JPH1014908A - X線ct装置並びに画像表示方法及びその装置 - Google Patents

X線ct装置並びに画像表示方法及びその装置

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JPH1014908A
JPH1014908A JP8179535A JP17953596A JPH1014908A JP H1014908 A JPH1014908 A JP H1014908A JP 8179535 A JP8179535 A JP 8179535A JP 17953596 A JP17953596 A JP 17953596A JP H1014908 A JPH1014908 A JP H1014908A
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Koichi Muraki
宏一 村木
Katsuyuki Taguchi
克行 田口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の厚みの断層画像を得ると共に再構成の
負荷を減少する。 【解決手段】 データ収集装置18が、1回のスキャン
動作で被検体の体軸方向に配列された複数の検出器から
被検体の複数の断面の投影データを同時に収集し、加算
部27が、収集された被検体の複数の投影データに対し
て所定数毎に加算処理を施し被検体の複数の加算投影デ
ータを得て、再構成部32が、複数の加算投影データに
基づき1回のスキャン動作に要する時間よりも短時間で
複数の加算断層画像を再構成し、CRTモニタ7が、複
数の加算断層画像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ断層
撮影装置(以下、CTと称する。)、特に、スキャン動
作を連続的に実行できると共にリアルタイム再構成を利
用した手術(バイオプシーやカテーテル挿入等)のナビ
ゲーションに供するX線CT装置並び画像表示方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置において、収集した投影デ
ータをリアルタイムで再構成、表示する手法が知られて
いる。このリアルタイム再構成法を利用した、いわゆる
CT透視が、被検体の患部に針を刺してその組織を採取
したりする、いわゆるバイオプシーや、カテーテル挿入
等の手術のナビゲーションとして実用化されている。
【0003】例えば、リアルタイムで再構成、表示する
手法が、特開平4−266744号公報に記載されてい
る。その構成を図30に示す。図30に示すCT装置
は、シングルスライスCTでのCT透視を行うもので、
ファン状にX線ビームを曝射するX線源104と、円弧
状に約1000チャンネルを1列に並べた検出器106
とを対向配置を保ちながら撮影領域中の被検体110に
対して連続的に回転させる。被検体110を透過した投
影データをデータ収集装置112で収集し、再構成装置
114で断層画像を得て、断層画像を表示装置116に
表示する。
【0004】このCT装置において、X線源104と検
出器106とが微小角α°(例えばα=30)回転する
毎に、30°分の投影データから部分画像を次々に再構
成する。そして、360°分の12枚の部分画像を加算
することで、360°分の完全な1枚の断層画像を作成
する。
【0005】さらに一旦、1枚の断層画像が作成された
後は、最新の部分画像をこの断層画像に加算し、且つ最
古の部分画像を当該断層画像から減算すること繰り返
す。これにより、30°回転する毎に新しい断層画像が
次々と作成され、高い再構成レートで断層画像を連続的
に獲得できる。
【0006】一方、図31に示すように、検出器が1列
ではなく、被検体のスライス方向(体軸方向)にも複数
列配列さた2次元検出器アレイ118を用いて、1スキ
ャン動作で複数スライス分の投影データをデータ収集
し、複数の断層画像(ボリュームデータ)を得るCT装
置(ボリュームCT)も考案されている。例えば、2列
の検出器を有するCT装置は既に実用化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シング
ルスライスCTでは最大スライス厚が10mm程度であ
るため、例えばバイオプシーを行う際に、10mm幅の
中で穿刺針を操作しなければならない。このため、自由
度が低く、かなりの熟練を必要とする。このため、より
厚いスライス幅が必要となる。しかし、単に、厚いスラ
イスの画像1枚では解像度が落ちる。
【0008】一方、ボリュームCTでは、複数列の検出
器を有するが、体軸方向の分解能を高めるために、検出
器1列当たりの幅は画像のスライス厚換算で数mm程度
である。この場合、スライス厚が薄すぎて、バイオプシ
ーには適さない。また、スライス厚の薄い画像を検出器
数分だけ、別々のモニタにリアルタイムで表示しても、
画像が多すぎて、術者が瞬時に全ての画像を見られず、
目標とする病変、穿刺針の全体的な位置関係を容易に把
握できない。また、複数列のデータの全てを再構成して
表示していたのでは、かなりの時間がかかる。
【0009】そこで、本発明の第1の目的は、ボリュー
ムCTにおいて、適当な厚みの画像を複数枚表示すると
ともに、再構成時間を短縮することのできるX線CT装
置を提供する。
【0010】また、この場合、目標とする病変部の大き
さ等に応じて適当なスライス厚の断層画像を表示し、病
変部以外の部分を別のスライス厚の断層画像にすること
が望ましい。
【0011】そこで、本発明の第2の目的は、ボリュー
ムCTにおいて、リアルタイムに表示される複数枚の画
像のスライス厚を変えることができるX線CT装置を提
供する。
【0012】次に、ボリュームCTにおいて、被検体の
撮影領域(複数の検出器に対応)の内の病変部のみをC
T透視すれば十分な場合もある。
【0013】しかし、複数の検出器の全てを使用して被
検体の撮影領域のCT透視を行なっていた。このため、
患者および術者への被爆が不要に大きかった。
【0014】そこで、本発明の第3の目的は、ボリュー
ムCTにおいて、バイオプシー等の手術支援において、
患者、術者の被爆を減らすことができるX線CT装置を
提供する。
【0015】さらに、使用する再構成装置および画像表
示装置の性能によっては、リアルタイムに処理できる画
像には必ず限界がある。このため、再構成装置及び画像
表示装置に対する負荷を減少することが望まれていた。
【0016】そこで、本発明の第4の目的は、ボリュー
ムCTにおいて、リアルタイムに処理する再構成時間及
び画像表示時間を短縮して見かけ上、より高速な実用的
なX線CT装置を提供する。
【0017】また、マルチスライスCTでCT透視を行
なうと、複数枚の断層画像が同時に得られる。例えば、
3枚の断層画像を表示する方法として、以下の3つの表
示方法が考えられる。第1に、図32(a)〜図32
(c)に示すように、3つのモニタに3枚の断層画像S
1,S2,S3を並列に表示する。第2に、1つのモニ
タに縮小された断層画像を3枚表示する。第3に、1つ
のモニタに、時間的にずらして、順次パラパラ漫画風に
表示する。
【0018】しかし、第2の方法では、各々の断層画像
が小さく、見づらい。また、第1及び第3の方法では、
術者は複数の断層画像を見て複数の断層画像を相互に関
連付けなければならないため、直感的でなく見づらいも
のとなっていた。
【0019】また、ボリュームデータあるいは複数のス
ライスのデータを表示するには、最大強度投影(MI
P)、サーフェスレンダリング、ボリュームレンダリン
グなどの種々の手法がある。また、CT値をモノクロ輝
度変換する方法と色情報とする方法があった。
【0020】そこで、本発明の第5の目的は、ボリュー
ムCTにおいて、複数の断層画像のスライス方向の位置
関係及び連続性を直感的に判断することのできる画像表
示方法及びその装置を提供する。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、1回のスキャン動作で被検体の体軸方向に配列され
た複数の検出器から被検体の複数断面の投影データを同
時に収集するデータ収集手段と、このデータ収集手段に
より収集された被検体の複数の投影データに対して所定
数毎に加算処理を施し被検体の複数の加算投影データを
得る加算手段と、この加算手段で得られた複数の加算投
影データに基づき1回のスキャン動作に要する時間より
も短時間で複数の加算断層画像を再構成する再構成手段
と、この加算手段により得られた複数の加算断層画像を
表示する表示手段とを備えることを要旨とする。
【0022】この発明によれば、加算手段がデータ収集
手段により収集された被検体の複数断面の投影データに
対して所定数毎に加算処理を施し被検体の複数の加算投
影データを得て、再構成手段は得られた複数の加算投影
データに基づき1度のスキャン動作に要する時間よりも
短時間で複数の加算断層画像を再構成し、表示手段は得
られた複数の加算断層画像を表示するので、前記所定数
を適切に設定すれば、所望の厚みの断層画像が得られ、
また、加算処理により再構成されるべき断層画像が減少
するので、再構成時間が短縮できる。
