部が上辺部ガラスランと下辺部ガラスランに型成型により接続され、下辺部ガラスランは、車外側側壁と底壁の一部を切欠いてセンター縦辺部ガラスランの端末部と型接続されるとともに該切欠かれた底壁に水抜き部が形成されていることを特徴とする自動車用スライドウインドガラスランである。
請求項1の本発明では、自動車の車体またはドアに固定された固定ウインドガラスと固定ウインドガラスに対してスライド移動可能に設けられたスライドウインドガラスとを有する自動車のウインドのスライドウインドガラスの周囲をシールするスライドウインドガラスランであり、スライドウインドガラスが1つであるため、スライドウインドガラスを保持するサッシュが1本でよく、ウインド部分の厚みを薄くすることができる。このため、ウインド部分の凹凸を少なくして車体表面の空気の流れをよくすることができるとともに、ウインド部分の車体構造をスライドウインドガラスを有する場合と、スライドウインドガラスがなく全て固定のウインドガラスの場合とを、共通の車体構造とすることができる。
また、スライドウインドガラスランは、スライドウインドガラスの上辺部をシールする上辺部ガラスランと、スライドウインドガラスの下辺部をシールする下辺部ガラスランと、スライドウインドを閉じたときにそのスライドウインドガラスのスライド方向先端側の縦辺端部をシールする縦辺部ガラスランと、固定ウインドガラスとスライドウインドガラスの間の縦辺部をシールするセンター縦辺部ガラスランを有しており、スライドウインドガラスの上辺と下辺を、それぞれサッシュに取付けた上辺部ガラスランと下辺部ガラスランで保持して、シールすることができる。また、スライドウインドを閉じたときに、そのスライドウインドガラスの先端側の縦辺端部を縦辺部ガラスランで保持してシールすることができる。固定ウインドガラスとスライドウインドガラスの間の縦辺部をセンター縦辺部ガラスランでシールすることができる。 このため、スライドウインドガラスを全周にわたりシールすることができる。
さらに、上辺部ガラスラン、下辺部ガラスランと縦辺部ガラスランは、それぞれ車内側側壁、底壁と車外側側壁からなる断面略U字形をなしているため、断面略U字形の内部にスライドウインドガラスの端部を保持することができる。センター縦辺部ガラスランは、その両端末部が上辺部ガラスランと下辺部ガラスランに型成型により接続されているため、その接続を強固にすることができ、接続部分のシール性を向上させることができる。
下辺部ガラスランは、車外側側壁と底壁の一部が切欠かれてセンター縦辺部ガラスランの端末部と型接続されるとともに、車内側側壁は切断されることなく連続しているので、型接続部で下辺部ガラスランの寸法がばらつくことがない。また、底壁の一部が切欠かれているため、その底壁の切欠き部分を接続金型の突起部分に嵌め込むことにより、型接続時の下辺部ガラスランの位置決めをすることができ、さらに型接続部成形後には、その底壁の切欠き部分を水抜き孔とすることができる。そのため、下辺部ガラスランに溜まった水やセンター縦辺部ガラスランから流下する水をこの水抜き孔から外に排出することができる。
請求項2の本発明は、センター縦辺部ガラスランは、センター縦辺部ガラスランは、断面略板状の基部と、基部の車内側面に一体に形成された2段のシールリップから形成されている自動車用スライドウインドガラスランである。
請求項2の本発明では、センター縦辺部ガラスランが断面略板状の基部と、基部の車内側面に一体に形成された2段のシールリップとから形成されているため、2段のシールリップが基部の同一面側に形成されて、センター縦辺部ガラスランの断面高さ方向の寸法を小さくすることができ、ウインド部分の厚さを薄くすることができる。また、2段にシールリップを設けることによりシール性を向上させることができる。
請求項3の本発明は、センター縦辺部ガラスランの基部が、固定ウインドガラスのスライドウインドガラスと重なり合う側の端部の縦辺部に取付けられている自動車用スライドウインドガラスランである。
請求項3の本発明では、センター縦辺部ガラスランの基部が、固定ウインドガラスのスライドウインドガラスと重なり合う側の端部の縦辺部に取付けられているため、スライドウインドガラスをスライド移動するときに固定ウインドガラスとスライドウインドガラスとの間から雨水等が車室内に浸入することを防止できる。また、基部を固定ウインドガラスに取付けるため、車体やドアの構造を複雑にすることなくセンター縦辺部ガラスランを取付けることができる。
