JP4708147B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT装置に関し、特に複数のX線センサ列を備えた検出器によってX線ビームを検出する装置に関する。
X線CT装置は、被検体を透過するX線ビームを回転させ、これにより得られたデータに基づいて被検体の断層画像や三次元画像を再構成する装置である(特許文献1参照)。X線CT装置は、人体の疾病診断用として用いられる他に、研究、実験などの目的のために、人体以外の動物や他の物体の測定においても用いられている。例えば、製薬会社においては、動物実験の検証のためにX線CT装置が用いられる。この場合、被検体としてはモルモット、ラット、マウス、ハムスターなどの小動物をあげることができる。
当初のX線CT装置は、X線センサを一列に並べた検出器によって一枚の断層データを得て、その断層データから被検体の断層像などを構成するものが主流であった。
これに対し、近年、格子状に配列された複数のX線センサによってX線ビームを検出するマルチスライス型のX線CT装置が登場した。つまり、当初は一列しか存在しなかったX線センサ列を複数列並べて、格子状に配列された複数のX線センサによって構成されたマルチスライス(複数列)検出器を用いて、複数の断層データを構成するX線CT装置が普及しつつある。
特開2004−121297号公報
マルチスライスX線CT装置を利用することにより、X線ビームを一回転させることで複数の断層データを得ることができ、さらに、複数の断層データから3次元の立体画像を得ることが可能になる。特に、格子状に配列された複数のX線センサの個数を多くする(例えば、数千列のマルチスライス検出器を用いる)ことにより、高精細な立体画像を得ることも可能になる。
その一方、マルチスライスX線CT装置では、画像形成処理のための演算時間が無視できなくなる。特に、各X線センサ列から得られる断層データから被検体の骨密度などの診断パラメータを算出する場合には、画像形成処理時間に加えて、診断パラメータの演算時間まで要してしまう。
ところが、骨密度などの診断パラメータを算出する場合には、全てのX線センサ列から得られる断層データを利用しなくてもよい場合が多い。例えば、数千列のX線センサ列を備えている装置であっても、そのうちの百程度のX線センサ列から得られる断層データを利用することにより、十分な精度で診断パラメータを算出することが可能である。つまり、診断パラメータを算出する場合には、高精細な立体画像を構成するために必要なX線センサ列の全てを利用する必要がない。
本発明は、このような背景において成されたものであり、その目的は、複数のX線センサ列によってX線ビームを検出するX線CT装置において必要最小限の断層データだけを解析する技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の好適な態様であるX線CT装置は、被検体を透過するX線ビームを発生するX線発生部と、複数のX線センサ列によって形成される格子状配列の複数のX線センサによって前記X線ビームを検出するX線検出部と、前記各X線センサ列ごとに得られる前記被検体の断層データを解析する解析部と、を有し、前記解析部は、複数のX線センサ列から得られる複数の断層データのうちの一部の断層データのみを解析する、ことを特徴とする。
望ましい態様において、前記解析部は、段階的に得られる複数の断層データの各々から被検体の診断パラメータを算出し、段階的に算出される複数の診断パラメータが所定の収束条件を満たすまで診断パラメータを算出することを特徴とする。望ましい態様において、前記所定の収束条件は、段階的に算出される複数の診断パラメータの変化率によって定義されることを特徴とする。望ましい態様において、前記所定の収束条件は、段階的に算出される複数の診断パラメータの変動係数によって定義されることを特徴とする。望ましい態様において、前記各診断パラメータは被検体の骨密度であることを特徴とする。望ましい態様において、前記各診断パラメータは被検体の脂肪量であることを特徴とする。
本発明により、複数のX線センサ列によってX線ビームを検出するX線CT装置において必要最小限の断層データだけを解析することが可能になる。例えば、解析結果の信頼性を確保できる程度の断層データだけを解析することにより、画像再構成のための演算時間を大幅に短縮することが可能になる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、X線CT装置の一例が示されている。このX線CT装置は、例えばマウス、ラット、ネズミ、モルモット、ハムスターなどの小動物のCT測定に適した装置である。このX線CT装置は、大別して測定部10と演算制御部12とによって構成される。
