JP2001327486A - 放射線断層撮影装置および記録媒体 - Google Patents

放射線断層撮影装置および記録媒体

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JP2001327486A
JP2001327486A JP2000149284A JP2000149284A JP2001327486A JP 2001327486 A JP2001327486 A JP 2001327486A JP 2000149284 A JP2000149284 A JP 2000149284A JP 2000149284 A JP2000149284 A JP 2000149284A JP 2001327486 A JP2001327486 A JP 2001327486A
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slice thickness
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JP2000149284A
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Masayasu Nukui
正健 貫井
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライス厚の異なる画像が混在するマルチス
ライス画像のハンドリングが容易な放射線断層撮影装
置、および、そのような撮影機能をコンピュータに実現
させるプログラムを記録した記録媒体を実現する。 【解決手段】 複数スライス分の透過放射線を同時に検
出する検出器を用いて対象のスキャン範囲について透過
放射線信号を獲得し、それに基づいて基準スライス厚の
マルチスライス画像を生成する。スキャン範囲内に設定
したターゲット領域については、薄いスライス厚でレト
ロリコンする。そして、ターゲット領域の基準スライス
厚の画像をレトロリコンした画像で置き換えて、1シリ
ーズのマルチスライス画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線断層撮影装
置および記録媒体に関し、特に、同時に獲得した複数ス
ライス(slice)分の透過放射線信号に基づいて断
層像を生成する放射線断層撮影装置、および、そのよう
な撮影機能をコンピュータ(computer)に実現
させるプログラム(program)を記録した記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】X線を用いた放射線断層撮影装置すなわ
ちX線CT(computerized tomogr
aphy)装置では、X線照射・検出装置を用いて対象
について透過X線信号を獲得し、この透過X線信号に基
づいて対象の断層像を生成(再構成)する。
【0003】X線照射装置は、撮影断面を包含する広が
り(幅)を持ちそれに垂直な方向に厚みを持つX線ビー
ム(beam)を照射し、X線検出装置は、複数のX線
検出素子をアレイ(array)状に配置した多チャン
ネル(channel)のX線検出器でX線ビームを検
出する。X線検出素子のアレイは2次元マトリクス(m
atrix)を構成する。マトリクスサイズ(matr
ix size)は、X線ビームの幅の方向で例えば数
百程度、X線ビームの厚みの方向で例えば十数程度であ
る。
【0004】X線照射・検出装置を対象の周りで回転
(スキャン:scan)させて、対象の周囲の複数のビ
ュー(view)方向でそれぞれX線による投影(スキ
ャンデータ:scan data)を求め、それに基づ
いてコンピュータにより断層像を再構成する。
【0005】X線検出素子のアレイが2次元マトリクス
になっていることにより、スキャンデータは複数スライ
ス分が同時に得られる。それらをそれぞれ再構成処理す
ることにより複数スライスの断層像を得ることができ
る。各断層像は所定の単位スライス厚を有する。
【0006】これら断層像につきスライスが隣接するも
のを適宜数ずつ加算平均することにより、スライス厚を
増した断層像を得る。例えば、断層像を2つずつ加算平
均することにより、スライス厚を単位スライス厚の2倍
とした断層像を得る。また、3つずつ加算平均すること
により、スライス厚を単位スライス厚の3倍にした断層
像を得る。以下、これに準じる。
【0007】対象を体軸方向の所望の長さにわたって撮
影するときは、対象を体軸方向に移動させながらスキャ
ンを行い、得られたスキャンデータを用いて撮影領域全
体に関する複数スライス(マルチスライス:multi
slice)の断層像を生成する。その場合、生成する
断層像のスライス厚は、例えば10mm等予め定めた標
準スライス厚とする。そのような断層像は、例えば2.
