JP4253044B2 - X線ct装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ断層撮影装置(以下、CTと称する。)、特に、スキャン動作を連続的に実行できると共にリアルタイム再構成を利用した手術(バイオプシーやカテーテル挿入等)のナビゲーションに供するX線CT装置並び画像表示方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線CT装置において、収集した投影データをリアルタイムで再構成、表示する手法が知られている。このリアルタイム再構成法を利用した、いわゆるCT透視が、被検体の患部に針を刺してその組織を採取したりする、いわゆるバイオプシーや、カテーテル挿入等の手術のナビゲーションとして実用化されている。
【0003】
例えば、リアルタイムで再構成、表示する手法が、特開平4−266744号公報に記載されている。その構成を図30に示す。図30に示すCT装置は、シングルスライスCTでのCT透視を行うもので、ファン状にX線ビームを曝射するX線源104と、円弧状に約1000チャンネルを1列に並べた検出器106とを対向配置を保ちながら撮影領域中の被検体110に対して連続的に回転させる。被検体110を透過した投影データをデータ収集装置112で収集し、再構成装置114で断層画像を得て、断層画像を表示装置116に表示する。
【0004】
このCT装置において、X線源104と検出器106とが微小角α°(例えばα=30)回転する毎に、30°分の投影データから部分画像を次々に再構成する。そして、360°分の12枚の部分画像を加算することで、360°分の完全な1枚の断層画像を作成する。
【0005】
さらに一旦、1枚の断層画像が作成された後は、最新の部分画像をこの断層画像に加算し、且つ最古の部分画像を当該断層画像から減算すること繰り返す。これにより、30°回転する毎に新しい断層画像が次々と作成され、高い再構成レートで断層画像を連続的に獲得できる。
【0006】
一方、図31に示すように、検出器が1列ではなく、被検体のスライス方向(体軸方向)にも複数列配列さた2次元検出器アレイ118を用いて、1スキャン動作で複数スライス分の投影データをデータ収集し、複数の断層画像(ボリュームデータ)を得るCT装置(ボリュームCT)も考案されている。例えば、2列の検出器を有するCT装置は既に実用化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シングルスライスCTでは最大スライス厚が10mm程度であるため、例えばバイオプシーを行う際に、10mm幅の中で穿刺針を操作しなければならない。このため、自由度が低く、かなりの熟練を必要とする。このため、より厚いスライス幅が必要となる。しかし、単に、厚いスライスの画像1枚では解像度が落ちる。
【0008】
一方、ボリュームCTでは、複数列の検出器を有するが、体軸方向の分解能を高めるために、検出器1列当たりの幅は画像のスライス厚換算で数mm程度である。この場合、スライス厚が薄すぎて、バイオプシーには適さない。また、スライス厚の薄い画像を検出器数分だけ、別々のモニタにリアルタイムで表示しても、画像が多すぎて、術者が瞬時に全ての画像を見られず、目標とする病変、穿刺針の全体的な位置関係を容易に把握できない。また、複数列のデータの全てを再構成して表示していたのでは、かなりの時間がかかる。
【0009】
そこで、本発明の第1の目的は、ボリュームCTにおいて、適当な厚みの画像を複数枚表示するとともに、再構成時間を短縮することのできるX線CT装置を提供する。
【0010】
また、この場合、目標とする病変部の大きさ等に応じて適当なスライス厚の断層画像を表示し、病変部以外の部分を別のスライス厚の断層画像にすることが望ましい。
【0011】
そこで、本発明の第2の目的は、ボリュームCTにおいて、リアルタイムに表示される複数枚の画像のスライス厚を変えることができるX線CT装置を提供する。
【0012】
次に、ボリュームCTにおいて、被検体の撮影領域(複数の検出器に対応)の内の病変部のみをCT透視すれば十分な場合もある。
【0013】
しかし、複数の検出器の全てを使用して被検体の撮影領域のCT透視を行なっていた。このため、患者および術者への被爆が不要に大きかった。
【0014】
そこで、本発明の第3の目的は、ボリュームCTにおいて、バイオプシー等の手術支援において、患者、術者の被爆を減らすことができるX線CT装置を提供する。
【0015】
さらに、使用する再構成装置および画像表示装置の性能によっては、リアルタイムに処理できる画像には必ず限界がある。このため、再構成装置及び画像表示装置に対する負荷を減少することが望まれていた。
【0016】
そこで、本発明の第4の目的は、ボリュームCTにおいて、リアルタイムに処理する再構成時間及び画像表示時間を短縮して見かけ上、より高速な実用的なX線CT装置を提供する。
【0017】
また、マルチスライスCTでCT透視を行なうと、複数枚の断層画像が同時に得られる。例えば、3枚の断層画像を表示する方法として、以下の3つの表示方法が考えられる。第1に、図32(a)〜図32(c)に示すように、3つのモニタに3枚の断層画像S1,S2,S3を並列に表示する。第2に、1つのモニタに縮小された断層画像を3枚表示する。第3に、1つのモニタに、時間的にずらして、順次パラパラ漫画風に表示する。
【0018】
しかし、第2の方法では、各々の断層画像が小さく、見づらい。また、第1及び第3の方法では、術者は複数の断層画像を見て複数の断層画像を相互に関連付けなければならないため、直感的でなく見づらいものとなっていた。
【0019】
また、ボリュームデータあるいは複数のスライスのデータを表示するには、最大強度投影(MIP)、サーフェスレンダリング、ボリュームレンダリングなどの種々の手法がある。また、CT値をモノクロ輝度変換する方法と色情報とする方法があった。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明は、1回のスキャン動作で被検体の体軸方向に配列された複数の検出器から被検体の複数断面の投影データを同時に収集するデータ収集手段と、このデータ収集手段により収集された被検体の複数の投影データに基づき1回のスキャン動作に要する時間よりも短時間で複数の断層画像を再構成する再構成手段と、前記再構成手段で得られた複数の断層画像に対してあらかじめ設定された病変部を中心とする中心のスライスにおける加算枚数毎に、かつあらかじめ該中心のスライスの加算枚数より多く設定された周辺のスライスにおける加算枚数毎に加算処理を施し前記断層画像数よりも少ない数の複数の加算断層画像を得る加算手段と、この加算手段により得られた複数の加算断層画像をリアルタイムで表示する表示手段と、を備えることを要旨とする。
【0022】
この発明によれば、加算手段がデータ収集手段により収集された被検体の複数断面の投影データに対して所定数毎に加算処理を施し被検体の複数の加算投影データを得て、再構成手段は得られた複数の加算投影データに基づき1度のスキャン動作に要する時間よりも短時間で複数の加算断層画像を再構成し、表示手段は得られた複数の加算断層画像を表示するので、前記所定数を適切に設定すれば、所望の厚みの断層画像が得られ、また、加算処理により再構成されるべき断層画像が減少するので、再構成時間が短縮できる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のX線CT装置並びに画像表示方法及びその装置の実施の形態を説明する。