測定部10はガントリ18を備えた本体16を有する。本体16の上面16Aには開口が形成され、その開口からアーム26が上方に突出している。アーム26は後述するスライド機構の一部をなすものであり、そのアーム26は容器24に連結され、それを中心軸方向にスライド運動する。
一方、ガントリ18内には後述する測定ユニット(X線発生器、X線検出器)が収納され、それらは回転中心軸回りにおいて回転運動する。ガントリ18の中央部には回転中心軸方向に空洞部18Aが形成されている。
容器24は被検体としての小動物を収納するカプセルであり、その容器24は本実施形態において略円筒形状を有し、その容器中心軸が回転中心軸に一致した状態で配置される。具体的には、容器24の基端部76が上述したアーム26の上端部に着脱自在に装着される。この場合において、着脱機構としては各種の係合機構あるいはネジ止め機構などを挙げることができる。上述したように、容器24は中空の円筒形状を有しており、その内部には小動物が配置されるが、このような構成により、小動物の体毛が直接的にガントリ18に接触することなどを防止できる。また、小動物の排泄物や離脱体毛などが外部に放出されてしまう問題を防止できる。さらに、後述するように、小動物を拘束することが可能となるので、CT画像を再構成する場合における画像ぶれなどの問題を防止することができる。なお、サイズや形状が異なる複数種類の容器を用意して選択的に使用するのが望ましい。
アーム26に対して容器24が装着された後、アーム26が回転中心軸方向に沿って前方に駆動され、これにより、ガントリ18の空洞部18A内に容器24が差し込まれる。この時、被検体における所定位置の断面に対してX線ビームが設定されるように、容器24の位置決めがなされる。また、必要に応じてそのような測定位置は連続的にあるいは段階的に変更されてもよい。
本体16の上面16A上には操作パネル20が設けられており、この操作パネル20は複数のスイッチや表示器などを有する。この操作パネル20を利用してユーザは測定現場において装置の動作を操作することが可能となる。本体16の下方には複数のキャスター22が設けられている。ちなみに測定部10の高さは例えば100cmである。
次に演算制御部12について説明する。演算制御部12は測定部10に対してケーブル14によって電気的に接続される。測定部10と演算制御部12は同一の室内に設けられてもよいし、互いに別々の場所に設置されてもよい。また、測定部10と演算制御部12が一体的に形成されてもよい。例えば、測定部10の装置筐体内に演算制御部12が組み込まれてもよい。演算制御部12は通常のコンピュータシステムなどによって構成され、具体的には、プロセッサ30、表示器32、キーボード36、マウス38、記憶装置34及びプリンタ40などを有している。この演算制御部12により、測定部10の動作が制御され、また、測定部10から伝送されるデータに基づいてCT画像の構成や診断パラメータの算出が行われる。
図2には、図1に示したX線CT装置の各構成がブロック図として示されている。回転中心軸Oを間において、一方側にX線発生器52が設けられ、他方側にX線検出器60が設けられている。X線発生器52の照射側にはコリメータ54が設けられている。X線発生器52は立体的な末広形状の(コーンビーム形状の)X線ビーム56を生成する。一方、X線検出器60は複数の(例えば512個)のX線センサを一列に並べたX線センサ列を複数列(例えば64列)並べた、格子状配列の複数のX線センサを備えている。ちなみに、各X線センサ列を構成する複数のX線センサは直線的に配列されてもよいし、円弧状に配列されてもよい。なお、図2においては、X線発生器52と共に用いられる高電圧源やX線検出器60と共に用いられるデータ処理回路などについては図示省略されている。
図2において符号58は有効視野を示している。これは、X線ビーム56を回転走査させた場合におけるCT画像が構成可能な円形の領域である。ちなみに、この有効視野58は、被検体あるいは回転中心軸と、X線発生器52及びX線検出器60のそれぞれの位置関係に応じて定まるものである。本実施形態においては次に説明する変位機構62が設けられているため、それらの位置関係を変更してCT画像の倍率を機械的に可変することが可能である。
