JP4283236B2 - 鉄塔用アンテナ取付金具 - Google Patents

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Description

本発明は、送電鉄塔を構成する鉄骨のような構成材料が傾斜している鉄塔主材に、携帯電話等の通信用の長尺のアンテナを取り付けることができる鉄塔用アンテナ取付金具に関するものである。
電力会社は、送電鉄塔や配電鉄塔を多方面に利用するために、携帯電話等の通信用アンテナや監視カメラ等の設置について計画している。電力会社の鉄塔を利用したサービスを実施するにあたり、鉄塔の傾斜した主材に対してアンテナ等を取り付ける必要がある。鉄塔の主材の傾斜角度は様々である。一方、各通信事業者の要望するアンテナ等の取付角度も様々である。そこで、アンテナ等の取付角度を容易に変位させることができる取付金具の技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1の特開2001−211012公報「アンテナ取付装置および取付方法」のように、鉄塔などの傾斜した建造物に対してもアンテナを地面に対して垂直に取り付けることができる取付装置や取付方法が提案されている。
このアンテナ取付装置51は、図7に示すように、傾斜した鉄塔主材52のような建造物に対してアンテナ53を地面に対して垂直に取り付けるものである。この取付装置は、一端に建造物に固定される支持アーム取付金具54を有し、略L字形状に曲がった他端にアンテナ53を固定する変形Uボルトのようなアンテナ固定金具55を有するアンテナ支持アーム56と、アンテナ支持アーム56の固定部を回動可能及び移動可能に仮固定した後、固定する支持アーム取付金具54と、アンテナ支持アーム56のアンテナ固定金具55にアンテナ53を回動可能及び移動可能に仮固定した後、固定するアンテナ固定金具55とを備えたものである。アンテナ固定金具55を有するアンテナ支持アーム56を地面に対して水平に取り付け固定するとともに、アンテナ固定金具55に取り付けられたアンテナ53を地面に対して垂直に取り付け固定するようにしたものである。
特開2001−211012公報
しかし、特許文献1のアンテナ取付装置51は、平坦な板材からなる支持アーム取付金具54を用いてこの鉄塔主材52に固定する装置であるため、鉄塔主材52との接触面積が狭いので摩擦抵抗が弱く、アンテナ53の自重と強風などによりそのアンテナ53が位置ズレを起こしやすいという問題を有していた。
また、このアンテナ取付装置51は、電波の指向性の向上を図るため、鉄塔主材52の傾斜角に影響されることなくアンテナ等の取付角度の水平方向、垂直方向を任意に可変可能な設備とするために、その取付装置の金物の部品点数が多くなるので、鉄塔のような高所における作業時間が長くなるという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、アンテナ取付金具の一部を変位可能に構成することで、アンテナ等を鉄塔主材に取り付ける際に、現地でアンテナ等を容易に取り付けることができ、現地でアンテナ等の角度を容易に調整することができる鉄塔用アンテナ取付金具及びそのアンテナ取付方法を提供することにある。
本発明、鉄塔(1)にアンテナ等の長尺の被支持部材(3)を変位自在に取り付けるアンテナ取付装置であって、前記鉄塔(1)の鉄塔主材(2)表裏側から挟むように形成した表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)とを有する下側支持金具本体(5)と、前記鉄塔(1)の鉄塔主材表裏側からを挟むように形成した表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)とを有し、かつ、前記鉄塔(1)から前記被支持部材(3)の方向に向けて開けられた第一長孔(13)を有する上側支持金具本体(6)と、前記被支持部材(3)を複数箇所で固定する支持棒(4)と、該支持棒(4)の中間に取り付けられ、かつ、前記第一長孔(13)の長手方向に直交するように開けられた第二長孔(14)を有する上部突片(12)と、前記支持棒(4)の下部に固定され、かつ、前記下側支持金具本体(5)に揺動自在に取り付けられた下部突片(15)と、を備え、前記支持棒(4)を、前記第一長孔(13)に取り付けたボルト・ナットおよび前記第二長孔(14)に取り付けたボルト・ナットを用いて、前記上側支持金具本体(6)に対して変位するように構成した、ことを特徴とする鉄塔用アンテナ取付金具提供る。
