JP4858230B2 - 自動車用ガラスラン - Google Patents
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Description
なお、ドア1と車体との間のシールは、ドアパネルおよびドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ(図示せず)および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ(図示せず)によりなされている。
また、チャンネル103内にガラスラン110を装着したときに、チャンネル103内にガラスラン110を係止して保持するために、ガラスラン110の直線部では、車内側側壁130と車外側側壁120にそれぞれ車内側保持リップ124と車外側保持リップ133、134が設けられている。
また、底壁140の外面には、底壁シールリップ141、141が形成され、チャンネル103に当接して、チャンネル103とガラスラン110との間をシールしている。
また、図4に示すように、チャンネル103にL字フレーム107を使用する場合には、ドアフレーム2のコーナー部2bにはL字フレーム107が設けられていなく、底壁シールリップも設けられていなく、スポンジ製のコーキング部材145のみが設けられていた。
このため、雨水に対するシール性が不十分であり、底壁140との間のシールは不十分であった。
ガラスランの本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形をなし、車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
ドアフレームの縦辺部と上辺部に装着されるガラスランの直線部の底壁の外面にドアフレームに当接する底壁シールリップを形成し、
ドアフレームの上辺部と縦辺部の少なくとも一方には、L字フレームが取付けられて、L字フレームにガラスランの直線部の底壁が取付けられ、L字フレームに底壁シールリップが当接し、ドアフレームのコーナー部には、ドアフレームのドアアウターパネルが延設され、ドアアウターパネルにガラスランのコーナー部の底壁が取付けられ、底壁シールリップが上記ドアアウターパネルに当接し、
ガラスランのコーナー部では、底壁の外面にコーキング部材を取付けるとともに、コーキング部材に隣接して底壁シールリップを形成し、直線部の底壁シールリップとコーナー部の底壁シールリップを連続して形成し、ドアフレームとガラスランとの間をシールした自動車用ガラスランである。
このため、ドア閉時に、ドアフレームの上辺部において車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる本体の断面略コ字状のガラスランの内側に、ドアガラスの先端を収納することができ、ドアガラスを確実に保持することができる。また、車外側シールリップと車内側シールリップにより、ドアガラスの昇降に応じて、両方のシールリップがドアガラスに当接し、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアフレームとドアガラスとの間のシールをすることができる。
ガラスランのコーナー部では、底壁の外面にコーキング部材を取付けたため、底壁シールリップと合わせて、コーナー部でガラスランの底壁とドアフレームとの間の隙間からの騒音を防止できる。
ガラスランの直線部及びコーナー部は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されているため、同種の材料であり、ガラスランの直線部とコーナー部の接着性がよい。また、いずれもオレフィン系の材料であり、耐候性がよく、同時に粉砕処理ができ、リサイクル容易な製品を得ることができる。コーナー部をオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成する場合は、加硫が不要であり、成形が容易である。
コーナー部に取付けられたコーキング部材に隣接して底壁シールリップを形成し、直線部の底壁シールリップとコーナー部の底壁シールリップを連続して形成したため、直線部とコーナー部との間を切れ目なくシールすることができ、コーナー部において雨水等の浸入を確実に防止することができる。
ドアフレームのコーナー部には、ドアフレームのドアアウターパネルが延設され、ドアアウターパネルにガラスランのコーナー部の底壁が取付けられ、底壁シールリップがドアアウターパネルに当接する。このため、コーナー部において底壁とドアフレームとの間を確実にシールすることができる。
図6は、自動車のフロントのドア1の正面図であり、図5は、ドア1のドアフレーム2に取付けるフロントドアのガラスラン10の正面図である。図6に示すように、ドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。すなわち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
直線部11は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺部に取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺部をなすディビジョンサッシュに取付けられる部分とからなる。
図1は、ガラスラン10のリヤ側のコーナー部12の図6のA−A線に沿った断面図であり、図2は、ガラスラン10のコーナー部12の側面図である。図3は、ガラスラン10のコーナー部12の正面図である。図4は、ガラスラン10の縦辺部における直線部11の断面図である。
ガラスラン10の本体は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分も縦辺部に取付けられる部分も基本的には、ほぼ同様な断面略コ字形の断面形状を有している。
車外側側壁20の先端付近から車外側シールリップ21が、上記本体の断面略コ字状の内側に向けて延設されている。また、車外側カバーリップ23が車外側側壁20の先端から車外方向に延設されている。車外側カバーリップ23は、後述するL字フレーム3の先端をカバーしている。L字フレーム3とドアフレーム2のドアアウターパネル2cの先端により断面略コ字状の部分を形成し、その内にガラスラン10を保持している。