【0023】請求項2の発明は、被検体の体軸方向に配
列された複数の検出器からの被検体の複数断面の検出デ
ータに対して所定数毎に加算処理を施し被検体の複数の
加算検出データを得る加算手段と、この加算手段で得ら
れた複数の加算検出データに基づき1回のスキャン動作
で被検体の複数の加算投影データを同時に収集するデー
タ収集手段と、このデータ収集手段で得られた被検体の
複数の加算投影データに基づき1回のスキャンに要する
時間よりも短時間で複数の加算断層画像を再構成する再
構成手段と、この加算手段により得られた複数の加算断
層画像を表示する表示手段とを備えることを要旨とす
る。
【0024】この発明によれば、加算手段が、被検体の
複数の断面の検出データに対して所定数毎に加算処理を
施し被検体の複数の加算検出データを得て、データ収集
手段が被検体の複数の加算投影データを収集し、再構成
手段が1回のスキャンに要する時間よりも短時間で複数
の加算断層画像を再構成し、表示手段が複数の加算断層
画像を表示するので、前記所定数を適切に設定すれば、
所望の厚みの断層画像が得られ、前処理時間を短縮でき
る。
【0025】請求項3の発明は、1回のスキャン動作で
被検体の体軸方向に配列された複数の検出器から被検体
の複数断面の投影データを同時に収集するデータ収集手
段と、このデータ収集手段により収集された被検体の複
数の投影データに基づき1回のスキャン動作に要する時
間よりも短時間で複数の断層画像を再構成する再構成手
段と、この再構成手段で得られた複数の断層画像に対し
て所定数毎に加算処理を施し複数の加算断層画像を得る
加算手段と、この加算手段により得られた複数の加算断
層画像を表示する表示手段とを備えることを要旨とす
る。
【0026】この発明によれば、データ収集手段が複数
の検出器から被検体の複数の断面の投影データを同時に
収集し、再構成手段が、収集された被検体の複数の投影
データに基づき1回のスキャン動作に要する時間よりも
短時間で複数の断層画像を再構成し、加算手段が複数の
断層画像に対して所定数毎に加算処理を施し複数の加算
断層画像を得て、表示手段が複数の加算断層画像を表示
するので、前記所定数を適切に設定すれば、所望の厚み
の断層画像が得られる。
【0027】請求項4の発明は、前記複数の断層画像の
中に関心領域を含む断層画像がある場合に、関心領域を
含む断層画像と関心領域を含む断層画像に対する周辺領
域の断層画像との夫々に対して前記所定数を異なる値に
設定する設定手段を備えることを要旨とする。
【0028】この発明によれば、設定手段が、関心領域
を含む断層画像と周辺領域の断層画像との夫々に対して
所定数を異なる値に設定するので、関心領域の大きさに
応じて所定数を任意に変えることができ、関心領域を主
として所望の厚みの断層画像を表示できる。
【0029】請求項5の発明は、被検体の体軸方向に配
列された複数の検出器の内の一部の検出器に対応する被
検体の予め設定された撮影領域にX線を曝射するように
X線ビーム厚を制御する制御手段と、1回のスキャン動
作で少なくとも前記一部の検出器から被検体の一部の検
出器数以上の断面の投影データを同時に収集するデータ
収集手段と、データ収集手段により収集された一部の検
出器数以上の断面の投影データに基づき1度のスキャン
動作に要する時間よりも短時間で一部の検出器数の断層
画像を再構成する再構成手段と、この再構成手段により
得られた前記一部の検出器数の断層画像を表示する表示
手段とを備えることを要旨とする。
【0030】この発明によれば、制御手段が、X線ビー
ム厚を制御して複数の検出器の内の一部の検出器に対応
する被検体の撮影領域にX線を曝射するので、被検体へ
の無駄な被爆を抑えることができ、目的に応じて検出器
の使用数を変えることができる。また、データ収集手段
は、1回のスキャン動作で少なくとも一部の検出器から
被検体の一部の検出器数以上の断面の投影データを同時
に収集し、再構成手段は、収集された一部の検出器数以
上の断面の投影データに基づき1回のスキャン動作に要
する時間よりも短時間で一部の検出器数の断層画像を再
構成するので、再構成の負荷が減少できる。
【0031】請求項6の発明は、1回のスキャン動作で
被検体の体軸方向に配列された複数の検出器から被検体
の複数の断面の投影データを同時に収集するデータ収集
手段と、このデータ収集手段により収集された被検体の
複数の断面の投影データに基づき1度のスキャン動作に
要する時間よりも短時間で複数の断層画像を再構成する
再構成手段と、この再構成手段で得られた複数の断層画
像を表示する表示手段とを備えるX線CT装置におい
て、前記スキャン動作が連続して繰り返される場合に、
前記再構成手段は、関心領域を含む断層画像に対する周
辺領域の断層画像を更新するための更新レートよりも高
い更新レートで、前記関心領域を含む断層画像を更新
し、前記表示手段は、前記周辺領域の断層画像の表示レ
ートよりも高い表示レートで関心領域を含む断層画像を
表示することを要旨とする。
【0032】この発明によれば、再構成手段は、関心領
域を含む断層画像に対する周辺領域の断層画像を更新す
るための更新レートよりも高い更新レートで、前記関心
領域を含む断層画像を更新し、前記表示手段は、前記周
辺領域の断層画像の表示レートよりも高い表示レートで
関心領域を含む断層画像を表示するので、リアルタイム
に処理する画像再構成及び画像表示に必要な時間を短く
することができる。
【0033】請求項7の発明は、被検体の複数のスライ
ス位置における複数の断層画像の画素値情報を各スライ
ス位置毎に設定された色彩情報に変換し、変換された色
彩情報を持つ複数の断層画像を加算し、得られた色彩情
報を持つ1つの加算断層画像を表示することを要旨とす
る。
【0034】この発明によれば、被検体の複数のスライ
ス位置における複数の断層画像の画素値情報を各スライ
ス位置毎に設定された色彩情報に変換し、変換された色
彩情報を持つ複数の断層画像を加算し、得られた色彩情
報を持つ1つの加算断層画像を表示するので、スライス
方向の位置関係及び連続性などの直感的理解が容易にな
り、また、スライス位置毎に断層画像を色を異なえて表
示するので、例えば、病変部の色と針先の色とから、病
変部に針先が命中したどうかを容易に判断できる。
【0035】請求項8の発明において、前記複数の断層
画像からなるボリュームデータは、ヘリカルスキャン動
作で収集された被検体の複数の断面に関する投影データ
により再構成されたデータであることを要旨とする。
【0036】請求項9の発明において、前記複数の断層
画像からなるボリュームデータは、1回のスキャン動作
で収集された被検体の複数の断面に関する投影データに
より再構成されたデータであることを要旨とする。
【0037】請求項10の発明は、被検体の複数のスラ
イス位置における複数の断層画像の画素値情報を各スラ
イス位置毎に設定された色彩情報に変換する変換手段
と、この変換手段により変換された色彩情報を持つ複数
の断層画像を加算する加算手段と、この加算手段により
得られた色彩情報を持つ1つの加算断層画像を表示する
表示手段とを備えることを要旨とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明のX線CT装置並び
に画像表示方法及びその装置の実施の形態を説明する。
【0039】(実施の形態1)図1は本発明のX線CT
装置の実施の形態1の全体構成を示す図である。X線C
T装置は、架台1、寝台2、操作卓3を備える。架台1
の中心部には、図示しない被検体が挿入される開口部4
が設けられている。架台1の前面には、寝台2が配置さ
れる。寝台2は電動で高さが調節できるように構成され
ている。
【0040】寝台2の上面には被検体を載せる天板5が
設けられ、天板5は寝台2の上面をスライス方向(体軸
方向)に電動でスライドできるように構成されている。
操作卓3上にはキーボード6(マウスを含んでいてもよ
い。)、CRTモニタ7が配置され、操作卓3内には図
示しない制御部が収納されている。この制御部は架台
1、寝台2のいずれにも接続され、架台1、寝台2を制
御する。なお、制御部の詳細な構成については、後述す
る。
【0041】架台1内には、図2(a)に示すように、
天板5上の被検体10にスライス方向に厚みを持った扇
状のX線ビームを曝射するX線管12と、スライス方向
の1列当たりの幅が撮影領域の中心で2mmとなってい
て、かつ、スライス方向に15列配列された2次元検出
器アレイ16が搭載されている。
【0042】図2(b)は、2次元検出器アレイ16を
3次元的に表したものであり、各列については、従来の
シングルスライスCT用検出器と同様に1,000チャ
ンネル程度の検出器がX線管12の焦点を中心として円
弧状に配置される。
【0043】この2次元検出器アレイ16の総チャンネ
ル数は15×1,000=15,000チャンネルとな
る。X線管12は、被検体10を透過したX線を検出す
る2次元検出器アレイ16と対向した配置を保ちなが
ら、被検体10の周囲を連続回転することができるよう
に回転部1bに支持されている。
【0044】これにより、X線管12と2次元検出器ア
レイ16とが被検体10の周囲を連続回転しながら、1
5枚の断層画像の再構成に要する被検体10に関する多