前記下側支持金具本体(5)の表側挟持部材(8)は、前記鉄塔(1)の横断面が略L字形状の鉄塔主材(2)を挟むように細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、前記裏側挟持部材(9)は細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、これらの表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)の両端をそれぞれボルト締結し、前記上側支持金具本体(6)の表側挟持部材(8)は、前記鉄塔(1)の横断面が略L字形状の鉄塔主材(2)を挟むように細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、前記裏側挟持部材(9)は細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、これらの表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)の両端をそれぞれボルト締結したものである
前記表側挟持部材(8)および前記裏側挟持部材(9)に、ボルト(10)を締結するために前記鉄塔主材(2)の長手方向に対して直交する方向に長いボルト用長孔(11)を開けたものである。
前記支持棒(4)に、鳥害対策用の複数本の針金(16)を設けた。前記支持棒(4)の上端に鳥害対策用の略V字形状の針金(16)を設けた。
上述したように、本発明のアンテナ取付装置では、アンテナ等の長尺の被支持部材(3)を鉄塔(1)の鉄塔主材(2)における取付角度を容易に変えることができる。この鉄塔(1)に取り付けたアンテナ等の長尺の被支持部材(3)は、支持棒(4)の上部突片(12)を、上側支持金具本体(6)に開けた第一長孔(13)の範囲内で変位させることができるので、鉄塔主材(2)の傾斜角に影響されることなくアンテナ等の取付角度を任意に可変することができ、電波の指向性の向上を図ることができる。
表側挟持部材(8)又は裏側挟持部材(9)には、ボルト(10)を締結するために鉄塔主材(2)の長手方向に対して直交する方向にボルト用長孔(11)を開けているので、横断面がL型プレートになる鉄塔主材(2)は勿論のこと、様々な形状や大きさの鉄塔主材(2)にこの挟持部材(8,9)を取り付けることができる。更に、この表側挟持部材(8)又は裏側表側挟持部材(8)は、鉄塔主材(2)との接触面積が広いために摩擦抵抗が高くなり、アンテナ等の被支持部材(3)の自重や強風などがあっても位置ズレがおきにくい。
支持棒(4)に、鳥害対策用の複数本の針金(16)を設け、又は支持棒(4)の上端に略V字形状の針金(16)を設けることで、鳥類がこの支持棒(4)自体又はその周囲のアンテナ取付金具に止まることができず、糞による被害を防止することができる。
また、本発明のアンテナ取付方法では、取付金具の部品点数が少ないので、鉄塔(1)という高所での取付作業を容易に実施できるだけでなく、短時間で作業を終了させることができる。
本発明は、アンテナ等の被支持部材を複数箇所で固定する支持棒と、この支持棒を支持するために、鉄塔の鉄塔主材を挟むように形成した挟持部材を有する下側支持金具本体と、同じく鉄塔の鉄塔主材を挟むように形成した挟持部材を有する上側支持金具本体と、支持棒の中間に取り付けられた上部突片と、支持棒の下部に固定された下部突片とを備えたアンテナ取付金具である。このアンテナ取付金具によりアンテナ等の長尺の被支持部材を鉄塔に取付角度を自在に変位させることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の鉄塔用アンテナ取付金具を用いてアンテナを取り付けた状態の送電鉄塔全体構成図である。
本発明の鉄塔用アンテナ取付金具は、鉄塔1の傾斜した鉄塔主材2にアンテナ等の長尺の被支持部材3をその角度が自在になるように取り付けるものである。例えば、携帯電話の通信用のアンテナについて専用支柱を立てることなく、既存の送電や配電用の鉄塔1を構成する鉄塔主材2を利用するものである。鉄塔1の形式は、図示例の四角鉄塔に限定されず、方形鉄塔、えぼし形鉄塔又は門柱鉄塔に取り付けることができる。鉄塔1の構成材料は断面がL字形状の山形鉄鋼が望ましいが、これに限定されるものではない。また、鉄塔1の利用目的も送電用や配電用に限定されず、様々な用途の鉄塔1に本発明の鉄塔用アンテナ取付金具を取り付けることができる。