【0039】
(実施の形態1)
図1は本発明のX線CT装置の実施の形態1の全体構成を示す図である。X線CT装置は、架台1、寝台2、操作卓3を備える。架台1の中心部には、図示しない被検体が挿入される開口部4が設けられている。架台1の前面には、寝台2が配置される。寝台2は電動で高さが調節できるように構成されている。
【0040】
寝台2の上面には被検体を載せる天板5が設けられ、天板5は寝台2の上面をスライス方向(体軸方向)に電動でスライドできるように構成されている。操作卓3上にはキーボード6(マウスを含んでいてもよい。)、CRTモニタ7が配置され、操作卓3内には図示しない制御部が収納されている。この制御部は架台1、寝台2のいずれにも接続され、架台1、寝台2を制御する。なお、制御部の詳細な構成については、後述する。
【0041】
架台1内には、図2(a)に示すように、天板5上の被検体10にスライス方向に厚みを持った扇状のX線ビームを曝射するX線管12と、スライス方向の1列当たりの幅が撮影領域の中心で2mmとなっていて、かつ、スライス方向に15列配列された2次元検出器アレイ16が搭載されている。
【0042】
図2(b)は、2次元検出器アレイ16を3次元的に表したものであり、各列については、従来のシングルスライスCT用検出器と同様に1,000チャンネル程度の検出器がX線管12の焦点を中心として円弧状に配置される。
【0043】
この2次元検出器アレイ16の総チャンネル数は15×1,000=15,000チャンネルとなる。X線管12は、被検体10を透過したX線を検出する2次元検出器アレイ16と対向した配置を保ちながら、被検体10の周囲を連続回転することができるように回転部1bに支持されている。
【0044】
これにより、X線管12と2次元検出器アレイ16とが被検体10の周囲を連続回転しながら、15枚の断層画像の再構成に要する被検体10に関する多方向の投影データを連続的に収集できる。
【0045】
なお、X線管12と2次元検出器アレイ16とが被検体10の周囲を1回転しながら、断層画像の再構成に要する被検体10に関する多方向の投影データを収集することを1回のスキャン動作と称する。
【0046】
このタイプのCTは、いわゆる第3世代(R/R方式)と称される。なお、架台1としては、このタイプに限定されず、360°にわたって検出器が被検体10の周囲に配列され、X線管12のみが回転するいわゆる第4世代(R/S方式)でもよい。また、検出器に加えてX線管12も360°にわたって被検体10の周囲に配置されるいわゆる第5世代(S/S方式)でもよい。
【0047】
架台1の回転部1bには、X線を発生させるためにX線管12に管電流、管電圧を連続的又はパルス状に供給するX線発生装置14が設置されており、固定部1aからの電源の供給はスリップリング(図示せず)を介して行われる。
【0048】
このX線発生装置14は架台1の固定部1aに実装しても良く、架台1とは別筐体としてもよい。また、架台1の回転部1bには、データ収集装置(DAS)18が設置され、2次元検出器アレイ16に接続されている。
【0049】
このデータ収集装置18は、2次元検出器アレイ16の各検出器からの出力電流を増幅した後、デジタルデータに変換することによりX線パス毎のX線透過率に反映した投影データを収集し出力する。回転部1bから固定部1aへのデータの伝送はスリップリングを介して行われるが、光伝送のような非接触のデータ伝送方式を用いてもよい。
【0050】
図3は操作卓3内の制御部の構成ブロック図である。制御部20にはホストコントローラとして中央処理装置(CPU)22が設けられ、コントロールバス24とデータバス26がこのCPU22に接続されている。
【0051】
コントロールバス24には、加算部27、前処理部28、ディスクインターフェース(ディスクI/F))30、再構成部32、表示メモリ34が接続される。さらに、このコントロールバス24には、指示情報を入力する設定手段としてのキーボード6、架台1及び寝台2を制御する架台寝台制御部21を介してX線発生装置14が接続される。
【0052】
データバス26には、前処理部28、ディスクI/F30、再構成部32、表示メモリ34、メモリ36が接続される。ディスクI/F30には大容量記憶装置としての磁気ディスク装置38が接続される。
【0053】
加算部27は、データ収集装置18から送られてくる、例えば、2mmスライスの15スライス分の投影データを5スライス分ずつ加算し、10mmスライスの3枚分の投影データを作成する。
【0054】
前処理部28には、加算部27が接続される。前処理部28は、加算部27から送られてくる、例えば10mmスライスの3枚分の投影データに対してキャリブレーション等の前処理を行ない、生データとする。CPU22は、前処理部28からの前処理された投影データをデータバス26を介して、読み書き可能なDRAM等のメモリ36に一旦書き込む。
【0055】
再構成部32は、メモリ36からの多方向の投影データに基づいて断層画像を再構成する。CPU22は、この断層画像を、読み書き可能なDRAM等の表示用メモリ34に一旦書き込み、さらに、メモリ34から断層画像をCRTモニタ7に読み出し、断層画像として表示する。
【0056】
また、CPU22は、断層画像を表示用メモリ34から読み出し、ディスクI/F30を介して磁気ディスク装置38に格納する。
【0057】
次に、このように構成されたX線CT装置を用いてCT透視によるバイオプシーを行う場合について説明する。
【0058】
まず、X線管12と2次元検出器アレイ16とが、被検体10の周囲を連続回転すると、データ収集装置18は、15枚の断層画像に対応する被検体10に関する多方向の投影データを2次元検出器アレイ16から連続的に収集する。
【0059】
すなわち、CT透視ではスキャン動作が連続して行われる。そして、例えば、再構成部32が、データ収集装置18から収集された投影データにより断層画像を再構成すると、図4(a)に示すように1スキャン動作により2mmスライスの断層画像が15スライスSL1〜SL15分得られる。
【0060】
現状の連続回転型CTの最小スキャン時間は、1.0秒程度であるから、最低でも1秒間に15スライス分の投影データを再構成しなければ、リアルタイムですべての画像を更新できない。
【0061】
単純に、現在の再構成部を15セット使用すると、かなりの費用がかかる。また、2mmスライスの画像を15枚リアルタイムで表示しても、画像が多すぎて、術者が瞬時にすべての画像を見られず、目標とする病変、穿刺針の全体的な位置関係の把握がかえって困難となる。
【0062】
そこで、実施の形態1では、図4(b)に示すように、加算部29が、データ収集装置18からの2mmスライスの15スライスSL1〜SL15分の投影データを5スライス分ずつ加算し、10mmスライスASL1〜ASL3の3枚分の投影データを作成する。
【0063】
