JP4287265B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明はX線CT装置に関し、特にCT断層画像の画像処理技術に関する。
硬組織としての骨は、「皮質骨」とその内部の「海綿骨」とに大別される。生体の疾病や健康の診断、あるいは、動物実験による実験結果の検証のために、皮質骨あるいは海綿骨の骨密度の個別的な測定が必要となる。
X線を用いたDXA法(Dual X-ray Absorptiometry(二重X線吸収法))によれば、骨の分布画像を得ることができるが、皮質骨又は海綿骨のいずれかのみを弁別して画像化することはできない。その一方、X線CT装置によれば、各画素が有するCT値の大小により、皮質骨と海綿骨を弁別できる。しかし、X線CT装置で取得されるのは、一定間隔で取得された多数のCT断層画像であり、個々のCT断層画像上では特定骨組織(皮質骨又は海綿骨)のみを認識できるとしても、検体全体にわたって特定骨組織の分布を迅速にあるいは直感的に認識することはできない。
下記特許文献1には、CT断層画像上で、皮質骨と海綿骨とを自動的に分離する技術が開示されている。なお、未公開の先願である特願2002−281317号にも関連する技術が開示されている。
特開平9−294740号公報
本発明の目的は、特定骨組織の分布状態を容易に把握できる画像を形成することにある。
本発明の他の目的は、CT断層画像が有する組織識別機能を活用しつつ、その測定結果を再構成することにより、レントゲン撮影等によってあたかも特定骨組織を弁別撮影したような新しい画像を形成することにある。
本発明は、骨を含む検体に対してX線を照射し、検体を透過したX線を検出するX線測定ユニットと、前記X線の検出データに基づいて、Z軸上における複数の位置において、前記検体についてそれぞれがX軸及びY軸を有する複数のCT断層画像を形成するCT断層画像形成手段と、前記各CT断層画像ごとに、他の組織から、海綿骨又は皮質骨である特定骨組織を弁別抽出する弁別抽出手段と、前記各CT断層画像ごとに、X軸上の各位置において前記特定骨組織についてY軸方向に解析を行う解析手段と、前記各CT断層画像ごとに前記特定骨組織についての解析結果が反映されたX軸方向の一次元画像としてのライン画像を形成するライン画像形成手段と、前記各CT断層画像ごとのライン画像を前記複数のCT断層画像の並び順で前記Z軸上に配列することによって前記検体における特定骨組織の空間的な分布を表す画像としてX軸及び軸を有する分布画像を形成する分布画像形成手段と、前記X線測定ユニットにより得られる前記X線の検出データに基づいて、前記検体を表す画像であってX軸及び軸を有する背景画像を形成する背景画像形成手段と、前記背景画像に対して前記分布画像を合成することにより合成画像を形成する合成手段と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、各CT断層画像ごとにライン画像が形成され、それらのライン画像を配列することによって分布画像が形成される。ライン画像は、CT断層画像に含まれる特定骨組織(海綿骨又は皮質骨)についての解析結果を反映した画像であり、つまりCT断層画像上で二次元的に分布する特定骨組織が一次元的に集約されたものである。CT断層画像を基礎としているので、各画素が有するCT値から特定骨組織の弁別抽出が可能となる。つまり、CT断層画像上において、海綿骨、皮質骨、その他などの個々の骨組織は画像上で識別可能である。よって、CT断層画像を観察したユーザーによる領域指定によって、より望ましくは自動的な画像処理による領域識別によって、特定骨組織が弁別抽出され、その弁別抽出された特定骨組織に対して解析がなされる。この場合、基本的には各画素ごとのCT値から骨密度が演算され、それを基礎として平均骨密度などが演算されるが、変形例としては、特定骨組織についての厚みや面積を演算してもよい。複数のライン画像を配列してなる分布画像は、三次元的に存在する特定骨組織の空間分布を反映したものであり、望ましくは二次元分布又は一次元分布(擬似的二次元分布)を表す画像である。
望ましくは、前記複数のCT断層画像はZ軸上における複数の位置において形成され、前記各CT断層画像はX軸及びY軸を有し、前記ライン画像は前記特定骨組織の解析結果を前記X軸上に反映した画像である。この構成において、一般に、Z軸は検体の移動走査方向であり、X軸及びY軸はCT平面上で定義されて互いに直交し、それらは任意に定められる。つまり、投影する視点は任意に設定でき、検体を正面方向、側面方向、斜め方向から見た分布画像を形成できる。視点方向をユーザーによって指定させるようにするのが望ましい。Y軸は投影方向を定義し、X軸はライン画像を定義する。なお、ライン画像は一次元の画素列であってもよいが、幅をもったラインであってもよい。
