JP2009500136A - X線又は赤外線による撮影方法及び撮影装置 - Google Patents

X線又は赤外線による撮影方法及び撮影装置 Download PDF

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Abstract

X線による身体の撮影方法及び撮影装置であって、被検体を受容する支持体と、X線ビームを放射する光源(11a、11b)と、X線ビームにより照射される検出器(13a、13b)と、検出された光度をデータに変換する変換器(15)と、光源(11a、11b)及び検出器(13a、13b)に対して回転軸を中心として移動可能に取り付けられた支持体を或る回転角度だけ回転させる手段(31)と、コンピュータ(27)であって、当該コンピュータを適切にプログラムすることによって、好適には直交する一組の回転角度に対して検出器(13a、13b)の帯状領域で取得したデータをn個の平均値及びm個の平均値にし、このn個の平均値及びm個の平均値を用いて初期画像(n、m)を形成し、最小二乗法によって減衰係数を調整することにより調整画像を取得し、次いで、好適には直交する様々な回転角度の組で取得したデータに対して上記ステップを繰り返し、調整画像を重ねて一項ずつ平均を出すことにより、被検体の減衰係数を表す合成画像を取得する、コンピュータ(27)とを使用する、X線による身体の撮影方法及び撮影装置。
【選択図】 図26

Description

本発明は、
被検体を受容する支持体と、
被検体を照射するか、若しくは照らすために伝播方向に沿ってX線ビーム又は光線ビームを放射する光源と、
X線又は光線による被検体の通過に応じて減衰される光度を検出するために、該ビームにより照射されるか、若しくは照らされる検出器と、
検出された光度を、被検体によるX線又は光線の減衰を求めることができるデータに変換するアナログ−デジタル変換器とを含む、
X線又は赤外線による身体の撮影方法及び撮影装置に関する。
このような装置は、例えば米国特許第3924131号明細書又は米国特許第3919552号明細書から既知である。
スキャナーグラフ(又はコンピュータ断層撮影法)は、1968年にEMI社のエンジニアであるG.N.Hounsfieldにより発見された。
1972年の特許の名称は、「A method and apparatus for examination of a body by radiation such as X or gamma−radiation」とされている。
当該発明によって、本発明者は1979年にノーベル賞を受賞した。
発明の原理は、以下の通りである。
X線ビームが、所定の平面をスキャンし、器官をまっすぐ通過し、X線プレート又はX線検出器にあたる。
器官の通過によって、ビームは減衰されるが、検出器によってこの減衰を測定する。
断層面の交差スキャンによって、一連の情報を生成し、接続されたコンピュータの適切なソフトウェアにより、これらの一連の情報を処理する。
実際、減衰は、不均質な媒質内の各走査軸に沿って、光電吸収とコンプトン効果による散乱とを考慮しながら指数分布により表すことができる。
基準値をI0とし、点Xにおける値をIxとすると、この関係式は、以下の式で表せる。
Figure 2009500136
上記の式により、離散化によって、以下の式が導かれる。
Figure 2009500136
連続値A1,A2,…,Anは、X1,X2,…,Xnにより定義される各セグメントの値に相当する。
それにより、一連の等式によって、正確な角度(又は位置)に関連する各スキャンの輪郭を表すことができる。
減衰係数の基準値に対する相対値、例えば水又は適切に選択された他の全ての分子の値によって、特定の尺度を定義できる。
使用される尺度は、大抵の場合、あらゆる生体で豊富にみられる分子、すなわち水に関するものになる。
水の減衰係数をA(h2o)とすると、以下の相対尺度を使用できる。
Figure 2009500136
水は人体の不可欠な成分であるので、水の減衰係数値は1又は0に等しいと定義でき、これによって使いやすい計数システムが作られる。
また、得られる情報を(視覚的に)表す方法に応じて、他のシステムを用いてもよい。
骨に対しては1000という値が、空気に対しては−1000という値がしばしば選択される。
実際には小セル又は基本ゾーンを画定する、十分な数の交差スキャンの情報処理により、スキャン数がセル数に等しいという条件で線形方程式全体を解くことができる。
情報の編集及び使用は、接続されるコンピュータにより実施される。
コンピュータは、データ全体を収集し、各基本ゾーンの減衰係数値を計算する。
計算により得られた情報を、コンピュータ断層撮影面のマップによって表す。
マップ全体が、この分析の3次元スキャン画像を構成し、これによって縦断面又は横断面が得られる。
そのため、組織の実際の内部画像に基づいて医学的な解釈が行われる。
このような画像により、脳の状態と共に幾つかの骨の状態を確認し、腫瘍その他の異常を検出できる。
上記診査は、例えば超音波エコグラフィー又は磁気共鳴画像法等の他の診査の後に行われるか、又はこれらの他の診査によって補われる。
彼によって手ほどきされたスキャナとスキャナ方法とは、依然として医学的な診査の不可欠なツールである。
当初は、およそ角度が3度ずつの一連の角方向移動を百回ほど繰り返していた。
その後の改良により、多数の検出器によって同じ瞬間に実施される測定数を増やすのに十分な長さの検出バーに、複数のビームを組み合わせることが可能になった。
第5世代のスキャナでは、断層面に対して垂直な検出バーを用いることにより、あらゆる移動を回避している。
得られる画像は、
各投影に対して減衰値を得るステップと、
一つの輪郭の複数値を計算するステップと、
各断層面を行列で表すステップと、
特定のマップにより各表示を示すステップと、
空間的なマップシステムを設定するステップとを含む、プロセスから生成される。
今日では、各基本ゾーンの容積が、mm3単位にまでなっている。
しかしながら、生きた細胞数は1mm3中に約10億個であるので、顕微鏡の尺度とはかけ離れている。
人間の細胞の平均寸法は10ミクロンである。
人体内で発見される微生物の大きさは、約1μm3であることもある。
癌の早期検出では、精細度利得を著しく向上させることが必要とされている。
しかし、所定の患者に対するシステムの使用時間は、明確な経済閾値を超えることはできない。
その一方で、特に輪郭数が増えると照射量が増す。
実際には、癌の小結節は、関係する血管構築を引き起こす時に成長が加速されることが認められており、この現象は、臨界寸法が例えば50〜500ミクロンに達する時に生ずる。
従来の方法では、50ミクロン相当の精細度に達するために、照射量と計算時間とを8000で乗じている。
米国特許第3924131号明細書 米国特許第3919552号明細書
本発明の目的は、上記の従来技術における既知の装置を改良し、照射量とデータ処理中のコンピュータの計算時間とを削減することにより、診査と、この診査によって得られる画像との精細度を上げることにある。
このために、本発明は、X線又は赤外線による身体の撮影方法であって、被検体が支持体に受容され、
伝播方向に沿ってX線ビーム若しくは光線ビームを放射する光源により被検体を照射するか、又は照らし、
ビームにより照射されるか、若しくは照らされる検出器により、X線又は光線による被検体の通過に応じて減衰される光度を検出し、
アナログ−デジタル変換器により、検出された光度を、被検体によるX線又は光線の減衰を求めることができるデータに変換し、
枠に取り付けられる光源及び検出器に対して回転軸を中心として移動可能に取り付けられる支持体を或る回転角度だけ回転させるか、或いは支持体に対して回転軸を中心として移動可能な枠に取り付けられる光源及び検出器を或る回転角度だけ回転させ、
適切にプログラムされたコンピュータを用いて、
(1) 第1の回転角度に対して検出器の帯状領域で検出される光度を変換して得られるデータを、帯状領域のn個の基本セグメントの内部でn個の平均値にすると共に、好適には第1の回転角度とは90度異なる第2の回転角度に対して検出器の帯状領域で検出される光度を変換して得られるデータを、帯状領域のm個の基本セグメントの内部でm個の平均値にするステップであって、
n個の基本セグメントとm個の基本セグメントとが、回転軸に垂直な対象物の断層面のn×m個の基本ゾーンから成るアレイに相当し、得られたn個の平均値とm個の平均値とが、それぞれ列生成ベクトルの項と行生成ベクトルの項とを構成することによる、平均値を出すステップと、
(2) 行列項(Bij)を各基本ゾーンに割り当てることによって、2個の生成ベクトルの項で初期行列(n、m)を形成するステップであって、行列項は、減衰係数を示すと共に、行生成ベクトルの項の数(m)により列生成ベクトルの対応項(i)を割ったものと、列生成ベクトルの項の数(n)により行生成ベクトルの対応項(j)を割ったものとを足して2で割ることにより定義される、初期行列を形成するステップと、
(3) 初期行列の各行で行列項(Bij)の和により定義される行の境界値と、初期行列の各列で行列項(Bij)の和により定義される列の境界値と、行又は列のひずみとしての生成ベクトルの項とを考慮し、以下の式を用いることによって、最小二乗法により各基本ゾーンの減衰係数を調整するステップであって、
Figure 2009500136
この場合、この式において、
Cij=所望の値、
Bij=初期の推定値、
(n)=初期行列の行の数、
(m)=初期行列の列の数であり、
全てのiの値に対して列jのひずみは、
Figure 2009500136
全てのjの値に対して、行iのひずみは、
Figure 2009500136
であり、
これにより、調整値(Cij)を用いて計算した行及び列の境界値が各行及び各列に対して行生成ベクトル及び列生成ベクトルの項にそれぞれ等しい調整行列を得る、各基本ゾーンの減衰係数を調整するステップと、
(4) 様々な回転角度の組で取得したデータに対してステップ(1)〜ステップ(3)を繰り返すステップと、
(5) 様々な回転角度の組で得られた調整行列を回転演算子で処理するステップであって、全体を同一組の角度(0度と90度)に重ね、次いで、重ねられた調整行列の平均値を一項ずつ出すことにより、被検体の減衰係数の画像をアレイにより求められる精細度で表す合成行列を得る、調整行列を処理するステップ、
とを実施する、X線又は赤外線による身体の撮影方法を対象とする。
二重検出のために、枠は、好適には90度異なる、軸方向の第1の伝播方向及び第2の伝播方向に沿って第1のX線ビーム又は光線ビーム及び第2のX線ビーム又は光線ビームを放射する2個の光源と、第1のビーム及び第2のビームにより照射されるか、若しくは照らされる2個の検出器とを含み、
適切にプログラムされたコンピュータを用いて、
第1の帯状領域及び第2の帯状領域が延びている回転軸(19)に垂直な対象物の断層面に対して、第1の検出器(13a)の第1の帯状領域で検出された光度を変換して得られるデータの平均値を出すと共に、第2の検出器の第2の帯状領域で検出された光度を変換して得られるデータの平均値を出すことによって、ステップ(1)を実施する。
簡単のために、一般に行数と列数とが等しくなるように断層を形成する(n=m)。
広範囲に実施するために、光源の一つ又は複数の制御パルスによって、回転軸に平行に被検体の或る範囲を照射するか、若しくは照らし、適切にプログラムされたコンピュータを用いて、以下の追加ステップを実施する。
(6) 検出器の照射された若しくは照らされた範囲全体で検出される光度を変換して得られるデータを記録し、
(7) 第1の回転角度及び第2の回転角度に対して検出器の照射された若しくは照らされた範囲の帯状領域で、又は、それぞれ、第1の検出器及び第2の検出器の第1の帯状領域及び第2の帯状領域で検出された光度を変換して得られるデータを呼び出し、
呼び出されたデータに基づいてステップ(1)〜ステップ(5)を実施する。
光源を円錐ビーム又は角錐ビームとして投影することにより、被検体の範囲、さらには全体を照射するか、若しくは照らす場合、
適切にプログラムされたコンピュータを用いて、
(8) 円錐ビーム又は角錐ビームの幾何学的な頂部と検出器との間でビームの軸方向に沿った距離と、幾何学的な頂部と検出器の照射された若しくは照らされた範囲の帯状領域の基本セグメントとの距離とに依存する修正係数で、呼び出されたデータを乗じることによって、該呼び出されたデータを修正し、この修正が、回転軸に沿って被検物を仮想拡大することに相当し、
呼び出されて修正されたデータに基づいてステップ(1)〜ステップ(5)を実施する。
本発明は、本発明による方法を実施するように特別に設計された装置であって、特に被検体が個人の身体である場合、第1の実施の形態では、
被検体を受容するための支持体と、
被検体を照射するか、若しくは照らすために伝播方向に沿ってX線ビーム又は光線ビームを放射する光源と、
X線又は光線による被検体の通過に応じて減衰される光度を検出するために、ビームによって照射されるか、若しくは照らされる検出器、
とを備え、さらに、該装置において、
支持体と、光源及び検出器とは、個人が立った位置又は座った位置で支持体に受容されるように、垂直な回転軸を中心として支持体が光源及び検出器に対して移動可能である、特別に設計された装置にまでおよぶものである。
支持体は、垂直な回転軸を中心として回転する台を有することができ、好適には、個人を固定する手段又はX線が透過できる椅子を備えている。
光源及び検出器は、2個の光源と2個の検出器とに分割されることにより、それぞれ、2個の検出器を照射するか、若しくは照らすために、好適には、2つの直交方向に沿って伝播する2個のX線ビーム又は光線ビームを形成することができる。
支持体と、場合によっては回転台とは、好適にはX線を通さない小部屋に配置され、光源又は検出器は、接合モジュールを介してX線を放射若しくは受光し、当該接合モジュールは、垂直移動手段によって垂直に並進することにより小部屋の壁に作られた窓の正面で移動し、また、水平移動手段によって水平に並進することにより窓を介して移動して小部屋に通じる。
光源及び検出器は、同期制御される垂直移動手段により接合モジュールに対して垂直に並進可能である。
窓を形成する開口部を開放するために、スライドパネルが、有利には、小部屋の門形の枠内で上昇手段により群ごとに引き上げられ、この窓を介して接合モジュールが水平移動して小部屋に通じる。
光源及び検出器は、支柱により支持されながら垂直な回転軸を中心として回転移動可能である。
第2の実施の形態では、本発明による方法を実施するように特別に設計された装置であって、
被検体を受容するための支持体と、
被検体を照射するか、若しくは照らすために伝播方向に沿ってX線ビーム又は光線ビームを放射する光源と、
X線又は光線による被検体の通過に応じて減衰される光度を検出するために、ビームによって照射されるか、若しくは照らされる検出器、