図2は実施例1の鉄塔用アンテナ取付金具を用いてアンテナを鉄塔主材に取り付けた状態を示すものであり、(a)はアンテナ取付金具の正面図、(b)はアンテナ取付金具の側面図、(c)は上側支持金具本体の拡大平面図、(d)は下側支持金具本体の拡大平面図である。図3は実施例1の上側支持金具本体を示すものであり、(a)は側面図、(b)は平面図である。図4は実施例1の下側支持金具本体を示すものであり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
実施例1のアンテナ取付装置は、アンテナ等の長尺の被支持部材3を、2箇所で固定する支持棒4と、鉄塔1の鉄塔主材2の一部を表裏側から挟むように形成した下側支持金具本体5と、同じく鉄塔主材2の一部を表裏側から挟むように形成した上側支持金具本体6と、支持棒の中間に取り付けられた上部突片12と、支持棒の下部に固定された下部突片15とを備えたものである。
支持棒4はアンテナ等の長尺の被支持部材3を2箇所で固定する棒状の部材である。図示例では被支持部材3の上下2箇所を固定金具7で固定しているが、この固定金具7は2個に限定されず、被支持部材3の長さに応じて3個又は4個と増やすことは勿論可能である。
上側支持金具本体6は、図3に示すように、鉄塔1の横断面が略L字形状の鉄塔主材2を挟むように細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折した表側挟持部材8を有している。この表側挟持部材8と組み合わせる裏側挟持部材9は、細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものである。これらの表側挟持部材8と裏側挟持部材9は、その両端をそれぞれボルト締結することにより、横断面がL型プレートになる鉄塔主材2に取り付けることができるようになっている。表側挟持部材8および裏側挟持部材9に、ボルト10を締結するために鉄塔主材2の長手方向に対して直交方向のボルト用長孔11を開けている。このボルト用長孔11により、鉄塔主材2の様々な大きさや厚みに対応することができるようになっている。
また上側支持金具本体6には、鉄塔1から被支持部材3の方向に向けて第一長孔13が開けられている(図3(a)参照)。
下側支持金具本体5も、図4に示すように、鉄塔1の横断面が略L字形状の鉄塔主材2を挟むように細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折した表側挟持部材8を有している。同様に、この表側挟持部材8と組み合わせる裏側挟持部材9も、細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものである。これらの表側挟持部材8と裏側挟持部材9は、その両端をそれぞれボルト締結することにより、横断面がL型プレートになる鉄塔主材2に取り付けることができるようになっている。表側挟持部材8および裏側挟持部材9に、ボルト10を締結するために鉄塔主材2の長手方向に対して直交方向のボルト用長孔11を開けている。
この表側挟持部材8又は裏側挟持部材9は、鉄塔主材2との接触面積が広いために摩擦抵抗が高くなり、アンテナ等の被支持部材3の自重や強風などがあっても位置ズレがおきにくい。図示例は、表側、裏側挟持部材8,9は、図3と図4に示すように、鉄塔1の横断面が略L字形状の鉄塔主材2を表裏側から挟むように細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものを示しているが、これは鉄塔主材2の構造材料の横断面形状に適合する形状であれば、この略L字形状に限定されない。例えば、横断面が円形状の鉄塔主材2では挟持部材は半円形状に形成する。但し、鉄塔主材2との接触面積を広くして摩擦抵抗が高くなる形状が望ましい。
支持棒4の上部突片12は、図2()に示すように、上側支持金具本体6に鉄塔1から被支持部材3の方向に向けて開けた第一長孔13に変位自在に取り付けられている。この上部突片12の上側支持金具本体6の第一長孔13への取り付けは一般的なボルト・ナット締結することで行われる。これにより、下側支持金具本体5に締結したボルト・ナットを中心点として、下部突片が下側支持金具本体に対して揺動することで、上側支持金具本体6を、第一長孔13の間隔で矢視方向変位させることができる。
さらに上部突片12には、第一長孔13の長手方向に直交するように第二長孔14が開けられている。