方向の投影データを連続的に収集できる。
【0045】なお、X線管12と2次元検出器アレイ1
6とが被検体10の周囲を1回転しながら、断層画像の
再構成に要する被検体10に関する多方向の投影データ
を収集することを1回のスキャン動作と称する。
【0046】このタイプのCTは、いわゆる第3世代
(R/R方式)と称される。なお、架台1としては、こ
のタイプに限定されず、360°にわたって検出器が被
検体10の周囲に配列され、X線管12のみが回転する
いわゆる第4世代(R/S方式)でもよい。また、検出
器に加えてX線管12も360°にわたって被検体10
の周囲に配置されるいわゆる第5世代(S/S方式)で
もよい。
【0047】架台1の回転部1bには、X線を発生させ
るためにX線管12に管電流、管電圧を連続的又はパル
ス状に供給するX線発生装置14が設置されており、固
定部1aからの電源の供給はスリップリング(図示せ
ず)を介して行われる。
【0048】このX線発生装置14は架台1の固定部1
aに実装しても良く、架台1とは別筐体としてもよい。
また、架台1の回転部1bには、データ収集装置(DA
S)18が設置され、2次元検出器アレイ16に接続さ
れている。
【0049】このデータ収集装置18は、2次元検出器
アレイ16の各検出器からの出力電流を増幅した後、デ
ジタルデータに変換することによりX線パス毎のX線透
過率に反映した投影データを収集し出力する。回転部1
bから固定部1aへのデータの伝送はスリップリングを
介して行われるが、光伝送のような非接触のデータ伝送
方式を用いてもよい。
【0050】図3は操作卓3内の制御部の構成ブロック
図である。制御部20にはホストコントローラとして中
央処理装置(CPU)22が設けられ、コントロールバ
ス24とデータバス26がこのCPU22に接続されて
いる。
【0051】コントロールバス24には、加算部27、
前処理部28、ディスクインターフェース(ディスクI
/F))30、再構成部32、表示メモリ34が接続さ
れる。さらに、このコントロールバス24には、指示情
報を入力する設定手段としてのキーボード6、架台1及
び寝台2を制御する架台寝台制御部21を介してX線発
生装置14が接続される。
【0052】データバス26には、前処理部28、ディ
スクI/F30、再構成部32、表示メモリ34、メモ
リ36が接続される。ディスクI/F30には大容量記
憶装置としての磁気ディスク装置38が接続される。
【0053】加算部27は、データ収集装置18から送
られてくる、例えば、2mmスライスの15スライス分
の投影データを5スライス分ずつ加算し、10mmスラ
イスの3枚分の投影データを作成する。
【0054】前処理部28には、加算部27が接続され
る。前処理部28は、加算部27から送られてくる、例
えば10mmスライスの3枚分の投影データに対してキ
ャリブレーション等の前処理を行ない、生データとす
る。CPU22は、前処理部28からの前処理された投
影データをデータバス26を介して、読み書き可能なD
RAM等のメモリ36に一旦書き込む。
【0055】再構成部32は、メモリ36からの多方向
の投影データに基づいて断層画像を再構成する。CPU
22は、この断層画像を、読み書き可能なDRAM等の
表示用メモリ34に一旦書き込み、さらに、メモリ34
から断層画像をCRTモニタ7に読み出し、断層画像と
して表示する。
【0056】また、CPU22は、断層画像を表示用メ
モリ34から読み出し、ディスクI/F30を介して磁
気ディスク装置38に格納する。
【0057】次に、このように構成されたX線CT装置
を用いてCT透視によるバイオプシーを行う場合につい
て説明する。
【0058】まず、X線管12と2次元検出器アレイ1
6とが、被検体10の周囲を連続回転すると、データ収
集装置18は、15枚の断層画像に対応する被検体10
に関する多方向の投影データを2次元検出器アレイ16
から連続的に収集する。
【0059】すなわち、CT透視ではスキャン動作が連
続して行われる。そして、例えば、再構成部32が、デ
ータ収集装置18から収集された投影データにより断層
画像を再構成すると、図4(a)に示すように1スキャ
ン動作により2mmスライスの断層画像が15スライス
SL1〜SL15分得られる。
【0060】現状の連続回転型CTの最小スキャン時間
は、1.0秒程度であるから、最低でも1秒間に15ス
ライス分の投影データを再構成しなければ、リアルタイ
ムですべての画像を更新できない。
【0061】単純に、現在の再構成部を15セット使用
すると、かなりの費用がかかる。また、2mmスライス
の画像を15枚リアルタイムで表示しても、画像が多す
ぎて、術者が瞬時にすべての画像を見られず、目標とす
る病変、穿刺針の全体的な位置関係の把握がかえって困
難となる。
【0062】そこで、実施の形態1では、図4(b)に
示すように、加算部29が、データ収集装置18からの
2mmスライスの15スライスSL1〜SL15分の投
影データを5スライス分ずつ加算し、10mmスライス
ASL1〜ASL3の3枚分の投影データを作成する。
【0063】再構成部32は、加算部27により作成さ
れた10mmスライスASL1〜ASL3の3枚分の投
影データにより10mmスライスの3枚分の断層画像を
再構成する。これにより、再構成に対する負荷は3枚/
15枚で、5分の1となり、シングルスライスの場合に
比べても、3倍の負荷で済み、実現可能なレベルとな
る。また、バイオプシーを行う術者にとっても、CRT
モニタ7に表示される画像が3枚程度であれば、自分が
行っている操作を容易に認識できる。
【0064】また、加算部27の加算処理は、データ収
集装置18の出力での束ねであるから、前処理部28に
要する時間も短くすることができる。
【0065】図4(b)において、中心のスライスSL
2の断層画像には、病変部8の画像データと針11の画
像データが含まれている。
【0066】なお、最終的にCRTモニタ7に表示、更
新される画像は3枚に限定されるものではなく、2枚や
4枚以上でもよく、1枚であってもよい。
【0067】また、加算部27により10mmスライス
の断層画像を作成する際に、隣接する10mmスライス
の断層画像相互間で、最初の10mmスライスの断層画
像の第5番目の2mmスライスと、次の10mmスライ
スの断層画像の第1番目の2mmスライスとをオーバラ
ップさせるようにしてもよい。
【0068】また、図4(c)に示すように、すべて均
等な厚さの画像を3枚作成するのではなくて、例えば、
最も関心の高いスライスを中心スライスASL2aとし
て3枚加算の6mmスライス、周辺スライスASL1
a,ASL3aについては、6枚加算の12mmスライ
スにする等、目標とする病変の大きさなどに応じて任意
にオペレータが中心のスライスと周辺のスライスとの加
算枚数(所定数)を任意に設定することもできる。
【0069】スライスの加算枚数の設定はキーボード6
(またはマウス)から行ってもよいし、術者が簡単に手
の届く範囲に簡易的な操作卓(図示せず)を置き、キー
ボード6から設定してもよい。この場合、加算部27
は、キーボード6から入力された中心のスライスと周辺
のスライスとの加算枚数に従って、投影データを加算す
る。
【0070】また、データの加算について、図5に示す
ように、データ収集装置18の出力に前処理部28を接
続し、前処理部28の出力に加算部27を接続する。加
算部27にデータバス26及びコントロールバス24を
接続し、前処理部28にコントロールバス24を接続す
る。
【0071】このように、前処理部28で前処理された
2mmスライスの15スライス分の投影データを加算部
27で5スライス分ずつ加算し、10mmスライスの3
枚分の投影データを作成しても良い。
【0072】さらに、図6に示すように、2次元検出器
アレイ16とデータ収集装置18との間に、前記加算部
27を設け、2次元検出器アレイ16の検出器出力をス
イッチ等であらかじめ束ねておいても良い。2次元検出
器アレイ16の検出器出力での束ねでは、前処理部28
に要する時間も短くすることができる。
【0073】また、図7に示すように、再構成部32
が、非常に高速な再構成装置である場合には、その再構
成部32の出力に前記加算部27を接続しても良い。こ
の場合には、再構成部32が、全ての薄いスライスの画
像を再構成し、その後に、加算部27が画像データを加
算してもよい。
【0074】なお、このほか本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の変形が実施可能であることはもちろんであ
る。
【0075】(実施の形態2)次に、本発明のX線CT
装置の実施の形態2を説明する。実施の形態2のX線C
T装置は、実施の形態1の2次元検出器アレイの列数よ
りももっと多くの列数の検出器を備える。
【0076】図8は実施の形態2を説明する図で、図2
(a)の架台1を横から見た図である。図8において、
X線管12に対向する位置に、1列当たりの幅が撮影領
域の中心で2mmとなる、スライス方向に50列配列さ
れた2次元検出器アレイ16aが配置されている。
【0077】2次元検出器アレイ16aの各列について
