JP2006229327A - 鉄塔用アンテナ取付金具及びそのアンテナ取付方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンテナ等の長尺の被支持部材3を、複数箇所で固定する支持棒4と、鉄塔1の鉄塔主材2の横断面の表裏側から挟むように形成した表側挟持部材8と、裏側挟持部材9とを有する下側支持金具本体5と、鉄塔1の鉄塔主材の横断面の表裏側からを挟むように形成した表側挟持部材8と裏側挟持部材9とを有する上側支持金具本体6とを備え、支持棒4の下部に固定した下部突片15を、下側支持金具本体5に揺動自在に取り付け、支持棒4の中間に固定した上部突片12を、上側支持金具本体6に対して水平方向に自在に変位するように構成した。
【選択図】 図2
Description
前記表側挟持部材(8)に、ボルト(10)を締結するために前記鉄塔主材(2)の長手方向に対して直交する方向に長いボルト用長孔(11)を開けたものである。
前記裏側表側挟持部材(8)に、ボルト(10)を締結するために前記鉄塔主材(2)の長手方向に対して直交する方向に長いボルト用長孔(11)を開けたものである。
前記支持棒(4)の上部突片(12)に前記鉄塔(1)から前記被支持部材(3)の方向に向けて開けた長孔に、前記上側支持金具本体(6)を変位自在に取り付けた。
前記支持棒(4)の上部突片(12)に、前記第一長孔(13)の長手方向に交差するように第二長孔(14)を開け、該第二長孔(14)に、前記支持棒(4)の上側を変位自在に取り付けた。
図1は本発明の鉄塔用アンテナ取付金具を用いてアンテナを取り付けた状態の送電鉄塔全体構成図である。
本発明の鉄塔用アンテナ取付金具は、鉄塔1の傾斜した鉄塔主材2にアンテナ等の長尺の被支持部材3をその角度が自在になるように取り付けるものである。例えば、携帯電話の通信用のアンテナについて専用支柱を立てることなく、既存の送電や配電用の鉄塔1を構成する鉄塔主材2を利用するものである。鉄塔1の形式は、図示例の四角鉄塔に限定されず、方形鉄塔、えぼし形鉄塔又は門柱鉄塔に取り付けることができる。鉄塔1の構成材料は断面がL字形状の山形鉄鋼が望ましいが、これに限定されるものではない。また、鉄塔1の利用目的も送電用や配電用に限定されず、様々な用途の鉄塔1に本発明の鉄塔用アンテナ取付金具を取り付けることができる。
実施例1のアンテナ取付装置は、アンテナ等の長尺の被支持部材3を、2箇所で固定する支持棒4と、鉄塔1の鉄塔主材2の一部を表裏側から挟むように形成した下側支持金具本体5と、同じく鉄塔主材2の一部を表裏側から挟むように形成した上側支持金具本体6とを備えたものである。支持棒4はアンテナ等の長尺の被支持部材3を2箇所で固定する棒状の部材である。図示例では被支持部材3の上下2箇所を固定金具7で固定しているが、この固定金具7は2個に限定されず、被支持部材3の長さに応じて3個又は4個と増やすことは勿論可能である。
このように上側支持金具本体6の第一長孔13と、上部突片12の第二長孔14により、支持棒4、即ちアンテナ等の長尺の被支持部材3は、電波の指向性の向上を図るため、鉄塔主材2の傾斜角に影響されることなく取付角度を水平方向において任意に可変することができる。
実施例2の鉄塔用アンテナ取付金具は、図6(a)に示すように、支持棒4の上部突片12と上側支持金具本体6との間を複数本の連結片21,22,23で連結したものである。図指例のように、上側支持金具本体6に第一連結片21を溶接等で取り付け、この第一連結片21の先端と、第二連結片22をボルト・ナット等で着脱自在に連結し、この第二連結片22の先端に更に、上部突片12から回動自在に取り付けた第三連結片23の端部に着脱自在に連結したものである。実施例2ではこの第二連結片22の長さを可変することで、上側支持金具本体6を変位させるようになっている。
2 鉄塔主材
3 被支持部材(アンテナ)
4 支持棒
5 下側支持金具本体
6 上側支持金具本体
8 表側挟持部材
9 裏側挟持部材
10 ボルト
11 ボルト用長孔
12 上部突片
13 第一長孔
14 第二長孔
15 下部突片
16 鳥害対策用針金
Claims (11)
- 鉄塔(1)にアンテナ等の長尺の被支持部材(3)を変位自在に取り付けるアンテナ取付装置であって、
前記被支持部材(3)を、複数箇所で固定する支持棒(4)と、
