JP4193117B2 - 自動車用ドリップウエザストリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体側部開口部の上部とスライドドアとの間をシールするドリップウエザストリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体側部開口部とドアとの間のシールは、図8に示すように、ドアの周辺および車体のドア開口部周縁に対応する部分に取付けたオープニングトリムウエザストリップ130を使用し、さらに車体ルーフから車室内に入る雨水等の水をシールするために、ドリップウエザストリップ110が車体のルーフ4から下方に若干車内側に折れ曲がった側面の車体アウターパネル2に取付けられている。
【0003】
このドリップウエザストリップ110は、車体のルーフ4から若干下がった車体アウターパネル2に設けられたドリップルーフチャンネル103に取付けられている。フロントドアとリヤドアがいずれもプレスドアの場合は、センターピラーが特に突出していることはなく、このドリップルーフチャンネル103には、センターピラーを間にしてフロントドアとリヤドアの両方にまたがって1本が連続して設けられている。そのため、ドリップウエザストリップ110も1本の連続したものがフロントドアとリヤドアの両方にまたがって取付けられている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【0004】
しかしながら、リヤドアがスライドドアの場合は、スライド移動用のガイドレールの取付け等でリヤドアのみをプレスドアとなる必要がある場合があった。この場合には、車体のアウターパネル2の構造がフロントドア部分とリヤドア部とで異なり、センターピラーのところで、車体のアウターパネル2が車外側に盛り上がる構造となっている。
そのため、リヤドア6のドリップルーフチャンネル103は、図9に示すようにセンターピラーの手前付近のドア開口部の所までしか取付けることができなかった。
【0005】
この場合にドリップウエザストリップ110は、通常押出成形により形成され、端部は切断された状態のままであるため、直線状でありドリップルーフチャンネル103の両先端と同じところまでしか取付けられなかった。そのため、雨水等がドリップウエザストリップ110の水抜き溝部を通ってフロント側に垂れ落ちると、オープニングトリムウエザストリップ130に当たり車室内に侵入したり、直接、車体開口の部分から車室内に落ちたりする不具合が生じてしまう場合がある。
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−209616号公報(第2−3頁、第2図)
【特許文献2】
特開昭59−34925号公報(第2−3頁、第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、スライドドアに対応して車体に取付けられたドリップウエザストリップの端末から雨水等が車室内に侵入することを防止することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体側部開口部の上部とスライドドアとの間をシールするドリップウエザストリップにおいて、ドリップウエザストリップは、スライドドアの上部に対向する車体アウターパネルに設けられたチャンネル部材に取付けられ、押出成形により形成された押出直線部と、少なくともフロント側端部に型成形により形成され、押出直線部と一体に形成された端末型成形部を有し、チャンネル部材は、車体側部開口部の上部と同じ長さを有し、ドリップウエザストリップの押出直線部は、チャンネル部材を保持するチャンネル挿入溝を有するトリム部と、スライドドアのインナーパネルに当接するドアシールリップと、車体アウターパネルに当接する車体シールリップを有し、車体シールリップとドアシールリップの間に、ドアシールリップとトリム部の底部側壁部とで押出水抜き溝部を設け、端末型成形部は、スライドドアのインナーパネルに当接するドアシールリップと、車体アウターパネルに当接する車体シールリップを有し、車体シールリップとドアシールリップの間に、押出水抜き溝部から連続する型水抜き溝部を有し、型水抜き溝部のフロント側の先端は、少なくとも車体側部開口部のフロント側の開口縁を越して車体のセンターピラーまで延設し、トリム部の下部側壁部と車体シールリップが車体アウターパネルに当接し、ドアシールリップがスライドドアのインナーパネルに当接し、車体シールリップ、ドアシールリップ及びトリム部の下部側壁部の3点で端末型成形部を保持するとともに、端末型成形部の先端に行くにつれてトリム部の上部側壁部と下部側壁部が小さくなるように形成し、徐々にトリム部が減少し断面板状になり、トリム部の上端側から車体シールリップと下部側壁部が延設され、ドアシールリップとトリム部により型水抜き溝部が形成されたことを特徴とする自動車用ドリップウエザストリップである。