再構成部32は、加算部27により作成された10mmスライスASL1〜ASL3の3枚分の投影データにより10mmスライスの3枚分の断層画像を再構成する。これにより、再構成に対する負荷は3枚/15枚で、5分の1となり、シングルスライスの場合に比べても、3倍の負荷で済み、実現可能なレベルとなる。また、バイオプシーを行う術者にとっても、CRTモニタ7に表示される画像が3枚程度であれば、自分が行っている操作を容易に認識できる。
【0064】
また、加算部27の加算処理は、データ収集装置18の出力での束ねであるから、前処理部28に要する時間も短くすることができる。
【0065】
図4(b)において、中心のスライスSL2の断層画像には、病変部8の画像データと針11の画像データが含まれている。
【0066】
なお、最終的にCRTモニタ7に表示、更新される画像は3枚に限定されるものではなく、2枚や4枚以上でもよく、1枚であってもよい。
【0067】
また、加算部27により10mmスライスの断層画像を作成する際に、隣接する10mmスライスの断層画像相互間で、最初の10mmスライスの断層画像の第5番目の2mmスライスと、次の10mmスライスの断層画像の第1番目の2mmスライスとをオーバラップさせるようにしてもよい。
【0068】
また、図4(c)に示すように、すべて均等な厚さの画像を3枚作成するのではなくて、例えば、最も関心の高いスライスを中心スライスASL2aとして3枚加算の6mmスライス、周辺スライスASL1a,ASL3aについては、6枚加算の12mmスライスにする等、目標とする病変の大きさなどに応じて任意にオペレータが中心のスライスと周辺のスライスとの加算枚数(所定数)を任意に設定することもできる。
【0069】
スライスの加算枚数の設定はキーボード6(またはマウス)から行ってもよいし、術者が簡単に手の届く範囲に簡易的な操作卓(図示せず)を置き、キーボード6から設定してもよい。この場合、加算部27は、キーボード6から入力された中心のスライスと周辺のスライスとの加算枚数に従って、投影データを加算する。
【0070】
また、データの加算について、図5に示すように、データ収集装置18の出力に前処理部28を接続し、前処理部28の出力に加算部27を接続する。加算部27にデータバス26及びコントロールバス24を接続し、前処理部28にコントロールバス24を接続する。
【0071】
このように、前処理部28で前処理された2mmスライスの15スライス分の投影データを加算部27で5スライス分ずつ加算し、10mmスライスの3枚分の投影データを作成しても良い。
【0072】
さらに、図6に示すように、2次元検出器アレイ16とデータ収集装置18との間に、前記加算部27を設け、2次元検出器アレイ16の検出器出力をスイッチ等であらかじめ束ねておいても良い。2次元検出器アレイ16の検出器出力での束ねでは、前処理部28に要する時間も短くすることができる。
【0073】
また、図7に示すように、再構成部32が、非常に高速な再構成装置である場合には、その再構成部32の出力に前記加算部27を接続しても良い。この場合には、再構成部32が、全ての薄いスライスの画像を再構成し、その後に、加算部27が画像データを加算してもよい。
【0074】
なお、このほか本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が実施可能であることはもちろんである。
【0075】
(実施の形態2)
次に、本発明のX線CT装置の実施の形態2を説明する。実施の形態2のX線CT装置は、実施の形態1の2次元検出器アレイの列数よりももっと多くの列数の検出器を備える。
【0076】
図8は実施の形態2を説明する図で、図2(a)の架台1を横から見た図である。図8において、X線管12に対向する位置に、1列当たりの幅が撮影領域の中心で2mmとなる、スライス方向に50列配列された2次元検出器アレイ16aが配置されている。
【0077】
2次元検出器アレイ16aの各列については、従来のシングルスライスCT用検出器と同様に1,000チャンネル程度が円弧状に並んでいる。この2次元検出器アレイ16aの総チャンネル数は50×1,000=50,000チャンネルである。
【0078】
キーボード6は、目的とする病変部8を含む必要な領域Wを設定するとともに、撮影条件、表示画像のスライス幅、枚数を設定する。
【0079】
制御部20dは、制御手段としての上部スリット制御部41を有し、この上部スリット制御部41は、キーボード6からの前記必要な領域Wになるように上部スリット9の幅を制御する。50列の2次元検出器アレイ16aの内、前記領域Wをカバーする検出器列のみが用いられる。
【0080】
データ収集装置18aは、制御部20dからの前記必要な領域Wに基づき、50列の2次元検出器アレイ16aの内の領域Wをカバーする検出器列のみからの検出出力を収集する。
【0081】
全体として100mmの領域のデータを、1スキャン動作で収集できるが、バイオプシーを行う際には、通常30mm程度の領域のデータで十分である。それ以上の領域のデータを一度に収集しても、被検体10への被爆が増えるだけである。
【0082】
その他の構成については、実施の形態1の図2(a)、図3に示したものと同一構成であるので、その説明を省略する。スキャン動作、画像再構成、画像表示についても、実施の形態1と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0083】
次に、CT透視法によるバイオプシーを図9に示すフローチャートを用いて具体的に説明する。まず、事前のスキャノ像もしくは断層画像の中からスキャン領域Wをキーボード6の入力により設定する(ステップS11)。
【0084】
さらに、CT透視での撮影条件や最終的に表示する画像のスライス幅および枚数がキーボード6から設定し(ステップS13)、これらの設定が正しい場合には(ステップS15)、上部スリット制御部41が、上部スリット9の幅および位置を変更する(ステップS17)。同時に、データの加算、表示に必要な諸情報が、前処理部28、再構成部32等にも送られる。
【0085】
このように、上部スリット制御部41が、設定領域Wをカバーする検出器列のみにX線が曝射されるように、上部スリット9の幅を制御すれば、被検体10への無駄な被爆を抑えることができる。
【0086】
なお、上部スリット9は、上部スリット制御部41の制御の下に、X線ビームの幅を制御するだけでなく、全体がスライス方向にスライドするような構成になっており、上部スリット9全体をスライス方向にスライドさせることにより、X線ビームの中心に病変部8をもってくる。
【0087】
作業性を考えて、被検体10が寝ている天板4を移動してもよいが、天板4を移動させなくとも同じ目的を達成できることは安全性を考えるとバイオプシーを行う場合においては、非常に好ましい。
【0088】
次に、上部スリット9の設定が完了し、CT透視を行ってもよいと判定された場合には、スキャン動作を開始する(ステップS19)。
【0089】
架台回転、X線曝射、データ収集が開始され、あらかじめ設定された条件で画像再構成が行われ、画像が表示される(ステップS21)。なお、データ収集はすべての検出器列について行ってもよいし、使用する検出器列についてのみ行ってもよい。
【0090】
