JP4267105B2 - 音声蓄積装置及び該装置を用いたpbxボタン電話システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声蓄積装置の利用者に対して、一斉にメッセージを伝達するなど、メッセージの伝達及び管理を確実かつ簡単に行える音声蓄積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声蓄積装置の利用者全員に対して、一斉にメッセージを伝達する場合、利用者全員のメールボックス(以下、ボックスと称する)が登録された同報番号を指定してメッセージを録音するか、特定の操作で全ボックスに対し一斉にメッセージを録音するなどの方法で登録するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方式ではメッセージが満杯状態のボックスには、一斉に伝達したいメッセージが登録できなかったり、また、一斉に録音したメッセージと通常の操作で録音したメッセージが混在してボックスに登録されるため、例えば、緊急のメッセージでも、通常の操作で録音されたメッセージの後に再生される場合があり、即時に伝えられないなどの不都合があった。
【0004】
本発明は上記課題を解決するもので、装置の利用者全員に対して一斉にメッセージを伝えたり、緊急の伝達を即時に伝えるなど一斉メッセージを容易に管理できる音声蓄積装置及び該装置を備えたPBXボタン電話システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の音声蓄積装置は、音声をメッセージとして録音し蓄積する手段と、ボックス毎にメッセージを管理しボックス番号を入力することによって録音されているメッセージを再生する手段を備えた音声蓄積装置において、特定の操作により一斉通知用として録音されたメッセージがある場合、ボックスの所有者が自分のボックス番号を入力した後に通常の操作で録音されたメッセージを再生する前に一斉通知のメッセージを再生する中央制御手段を備えたものである。
【0006】
これにより、ボックスの所有者が自分のボックスに登録されているメッセージを再生する操作を行うと、一斉に通知するためのメッセージが登録されている場合にはそのメッセージが最初に再生されるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の音声蓄積装置は、音声を録音してメッセージとして指定したメールボックスに音声データを蓄積する音声蓄積手段と、前記メールボックスの管理情報および蓄積されたメッセージの情報を記憶するボックス情報記憶手段とを備え、メールボックス毎にメッセージを管理してボックス番号が入力されることによって録音されているメッセージを再生する音声蓄積装置において、特定の操作により録音された一斉通知用としてのメッセージの音声データを前記音声蓄積手段に蓄積すると、前記一斉通知用のメッセージの情報を記憶する一斉メッセージ情報記憶手段を設け、メールボックスのメッセージ再生のためボックス番号が入力されると、前記ボックス番号のメールボックスに登録されているメッセージを再生する前に、前記一斉メッセージ情報記憶手段に記憶されているメッセージの情報を参照し、一斉通知のメッセージが登録されていれば、前記音声蓄積手段に蓄積された一斉通知のメッセージを再生する中央制御手段を備えたことを特徴とする。この音声蓄積装置によれば、メールボックスの所有者が自分のメールボックスに登録されているメッセージを再生する操作を行うと、一斉に通知するためのメッセージが登録されている場合にはそのメッセージが最初に再生される。
【0009】
請求項2記載の音声蓄積装置は、請求項1記載の音声蓄積装置において、一斉メッセージ情報記憶手段は、一斉通知のメッセージを再生したボックス番号を記憶し、中央制御手段が、一度再生したメールボックスに対する一斉通知のメッセージを、次回から再生させないようにすることを特徴とする。この音声蓄積装置によれば、ボックスの所有者が自分のボックスに登録されているメッセージを再生する操作を行った場合に、一斉に通知するためのメッセージをすでに再生している場合には、一斉に通知するメッセージが再生されないようにできる。
【0011】
請求項3記載の音声蓄積装置は、請求項2記載の音声蓄積装置において、一斉メッセージ情報記憶手段に記憶された再生したボックス番号の入力が利用者全員になったときに、中央制御手段が、この一斉通知用のメッセージの情報を消去するとともに、音声蓄積手段における当該一斉通知用のメッセージの音声データを消去することを特徴とする。この音声蓄積装置によれば、全ボックスが入力されたらメッセージを自動的に消去することによって、全員がメッセージを聞いたかどうか確認することができるようになる。
【0012】
請求項3記載のPBXボタン電話システムは、請求項1から3の何れか一つに記載の音声蓄積装置に接続され連動するPBXボタン電話装置を備え、電話機の操作により前記メッセージの管理が行えることを特徴とする。このPBXボタン電話システムによれば、電話機を用いて上記一斉メッセージの録音、再生及び確認を簡単に行える。
【0013】
以下、本発明の音声蓄積装置の実施形態を説明する。図1は、この音声蓄積装置を示す構成図である。
【0014】
音声蓄積装置1は、録音されたメッセージの情報や、ボックスの所有者の名称などの情報を記憶するボックス情報記憶手段3と、音声データを蓄積するメモリからなる音声蓄積手段4と、特定操作によって録音されたメッセージの情報を記憶する一斉メッセージ情報記憶手段5と、これらを制御する中央制御手段2を有する。
【0015】
音声蓄積装置1にメッセージを録音する場合、録音するコマンドを入力してボックス番号を指定したり、複数のボックスを1つの同報番号に登録して、その同報番号を指定して録音する。
【0016】