請求項4の本発明は、センター縦辺部ガラスランの2段のシールリップは、それぞれ先端がスライドウインドガラスの中心方向を向いて基部から突出し、スライドウインドガラスの車外側側面に当接している自動車用スライドウインドガラスランである。
請求項4の本発明では、センター縦辺部ガラスランの2段のシールリップは、それぞれ先端がスライドガラスの中心方向を向いて上記基部から突出し、スライドウインドガラスの車外側面に当接しているため、スライドウインドガラスがスライド移動するときにスライドウインドガラスの面に付着した水滴をシールリップの先端で拭き取ることができ、さらに、シールリップの先端が巻き込まれて反転することがない。
請求項5の本発明は、上辺部ガラスランと下辺部ガラスランは、それぞれその車外側側壁の先端から底壁に向かって斜めに延出する第1車外側シールリップと同じく同先端から断面略U字形の開口の斜め外方方向に延出する第2車外側シールリップとを一体に設け、車内側側壁の先端から底壁に向かって斜めに延出する車内側シールリップとを設けた請求項1乃至請求項4のいずれか記載の自動車用スライドウインドガラスランである。
請求項5の本発明では、上辺部ガラスランと下辺部ガラスランは、それぞれその車外側側壁の先端から底壁に向かって斜めに突出する第1車外側シールリップと、同じく同先端から断面略U字形の開口の斜め外方方向に突出する第2車外側シールリップとを一体に設けたため、スライドウインドガラスがスライド移動するときに、第1車外側シールリップと第2車外側シールリップの両方でスライドウインドガラスの上下端部をそれぞれ2箇所でシールすることができ、雨水等が車室内に浸入することがない。また、車内側側壁の先端から底壁に向かって斜めに延出する車内側シールリップを設けたため、第1車外側シールリップと車内側シールリップとでスライドウインドガラスを保持してシールすることができる。
請求項6の本発明では、センター縦辺部ガラスランの上部と下部の型接続部において、センター縦辺部ガラスランの一段目のシールリップと、上辺部ガラスランおよび下辺部ガラスランのそれぞれの第2車外側シールリップとが曲線状に連続して接続されている自動車用スライドウインドガラスランである。
請求項6の本発明では、型接続部において、センター縦辺部ガラスランの一段目のシールリップと、上辺部ガラスランおよび下辺部ガラスランのそれぞれの第2車外側シールリップとが曲線状に連続して接続されているため、型接続部のスライドウインドガラスと当接する部分で、シール線が曲線状に連続して接続され、型接続部のシール性が向上する。
請求項7の本発明は、上辺部ガラスランと下辺部ガラスランは、センター縦辺部ガラスランとの型接続部分からスライド方向に、スライドウインドガラスのスライド可能な長さまで延設されている自動車用スライドウインドガラスランである。
請求項7の本発明では、上辺部ガラスランと下辺部ガラスランがセンター縦辺部ガラスランとの型接続部分からスライド方向に、スライドウインドガラスのスライド可能な長さまで延設されているため、スライドウインドガラスがスライドして完全に開いても上辺部ガラスランと下辺部ガラスランでスライドウインドガラスを保持してシールすることができる。
請求項8の本発明では、センター縦辺部ガラスラン、上辺部ガラスランと下辺部ガラスランは、ソリッドまたは微発泡のゴムまたは熱可塑性エラストマーから形成される自動車用スライドウインドガラスランである。
請求項8の本発明では、センター縦辺部ガラスラン、上辺部ガラスランと下辺部ガラスランは、ソリッドまたは微発泡のゴムまたは熱可塑性エラストマーから形成されているため、弾力性を有して、スライドウインドガラスに柔軟に接触してシールすることができるとともに、所定の剛性を有して、スライドウインドガラスを保持することができる。
本発明は、センター縦辺部ガラスランは、その両端末部が上辺部ガラスランと下辺部ガラスランに型成型により接続され、下辺部ガラスランは、車外側側壁と底壁を切欠いてセンター縦辺部ガラスランの端末部と型接続されるとともに切欠かれた底壁に水抜き部が形成されているため、シール性のよい、寸法精度のよい自動車用スライドウインドガラスランを得ることができる。
本発明の実施の形態を図1〜図8に基づき説明する。