すなわち、変位機構62には、X線発生器52及びX線検出器60が連結されており、変位機構62はX線発生器52及びX線検出器60の間の距離を維持したまま、それら(つまり測定ユニット)をX線ビーム56のビーム軸方向に変位させる機能を有する。この場合において、回転中心軸Oは不変であり、すなわち上述した容器を何ら移動させることなく測定ユニット側を移動させて倍率の変更を行い得る。なお、変位機構62は変位力を発生するためのモータ62Aを備えている。
ガントリ回転機構66は、後述する回転ベースを回転させることにより、それに搭載された変位機構を含む各構成の全体を回転駆動する機構である。変位機構62には、測定ユニットが搭載されているため、変位機構62によって所望の位置に位置決めされた測定ユニットがその位置を保持したまま回転駆動されることになる。ガントリ回転機構66は、その駆動力を発生するためのモータ66Aを有する。
スライド機構68は図1に示したアーム26をスライド運動させる移動機構であり、その駆動力はモータ68Aによって発生される。操作パネル20は上述したように本体の上面に設けられる。測定部10側に設けられたローカルコントローラ(図示せず)に対して操作パネル20を接続し、そのローカルコントローラと演算制御部12とが相互に通信を行うように構成してもよい。
ちなみに、図2には、様々な機構62,66,68などが示されていたが、それらの機構による位置あるいは変化を検出するためにセンサを設けるのが望ましい。そして、それらのセンサの出力信号に基づいて演算制御部12がいわゆるフィードバック制御を行うようにするのが望ましい。また、変位機構62による倍率の可変はユーザ入力により行わせてもよいし、例えば被検体サイズあるいは容器のサイズを自動検知し、その検知したデータに基づいて自動的に倍率を設定するようにしてもよい。さらに、あらかじめ容器の種別などが登録される場合においては、その登録された情報を利用して倍率の設定を行うようにしてもよい。さらに、図2に示す例では、スライド機構68が駆動源としてのモータ68Aを有していたが、そのスライド力を人為的に発生させるようにしてもよい。
次に、演算制御部12について説明すると、上述したように、プロセッサ30には、表示器32、記憶装置34、キーボード36、マウス38、プリンタ40などが接続されている。また、外部装置との間でネットワークを介して通信を行うための通信部42が接続されている。
プロセッサ30は、CPU、動作制御プログラム、画像処理プログラム、診断パラメータ算出プログラムなどによって構成されるものである。図2にはその代表的な機能が示されており、プロセッサ30は、動作制御部44及び再構成演算部46を有している。動作制御部44は、測定部10における全体の動作を制御している。再構成演算部46はX線ビームの回転走査によって得られる多くのデータに基づきCT画像(断層画像データ)を構成し、さらに、構成された断層画像データを利用して被検体の診断パラメータを算出する。この場合において、各X線センサ列から得られるデータに基づいて各X線センサ列に対応した断層画像データが構成され、そして、複数のX線センサ列から得られる複数の断層画像データが構成される。但し本実施形態においては、後に詳述するように、断層画像データは、診断パラメータの算出に必要な最小限のものだけが形成されればよい。再構成演算については公知の各種の手法を利用することが可能である。なお、上述した倍率の可変にあたっては、再構成演算で用いられる演算式は基本的にそのまま用いることができる。しかしながら、特殊な倍率の可変方式が適用される場合においては必要に応じて再構成演算式の一部を変更するようにしてもよい。
表示器32には、断層画像データから得られる断層画像や診断パラメータなどが表示される。その場合においては倍率(拡大率)を表す数値あるいはスケールなどを表示するのが望ましい。
次に、上述したX線CT装置によるX線ビームの発生と検出原理について説明する。
図3は、X線ビームの回転原理を説明するための図である。図3において、符号100は回転中心軸を示しており、X線CT装置においては、その回転中心軸100を回転中心としてX線発生器52及びX線検出器60が回転運動を行い、それぞれ、破線で示される位置52´及び位置60´に移動する。この場合において、X線ビーム101が回転走査される場合における内接円によって有効視野102が定義される。この有効視野102は撮影範囲に相当する。なお、X線ビーム101は次に示すように立体的な末広形状をもったコーンビームである。