とを備え、
支持体と、光源及び検出器とが、水平な回転軸を中心として支持体が光源及び検出器に対して移動可能であり、さらに、該装置において、
光源及び検出器は、2個の光源と2個の検出器とに分割されることにより、それぞれ、2個の検出器を照射するか、若しくは照らすために好適には2つの直交方向に沿って伝播する2個のX線ビーム又は光線ビームを形成する、
特別に設計された装置。
本方法の第1の改善点は、減衰係数についてのポイントツーポイントのデータ取得に関する。
本発明者は、好適には検出器への画像投影を用いることを選択した。
この方法は、通常は被検物の放射線撮影を行うことを目的としており、コンピュータの画面、次いでプリンタに、放射線撮影型画像を生成する。
情報取得は、以下の2つの方法で実施できる。
すなわち、放射線撮影画像を生成してからこれを処理するか、又は、検出器の出力で情報を取り出し、アナログ情報をデジタル情報に変換処理してから、この情報を処理する方法である。
このようにすると、後述するように、寸法が約25ミクロンの画素に対応する数百万個の基本情報を市販の検出器によって回収可能になるので、非常に多量の情報が得られる。
この技法により瞬間的に得られる情報が増えるので、処理要求自体が著しく増大し、そのために処理プロセスの見直しが必要になった。
したがって、第2の改善点は、線形代数学による従来の処理に代えて、以下のように要約される別の方法を用いた情報処理に関する。
a) 例えば得られた第1の画像から、例えば厚さ1mmに相当するが25μmまで薄くてもよい帯状領域を取り出し、この帯状領域を、ビームの方向に平行で被検物の回転軸に垂直な基本層と同数に対応する長さ1mmの基本セグメントにカットする。
画像読み取りソフトウェアによって基本光度の平均値を測定し、そこから各基本セグメントに対して被検体による吸収係数の平均値を導いて、各基本セグメントに結合される減衰係数を導き出すことができる。
このようにして、各断層から第1のベクトルを得る。
次に、対象物又は撮影の回転により、例えば90度ずらした異なる角度で得られる第2の画像を取り出す。
同じ断層面に配置された帯状領域を同様の仕方でカットし、そこから第2のベクトルを導き出す。
このようにして、2個の直交ベクトルを得る。
b) この2個の直交ベクトル(又はいずれにしても交差するベクトル)から、第1の初期行列を以下のように生成することができる。
すなわち、各ベクトルを初期行列の生成ベクトルとみなす。
この行列の各行又は、各列を他のベクトルの項の数に等しい数で割ると、異なる行又は列に結合される2種類の基本項が得られる。
その場合、行に対応する項と、この項が置かれている列に対応する項との算術平均(又は幾何平均)を出すことによって行列の各項を推定できる。
かくして、ベクトル自体がこのように得られる場合、ミリメートル単位のカットに対応する初期行列が形成される。
c) 後述する調整方法により、各ベクトルの項を行又は列のひずみとみなすことによって、この初期行列を調整する。
既に第1の画像を示している画面に、調整された結果行列を画像として示すことができる。
探索を完全なものにするために、90度ずらした一連の画像対を形成し、これらの対と同数の基本行列をそこから導き出す。
画像対の数は、基本ベクトル数と等しくすることができる。
そこで、個々の行列の対応項の平均値に等しい項を持つ行列を計算すればよい。
最後に、各項に対して標準偏差を計算し、全体が申し分なければ、平均値の行列に対応する画像を生成できる。
本発明による装置の長所は、以下の2つである。
ポイントツーポイントによる走査システムよりもデータ取得が非常に高速化され、制約が少ない。
検出器の画素の精細度が約25ミクロンの場合(例えば寸法23×0.6cmのATMEL社の検出器は、1辺が25ミクロンの200万個のゾーンをその表面上に提供する)、例えば互いに対してずらした2個の画像を得るという条件では、空きスペースを考慮に入れたとしても数百万個の点が得られる。
高い解像度によって、数百万回の走査の代わりに数分の1秒間のフラッシュを1回行うので、その結果、物理的な走査による分析に代わって一連の情報処理走査が用いられる。
そのため、用いられる放射量は、著しく減少する。
データ処理は、このように調整計算を一挙に利用し、この計算を、p回の撮影に対して調整行列数をpに等しくするように繰り返すことにより、非常に簡素化できる。
完全な一回転の間に定期的に角度をずらして実施されるこれらの撮影を、90度ずらした組と対にする。
合成画像は、回転後に同一平面で重ね合わせをして、取得した同等値の平均値を計算することによって得られる。
1440000個の項を持つ行列の場合、市販されているコンピュータ(PC)での計算時間は120秒である。
この計算時間は、回転角度の対を4個ずつグループ化することにより実施される方法を用いれば8秒になる。
本特許に詳しく説明する計算プロセスの改良によって、以下の実験結果が出た。
すなわち、同じPCでさらに良好な数字に到達可能であって、1440000個の項に対する計算時間は秒単位となり、顕著な改善がみられたのである。
さらにパワフルなPCでは、以下のように予想される。
500万個の項の計算時間:1秒
1000個の断層の計算時間:1000秒すなわち約15分
これを理由として、市販されている既存のマルチプロセッサを患者のスキャンに使用できる。
このシステムにより、精細度1mmでは個人全体を1秒でスキャンし、精細度100ミクロンでは高さ数十センチにわたって通常の個人をスキャンすることが可能であって、ズームソフトウェアを用いれば分単位の時間で25ミクロンの前立腺等の器官をスキャンできる。
PCの標準プロセッサを用いるマイクロプロセッサ全体の価格はおよそ10000ユーロである。
もちろん、現行のスキャナに接続されるスーパーコンピュータを使用すれば時間はさらに短縮されるであろうが、その費用は200000ユーロにも達し得る。
しかしながら、本特許に示す計算方法によって性能を改善することにより、これを避けることができる。
データ取得の面で、連続ビームを放射するX線源と、例えば精細度27ミクロンの検出器とを用いて当該方法を実施する場合、コンピュータプログラムのステップ(1)では、データ処理の面で、被検体のn×m個の基本ゾーンから成るアレイに対応する調整すべき初期画像の精細度を、情報処理技術によって選択できる。
上記に挙げた例では、調整済みの画像は、ユーザの選択により、精細度が27ミクロンか、又はこの数の倍数すなわち54、108、216若しくは432となる。
2個の画像間の間隔もまた27、54、108、216若しくは432ミクロンになる。
本方法は、減衰係数のポイントツーポイント計算に至るので、さらにズーム作用を実施することができる。
すなわち、例えば個人の身体で骨盤等の所定のゾーンを選択し、このゾーンで中程度の精細度の画像を生成してから、選択されたゾーンで例えば前立腺に対応する個人の骨盤部分等のより小さいゾーンを画定し、当該より小さいゾーンに対して高い精細度で計算を実施するのである。
とはいえ、幅の広いビームによって得られる画像の品質は低いと反論されるかもしれない。
実際、やや円錐形のビームの各光線は、隣接する光線の画像、又は強い特異点(例えば金属中の不純物)によるエコーの影響を受けた画像を生成する。
だが、実験によれば、この影響は顕著ではない。
しかも、数学的な処理をすれば分析を容易にすることができる。
実際、結果として得られた行列の行又は列で得られる値は、例えば多項式調整によって補正可能値として処理できるので、以下の2つの結果が得られる。
つまり、偶然誤差が平滑化される一方で、2個又は複数個の交差補間を考慮しながら測定ポイント間を補間して補正関数を用いることにより、精細度を改善することもできる。
36個の基本画像に基づく1つの合成画像を用いると、ビームの形状による誤差が非常に大幅に除去される。
かくして、この研究により、多くの国において、癌等の病気の研究で系統診査を検討するには今日でも尚コストが高過ぎる分野の技術手段又は情報処理手段が著しく節約される。
したがって、以下の開示では、本発明による厳密な意味での調整計算の方法について説明する。
この方法は、検査生体を照射した後にX線装置が生成する基本ビームの光度又は残留値を、放射線検出器により測定し、その結果として得られる信号処理において重要な役割を果たす。
n個の行とm個の列を有するディメンジョンの行列の処理を望む場合、
行iと列jの推定値をBijとし、
行列の対応項で最も確率の高い値をCijとし、
列jの項の和をρjとし、
行iの項の和をcjとすると、
Bijの推定値は、線形調整方法若しくは多項式調整方法の結果として、或いはより簡単には算術平均若しくは幾何平均の結果として得られる。
この場合、行及び列のひずみを考慮して、Cij値の解、すなわち下記の関数の最小値を求める。
i及びjの全ての値に対して、
Figure 2009500136
ひずみのもとで、
jの全ての値に対して、
Figure 2009500136
iの全ての値に対して、
Figure 2009500136
ひずみのもとでの関数の最小値を求めるには、ラグランジュ乗数法を用いる。
ラグランジュ関数は、以下のように表せる。
Figure 2009500136
この関数は、2個の部分から成り、第1の部分は、ゆがみ特性がなく、第2の部分は1次関係式の集合である。
したがって、ラグランジュ関数は、行及び列のひずみに結合されるラグランジュ乗数である変数Cij、λj、及びμjに対して、微分可能である(実際、行のひずみと列のひずみとの2つのひずみグループが利用可能である)。
これらの条件において、ラグランジュ関数の微分により変数Cijに関する線形関係式の集合と、ひずみ値に関する関係式の値の集合とが得られ、これは以下のように表される。
dL/dCijが、変数Cijに対する関数Lの偏微分を示すとすると、
Figure 2009500136
dCij
ひずみは以下の通りである。
全てのjに対して、
Figure 2009500136
Figure 2009500136
全てのiに対して、
Figure 2009500136
Figure 2009500136
偏微分に対応するn*m個の関係式全体とn+m個のひずみ関係式とを加えると線形になり、nm+n+m個の変数に対応する解が1つだけ得られる。
例えば、行数nが25、列数mが30である行列の処理を望む場合、線形代数学による解は、以下のように処理することから成る。
750個の変数Cij
行の乗数に対応する25個の変数μi
列の乗数に対応する30個の変数λj
輪郭は750個ではなく55個のみを設定すべきであるので、第1の目的は既に達成されている。
合計で、805個の変数に対して、偏微分に対応する750個の関係式と、ひずみに対応する55個の関係式とが利用可能である。
行列計算を用いてこの問題を解く方法は最も自明の解法であるが、非常に複雑な計算、すなわち従来の方法で使用されるものよりもやや複雑な計算を含んでいる。
本発明者は、まず、計算プロセスの速やかな改良に着目し、その一方で、検査中の照射量の制限という主要目標を超えて、計算時間の短縮を試みる研究を続けた。
関係式1及び2の組み合わせにより、以下の式が導かれる。
Figure 2009500136
Figure 2009500136
これらの関係式から以下の式を導くことができる。
Figure 2009500136
Figure 2009500136
これらの条件で、例えばμiにλjの値をあてはめると、以下が得られる。
全てのjに対して、
Figure 2009500136
全てのiに対して、
Figure 2009500136
Figure 2009500136
が、行のひずみに関連する乗数の平均値であるとすると、以下の2つの関係式が得られる。
全てのjに対して、
Figure 2009500136
全てのiに対して、
Figure 2009500136
実際、
Figure 2009500136
は、μ-に等しい。
これらの条件で以下の関係式、
Figure 2009500136
をあてはめると、代数関係式が得られる。
この調整方式によって、1項ずつの計算によりBijの行列からCijの行列を導くことができる。
Figure 2009500136
このようにして、本発明者は、意外にも行列計算を用いる必要のない代数学的な計算に至ることに成功した。
代数計算方法では基準行列の部分処理が可能であり、大抵の場合はそれで十分とすることができる。
以下、この信号処理方式と、医学的な面で望ましい画像精細度の値の設定方式との数値検証について説明する。
[単純モデルへの本方法の適用例]
したがって、n個の行とm個の列から成る行列において、n=3、m=4とする。
Figure 2009500136
この行列では、推定値が3行4列で記録され、行のひずみがC列に記録されている。
列のひずみは、最終行Pに記録されている。
列(又は行)のひずみの総数が項の和に等しいため、上記方式の適用は簡素化されている。
これにより以下のような表になる。
Figure 2009500136
簡易計算機で実現した計算を考慮すると、縦方向又は横方向に加算された項の値がひずみを満たすだけでなく、まさに所望の結果に導かれることが確認できる。
[線形代数方法を用いる均衡化]
この方法は、変数Cij及びBijと、変数λj及びμjとの線形関係式を直接表している。
線形系の解を求める従来の方法は、変数間で関係式の係数行列を反転させ、関係式の右辺を示すベクトルをこの反転行列で乗じている。
a)ラグランジュ関数の偏微分の式によって得られる変数間の12個の関係式は、以下の形で存在する。
Figure 2009500136
b)列に関するひずみの4個の関係式及び行に関するひずみの3個の関係式は、以下の形で存在する。
Figure 2009500136
Figure 2009500136
この場合、従来の方法は、n*m+n+mに等しい大きさの行列、この場合は19×19個の行列の反転を必要とし、その計算時間は明らかに非常に長くなる。
上記の例では、表4、表5、表6に示した31×31個の項の例と同様に、行列の増幅方法によって、又は経験に基づいて設定された方法によって、初期値Bijを推定した。
しかしながら、このような方法は本発明に特有のものとはみなされず、本発明は、初期値Bijの推定に際して、後述するように、ひずみベクトル自体から生成する方法を用いている。
以下、分かりやすくするために3×4個の項だけを含む初期値Bijの単純な生成例を挙げる。
したがって、n個の行とm個の列から成る行列においてn=3、m=4とする。
Figure 2009500136
この行列では、推定値が3行4列で記録され、行のひずみはC列に記録されている。
列のひずみは、最終行Pに記録されている。
初期値Bijは、算術平均を用いて行及び列のひずみ値から生成された。
かくして以下のようになる。
21.417=(78/4+72/3)/2;20.9=(78/4+67/3)/2;19.58=(78/4+60/3)/2;19.75=(78/4+60/3)/2;