【0009】
請求項1の本発明では、ドリップウエザストリップは、スライドドア上部に対向する車体のアウターパネルに設けられたチャンネル部材に取付けられるため、車体ルーフから車体側面に流れ落ちる雨水等をドアの上部のところで止めることができる。
ドリップウエザストリップは、押出成形により形成された押出直線部と、少なくともフロント側に型成形により形成され、押出直線部と一体に形成された端末型成形部を有するため、押出直線部で受け止めた雨水等を端末型成形部まで流すことができる。
【0010】
チャンネル部材は、車体側部開口部の上部と同じ長さを有しているため、ドリップウエザストリップの押出直線部をセンターピラーの手前まで確実に保持することができ、車体のルーフから車体側面に流れ落ちた雨水等をシールすることができるとともに、押出直線部の端部から端末型成形部をセンターピラーにまで延設して、先端までシール性能を確保できる。
ドリップウエザストリップの押出直線部は、チャンネル部材を保持するチャンネル挿入溝を有するトリム部を備えているため、ドリップウエザストリップのトリム部をチャンネル部材にはめ込むことによりドリップウエザストリップを確実に保持することができる。
【0011】
ドリップウエザストリップの押出直線部は、スライドドアのインナーパネルに当接するドアシールリップと、車体のアウターパネルに当接する車体シールリップを有し、車体シールリップとドアシールリップの間に押出水抜き溝部を設けたため、車体のルーフから側部に流下する雨水等を車体シールリップでシールして車室内に侵入しないようにして、ドアシールリップでドアのインナーパネルとの間から車室内に侵入しないようにするとともに、車体シールリップとドアシールリップの間に設けた押出水抜き溝部に雨水等を集めてドリップウエザストリップの両端に排出することができる。
【0012】
端末型成形部は、押出直線部の押出水抜き溝部から連続する型水抜き溝部を有し、型水抜き溝部の先端は、少なくとも車体の側部開口部のフロント側の開口縁を越して延設しているため、押出直線部の押出水抜き溝部から流出した雨水を型水抜き溝部から排出することができるとともに、少なくとも車体の開口部の横幅よりも長く、車体のセンターピラーにまで延設した型水抜き溝部からセンターピラーの付近で、あるいはセンターピラーを伝わって雨水等を車外に排出することができ、車室内に雨水等が侵入することを防止することができる。
トリム部の下側側壁部と車体シールリップが車体アウターパネルに当接し、ドアシールリップがスライドドアのインナーパネルに当接し、車体シールリップ、ドアシールリップ及びトリム部の下部側壁の3点で端末型成形部を保持するとともに、端末型成形部の先端に行くにつれてトリム部の上部側壁部と下部側壁部が小さくなるように形成した。このため、端末型成形部が3点で安定的に保持されるので、ソリッドゴムでなくても型水抜き溝部の形状と位置が安定するため、押出直線部から流出した雨水等をセンターピラーにまで確実に案内することができる。
さらに、端末型成形部の先端に行くにつれて車体アウターパネルとスライドドアとの間の隙間が減少するのにあわせて、トリム部が断面略U字状から上部側壁部と下部側壁部が徐々に小さくなり、徐々にトリム部が減少し断面板状になり、トリム部の上端側から車体シールリップと下部側壁部が延設され、ドアシールリップとトリム部により先端まで型水抜き溝部を延設することができる。
【0013】
請求項2の本発明は、端末型成形部は、押出直線部のフロント側とリヤ側の両方の端末に設けられた自動車用ドリップウエザストリップである。
【0014】
請求項2の本発明では、端末型成形部をフロント側のみならずリヤ側にも設けたため、ドア開口部の外側のリヤピラーに沿ってあるいはリヤピラーの付近で雨水等を排出するように、リヤピラーの形状に沿った端末型成形部を設けることができるとともに、リヤ側の端末型成形部の型水抜き部をリヤピラーの適切な位置まで延設することができるので、リヤ側においても雨水等が車室内に侵入することを防止することができる。
【0015】
請求項3の本発明は、端末型成形部がスポンジゴムにより形成されている自動車用ドリップウエザストリップである。
【0016】
請求項3の本発明では、端末型成形部がスポンジゴムにより形成されているため、端末型成形部のドアシールリップと車体シールリップをリヤドアと車体アウターパネルに沿って当接させることができる。特に、センターピラー付近のパネル形状が複雑に変化している部分でも柔軟に対応して密着してシールすることができる。
また、端末型成形部は、スポンジゴムの一種類の材料のみで成形できるので成形が容易であり、コストも低減できる。
【0017】
請求項4の本発明は、押出直線部は、トリム部がソリッドゴムで形成され、ドアシールリップと車体シールリップはスポンジゴムで形成され、ドリップウエザストリップの押出直線部のトリム部のチャンネル挿入溝にチャンネル部材が保持されている自動車用ドリップウエザストリップである。
【0018】