この音声蓄積装置1には、これらの録音操作時に使用するコマンドとは異なるコマンドを一斉に通知するメッセージの録音用コマンドとして用意する。そして、このコマンドを入力後にメッセージを録音可能とする。このコマンドを用いて録音された際のメッセージには、一斉通知の旨を示すメッセージ情報が付与される。このメッセージの音声データは、通常操作で録音されるメッセージの音声データと同様、音声蓄積手段4に記憶されるが、メッセージ情報は一斉メッセージ情報記憶手段5に記憶される。
【0017】
中央制御手段2は、ボックスの所有者がメッセージを再生する操作を行った時に、そのボックスに登録されているメッセージを再生する前に、一斉メッセージ情報記憶手段5に記憶されているメッセージの情報を参照し、一斉通知のメッセージが登録されていれば、そのメッセージの音声データを音声蓄積手段4より取り出し再生する。
【0018】
以上の手順によって、ボックスの所有者が自分のボックスに登録されているメッセージを再生する操作を行うと、一斉に通知するためのメッセージが登録されている場合にはそのメッセージが最初に再生され、緊急性のあるメッセージなどの場合、メッセージの内容を即時に伝えることができる。
【0019】
次に本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態の音声蓄積装置は、特定の操作で録音されたメッセージを再生したボックスについて、再度そのボックスをアクセスした時にメッセージを再生しないようにすることで、ボックスをアクセスする毎に同じメッセージが再生されないよう構成している。音声蓄積装置1は、図1記載の各構成部を有する。この各構成部は、前述しており説明を省略する。
【0020】
音声蓄積装置に録音されているメッセージを、ボックスの所有者が、自分のボックスに登録されているメッセージを再生する操作を行い再生した時に、一斉メッセージ情報記憶手段5に再生を行ったボックスの番号を記憶しておく。
【0021】
次にこのボックスがアクセスされた場合、中央制御手段2は、一斉メッセージ情報記憶手段5に記憶されている再生済のボックスの番号を参照し、既に再生しているボックスであれば、このボックスのメッセージを再生せず、ボックス情報記憶手段3に記憶されているメッセージを音声蓄積手段4より取り出し再生する。
【0022】
以上の手順によって、ボックスの所有者が自分のボックスに登録されているメッセージを再生する操作を行った場合に、一斉に通知するためのメッセージをすでに再生している場合には、一斉に通知するメッセージを再生しないようにすることによって、自分のボックスを再度アクセスした場合に、何度も同じメッセージが再生されることがなくなる。
【0023】
次に本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態における音声蓄積装置は、特定の操作で録音されたメッセージを、音声蓄積装置1をアクセスした時に再生することによって、緊急性が高いメッセージを、ボックスの所有者が音声蓄積装置をアクセスした時点で聞かせたり、ボックスを所有していない人に対してもメッセージを聞かせることが可能なように構成する。音声蓄積装置1は、図1記載の各構成部を有する。この各構成部は、前述しており説明を省略する。
【0024】
音声蓄積装置1にボックスの所有者や、ボックスを所有していない人がアクセスした時に、中央制御手段2は、一斉メッセージ情報記憶手段5に記憶されているメッセージの音声データを音声蓄積手段4より取り出し再生する。
【0025】
このメッセージを再生した後は、通常の場合と同じように音声蓄積装置1を利用することが可能で、ボックスの所有者は自分のボックス番号を入力することによって、自分のボックスのメッセージを再生することができる。
【0026】
以上の手順によって、一斉に通知するためのメッセージが登録されている場合に、音声蓄積装置1をアクセスした時に再生することによって、緊急性がさらに高いメッセージを、ボックスの所有者が音声蓄積装置1をアクセスした時点で聞かせたり、ボックスを所有していない人に対しても聞かせることができるようになる。
【0027】
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態の音声蓄積装置は、特定の操作で録音されたメッセージを、音声蓄積装置1をアクセスした時に再生した後に、ボックスの所有者が自分のボックスを入力した場合に、そのボックス番号を記憶し、全員のボックス番号が入力されたら、自動的にメッセージを消去することによって、全員がメッセージを聞いたかを、メッセージを消去することによって判断することが可能なように構成する。音声蓄積装置1は、図1記載の各構成部を有する。この各構成部は、前述しており説明を省略する。
【0028】
前記第3実施形態に記載した手順で音声蓄積装置1がアクセスされた時に、一斉メッセージ情報記憶手段5に登録されているメッセージを再生した後、ボックスの所有者が自分のボックス番号を入力した場合、その番号を一斉メッセージ情報記憶手段5に記憶する。
【0029】
中央制御手段2は、一斉メッセージ情報記憶手段5に記憶されたボックス番号が、ボックス情報記憶手段3に記憶されている全てのボックス番号が入力されたかを、一定周期で監視し、全てのボックス番号が入力された時点で、音声蓄積手段4と、一斉メッセージ情報記憶手段5に記憶されている情報を消去する。
【0030】
以上の手順によって、一斉メッセージ情報記憶手段5のメッセージを再生した後に、ボックスの所有者が入力したボックス番号を一斉メッセージ情報記憶手段5に記憶し、全ボックスが入力されたらメッセージを自動的に消去することによって、全員がメッセージを聞いたかどうか確認することができるようになる。
【0031】