は、従来のシングルスライスCT用検出器と同様に1,
000チャンネル程度が円弧状に並んでいる。この2次
元検出器アレイ16aの総チャンネル数は50×1,0
00=50,000チャンネルである。
【0078】キーボード6は、目的とする病変部8を含
む必要な領域Wを設定するとともに、撮影条件、表示画
像のスライス幅、枚数を設定する。
【0079】制御部20dは、制御手段としての上部ス
リット制御部41を有し、この上部スリット制御部41
は、キーボード6からの前記必要な領域Wになるように
上部スリット9の幅を制御する。50列の2次元検出器
アレイ16aの内、前記領域Wをカバーする検出器列の
みが用いられる。
【0080】データ収集装置18aは、制御部20dか
らの前記必要な領域Wに基づき、50列の2次元検出器
アレイ16aの内の領域Wをカバーする検出器列のみか
らの検出出力を収集する。
【0081】全体として100mmの領域のデータを、
1スキャン動作で収集できるが、バイオプシーを行う際
には、通常30mm程度の領域のデータで十分である。
それ以上の領域のデータを一度に収集しても、被検体1
0への被爆が増えるだけである。
【0082】その他の構成については、実施の形態1の
図2(a)、図3に示したものと同一構成であるので、
その説明を省略する。スキャン動作、画像再構成、画像
表示についても、実施の形態1と同様であるため、その
詳細な説明は省略する。
【0083】次に、CT透視法によるバイオプシーを図
9に示すフローチャートを用いて具体的に説明する。ま
ず、事前のスキャノ像もしくは断層画像の中からスキャ
ン領域Wをキーボード6の入力により設定する(ステッ
プS11)。
【0084】さらに、CT透視での撮影条件や最終的に
表示する画像のスライス幅および枚数がキーボード6か
ら設定し(ステップS13)、これらの設定が正しい場
合には(ステップS15)、上部スリット制御部41
が、上部スリット9の幅および位置を変更する(ステッ
プS17)。同時に、データの加算、表示に必要な諸情
報が、前処理部28、再構成部32等にも送られる。
【0085】このように、上部スリット制御部41が、
設定領域Wをカバーする検出器列のみにX線が曝射され
るように、上部スリット9の幅を制御すれば、被検体1
0への無駄な被爆を抑えることができる。
【0086】なお、上部スリット9は、上部スリット制
御部41の制御の下に、X線ビームの幅を制御するだけ
でなく、全体がスライス方向にスライドするような構成
になっており、上部スリット9全体をスライス方向にス
ライドさせることにより、X線ビームの中心に病変部8
をもってくる。
【0087】作業性を考えて、被検体10が寝ている天
板4を移動してもよいが、天板4を移動させなくとも同
じ目的を達成できることは安全性を考えるとバイオプシ
ーを行う場合においては、非常に好ましい。
【0088】次に、上部スリット9の設定が完了し、C
T透視を行ってもよいと判定された場合には、スキャン
動作を開始する(ステップS19)。
【0089】架台回転、X線曝射、データ収集が開始さ
れ、あらかじめ設定された条件で画像再構成が行われ、
画像が表示される(ステップS21)。なお、データ収
集はすべての検出器列について行ってもよいし、使用す
る検出器列についてのみ行ってもよい。
【0090】ただし、再構成については当然負荷を減ら
すために使用する検出器列のみに限定した方がよい。最
終的にどのようにリアルタイムで画像を再構成、表示す
るかは実施の形態1で説明したように行えばよい。
【0091】また、術者よりスキャン動作中に条件を変
えるために中断の指示があった場合には(ステップS2
3)、割り込み処理によりスキャン動作を一時中断する
(ステップS24)。
【0092】さらに、スキャン動作終了の指示があった
場合には(ステップS25)、割り込み処理によりスキ
ャン動作を終了する。
【0093】以上、X線を曝射すべき目標物を病変部8
とした場合について説明したが、次に、X線を曝射すべ
き目標物を穿刺針とした場合について説明する。病変部
に対して真上から穿刺針を挿入できない場合には、目標
物を穿刺針とした方が好ましい。
【0094】穿刺針の挿入開始部位から病変部までをカ
バーする全ての範囲を領域Wとして、X線を曝射する方
法も考えられるが、この方法では、被検体10への被爆
が大きい。
【0095】そこで、穿刺針を認識、追従しながら、病
変部に達するまで、X線を曝射する領域Wを移動させる
方法を採用する。図10にこの方法を説明するフローチ
ャートを示す。
【0096】図11及び図12は前記方法を実現するた
めの構成図であり、図11は穿刺針11の挿入を開始す
る時の状態を示し、図12は穿刺針11が目標の病変部
8に届いた時の状態を示す。
【0097】図11において、制御部20eは、穿刺針
11の先の位置を画像処理により検出する針検出部4
3、穿刺針11の先の位置が移動したとき針検出部43
からの位置検出信号に基づき上部スリット9を移動させ
る上部スリット制御部41を備える。
【0098】なお、制御部20eのその他の構成は実施
の形態1の制御部20の構成と同一である。2次元検出
器アレイ16aの斜線部分が再構成に使用される検出器
列を表す。
【0099】まず、事前のスキャノ像、もしくは断層画
像の中から穿刺針11の挿入を開始する部位を含む最初
のスキャン領域Wをキーボード6の入力により設定する
(ステップS31)。
【0100】さらに、CT透視での撮影条件や最終的に
表示する画像のスライス幅および枚数がキーボード6か
ら設定され(ステップS33)、これらの設定で正しい
場合には(ステップS35)、上部スリット制御部41
が、上部スリット9の幅および位置を変更する(ステッ
プS37)。
【0101】同時に、データの加算、表示に必要な諸情
報が、前処理部28、再構成部32等にも送られる。
【0102】スキャン開始の指示が与えられた場合に
は、スキャン動作を開始する(ステップS39)。架台
回転、X線曝射、データ収集が開始され、予め設定され
た条件で画像再構成が行われ、画像が表示される(ステ
ップS41)。
【0103】なお、使用する検出器列が随時変わってい
くので、データ収集はすべての検出器列について行って
いた方が好ましい。ただし、再構成については、負荷を
減らすために使用する検出器列のみに限定した方がよ
い。
【0104】次に、針検出部43が針先の位置を画像処
理により検出する(ステップS43)。次に、針先の位
置が移動したかを認識するには、例えば、針先移動前の
画像データと針先移動後の画像データとのサブトラクシ
ョンを取ればよい。
【0105】穿刺針11の先の位置が移動すると(ステ
ップS45)、上部スリット制御部41は、針検出部4
3からの位置検出信号に基づき、針先の位置を認識しな
がら、針先を中心とする領域Wの範囲にX線が曝射され
るよう上部スリット9を移動させる。また、使用する検
出器列が更新される(ステップS47)。
【0106】また、その検出器列を使用するように再構
成に使用するデータ群も移動させていく。この場合も、
使用する検出器列についてどのようにリアルタイムで画
像を再構成、表示するかついては、実施形態1で説明し
たように行えばよい。
【0107】また、術者よりスキャン動作中に条件を変
えるために中断の指示があった場合には(ステップS4
9)、割り込み処理によりスキャン動作の一時中断する
(ステップS50)。
【0108】さらに、スキャン動作終了の指示があった
場合には(ステップS51)、割り込み処理によりスキ
ャン動作を終了する。
【0109】なお、このほか本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の変形が実施可能であることはもちろんであ
る。
【0110】例えば、図13に示すように、制御部20
fは、穿刺針11の先の位置及び腫瘍8の位置を画像処
理により検出する針腫瘍検出部43a、穿刺針11の先
の位置が移動したとき、針腫瘍検出部43aからの位置
検出信号に基づき上部スリット9を移動させる上部スリ
ット制御部41を備える。
【0111】このような構成において、まず、上部スリ
ット制御部41は、図13に示すように、腫瘍8及びこ
の腫瘍8から離れている針先にX線を曝射するように上
部スリット9の幅を広げる。そして、針腫瘍検出部43
aは、腫瘍8及びこの腫瘍8から離れている針先を画像
処理により検出し、画面に表示する。
【0112】そして、術者が画面を見ながら、腫瘍8に
向かって穿刺針11の先の位置を移動させる。すると、
上部スリット制御部41は、針腫瘍検出部43aからの
位置検出信号に基づき、針先の位置を認識しながら、腫
瘍8及び針先にX線が曝射するよう上部スリット9の幅
を狭めていく。そして、最後に、図14に示すように、
腫瘍8に針先が命中する。
【0113】従って、術者は針11と腫瘍8との位置関
係を認識しながら、バイオプシーを行なうことができる
と共に、不要にX線を被検体10に曝射させることがな
くなる。
【0114】また、本発明は図15に示すX線CT装置
であってもよい。図15に示すように、例えば、2mm
スライスの断層画像を5枚分合成して、10mmスライ
スの断層画像ASL1,ASL2,ASL3等を作成す