望ましくは、前記解析手段は、前記特定骨組織について各画素の骨密度を演算する骨密度演算手段と、前記X軸上の各位置において前記特定骨組織のY軸平均骨密度を演算する平均骨密度演算手段と、を含み、前記ライン画像形成手段は、前記X軸上の各位置における前記特定骨組織のY軸平均骨密度を前記X軸上に投影することにより前記ライン画像を形成する。
上記構成によれば、X軸上に特定骨組織の平均骨密度の一次元プロファイル(一次元分布)が投影され、それがライン画像として構成される。ライン画像における各X座標の画素値は、それに対応するY軸平均骨密度に対応する。その大きさに応じて輝度値を変化させてもよいし、色相を変化させてもよい。
後述する実施形態において、前記解析手段は、前記特定骨組織について各画素の骨密度を演算する骨密度演算手段と、前記特定骨組織のX軸幅を演算する幅演算手段と、前記特定骨組織の面平均骨密度を演算する面平均骨密度演算手段と、を含み、前記ライン画像形成手段は、前記特定骨組織のX軸幅に対応した長さを有し、且つ、前記特定骨組織の面平均骨密度が反映された前記ライン画像を形成する。
上記構成によれば、特定骨組織の横幅(X軸幅)に対応した長さをもってライン画像が形成され、そのライン画像の輝度や色相は特定骨組織の面平均密度を表現する。面平均密度はCT断層画像上における特定骨組織全体の骨密度の平均値である。よって、ライン画像から、特定骨組織のX軸分布幅及びその骨密度の大小を知ることができる。そのライン画像を用いて分布画像を構成すれば、特定骨組織についてZ軸方向分布(擬似的二次元分布)を表せる。
望ましくは、前記検体を表す背景画像を形成する背景画像形成手段と、前記背景画像に対して前記分布画像を合成することにより合成画像を形成する合成手段と、を含む。 背景画像は、レントゲン画像に相当するスカウト画像、検体の輪郭画像などであってもよい。スカウト画像を利用する場合、骨が顕著に表示されると、分布画像の観察に支障を生じさせる可能性があるために、それをハーフトーン表現するのが望ましい。また、分布画像は所定の色相の輝度によって表現してもよい。
望ましくは、前記各CT断層画像ごとに前記特定骨組織を弁別抽出する画像処理を実行する弁別抽出手段を含む。 特定骨組織を弁別抽出する手法自体については各種の公知技術を用いることができ、特に上記特許文献に記載された手法を利用するのがの望ましい。
望ましくは、前記解析手段は、前記各CT断層画像ごとに、前記特定骨組織について、線平均骨密度、面平均骨密度、所定軸方向の経路長又は面積を解析する。線平均骨密度は、Y軸方向の一次元平均骨密度であり、それは各X座標ごとに演算可能である。面平均骨密度は二次元平均骨密度である。経路長(厚み)及び面積はそれぞれCT断層画像上において特定骨組織を計測することによって特定される。なお、上記DXA法で得られる骨密度の単位はg/cm2であるが、CT断層画像上において各画素のCT値(吸収係数)から計算される骨密度の単位は通常g/cm3である。但し、各画素の骨密度の積算などにより、解析結果の単位は変わりうる。各CT断層画像ごとに、特定骨組織の分布範囲がライン画像の長さとして表現され、特定骨組織の骨密度や存在量などの解析結果がライン画像の輝度や色相によって表現される。
望ましくは、前記特定骨組織として海綿骨又は皮質骨を選択する手段を含む。例えば、骨粗鬆症の診断に当たっては海綿骨の状態が観察され、糖尿病や腎機能低下の疾患の診断装置に当たっては皮質骨の状態が観察される。そこで、疾病や実験研究目的に応じて、画像処理対象となる特定骨組織を選択できるように構成するのが望ましい。
また、上記構成において、海綿骨と皮質骨とで別々に弁別抽出及び解析を行った上で、それらについて別々にライン画像を形成し、それらに基づいて海綿骨分布画像及び皮質骨分布画像を形成し、それらの分布画像を例えば別の色相で表現しつつ合成表示するようにしてもよい。
すなわち、本発明は、骨を含む検体に対してX線を照射し、検体を透過したX線を検出するX線測定ユニットと、前記X線の検出データに基づいて、Z軸上における複数の位置において、前記検体についてそれぞれがX軸及びY軸を有する複数のCT断層画像を形成するCT断層画像形成手段と、前記各CT断層画像ごとに、他の組織から、海綿骨及び皮質骨を弁別抽出する弁別抽出手段と、前記各CT断層画像ごとに、X軸上の各位置において前記海綿骨についてY軸方向に解析を行う海綿骨解析手段と、前記各CT断層画像ごとに、X軸上の各位置において前記皮質骨についてY軸方向に解析を行う皮質骨解析手段と、前記各CT断層画像ごとに前記海綿骨についての解析結果が反映されたX軸方向の一次元画像としての海面骨ライン画像を形成する海綿骨ライン画像形成手段と、前記各CT断層画像ごとに前記皮質骨についての解析結果が反映されたX軸方向の一次元画像としての皮質骨ライン画像を形成する皮質骨ライン画像形成手段と、前記各CT断層画像ごとの海綿骨ライン画像を前記複数のCT断層画像の並び順で前記Z軸上に配列することによって前記検体における海綿骨の空間的な分布を表す画像としてX軸及び軸を有する海綿骨分布画像を形成する海綿骨分布画像形成手段と、前記各CT断層画像ごとの皮質骨ライン画像を前記複数のCT断層画像の並び順で前記Z軸上に配列することによって前記検体における皮質骨の空間的な分布を表す画像としてX軸及び軸を有する皮質骨分布画像を形成する皮質骨分布画像形成手段と、前記海綿骨分布画像と前記皮質骨分布画像とを合成することにより合成画像を形成する合成手段と、を含むことを特徴とする。