図1は、本発明の自動車用スライドウインドガラスランが取付けられる自動車の側面図である。自動車の車体6にはスライドドア1が取付けられており、スライドドア1にはその上部にスライドウインドガラス2と、そのフロント側にフロント固定ウインドガラス3と、そのリヤ側にリヤ固定ウインドガラス4が設けられている。この実施の形態では、ウインドガラスがスライドウインドガラス2とフロント固定ウインドガラス3とリヤ固定ウインドガラス4に3分割された形態で説明するが、本発明はスライドウインドガラスと固定ウインドガラスの2分割された形態でも実施可能である。また、スライドウインドガラス2と固定ウインドガラス3,4がスライドドア1に取付けた形態で説明するが、他のドアや、車体6に取付けた形態でも実施可能である。
図2は、本発明のスライドウインドガラスラン8の正面図である。スライドウインドガラスラン8は、スライドウインドガラス2の下辺端部を保持して、シールする下辺部ガラスラン10と、スライドウインドガラス2の上辺端部を保持して、シールする上辺部ガラスラン18と、スライドウインドガラス2のスライド方向先端側であるフロント側縦辺端部を保持して、シールする縦辺部ガラスラン19と、リヤ固定ウインドガラス4とスライドウインドガラス2との間をシールするセンター縦辺部ガラスラン20とからなる。
下辺部ガラスラン10、上辺部ガラスラン18、縦辺部ガラスラン19とセンター縦辺部ガラスラン20はそれぞれ押出成形により略直線状に形成される。下辺部ガラスラン10の先端と縦辺部ガラスラン19の先端とは下部コーナー接続部50で型成形により接続され、上辺部ガラスラン18の先端と縦辺部ガラスラン19の先端とは上部コーナー接続部51で型成形により接続される。
センター縦辺部ガラスラン20の長手方向の下の先端は後に詳述するように下辺部ガラスラン10の略中央付近のガラスラン下部型接続部30で型成形により接続され、センター縦辺部ガラスラン20の上端は後に詳述するように上辺部ガラスラン18の略中央付近のガラスラン上部型接続部40で型成形により接続される。これにより、スライドウインドガラス2はその外周端部を囲んでシールされることとなる。
下辺部ガラスラン10の断面形状を図3に示す。上辺部ガラスラン18の断面形状は、下辺部ガラスラン10の断面形状と上下対象である。下辺部ガラスラン10は、断面略U字形の壁部を有し、車外側側壁13、底壁12と車内側側壁11からなる。この断面略U字形の壁部の中にスライドウインドガラス2の下端部が保持される。下辺部ガラスラン10は、下辺部ガラスランサッシュ60内に保持される。同様に上辺部ガラスラン18は、上辺部ガラスランサッシュ61内に保持される。
サッシュ60とサッシュ61は、フロント固定ウインドガラス3とリヤ固定ウインドガラス4の両方の上部と下部の車内側にそれぞれ固着される。車内側側壁11の先端から車内側シールリップ14が断面略U字形の内側、即ち底壁12に向かって斜め方向に一体に延設されている。この車内側シールリップ14がスライドウインドガラス2の下端部の車内側面に当接してシールすることができる。
車外側側壁13の先端から底壁12に向かって斜め方向に延出する第1車外側シールリップ15と、同先端から断面略U字形の開口の斜め外方方向に延出する第2車外側シールリップ16とが一体に延設されている。この第1車外側シールリップ15と第2車外側シールリップ16が断面ハ字形に形成されて、スライドウインドガラス2の下端部の車外側面に上下2箇所で当接する。このため、第1車外側シールリップ15と第2車外側シールリップ16の両方でスライドウインドガラス2の下端部の車外側面をシールすることができ、雨水等が車内に浸入することがない。
なお、上記各シールリップ及び底壁12のスライドウインドガラス2との摺接面には押出成形の連続工程内において滑性化処理が施されており、スライドウインドガラス2のスライド時の摺動性を良くしている。
上辺部ガラスラン18は、同様にスライドウインドガラス2の上端部をシールすることができる。縦辺部ガラスラン19の断面形状を図4に示す。縦辺部ガラスラン19は、下辺部ガラスラン10と同様に、断面略U字形の壁部を有し、車外側側壁13、底壁12と車内側側壁11からなる。この断面略U字形の壁部の中にスライドウインドガラス2のフロント側先端部が保持される。車内側シールリップ14と第1車外側シールリップ15は、下辺部ガラスラン10と同様であるが、第2車外側シールリップ16がない。車内側シールリップ14と第1車外側シールリップ15により、スライドウインドガラス2のフロント側先端部がシールされる。