なお、支持棒4の変位範囲、即ち変位角度は、上側支持金具本体6と下側支持金具本体5との距離に応じて容易に変化させることができる。例えば、上側支持金具本体6と下側支持金具本体5との距離が長くなれば、支持棒4の変位範囲(変位角度)は小さい。逆に、上側支持金具本体6と下側支持金具本体5との距離が近づければ、支持棒4の変位範囲(変位角度)を大きくすることができる。但し、上側支持金具本体6と下側支持金具本体5との距離が近すぎると、支持棒4を支えるという、上側下側支持金具本体5本来の機能を損なうことがあるので、図2()に示すように、上側支持金具本体6は支持棒4の半分の長さより短い間隔ならないことが望ましい。
なお上側支持金具本体6側ではなく、支持棒4の上部突片12側に、鉄塔1から被支持部材3の方向に向けて長孔(図示していない)を開けることも可能である。このような長孔を構成することで、上側支持金具本体6を鉄塔1に変位自在にすることができる。
支持棒4は、図2()に示すように、第一長孔13の長手方向に交するように開けた上部突片12の第二長孔14にボルト・ナットを用いて変位自在に取り付け、この支持棒4の上が、下側支持金具本体5(下部突片15)を中心として(水平面内で)360度回動するように構成した。これにより支持棒4に取り付けた被支持部材3(アンテナ)の向きを任意に可変することができ、電波の指向性の向上を図ることができる。
図5は実施例1の鉄塔用アンテナ取付金具を用いてアンテナを送電鉄塔に取り付け、かつ支持棒を傾けた状態を示すものであり、(a)はアンテナ取付金具の面図、(b)は上側支持金具本体の拡大平面図、(c)は下側支持金具本体の拡大平面図である。
このように上側支持金具本体6の第一長孔13と、上部突片12の第二長孔14により、支持棒4、即ちアンテナ等の長尺の被支持部材3は、電波の指向性の向上を図るため、鉄塔主材2の傾斜角に影響されることなく取付角度を任意に可変することができる。
さらに支持棒4の上端に鳥害対策用の略V字形状の針金16を設けた。なお、支持棒4には、この支持棒4の周囲に鳥害対策用の複数本の針金16を設けることも可能である。鳥類がこの支持棒4自体又はその周囲のアンテナ取付金具に止まることができず、糞による被害を防止することができる。
図6は実施例2の鉄塔用アンテナ取付金具を用いてアンテナを送電鉄塔に取り付けた状態を示すものであり、(a)はアンテナ取付金具の側面図、(b)は上側支持金具本体の拡大平面図、(c)は下側支持金具本体の拡大平面図である。
実施例2の鉄塔用アンテナ取付金具は、図6(a)に示すように、支持棒4の上部突片12と上側支持金具本体6との間を複数本の連結片21,22,23で連結したものである。図例のように、上側支持金具本体6に第一連結片21を溶接等で取り付け、この第一連結片21の先端と、第二連結片22をボルト・ナット等で着脱自在に連結し、この第二連結片22の先端に更に、上部突片12から回動自在に取り付けた第三連結片23の端部に着脱自在に連結したものである。実施例2ではこの第二連結片22の長さを可変することで、上側支持金具本体6(又は上部突片12)を変位させるようになっている。
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、アンテナ取付金具の一部を変位可能に構成することで、アンテナ等を鉄塔主材2に取り付ける際に、現地でアンテナ等を容易に取り付けることができ、現地でアンテナ等の角度を容易に調整することができる構成であれば、図示したような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の鉄塔用アンテナ取付金具及びそのアンテナ取付方法は、携帯電話の通信用アンテナを送電鉄塔等の鉄塔に取り付けるときに利用できるだけでなく、傾斜した構造材料に対して向きを可変に取り付ける必要があるもの、例えば監視用のテレビカメラ、スピーカ、衛星放送用アンテナ等の取付といった様々な用途に利用することができる。