骨を含む検体は、人体、動物、動物から抽出した部分や骨自体などであってもよい。骨の軸方向が移動走査とされて、複数の骨の横断面がCT断層画像として取得されるのが望ましい。背景として骨の輪郭あるいはスカウト画像を表示し、その上に例えば所定の色相で特定骨組織の骨密度や存在量を表す分布画像を合成すれば、骨のどの部分に特定骨組織がどのように分布しているのかを迅速かつ容易に認識できる。対象となる骨全体ができる限り大きく撮影されるように画像の拡大率を適宜設定するのが望ましい。
以上説明したように、本発明によれば、特定骨組織の分布状態を容易に把握できる画像を形成することにある。また本発明によれば、CT断層画像が有する組織識別機能を活用しつつ、その測定結果を再構成することにより、レントゲン撮影等によってあたかも特定骨組織を弁別撮影したような新しい画像を形成できる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、X線CT装置の一例が示されている。このX線CT装置は、特に動物実験で利用されたマウス、ラット、モルモット、ハムスターなどのネズミ類のCT測定を行うための装置である。もちろん、それらの小動物から分離された組織(例えば下肢や大腿部)が測定対象となってもよい。このX線CT装置は、大別して、測定部10と演算制御部12とによって構成される。
測定部10はガントリ18を備えた本体16を有する。本体16の上面16Aには開口が形成され、その開口からアーム26が上方に突出している。アーム26は後述するスライド機構の一部をなすものであり、そのアーム26は後に説明する容器24に連結され、それを回転中心軸方向にスライド運動(移動走査)する。
一方、ガントリ18内には後述する測定ユニット(X線発生器、X線検出器)が収納され、それらは回転中心軸回りにおいて回転運動する。ガントリ18の中央部には回転中心軸方向に空洞部18Aが形成されている。この空洞部18Aは非貫通型であるが、貫通型としてもよい。
容器24は、本実施形態において、検体(小動物やそこから摘出された組織など)を収納するカプセルであり、その容器24は本実施形態において略円筒形状を有し、その容器中心軸が回転中心軸に一致した状態で配置される。具体的には、容器24の基端部76が上述したアーム26の上端部に着脱自在に装着される。この場合において、着脱機構としては各種の係合機構あるいはネジ止め機構などを挙げることができる。上述したように、容器24は中空の円筒形状を有しており、その内部には本実施形態において複数の小動物が配置されるが、このような構成により、小動物の体毛が直接的にガントリ18に接触することなどを防止できる。また、小動物の排泄物や離脱体毛などが外部に放出されてしまう問題を防止できる。さらに、後述するように、小動物を固定的に拘束することが可能となるので、CT画像を再構成する場合における画像ぶれなどの問題を防止することができる。なお、サイズや形状が異なる複数種類の容器を用意して選択的に使用するのが望ましい。
アーム26に対して容器24が装着された後、アーム26が回転中心軸方向に沿って前方に駆動され、これにより、ガントリ18の空洞部18A内に容器24が差し込まれる。この時、検体における所定位置に対してX線ビームが設定されるように、容器24の位置決めがなされる。また、そのような測定位置は連続的にあるいは段階的に変更される。
本体16の上面16A上には操作パネル20が設けられており、この操作パネル20は複数のスイッチや表示器などを有する。この操作パネル20を利用してユーザーは測定現場において装置の動作を操作することが可能となる。本体16の下方には複数のキャスター22が設けられている。ちなみに測定部10の高さは例えば100cmである。
次に演算制御部12について説明する。演算制御部12は測定部10に対してケーブル14によって電気的に接続される。測定部10と演算制御部12は同一の室内に設けられてもよいし、互いに別々の場所に設置されてもよい。この演算制御部12は通常のコンピュータシステムなどによって構成され、具体的には、プロセッサ30、表示器32、キーボード36、マウス38、記憶装置34及びプリンタ40などを有している。この演算制御部12により、測定部10の動作が制御され、また、測定部10から伝送されるデータに基づいてCT画像(CT断層画像)が構成される。このCT画像は通常は二次元断層画像に相当するものであるが、三次元画像を構築するようにしてもよい。ちなみに、本実施形態の装置において、ガントリ18内における測定ユニットの回転速度は例えば毎分当たり10回転である。もちろん、そのような回転速度は用途に応じて適宜設定可能である。