ただし、再構成については当然負荷を減らすために使用する検出器列のみに限定した方がよい。最終的にどのようにリアルタイムで画像を再構成、表示するかは実施の形態1で説明したように行えばよい。
【0091】
また、術者よりスキャン動作中に条件を変えるために中断の指示があった場合には(ステップS23)、割り込み処理によりスキャン動作を一時中断する(ステップS24)。
【0092】
さらに、スキャン動作終了の指示があった場合には(ステップS25)、割り込み処理によりスキャン動作を終了する。
【0093】
以上、X線を曝射すべき目標物を病変部8とした場合について説明したが、次に、X線を曝射すべき目標物を穿刺針とした場合について説明する。病変部に対して真上から穿刺針を挿入できない場合には、目標物を穿刺針とした方が好ましい。
【0094】
穿刺針の挿入開始部位から病変部までをカバーする全ての範囲を領域Wとして、X線を曝射する方法も考えられるが、この方法では、被検体10への被爆が大きい。
【0095】
そこで、穿刺針を認識、追従しながら、病変部に達するまで、X線を曝射する領域Wを移動させる方法を採用する。図10にこの方法を説明するフローチャートを示す。
【0096】
図11及び図12は前記方法を実現するための構成図であり、図11は穿刺針11の挿入を開始する時の状態を示し、図12は穿刺針11が目標の病変部8に届いた時の状態を示す。
【0097】
図11において、制御部20eは、穿刺針11の先の位置を画像処理により検出する針検出部43、穿刺針11の先の位置が移動したとき針検出部43からの位置検出信号に基づき上部スリット9を移動させる上部スリット制御部41を備える。
【0098】
なお、制御部20eのその他の構成は実施の形態1の制御部20の構成と同一である。2次元検出器アレイ16aの斜線部分が再構成に使用される検出器列を表す。
【0099】
まず、事前のスキャノ像、もしくは断層画像の中から穿刺針11の挿入を開始する部位を含む最初のスキャン領域Wをキーボード6の入力により設定する(ステップS31)。
【0100】
さらに、CT透視での撮影条件や最終的に表示する画像のスライス幅および枚数がキーボード6から設定され(ステップS33)、これらの設定で正しい場合には(ステップS35)、上部スリット制御部41が、上部スリット9の幅および位置を変更する(ステップS37)。
【0101】
同時に、データの加算、表示に必要な諸情報が、前処理部28、再構成部32等にも送られる。
【0102】
スキャン開始の指示が与えられた場合には、スキャン動作を開始する(ステップS39)。架台回転、X線曝射、データ収集が開始され、予め設定された条件で画像再構成が行われ、画像が表示される(ステップS41)。
【0103】
なお、使用する検出器列が随時変わっていくので、データ収集はすべての検出器列について行っていた方が好ましい。ただし、再構成については、負荷を減らすために使用する検出器列のみに限定した方がよい。
【0104】
次に、針検出部43が針先の位置を画像処理により検出する(ステップS43)。次に、針先の位置が移動したかを認識するには、例えば、針先移動前の画像データと針先移動後の画像データとのサブトラクションを取ればよい。
【0105】
穿刺針11の先の位置が移動すると(ステップS45)、上部スリット制御部41は、針検出部43からの位置検出信号に基づき、針先の位置を認識しながら、針先を中心とする領域Wの範囲にX線が曝射されるよう上部スリット9を移動させる。また、使用する検出器列が更新される(ステップS47)。
【0106】
また、その検出器列を使用するように再構成に使用するデータ群も移動させていく。この場合も、使用する検出器列についてどのようにリアルタイムで画像を再構成、表示するかついては、実施形態1で説明したように行えばよい。
【0107】
また、術者よりスキャン動作中に条件を変えるために中断の指示があった場合には(ステップS49)、割り込み処理によりスキャン動作の一時中断する(ステップS50)。
【0108】
さらに、スキャン動作終了の指示があった場合には(ステップS51)、割り込み処理によりスキャン動作を終了する。
【0109】
なお、このほか本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が実施可能であることはもちろんである。
【0110】
例えば、図13に示すように、制御部20fは、穿刺針11の先の位置及び腫瘍8の位置を画像処理により検出する針腫瘍検出部43a、穿刺針11の先の位置が移動したとき、針腫瘍検出部43aからの位置検出信号に基づき上部スリット9を移動させる上部スリット制御部41を備える。
【0111】
このような構成において、まず、上部スリット制御部41は、図13に示すように、腫瘍8及びこの腫瘍8から離れている針先にX線を曝射するように上部スリット9の幅を広げる。そして、針腫瘍検出部43aは、腫瘍8及びこの腫瘍8から離れている針先を画像処理により検出し、画面に表示する。
【0112】
そして、術者が画面を見ながら、腫瘍8に向かって穿刺針11の先の位置を移動させる。すると、上部スリット制御部41は、針腫瘍検出部43aからの位置検出信号に基づき、針先の位置を認識しながら、腫瘍8及び針先にX線が曝射するよう上部スリット9の幅を狭めていく。そして、最後に、図14に示すように、腫瘍8に針先が命中する。
【0113】
従って、術者は針11と腫瘍8との位置関係を認識しながら、バイオプシーを行なうことができると共に、不要にX線を被検体10に曝射させることがなくなる。
【0114】
また、本発明は図15に示すX線CT装置であってもよい。図15に示すように、例えば、2mmスライスの断層画像を5枚分合成して、10mmスライスの断層画像ASL1,ASL2,ASL3等を作成する際に、隣接する10mmスライスの断層画像相互間で、2mmスライスの断層画像ずつシフトさせながら、各々の10mmスライスの断層画像を作成していく。
【0115】
そして、複数の10mmスライスの断層画像を表示する際には、図15に示すように、左側の断層画像から右側の断層画像へ(図中の矢印方向)、予め定められたしきい値以上の画素値を持つ画素のみを図示しないメモリに上書していき、そのメモリに記憶された内容を図示しないCRTモニタに順次パラパラと表示する。このような表示処理を行なうと、表示された断層画像が立体的に見える。
【0116】
(実施の形態3)
次に、本発明のX線CT装置の実施の形態3を説明する。実施の形態3では、ボリュームCTでのCT透視において、リアルタイムに処理する画像再構成、画像表示に必要な時間を短縮する。
【0117】
図16にX線CT装置の実施の形態3の構成図を示す。図16において、再構成部32a、表示メモリ34a、CRTモニタ7aの構成が、図3に示す実施の形態1の構成とは異なる。
【0118】
前記スキャン動作が連続して繰り返される場合に、前記再構成部32aは、表示メモリ34aを用いて、病変部8を含む断層画像の周辺の断層画像の再構成レートよりも高い再構成レートで、病変部8を含む断層画像を更新する。前記表示モニタ7aは、病変部8を含む断層画像の周辺の断層画像の表示レートよりも高い表示レートで、病変部8を含む断層画像を表示する。
【0119】
次に、例えば、図4(c)に示した15枚の画像を3枚の画像に束ねた例を用いて再構成画像の更新及び表示更新を説明する。