請求項4の本発明では、ドリップウエザストリップの押出直線部は、トリム部がソリッドゴムで形成されているため、剛性が高く、チャンネル部材をドリップウエザストリップが把持する力が強いため、安定してドリップウエザストリップを固定することができ、ドアシールリップと車体シールリップはスポンジゴムで形成されているので車体とドアの組付け寸法のバラツキがあっても確実にスライドドアと車体アウターパネルに当接してシールすることができる。
ドリップウエザストリップの押出直線部のトリム部がチャンネル部材を保持されているため、ドリップウエザストリップの大部分の長さを保持することができるとともに、直線状の部分のみをチャンネル部材に取付けるため取付けが容易である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は、自動車の車体側部開口部におけるスライドドアのフロント側の上部付近の斜視図である。
車体ルーフ4から連続して形成され、車体側部において下方に折れ曲がって車体1の側面のパネルを形成するドア開口部の上部の車体アウターパネル2には、チャンネル部材としてのドリップルーフチャンネル3が取付けられて、ドリップルーフチャンネル3にはドリップウエザストリップ10が取付けられている。
ドリップルーフチャンネル3は、フロント側の先端がセンターピラー7の手前付近まで延設されている。車体アウターパネル2は、センターピラー7の部分でスライドドア6に対向する車体開口部から車外側に盛り上がっているためである。
スライドドア6は、プレスドアであり、フロントドアはサッシュドアであすため、ドア構造が異なり、スライドドア6の移動ガイドの取付けのため、センターピラー7付近で車体アウターパネル2の形状が変化している。
【0022】
ドリップウエザストリップ10の下にはオープニングトリムウエザストリップ30が車体アウターパネル2の開口の全外周に亘り取付けられており、スライドドア6が閉じたときにスライドドア6に当接してシールしている。
ドリップウエザストリップ10は、図2に示すように略直線状で長尺であり、押出成形された押出直線部16とその両端末に一体に固着された端末型成形部17からなる。端末型成形部17は、車体アウターパネル2の構造によってはフロント側のみとして、リヤ側を省略することもできる。
なお、図2は、ドリップウエザストリップ10のフロント側の端末型成形部17を含む一部正面図である。
【0023】
ドリップルーフチャンネル3は、この押出直線部16の長さと略同一で、押出直線部16のトリム部11のチャンネル挿入溝11dに挿入されている。
なお、ドリップルーフチャンネル3は断面略U字形のものを示したが、チャンネル部材としては、単なるL字形のフランジでも良い。
図3は、ドリップウエザストリップ10のフロント側の端末型成形部17の斜視図である。図3の18は、押出直線部16と端末型成形部17との接続線を示す。押出直線部16の形状を図3と図4に基づき説明する。図4は、図3および図7のA−A線に沿った断面図である。
ドリップウエザストリップ10の押出直線部16はトリム部11と、ドアシールリップ12と、車体シールリップ13とからなる。
【0024】
トリム部11は、内部にドリップルーフチャンネル3を挿入するチャンネル挿入溝11dを有して、側壁は断面が略U字形で、上部側壁部11aと、底部側壁部11bと、下部側壁部11cとからなる。各側壁の内部には、ドリップルーフチャンネル3を保持するために各側壁から保持リップが設けられている。
ドリップルーフチャンネル3は、車体ルーフから若干下方に下がった車体側面を形成する車体アウターパネル2の上部において、断面形状が横方向に張り出すように設けられて、先端がトリム部11のチャンネル挿入溝11dに挿入されている。
トリム部11は、ソリッドゴムで形成されて、外周はスポンジゴムの薄層でカバーされている。このため、トリム部11とドアシールリップ12および車体シールリップ13との境界線がなく、見栄えがよい。
【0025】
上部側壁部11aから一体にスポンジゴムの車体シールリップ13が斜め上方または、若干湾曲して上部側壁部11aと平行に車体アウターパネル2方向に伸びていくように設けられている。
底部側壁部11bの下半分の付近からスポンジゴムのドアシールリップ12が斜め上方に湾曲してスライドドア6のインナーパネル方向に伸びるように設けられている。
ドリップウエザストリップ10をドリップルーフチャンネル3に取付けると、トリム部11のチャンネル挿入溝11dの中にドリップルーフチャンネル3が挿入されて、車体シールリップ13は車体アウターパネル2に先端が当接して車体ルーフ4から流下する雨水をシールする。車体シールリップ13は先端が車体アウターパネル2に向くように上方に湾曲しているため、車体アウターパネル2の寸法のバラツキがあっても、確実に先端が当接してシールすることができる。
【0026】