図4は、コーンビーム形状のX線ビームとマルチスライス検出器を説明するための図である。X線発生器52は、図4に示すように、立体的な四角錐形状のX線ビーム(コーンビーム)56を生成する。そして、X線ビーム56は被検体80を透過して、X線検出器60によって検出される。
X線検出器60は、格子状に配列された複数のX線センサ60Aによって構成されている。複数のX線センサ60Aは、図4において横方向に一列に並べられてX線センサ列を構成し、そして、それらX線センサ列が縦方向にN列に配列されて、マルチスライス型のX線検出器60(マルチスライス検出器)を構成している。ちなみに、X線センサ列は、例えば、数十から数百個(望ましくは、512個)のX線センサで構成される。また、X線センサ列の列数Nは、例えば、数十から数千列(望ましくは、64列)である。なお、格子状に配列される複数のX線センサ60Aは、平面状に配列されてもよいし、回転中心軸100を軸とする円柱の側面に沿うように配列されてもよい。
前述のように、X線発生器52及びX線検出器60は、変位機構(図2の符号62)によって連結されており、変位機構はX線発生器52及びX線検出器60の間の距離を維持したまま、それらを回転中心軸100を回転中心として回転運動させる。これにより、被検体80を透過するX線ビーム(コーンビーム)56が回転走査される。
また、回転走査の結果として各X線センサ列から得られる検出データに基づいて、再構成演算部(図2の符号46)において、各X線センサ列ごとに被検体80の断層画像データが構成される。そして、再構成演算部は、断層画像データに基づいて被検体80の診断パラメータを算出する。その際、本実施形態においては、全てのX線センサ列(N列のセンサ列)に対応する全ての断層画像データを構成することなく、診断パラメータの精度を確保するのに十分な必要最小限の断層画像データのみを構成する。
図5は、本実施形態のX線CT装置による診断パラメータの算出手順を示すフローチャートである。以下、図5のフローチャートの各ステップごとにその処理内容を説明する。
S500では、N列のマルチスライス検出器の全てのX線センサ列を利用して、被検体のX線CT撮影が実施される。つまり、被検体に対してX線ビーム(コーンビーム)が回転走査され、第1列目のX線センサ列から第N列目のX線センサ列の全てのX線センサ列によってX線ビームの検出が行われる(図4参照)。
ちなみに、従来のマルチスライス型X線CT装置では、全てのX線センサ列によってX線ビームの検出が行われた後、全てのX線センサ列に対応する断層画像データが再構成されていた。本実施形態では、以下に説明するS502からS508において、診断パラメータの算出に必要な断層画像データのみが再構成される。
S502では、X線センサ列の列数をカウントするためのカウント値2が、X線センサ列の全列数Nを超えているか否かを確認する。iの初期値は0(ゼロ)であり、後に必要に応じてS508において1ずつ加算される。初期段階ではi=0であるため、S502からS504へ進む。
S504では、2枚の断層画像データが再構成され、そして、再構成された断層画像データに基づいて診断パラメータが算出される。初期段階ではi=0つまり2=1枚の断層画像データのみが再構成される。ここで、再構成される断層画像データは、例えば、第N列目のX線センサ列(図4参照)に対応したデータである。つまり、再構成演算部(図2の符号46)は、第N列目のX線センサ列から得られるデータに基づいて、第N列目のX線センサ列に対応した断層画像データのみを再構成し、そして、再構成された断層画像データから診断パラメータを算出する。診断パラメータは、例えば、骨密度、内臓脂肪量、筋肉量、体脂肪率などである。
S506では、算出された診断パラメータが収束条件を満足しているか否かを確認する。収束条件は、例えば、診断パラメータの変化率や診断パラメータの変動係数によって定義される。数1は、診断パラメータの変化率によって定義される収束条件を示している。
Figure 0004708147
数1においてPは、X線センサ列の列数をカウントするためのカウント値2によって決定される枚数(2枚)の断層画像データから得られるパラメータであり、各断層画像データから得られる診断パラメータの平均値である。つまり、例えば、S504において、二枚の断層画像データが形成されて各々に対応した診断パラメータが算出された場合には、二枚の断層画像データから得られる二つの診断パラメータの平均値がPとなる。なお、i=0つまり2=1枚の初期段階では、一枚の断層画像データから得られる診断パラメータをPとしてもよいし、一枚の断層画像データの場合にはS506において収束条件を判断せずにS508へ進むようにしてもよい。