センター縦辺部ガラスラン20の断面形状を図5に示す。なお、図5は図1におけるA−A線部位での断面図である。センター縦辺部ガラスラン20は、基部21と、基部21のスライドウインドガラス2に面する側である車内側面に一体に設けられた2段のフロントシールリップ22とリヤシールリップ23からなる。リヤ固定ウインドガラス4には、接着剤25によりセンター縦辺部ガラスラン20を嵌合させる凹部を有するガラスランリテーナー24が取付けられ、その凹部に基部21が嵌め込まれることによって、センター縦辺部ガラスラン20は、リヤ固定ウインドガラス4に取付けられる。
なお、基部21には、フロントシールリップ22とリヤシールリップ23が形成された面と反対側の面である車外側面に長手方向に連続する溝状の基部凹部21aが設けられている。また、基部21の幅方向の両側端には、基部側端部21cが側方に延設されている。このため、センター縦辺部ガラスラン20を上記のリヤ固定ウインドガラス4上のガラスランリテーナー24に取付けるときに、基部21の両基部側端部21cに力を加えることにより、基部凹部21aで屈曲させて、基部側端部21cをガラスランリテーナー24内に嵌め込んで取付けることができる。
このとき、基部側端部21cの車内側面には、基部側端突起部21dが設けられているため、基部側端部21cとガラスランリテーナー24との間のシールをすることができる。なお、基部21には、フロントシールリップ22とリヤシールリップ23の間にリヤシールリップ23を支持するための長手方向に連続する断面凸状の基部突起部21bが設けられている。
また、フロントシールリップ22とリヤシールリップ23は、基部21の車内側面から一体的に延設され、それぞれの先端は、スライドウインドガラス2の中心方向を向くように形成されている。本実施の形態では、スライドウインドガラス2はリヤ固定ウインドガラス4の方向にスライドするため、スライドウインドガラス2の中心はフロント方向に位置している。また、スライドウインドガラス2がフロント固定ウインドガラス3の方向にスライド移動するような仕様の場合に、センター縦辺部ガラスラン20はフロント固定ウインドガラス3に取付けられるため、スライドウインドガラス2の中心はリヤ方向に位置することとなる。
本実施の形態のセンター縦辺部ガラスラン20のフロントシールリップ22とリヤシールリップ23は、先端がスライドガラスの中心方向(フロント方向)を向いて当接しているため、スライドウインドガラス2がスライド移動するときに、2本のシールリップ22,23の先端で、スライドウインドガラス2の面に付着した水滴をシールリップで拭き取ることができる。また、2段のシールリップ22,23の各先端が十分な角度(ガラス外面とリップの先端のなす角)が鈍角を持ってスライドウインドガラス2に接しているため、スライドウインドガラス2によって巻き込まれて反転することがない。
なお、図5では省略したが、リヤ固定ウインドガラス4のフロント側縁部には、その長手方向にモール材が設けられ、センター縦辺部ガラスラン20を外部から見え難くしている。
次に、センター縦辺部ガラスラン20と下辺部ガラスラン10及び上辺部ガラスラン18との接続部分であるガラスラン下部型接続部30とガラスラン上部型接続部40について、ガラスラン下部型接続部30を例にとり、図6〜図8に基づき説明する。図6は、下辺部ガラスラン10のガラスラン下部型接続部30部分の切欠き状態を示す図であり、図6(a)は、下辺部ガラスラン10を展開したときの平面図であり、図6(b)は、その側面図である。図6(a)に示すように、ガラスラン下部型接続部30において、下辺部ガラスラン10は、底壁12、車外側側壁13、第1車外側シールリップ15、第2車外側シールリップ16が切欠かれる。切欠きは、底壁12部分の幅が若干狭く、他の部分の幅は底壁12部分より大きい。そして、下辺部ガラスラン10を切り欠いた後にセンター縦辺部ガラスラン20と型成形によりガラスラン下部型接続部30を形成して、型接続する。
図7はガラスラン下部型接続部30の車外側面車外側から車内方向を見たときの図を示し、図8はその車内側面を示す。ガラスラン下部型接続部30において、底壁12の切欠き部分は、型成形においても材料が充填されずにそのまま開口として残り、水抜き部17となる。この水抜き部17から、下辺部ガラスラン10に溜まった雨水や、センター縦辺部ガラスラン20から流下した雨水は、ガラスランの溝からチャンネル内へ落ち、さらにチャンネルの端又は穴から車外に排出することができる。