る際に、隣接する10mmスライスの断層画像相互間
で、2mmスライスの断層画像ずつシフトさせながら、
各々の10mmスライスの断層画像を作成していく。
【0115】そして、複数の10mmスライスの断層画
像を表示する際には、図15に示すように、左側の断層
画像から右側の断層画像へ(図中の矢印方向)、予め定
められたしきい値以上の画素値を持つ画素のみを図示し
ないメモリに上書していき、そのメモリに記憶された内
容を図示しないCRTモニタに順次パラパラと表示す
る。このような表示処理を行なうと、表示された断層画
像が立体的に見える。
【0116】(実施の形態3)次に、本発明のX線CT
装置の実施の形態3を説明する。実施の形態3では、ボ
リュームCTでのCT透視において、リアルタイムに処
理する画像再構成、画像表示に必要な時間を短縮する。
【0117】図16にX線CT装置の実施の形態3の構
成図を示す。図16において、再構成部32a、表示メ
モリ34a、CRTモニタ7aの構成が、図3に示す実
施の形態1の構成とは異なる。
【0118】前記スキャン動作が連続して繰り返される
場合に、前記再構成部32aは、表示メモリ34aを用
いて、病変部8を含む断層画像の周辺の断層画像の再構
成レートよりも高い再構成レートで、病変部8を含む断
層画像を更新する。前記表示モニタ7aは、病変部8を
含む断層画像の周辺の断層画像の表示レートよりも高い
表示レートで、病変部8を含む断層画像を表示する。
【0119】次に、例えば、図4(c)に示した15枚
の画像を3枚の画像に束ねた例を用いて再構成画像の更
新及び表示更新を説明する。
【0120】まず、1秒1枚当たり6回画像を更新する
場合、スライスASL1aからスライスASL3aまで
の3枚の画像を同じようにリアルタイムに表示するに
は、1秒当たり18回の再構成及び、画像表示が必要と
なる。
【0121】再構成部32aは、病変部8を含む最も関
心の高い中心スライスASL2aのみ、1秒当たり6回
画像を更新し、残るスライスASL1aとスライスAS
L3aについては1秒当たり3回画像を更新する。
【0122】CRTモニタ7aは、中心スライスASL
2aのみ、1秒当たり6回画像を表示し、残るスライス
ASL1aとスライスASL3aについて1秒当たり3
回画像を表示する。
【0123】これにより、全体としては1秒当たり12
回の再構成、画像表示で済み、再構成の負荷を3分の2
に減らすことができる。このようにしても病変部8を含
む中心スライスは、ほぼリアルタイムで更新されるの
で、実用に耐えうるX線CT装置を提供できる。
【0124】また、再構成画素サイズを変える方法を用
いても良い。再構成部32aは、最も関心の高い中心ス
ライスASL2aのみを通常の画素サイズ、例えば51
2×512マトリクス(一定の領域を分割した場合)で
再構成し、残るスライスASL1aとスライスASL3
aについては、画素サイズを通常の2倍、つまり256
×256マトリクスで再構成する。
【0125】これにより、中心のスライス2以外は分解
能が劣化するが、3枚とも1秒当たり6回画像が更新さ
れ、再構成の負荷もほぼ3分の2に減らすことができ
る。このようにしても、病変部8を含む中心スライスの
画質は変わらず、実用に耐えうるX線CT装置を提供で
きる。
【0126】なお、前述の1秒1枚当たりの再構成回数
をスライス毎に変える方法と、後述の再構成画素サイズ
をスライス毎に変える方法を組み合わせれば、さらに、
再構成に対する負荷を軽減できる。
【0127】このように、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の変形が実施可能であることはもちろんであ
る。
【0128】(実施の形態4)次に、本発明の画像表示
方法及びその装置を含むX線CT装置の実施の形態4を
説明する。実施の形態4の画像表示方法は、各断層画像
(以下、各スライス画像と称する。)のCT値を色彩情
報に変換し、その加算結果を表示する方法である。
【0129】マルチスライスCTのシステム構成は実施
の形態1に示された図1、図2とする。図17に制御部
及びその周辺部のブロック図を示す。図17において、
制御部20fは、複数枚のスライス画像の濃度情報を色
彩情報に変換する変換手段としてのウィンド変換部5
1、変換された色彩情報の複数枚のスライス画像を加算
する加算部53を備える。制御部20内の加算部53に
は色彩情報を持つ1枚の加算されたスライス画像を表示
するカラーモニタ7bが接続されている。
【0130】まず、CT値から白黒濃度への変換と、カ
ラーRGBの仕組みを説明する。スライス画像データは
CT値からなり、通常、そのCT値を例えば、図18
(a)に示す直線型のウィンド変換テーブルまたは図1
8(b)に示す非直線型のウィンド変換テーブルで輝度
に変換し、モノクロモニタに白黒の輝度で表示される。
モノクロモニタの各画素は、輝度変化可能な白黒単一画
素からなり、8ビット256階調表示とする。
【0131】カラーモニタ7bの各画素は赤色(Re
d),緑色(Green)、青色(Blue)の三原色
から構成され、R,G,Bの輝度値がそれぞれ独立に変
化し、結果としてカラー表示となる。
【0132】例えば、図19(a)に示す空間における
x軸,y軸,z軸がそれぞれ図19(b)に示すR,
G,B軸に対応し、ある点P1の各座標x1,y1,z
1が各輝度値R1,G1,B1である。点P1=(x
1,y1,z1)がR1,G1,B1からなる画素の色
彩と考えて良い。
【0133】次に、例えば、図20(a)に示す腹部の
肝臓生検(バイオプシ)のサジタル像の例では、S1,
S2,S3、合計3スライスの画像を再構成した場合を
考える。各々のスライス画像データは、512×512
マトリクスの画素からなり、各画素がCT値を持つ。
【0134】前記ウィンド変換部51は、S1,S2,
S3の3スライスと、例えば、赤色,緑色,青色の3原
色を対応させ、3スライスのそれぞれのCT値をR,
G,Bの輝度値に対応させるウィンド変換テーブルであ
るルックアップテーブルを持つ。CT値から輝度値に変
換する場合には、図18(a),図18(b)に示した
種々のウィンド変換テーブルが用いられる。RGBの各
色の輝度数はそれぞれ8ビット、すなわち、256階調
とする。
【0135】ここで、以下の式に従って、RGBの各色
の輝度を独立に決定し、その輝度で各画素を表示する。
すなわち、スライスS1のCT値をCT(S1),スラ
イスS2のCT値をCT(S2),スライスS3のCT
値をCT(S3)とし、前記ウィンド変換部51による
CT値から濃度への変換を関数COLORとすると、下
式(1)’のようになる。
【0136】
【数1】 第1スライス(S1) CT値=MIN→MAX:Red =0→225 第2スライス(S2) CT値=MIN→MAX:Green=0→225 第3スライス(S3) CT値=MIN→MAX:Blue =0→225 式(1) すなわち、
【数2】 Red =COLOR[CT(S1)] Green =COLOR[CT(S2)] 式(1)’ Blue =COLOR[CT(S3)]
【0137】次に、図20(a)に示す実際の腹部の肝
臓生検(バイオプシ)の例を図21に示すフローチャー
トを参照して説明する。ここでは、図20(a)に示す
ように被検体10内の肝臓55の腫瘍57に針11を刺
して組織を採取する。
【0138】まず、カラー表示モードを設定し(ステッ
プS11)、腫瘍57を含むようにX線を曝射して、ス
キャン動作を行い(ステップS13)、3スライス分の
データに束ねて再構成部32aでS1,S2,S3の3
枚の画像をリアルタイムで画像再構成する(ステップS
15)。
【0139】ウィンド変換部51は、再構成された各々
の画像にウィンド(W)、すなわち表示するCT値の上
下限を設定する。例えば、ウィンド変換部51は、図2
2(a)〜図22(c)に示すように、Red,Gre
en,Blueの全てについて、下限CT値MINを−
150、上限CT値MAXを150に設定し、針11が
図20に示す状態にあるとき、S1〜S3の各画像のC
T値から各色の輝度に変換する(ステップS17)。
【0140】そして、加算部53がS1〜S3の3枚の
画像を加算して1枚の画像を得て、上式(1)で作成さ
れた各色の輝度で、1枚の画像をカラーモニタ7bに表
示すると、図20(b)に示すようなアキシャル像がカ
ラー表示される(ステップS19)。
【0141】図20(b)において、全スライスに同じ
CT値を持つ画素は白黒表示され、CT値が150付近
では明るい白色、0付近では灰色、−150度付近では
暗い黒色になる。肝臓55は全スライスにあり、CT値
が10程度であるので、灰色になる。1枚のスライスの
みに存在する対象物は、その色のみで表示される。
【0142】例えば、CT値50の腫瘍57は、第2ス
ライスS2のみに存在するので、図22(b)に示すG
reenの輝度が高くなり、緑色で表示される(図20
(b)中では、緑色を斜線で示した。)。
【0143】針11は太い部分が青色(図20(b)中
では、青色を横線で示した。)、細い部分が緑色にな
る。その中間部分はパーシャルボリューム効果によって
S2,S3両方にCT値を持つので、GreenとBl