ドアシールリップ12は、スライドドア6のインナーパネルに先端が当接して、車体ルーフ4から流下する雨水をスライドドア6側から車室内に侵入しないようにシールする。ドアシールリップ12の先端がスライドドア6のインナーパネル6aに向くように下方に湾曲しているため、ドア閉時のインナーパネル6aの建てつけバラツキを吸収することができる。
このとき、ドアシールリップ12と底部側壁部11bの上半分の間の部分に略V字状の押出水抜き溝部14が形成されて、車体ルーフ4から流下する雨水は、車体シールリップ13の上面を流れて、この押出水抜き溝部14を流れて、ドリップウエザストリップ10の両端部に達する。
【0027】
ドリップウエザストリップ10がドリップルーフチャンネル3に取付けられたときに、ドリップウエザストリップ10の端末型成形部17は、図5と図6に示すように車体アウターパネル2とスライドドア6に当接する。ここで図5は図2のB−B線に沿った断面図であり、図6は図2のC−C線に沿った断面図である。
端末型成形部17は、全体がスポンジゴムで形成されている。
端末型成形部17の部分には、ドリップルーフチャンネル3が取付けられていないので、端末型成形部17は車体アウターパネル2により近接して当接する。そのため、トリム部11の下部側壁部11cは、若干長く形成されて車体アウターパネル2に当接する。
図3の接続線18が示すように、押出直線部16に対して端末型成形部17は端面が階段状に接続されている。このため、接続部分の長さが長くなり、接続強度を向上させることができる。
【0028】
車体シールリップ13は、下部側壁部11cが当接する部分よりも上方で車体アウターパネル2に当接する。車体シールリップ13の先端は、車体ルーフ4に近い車体アウターパネル2に当接する。
ドアシールリップ12は、スライドドア6のインナーパネル6aに当接する。このとき、端末型成形部17には、ドリップルーフチャンネル3が挿入されていないので、車体シールリップ13と、トリム部11の下側側壁11cと、ドアシールリップ12の3点で端末型成形部17を保持することができ、端末型成形部17の位置が安定する。
【0029】
端末型成形部17の先端では、図6に示すように車体アウターパネル2が徐々に張り出して、スライドドア6との空間が狭くなり、それにつれて徐々にトリム部11の部分が減少して、断面U字状から断面板状になり、トリム部11の底部側壁部11bの上側端から車体シールリップ13が延設し、下側端からドアシールリップ12と下部側壁部11cが延設されている。そして、ドアシールリップ12とトリム部11の底部側壁部11bにより型水抜き溝部17aが形成される。
【0030】
スライドドア6が閉じられて車体ルーフ4から雨水が流入すると、車体シールリップ13から型水抜き溝部17aに流れるとともに、押出直線部16の雨水も押出水抜き溝部14から流入し、端末型成形部17の先端からセンターピラー7の部分まで達して、下方に流下する。
端末型成形部17の先端はスライドドア6の開口部分のフロント側縁を越えてセンターピラーにまで延びているので、雨水等がオープニングトリムウエザストリップに当たったり、あるはオープニングトリムウエザストリップの裏面を通り、車室内に侵入したり、直接雨水等が車室内に流下することがない。
【0031】
次に本発明のドリップウエザストリップ10の製造方法を説明する。
まず押出直線部16の車体シールリップ13とドアシールリップ12をスポンジ材と使用して、トリム部11をソリッド材を使用した2色押出成形により成形する。
成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質ポリエチレン等が使用される。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出直線部16は製造される。
【0032】
次に、端末型成形部17の成形は、上記により製造された押出直線部16を端末型成形部17を成形する金型に挟持して、その金型のキャビティーに端末型成形部17を形成するスポンジ材を注入する。成形材料は、押出直線部16に使用した材料と同じものを使用することが好ましい。合成ゴムの場合は、金型に注入した後に金型を加熱して加硫する。このとき、押出直線部16と端末型成形部17は加硫接着をすることができるため、一体的に固着する。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、金型に注入されたときに注入材料は溶融されているため、その熱で押出直線部16と端末型成形部17は一体的に融着される。