22.292=(85/4+70/3)/2;21.8=(85/4+67/3)2;20.46=(85/4+59/3)/2;20.625=(85/4+60/3)/2;

23.292=(93/4+70/3)/2;22.8=(93/4+67/3)/2;21.46=(93/4+59/3)/2;21.625=(93/4+60/3)/2
次に、初期値Bijの行ごとの和と、列ごとの和を出す。
得られる和は、表に示される。
21.417+20.9+19.58+19.75=81.647; 22.292+21.8+20.46+20.625=85.177、

23.292+22.8+21.46+21.625=89.177; 21.417+22.292+23.292=67、

20.9+21.8+22.8=65.5; 19.58+20.46+21.46=61.5; 19.75+20.625+21.625=62
列(又は行)のひずみの総数256が列(又は行)の項の総数256に等しいので、ここでは一般的な調整方式の適用が簡素化されており、このため以下のような表が導かれる。
Figure 2009500136
各値を以下のように調整した。
21.5=21.417+(78−81.647)/4+(70−67)/3; 23.25=22.292+(85−85.177)/4+(70−67)/3、

25.25=23.29+(93−89.18)/4+(70−67)/3; 20.5=20.9+(78−81.65)/4+(67−65.5)/3、

22.3=21.80+(85−85.18)/4+(67−65.5)/3; 24.3=22.8+(93−89.18)/4+(67−65.5)/3、

17.8=19.58+((78−81.65)/4+(59−61.5)3; 19.6=20.46+(85−85.18)/4+(59−61.5)/3、

21.6=21.46+(93−89.18)/4+(59−61.5)/3; 18.167=19.75+(78−81.65)/4+(60−62)/3、

19.917=20.63+(85−85.18)/4+(60−62)/3; 21.917=21.63+(93−89.18)74+(60−62)/3
簡易計算機で実現した計算を考慮すれば、縦方向又は横方向に加算された項の値がひずみを満たすだけでなく、まさに所望の結果に導かれることが確認できる。
この単純な例では、行と列のひずみ値から初期値Bijを計算するために算術平均を用いた。
同様に、例えば幾何平均等の他の平均を用いてもよい。
この場合、各値Bijは、行のひずみ値の対応項と列のひずみ値の対応項との積の平方根に等しい。
しかし、この平均は計算時間が長くなるので、算術平均を用いることが好ましい。
実際には、同じ大きさのベクトルによって、行数が列数に等しく、各ベクトルに対して物理的な理由から項の和が同一値になる行列を生成するようにされている。
これらの条件では、一般式の第3の項はゼロになる。
その場合、第1のベクトルが行のひずみを示す垂直ベクトルに対応し、第2のベクトルが列のひずみを示す水平ベクトルに対応するような2個の生成ベクトルから、大きさnの結果行列を直接生成できる。
直接生成されたベクトルは、垂直ベクトルの各項が、nで割った行のひずみから、2n2で割ったベクトルの項の和を減算したものに等しくなるようにされている。
水平ベクトルの項は、それとは対称的に、nで割った列のひずみから、2n2で割ったベクトルの項の和を減算したものに等しくなるようにされている。
計算の観点からみると、計算時間は2分の1になる。
本装置の動作を確認できるようにするために、本発明者は、以下の設備を備える試作品を実現した。
直径6cmで、端部品29を構成する光源11の鉛管から出る70kvのX線ビーム。
45×30mmの小型検出器13。
ビームと検出器13との間に配置された1のピッチでの被検物9の回転手段17(図1、図2参照)。
様々な回転ピッチで被検物9の放射線画像を得られる医療用撮影ソフトウェア(KODAK社製)を収容するマイクロコンピュータ27。
a)最初に10度のピッチ、すなわち0、10、20、…90、…180、…270、…360で36個の画像を作成した。
そのため、0度の画像にぴったりと重なり、回転が適切に行われたことを確認できる360度の対照画像を作成した。
例として、添付図面では、図3a〜図3dに、0度、90度、180度、270度についての検出光度画像を示した。
b)第2に、0度と90度、90度と180度、180度と270度、270度と360度による、直角での分析を行った。
c)実際、基準面から一定の距離のところでカットした図3a〜図3d及び図9の画像では、回転軸19の一端である黒い斑紋18と関連して、各画像幅の30分の1である1mm幅の狭い区間が示されているのが見える。
このようにして、0度、90度、180度、270度に対応する4つの帯状領域75a〜75dを得る。
次に、1mm幅の各帯状領域を、(ほぼ)30mmである画像の有効部分において1mm2の基本面積に対応する、長さ1mmの基本セグメントにカットする。
各基本面積における画素の光度の平均値を、適切なソフトウェアにより読み取る。
それによって、各基本面積の平均値に対応する30(又は31)項のベクトルを得る。
図4の表の読み取りにより確認されるように、値は0〜255の間で変化する。
255の場合、基本セグメントは完全に白である。
これらの条件で、ベクトルの対応項に達する線に沿った減衰係数は、255から同等の斑紋の光度値を引いたものに等しいことが認められる。
これらの条件では、介在物がないと減衰係数値は0になる。
基本セグメントが完全に黒の場合は減衰係数値が255になり、ビームの光線全体が吸収されたことになる。
90度、180度、270度の帯状領域についても同様の処理を更新していくが、これは図4の表のVAL CORR(修正値)と題する欄に示されている。
修正値は0度、90度、180度、270度の4つの断層について示されている。
この表では、適切なソフトウェアによって平均値が推定されており、標準偏差は許容限度内にとどまっている。
認識画素数が多い場合、精細度がミリメートル以下になるまで分析を続行することが可能である。
得られた値を補正して、各列の値の和が平均値に等しくなるようにするが、それは距離の条件が同じであれば所与の被検体による吸収は一定であるためである。
d)上記の項を31で割って、そこから水平ひずみ値(90度)又は垂直ひずみ値(0度)を導き出す。
これらのひずみ値を図5に示した。
したがって、この表(初期行列)は以下を示している。
行と列の和。
図4の表から導いたひずみ。
和とひずみとの偏差。
上記の偏差を31で割った減少した偏差。
各項の計算後、この初期行列を図5の表に示した。
f)精細度1mmの画像を速やかに得ることを望む場合、調整計算を実施すると、結果として図6の表が得られる。
使用したプロセスを繰り返す。
該プロセスは、36個の基本放射線画像において生成された36個の断層から36個の画像を生成し、前述のように第1の回転角度0度のカットと第2の回転角度90度のカットとを組み合わせて推定されるデータを、対ごとに計算することから成る。
次いで、0度の点から回転角度の逆数に等しい角度だけ各画像(最初の画像を除く)を回転させて36個の画像を重ねる。
0度と90度、90度と180度、180度と270度、270度と360度の対に対して得られた表をまとめると、回転後は図7及び図8の表のようになる。
高い精細度の画像を得るには、以下の機能を備えたソフトウェアを作ることが必要であった。
基本画像と、図3a〜図3dに示したような関連するデジタルデータとを取得及び記録する。
光源に対して支持体の回転軸に垂直なX線の光源のビーム11により照射される被検体9の範囲の帯状領域75をグラフで画定する(図9)。
この同じ面に配置される画像に組み合わされた値を、この区間から導き出す。
例えば、0度〜360度まで10度ずつ増分される36個の回転角度から取り出した36個の基本放射線画像おいて生成された36個の断層を取り出す。
ずれが90度である回転角度の対に対して、値を2個ずつ組み合わせることにより、この場合には36個の画像を生成する計算を実施する。
36個の画像を均質に重ねるように、回転角度に等しい角度のずれに応じて画像を回転させる。
回転軸に対して垂直であり且つ帯状領域が延びている、選択された断層面で検査される鳥の骨の断層を示す図10、図11に示したような合成画像を生成する。
図10の骨の断層であり、これにおいては、小型金属要素の存在による特異点に対応するかすかな斑紋がみられる。
図11は、この金属要素のより良好な検査を可能にする拡大図である。
より詳細には、例えばそれぞれ100ミクロンと25ミクロンの精細度で、2つの合成画像を検査することができる。
100ミクロンの図12は、検査された骨に金属球があることを示している。
25ミクロンの図13では、特異点をより容易に認識することができる。
ここで、項ごとの計算は、以下の公式によって得られることに留意する。
Figure 2009500136
以下に説明する方法に従って回転させた後に様々な画像を重ねて組み合わせることができる、回転角度を90度ずらした各組又は各対について異なる画像を得た。
実際、簡易計算により、簡易演算子を得ることができる。
この演算子は、以下の行列の逆行列から構成される。
Figure 2009500136
一例を挙げると、以下の3つの表で示される。
例えば、X=−2、Y=1、Z=0にそれぞれ等しい座標点を選択する。
以下の表は、計算プロセスを示している。
Figure 2009500136
Figure 2009500136
Figure 2009500136
この行列を、ベクトルX、Y、Zにより乗ずると、以下の座標が得られる。
Figure 2009500136
上記の事例では、回転軸のずれが確認されたため、この回転軸を回転させ、表を統一して90度、180度、270度ずらした各表において、それらの座標を探しだすために図14a〜図14dを参照し、適切な合成画像を生成した。
これらのずれを考慮して、初期行列29×29(図7の表)と、結果行列(図8の表)とを生成した。
図7の表は、様々な回転角度についての結果の表を、作成し、統一するために、得られた行列を回転して得たものである。
グラフ90−180に対しては、0度。
グラフ90−180に対しては、270度。
グラフ180−270に対しては、180度。
グラフ270−0に対しては、90度。
これらの回転を、以下の簡易行列演算子を用いて簡素化した。
Figure 2009500136
この場合、初期行列を、この演算子で乗じ、そして、結果として得られた中間行列を移項し、90度回転させた初期行列が得られた。
270度の回転は、このような3連続の90度の回転を行った結果である。
換言すると、2組の角度、例えば0度と90度のペア及び10度回転させた10度と100度のペアに対して得られた結果行列を重ねる場合、10度と100度に対して得られた結果行列を反対符号の角度、ここでは−10度だけ回転させなければならない。
好適には、この回転を自動的に、そして高速で処理するために前置方法を実施する。
図にある表に前置方法を示した。
したがって、図15は、それぞれ10度と100度のX線ビームの垂直な2つの伝播方向について得られた行及び列のひずみ値で調整されたCij値の結果行列を示している。
これらの値を、それぞれ0度と90度の2つの伝播方向について得られた値と重ねるには、調整値Cijの行列を−10度回転させなければならない。
この回転を行うには、最初に、大きさが[5、5]の行列を、大きさが[3、25]の行列に展開する。
これにおいて、図16でみられるように、3つの行は、値がCijである25個の基本ゾーンのアレイ及び基本ゾーン地点のX座標と、この点のY座標及びX座標とにそれぞれ対応する。
その場合、展開された行列[3、25]を大きさが[3、3]の上記の回転演算子で乗じることにより、図17の回転行列[3、25]を得ることができる。
各点の回転座標X’、Y’、Z’の値は、整数値ではない。
その場合には、図18に示したように、丸めを行って、これらの回転座標を整数X”、Y”、Z”にする。
このようなX、Y、ZからX”、Y”、Z”への座標変更は、1回だけ実施する。
その結果、行列(10度、100度)の座標点X、Y、Zの各調整値Cijに、この行列の−10度の回転に相当する座標前置(X”、Y”、Z”)を割り当てる。
座標X’、Y’、Z’からX”、Y”、Z”への丸めの影響については、無視してよい。
好適には、本発明による方法は、以下のように実施される。
好適には、互いに直交な4組の回転角度(0度と90度、90度と180度、180度と270度、270度と360度)から成る第1のグループに対してステップ(1)を実施することにより、第1の回転角度(0度;90度;180度;270度)に対して得られたn個の平均値をそれぞれ座標で有する4個の列生成ベクトルと、各4組の角度の第2の回転角度(90度;180度;270度;360度)に対して得られたm個の平均値をそれぞれ座標で有する4個の行生成ベクトルとを構築する。