ueの両方の輝度が高くなり、混色となり、太い方から
青色→水色→緑色と徐々に色彩が変化する。また、図2
0(b)から分かるようにスライス位置によって肝臓5
5の下縁部分は異なるので、その部分は着色されてい
る。
【0144】このように、術者は1枚の画像を観察する
のみで、3枚の画像を観察せずに済み、かつ、各スライ
ス位置の情報が色彩情報として表示されているので、1
枚の画像だけで3次元位置情報を直感的に容易に理解で
きるから、楽に針11を操作できる。
【0145】さらに、図23(a)のサジタル像に示す
ように、針11が腫瘍57の近くに存在するが、Z軸方
向にずれた位置にあり、針11を進めると、針11が腫
瘍57からずれてしまい、針11が腫瘍57に命中しな
い。このとき、上述した処理と同様の処理を行ない、3
枚のスライス画像S1〜S3を1枚の画像としてカラー
モニタ7bに表示すると、図23(b)のアキシャル像
に示すようになる。
【0146】針11は金属であるから、CT値は150
以上であり、針先の部分は明るい赤色に抽出される。針
11は太くなるに従い、明るい赤色→黄色→水色→青色
となる。一方、腫瘍57はCT値50なので緑色に抽出
される。針先と腫瘍57の色が異なるので、針11は腫
瘍57にヒットせず(失敗)、針先がずれたスライス位
置にあることが一目で分かる。
【0147】そこで、術者は針11を刺し直す。腫瘍5
7の位置で針先の色が腫瘍57と同じ色になるように、
針11の色彩の変化に気を付けながら針先を進める。最
終的な状態のサジタル像を図24(a)に示す。上述の
処理と同様の処理を行うと、図24(b)に示すアキシ
ャル像が得られる。図24(b)において、針先と腫瘍
57で輝度は異なるが、その色は針先と腫瘍57とは共
に同じであり、針11が腫瘍57にヒット(命中)して
いることが確認できる。
【0148】このように、針先と腫瘍57との色から針
先の腫瘍57への命中または失敗が判断できる。また、
針先の色から針先の腫瘍57への命中または失敗が予測
できる。
【0149】次に、コリメータを移動させず(ステップ
S21)、術者がカラー表示モードを変更した場合には
(ステップS27)、腫瘍57を含むS2のスライス画
像だけを表示する。すなわち式(2)あるいは式
(2)’とする。式(2)なら緑色、式(2)’ならモ
ノクロの画像となる。
【0150】この場合、図24(c)に示すように、ス
ライス厚の薄い画像が表示され、腫瘍57と針先11が
表示されているので、腫瘍57に針先11がヒットして
いることが確認できる。このとき、図25に示すよう
に、不要なX線の被検体10への被爆を避けるためにX
線管12からのX線ビームをS2のみに曝射するように
コリメータ9aで制御しても良い(ステップS23)。
【0151】
【数3】 第1スライス(S1) CT値=MIN→MAX: Red =0→0 第2スライス(S2) CT値=MIN→MAX: Green=0→225 第3スライス(S3) CT値=MIN→MAX: Blue =0→0 式(2) すなわち、
【数4】 Red =COLOR[0] Green =COLOR[CT(S2)] 式(2) Blue =COLOR[0] あるいは、
【数5】 第2スライス(S2) CT値=MIN→MAX:R,G,B=0→225 式(2)’ Red =COLOR[CT(S2)] Green =COLOR[CT(S2)] 式(2)’ Blue =COLOR[CT(S2)] さらに、スキャンを続行する場合には(ステップS2
9)、ステップS13に戻り、処理を繰り返す。
【0152】なお、以上の説明では、各スライスのCT
値と各色の輝度の変換式を省略したが、非線形なガンマ
を持たせても良い。また、各スライスのCT値と各色の
輝度の変換式も、スライス毎に変更しても良い。例え
ば、S2のウィンドWを−100〜100,S1とS3
のウィンドWを−200〜200に設定したり、S2の
変換を図18(a)の直線、S1,S3の変換を図18
(b)の曲線としても良い。
【0153】ここでは、3スライスと3原色とを対応さ
せて説明したが、この対応は、スライス数とカラーモニ
タ7bの能力に応じて自由に変更して良い。例えば、5
スライスと赤色、黄色,緑色,水色,青色という5色を
対応させる。黄色はRedとGreenの50%づつの
混色、水色はGreenとBlueの50%づつの混色
である。
【0154】このため、前記ウィンド変換部51は、下
式(3),(4)の連立方程式を解いてR1,R2,G
2,G3,G4,B4,B5を決定し、それぞれのスラ
イス画像のCT値から色輝度を求める。
【0155】各々の色に占める各スライスの重みR1,
R2,G2,G3,G4,B4,B5は
【数6】 Red R1+R2=1.0 Green=G2+G3+G4=1.0 式(3) Blue =B4+B5=1.0 各々のスライスの重みを等しいとすると、
【数7】 R1=R2+G2=G3=G4+B4=B5 式(4) この後、下式(5)によってRGBの輝度を決定し、こ
の値に基づき画像を表示する。ここで、CT値はウィン
ドウ下限値を基準とした値である。
【0156】
【数8】 Red COLOR[CT(S1)×R1+CT(S2)×R2] Green=COLOR[CT(S2)×G2+CT(S3)×G3+CT (S4)×G4] 式(5) Blue =COLOR[CT(S4)×B4+CT(S5)×B5]
【0157】(実施の形態5)次に、実施の形態5で
は、MIP像風に画像をカラー表示する方法及びその装
置について説明する。MIPとはMaximum In
tensity Projectionである。
【0158】図26に制御部及びその周辺部のブロック
図を示す。図26において、制御部20gは、最大値選
択部61を有するウィンド変換部51a、前記加算部5
3を備える。最大値選択部61は複数画像の同一画素の
CT値の中で最大のCT値をMIP像のCT値として選
択する。
【0159】次に、実施の形態5の画像表示方法を説明
する。実施の形態5の画像表示方法の処理手順は、図2
1に示すフローチャートの処理手順とほぼ同様である。
但し、ステップS17における各画像のCT値から色輝
度への変換が異なるので、以下、その部分を詳細に説明
する。
【0160】平行透視像の場合には、最大値選択部61
は、式(6)に示すように複数画像の同一画素のCT値
の中で最大のCT値をMIP像のCT値として選択す
る。
【0161】
【数9】 MIP(CT値)=MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S3) 式(6) これを応用し、下式のように色と輝度を決定する。ウィ
ンド変換部51aによるスライスと色の対応は実施の形
態4に説明したものと同様である。
【0162】ウィンド変換部51aは、選択されたCT
値から色輝度への変換を以下のように行う。
【0163】(1)MAX(CT(S1),CT(S
2),CT(S3)がCT(S1)のとき Red =COLOR[CT(S1)] Green =COLOR[0] Blue =COLOR[0] (2)MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S
3))がCT(S2)のとき Red =COLOR[0] Green =COLOR[CT(S2)] Blue =COLOR[0] (3)MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S
3))がCT(S3)のとき Red =COLOR[0] Green =COLOR[0] Blue =COLOR[CT(S3)]
【0164】この方法によると、最大のCT値を持つス
ライス位置の色のみが表示される。このため、実施の形
態4と比較すると、肝臓など対軸方向に連続的で変化の
ない対象物(すなわちカラー表示が不要なもの)でも最
大CT値を持つスライスの色に表示されてしまうため、
やや見づらい。
【0165】しかし、図27(a)(図23(b)に対
応する失敗例)及び図27(b)(図24(b)に対応
する成功例)に示すように、針11や腫瘍57など対軸
方向に不連続で、スライス位置情報を明確に知りたいも
のは、色の切れ目が明確であるため、スライス位置情報
を得やすい画像となる。
【0166】(実施の形態6)次に、本発明の実施の形
態6について説明する。実施の形態6は、CT値の差が
あるしきい値以下である場合には、モノクロ表示とし、
CT値の差がしきい値を越える場合には、そのスライス
に対応した色彩表示とする方法である。
【0167】図28にそのときの構成図を示す。図28
に制御部及びその周辺部のブロック図を示す。図28に
おいて、制御部20hは、前記最大値選択部61及びC
T値比較部63を有するウィンド変換部51b、前記加
算部53を備える。
【0168】CT値比較部63は、複数のスライス画像
のCT値を比較する。ウィンド変換部51bは、CT値
の差があるしきい値以下である場合には、モノクロ情報
に変換し、CT値の差がしきい値を越える場合には、そ
のスライスに対応した色彩情報に変換する。
【0169】次に、実施の形態6の画像表示方法を説明