本発明の鉄塔用アンテナ取付金具を用いてアンテナを取り付けた状態の送電鉄塔全体構成図である。 実施例1の鉄塔用アンテナ取付金具を用いてアンテナを鉄塔主材に取り付けた状態を示すものであり、(a)はアンテナ取付金具の正面図、(b)はアンテナ取付金具の側面図、(c)は上側支持金具本体の拡大平面図、(d)は下側支持金具本体の拡大平面図である。 実施例1の上側支持金具本体を示すものであり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 実施例1の下側支持金具本体を示すものであり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 実施例1の鉄塔用アンテナ取付金具を用いてアンテナを送電鉄塔に取り付け、かつ支持棒を傾けた状態を示すものであり、(a)はアンテナ取付金具の面図、(b)は上側支持金具本体の拡大平面図、(c)は下側支持金具本体の拡大平面図である。 実施例2の鉄塔用アンテナ取付金具を用いてアンテナを送電鉄塔に取り付けた状態を示すものであり、(a)はアンテナ取付金具の側面図、(b)は上側支持金具本体の拡大平面図、(c)は下側支持金具本体の拡大平面図である。 従来のアンテナ取付金具を用いてアンテナを送電鉄塔に取り付けた状態の説明図である。
符号の説明
1 鉄塔
2 鉄塔主材
3 被支持部材(アンテナ)
4 支持棒
5 下側支持金具本体
6 上側支持金具本体
8 表側挟持部材
9 裏側挟持部材
10 ボルト
11 ボルト用長孔
12 上部突片
13 第一長孔
14 第二長孔
15 下部突片
16 鳥害対策用針金

Claims (5)

  1. 鉄塔(1)にアンテナ等の長尺の被支持部材(3)を変位自在に取り付けるアンテナ取付装置であって、
    前記鉄塔(1)の鉄塔主材(2)を表裏側から挟むように形成した表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)とを有する下側支持金具本体(5)と、
    前記鉄塔(1)の鉄塔主材を表裏側から挟むように形成した表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)とを有し、かつ、前記鉄塔(1)から前記被支持部材(3)の方向に向けて開けられた第一長孔(13)を有する上側支持金具本体(6)と、
    前記被支持部材(3)を複数箇所で固定する支持棒(4)と、
    該支持棒(4)の中間に取り付けられ、かつ、前記第一長孔(13)の長手方向に直交するように開けられた第二長孔(14)を有する上部突片(12)と、
    前記支持棒(4)の下部に固定され、かつ、前記下側支持金具本体(5)に揺動自在に取り付けられ下部突片(15)と、を備え、
    前記支持棒(4)を、前記第一長孔(13)に取り付けたボルト・ナットおよび前記第二長孔(14)に取り付けたボルト・ナットを用いて、前記上側支持金具本体(6)に対して変位するように構成した、ことを特徴とする鉄塔用アンテナ取付金具。
  2. 前記下側支持金具本体(5)の表側挟持部材(8)は、前記鉄塔(1)の横断面が略L字形状の鉄塔主材(2)を挟むように細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、前記裏側挟持部材(9)は細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、これらの表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)の両端をそれぞれボルト締結し、
    前記上側支持金具本体(6)の表側挟持部材(8)は、前記鉄塔(1)の横断面が略L字形状の鉄塔主材(2)を挟むように細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、前記裏側挟持部材(9)は細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、これらの表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)の両端をそれぞれボルト締結したものである、ことを特徴とする請求項1に記載の鉄塔用アンテナ取付金具。
  3. 前記表側挟持部材(8)および前記裏側挟持部材(9)に、ボルト(10)を締結するために前記鉄塔主材(2)の長手方向に対して直交する方向に長いボルト用長孔(11)を開けた、ことを特徴とする請求項1に記載の鉄塔用アンテナ取付金具。
  4. 前記支持棒(4)に、鳥害対策用の複数本の針金(16)を設けた、ことを特徴とする請求項1に記載の鉄塔用アンテナ取付金具。
  5. 前記支持棒(4)の上端に鳥害対策用の略V字形状の針金(16)を設けた、ことを特徴とする請求項1に記載の鉄塔用アンテナ取付金具。
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