【0120】
まず、1秒1枚当たり6回画像を更新する場合、スライスASL1aからスライスASL3aまでの3枚の画像を同じようにリアルタイムに表示するには、1秒当たり18回の再構成及び、画像表示が必要となる。
【0121】
再構成部32aは、病変部8を含む最も関心の高い中心スライスASL2aのみ、1秒当たり6回画像を更新し、残るスライスASL1aとスライスASL3aについては1秒当たり3回画像を更新する。
【0122】
CRTモニタ7aは、中心スライスASL2aのみ、1秒当たり6回画像を表示し、残るスライスASL1aとスライスASL3aについて1秒当たり3回画像を表示する。
【0123】
これにより、全体としては1秒当たり12回の再構成、画像表示で済み、再構成の負荷を3分の2に減らすことができる。このようにしても病変部8を含む中心スライスは、ほぼリアルタイムで更新されるので、実用に耐えうるX線CT装置を提供できる。
【0124】
また、再構成画素サイズを変える方法を用いても良い。再構成部32aは、最も関心の高い中心スライスASL2aのみを通常の画素サイズ、例えば512×512マトリクス(一定の領域を分割した場合)で再構成し、残るスライスASL1aとスライスASL3aについては、画素サイズを通常の2倍、つまり256×256マトリクスで再構成する。
【0125】
これにより、中心のスライス2以外は分解能が劣化するが、3枚とも1秒当たり6回画像が更新され、再構成の負荷もほぼ3分の2に減らすことができる。このようにしても、病変部8を含む中心スライスの画質は変わらず、実用に耐えうるX線CT装置を提供できる。
【0126】
なお、前述の1秒1枚当たりの再構成回数をスライス毎に変える方法と、後述の再構成画素サイズをスライス毎に変える方法を組み合わせれば、さらに、再構成に対する負荷を軽減できる。
【0127】
このように、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が実施可能であることはもちろんである。
【0128】
(実施の形態4)
次に、本発明の画像表示方法及びその装置を含むX線CT装置の実施の形態4を説明する。実施の形態4の画像表示方法は、各断層画像(以下、各スライス画像と称する。)のCT値を色彩情報に変換し、その加算結果を表示する方法である。
【0129】
マルチスライスCTのシステム構成は実施の形態1に示された図1、図2とする。図17に制御部及びその周辺部のブロック図を示す。図17において、制御部20fは、複数枚のスライス画像の濃度情報を色彩情報に変換する変換手段としてのウィンド変換部51、変換された色彩情報の複数枚のスライス画像を加算する加算部53を備える。制御部20内の加算部53には色彩情報を持つ1枚の加算されたスライス画像を表示するカラーモニタ7bが接続されている。
【0130】
まず、CT値から白黒濃度への変換と、カラーRGBの仕組みを説明する。スライス画像データはCT値からなり、通常、そのCT値を例えば、図18(a)に示す直線型のウィンド変換テーブルまたは図18(b)に示す非直線型のウィンド変換テーブルで輝度に変換し、モノクロモニタに白黒の輝度で表示される。モノクロモニタの各画素は、輝度変化可能な白黒単一画素からなり、8ビット256階調表示とする。
【0131】
カラーモニタ7bの各画素は赤色(Red),緑色(Green)、青色(Blue)の三原色から構成され、R,G,Bの輝度値がそれぞれ独立に変化し、結果としてカラー表示となる。
【0132】
例えば、図19(a)に示す空間におけるx軸,y軸,z軸がそれぞれ図19(b)に示すR,G,B軸に対応し、ある点P1の各座標x1,y1,z1が各輝度値R1,G1,B1である。点P1=(x1,y1,z1)がR1,G1,B1からなる画素の色彩と考えて良い。
【0133】
次に、例えば、図20(a)に示す腹部の肝臓生検(バイオプシ)のサジタル像の例では、S1,S2,S3、合計3スライスの画像を再構成した場合を考える。各々のスライス画像データは、512×512マトリクスの画素からなり、各画素がCT値を持つ。
【0134】
前記ウィンド変換部51は、S1,S2,S3の3スライスと、例えば、赤色,緑色,青色の3原色を対応させ、3スライスのそれぞれのCT値をR,G,Bの輝度値に対応させるウィンド変換テーブルであるルックアップテーブルを持つ。CT値から輝度値に変換する場合には、図18(a),図18(b)に示した種々のウィンド変換テーブルが用いられる。RGBの各色の輝度数はそれぞれ8ビット、すなわち、256階調とする。
【0135】
ここで、以下の式に従って、RGBの各色の輝度を独立に決定し、その輝度で各画素を表示する。すなわち、スライスS1のCT値をCT(S1),スライスS2のCT値をCT(S2),スライスS3のCT値をCT(S3)とし、前記ウィンド変換部51によるCT値から濃度への変換を関数COLORとすると、下式(1)’のようになる。
【0136】
【数1】
第1スライス(S1) CT値=MIN→MAX:Red =0→225
第2スライス(S2) CT値=MIN→MAX:Green=0→225
第3スライス(S3) CT値=MIN→MAX:Blue =0→225
式(1)
すなわち、
【数2】
Red =COLOR[CT(S1)]
Green =COLOR[CT(S2)] 式(1)’
Blue =COLOR[CT(S3)]
【0137】
次に、図20(a)に示す実際の腹部の肝臓生検(バイオプシ)の例を図21に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、図20(a)に示すように被検体10内の肝臓55の腫瘍57に針11を刺して組織を採取する。
【0138】
まず、カラー表示モードを設定し(ステップS11)、腫瘍57を含むようにX線を曝射して、スキャン動作を行い(ステップS13)、3スライス分のデータに束ねて再構成部32aでS1,S2,S3の3枚の画像をリアルタイムで画像再構成する(ステップS15)。
【0139】
ウィンド変換部51は、再構成された各々の画像にウィンド(W)、すなわち表示するCT値の上下限を設定する。例えば、ウィンド変換部51は、図22(a)〜図22(c)に示すように、Red,Green,Blueの全てについて、下限CT値MINを−150、上限CT値MAXを150に設定し、針11が図20に示す状態にあるとき、S1〜S3の各画像のCT値から各色の輝度に変換する(ステップS17)。
【0140】
そして、加算部53がS1〜S3の3枚の画像を加算して1枚の画像を得て、上式(1)で作成された各色の輝度で、1枚の画像をカラーモニタ7bに表示すると、図20(b)に示すようなアキシャル像がカラー表示される(ステップS19)。
【0141】
図20(b)において、全スライスに同じCT値を持つ画素は白黒表示され、CT値が150付近では明るい白色、0付近では灰色、−150度付近では暗い黒色になる。肝臓55は全スライスにあり、CT値が10程度であるので、灰色になる。1枚のスライスのみに存在する対象物は、その色のみで表示される。
【0142】
例えば、CT値50の腫瘍57は、第2スライスS2のみに存在するので、図22(b)に示すGreenの輝度が高くなり、緑色で表示される(図20(b)中では、緑色を斜線で示した。)。