本発明の実施の形態では、ドアフレーム2は、縦辺部において従来のようなガラスラン10を保持する断面略コ字形のチャンネルを有しなく、上記したようにガラスラン10はドアフレーム2のドアアウターパネル2cの先端とドアフレーム2に固着されたL字フレーム3により形成された断面略コ字形の部分に保持される。
ドアガラス5が上昇して、ドアガラス5の上端がガラスラン10の本体の上辺部の内部に侵入したときに、ドアガラス5の上端の車内側と車外側の両面に、この車外側シールリップ21と車外側補助シールリップ22と、後述する車内側シールリップ31が弾力的に当接して、ドアガラス5の先端とドアフレーム2の間をシールする。
さらに、車外側側壁20の内面と車外側シールリップ21の裏面にシリコン樹脂等の低摺動部材を塗布または貼付してもよい。この場合、ドアガラス5に押されて、車外側シールリップ21が車外側側壁20と密着しても、車外側シールリップ21と車外側側壁20との貼着を防止できる。
底壁40のガラスラン10の本体の断面略コ字形の内面には、車外側シールリップ21と車内側シールリップ31と同様にウレタン樹脂等の低摺動部材が塗布されている。このため、ドアガラス5との摺動抵抗を減少させることができる。
車内側側壁30の先端から、車内側カバーリップ32が並行に延設されている。この車内側カバーリップ32は、ドアフレーム2のドアアウターパネル2cの車内側の屈曲部を覆うように形成されている。これによって、ドアアウターパネル2cとガラスラン10との間の見栄えをよくすることができる。
ガラスラン10のコーナー部12は、図3に示すように、上辺部を形成する押出成形の直線部11とリヤ側の縦辺部を形成する押出成形の直線部11を型成形で接続したものである。その断面形状は、上述の押出成形の直線部11の断面形状と略同じである。即ち、その本体は、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とから断面略コ字状に形成されているが、上辺部とリヤ側の縦辺部の断面形状の相違をコーナー部12で連続的に変化させることにより接続している。
コーナー部12の底壁40は、直線部11と同様に、略板状に形成されている。図1と図2に示すように、底壁40の外面にはスポンジゴムからなるコーキング部材45が貼着されている。コーキング部材45は、ドアフレーム2のドアアウターパネル2cに当接して、コーナー部12でガラスラン10の底壁40とドアフレーム2との間の隙間からの騒音を防止している。
ガラスラン10のコーナー部12において、車内側側壁30の外面には直線部11と同様に第1車内側保持リップ33と第2車内側保持リップ34が形成されている。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
合成ゴムの場合は、金型に注入した後に金型を加熱して加硫する。このとき、押出成形部分と型成形部分は同じ材料あるいは同種類の材料を使用しているため、加硫接着をすることができ、一体的に固着することができる。
その後、コーキング部材45がコーナー部12の底壁40の外面に貼着される。
3 L字フレーム
10 ガラスラン
11 直線部
12 コーナー部
20 車外側側壁
21 車外側シールリップ
30 車内側側壁
31 車内側シールリップ
40 底壁
41 底壁シールリップ
45 コーキング部材
Claims (4)
- 自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランであって、上記ガラスランは、押出成形により成形され上記ドアフレームの上辺部と縦辺部に装着される直線部と、型成形により成形され該直線部を接続し、上記ドアフレームのコーナー部に装着されるコーナー部を有する自動車用ガラスランにおいて、
上記ガラスランの本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形をなし、上記車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ上記本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、該車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
上記ドアフレームの縦辺部と上辺部に装着される上記ガラスランの直線部の上記底壁の外面に上記ドアフレームに当接する底壁シールリップを形成し、
上記ドアフレームの上辺部と縦辺部の少なくとも一方には、L字フレームが取付けられて、該L字フレームに上記ガラスランの直線部の底壁が取付けられ、上記L字フレームに上記底壁シールリップが当接し、上記ドアフレームのコーナー部には、ドアフレームのドアアウターパネルが延設され、該ドアアウターパネルに上記ガラスランのコーナー部の底壁が取付けられ、上記底壁シールリップが上記ドアアウターパネルに当接し、
上記ガラスランのコーナー部では、上記底壁の外面にコーキング部材を取付けるとともに、該コーキング部材に隣接して底壁シールリップを形成し、上記直線部の底壁シールリップとコーナー部の底壁シールリップを連続して形成し、上記ドアフレームと上記ガラスランとの間をシールしたことを特徴とする自動車用ガラスラン。 - 上記コーナー部の底壁シールリップは、上記直線部の底壁シールリップよりも上記底壁から幅方向に長く形成された請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記底壁シールリップは、上記直線部では上記底壁の車外側側端に形成され、上記コーナー部では上記直線部よりも上記底壁の中央よりに形成された請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記コーキング部材は、スポンジ材で形成され、上記ガラスランの直線部及びコーナー部は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材で形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自動車用ガラスラン。
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