また、数1において、Pi−1は、2i−1枚の断層画像データから得られるパラメータであり、収束条件が満たされるまで繰り返し実行されるS504において、前回算出された診断パラメータの平均値である。つまり、例えばi=2の場合には、数1によって、i=2の段階におけるPとi=1の段階におけるPとの差が検討されることになる。なおi=0の初期段階では、Pi−1の値が得られないため、例えば、Pi−1の値として何らかの初期値を代入してもよいし、i=0の初期段階ではS506において収束条件を判断せずにS508へ進むようにしてもよい。
そして、数1におけるKは、パラメータPの収束度合い(精度)を定義する定数である。Kの設定値は、例えば、0.2(パーセント)などである。このように、S506では、変化率によって定義される数1の収束条件を利用して、設定値Kとの比較から収束したか否かの判断がなされる。S506で収束していないと判断されるとS508へ進む。
S508では、カウント値2のiが1つインクリメントされる。そして再びS502へ進み、カウント値2が、X線センサ列の全列数Nを超えているか否かを確認する。さらに、X線センサ列の全列数Nを超えていなければ、再びS504に進み、2枚の断層画像データが再構成され、そして、再構成された断層画像データに基づいて診断パラメータが算出される。
つまり、S504では、iの増加に応じて、2=1,2,4,8,・・・枚の断層画像データが段階的に再構成されることになる。前述のとおり、i=0つまり2=1枚の場合には第N列目のX線センサ列(図4参照)に対応した断層画像データが再構成される。そして、i=1つまり2=2枚の場合には、第N列目のX線センサ列に加えて、第N/2列目のX線センサ列に対応した断層画像データが再構成される。さらに、i=2つまり2=4枚の場合には、第N列目、第N/2列目のX線センサ列に加えて、第N/4列目、第3N/4列目のX線センサ列に対応した断層画像データが再構成される。
このように、S504では、iの増加に応じて、(N/2)×L列目(L=1,2,4,・・・,2)のX線センサ列に対応する断層画像データが再構成され、さらに、各断層画像データから診断パラメータが算出される。そしてiの増加に応じて断層画像データが段階的に再構成される度にS506において収束条件が判断される。
つまり、図5のフローチャートでは、S506で収束していないと判断される度に、S508でiが1つずつインクリメントされ、S502からS506までの処理が繰り返し実行されることなる。なお、iがインクリメントされた結果、S502においてカウント値2がX線センサ列の全列数Nを超えていると判断された場合には、S510へ進む。また、S506において収束したと判断された場合にもS510へ進む。そして、S510では、算出された診断パラメータの値などが画像表示される。診断パラメータの表示については後に図6を利用して説明する。
なお、図5のS506では、診断パラメータの変動係数によって定義される次式の収束条件を利用してもよい。
Figure 0004708147
数2においてPは、数1における定義と同じであり、X線センサ列の列数をカウントするためのカウント値2によって決定される枚数(2枚)の各断層画像データから得られる診断パラメータの平均値である。そして、数2における変動係数CVは、Pに関する標準偏差SDや平均値AVによって定義される。また、数2におけるMは、変動係数の算出範囲であり、例えば、M=3に設定される。また、数2におけるCVKは、変動係数の収束度合い(精度)を定義する定数であり、CVKは、例えば、0.2(パーセント)などに設定される。
このように、S506では、変動係数によって定義される数2の収束条件を利用してもよい。なお、数2の収束条件を利用する場合には、標準偏差や平均値を求める際の算出範囲がM=3に設定されているため、予め4個(M+1個)のパラメータ(P,P,P,P)のパラメータを算出してから収束判定が行われる。
以上のように、本実施形態では、S506において収束条件を判断することにより、診断パラメータの信頼性を確保できる程度の断層画像データだけを解析すればよいため、画像再構成のための演算時間を大幅に短縮することが可能になる。例えば、1枚の断層画像を再構成するのに1.0秒、さらに1枚の断層画像から診断パラメータを算出するのに0.3秒の演算時間が要する場合を仮定すると、1000枚の断層画像を再構成して1000枚分の診断パラメータを得るためには、1000+300=1300秒の演算時間を要することになる。これに対し、本実施形態において、例えば32枚の断層画像で収束条件が満足された場合には、(0.3秒+1.0秒)×32枚=41.6秒で十分な精度の診断パラメータを得ることが可能になる。