前記鉄塔(1)の鉄塔主材(2)の一部を表裏側から挟むように形成した表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)とを有する下側支持金具本体(5)と、
前記鉄塔(1)の鉄塔主材の一部を表裏側からを挟むように形成した表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)とを有する上側支持金具本体(6)と、を備え、
前記支持棒(4)の下部に固定した下部突片(15)を、前記下側支持金具本体(5)に揺動自在に取り付け、
該支持棒(4)の中間に固定した上部突片(12)を、前記上側支持金具本体(6)に対して水平方向に自在に変位するように構成した、ことを特徴とする鉄塔用アンテナ取付金具。 - 前記下側支持金具本体(5)の表側挟持部材(8)は、前記鉄塔(1)の横断面が略L字形状の鉄塔主材(2)を挟むように細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、前記裏側挟持部材(9)は細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、これらの表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)の両端をそれぞれボルト締結し、
前記上側支持金具本体(6)の表側挟持部材(8)は、前記鉄塔(1)の横断面が略L字形状の鉄塔主材(2)を挟むように細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、前記裏側挟持部材(9)は細長い板材を横断面が略L字形状に成るように曲折したものであり、これらの表側挟持部材(8)と裏側挟持部材(9)の両端をそれぞれボルト締結したものである、ことを特徴とする請求項1の鉄塔用アンテナ取付金具。 - 前記表側挟持部材(8)に、ボルト(10)を締結するために前記鉄塔主材(2)の長手方向に対して直交する方向に長いボルト用長孔(11)を開けた、ことを特徴とする請求項1の鉄塔用アンテナ取付金具。
- 前記裏側表側挟持部材(8)に、ボルト(10)を締結するために前記鉄塔主材(2)の長手方向に対して直交する方向に長いボルト用長孔(11)を開けた、ことを特徴とする請求項1の鉄塔用アンテナ取付金具。
- 前記支持棒(4)の上部突片(12)を、前記上側支持金具本体(6)に前記鉄塔(1)から前記被支持部材(3)の方向に向けて開けた第一長孔(13)に変位自在に取り付けた、ことを特徴とする請求項1の鉄塔用アンテナ取付金具。
- 前記支持棒(4)の上部突片(12)に前記鉄塔(1)から前記被支持部材(3)の方向に向けて開けた長孔に、前記上側支持金具本体(6)を変位自在に取り付けた、ことを特徴とする請求項1の鉄塔用アンテナ取付金具。
- 前記支持棒(4)の上部突片(12)に、前記第一長孔(13)の長手方向に交差するように第二長孔(14)を開け、
該第二長孔(14)に、前記支持棒(4)の上側を変位自在に取り付けた、ことを特徴とする請求項1の鉄塔用アンテナ取付金具。 - 前記支持棒(4)に、鳥害対策用の複数本の針金(16)を設けた、ことを特徴とする請求項1の鉄塔用アンテナ取付金具。
- 前記支持棒(4)の上端に鳥害対策用の略V字形状の針金(16)を設けた、ことを特徴とする請求項1の鉄塔用アンテナ取付金具。
- 鉄塔(1)にアンテナ等の長尺の被支持部材(3)を変位自在に取り付ける鉄塔用アンテナ取付方法であって、
先ず、前記被支持部材(3)を固定した支持棒(4)に、上側支持金具本体(6)と下側支持金具本体(5)とを固定し、
次に、前記鉄塔(1)の鉄塔主材(2)に、前記上側支持金具本体(6)の表側、裏側挟持部材(9)を挟むように取り付け、更に前記下側支持金具本体(5)の表側、裏側挟持部材(9)を挟むように該鉄塔主材(2)に固定し、
前記上側支持金具本体(6)と前記支持棒(4)の上部突片(12)との間隔を調整することにより、該支持棒(4)と共に被支持部材(3)の向きを変位させる、ことを特徴とする鉄塔用アンテナ取付方法。 - 前記支持棒(4)と共に被支持部材(3)の向きを、前記下側支持金具本体(5)を中心点として水平方向に360度回動するように変位させる、ことを特徴とする請求項10の鉄塔用アンテナ取付方法。
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