4個の列ベクトルと4個の行ベクトルとを回転演算子で処理することにより、同一組の回転角度(0度と90度)でこれらを重ね、次いで、同一組の回転角度(0度と90度)で重ねた列ベクトル及び行ベクトルの座標の平均値を項ごとに平均化することによって、単純化された列生成ベクトルと単純化された行生成ベクトルとを構成する。
単純化された列生成ベクトル及び行生成ベクトルの項から、ステップ(2)を実施する。
ステップ(3)を実施し、各行及び各列に対して調整値を用いて計算された行及び列の境界値が、単純化された行生成ベクトル及び列生成ベクトルの項にそれぞれ等しい調整行列を得る。
第1のグループの組の回転角度に対し、基準角度(10度)の倍数だけずらした、異なる4組の回転角度の各グループに対し、ステップ(4)及び(5)を実施する。
このような好適な実施形態により、計算時間を短縮できる。
これについては、36個の画像についての下記の例から分かる。
行列の生成ベクトルを、回転されていない0度と90度の行列の行生成ベクトル及び列生成ベクトルと、90度回転させた90度と180度の行列の行生成ベクトル及び列生成ベクトルと、180度回転させた180度と270度の行列の行生成ベクトル及び列生成ベクトルと、270度回転させた270度と0度の行列の行生成ベクトル及び列生成ベクトルとから構成されるグループIに再編成する。
これらの4つの行生成ベクトル及び列生成ベクトルを、4で割った同等の生成ベクトルの和に項が等しい行生成ベクトル及び列生成ベクトルにそれぞれ再編成する。
初期行列と、4個の行列を重ね、項を4で割ったものに対応する調整行列とを生成する。
10度、100度、190度、280度のベクトルを、グループIIに再編成して、グループ2の合成行列の行ベクトルを生成し、100度、190度、280度、370度(10度)のベクトルを再編成して、このグループ2の合成行列の列ベクトルを生成等する。
このようにして、適切な角度で行列全体を回転した後に重ねられる9個の中間合成行列を得る。
グループIの行列:回転なし。
グループIIの行列:回転10度。
グループIIIの行列:回転20度。
グループIVの行列:回転30度。
グループVの行列:回転40度。
グループVIの行列:回転50度。
グループVIIの行列:回転60度。
グループVIIIの行列:回転70度。
グループIXの行列:回転80度。
この条件においては、行列の生成時に行われた簡素化を含めなくても、回転の計算時間が4分の1になる。
さらに、誤差計算を見ると、36個の行列を生成した場合や、回転数を減らすことで凝集した場合よりもずっと高いレベルの精度に到達することが分かる。
4つのグループのみの使用を検討してもよい。
グループIは、点0を起点として0度ずらした行列に再編成される、0度、90度、180度、270度の4つの角度のずれに対応する。
グループIIは、30度ずらした行列に再編成される、30度、120度、210度、300度のずれに対応する。
グループIIIは、60度ずらした行列に再編成される、60度、150度、240度、330度のずれに対応する。
グループIVは、90度ずらした行列に再編成される、90度、180度、270度、360度のずれに対応する。
このようにして4つの合成行列を生成し、そのうちの3つを回転させて最終合成行列を得る。
そのため、最終合成行列は、一項ずつの場合の35回転ではなく、わずか3回転のみで得ることができる。
その場合の精度は、36個の行列を用いて得た精度に匹敵する。
したがって、計算時間は、行列を生成する新しい方式による計算時間の節約を考慮しなくても、ほぼ12分の1になるはずである。
特に初期行列は、一方が行に、そして他方が列に対応する単純化された2個のベクトルから生成することが可能である。
第1のベクトルの項は、ひずみベクトルの項を係数2*nで割ることによって導かれる。
同様に、第2のベクトルの項は、列のひずみベクトルの項を係数2*mで割ることによって導かれる。
このため、行列の各項は、対応する単純化されたベクトルの2個の項の和にすぎない。
この方法は、同様に結果行列にも適用される。
非常に大型の行列の場合、この方法は、各項の生成で加算のみが実施されるため、計算時間を著しく短縮することができる。
さらに、例えば15度ずらして4つのグループに再編成される中間値の使用を検討し、極0度、15度、30度、45度、60度、75度の行列を用いることや、24個の基本行列を示す6グループの行列を用いることを検討してもよい。
回転数は5にされ、精度は現行の36個の行列の場合よりも優れたものになる。
この実験の結果から、図19に示したような新型のX線撮影装置又は赤外線撮影装置を検討することが可能であり、この装置は、以下のように構成されている。
検査を受ける人間(又は物体)が置かれる回転台31。
人間は通常は立っていることができるが、具合が悪い場合は連結シートに座らせることができる。
このシートは、シート連結部により、検査部位を適切に検査できるように傾斜したまま座らせることができる。
多くの患者に対しては、図20に示したように、撮影用に回転することが可能なX線透過式の連結椅子34に座らせるようにしてもよい。
X線源11から、垂直支柱23に沿って移動可能な水平軸状に放射されるビーム。
検査部位の寸法に応じて、垂直支柱25に沿って垂直移動又は水平移動可能な検出器13。
支柱の代わりに、平行六面体の接合モジュールの2個の保持プレートを支える歯付きベルト手段を備えたリフトキャリッジを用いてもよい。
このベルトの回転によって、接合モジュールを下方又は上方に移動させることができる。
キャリッジは、それ自体が動いて接合モジュールを水平面で移動させる。
検出器13とビームとが、回転台31の回転軸19の交差軸でアラインメントされる瞬間に、検出器13からビームの各フラッシュに対して送られる情報を、アナログ−デジタル変換器15を介して瞬間的に受信するコンピュータ27。
本装置は、第1のビームと検出器の組から90度ずらして配置され、そして、同期動作する、第2のビームと検出器の組によって補完できる。
このシステムの動作は、以下のように実施することが可能である。
回転台31は、回転角度が互いにちょうど隣接する画像をとるように一項ずつ回転する。
例えば、回転軸19から検出器13までの距離が75cmの場合、検出器は、約4.70mの円で完全に一回転する。
検出器13が23cmのプレートである場合、互いに90度で選択される対又はペアから10個の基本画像を得るには、単一回転の間に約20のピッチで十分である。
ピッチが6cmしかない場合、円形運動は、約80個のピッチにさらに正確にカットされ、所望の精細度で40個の画像を生成することができる。
ビーム及び検出器が約4.70mの円に配置されていなくても、接近した場合に得られる画像の幾何学処理によって、幅47cm、高さ10cmの画像を得ることができる。
垂直方向にほとんど広がりのない部位の検査を望む場合は、検出器13を水平位置に配置するようにし、垂直方向にいっそう広がりのある部位で満足できる場合は、検出器13を垂直位置に配置し、一定の場合には、分析部位の的を適切に絞るように患者を移動させる。
また、身体の任意の一部の検査を可能にする適切な高さのところにくるように、患者が垂直移動することを検討してもよい。
これは、患者が、伸縮装置33で垂直移動可能な連結椅子34に座れば可能になる。
図21〜図24は、伸縮式の椅子の動作を示している。
図21では、患者の上部すなわち頭部と肩をスキャンできる。
図22では、中央部分、特に腹部をスキャンできる。
図23では、下部すなわち脚部をスキャンできる。
図24の位置では、連結椅子34がわずかに傾斜しており、伸縮装置の高さが2.40m又は2.50mに制限されるように構成されている。
しかし、システムをさほど複雑化することなく、あらゆる特定の用途に対する別の構成の検出器を使用してもよい。
今日では、様々な可能性を得るために、価格が適正な異なる検出プレートを用いることで、検出器13のサイズを調整することができる。
一回転は損傷なく1分間で実施することが可能であり、検討された事例では約1200万個の20倍又は80倍の情報画素が回収されるため、オペレータが思い通りに決定することができる精細度で、様々な写真濃度の膨大な数の断層を生成することができる。
もちろん、精細度が高ければ高いほど計算時間は長くなる。
オペレータは、一度画像を保存してからプロトコルを選択し、最初は低い精細度の画像又は中間の精細度の画像を得て、スキャン中に生成される画像を保存しながら組織の任意の部分の検索を絞り込み、患者を解放した後に調査を続行する時間を得ることができる。
いずれにしても、低い精細度の画像の場合、調査後に数秒間これらの画像を画面に映すことができ、場合によっては検査組織の他の部位についての調査を続行することができる。
人間の身体は一般に、(特に肩又は骨盤の位置で)水平方向の最大寸法が約48cmである。これは、検出プレートが約48cmであり、ビーム自体の水平方向の寸法が48cmになり得ることを前提としている。
このような状況では、ビームから検出器までの距離は、最大約3.25mでなければならない。
実際、20個の画像を得ることを望んだ場合、直径3.25mの円の円周は約10mである(基本角度を約18度とし、すなわち弧を約50cmで弦を約48cmとする)。
ビームと検出器との距離3.25mは参考の値であり、検出器の寸法に匹敵するビーム寸法を距離に応じて決定することで、これよりも短い距離で画像を得ることができる。
この第1の考察は、48cmの検出プレートで36個以上の写真をとる撮影システムの構造を決定するものであり、20個の写真の撮影を可能にする構成が選択されている。
したがって、アセンブリは、例えば175×175×205cm又は190×190×205cmの小部屋から成り、本発明による方法を実施するために特別に設計された装置を構成しており、以下のものを含んでいる(図25、図26)。
システム全体の構造体と、X線からの周囲の保護という2つの役割を有する、寸法175×175×220cmの小部屋。
直交動作する検出器とX線ビームとを支持可能にする4個の接合平行六面体12a、12b、14a、14b。
上記平行六面体を垂直及び水平の並進を可能にする4個の二重支柱23。
2個の平行六面体14a、14bに配置される2個の検出器13a、13b。
他の2個の平行六面体12a、12bに配置される2個のX線ビーム11a、11b。
基本画像及び合成画像を生成するために検出器のデータを受信する情報処理システム27。
動作機能全体の制御コンソール。
小部屋は、検出されたデータの取得速さと予測不能な患者の動きとを考慮するために、二重検知式に設計されている。
そのため、この小部屋は、撮影時に全く同じ高さで90度で配置された2個の同一ビームを装備しており、その撮影は同期化して行われる。
その結果、構築された小部屋の仕様は、以下のようになっている。
鉛板の連結構造を支持する175×175cmの鋼板フロア21。
床から約15cmのところで鋼板フロアに配置され、椅子34の回転電動機にアクセスできるように分解可能な175×175cmの鉛フロア25。
鉛板を支持するための、形鋼の金属構造及び鋼管。
前面の正面壁について、中央が、2つの高さの間に未処理ゾーンを残さないように垂直にスライドする、52.5×10cmの20枚のパネル38を支持可能な、高さ205cm、幅55cmの門形支持枠37から成り、この門形支持枠の右側と左側が、高さ205cm、幅61.25cmの鉛ガラスのドア42から成る。
右側の壁について、この壁は、中央が、2つの高さの間に未処理ゾーンを残さないように垂直上方にスライドする、52.5×10cmの20枚の鉛パネル38を支持可能な、高さ205cm、幅55cmの門形支持枠37から成り、右側と左側は、205×61.25cmの鉛の壁16から成る。
左側の壁について、この壁は、中央が、2つの高さの間に未処理ゾーンを残さないように垂直上方にスライドする、52.5×10cmの20枚の鉛パネル38を支持可能な、高さ205cm、幅55cmの門形支持枠37から成り、右側と左側は、205×61.25cmの鉛の壁16から成る。
底について、中央が、2つの高さの間に未処理ゾーンを残さないように垂直上方にスライドする52.5×10cmの20枚のパネル38を支持可能な、高さ205cm、幅55cmの門形支持枠37から成り、右側と左側は、高さ205cm、幅61.25cmの鉛ガラスのドア42から成る。
スライドパネル群の持ち上げ設備を支持可能な175×175cmの鉛製の天井40。
X線を通過させ得るヒンジが提起する問題と、2つの開放ゾーンの間にまたがって配置される未処理ゾーンの問題とを考慮するために、パネル38は、L字型の小型プレートにより保護される垂直レール35でスライドする。
図27では、パネルは、群ごとに引き上げられて所定の窓41を開放し、手動又は自動で開閉可能な連結要素36によって結合されている。
例えば3個のパネルを結合する場合、接合平行六面体を挿入するためにオペレータが選択した高さの分だけ3個のパネルの全体を引き上げる。