図6には、診断パラメータの収束過程を示すグラフ(A)と、収束結果として得られた診断パラメータの表示態様(B)が示されている。
図6(A)は、横軸をi、縦軸を診断パラメータである骨密度としたグラフである。図5を利用して説明したように、本実施形態では、X線センサ列の列数をカウントするためのカウント値2のiがインクリメントされながら、診断パラメータの平均値Pが収束条件を満たすまで解析が実行される。図6(A)には、iがインクリメントされてi=7となった段階で収束条件が満足した例を示している。つまり、2=128枚の断層画像データから得られる骨密度の平均値が1.000mg/cmで収束条件を満たした場合を示している。
この場合、図6(B)に示すように、収束段階における骨密度(骨密度の平均値)の値(1.000mg/cm)や、収束段階における断層画像データの枚数(解析対象スライス数)の値(128)が表示部(図2の符号32)などに表示される。図6(A)に示すグラフを表示部に表示してもよい。
なお、図6に示す表示態様はあくまでも一例に過ぎない。例えば、必要に応じて、解析対象となった断層画像データから得られる断層画像を表示させてもよい。また、画像再構成のための処理時間を惜しまないのであれば、全てのX線センサ列から得られる断層画像データに基づいて被検体の3D画像を表示させてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、上述した実施形態では小動物のCT測定に適した装置を示したが、装置の大きさなどを適宜変更して、本発明を人のCT測定に適した装置に応用してもよい。なお、人を測定対象とする装置においては、X線による人体への影響、特にX線被爆などの影響を十分に考慮した装置設計が必要であることは言うまでもない。
本発明に係るX線CT装置の全体構成図である。 本発明に係るX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。 X線ビームの回転原理を説明するための図である。 コーンビームとマルチスライス検出器を説明するための図である。 本発明に係るX線CT装置による診断パラメータの算出手順を示すフローチャートである。 収束過程を示すグラフと診断パラメータの表示態様を示す図である。
符号の説明
10 測定部、12 演算制御部、30 プロセッサ、46 再構成演算部、52 X線発生器、56 X線ビーム、60 X線検出器。

Claims (5)

  1. 被検体を透過するX線ビームを発生するX線発生部と、
    複数のX線センサ列によって形成される格子状配列の複数のX線センサによって前記X線ビームを検出するX線検出部と、
    前記各X線センサ列ごとに得られる前記被検体の断層データを解析する解析部と、
    を有し、
    前記解析部は、段階的に枚数を増加させつつ得られる断層データに基づいて、各段階ごとに被検体の診断パラメータを算出し、各段階において算出された診断パラメータが所定の収束条件を満たすまで、複数の段階に亘って診断パラメータの算出を繰り返す、
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 請求項に記載のX線CT装置において、
    前記所定の収束条件は、段階的に算出される複数の診断パラメータの変化率によって定義される、
    ことを特徴とするX線CT装置。
  3. 請求項に記載のX線CT装置において、
    前記所定の収束条件は、段階的に算出される複数の診断パラメータの変動係数によって定義される、
    ことを特徴とするX線CT装置。
  4. 請求項からのいずれか1項に記載のX線CT装置において、
    前記各診断パラメータは、被検体の骨密度である、
    ことを特徴とするX線CT装置。
  5. 請求項に記載のX線CT装置において、
    前記各診断パラメータは、被検体の脂肪量であり、
    前記所定の収束条件は、複数の断層データに対応した複数の脂肪量に関する平均値に基づいて定義される、
    ことを特徴とするX線CT装置。
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