する。実施の形態6の画像表示方法の処理手順は、図2
1に示すフローチャートの処理手順とほぼ同様である。
但し、ステップS17における各画像のCT値から色輝
度への変換が異なるので、以下、その部分を詳細に説明
する。
【0170】まず、CT値比較部63は、複数のスライ
ス画像のCT値を比較する。
【0171】(1)MAX|(CT(S1)−CT(S
2)|,|(CT(S2)−CT(S3)|,|(CT
(S3)−CT(S1)|)≦しきい値のとき、ウィン
ド変換部51bは以下の式によりCT値をモノクロ情報
に変換する。
【0172】
【数10】Red=Green=Blue=COLOR
[MAX(CT(S1),CT(S2),CT(S
3)] (2)MAX|(CT(S1)−CT(S2)|,|
(CT(S2)−CT(S3)|,|CT(S3)−C
T(S1)|)>しきい値のとき、最大値選択部61
は、複数画像の同一画素のCT値の中で最大のCT値を
MIP像のCT値として選択する。
【0173】(2−1)MAX(CT(S1),CT
(S2),CT(S3))がCT(S1)のとき ウィンド変換部51bは、そのスライスに対応した色彩
情報に変換する。
【0174】 Red =COLOR[CT(S1)] Green =COLOR[0] Blue =COLOR[0] (2−2)MAX(CT(S1),CT(S2),CT
(S3))がCT(S2)のとき Red =COLOR[0] Green =COLOR[CT(S2)] Blue =COLOR[0] (2−3)MAX(CT(S1),CT(S2),CT
(S3))がCT(S3)のとき Red =COLOR[0] Green =COLOR[0] Blue =COLOR[CT(S3)]
【0175】実施の形態5の図27に示された肝臓55
の大部分における種々雑多なピクセル単位で色の異なる
ような部分が、モノクロで表示され、スライス方向に大
きく値の異なる部分のみがカラー表示されるので、ポイ
ントを絞った表示となり、分かり易い。
【0176】(実施の形態7)次に、本発明の実施の形
態7を説明する。実施の形態7では、ターゲットを含む
スライスなどの、特定のスライスを指定し、そのスライ
スのみカラー表示し、他のスライスのデータを加算して
モノクロ表示する方法である。
【0177】なお、前記方法を実現するための構成は、
図17に示す構成と同一であるので、ここでは、図面を
省略した。
【0178】その処理を説明すると、キーボード6から
腫瘍57を含むスライスS2を、カラー表示するスライ
スとして指定する。
【0179】すると、ウィンド変換部51は、下式に従
って各画素の色輝度を決定する。
【0180】
【数11】Red =COLOR[CT(S1)+C
T(S2)+CT(S3)] Green=COLOR[CT(S1)+CT(S
3)] Blue =COLOR[CT(S1)+CT(S
3)] 上で決定した色輝度に従ってスライス面の情報はカラー
モニタ7bに表示される。その表示結果を図29(a)
(図23(b)に対応する失敗例)及び図29(b)
(図24(b)に対応する成功例)に示す。特定スライ
ス以外(S1,S3)のスライス面の情報はRGBの値
が同じなのでモノクロで表示され、特定スライス(S
2)だけ赤色表示される。
【0181】(実施の形態8)次に、本発明の実施の形
態8を説明する。実施の形態8は実施の形態7の変形と
して、以下に示すように、指定された以外のスライスの
データのMIP像に、指定されたスライスのデータをカ
ラー表示する方法である。
【0182】
【数12】Red =COLOR[MAX(CT(S
1),(CT(S2),(CT(S3))+CT(S
2)] Green=COLOR[MAX(CT(S1),(C
T(S2),(CT(S3))] Blue =COLOR[MAX(CT(S1),(C
T(S2),(CT(S3))]
【0183】このように、実施の形態4から実施の形態
8によれば、スライス方向の位置情報(Z方向)を色情
報に変換し、各画素のCT値を色輝度に変換し、複数画
像あるいは3Dデータを1画像に合成表示したので、ス
ライス方向の位置関係,連続性などを直感的に理解でき
る。例えば、腫瘍と針先の色から腫瘍への針先の命中ま
たは失敗を容易に判断できる。
【0184】また、針先あるいは針全体の色の変化が新
たな情報を与えるので、腫瘍への針先の命中または失敗
を容易に予測できる。さらに、CT画像のカラー表示は
擬似立体視の効果がある。
【0185】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではない。例えば、CT値、輝度、スライ
ス数など種々のパラメータは一例であり、そのパラメー
タはこの例に限定されない。スライス位置情報を色彩情
報に変更して表示するという趣旨を逸脱しない範囲で適
宜応用可能である。
【0186】また、スライス位置情報を色彩情報として
表示する本方法は、前述したCT透視に限定されず、ヘ
リカルスキャンなどでボリュームデータを収集した後
の、一般的ボリュームデータ表示の際などにも適用可能
である。
【0187】ここで、ヘリカルスキャンとは、図1及び
図2に示す構成において、体軸方向に1列のX線検出器
を配置し、X線管12を連続回転させるとともに、これ
に連動して天板50を体軸方向に所定速度移動させるも
のである。これにより、複数のスライス画像からなるボ
リュームデータを得ることができる。
【0188】さらに、CTのみに限定されることなく、
MRI(核磁気共鳴装置)など一般的に適用可能であ
る。
【0189】
【発明の効果】本発明によれば、加算手段が収集された
被検体の複数の断面の投影データに対して所定数毎に加
算処理を施し被検体の複数の加算投影データを得て、再
構成手段が複数の加算断層画像を再構成し、表示手段が
複数の加算断層画像を表示するので、所定数を適切に設
定すれば、所望の厚みの断層画像が得られ、加算処理に
より再構成されるべき断層画像が減少するので、再構成
時間が短縮できる。
【0190】また、加算手段が、被検体の複数の断面の
検出データに対して所定数毎に加算処理を施し被検体の
複数の加算検出データを得て、データ収集手段が被検体
の複数の加算投影データを収集し、再構成手段が複数の
加算断層画像を再構成し、表示手段が複数の加算断層画
像を表示するので、所定数を適切に設定すれば、所望の
厚みの断層画像が得られ、前処理時間を短縮できる。
【0191】また、データ収集手段が複数の検出器から
被検体の複数の断面の投影データを収集し、再構成手段
が、複数の断層画像を再構成し、加算手段が複数の断層
画像に対して所定数毎に加算処理を施し複数の加算断層
画像を得て、表示手段が複数の加算断層画像を表示する
ので、所定数を適切に設定すれば、所望の厚みの断層画
像が得られる。
【0192】また、設定手段が、関心領域を含む断層画
像と周辺領域の断層画像との夫々に対して所定数を異な
る値に設定するので、関心領域の大きさに応じて所定数
を任意に変えられ、関心領域を主として所望の厚みの断
層画像を表示できる。
【0193】また、制御手段が、X線ビーム厚を制御し
て複数の検出器の内の一部の検出器に対応する被検体の
撮影領域にX線を曝射するので、被検体への無駄な被爆
を抑えることができる。再構成手段は、収集された一部
の検出器数以上の断面の投影データに基づき一部の検出
器数の断層画像を再構成するので、再構成の負荷が減少
できる。
【0194】また、再構成手段は、関心領域を含む断層
画像に対する周辺領域の断層画像を更新するための更新
レートよりも高い更新レートで、前記関心領域を含む断
層画像を更新し、前記表示手段は、前記周辺領域の断層
画像の表示レートよりも高い表示レートで関心領域を含
む断層画像を表示するので、リアルタイムに処理する画
像再構成及び画像表示に必要な時間を短くでき、能力の
劣る再構成装置を用いても見かけ上より高速な実用的な
複数リアルタイム再構成を行える。
【0195】また、被検体の複数のスライス位置におけ
る複数の断層画像の画素値情報を各スライス位置毎に設
定された色彩情報に変換し、変換された色彩情報を持つ
複数の断層画像を加算し、得られた色彩情報を持つ1つ
の加算断層画像を表示するので、スライス方向の位置関
係及び連続性などの直感的理解が容易になり、スライス
位置毎に断層画像を色を異なえて表示するので、例え
ば、病変部の色と針先の色とから、病変部に針先が命中
したどうかを容易に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線CT装置の実施の形態1の全体構
成図である。
【図2】実施の形態1の架台内の構成及び2次元検出器
アレイの構成を示す図である。
【図3】実施の形態1の制御部の構成ブロック図であ
る。
【図4】実施の形態1の加算部による複数の断層画像の
加算処理を説明する図である。
【図5】実施の形態1の変形例1を示す構成図である。
【図6】実施の形態1の変形例2を示す構成図である。
【図7】実施の形態1の変形例3を示す構成図である。
【図8】本発明のX線CT装置の実施の形態2の主要構
成図である。