図2には、図1に示したX線CT装置の構成がブロック図として示されている。回転中心軸Oを間において、一方側にX線発生器52が設けられ、他方側にX線検出器60が設けられている。X線発生器52の照射側にはコリメータ54が設けられている。X線発生器52は図示されるように末広あるいは扇状の(ここではファンビーム形状の)X線ビーム56を生成する。一方、X線検出器60は複数(例えば100個)のX線センサを一列に並べたものとして構成され、X線ビーム56の開き角度に応じてX線の受光開口が設定される。ちなみに、複数のX線センサの配列は直線的であってもよいし、円弧状であってもよい。なお、図2においては、X線発生器52と共に用いられる高電圧源や、X線検出器60と共に用いられるデータ処理回路などについては図示省略されている。
図2において符号58は有効視野を示している。これは、X線ビーム56を回転走査させた場合におけるCT画像を構成可能な円形の領域である。ちなみに、この有効視野58は、検体あるいは回転中心軸と、X線発生器52及びX線検出器60のそれぞれの位置関係に応じて定まるものである。本実施形態においては変位機構62が設けられているため、それらの位置関係を変更してCT画像の倍率を機械的に可変することが可能である。
すなわち、変位機構62には、X線発生器52及びX線検出器60が連結されており、変位機構62はX線発生器52及びX線検出器60の間の距離を維持したまま、それら(つまり測定ユニット)をX線ビーム56のビーム軸方向に変位させる機能を有する。この場合において、回転中心軸Oは不変であり、すなわち上述した容器を何ら移動させることなく測定ユニット側を移動させて倍率の変更を行い得る。なお、変位機構62は変位力を発生するためのモータ62Aを備えている。
ガントリ回転機構66は、回転ベースを回転させることにより、それに搭載された変位機構を含む各構成の全体を回転駆動する機構である。変位機構62には、測定ユニットが搭載されているため、変位機構62によって所望の位置に位置決めされた測定ユニットがその位置を保持したまま回転駆動されることになる。ガントリ回転機構66は、その駆動力を発生するためのモータ66Aを有する。
スライド機構68は図1に示したアーム26をスライド運動させる移動機構であり、その駆動力はモータ68Aによって発生される。操作パネル20は上述したように本体の上面に設けられる。測定部10側に設けられたローカルコントローラ(図示せず)に対して操作パネル20を接続し、そのローカルコントローラと演算制御部12とが相互に通信を行うように構成してもよい。
ちなみに、図2には、様々な機構62,66,68などが示されているが、それらの機構による位置あるいは変化を検出するためにセンサを設けるのが望ましい。そして、それらのセンサの出力信号に基づいて演算制御部12がいわゆるフィードバック制御を行うようにするのが望ましい。また、変位機構62による倍率の可変はユーザー入力により行わせてもよいし、例えば被検体サイズあるいは容器のサイズを自動検知し、その検知したデータに基づいて自動的に倍率を設定するようにしてもよい。さらに、あらかじめ容器の種別などが登録される場合においては、その登録された情報を利用して倍率の設定を行うようにしてもよい。さらに、図2に示す例では、スライド機構68が駆動源としてのモータ68Aを有していたが、そのスライド力を人為的に発生させるようにしてもよい。
次に、演算制御部12について説明すると、上述したように、プロセッサ30には、表示器32、記憶装置34、キーボード36、マウス38、プリンタ40などが接続されている。また、外部装置との間でネットワークを介して通信を行うための通信部42が接続されている。
プロセッサ30は、CPU及び各種プログラムによって構成されるものである。図2にはその代表的な機能が示されており、プロセッサ30は、動作制御部44、再構成演算部46、スカウト画像形成部100、分布画像形成部102などを有している。
動作制御部44は、測定部10における全体の動作を制御している。再構成演算部46はX線ビームの回転走査によって得られる多くのデータに基づきCT画像を構成する演算を実行する。再構成演算については公知の各種の手法を利用することが可能である。なお、上述した倍率の可変にあたっては、再構成演算で用いられる演算式は基本的にそのまま用いることができる。しかしながら、特殊な倍率の可変方式が適用される場合においては必要に応じて再構成演算式の一部を変更するようにしてもよい。