また、引き上げカム39により下部のパネルも引き上げて、システムの任意のゾーンを選択するようにすることができる。
これらの条件で、スライドパネルの動きを同期化することにより、小部屋の4個の中央門形枠の窓41を同じ高さで同時に開放する。
結合されたパネル群を持ち上げることを可能にする機構を、小部屋の屋根40に配置する。
メンテナンスを容易にするために、下部プレート25を取り外し式にし、患者が座る椅子を駆動する電動機にアクセスできるようにする。
窓41の開放と、窓を介した接合平行六面体の小部屋への挿入とを可能にするために、少なくとも以下の2つの方式を実施することが可能である。
金属ワイヤを介してパネル群を駆動し、金属フィルムが巻かれた2個のウインチを備え、各ウインチが、例えばORIENTAL MOTORS社のステッピングモータにより駆動され、そのトルクが、1度未満のピッチで約20ニュートンメートルである、プーリ機構による機構。
HOERBIGER社が製造したようなジャッキを用いる機構。
ジャッキは、以下のように構成される。
すなわち、二端に固定されたウォームに金属バーを配置し、該金属バーは、ねじのピッチに適合するピッチを有する管によってウォームに結合される。
電動機でウォームを回転させることによって、毎秒数10cmを超え得る速度で1500ニュートンまで持ち上げられる。
その場合、ジャッキ44は、小部屋の屋根40に結合された金属プレート49に配置され、適切な出力のパルスで動作するモータ47により駆動され、限度内若しくは選択された速度でいずれかの方向への移動を行うようになされている。
また、ドアとスライドパネルとを良好に接合し、200kVのX線ビームに対する保護を行う。
例えば、接合平行六面体の寸法は、以下の通りである。
内法10cm、外法10.8cm、内側の奥行き52.5cm、外側の奥行き53.3cm、幅75cm。
したがって、各平行六面体の重量は約22kgであり、各平行六面体は、検出器又はビームとトンネルとに対して26kgまでの追加重量に耐えられる。
垂直寸法1/2ミリメートルの精度で、約50kgのアセンブリを垂直移動させるように構成されている。
二重支柱は、小部屋のフロア21のプレートに固定されたレール26に取り付けられ、水平に並進できるようになっており、これによって、スライドパネル38の引き上げ時に形成される窓41を介して小部屋に接合平行六面体を導入することが可能になる。
約1cmの精度で、接合平行六面体を水平移動させるように設計されている。
接合平行六面体は、スライドパネルの引き上げによって形成される中央門形枠の窓41において、ビーム11と検出器13とがちょうど向かい合って配置されるように、二重支柱23に沿って垂直に移動することができる。
小部屋の水平寸法は、平行六面体モジュール12、14の長さを延ばすことにより減少分を補償するという条件で、低減されてもよい。
同様に、さらに多くの画像を得る場合は、平行六面体モジュールの代わりに、これよりも長い同形のモジュールを用いてもよい。
モジュールの長さの選択は、どのくらいの精度を望むかに依存し、モジュールが延長された場合は、一段と強力なX線ビームと、感度がいっそう高い検出器とを用意しなければならない。
平行六面体の接合モジュール12、14は、回転台31に正面壁、側壁、底を近づけることにより、小部屋の外形寸法の低減を可能にすることが分かる。
図28〜図30の検出器13は、プレート59に固定され、接合平行六面体14の外側又は内側の端に固定されている。
このプレートには、複数のタイプの検出器を取り付け可能である。
検出器13は、好適には、例えば23×0.6cmで幅全体が46cmのATMEL AT71957タイプの二重検出バー48と、二重検出バーの支持体50とを含み、当該バーは、接続部43により電子装置54に接続される。
電子装置は、アナログデータをデジタルデータに変換し、これをバッファメモリに保存して、複数行から構成される行列としてコンピュータに転送する。
行列の対応する物理的な寸法は約46cm、行間の間隔は27ミクロンであり、これによって約10×46cmの形状に相当する行列を生成できる。
この電子装置の寸法は、ほぼ50×20×5cmである。
電子装置54を保護するために、2個の鉛プレート56を約1cmの間隔で隔てながら、支持体50に固定するように設計する。
この間隔が、二重検出バー48用の開口部52を構成する。
同様に、二重検出バー48の後方に幅の狭いプレート57がおかれる。
2個のバーの間に推定1.4cmの黒色ゾーンができないようにするために、患者をずらして連結椅子34の回転軸が直交ビームの合致軸と一致しないようになされる。
最初に、電子装置54を断面中央軸の左に0.7cm移動し、次いで、電子装置をこの軸の右に0.7cm移動し、再び垂直スキャンを行って2個の画像を得、これらの画像を情報処理により重ねることによって、黒色ゾーンのない1個の画像が得られる。
検出器13は、中央門形枠37でスライドパネル38を引き上げるための前述のタイプの電動ジャッキ44、47に基づく機構を介して、接合モジュール14に対して移動するように取り付けられる。
電動ジャッキは、応力引き受けプレート49を介して接合モジュール14に固定される。
図31のX線ビーム11は、接合平行六面体の、それぞれ上部と下部のスリット61を介して配置される2枚のプレート60を介して、外側の端から短い距離で接合平行六面体12に固定される。
前記プレートには、複数のタイプのビームを取り付けることができる。
例えば、供給電圧が40〜110kV、電力が3200ワット、動作シーケンスが数秒の内蔵高圧変換器を有するビームを使用できる。
また、供給電圧が125kV、電力が30000ワット、動作シーケンスが1ミリ秒〜1.6秒の同型ビームを用いることもできる。
好適には、供給電圧が160kV、連続電力が4000ワットのビームの使用が想定される。
これらのビームは、4mmの作動電極を有し、該作動電極はオイル循環により冷却され、該オイル自体がオイル/水交換器により冷却される。
プレート60の間には、検出器13の2枚の保護プレート56を分離する間隔から成る1cmの開口部52に対応する、高さ約1cm、幅約48cm〜50cmの開口部8を設けた。
この配置には、患者が受ける放射線の量を、検出器13の検出バー48の照射にちょうど必要な量に制限するという長所がある。
好適には、X線暴露をさらに減少するために、接合モジュール12の内部にX線ビームのコリメータ手段を設ける。
このコリメータ手段は、2枚のプレート60と、接合モジュール12の反対側の端に配置される同様の2枚のプレート60と、接合モジュールの内部に延び、コリメータトンネルを形成するように、2枚の端部プレート60に、例えば溶接又はねじ止めによってそれぞれ固定される2枚の水平プレート58とを有する。
このアセンブリは、X線ビームがモジュールの高さのスキャンを行うことができるように固定される接合モジュール12に対して、垂直に移動することが可能である。
接合モジュール12に対するコリメータトンネルの移動は、ここでも同様に、中央門形枠37におけるスライドパネル38の移動で説明した電動ジャッキタイプの1つ又は2つの電動ジャッキ44、47によって保障される。
電動ジャッキは、応力引き受けプレート49を介して接合モジュール12に固定される。
2枚の水平プレート58は、厚さ2〜4mmのモリブデン鉛鋼である。
これらのプレートは、X線ビームのコリメータトンネルを設けるように、約1cmの間隔をあけられている。
このようにして、厚みの薄いX線ビームを設け、患者が受ける放射線の量を制限する。
同様に、検出器13の接合モジュール14にコリメータを設置し、X線ビームが検出器の検出バー48に正確に当たるようにしている。
小部屋の内部では、電動式に回転する回転台31は、水平プレート25の上に置かれる。
回転運動は、プログラムにより規定されたステップ式の回転角度で、一回転又は複数回転を実施するようにプログラム可能である。
回転台31には、患者を固定するベルトを連結することが可能な、X線透過材料製の患者固定装置46又は連結椅子34を固定する。
複合材料は、厚さ4mmのポリエチレンシートを下面においてポリエチレンコーティングで包んでいる、厚さ2〜4mmの鉛シートによって構成される。
制御コンソールは、以下の操作を実現するように設計されている。
4個の接合平行六面体を、水平方向に同じ位置に配置する。
スライドパネルを引き上げて、約20cmの検査スペースを開ける。
接合平行六面体と、ビーム閉鎖手段とを挿入させる。
接合平行六面体で、パネルを正確に閉じる。
ビームと検出器を、高さ10cmのところで同時に移動させて、2個の同期画像を生成するように制御する。
この操作にかかる時間は、2〜4秒とする。
場合によって、検出器は、2つの位置の間で1.4cmのずれを伴って、垂直方向に2回の反復動作が可能である。
特に、フラッシュの持続時間を決定するビームの動作制御を行う。
例えば、10度以上の角度で患者を回転させる。
新しい角度下で、上記操作を繰り返す。
合成画像を生成する複数の基本画像を得るために、12回〜36回シーケンスを繰り返す。
様々なプロトコルに従って制御が行われるように、制御全体を時間的に組織化する。
情報処理システムにより、以下のシーケンスに従って検出器からのデータを取得できる。
アナログデータをデジタルデータに変換する。
この変換は、検出器に内蔵された特殊チップによって実施することが可能である。
そして、十分な容量のディスクにデジタルデータを保存する。
また、ディスクをコピーして、医療検査の必要性に応じて、スキャンされた様々な断層画像を生成するのに適切なソフトウェアによって、各オペレータに伝達することを可能にする。
ビームと検出器とから成る2個のアセンブリを、90度ずらして配置することを可能にすることにより、同じ瞬間に取り出された情報から構成される複数画像を、数分の1秒間で得ることが可能になる。
約2〜3秒の回転時間の間に、組織の任意の部分の画像が10個又は40個得られるので、この場合、高速スクロールにより、数分の1秒単位でずらした一連の画像を生成することが可能になる。
小部屋を、単一検出式として検討することもできる。
その場合は、単一のX線ビームと単一の検出器だけを配置する。
接合モジュールには、ビームのフィルタリング手段及び線形化手段が配置されている。
X線ビームを線形化させるアルミニウムフィルタの配置も、患者に到達するx線の量に一定の影響を及ぼす。
小部屋は、オペレータ及び患者の照射量からオペレータを完全に保護し、二重検出は、等量のX線で、より多くの情報を得ること、或いは同じ情報に対して少ないX線で情報を得ることを可能にする。
実際、ステップごとに18度回転すると、二重検出式の小部屋では、二重検出により20個の同期画像を得られ、また、非同期の場合は、検出器ごとに20個で40個の画像が得られる。
換言すれば、単一検出式の小部屋では、60個の画像を形成するのに患者が受ける照射線量が60線量であるのに対し、患者の照射線量が40線量のみで60個の画像が得ることが可能であるということである。
二重検出式の小部屋では、同数の画像に対して照射率が1/3減ることが分かる。
所定のプロトコルに対する操作手段は、以下の通りである。
直交ビーム11a、11bと、対応する検出器13a、13bとを、フロア21のプレートに対して同じ高さの第1の位置に移動する。
この移動は、フロア21のプレートに対して同じ位置を占有する中央門形枠35の2枚のスライドパネル36の正面に接合モジュール12、14を配置するように、二重支柱23を用いて実施される。
窓41を開放するために、中央門形枠37において、スライドパネル36を垂直に並進移動させる。
レール26を用いて、ビーム及び検出器の接合モジュール12、14を、窓41を介して水平に並進移動させ、連結椅子34に座っている患者に、ビームの接合モジュールからX線が出る端と、検出器13の接合モジュールにX線が入る端とを接近させる。
引き上げカム39を用いて、窓41を介して接合モジュールの位置を調節する。
ビーム11a、11b及び検出器13a、13bを、個々の接合モジュール12、14に対して垂直に並進移動させる。
該接合モジュールは、この移動中、垂直支柱23に対して固定位置に留まる。
この移動には、電動ジャッキ44、47を使用する。
これらの2つの移動を同一速度で同期化して実施することにより、ビーム11a、11bの前方に配置されるコリメータトンネルのプレート60の間に形成される開口部8と、検出器13a、13bの2枚の鉛プレート56の間の分離間隔から形成される開口部52とを対応させて保持する。
これらの2つの移動の間、ビーム11の開口部8及び検出バー48の開口部52が、接合モジュール12、14の全高10cmを通り抜ける。
上記の装置においては、接合モジュール12、14の高さは10cmであり、それによって、電子装置54の保護プレート56のサイズと垂直移動重量とを減らしている。
電子装置の性能を考慮すると、移動速度の変化は、例えばデータ取得中は毎秒1.5〜5cmであるが、データを記録せずに全体を低い位置又は高い位置に置きなおす場合はさらに高速化できる。