【図9】実施の形態2の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図10】実施の形態2の変形例1の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図11】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形
例1において針が病変部に到達前の構成図である。
【図12】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形
例1において針が病変部に到達時の構成図である。
【図13】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形
例2において針が病変部に到達前の構成図である。
【図14】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形
例2において針が病変部に到達時の構成図である。
【図15】本発明のX線CT装置の実施の形態2の変形
例3を示す構成図である。
【図16】本発明のX線CT装置の実施の形態3の制御
部の構成ブロック図である。
【図17】本発明の画像表示装置を含むX線CT装置の
実施の形態4の制御部の構成ブロック図である。
【図18】CT値から輝度への変換を示す図である。
【図19】3次元位置情報と色情報との対応付けを示す
図である。
【図20】実施の形態4において3つのスライス画像を
合成して各スライス位置毎にカラー表示した図である。
【図21】実施の形態4のスライス位置情報の色情報へ
の変換処理を説明するためのフローチャートである。
【図22】CT値から色へのウィンド変換を示す図であ
る。
【図23】実施の形態4において針の腫瘍への命中が失
敗した場合のカラー表示画像を示す図である。
【図24】実施の形態4において針の腫瘍への命中が成
功した場合のカラー表示画像を示す図である。
【図25】腫瘍を含むスライス画像のみを得るためのコ
リメータのX線ビーム制御を示す図である。
【図26】本発明の画像表示装置を含むX線CT装置の
実施の形態5の制御部の構成ブロック図である。
【図27】実施の形態5において針の腫瘍への命中の失
敗及び成功におけるカラー表示画像を示す図である。
【図28】本発明の画像表示装置を含むX線CT装置の
実施の形態6の制御部の構成ブロック図である。
【図29】実施の形態7のカラー表示画像を示す図であ
る。
【図30】従来のシングルスライスCTの構成図であ
る。
【図31】従来のボリュームCTの構成図である。
【図32】複数のスライス画像を複数のモニタに表示し
た図である。
【符号の説明】
1 架台 2 寝台 3 操作卓 4 開口部 5 天板 6 キーボード 7 CRTモニタ 7b カラーモニタ 8 病変部 9 上部スリット 10 被検体 11 針 12 X線管 14 X線発生装置 16 2次元検出器アレイ 18 データ収集装置 20 制御部 21 架台寝台制御部 22 CPU 27,53 加算部 28 前処理部 30 ディスクI/F 32 再構成部 34 表示メモリ 36 メモリ 38 磁気ディスク装置 41 上部スリット制御部 43 針検出部 51 ウィンド変換部 55 肝臓 57 腫瘍 61 最大値選択部 63 CT値比較部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1回のスキャン動作で被検体の体軸方向
    に配列された複数の検出器から被検体の複数断面の投影
    データを同時に収集するデータ収集手段と、 このデータ収集手段により収集された被検体の複数の投
    影データに対して所定数毎に加算処理を施し被検体の複
    数の加算投影データを得る加算手段と、 この加算手段で得られた複数の加算投影データに基づき
    1回のスキャン動作に要する時間よりも短時間で複数の
    加算断層画像を再構成する再構成手段と、 この加算手段により得られた複数の加算断層画像を表示
    する表示手段と、を備えることを特徴とするX線CT装
    置。
  2. 【請求項2】 被検体の体軸方向に配列された複数の検
    出器からの被検体の複数の断面の検出データに対して所
    定数毎に加算処理を施し被検体の複数の加算検出データ
    を得る加算手段と、 この加算手段で得られた複数の加算検出データに基づき
    1回のスキャン動作で被検体の複数の加算投影データを
    同時に収集するデータ収集手段と、 このデータ収集手段で得られた被検体の複数の加算投影
    データに基づき1回のスキャンに要する時間よりも短時
    間で複数の加算断層画像を再構成する再構成手段と、 この加算手段により得られた複数の加算断層画像を表示
    する表示手段と、を備えることを特徴とするX線CT装
    置。
  3. 【請求項3】 1回のスキャン動作で被検体の体軸方向
    に配列された複数の検出器から被検体の複数断面の投影
    データを同時に収集するデータ収集手段と、 このデータ収集手段により収集された被検体の複数の投
    影データに基づき1回のスキャン動作に要する時間より
    も短時間で複数の断層画像を再構成する再構成手段と、 この再構成手段で得られた複数の断層画像に対して所定
    数毎に加算処理を施し複数の加算断層画像を得る加算手
    段と、 この加算手段により得られた複数の加算断層画像を表示
    する表示手段と、を備えることを特徴とするX線CT装
    置。
  4. 【請求項4】 前記複数の断層画像の中に関心領域を含
    む断層画像がある場合に、関心領域を含む断層画像と関
    心領域を含む断層画像に対する周辺領域の断層画像との
    夫々に対して前記所定数を異なる値に設定する設定手段
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れか1つの請求項に記載のX線CT装置。
  5. 【請求項5】 被検体の体軸方向に配列された複数の検
    出器の内の一部の検出器に対応する被検体の予め設定さ
    れた撮影領域にX線を曝射するようにX線ビーム厚を制
    御する制御手段と、 1回のスキャン動作で少なくとも前記一部の検出器から
    被検体の一部の検出器数以上の断面の投影データを同時
    に収集するデータ収集手段と、 このデータ収集手段により収集された一部の検出器数以
    上の断面の投影データに基づき1回のスキャン動作に要
    する時間よりも短時間で一部の検出器数の断層画像を再
    構成する再構成手段と、 この再構成手段により得られた前記一部の検出器数の断
    層画像を表示する表示手段と、を備えることを特徴とす
    るX線CT装置。
  6. 【請求項6】 1回のスキャン動作で被検体の体軸方向
    に配列された複数の検出器から被検体の複数断面の投影
    データを同時に収集するデータ収集手段と、このデータ
    収集手段により収集された被検体の複数の投影データに
    基づき1回のスキャン動作に要する時間よりも短時間で
    複数の断層画像を再構成する再構成手段と、この再構成
    手段で得られた複数の断層画像を表示する表示手段とを
    備えるX線CT装置において、 前記スキャン動作が連続して繰り返される場合に、 前記再構成手段は、関心領域を含む断層画像に対する周
    辺領域の断層画像を更新するための更新レートよりも高
    い更新レートで、前記関心領域を含む断層画像を更新
    し、 前記表示手段は、前記周辺領域の断層画像の表示レート
    よりも高い表示レートで、関心領域を含む断層画像を表
    示することを特徴とするX線CT装置。
  7. 【請求項7】 被検体の複数のスライス位置における複
    数の断層画像の画素値情報を各スライス位置毎に設定さ
    れた色彩情報に変換し、変換された色彩情報を持つ複数
    の断層画像を加算し、得られた色彩情報を持つ1つの加
    算断層画像を表示することを特徴とする画像表示方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の断層画像からなるボリューム
    データは、ヘリカルスキャン動作で収集された被検体の
    複数の断面に関する投影データにより再構成されたデー
    タであることを特徴とする請求項7に記載の画像表示方
    法。
  9. 【請求項9】 前記複数の断層画像からなるボリューム
    データは、1回のスキャン動作で収集された被検体の複
    数の断面に関する投影データにより再構成されたデータ
    であることを特徴とする請求項7に記載の画像表示方
    法。
  10. 【請求項10】 被検体の複数のスライス位置における
    複数の断層画像の画素値情報を各スライス位置毎に設定
    された色彩情報に変換する変換手段と、 この変換手段により変換された色彩情報を持つ複数の断
    層画像を加算する加算手段と、 この加算手段により得られた色彩情報を持つ1つの加算
    断層画像を表示する表示手段と、を備えることを特徴と
    する画像表示装置。
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