【0143】
針11は太い部分が青色(図20(b)中では、青色を横線で示した。)、細い部分が緑色になる。その中間部分はパーシャルボリューム効果によってS2,S3両方にCT値を持つので、GreenとBlueの両方の輝度が高くなり、混色となり、太い方から青色→水色→緑色と徐々に色彩が変化する。また、図20(b)から分かるようにスライス位置によって肝臓55の下縁部分は異なるので、その部分は着色されている。
【0144】
このように、術者は1枚の画像を観察するのみで、3枚の画像を観察せずに済み、かつ、各スライス位置の情報が色彩情報として表示されているので、1枚の画像だけで3次元位置情報を直感的に容易に理解できるから、楽に針11を操作できる。
【0145】
さらに、図23(a)のサジタル像に示すように、針11が腫瘍57の近くに存在するが、Z軸方向にずれた位置にあり、針11を進めると、針11が腫瘍57からずれてしまい、針11が腫瘍57に命中しない。このとき、上述した処理と同様の処理を行ない、3枚のスライス画像S1〜S3を1枚の画像としてカラーモニタ7bに表示すると、図23(b)のアキシャル像に示すようになる。
【0146】
針11は金属であるから、CT値は150以上であり、針先の部分は明るい赤色に抽出される。針11は太くなるに従い、明るい赤色→黄色→水色→青色となる。一方、腫瘍57はCT値50なので緑色に抽出される。針先と腫瘍57の色が異なるので、針11は腫瘍57にヒットせず(失敗)、針先がずれたスライス位置にあることが一目で分かる。
【0147】
そこで、術者は針11を刺し直す。腫瘍57の位置で針先の色が腫瘍57と同じ色になるように、針11の色彩の変化に気を付けながら針先を進める。最終的な状態のサジタル像を図24(a)に示す。上述の処理と同様の処理を行うと、図24(b)に示すアキシャル像が得られる。図24(b)において、針先と腫瘍57で輝度は異なるが、その色は針先と腫瘍57とは共に同じであり、針11が腫瘍57にヒット(命中)していることが確認できる。
【0148】
このように、針先と腫瘍57との色から針先の腫瘍57への命中または失敗が判断できる。また、針先の色から針先の腫瘍57への命中または失敗が予測できる。
【0149】
次に、コリメータを移動させず(ステップS21)、術者がカラー表示モードを変更した場合には(ステップS27)、腫瘍57を含むS2のスライス画像だけを表示する。すなわち式(2)あるいは式(2)’とする。式(2)なら緑色、式(2)’ならモノクロの画像となる。
【0150】
この場合、図24(c)に示すように、スライス厚の薄い画像が表示され、腫瘍57と針先11が表示されているので、腫瘍57に針先11がヒットしていることが確認できる。このとき、図25に示すように、不要なX線の被検体10への被爆を避けるためにX線管12からのX線ビームをS2のみに曝射するようにコリメータ9aで制御しても良い(ステップS23)。
【0151】
【数3】
第1スライス(S1) CT値=MIN→MAX: Red =0→0
第2スライス(S2) CT値=MIN→MAX: Green=0→225
第3スライス(S3) CT値=MIN→MAX: Blue =0→0
式(2)
すなわち、
【数4】
Red =COLOR[0]
Green =COLOR[CT(S2)] 式(2)
Blue =COLOR[0]
あるいは、
【数5】
さらに、スキャンを続行する場合には(ステップS29)、ステップS13に戻り、処理を繰り返す。
【0152】
なお、以上の説明では、各スライスのCT値と各色の輝度の変換式を省略したが、非線形なガンマを持たせても良い。また、各スライスのCT値と各色の輝度の変換式も、スライス毎に変更しても良い。例えば、S2のウィンドWを−100〜100,S1とS3のウィンドWを−200〜200に設定したり、S2の変換を図18(a)の直線、S1,S3の変換を図18(b)の曲線としても良い。
【0153】
ここでは、3スライスと3原色とを対応させて説明したが、この対応は、スライス数とカラーモニタ7bの能力に応じて自由に変更して良い。例えば、5スライスと赤色、黄色,緑色,水色,青色という5色を対応させる。黄色はRedとGreenの50%づつの混色、水色はGreenとBlueの50%づつの混色である。
【0154】
このため、前記ウィンド変換部51は、下式(3),(4)の連立方程式を解いてR1,R2,G2,G3,G4,B4,B5を決定し、それぞれのスライス画像のCT値から色輝度を求める。
【0155】
各々の色に占める各スライスの重みR1,R2,G2,G3,G4,B4,B5は
【数6】
Red R1+R2=1.0
Green=G2+G3+G4=1.0 式(3)
Blue =B4+B5=1.0
各々のスライスの重みを等しいとすると、
【数7】
R1=R2+G2=G3=G4+B4=B5 式(4)
この後、下式(5)によってRGBの輝度を決定し、この値に基づき画像を表示する。ここで、CT値はウィンドウ下限値を基準とした値である。
【0156】
【数8】
【0157】
(実施の形態5)
次に、実施の形態5では、MIP像風に画像をカラー表示する方法及びその装置について説明する。MIPとはMaximum Intensity Projectionである。
【0158】
図26に制御部及びその周辺部のブロック図を示す。図26において、制御部20gは、最大値選択部61を有するウィンド変換部51a、前記加算部53を備える。最大値選択部61は複数画像の同一画素のCT値の中で最大のCT値をMIP像のCT値として選択する。
【0159】
次に、実施の形態5の画像表示方法を説明する。実施の形態5の画像表示方法の処理手順は、図21に示すフローチャートの処理手順とほぼ同様である。但し、ステップS17における各画像のCT値から色輝度への変換が異なるので、以下、その部分を詳細に説明する。
【0160】
平行透視像の場合には、最大値選択部61は、式(6)に示すように複数画像の同一画素のCT値の中で最大のCT値をMIP像のCT値として選択する。
【0161】
【数9】
これを応用し、下式のように色と輝度を決定する。ウィンド変換部51aによるスライスと色の対応は実施の形態4に説明したものと同様である。
【0162】
ウィンド変換部51aは、選択されたCT値から色輝度への変換を以下のように行う。
【0163】
(1)MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S3)がCT(S1)のとき
Red =COLOR[CT(S1)]
Green =COLOR[0]
Blue =COLOR[0]
(2)MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S3))がCT(S2)のとき
Red =COLOR[0]
Green =COLOR[CT(S2)]
Blue =COLOR[0]
(3)MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S3))がCT(S3)のとき
Red =COLOR[0]
Green =COLOR[0]
Blue =COLOR[CT(S3)]
【0164】