接合モジュール12、14に対してビーム11a、11bと検出器13a、13bとを同期化させて移動する間、2秒〜6秒間に10×46cmの画像を得る。
患者を回転させて、互いに18度ずらした20個の画像を連続して得る。
また、直交するように配置された、ビームと検出器とから成る他方のアセンブリに対称に、互いに18度ずらした20個の画像を同じく得る。
そこで60個の画像を利用可能になるが、これは、一方は検出器13aから、他方は検出器13bから、2個ずつ同期化されて送られる20個の同期画像と、検出器13aの非同期画像20個と、検出器13bの非同期画像20個とに分けられ、すなわち、全部で60個の画像を利用できる。
回転全体は、約60秒間続く。
次いで、これらの画像を処理して所望の精細度の画像を得る。
前述のように、高さ10cmで精細度25ミクロンの場合、情報処理手段によってデータを重ねることにより、25ミクロンの倍数の精細度を有する画像を生成することができる。
その際、画像生成は、選択されたゾーン全体或いはズーム手段のシリンダに配置された一連のゾーンでズーム撮影可能であれば、より低い精細度で実施可能である。
患者の回転は、少なくとも以下の2つの方法で行われる。
2個のビーム11a、11bの交差地点に回転軸19を配置することによって、交差軸に配置される直径が約1cmのデッドゾーンを形成できる。
図32に示したようなフロア25に固定された溝28に沿った移動により偏心するように、回転軸19を配置する。
連結椅子の旋回管に連結された滑り溝に配置されるという条件で、椅子34そのものを偏心させてもよい。
ここで、幾つかの数値を挙げる。
患者の体重は120kg、椅子の重量はその連結部を含めて20kgに達し得る。
回転モータが、それ自体が椅子を支持する回転軸を支える堅牢なプレートを駆動する必要があるのはそのためである。
この堅牢なプレートは、フロアの下に配置され、その溝の寸法は、下に配置されるモータとその制御システム全体とを保護するような寸法にすることができる。
接合モジュール12、14をレール26において逆方向に移動させることにより、窓41から接合モジュールを引き抜き、中央門形枠37のスライドパネル36を、垂直方向に下げて窓を閉めることにより、ビーム11と検出器13とに対して小部屋を閉じる。
接合モジュール12、14を垂直方向に移動することにより、フロア21のプレートに対して第2の高さの位置に配置されるスライドパネル36の正面に配置する。
新たに開放された窓41を介して、レール26において接合モジュール12、14を水平方向に移動して、ビーム11の接合モジュールから出る端と、検出器13の接合モジュールに入る端とを患者に接近させる。
引き上げカム39を用いて、窓41を介して接合モジュールの位置を調節する。
第2の高さの位置で支持される接合モジュール12、14に対してビーム11及び検出器13を新たに移動し、そして第1の高さの位置での撮影に関する前述の手順に従って、再び60個の画像を取得する。
より小型の検出器を選択してもよいことはいうまでもなく、その場合には、検出器の幅に応じて直径が決められるシリンダ内に画像が配置される。
検出器の大きさに応じてX線撮影のシーケンスを定義するのだが、例えば約24cmの検出器では、回転ピッチが例えば9度であることにより40個の画像を得られ、それらの画像の品質は良いが、カバー領域は狭い。
このシリンダの大きさは、人体の一部を検査するには十分とすることができる。
回転台31上で被写体を移動することによって、所望の精細度で身体の複数の部分をカバーすることができる。
各ビームにそれぞれ由来する2個のベクトルを知る必要がある46×46cmの基本スキャンの計算は、高精細度の合成画像をリアルタイム又は数秒で得るのに十分に高速で実施される。
スキャンの実施までの操作は、以下のシーケンスに従って行われる。
例えば、18度のピッチごとに角度を回転させることにより、20回の二重撮影を行って高さ46cmの領域に関する情報を取得すること。
全てのビットマップを、ハードディスクに記録すること。
放射線技師が精細度400ミクロンの第1の検査を行い、すなわち、1200個よりもやや少ないカットを約1分半で形成すること。
及び、検査領域の全部又は一部に対して、より高い精細度で専門医が補完検査を行うこと。
カット全体について精細度が50ミクロンである実例であって、例えば腫瘍の転移を検査する場合、計算は比較的長い時間続くこともある。
特にプログラミング面で高価なマルチプロセッサシステムを使えば、計算時間を100分の1〜10分の1だけ短縮できる。
このようなシステムは、第1の検査の後、得られた結果に応じて設置してもよい。
このようにして、組織内部のダイナミックビジョンを実現し、組織の動きを感知し、そこから例えば呼吸または心臓の運動等の追加情報を導き出すことができる。
当然のことながら、同じ装置を物体の観察にも適用可能であることにより、以下を実施できる。
任意の物体の非破壊検査。
閉じた対象物の内部の動きを観察したい場合は、一連の画像の観察。
実際、物理的な対象物を、例えば毎秒10回転又は25回転の速度で高速回転させることができる。
幅6cmの検出器を使用することにより、回転により40個の画像を形成し、結合可能なそれらの画像で完全な1個の合成画像を作り出して、毎秒25回転でテレビ画面上で生成される画像に匹敵するダイナミック画像を得る。
以下、歯列全体を探知し、それによって歯列の形状を確認するための、顔のワイド画像に関する例について説明する。
ここで、本発明は、3次元画像を実現し、顎と、場合によっては脳頭蓋との断層分析を行うことができる。
図33、図34が示す装置は、以下を備える。
水平面に延びていて、患者が立って配置される回転台又は非回転台32。
その上には、垂直回転軸を中心として回転し、高さ約25cm、幅6cmの検出器13と、検出器に患者の一部の画像を投影可能なX線ビーム11とを支持する水平コンソール22を備えるアセンブリを支持可能な、垂直支柱24。
動作は、以下の通りである。
位置0の角度で、上部コンソール22を回転させ、約1/2秒でX線ビームを供給して、例えば6×25cmの画像を取得システムにより得て、検出器とビームとのアセンブリを、例えば10度の角度で新たに回転させて新しい画像を撮影して、これを記録する。
以下、同様に行う。
コンソールの直径を約70cm、ビームと検出器との間の距離を約68cmとして、得られる画像が接合されるようにする。
2個の検出器13a、13bを照射して、複数の90度の画像を同じ寸法を保ちながら可能にする2個の直交ビーム11a、11bを用いた図34の二重検出法を用いる場合、36個の同期画像と72個の非同期画像が得られる。
情報の品質は、脳頭蓋全体を3次元で容易に再現できるような品質である。
また、カラーグラデーションを選択することによって、或いは異なる色の複数のグラデーションを用いることによって、高品質の画像が得られ、当該画像において、骨及び歯等の硬い部分をそれらがもつ自然な乳白色で示し、舌や口蓋等の非常に血液循環が多い部分を赤で示し、また脳等の部分を灰色で示すことができる。
また、X線から保護するという理由で、鉛ガラスのドアが付いた鉛製の小寸法の小部屋に、アセンブリを配置することを検討してもよい。
図35は、本発明による装置の別の実施を示しており、該装置は以下を含む。
被検体9を受容する支持体30。
被検体9を照射するか、若しくは照らす伝播方向に沿ってX線ビーム又は光線ビームを放射する光源11a、11b。
X線又は光線による被検体9の通過に応じて減衰される光度を検知するために、ビームにより照射されるか、若しくは照らされる検出器13a、13b。
支持体30と光源及び検出器であって、水平回転軸19を中心として互いに対して移動可能であり、光源11及び検出器13を、2個の光源11a、11bと2個の検出器13a、13bとに分けることにより、2個の検出器13a、13bを、それぞれ照射するか、若しくは照らすために、好適には、2つの直交方向10a、10bに沿って伝播される2つのX線ビーム又は光線ビームを形成する、支持体30と光源及び検出器。
しかし、たとえ人間の場合でも、2個ずつ同期作業する複数組を組み合わせることにより画像撮影のダイナミック特性を改善して、1秒又は2秒続く一回転で十分な数の合成画像を得ることができる。
より複雑なこのような装置は、最初は検査により使用される。
X線ビームの代わりに、例えば、透過性能が高い赤外線等の光線ビームを使用してもよい。
記載される装置の動作を確認するために、基本ソフトウェアにルーチンを付加した。
このルーチンによって、ポイントツーポイントで、この地点に関する標準偏差が計算可能になり、この標準偏差を基準値で割ることによって当該地点に関する誤差レベルを得てから、これらの誤差レベルの平均値を出し、ひいては画像全体において又は特定ゾーンごとに画像の精度を得られる。
図36は、回転軸の固定面から第62番の平面にあるコンピュータ断層撮影図を提示する。
図37は、第178番の面にあるコンピュータ断層撮影図である。
画像品質の評価が可能であって、画像全体に対する平均誤差は、図36では1.90%であり、図37では1.13%である。
次に、図38〜図43を参照しながら、本発明の第6の実施形態について説明する。
精細度が非常に高い画像を得るためには、精細度が非常に高い検出器を用いるか、又は以下の原理に基づいて幾何学的な増幅を実現すればよい。
軸方向10に中心を合わせた円錐ビーム71又は角錐ビーム73が、被検物9を通過する。
このビームは、例えば25ミクロンの精細度である検出器13に達する。
実際、現時点では、精細度が25ミクロンよりも優れた検出器は市場にない。
0.1ミクロンの精細度に達するために、本発明による装置は、図38では、ATMEL社製の、サイズ230mm、精細度25ミクロンの検出器13と、KODAK TROPHY社製の電圧70000ボルトのX線源11とを備えており、これによって、波長を約0.02ナノメートルにすることができる。
例えば、ミリメートル単位若しくは顕微鏡でしか見えない程度の小寸法の被検体9を、内径が約100ミクロンの光学管33に入れる。
この光学管33を、1度、5度、10度、18度にすることが可能なピッチで、ステッピングマイクロモータにより回転軸19を中心として回転駆動させて、360個、72個、36個、20個の角度位置を得る。
X線管11を、外装81内に配置する。
円錐ビーム71又は角錐ビーム73として光源11を投影する手段69を、外装81に固定する。
図40及び図41は、それぞれ円錐型と角錐型の投影例を示している。
図40では、投影手段69が円錐台である。
図41では、投影手段69が角錐台である。
X線を通さない外装81は、投影手段69の正面に、開口部83を備えている。
円錐ビーム71又は角錐ビーム73と検出器13との交点は、円77、楕円形、又は多角形79を描く。
このX線管は、それ自体がガラスか、又はX線透過材料から成り、陰極87に接続されたフィラメント85と、このフィラメントに面して配置されたブロック状の陽極89とを含む。
この陽極は、例えば銅等の良好な熱伝導性を有する材料から成る。
陽極には、約1mmのタングステン製のターゲット91を挿入する。
ターゲット91に電子ビームが当たると、これらの電子が制動され、それらの運動エネルギーの一部がX線に変換されるのだが、該X線の波長は電子ビームの電子ボルト数に応じて決められる。
例として、160000ボルトの管の場合、波長は0.00774ナノメータである。
半波長で達成可能な精細度は0.1ミクロンを超える。
検出器13は、被検物9のレベルで、円錐台又は角錐台の寸法が約100〜1000ミクロンになるように、且つ、検出器の寸法が230mmになるように配置される。
その場合、幾何学的な増幅は、2300〜230となる。
これらの条件で得られる精細度は、0.1〜1ミクロンである。
もちろん、簡単な調節によって光源と検出器との間の距離を修正すれば、適切な幾何学的な増幅が得られる。
幾何学的な増幅率は、円錐の頂部及び検出器間の距離と、円錐の頂部及び被検物間の距離との比に等しい。
X線は全方向に放射できるが、X線管11によって放射されるビーム71は、投影手段69が円錐台形であると共に、円形の底面を有する開口部67を備えていれば円錐形になる。
この場合、円錐は、ターゲット91を頂部Sとし、外装81の開口部83に等しい投影手段の開口部67により可能にされる角度を開放角度とする。
円錐の頂部Sがターゲット91と一致する場合、増幅率は、投影手段69の開口部67と検出器13との間の距離によって制限される。
図39と図42に示すように、くびれ部分68を作成することによって、円錐の頂部Sを管11の外に配置する。
X線源を一つ又は複数のパルスで制御する場合、有利には、モータMにより制御される回転陽極を用いるように構成する。
図42では、複数のターゲット91を支持し、高速回転することにより一連のフラッシュを発生する陽極89を使用できるのだが、該フラッシュの持続時間は、ターゲットの幅と陽極の直径とに応じて決められる。
例えば、直径11.4cm、したがって円周が約360mmの陽極に、幅1mmの36個のターゲットを配置可能であり、各ターゲットが、約1mmすなわち約1度の弧を占有する。