5mmの単位スライス厚の断層像を4つずつ加算平均す
ること等によって得られる。
【0008】撮影領域全体に関する断層像を観察した結
果、撮影領域の一部分について、最も薄いスライスの断
層像を必要とするときは、その部分に関する取得済のス
キャンデータを用いて、例えばスライス厚が2.5mm
のマルチスライス断層像を再構成する。すなわち、すで
に取得済のスキャンデータを用いて、いわゆるレトロリ
コン(retrospective reconstr
uction)によって断層像を再構成する。
【0009】あるいは、標準スライス厚を例えば10m
m,5mm,2.5mmのように複数通りに設定して、
複数の標準スライス厚の断層像群をそれぞれ再構成し、
ROI(Region of Interest)の構
造に応じて、それら断層像群のうちのスライス厚が適切
なものを診断に利用する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】画像管理上は、撮影領
域全体に関する標準スライス厚の複数スライスの断層像
は1つのシリーズ(series)の画像群として扱わ
れ、撮影領域の一部分に関してレトロリコンによって得
た一連の断層像は別なシリーズの画像群として扱われる
が、撮影領域が重複している画像のシリーズが異なるこ
とは、画像の表示やフィルミング(filming)
等、各種の画像ハンドリング(handling)を行
う上で不便である。
【0011】また、標準スライス厚を異にする複数の断
層像群が、同一撮影領域に関する画像でありながらそれ
ぞれ別なシリーズに属するのは、画像ハンドリング上で
不便である。
【0012】そこで、本発明の課題は、スライス厚の異
なる画像が混在するマルチスライス画像のハンドリング
が容易な放射線断層撮影装置、および、そのような撮影
機能をコンピュータに実現させるプログラムを記録した
記録媒体を実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための他の観点での発明は、複数スライス分の透過
放射線を同時に検出する検出器を用いて対象の体軸の予
め定められた長さにわたる領域について体軸の周りの複
数のビュー方向における透過放射線信号を獲得する信号
獲得手段と、前記領域に関して第1のスライス厚を持つ
断層像群を前記獲得した透過放射線信号に基づいて生成
する第1の画像生成手段と、前記領域内に部分領域を設
定する部分領域設定手段と、前記部分領域に関して前記
第1のスライス厚よりも薄い第2のスライス厚を持つ断
層像群を前記獲得した透過放射線信号に基づいて生成す
る第2の画像生成手段と、前記第1の画像生成手段が生
成した断層像群のうち前記部分領域に関する断層像群を
前記第2の画像生成手段が生成した断層像群で置き換え
た断層像群を形成する断層像群形成手段と、を具備する
ことを特徴とする放射線断層撮影装置である。
【0014】この観点での発明では、撮影領域全体に関
するマルチスライス断層像のうち部分領域に関する断層
像を、レトロリコンした断層像と置き換えて1シリーズ
の断層像群を形成するので、スライス厚の異なる画像が
混在するマルチスライス画像のハンドリングが容易にな
る。
【0015】(2)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、複数スライス分の透過放射線を同時に検
出する検出器を用いて対象の体軸の予め定められた長さ
にわたる領域について体軸の周りの複数のビュー方向に
おける透過放射線信号を獲得する信号獲得手段と、前記
領域に関してスライス厚を異にする複数の断層像群を前
記獲得した透過放射線信号に基づいてそれぞれ生成する
画像生成手段と、前記領域を区分する区分手段と、前記
区分によって形成された部分領域に前記複数の断層像群
のスライス厚を択一的に割り当てるスライス厚割当手段
と、前記画像生成手段が生成した複数の断層像群から前
記部分領域ごとに前記スライス厚割当手段が割り当てた
スライス厚を持つ断層像を抽出して断層像群を形成する
断層像群形成手段と、を具備することを特徴とする放射
線断層撮影装置である。
【0016】この観点での発明では、撮影領域全体につ
いて撮影済のスライス厚を異にする複数の断層像群の中
から、部分領域ごとに割り当てたスライス厚を持つ断層
像を選んで1シリーズの断層像群を形成するので、スラ
イス厚の異なる画像が混在するマルチスライス画像のハ
ンドリングが容易になる。
【0017】(3)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記形成された断層像群を表示する表示
手段、を具備することを特徴とする(1)または(2)
に記載の放射線断層撮影装置である。
【0018】この観点での発明では、上記に加えて、表
示手段により、スライス厚の異なる画像が混在するマル
チスライス画像を1シリーズとして表示ことができる。 (4)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記形成された断層像群をフィルミングするフィル
ミング手段、を具備することを特徴とする(1)ないし
(3)のうちのいずれか1つに記載の放射線断層撮影装
置である。
【0019】この観点での発明では、上記に加えて、フ
ィルミング手段により、スライス厚の異なる画像が混在
するマルチスライス画像を1シリーズとしてフィルミン
グことができる。
【0020】(5)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記透過放射線が透過X線である、こと
を特徴とする(1)ないし(4)のうちのいずれか1つ
に記載の放射線断層撮影装置である。
【0021】この観点での発明では、スライス厚の異な
る画像が混在するマルチスライス画像のハンドリングが
容易なX線断層撮影装置を実現することができる。 (6)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、複数スライス分の透過放射線を同時に検出する検出
器を用いて対象の体軸の予め定められた長さにわたる領
域について体軸の周りの複数のビュー方向における透過
放射線信号を獲得する信号獲得機能と、前記領域に関し
て第1のスライス厚を持つ断層像群を前記獲得した透過
放射線信号に基づいて生成する第1の画像生成機能と、
前記領域内に部分領域を設定する部分領域設定機能と、