スカウト画像形成部200は、複数の検体に対するCT測定に先立って、スカウト画像を形成する。具体的には、測定部10を回転させない状態で、スライド機構68により検体を収容した容器が移動走査され、その際に、測定部10によってX線測定が実施される。これにより得られた検出データに基づいて、レントゲン写真のような二次元透過像としてのスカウト画像が形成される。このスカウト画像は、CTスキャン範囲を定める区間を設定するために形成される。また、後述するように背景画像として利用される。
分布画像形成部102は、各CT断層画像ごとに、一次元画像(ライン画像)を形成し、それらをCT断層画像の並び順で配列して分布画像を形成する手段である。また、分布画像形成部102は、その画像処理に先立って、各CT断層画像ごとに特定骨組織(本実施形態では「海綿骨」又は「皮質骨」)を弁別抽出する処理を実行する機能を有する。但し、その処理を画像上でのユーザーによる領域指定によって代替させてもよい。本実施形態では、一次元画像は、弁別抽出した海綿骨又は皮質骨の量を所定軸上に投影した画像であり、あるいは、弁別抽出された海綿骨又は皮質骨の分布範囲及び量を反映した画像である。これについては後に詳述する。
表示器32には、スカウト画像、CT断層画像、分布画像が表示される。スカウト画像を背景画像として分布画像を重合表示すれば、特定骨組織の分布状態及び存在量を迅速かつ容易に把握できる。スカウト画像に代えて、輪郭画像などを背景画像として用いることもできる。背景画像は、低輝度画像としてもよく、また背景画像を白黒画像とし、分布画像をカラー画像としてもよい。本実施形態では、海綿骨又は皮質骨が画像化対象とされているが、海綿骨中の骨梁などを画像化対象とすることもできるし、各骨組織ごとに分布画像を構成して、それらを並列表示しあるいは互いに区別可能に重合表示するようにしてもよい。
図3に示されるように、公知の手法によって、各CT断層画像ごとに個々の骨組織の弁別抽出を行える。(A)には、CT断層画像200が示されている。このCT断層画像200に対して、各画素が有するCT値(画素値)に基づいて、また領域区別の手法を用いて、組織弁別がなされる。これにより、(B)に示される海綿骨203を含む画像202、及び、(c)に示される皮質骨205を含む画像204が得られる。ここで海綿骨は骨梁とそれ以外の骨髄(血管を含む)とで構成されるものと定義する。但し、骨梁を海綿骨と定義することも可能である。
次に、特定軟組織としての海綿骨についての分布画像を形成する方法について説明する。
図4において、検体としての骨を含む一部組織又は組織全体208は、模式的に示されている容器210内に収容されている。Z軸は容器210の移動走査方向に相当する。但し、容器210は本実施形態において図4におけるZ軸のマイナス方向に駆動される。X軸はZ軸に対して直交する軸であり、図4には示されていないが更に直交軸としてY軸が存在する。本実施形態においてはスカウト画像の取得の後にZ軸上における各位置においてCT断層画像が取得される。複数のCT断層画像の取得位置の内で図4においては特に2つの位置z1,z2が表されている。ここでx0はX軸上における特定の座標を例示している。
図5及び図6において、(A)にはCT断層画像が示されており、(B)には海綿骨に関する一次元プロファイルが示されている。ここで、図5に示されるCT断層画像及び一次元プロファイルは、図4に示したZ軸上の座標z1において取得されるものである。図6に示されるCT断層画像及び一次元プロファイルは、図4におけるZ軸上の座標z2において取得されたものである。
図5の(A)において、検体のCT断層画像を観察すると、検体(特に骨部分)は、枚面骨と皮質骨とに大別される。それらの骨組織は上記のように弁別することが可能である。本実施形態においては、そのような弁別処理が画像処理によって自動的に行われており、具体的には(A)に示される海綿骨のみが弁別抽出されている。その海綿骨については、各画素(あるいは面積単位)ごとに骨密度が演算される。その後、X軸上の各座標ごとにY軸に沿って骨密度の平均値が演算される。その場合、Y軸上に存在する海綿骨の画素数がカウントされ、また、海綿骨の画素が有する骨密度の総和が計算され、その骨密度の総和を海綿骨の画素数で割ることによって、Y軸平均骨密度を求めることができる。もちろん、これ以外の手法を用いてY軸平均骨密度を演算するようにしてもよい。各X座標ごとのY軸平均骨密度をX軸上に投影したものが(B)に示される一次元プロファイルである。すなわち、その縦軸は海綿骨の線平均密度を表している。たとえば、図4に示したz1とx0とで特定される座標についてはその座標における海綿骨のY軸平均骨密度が計測され、そのY軸平均骨密度が(B)で示されるX軸上の対応座標にプロットすなわち投影される。ちなみに、一次元プロファイルにおけるX軸上の幅(CT断層画像における海綿骨のX軸幅)や各X座標ごとのY軸経路長を計測し、それを分布画像の形成に利用してもよい。