端末型成形部17は、ドリップウエザストリップ10のフロント側に形成する場合について説明したが、リヤ側に形成する場合も、同様に成形することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、スライドドアの開口の上部に取付けられたドリップウエザストリップの先端に端末型成形部を設け、その端末型成形部の先端をセンターピラーにまで延設したため、車体のルーフから車体側部に流下する雨水等を車室内に侵入させることなく排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるドリップウエザストリップを取付けたスライドドア開口部の上部フロント側の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態であるドリップウエザストリップのフロント側の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態であるドリップウエザストリップのフロント側の先端部分の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態であるドリップウエザストリップの図2および図7におけるA−A線に沿った断面図である。
【図5】本発明の実施の形態であるドリップウエザストリップの図2におけるB−B線に沿った断面図である。
【図6】本発明の実施の形態であるドリップウエザストリップの図2におけるC−C線に沿った断面図である。
【図7】本発明の実施の形態であるドリップウエザストリップを装着する場所を示す自動車の側面図である。
【図8】従来のドリップウエザストリップを取付けたドア開口部のセンターピラー上部の斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態であるドリップウエザストリップを取付けたスライドドア開口部の上部フロント側の斜視図である。
【符号の説明】
2 車体アウターパネル
3 ドリップルーフチャンネル
10 ドリップウエザストリップ
11 トリム部
11c 下部側壁部
11d チャンネル挿入溝
12 ドアシールリップ
13 車体シールリップ
14 押出水抜き溝部
16 押出直線部
17 端末型成形部
17a 型水抜き溝部

Claims (4)

  1. 自動車の車体側部開口部の上部とスライドドアとの間をシールするドリップウエザストリップ10において、
    該ドリップウエザストリップ10は、上記スライドドアの上部に対向する車体アウターパネルに設けられたチャンネル部材に取付けられ、押出成形により形成された押出直線部16と、少なくともフロント側端部に型成形により形成され、上記押出直線部16と一体に形成された端末型成形部17を有し、
    上記チャンネル部材は、上記車体側部開口部の上部と同じ長さを有し、
    上記ドリップウエザストリップ10の押出直線部16は、上記チャンネル部材を保持するチャンネル挿入溝11dを有するトリム部11と、上記スライドドアのインナーパネル6aに当接するドアシールリップ12と、上記車体アウターパネルに当接する車体シールリップ13を有し、該車体シールリップ13と上記ドアシールリップ12の間に、上記ドアシールリップ12と上記トリム部11の底部側壁部11bとで押出水抜き溝部14を設け、
    上記端末型成形部17は、上記スライドドアのインナーパネル6aに当接するドアシールリップ12と、上記車体アウターパネルに当接する車体シールリップ13を有し、該車体シールリップ13と上記ドアシールリップ12の間に、上記押出水抜き溝部14から連続する型水抜き溝部17aを有し、該型水抜き溝部17aのフロント側の先端は、少なくとも上記車体側部開口部のフロント側の開口縁を越して車体のセンターピラーまで延設し、上記トリム部11の下部側壁部11cと上記車体シールリップ13が上記車体アウターパネル2に当接し、上記ドアシールリップ12が上記スライドドア6のインナーパネル6aに当接し、上記車体シールリップ13、上記ドアシールリップ12及び上記トリム部11の下部側壁部11cの3点で上記端末型成形部17を保持するとともに、上記端末型成形部17の先端に行くにつれて上記トリム部11の上部側壁部11aと下部側壁部11cが小さくなるように形成し、徐々に上記トリム部11が減少し断面板状になり、上記トリム部11の上端側から上記車体シールリップ13と上記下部側壁部11cが延設され、上記ドアシールリップ12と上記トリム部11により型水抜き溝部17aが形成されたことを特徴とする自動車用ドリップウエザストリップ。
  2. 上記端末型成形部は、上記押出直線部のフロント側とリヤ側の両方の端末に設けられた請求項1記載の自動車用ドリップウエザストリップ。
  3. 上記端末型成形部は、スポンジゴムにより形成されている請求項1または2記載の自動車用ドリップウエザストリップ。
  4. 上記押出直線部は、上記トリム部がソリッドゴムで形成され、上記ドアシールリップと上記車体シールリップはスポンジゴムで形成され、上記ドリップウエザストリップの押出直線部のトリム部のチャンネル挿入溝に上記チャンネル部材が保持されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ドリップウエザストリップ。
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