センター縦辺部ガラスラン20のフロントシールリップ22とリヤシールリップ23は、ガラスラン下部型接続部30の若干上付近で、センター縦辺部ガラスラン20の端末と同じ位置まで延び、その後、フロントシールリップ22は下辺部ガラスラン10のフロント側の第2車外側シールリップ16とガラスラン下部型接続部30で曲線状に連続して接続されて、接続シールリップ31を形成している。この接続シールリップ31により、スライドウインドガラス2とガラスラン下部型接続部30との間のシールを確実にすることができる。なお、リヤ側の第2車外側シールリップ16の先端は、ガラスラン下部型接続部30の位置で途切れている。これは、スライドウインドガラス2の閉時に、上記した接続シールリップ31で周囲が完全にシールされていることと、リヤシールリップ23と連続させるには、金型構造が複雑になりすぎるためである。また、リヤシールリップ23は、ガラスラン下部型接続部30で底壁12付近まで延設され、フロントシールリップ22とリヤシールリップ23との間に侵入した雨水は、下辺部ガラスラン10に流下する。なお、上記の途切れから入った雨水は、この延長部に当り下方へ流下される。
センター縦辺部ガラスラン20の基部21は、その形状のまま車外側側壁13の略中央付近まで伸ばされるように、ガラスラン下部型接続部30で形成され、下辺部ガラスラン10と一体的に接合される。型成形は、まず成形金型(図示せず)に下辺部ガラスラン10をセットする。このとき成形金型の底壁12の切欠きに相当する部分に突起を設け、その突起に下辺部ガラスラン10の底壁12の切欠きに嵌め込むことにより位置決めをすることができる。
次に成形金型にセンター縦辺部ガラスラン20の下端部をセットして、成形金型に成形材料を注入して、ガラスラン下部型接続部30を成形する。下辺部ガラスラン10は、ガラスラン下部型接続部30において車内側側壁11が連続しているため、型成形においても位置決めが容易であり、かつ、寸法精度を確保することができる。また、下辺部ガラスラン10とセンター縦辺部ガラスラン20の2本を成形金型にセットすればよいため、成形が容易である。なお、ガラスラン上部型接続部40の型成形もガラスラン下部型接続部30と同様である。
この注入材料は、下辺部ガラスラン10とセンター縦辺部ガラスラン20の材料と同じ材料や相互に融着する材料が使用される。例えば、EPDM、オレフィン系熱可塑性エラストマー等を使用することができる。これらの材料は、ソリッドあるいは微発泡のものが使用できる。ソリッドまたは微発泡のゴムまたは熱可塑性エラストマーから形成されているため、弾力性を有して、スライドウインドガラス2に柔軟に接触してシールすることができるとともに、所定の剛性を有して、スライドウインドガラス2を保持することができる。
本発明の自動車用スライドウインドガラスランが取付けられる自動車の側面図である。 本発明の実施の形態である自動車用スライドウインドガラスランの正面図である。 本発明の実施の形態である自動車用スライドウインドガラスランの下辺部ガラスランの断面図である。 本発明の実施の形態である自動車用スライドウインドガラスランの縦辺部ガラスランの断面図である。 本発明の実施の形態である自動車用スライドウインドガラスランのセンター縦辺部ガラスランの断面図である。 本発明の実施の形態である自動車用スライドウインドガラスランのガラスラン下部型接続部部分の切り欠き状態を示す図であり、(a)は、下辺部ガラスランを展開したときの一部平面図であり、(b)は、その側面図である。 本発明の実施の形態である自動車用スライドウインドガラスランのガラスラン下部型接続部30の車外側面を示す一部正面図である。 本発明の実施の形態である自動車用スライドウインドガラスランのガラスラン下部型接続部30の車内側面を示す一部正面図である。 従来の引き違いのスライドウインドガラスとスライドウインドガラス相互の間に取付けられたガラスランを示す斜視図である。 従来の引き違いのスライドウインドガラス相互の間に取付けられたガラスラン断面図である。 従来の引き違いのスライドウインドガラス相互の間に取付けられた他のガラスラン断面図である。 従来の引き違いのスライドウインドガラスのガラスランの接続部分の一部正面図である。