図6においても、図5と同様に、海綿骨についての一次元プロファイルが表されており、但し(A)で示されるように、海綿骨全体の骨密度は比較的小さく、それを反映して(B)に示される一次元プロファイルの大きさは小さくなっている。
本実施形態においては、図5及び図6に示したような一次元プロファイルをX軸上にそのまま投影することにより、具体的には各Y軸平均骨密度を輝度値に変換することによりライン画像としての一次元画像を構成している。この場合において、Y軸平均骨密度を単に白黒の輝度に変換するようにしてもよいし、Y軸平均骨密度を所定の色相の輝度に対応付けるようにしてもよい。
上記のように構成される各CT断層画像ごとの一次元画像をCT断層画像の配列順で並べることにより図7に示されるような分布画像224を形成することができる。ちなみに、各ライン画像のZ軸方向の幅は一画素あるいは所定の画素数である。図7に示される分布画像224において、上述したプロセスによって各CT断層画像ごとにそこに含まれる海綿骨の骨密度が一次元画像として投影されており、そのような一次元画像が配列されることによって三次元空間内に存在する海綿骨が二次元平面上に投影されたような画像を形成することが可能となる。つまり、検体の全体にわたって海綿骨がどの範囲で分布しているか及びどのような骨密度をもって分布しているかを迅速かつ容易に認識することができる。
分布画像224を表示する場合においては、検体との関係において海綿骨の存在範囲などを把握するために、背景画像としてスカウト画像222を併せて表示するのが望ましい。すなわち、スカウト画像222上に分布画像224を合成し、そのような合成画像220を画像表示するものである。この場合においては、スカウト画像222を白黒画像とし、その一方において、分布画像224を例えばオレンジ色あるいは緑色などのカラー画像として構成するのが望ましい。ちなみに、Z軸上の特定の座標をユーザー指定させ、当該座標に対応付けられた一次元プロファイル等を画面上に即時表示させるようにしてもよい。そのような構成によれば、全体観察と各断面位置における詳細観察の両者を行えるという利点がある。
上記実施形態においては、二次元分布画像が形成されたが、図8に示すように擬似的な二次元分布画像を形成するようにしてもよい。図8において符号228は分布画像を示しており、符号222はスカウト画像を示しており、符号226は合成画像を示している。擬似的な二次元分布画像を形成する場合、各CT断層画像ごとに海綿骨が存在するX軸上の幅が求められる。これと平行して海綿骨の二次元の平均骨密度が求められる。そして各CT断層画像ごとに一次元画像が形成されるが、そのX軸方向の長さは海綿骨が存在するX軸方向の範囲に対応付けられる。また、一次元画像における輝度は海綿骨の二次元平均骨密度を表す。このように構成された一次元画像を各断層画像の配列順で並べると図8に示した分布画像228が構成される。
この分布画像228において、各一次元画像について着目すると、X軸方向における海綿骨の骨密度の分布の詳細については表示されていないものの、X軸方向の分布範囲については一次元画像のX軸方向の長さから容易に認識でき、しかも一次元画像の輝度値からそこに存在する海綿骨の二次元平均骨密度を容易に認識することができる。よって、図7に示した分布画像224と同様に海綿骨の二次元的な分布を迅速かつ容易に把握できるという利点がある。図8に示す実施形態においても背景画像としてスカウト画像222を表示するのが望ましい。ちなみに、背景画像としてはスカウト画像の他に検体又は骨全体の単なる輪郭画像を利用することも可能である。スカウト画像は一般にCT測定に先立って取得されるが、もちろん、その前後関係は問わない。また、CT測定時において取得される各X線検出データに基づいてCT測定と同時進行でスカウト画像を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、海綿骨の分布画像を形成したが、図9に示すように、同様の手法を用いて皮質骨の分布画像232を形成するようにしてもよい。その分布画像を構成する各一次元画像はY軸平均骨密度の分布を表す一次元プロファイルを投影したものであり、海綿骨についての図7に示した分布画像224に対応する。その一方、各CT断層画像ごとに皮質骨のX軸分布範囲(骨のX軸幅に相当)及び二次元平均骨密度を求め、図8に示した分布画像と同様に、皮質骨についても擬似的な二次元分布画像を形成するようにしてもよい。
次に、図10には、図7に示した分布画像224を形成する場合における分布画像形成部の動作がフローチャートとして示されている。