そのため、完全に一回転すると36個のフラッシュが発生し、これらのフラッシュが、有利には、同期手段93と、支持体33及び回転陽極89のモータMとによって、被検物9の支持体33の回転と同期されて、角度が10度ずれた36個の画像を得る。
このようにして、光源の各パルスが、支持体33の回転ごとに、検出器13を照射するか、又は照らす。
これは、フラッシュの記録速度が、きわめて高速であることを前提としている。
この速度が毎秒10〜50回転であるとすると、1秒間に10〜50個の画像が得られ、各画像は36個の基本画像の集約によって生じる。
もちろん、計算時間は取得時間よりもずっと長いが、当該計算によって、被検物についての毎秒50個の画像を有する本格的なフィルムが得られる。
陽極の回転は、例えば、陽極に固定されたモータMにより既知の複数の方法で得られ、当該モータMは、低圧電流によって、又は陽極89に固定されたロータに対して、管11の内部で作用する回転磁界によって制御される。
上記の回転陽極によりダイナミックな作動を行うために、検出器13がそれほど高速でない場合は、反応速度が速い微粒子銀フィルム97の使用を検討する。
複数のターゲット91を支持する陽極89の回転により、ビームを規則正しく発射することによって、そのようなフィルム97をスクロールさせるのだが、該フィルムは、回転陽極89の回転と共に同期される移動手段Mにより間欠的に移動し、それにより、光源11の各パルスが、間欠移動ごとにフィルム97を照射するか、若しくは照らして、例えば毎秒500回の撮影を行うようにされている。
ピッチ18度ごとに光学管33を一回転させ、適切な速度でフィルムを移動させると、毎秒25個の画像を有するフィルムが得られるが、これによって著しい数の画像処理が行われるので、スーパーコンピュータの使用が必要になる。
検出された光度を変換するには、写真フィルム読み取り用のカメラを備えたアナログ−デジタル変換器15を用いる。
図43の装置は、次を備える。
上部に、連結アーム99により容易に移動できるX線源11。
底面が230mm×60mmで、頂部が約1mmの穴である、角錐ビーム73として光源を投影する角錐台69から構成された投影手段。
被検体9を支持する役割をする、直径約1mmの光学管33。
光学管33を回転制御する、ステッピングモータM。
動作は、以下の通りである。
回転軸19を中心とする光学管33の第1の角度位置で、光源11を作動させて、1ミリ秒〜100ミリ秒の間で可変する時間の間、検出器13を励起し、コンピュータ27に、この第1の画像をビットマップとして回収する。
操作を35回繰り返し、各操作で光学管33を10度回転させる。
このようにして36個の画像を得て、これを処理することによって、照射される範囲の、回転軸19に垂直であるどのような断層面のコンピュータ断層撮影写真も得られる。
本方法を繰り返すと、被検体のダイナミックビジョンを可能にする、経時的にずらした複数画像が得られる。
さらに、3次元画像の生成を可能にする、光学管33の回転軸19に沿った被検体の範囲におけるコンピュータ断層撮影写真が得られる。
検出された光度から得られるデータの処理は、上述した処理と同じである。
適切にプログラムされたコンピュータ27を用いて、以下のステップを実施することを改めて確認するだけでよい。
回転軸19を中心とする第1の回転角度に対して、検出器13の帯状領域75において検出された光度を変換して得られるデータを、帯状領域のn個の基本セグメント76の内部でn個の平均値にすると共に、好適には、第1の回転角度とは90度異なる第2の回転角度に対して、検出器13の帯状領域75で検出された光度を変換して得られるデータを、帯状領域のm個の基本セグメント76の内部でm個の平均値にするステップ。
n個とm個の基本セグメントは、回転軸19に垂直な被検物9の断層面のn×m個の基本ゾーンのアレイに対応する。
得られたn個とm個の平均値は、それぞれ列生成ベクトル及び行生成ベクトルの項を構成する。
減衰係数を示すと共に、行生成ベクトルの項の数(m)により列生成ベクトルの対応項(i)を割ったものと、列生成ベクトルの項の数(n)により行生成ベクトルの対応項(j)を割ったものとを、足して2で割ることにより定義される行列項(Bij)を、各基本ゾーンに割り当てることによって、2個の生成ベクトルの項で初期行列(n、m)を形成するステップ。
初期行列の各行における項(Bij)の和により定義される行の境界値と、初期行列の各列における項(Bij)の和により定義される列の境界値と、行又は列のひずみとしての生成ベクトルの項とを考慮すると共に、上記の式を用いることにより、最小二乗法によって各基本ゾーンの減衰係数を調整するステップであって、これにより、調整値(Cij)を用いて計算される行及び列の境界値が、各行及び各列に対して行生成ベクトル及び列生成ベクトルの項にそれぞれ等しい調整行列を得る、調整するステップ。
様々な回転角度の組で取得されたデータに対して、これらのステップを繰り返す。
次いで、様々な回転角度の組に対して得られた調整行列を、回転演算子で処理することにより、全体を同一組の角度(0度と90度)に重ね、重ねられた調整行列の平均値を一項ずつ出すことにより、被検体9の減衰係数の画像をアレイにより求められる精細度で表す合成行列を得る。
しかしながら、ビームが円筒形ではない場合、検出器により得られた検出光度は、X線に沿った吸収係数だけではなくX線自体の波長にも依存する。
円筒ビームの場合と同様に画像を処理するには、円錐ビーム71又は角錐ビーム73の幾何学的な頂部Sと検出器13との間の、ビームの軸方向10に沿った距離D、及び、幾何学的な頂部Sと、検出器13により照射されるか、若しくは照らされる範囲にある帯状領域75の基本セグメント76との間の距離Dsを考慮して、円錐ビーム又は角錐ビームの仮想円筒化に相当するデータ修正を実施しなければならない。
この修正は、回転軸19に沿った被検物9の仮想拡大に相当し、以下の表に示すことができる。
Figure 2009500136
この表では、欄Iに、基本セグメント76と、ビームの軸方向10が検出器13と交わる点との間の距離(単位cm)を記録した。
欄IIでは、幾何学的な頂部Sと検出器との間の、軸方向10に沿った距離Dを44.4cmとして、幾何学的な頂部Sと基本セグメント76との間の距離Dsを計算した。
以下の3つの修正を計算した。
距離Dsの値と44.4cmとの比に直接比例する1次修正(欄III)。
1次修正の2乗である2次修正(欄IV)。
1次修正の3乗である3次修正(欄V)。
このようにして、検出器により検出された光度に対して、一般には2次修正に相当する系統的な修正を適用できる。
また、検出器、画像、又は標準グリッドのあらゆる地点で行われた測定で実施される校正によって得られた経験に基づく修正を適用してもよい。
また、3次の、または必要に応じて3次以上の多項式調整を実施してもよく、これは、修正評価プロセスに直接組み込まれる。
この修正の結果、円筒ビームに対して検出されたものに非常に近い修正値が得られる。
したがって、コンピュータ27は、この場合、円錐ビーム71又は角錐ビーム73の幾何学的な頂部S及び検出器13間のビームの軸方向10に沿った距離Dと、幾何学的な頂部S及び、検出器13の照射されるか、若しくは照らされる範囲にある帯状領域75の基本セグメント間の距離Dsとに依存する修正係数で乗じてデータを修正することから成る追加ステップを実行する。
この修正は、回転軸19に沿った被検物の仮想拡大に相当する。
実際には、距離修正によって、大幅に改善された精細度で、あたかも円筒投影による拡大画像を生成するように、全てが行われる。
上述した装置は、小部屋を備えた装置についての上述の説明と同様に、2個の光源11a、11bと、2個の検出器13a、13bとを備えることができる。
この場合、各光源11a、11bは、投影手段69を備える。
直交ビームは同期動作するので、20回の基本的な撮影に対して20個の同期画像が得られ、ダイナミックビジョンを生成したい場合は特に有効である。
例えば、寸法が約2〜3ミクロンの微生物を、光学管33内に配置する。
これらの微生物は、光学管の回転軸19に沿った範囲で撮影を行う場合、3次元で見ることができ、照射される範囲若しくは照らされる範囲は、投影手段69の開口部67に依存する。
上記のいわゆる「細胞」スキャナは、人間又は動物の細胞の形状及び内部構造を、さらによく知ることに貢献する一方で、また、小型の対象物、特に時計産業又はマイクロエレクトロニクス産業の製品のような小型対象物の観察を容易にするに違いないであろう。
実際、75cm×48cmの画面で、約100×65ミクロンの画像を投影すると仮定すると、7500倍の拡大効果が得られる。
10倍のズーミングだけで、容易に10ミクロンの細胞の内部ビジョンが得られ、小型細胞又は細胞の複数の部分をこれまでよりもずっとよく観察できる。
達成された計算速度により、以下の数値を予想できる。
高精度PC用に使用されるプロセッサでは、0.2秒間に100ミクロンの視野に対して、精度0.1ミクロンの画像すなわち百万個の点が生成されること。
現在市販されているマルチプロセッサシステムでは、10個のプロセッサを結合するだけで、20秒間に1000個の画像が生成されること。
本発明による第1の装置を示す概略図である。 図1の装置をより詳細に示す図である。 0度で得られた鳥の骨の画像を示す図である。 90度で得られた鳥の骨の画像を示す図である。 180度で得られた鳥の骨の画像を示す図である。 270度で得られた鳥の骨の画像を示す図である。 それぞれ0度、90度、180度、及び270度で検出された光度の表である。 初期行列を示す表である。 結果として得られた調整行列を示す表である。 それぞれ0度と90度、90度と180度、180度と270度、270度と360度の対に対して結果として得られた調整行列をまとめた合成行列の表である。 それぞれ0度と90度、90度と180度、180度と270度、270度と360度の対に対して結果として得られた調整行列をまとめた合成行列の表である。 照射範囲の断層面に関して狭い帯状領域を選択し、図3a〜図3dによって示される鳥の骨の画像のうちの一つを示す図である。 所与の解像度で特異点を示す骨の断層図である。 拡大解像度で特異点を示す図10の拡大図である。 100ミクロンの解像度で特異点を示す別の例の図である。 25ミクロンの解像度で図12に示される特異点を示す拡大図である。 90度の回転処理を示す表である。 180度の回転処理を示す表である。 270度の回転処理を示す表である。 360度の回転処理を示す表である。 初期行列を、回転座標の整数値への丸めを伴って示す表である。 展開された行列への初期行列の展開を、回転座標の整数値への丸めを伴って示す表である。 展開行列の角度30度の回転を、回転座標の整数値への丸めを伴って示す表である。 30度回転された展開行列の構成を、回転座標の整数値への丸めを伴って示す表である。 本発明による第2の装置を示す概略図である。 第2の装置において使用される椅子を特に示す図である。 伸縮式の脚部に取り付けられた椅子の使用を示す図である。 伸縮式の脚部に取り付けられた椅子の使用を示す図である。 伸縮式の脚部に取り付けられた椅子の使用を示す図である。 伸縮式の脚部に取り付けられた椅子の使用を示す図である。 本発明による第3の装置を示す概略図である。 第3の装置の上面図である。 第3の装置による小部屋の側壁に取り付けられるスライドパネルの引き上げを概略的に示す図である。 接合平行六面体に対して移動可能な、第3の装置で用いられる検出器を示す概略図である。 接合平行六面体に対して移動可能な、第3の装置で用いられる検出器を示す概略図である。 接合平行六面体に対して移動可能な、第3の装置で用いられる検出器を示す概略図である。 コリメータを備えた接合平行六面体の特定の構成を示す図である。 第3の装置の回転軸の偏心を示す概略図である。 本発明による第4の装置を示す概略図である。 本発明による第4の装置を示す概略図である。 本発明による第5の装置を示す概略図である。 計算精度及び得られた画像の精度をポイントツーポイントで示す図である。 計算精度及び得られた画像の精度をポイントツーポイントで示す図である。 X線源を円錐ビームとして投影する手段を備えた、本発明による第6の実施形態を示す概略図である。 くびれ部分を有する投影手段を備えた、本発明の第6の実施形態を示す図である。 円錐ビーム用の本発明の第6の実施形態を示す概略斜視図である。 角錐ビーム用の本発明の第6の実施形態を示す概略斜視図である。 回転陽極を備えた光源を有する本発明の第6の実施形態を示す概略図である。 本発明の第6の実施形態の全体図である。
符号の説明
1 支持体
2 支持体
3 支持体
4 支持体
5 支持体
6 支持体
7 支持体
8 開口部
9 被検体
10 軸方向
11 光源
12 接合モジュール
13 検出器
14 接合モジュール
15 アナログ−デジタル変換器
16 小部屋
17 回転手段
18 黒い斑紋
19 回転軸