この方法によると、最大のCT値を持つスライス位置の色のみが表示される。このため、実施の形態4と比較すると、肝臓など対軸方向に連続的で変化のない対象物(すなわちカラー表示が不要なもの)でも最大CT値を持つスライスの色に表示されてしまうため、やや見づらい。
【0165】
しかし、図27(a)(図23(b)に対応する失敗例)及び図27(b)(図24(b)に対応する成功例)に示すように、針11や腫瘍57など対軸方向に不連続で、スライス位置情報を明確に知りたいものは、色の切れ目が明確であるため、スライス位置情報を得やすい画像となる。
【0166】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。実施の形態6は、CT値の差があるしきい値以下である場合には、モノクロ表示とし、CT値の差がしきい値を越える場合には、そのスライスに対応した色彩表示とする方法である。
【0167】
図28にそのときの構成図を示す。図28に制御部及びその周辺部のブロック図を示す。図28において、制御部20hは、前記最大値選択部61及びCT値比較部63を有するウィンド変換部51b、前記加算部53を備える。
【0168】
CT値比較部63は、複数のスライス画像のCT値を比較する。ウィンド変換部51bは、CT値の差があるしきい値以下である場合には、モノクロ情報に変換し、CT値の差がしきい値を越える場合には、そのスライスに対応した色彩情報に変換する。
【0169】
次に、実施の形態6の画像表示方法を説明する。実施の形態6の画像表示方法の処理手順は、図21に示すフローチャートの処理手順とほぼ同様である。但し、ステップS17における各画像のCT値から色輝度への変換が異なるので、以下、その部分を詳細に説明する。
【0170】
まず、CT値比較部63は、複数のスライス画像のCT値を比較する。
【0171】
(1)MAX|(CT(S1)−CT(S2)|,|(CT(S2)−CT(S3)|,|(CT(S3)−CT(S1)|)≦しきい値のとき、
ウィンド変換部51bは以下の式によりCT値をモノクロ情報に変換する。
【0172】
【数10】
Red=Green=Blue=COLOR[MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S3)]
(2)MAX|(CT(S1)−CT(S2)|,|(CT(S2)−CT(S3)|,|CT(S3)−CT(S1)|)>しきい値のとき、
最大値選択部61は、複数画像の同一画素のCT値の中で最大のCT値をMIP像のCT値として選択する。
【0173】
(2−1)MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S3))がCT(S1)のとき
ウィンド変換部51bは、そのスライスに対応した色彩情報に変換する。
【0174】
Red =COLOR[CT(S1)]
Green =COLOR[0]
Blue =COLOR[0]
(2−2)MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S3))がCT(S2)のとき
Red =COLOR[0]
Green =COLOR[CT(S2)]
Blue =COLOR[0]
(2−3)MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S3))がCT(S3)のとき
Red =COLOR[0]
Green =COLOR[0]
Blue =COLOR[CT(S3)]
【0175】
実施の形態5の図27に示された肝臓55の大部分における種々雑多なピクセル単位で色の異なるような部分が、モノクロで表示され、スライス方向に大きく値の異なる部分のみがカラー表示されるので、ポイントを絞った表示となり、分かり易い。
【0176】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7を説明する。実施の形態7では、ターゲットを含むスライスなどの、特定のスライスを指定し、そのスライスのみカラー表示し、他のスライスのデータを加算してモノクロ表示する方法である。
【0177】
なお、前記方法を実現するための構成は、図17に示す構成と同一であるので、ここでは、図面を省略した。
【0178】
その処理を説明すると、キーボード6から腫瘍57を含むスライスS2を、カラー表示するスライスとして指定する。
【0179】
すると、ウィンド変換部51は、下式に従って各画素の色輝度を決定する。
【0180】
【数11】
Red =COLOR[CT(S1)+CT(S2)+CT(S3)]
Green=COLOR[CT(S1)+CT(S3)]
Blue =COLOR[CT(S1)+CT(S3)]
上で決定した色輝度に従ってスライス面の情報はカラーモニタ7bに表示される。その表示結果を図29(a)(図23(b)に対応する失敗例)及び図29(b)(図24(b)に対応する成功例)に示す。特定スライス以外(S1,S3)のスライス面の情報はRGBの値が同じなのでモノクロで表示され、特定スライス(S2)だけ赤色表示される。
【0181】
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8を説明する。実施の形態8は実施の形態7の変形として、以下に示すように、指定された以外のスライスのデータのMIP像に、指定されたスライスのデータをカラー表示する方法である。
【0182】
【数12】
Red =COLOR[MAX(CT(S1),(CT(S2),(CT(S3))+CT(S2)]
Green=COLOR[MAX(CT(S1),(CT(S2),(CT(S3))]
Blue =COLOR[MAX(CT(S1),(CT(S2),(CT(S3))]
【0183】
このように、実施の形態4から実施の形態8によれば、スライス方向の位置情報(Z方向)を色情報に変換し、各画素のCT値を色輝度に変換し、複数画像あるいは3Dデータを1画像に合成表示したので、スライス方向の位置関係,連続性などを直感的に理解できる。例えば、腫瘍と針先の色から腫瘍への針先の命中または失敗を容易に判断できる。
【0184】
また、針先あるいは針全体の色の変化が新たな情報を与えるので、腫瘍への針先の命中または失敗を容易に予測できる。さらに、CT画像のカラー表示は擬似立体視の効果がある。
【0185】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、CT値、輝度、スライス数など種々のパラメータは一例であり、そのパラメータはこの例に限定されない。スライス位置情報を色彩情報に変更して表示するという趣旨を逸脱しない範囲で適宜応用可能である。
【0186】
また、スライス位置情報を色彩情報として表示する本方法は、前述したCT透視に限定されず、ヘリカルスキャンなどでボリュームデータを収集した後の、一般的ボリュームデータ表示の際などにも適用可能である。
【0187】
ここで、ヘリカルスキャンとは、図1及び図2に示す構成において、体軸方向に1列のX線検出器を配置し、X線管12を連続回転させるとともに、これに連動して天板50を体軸方向に所定速度移動させるものである。これにより、複数のスライス画像からなるボリュームデータを得ることができる。
【0188】