S101では、zに0が代入される。そしてS102では、座標zの位置においてCT断層画像が撮影される。S103では、特定骨組織としての海綿骨が弁別抽出される。その手法としては各種の公知技術を利用できる。例えば、最初に皮質骨を弁別し、その内縁で囲まれる領域として海綿骨の範囲を確定するようにしてもよい。その場合に、皮質骨と海綿骨の骨梁とを同時抽出し、その抽出された骨部分について膨張圧縮処理などを利用して、皮質骨の部分のみを切り出して画定するようにしてもよい。本実施形態においてはそのような処理は画像処理によって自動的に行われているが、もちろん各断層画像ごとにユーザーによる領域指定を行わせて海綿骨を抽出するようにしてもよい。
S104では、海綿骨における各画素について骨密度が演算される。海綿骨は、骨梁と骨髄とで構成されるため、それぞれについて骨密度が演算される。但し、例えば一定の骨密度以上の画素を平均値演算で利用する有意な値として利用してもよい。骨密度は、画素が有するCT値(線吸収係数)から演算することができ、a,bを一定の係数として、a×(線吸収係数)+bの計算によって骨密度を演算することができる。ここで、骨密度は、g/cm3の単位によって表される。
S105ではxに0が代入される。S106では、S103において弁別抽出された海綿骨に対してx座標においてY軸方向に沿って海綿骨に相当する画素数がカウントされる。S107では、同じx座標においてY軸方向に沿って骨密度の総和が演算される。S108では、S107で求められた骨密度の総和を、S106で求められた画素数で割ることによって、Y軸平均骨密度(線平均骨密度、一次元骨密度)が演算される。
S108では、Y軸平均骨密度が画素値に変換され、それが対応されるアドレスに格納される。この場合において、例えばY軸平均骨密度の大小が輝度の大小に対応付けられる。例えばY軸平均骨密度がより大きい場合にはより高輝度で表現されるように画像処理が行われる。
S109では、現在取得されているCT断層画像について全てのx座標における演算が終了したか否かが判断され、終了していなければ、S110においてxを1つインクリメントさせて上記のS106からの各工程が実行される。したがって、S109における判断がYesとなった場合には、当該断層画像について一次元画像が形成されることになる。
そして、S111においては、zが最大値となったか否かが判断され、すなわち、最初から最後の断層画像について上記処理を全て完了したか否かが判断され、完了していなければS112においてzが1つインクリメントされた後にS102からの各工程が繰り返し実行される。
S113においては、以上のようなプロセスによって形成された複数の一次元画像を配列することにより分布画像を形成し、その分布画像をスカウト画像と合成することにより合成画像を構成し、それが画像表示される。
図10に示したプロセスにおいては、各CT断層画像の取得と同時進行で一次元画像が形成されていたが、もちろん複数のCT断層画像の取得を完了させた後に各CT断層画像ごとに一次元画像を形成するようにしてもよい。また、複数のCT断層画像の中で上記の分布画像を形成する処理の適用範囲をユーザーにより設定し、その範囲内において分布画像を形成するようにしてもよい。
図9に示した皮質骨の分布画像は基本的に図10に示したプロセスと同様のプロセスによって形成される。図8に示した海綿骨の分布画像を形成する場合には、各一次元画像の形成に当たって、X軸方向の海綿骨範囲が計測されてそれが一次元画像のX軸方向の長さとされ、また、海綿骨の二次元平均骨密度が一次元画像の輝度に変換される。これは、皮質骨の擬似的な二次元分布画像を形成する場合においても同様である。なお、変形例として、本実施形態の手法を利用して骨梁や骨全体の二次元分布画像又は擬似的な二次元分布画像を形成することがあげられる。
ちなみに、CT断層画像ごとに解析される特定骨組織を表す物理量としては体積骨密度(g/cm3)又は面骨密度(g/cm2)の他、各X座標ごとのY軸経路長(cm)、面積(cm2)などあげることができる。Y軸経路長(厚み)は上記のプロセスにおいてY軸平均骨密度に代えて用いられる。面積は図8に示した分布画像を形成する場合おいて二次元平均骨密度に代えて用いられる。いずれの場合においても、海綿骨についての骨密度、存在量、存在比率などが二次元分布画像あるいは擬似的な二次元分布画像として表現される。
更に、海綿骨分布画像と皮質骨分布画像とを別々に構成し、それを例えば異なる色相をもって表現すると共に合成表示するようにしてもよい。またその場合においては更に骨梁分布画像を形成し、3つの特定骨組織の合成表示を実現するようにしてもよい。例えば海綿骨を赤で表現し、皮質骨を青で表現し、骨梁を緑で表現すれば、カラーデータとしてのRGBを個別的に利用することができる。
また、特定骨組織をユーザー選択させ、診断目的や研究目的などに応じて所望の骨組織を選択的に分布画像として表示できるようにしてもよい。いずれにしても、CT断層画像が有する組織識別機能を活用し、特定骨組織の性状を二次元分布あるいは擬似的な二次元分布として表現可能であるので、特定骨組織の全体的な分布状態を画像上で迅速かつ容易に認識できるという利点がある。