次に、図2は、上記実施形態の音声蓄積装置と連動することのできるPBXボタン電話装置7であり、音声蓄積装置1の中央制御手段2と接続することにより、前記各実施形態で説明した一斉メッセージの録音、再生及び確認などの管理を外線あるいは内線電話機を操作して簡単に行えるようになる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の請求項1によれば、一斉通知用として録音されたメッセージは、ボックスの所有者が自分のボックス番号を入力した後に通常の操作で録音されたメッセージを再生する前に再生される。これにより、一斉に伝達したいメッセージを確実に伝達することができ、緊急性の高いメッセージなども、即時に伝えることができるなどの効果がある。
【0033】
本発明の請求項2によれば、ボックスの所有者が自分のボックスに登録されているメッセージを再生する操作を行った場合に、一斉に通知するためのメッセージをすでに再生している場合には、一斉に通知するメッセージが再生されないため、自分のボックスを再度アクセスした場合に、何度も同じメッセージが再生されなくなり、メッセージを容易に管理できるようになる。
【0035】
本発明の請求項3によれば、一斉通知用のメッセージが全て通知されたか否かを、この一斉通知用のメッセージが消去されたことによって容易に確認することができるようになる。
【0036】
本発明の請求項4記載のPBXボタン電話システムによれば、一斉メッセージの録音、再生及び確認などの管理を外線あるいは内線電話機を操作して簡単に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声蓄積装置の実施の形態を示す構成図
【図2】本発明の音声蓄積装置をPBXボタン電話装置と接続させた構成図
【符号の説明】
1 音声蓄積装置
2 中央制御手段
3 ボックス情報記憶手段
4 音声蓄積手段
5 一斉メッセージ情報記憶手段
7 PBXボタン電話装置
Claims (4)
- 音声を録音してメッセージとして指定したメールボックスに音声データを蓄積する音声蓄積手段と、前記メールボックスの管理情報および蓄積されたメッセージの情報を記憶するボックス情報記憶手段とを備え、メールボックス毎にメッセージを管理してボックス番号が入力されることによって録音されているメッセージを再生する音声蓄積装置において、特定の操作により録音された一斉通知用としてのメッセージの音声データを前記音声蓄積手段に蓄積すると、前記一斉通知用のメッセージの情報を記憶する一斉メッセージ情報記憶手段を設け、メールボックスのメッセージ再生のためボックス番号が入力されると、前記ボックス番号のメールボックスに登録されているメッセージを再生する前に、前記一斉メッセージ情報記憶手段に記憶されているメッセージの情報を参照し、一斉通知のメッセージが登録されていれば、前記音声蓄積手段に蓄積された一斉通知のメッセージを再生する中央制御手段を備えたことを特徴とする音声蓄積装置。
- 前記一斉メッセージ情報記憶手段は、一斉通知のメッセージを再生したボックス番号を記憶し、前記中央制御手段は、一度再生したメールボックスに対する一斉通知のメッセージを、次回から再生させないようにすることを特徴とする請求項1記載の音声蓄積装置。
- 前記一斉メッセージ情報記憶手段に記憶された再生したボックス番号の入力が利用者全員になったときに、前記中央制御手段は、前記一斉通知用のメッセージの情報を消去するとともに、前記音声蓄積手段における当該一斉通知用のメッセージの音声データを消去することを特徴とする請求項2記載の音声蓄積装置。
- 請求項1から3の何れか1項に記載の音声蓄積装置に接続され連動するPBXボタン電話装置を備え、電話機の操作により前記メッセージの管理が行えるPBXボタン電話システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29073598A JP4267105B2 (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 音声蓄積装置及び該装置を用いたpbxボタン電話システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29073598A JP4267105B2 (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 音声蓄積装置及び該装置を用いたpbxボタン電話システム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000125005A JP2000125005A (ja) | 2000-04-28 |
JP2000125005A5 JP2000125005A5 (ja) | 2005-10-27 |
JP4267105B2 true JP4267105B2 (ja) | 2009-05-27 |
Family
ID=17759852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29073598A Expired - Lifetime JP4267105B2 (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 音声蓄積装置及び該装置を用いたpbxボタン電話システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4267105B2 (ja) |
-
1998
- 1998-10-13 JP JP29073598A patent/JP4267105B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000125005A (ja) | 2000-04-28 |
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