さらに、CTのみに限定されることなく、MRI(核磁気共鳴装置)など一般的に適用可能である。
【0189】
【発明の効果】
本発明によれば、加算手段が収集された被検体の複数の断面の投影データに対して所定数毎に加算処理を施し被検体の複数の加算投影データを得て、再構成手段が複数の加算断層画像を再構成し、表示手段が複数の加算断層画像を表示するので、所定数を適切に設定すれば、所望の厚みの断層画像が得られ、加算処理により再構成されるべき断層画像が減少するので、再構成時間が短縮できる。
【0190】
また、加算手段が、被検体の複数の断面の検出データに対して所定数毎に加算処理を施し被検体の複数の加算検出データを得て、データ収集手段が被検体の複数の加算投影データを収集し、再構成手段が複数の加算断層画像を再構成し、表示手段が複数の加算断層画像を表示するので、所定数を適切に設定すれば、所望の厚みの断層画像が得られ、前処理時間を短縮できる。
【0191】
また、データ収集手段が複数の検出器から被検体の複数の断面の投影データを収集し、再構成手段が、複数の断層画像を再構成し、加算手段が複数の断層画像に対して所定数毎に加算処理を施し複数の加算断層画像を得て、表示手段が複数の加算断層画像を表示するので、所定数を適切に設定すれば、所望の厚みの断層画像が得られる。
【0192】
また、設定手段が、関心領域を含む断層画像と周辺領域の断層画像との夫々に対して所定数を異なる値に設定するので、関心領域の大きさに応じて所定数を任意に変えられ、関心領域を主として所望の厚みの断層画像を表示できる。
【0193】
また、制御手段が、X線ビーム厚を制御して複数の検出器の内の一部の検出器に対応する被検体の撮影領域にX線を曝射するので、被検体への無駄な被爆を抑えることができる。再構成手段は、収集された一部の検出器数以上の断面の投影データに基づき一部の検出器数の断層画像を再構成するので、再構成の負荷が減少できる。
【0194】
また、再構成手段は、関心領域を含む断層画像に対する周辺領域の断層画像を更新するための更新レートよりも高い更新レートで、前記関心領域を含む断層画像を更新し、前記表示手段は、前記周辺領域の断層画像の表示レートよりも高い表示レートで関心領域を含む断層画像を表示するので、リアルタイムに処理する画像再構成及び画像表示に必要な時間を短くでき、能力の劣る再構成装置を用いても見かけ上より高速な実用的な複数リアルタイム再構成を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線CT装置の実施の形態1の全体構成図である。
【図2】実施の形態1の架台内の構成及び2次元検出器アレイの構成を示す図である。
【図3】実施の形態1の制御部の構成ブロック図である。
【図4】実施の形態1の加算部による複数の断層画像の加算処理を説明する図である。
【図5】実施の形態1の変形例1を示す構成図である。
【図6】実施の形態1の変形例2を示す構成図である。
【図7】実施の形態1の変形例3を示す構成図である。
【図8】本発明のX線CT装置の実施の形態2の主要構成図である。
【図9】実施の形態2の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】実施の形態2の変形例1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形例1において針が病変部に到達前の構成図である。
【図12】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形例1において針が病変部に到達時の構成図である。
【図13】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形例2において針が病変部に到達前の構成図である。
【図14】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形例2において針が病変部に到達時の構成図である。
【図15】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形例3を示す構成図である。
【図16】本発明のX線CT装置の実施の形態3の制御部の構成ブロック図である。
【図17】本発明の画像表示装置を含むX線CT装置の実施の形態4の制御部の構成ブロック図である。
【図18】CT値から輝度への変換を示す図である。
【図19】3次元位置情報と色情報との対応付けを示す図である。
【図20】実施の形態4において3つのスライス画像を合成して各スライス位置毎にカラー表示した図である。
【図21】実施の形態4のスライス位置情報の色情報への変換処理を説明するためのフローチャートである。
【図22】CT値から色へのウィンド変換を示す図である。
【図23】実施の形態4において針の腫瘍への命中が失敗した場合のカラー表示画像を示す図である。
【図24】実施の形態4において針の腫瘍への命中が成功した場合のカラー表示画像を示す図である。
【図25】腫瘍を含むスライス画像のみを得るためのコリメータのX線ビーム制御を示す図である。
【図26】本発明の画像表示装置を含むX線CT装置の実施の形態5の制御部の構成ブロック図である。
【図27】実施の形態5において針の腫瘍への命中の失敗及び成功におけるカラー表示画像を示す図である。
【図28】本発明の画像表示装置を含むX線CT装置の実施の形態6の制御部の構成ブロック図である。
【図29】実施の形態7のカラー表示画像を示す図である。
【図30】従来のシングルスライスCTの構成図である。
【図31】従来のボリュームCTの構成図である。
【図32】複数のスライス画像を複数のモニタに表示した図である。
【符号の説明】
1 架台
2 寝台
3 操作卓
4 開口部
5 天板
6 キーボード
7 CRTモニタ
7b カラーモニタ
8 病変部
9 上部スリット
10 被検体
11 針
12 X線管
14 X線発生装置
16 2次元検出器アレイ
18 データ収集装置
20 制御部
21 架台寝台制御部
22 CPU
27,53 加算部
28 前処理部
30 ディスクI/F
32 再構成部
34 表示メモリ
36 メモリ
38 磁気ディスク装置
41 上部スリット制御部
43 針検出部
51 ウィンド変換部
55 肝臓
57 腫瘍
61 最大値選択部
63 CT値比較部
Claims (1)
- 1回のスキャン動作で被検体の体軸方向に配列された複数の検出器から被検体の複数断面の投影データを同時に収集するデータ収集手段と、
このデータ収集手段により収集された被検体の複数の投影データに基づき1回のスキャン動作に要する時間よりも短時間で複数の断層画像を再構成する再構成手段と、
前記再構成手段で得られた複数の断層画像に対してあらかじめ設定された病変部を中心とする中心のスライスにおける加算枚数毎に、かつあらかじめ該中心のスライスの加算枚数より多く設定された周辺のスライスにおける加算枚数毎に加算処理を施し前記断層画像数よりも少ない数の複数の加算断層画像を得る加算手段と、
この加算手段により得られた複数の加算断層画像をリアルタイムで表示する表示手段と、を備えること、
を特徴とするX線CT装置。
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