符号の説明
2 スライドウインドガラス
4 リヤ固定ウインドガラス
8 スライドウインドガラスラン
10 下辺部ガラスラン
11 車内側側壁
12 底壁
13 車外側側壁
14 車内側シールリップ
15 第1車外側シールリップ
16 第2車外側シールリップ
17 水抜き部
18 上辺部ガラスラン
19 縦辺部ガラスラン
20 センター縦辺部ガラスラン
21 基部
21a 基部底面凹部
22 フロントシールリップ
30 ガラスラン下部型接続部
40 ガラスラン上部型接続部

Claims (8)

  1. 自動車の車体またはドアに固定された固定ウインドガラスと該固定ウインドガラスに対してスライド移動可能に設けられたスライドウインドガラスとを有する自動車のウインドの上記スライドウインドガラスの周囲をシールするスライドウインドガラスランにおいて、
    該スライドウインドガラスランは、上記スライドウインドガラスの上辺部をシールする上辺部ガラスランと、上記スライドウインドガラスの下辺部をシールする下辺部ガラスランと、上記スライドウインドガラスを閉じたときにそのスライドウインドガラスのスライド方向先端側の縦辺端部をシールする縦辺部ガラスランと、上記固定ウインドガラスと上記スライドウインドガラスの間の縦辺部をシールするセンター縦辺部ガラスランを有し、
    上記上辺部ガラスラン、下辺部ガラスランと縦辺部ガラスランは、それぞれ車内側側壁、底壁と車外側側壁からなる断面略U字形をなし、
    上記センター縦辺部ガラスランは、その両端末部が上記上辺部ガラスランと下辺部ガラスランに型成型により接続され、上記下辺部ガラスランは、上記車外側側壁と底壁の一部を切欠いて上記センター縦辺部ガラスランの端末部と型接続されるとともに該切欠かれた底壁に水抜き部が形成されていることを特徴とする自動車用スライドウインドガラスラン。
  2. 上記センター縦辺部ガラスランは、断面略板状の基部と、該基部の車内側面に一体に形成された2段のシールリップとから形成されている請求項1記載の自動車用スライドウインドガラスラン。
  3. 上記センター縦辺部ガラスランの上記基部は、上記固定ウインドガラスの上記スライドウインドガラスと重なり合う側の端部の縦辺部に取付けられている請求項2に記載の自動車用スライドウインドガラスラン。
  4. 上記センター縦辺部ガラスランの上記2段のシールリップは、それぞれ先端が上記スライドウインドガラスの中心方向を向いて上記基部から突出し、上記スライドウインドガラスの車外側側面に当接している請求項2または請求項3に記載の自動車用スライドウインドガラスラン。
  5. 上記上辺部ガラスランと下辺部ガラスランは、それぞれその車外側側壁の先端から底壁に向かって斜めに延出する第1車外側シールリップと同じく同先端から断面略U字形の開口の斜め外方方向に延出する第2車外側シールリップとを一体に設け、車内側側壁の先端から底壁に向かって斜めに延出する車内側シールリップとを設けた請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用スライドウインドガラスラン。
  6. 上記センター縦辺部ガラスランの上部と下部の型接続部において、上記センター縦辺部ガラスランの1段目のシールリップと、上記上辺部ガラスランおよび下辺部ガラスランのそれぞれの第2車外側シールリップとが曲線状に連続して接続されている請求項5に記載の自動車用スライドウインドガラスラン。
  7. 上記上辺部ガラスランと下辺部ガラスランは、上記センター縦辺部ガラスランとの型接続部分からスライド方向に上記スライドウインドガラスのスライド可能な長さまで延設されている請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の自動車用スライドウインドガラスラン。
  8. 上記センター縦辺部ガラスラン、上辺部ガラスランと下辺部ガラスランは、ソリッドまたは微発泡のゴムまたは熱可塑性エラストマーから形成される請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の自動車用スライドウインドガラスラン。
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