本実施形態に係るX線CT装置の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。 海綿骨と皮質骨の分離を説明するための説明図である。 容器内に収容された検体を表す説明図である。 断層画像と一次元プロファイルとを示す説明図である。 断層画像と一次元プロファイルとを示す説明図である。 海綿骨の二次元分布を表す分布画像を示す図である。 海綿骨の擬似的な二次元分布を示す分布画像を示す図である。 皮質骨の二次元分布を表す分布画像を示す図である。 図2に示す分布画像形成部の動作内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 測定部、12 演算制御部、30 プロセッサ、44 動作制御部、46 再構成演算部、100 スカウト画像形成部、203 海綿骨(骨梁)、205 皮質骨。

Claims (4)

  1. 骨を含む検体に対してX線を照射し、検体を透過したX線を検出するX線測定ユニットと、
    前記X線の検出データに基づいて、Z軸上における複数の位置において、前記検体についてそれぞれがX軸及びY軸を有する複数のCT断層画像を形成するCT断層画像形成手段と、
    前記各CT断層画像ごとに、他の組織から、海綿骨又は皮質骨である特定骨組織を弁別抽出する弁別抽出手段と、
    前記各CT断層画像ごとに、X軸上の各位置において前記特定骨組織についてY軸方向に解析を行う解析手段と、
    前記各CT断層画像ごとに前記特定骨組織についての解析結果が反映されたX軸方向の一次元画像としてのライン画像を形成するライン画像形成手段と、
    前記各CT断層画像ごとのライン画像を前記複数のCT断層画像の並び順で前記Z軸上に配列することによって前記検体における特定骨組織の空間的な分布を表す画像としてX軸及び軸を有する分布画像を形成する分布画像形成手段と、
    前記X線測定ユニットにより得られる前記X線の検出データに基づいて、前記検体を表す画像であってX軸及び軸を有する背景画像を形成する背景画像形成手段と、
    前記背景画像に対して前記分布画像を合成することにより合成画像を形成する合成手段と、
    を含むことを特徴とするX線CT装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記解析手段は、
    前記特定骨組織について各画素の骨密度を演算する骨密度演算手段と、
    前記X軸上の各位置において前記特定骨組織のY軸平均骨密度を演算する平均骨密度演算手段と、
    を含み、
    前記ライン画像形成手段は、前記X軸上の各位置における前記特定骨組織のY軸平均骨密度を前記X軸上に投影することにより前記ライン画像を形成する、
    ことを特徴とするX線CT装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記特定骨組織として海綿骨又は皮質骨を選択する手段を含むことを特徴とするX線CT装置。
  4. 骨を含む検体に対してX線を照射し、検体を透過したX線を検出するX線測定ユニットと、
    前記X線の検出データに基づいて、Z軸上における複数の位置において、前記検体についてそれぞれがX軸及びY軸を有する複数のCT断層画像を形成するCT断層画像形成手段と、
    前記各CT断層画像ごとに、他の組織から、海綿骨及び皮質骨を弁別抽出する弁別抽出手段と、
    前記各CT断層画像ごとに、X軸上の各位置において前記海綿骨についてY軸方向に解析を行う海綿骨解析手段と、
    前記各CT断層画像ごとに、X軸上の各位置において前記皮質骨についてY軸方向に解析を行う皮質骨解析手段と、
    前記各CT断層画像ごとに前記海綿骨についての解析結果が反映されたX軸方向の一次元画像としての海面骨ライン画像を形成する海綿骨ライン画像形成手段と、
    前記各CT断層画像ごとに前記皮質骨についての解析結果が反映されたX軸方向の一次元画像としての皮質骨ライン画像を形成する皮質骨ライン画像形成手段と、
    前記各CT断層画像ごとの海綿骨ライン画像を前記複数のCT断層画像の並び順で前記Z軸上に配列することによって前記検体における海綿骨の空間的な分布を表す画像としてX軸及び軸を有する海綿骨分布画像を形成する海綿骨分布画像形成手段と、
    前記各CT断層画像ごとの皮質骨ライン画像を前記複数のCT断層画像の並び順で前記Z軸上に配列することによって前記検体における皮質骨の空間的な分布を表す画像としてX軸及び軸を有する皮質骨分布画像を形成する皮質骨分布画像形成手段と、
    前記海綿骨分布画像と前記皮質骨分布画像とを合成することにより合成画像を形成する合成手段と、
    を含むことを特徴とするX線CT装置。
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