Claims (20)

  1. X線又は赤外線による身体の撮影方法であって、
    被検体(9)が、支持体(1、3、5、7;31、34;30;32;33)に受容され、
    伝播方向(10)に沿って、X線ビーム若しくは光線ビームを放射する光源(11)により、前記被検体(9)を照射するか、又は照らし、
    前記ビームにより照射されるか、若しくは照らされる検出器(13)により、前記X線又は前記光線による前記被検体(9)の通過に応じて減衰される光度を検出し、
    アナログ−デジタル変換器(15)により、前記検出された光度を、前記被検体による前記X線又は前記光線の減衰を求めることができるデータに変換し、
    枠(21、23、25)に取り付けられる前記光源(11)及び前記検出器(13)に対して、回転軸(19)を中心として移動可能に取り付けられる支持体(1−7;31、34)を、或る回転角度だけ回転させるか、或いは前記支持体(30、32)に対して回転軸を中心として移動可能な枠(22)に取り付けられる前記光源(11)及び前記検出器(13)を、或る回転角度だけ回転させ、
    適切にプログラムされたコンピュータ(27)を用いて、
    (1) 第1の回転角度に対して前記検出器(13)の帯状領域(75)で検出される光度を変換して得られるデータを、該帯状領域のn個の基本セグメント(76)の内部でn個の平均値にすると共に、
    好適には、第1の回転角度とは90度異なる第2の回転角度に対して前記検出器(13)の帯状領域(75)で検出される光度を変換して得られるデータを、該帯状領域のm個の基本セグメント(76)の内部でm個の平均値にするステップであって、
    前記n個の基本セグメントと前記m個の基本セグメントとが、前記回転軸(19)に垂直な前記対象物(9)の断層面のn×m個の基本ゾーンから成るアレイに相当し、
    得られた前記n個の平均値と前記m個の平均値とが、それぞれ列生成ベクトルの項と行生成ベクトルの項とを構成することによる、平均値を出すステップと、
    (2) 行列項(Bij)を各基本ゾーンに割り当てることによって、2個の生成ベクトルの項で初期行列(n、m)を形成するステップであって、
    前記行列項は、減衰係数を示すと共に、
    前記行生成ベクトルの項の数(m)により前記列生成ベクトルの対応項(i)を割ったものと、該列生成ベクトルの項の数(n)により該行生成ベクトルの対応項(j)を割ったものとを足して2で割ることにより定義されることによる、初期行列(n、m)を形成するステップと、
    (3) 前記初期行列の各行で、前記行列項(Bij)の和により定義される行の境界値と、該初期行列の各列で前記行列項(Bij)の和により定義される列の境界値と、行又は列のひずみとしての生成ベクトルの項とを考慮し、
    以下の式を用いることによって、最小二乗法により各基本ゾーンの前記減衰係数を調整するステップであって、
    Figure 2009500136
    この場合、この式において、
    Cij=所望の値、
    Bij=初期の推定値、
    (n)=前記初期行列の行の数、
    (m)=前記初期行列の列の数であり、
    全てのiの値に対して列jのひずみは、
    Figure 2009500136
    全てのjの値に対して行iのひずみは、
    Figure 2009500136
    であり、
    これにより、前記調整値(Cij)を用いて計算した行及び列の境界値が、各行及び各列に対して前記行生成ベクトル及び前記列生成ベクトルの項にそれぞれ等しい調整行列を得ることで、各基本ゾーンの前記減衰係数を調整するステップと、
    (4) 様々な回転角度の組で取得したデータに対して、前記ステップ(1)〜前記ステップ(3)を繰り返すステップと、
    (5) 前記様々な回転角度の組で得られた前記調整行列を、回転演算子で処理するステップであって、
    全体を同一組の角度(0度と90度)に重ね、次いで、該重ねられた調整行列の平均値を一項ずつ出すことにより、前記被検体(9)の前記減衰係数の画像を、前記アレイにより求められる精細度で表す合成行列を得る、処理するステップとを実施する、
    X線又は赤外線による身体の撮影方法。
  2. 好適には、互いに直交する4組の回転角度(0度と90度;90度と180度;180度と270度;270度と360度)に対して、前記ステップ(1)を行うことにより、
    前記4組の回転角度のそれぞれの前記第1の回転角度(0度;90度;180度;270度)に対して得られる前記n個の平均値を座標としてそれぞれ有する4個の列生成ベクトルと、前記第2の回転角度(90度;180度;270度;360度)に対して得られる前記m個の平均値を座標としてそれぞれ有する4個の行生成ベクトルとを形成し、
    前記4個の列生成ベクトルと、前記4個の行生成ベクトルとを、回転演算子により処理することによって、
    これらを同一組の回転角度(0度と90度)に重ね、
    次いで、該同一組の回転角度(0度と90度)で重ねられた前記列生成ベクトル及び前記行生成ベクトルの対応項の平均値を一項ずつ出すことにより、単純化された1個の列生成ベクトルと単純化された1個の行生成ベクトルとを形成し、
    前記単純化された列生成ベクトル及び前記単純化された行生成ベクトルの項から、前記ステップ(2)を実施し、
    前記ステップ(3)を実施することにより、前記調整値(Cij)を用いて計算された行及び列の境界値が、各行及び各列に対して、前記単純化された行生成ベクトル及び前記単純化された列生成ベクトルの項にそれぞれ等しい調整行列を取得し、
    前記第1のグループの組の前記回転角度に対して基準角度(10度)の倍数だけずらした4組の回転角度の異なるグループについて、前記ステップ(4)と前記ステップ(5)を実施する、
    請求項1に記載のX線又は赤外線による身体の撮影方法。
  3. 前記枠(21、23、25、22)が、好適には、90度異なる、軸方向の第1の伝播方向(10a)及び第2の伝播方向(10b)に沿って、第1のX線ビーム又は光線ビーム及び第2のX線ビーム又は光線ビームを放射する2個の光源(11a、11b)と、該第1のビーム及び該第2のビームにより照射されるか、若しくは照らされる2個の検出器(13a、13b)とを含み、
    適切にプログラムされた前記コンピュータ(27)を用いて、
    第1の帯状領域(75a)及び第2の帯状領域(75b)が延びている前記回転軸(19)に垂直な前記対象物の前記断層面に対して、
    前記第1の検出器(13a)の前記第1の帯状領域(75a)で検出された光度を変換して得られるデータの平均値を出すと共に、
    前記第2の検出器(13b)の前記第2の帯状領域(75b)で検出された光度を変換して得られるデータの平均値を出すことによって、前記ステップ(1)を実施する、
    請求項1又は2に記載のX線又は赤外線による身体の撮影方法。
  4. 前記光源(11、11a、11b)の一つ又は複数の制御パルスによって、前記回転軸(19)に平行に前記被検体(9)の或る範囲を照射するか、若しくは照らすことを特徴とする方法であって、
    適切にプログラムされた前記コンピュータ(27)を用いて、
    (6) 前記検出器(13、13a、13b)の照射された若しくは照らされた前記範囲の全体で検出される光度を変換して得られるデータを記録し、
    (7) 前記第1の回転角度及び前記第2の回転角度に対して検出器(13)の照射された若しくは照らされた前記範囲の前記帯状領域(75)で、又は、それぞれ、前記第1の検出器(13a)及び前記第2の検出器(13b)の前記第1の帯状領域(75a)及び前記第2の帯状領域(75b)で検出された光度を変換して得られる記録データを呼び出し、
    前記呼び出されたデータに基づいて、前記ステップ(1)〜ステップ(5)を実施する、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のX線又は赤外線による身体の撮影方法。
  5. 前記光源(11、11a、11b)を、円錐ビーム(71)又は角錐ビーム(73)として投影することにより、前記被検体(9)の前記範囲、さらには該被検体の全体を照射するか、若しくは照らすことを特徴とする方法であって、
    適切にプログラムされた前記コンピュータ(27)を用いて、
    (8) 前記円錐ビーム(71)又は前記角錐ビーム(73)の幾何学的な頂部(S)と前記検出器(13、13a、13b)との間で、前記ビームの軸方向(10)に沿った距離(D)と、前記幾何学的な頂部(S)と前記検出器(13、13a、13b)の照射された若しくは照らされた前記範囲の前記帯状領域(75、75a、75b)の基本セグメントとの間の距離(Ds)とに依存する修正係数で呼び出されたデータを乗じることによって、呼び出されたデータを修正し、
    この修正が、前記回転軸(19)に沿って前記被検物を仮想拡大することに相当し、
    呼び出されて修正された前記データに基づいて、前記ステップ(1)〜ステップ(5)を実施する、
    請求項4に記載のX線又は赤外線による身体の撮影方法。
  6. 前記請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法を実施するように特別に設計された装置であって、
    特に被検体が個人の身体である場合、
    前記被検体(9)を受容するための支持体(31、34;32)と、
    被検体(9)を照射するか、若しくは照らすために伝播方向に沿ってX線ビーム又は光線ビームを放射する光源(11、11a、11b)と、
    前記X線又は前記光線による前記被検体(9)の通過に応じて減衰される光度を検出するために、前記ビームによって照射されるか、若しくは照らされる検出器(13、13a、13b)とを備え、
    前記支持体(31、34;32)と、前記光源(11、11a、11b)及び前記検出器(13、13a、13b)とが、前記個人が立った位置又は座った位置で、前記支持体に受容されるように、垂直な回転軸(19)を中心として前記支持体が前記光源及び前記検出器に対して移動可能である、特別に設計された装置。
  7. 前記支持体(31、34;32)が、前記垂直な回転軸(19)を中心として回転する台(31)を有し、
    好適には、前記個人の固定手段(46)又はX線が透過できる椅子(34)を備えている、
    請求項6に記載の特別に設計された装置。
  8. 光源(11)及び検出器(13)が、2個の光源(11a、11b)と2個の検出器(13a、13b)とに分割されることにより、
    それぞれ、該2個の検出器(13a、13b)を照射するか、若しくは照らすために、
    好適には、2つの直交方向(10a、10b)に沿って伝播する2個のX線ビーム又は光線ビームを形成する、
    請求項6又は7に記載の特別に設計された装置。
  9. 前記椅子(34)が、伸縮式の脚部(33)に取り付けられることを特徴とする、
    請求項7又は8に記載の特別に設計された装置。
  10. 前記支持体(31、34;32)と、場合によっては前記回転台(31)とが、
    X線を通さない小部屋(16、42、37、38、25)に配置され、
    前記光源(11、11a、11b)又は前記検出器(13、13a、13b)が、接合モジュール(12、12a、12b、14、14a、14b)を介してX線を放射若しくは受光し、
    該接合モジュールは、垂直移動手段(23)によって垂直に並進することにより前記小部屋の壁(37、38)に作られた窓(41)の正面で移動し、また、水平移動手段(26)によって水平に並進することにより前記窓(41)を介して移動して前記小部屋に通じる、
    請求項6〜8のいずれか一つに記載の特別に設計された装置。
  11. 前記光源(11、11a、11b)及び前記検出器(13、13a、13b)が、同期制御される垂直移動手段(44、47、49)により、前記接合モジュール(12、12a、12b、14、14a、14b)に対して垂直に並進可能である、請求項10に記載の特別に設計された装置。
  12. 前記窓(41)を形成する開口部を開放するために、
    スライドパネル(38)が、前記小部屋の門形の枠(37)内で上昇手段(44、47、49、36、39)により群ごとに引き上げられ、
    この窓を介して、前記接合モジュール(12、12a、12b、14、14a、14b)が水平移動することにより、前記小部屋に通じる、
    請求項10又は11に記載の特別に設計された装置。
  13. 前記光源(11、11a、11b)及び前記検出器(13、13a、13b)が、
    支柱(24)により支持されながら、前記垂直な回転軸(19)を中心として回転移動可能である、
    請求項6又は7に記載の特別に設計された装置。
  14. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法を実施するために特別に設計された装置であって、
    被検体(9)を受容するための支持体(1、3、5、7;30)と、
    前記被検体(9)を照射するか、若しくは照らすために、伝播方向に沿ってX線ビーム又は光線ビームを放射する光源(11、11a、11b)と、
    前記X線又は前記光線による前記被検体(9)の通過に応じて減衰される光度を検出するために、前記ビームによって照射されるか、若しくは照らされる検出器(13、13a、13b)とを備え、
    前記支持体(1、3、5、7;30)と、前記光源(11、11a、11b)及び前記検出器(13、13a、13b)とが、水平な回転軸(19)を中心として、前記支持体が前記光源及び前記検出器に対して移動可能であり、
    光源(11)及び検出器(13)が、2個の光源(11a、11b)と2個の検出器(13a、13b)とに分割されることにより、
    それぞれ、該2個の検出器(13a、13b)を照射するか、若しくは照らすために、好適には、2つの直交方向(10a、10b)に沿って伝播する2個のX線ビーム又は光線ビームを形成する、特別に設計された装置。
  15. 請求項5に記載の方法を実施するために特別に設計された装置であって、
    特に、被検体がミリメートル単位又は顕微鏡でしか見えない大きさである場合、
    前記被検体(9)を受容するための支持体(33)と、
    前記被検体(9)を照射するか、若しくは照らすために、伝播方向(10)に沿ってX線ビーム又は光線ビームを放射する光源(11、11a、11b)と、
    前記X線又は前記光線による前記被検体(9)の通過に応じて減衰される光度を検出するために、前記ビームによって照射されるか、若しくは照らされる検出器(13、13a、13b)とを備え、
    前記支持体(33)と、前記光源(11、11a、11b)及び前記検出器(13、13a、13b)とが、回転軸(19)を中心として、該支持体が該光源及び該検出器に対して移動可能であり、
    前記光源(11、11a、11b)が、前記ビームの軸方向(10)を中心とする円錐ビーム(71)又は角錐ビーム(73)によって、前記検出器(13、13a、13b)を照射するか、若しくは照らすように、投影手段(69)が設けられている、特別に設計された装置。
  16. 前記光源(11、11a、11b)が、複数のターゲット(91)を備えた回転陽極(89)を有し、
    該回転陽極が、前記光源(11、11a、11b)に対する前記支持体(33)の回転と同期される移動手段(M)によって回転制御されることにより、
    前記光源の各パルスが、前記支持体(33)の各回転の間に、前記検出器(13、13a、13b)を照射するか、若しくは照らす、請求項15に記載の特別に設計された装置。
  17. 前記検出器(13、13a、13b)が、写真フィルム(97)を有し、
    前記アナログ−デジタル変換器(15)が、該写真フィルムで検出される光度を読み取り、且つ該光度をデジタルデータに変換するためのカメラを含む、請求項6〜16のいずれか一つに記載の特別に設計された装置。
  18. 前記写真フィルム(97)が、前記回転陽極(89)の回転と同期される移動手段(M)によって、間欠的に移動することにより、
    前記光源(11)の各パルスが、各間欠移動の間に、前記写真フィルム(97)を照射するか、若しくは照らす、請求項17に記載の特別に設計された装置。
  19. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法、又は請求項6〜18のいずれか一つに記載の装置を実施するために適切にプログラムされたコンピュータ(27)。
  20. コンピュータ(27)へのロード時に、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法、又は請求項6〜18のいずれか一つに記載の装置を実施するためのコンピュータプログラム。
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