前記部分領域に関して前記第1のスライス厚よりも薄い
第2のスライス厚を持つ断層像群を前記獲得した透過放
射線信号に基づいて生成する第2の画像生成機能と、前
記第1の画像生成機能で生成した断層像群のうち前記部
分領域に関する断層像群を前記第2の画像生成機能で生
成した断層像群で置き換えた断層像群を形成する断層像
群形成機能と、をコンピュータに実現させるプログラム
をコンピュータで読み取り可能なように記録したことを
特徴とする記録媒体である。
【0022】この観点での発明では、記録媒体に記録し
たプログラムが、撮影領域全体に関するマルチスライス
断層像のうち部分領域に関する断層像を、レトロリコン
した断層像と置き換えて1シリーズの断層像群を形成す
る機能をコンピュータに実現させるので、スライス厚の
異なる画像が混在するマルチスライス画像のハンドリン
グが容易になる。
【0023】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、複数スライス分の透過放射線を同時に検
出する検出器を用いて対象の体軸の予め定められた長さ
にわたる領域について体軸の周りの複数のビュー方向に
おける透過放射線信号を獲得する信号獲得機能と、前記
領域に関してスライス厚を異にする複数の断層像群を前
記獲得した透過放射線信号に基づいてそれぞれ生成する
画像生成機能と、前記領域を区分する区分機能と、前記
区分によって形成された部分領域に前記複数の断層像群
のスライス厚を択一的に割り当てるスライス厚割当機能
と、前記画像生成機能で生成した複数の断層像群から前
記部分領域ごとに前記スライス厚割当機能で割り当てた
スライス厚を持つ断層像を抽出して断層像群を形成する
断層像群形成機能と、をコンピュータに実現させるプロ
グラムをコンピュータで読み取り可能なように記録した
ことを特徴とする記録媒体である。
【0024】この観点での発明では、記録媒体に記録し
たプログラムが、撮影領域全体について撮影済の、スラ
イス厚を異にする複数の断層像群の中から、部分領域ご
とに割り当てたスライス厚を持つ断層像を選んで1シリ
ーズの断層像群を形成する機能をコンピュータに実現さ
せるので、スライス厚の異なる画像が混在するマルチス
ライス画像のハンドリングが容易になる。
【0025】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記形成された断層像群を表示装置に表
示させる表示機能、をコンピュータに実現させるプログ
ラムをコンピュータで読み取り可能なように記録したこ
とを特徴とする(6)または(7)に記載の記録媒体で
ある。
【0026】この観点での発明では、上記に加えて、ス
ライス厚の異なる画像が混在するマルチスライス画像を
1シリーズとして表示装置に表示させることができる。 (9)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記形成された断層像群をフィルミング装置にフィ
ルミングさせるフィルミング機能、をコンピュータに実
現させるプログラムをコンピュータで読み取り可能なよ
うに記録したことを特徴とする(6)ないし(8)のう
ちのいずれか1つに記載の記録媒体である。
【0027】この観点での発明では、上記に加えて、ス
ライス厚の異なる画像が混在するマルチスライス画像を
1シリーズとしてフィルミング装置にフィルミングさせ
ることができる。
【0028】(10)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記透過放射線が透過X線である、こ
とを特徴とする(6)ないし(9)のうちのいずれか1
つに記載の記録媒体である。
【0029】この観点での発明では、スライス厚の異な
る画像が混在するマルチスライス画像のハンドリングが
容易なX線断層撮影機能を実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1にX線CT装置のブロ
ック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の
形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装
置に関する実施の形態の一例が示される。
【0031】図1に示すように、本装置は、信号獲得部
2、撮影テーブル(table)4、信号処理部6およ
びフィルミング装置8を備えている。信号獲得部2は、
本発明における信号獲得手段の実施の形態の一例であ
る。信号獲得部2はいわゆるガントリ(gantry)
に相当する。信号処理部6はいわゆるオペレータコンソ
ール(operator console)に相当す
る。
【0032】フィルミング装置8は、本装置が撮影した
画像のフィルミングすなわち写真フィルム等への画像記
録を行うもので、いわゆるマルチフォーマットカメラ
(multi−format camera)に相当す
る。フィルミング装置8は、本発明におけるフィルミン
グ手段の実施の形態の一例である。
【0033】信号獲得部2はX線管20を有する。X線
管20から放射された図示しないX線は、コリメータ
(collimator)22により例えば扇状のX線
ビームすなわちファンビーム(fan beam)とな
るように成形され、検出器アレイ24に照射される。検
出器アレイ24は、扇状のX線ビームの幅および厚みの
方向にアレイ状に配列された複数のX線検出素子を有す
る。検出器アレイ24の構成については後にあらためて
説明する。
【0034】X線管20、コリメータ22および検出器
アレイ24は、X線照射・検出装置を構成する。X線照
射・検出装置については、後にあらためて説明する。検
出器アレイ24にはデータ収集部26が接続されてい
る。データ収集部26は検出器アレイ24の個々のX線
検出素子の検出データを収集する。
【0035】X線管20からのX線の照射は、X線コン
トローラ(controller)28によって制御さ
れる。なお、X線管20とX線コントローラ28との接
続関係については図示を省略する。コリメータ22は、
コリメータコントローラ30によって制御される。な
お、コリメータ22とコリメータコントローラ30との
接続関係については図示を省略する。
【0036】以上のX線管20からコリメータコントロ
ーラ30までのものが、信号獲得部2の回転部34に搭
載されている。回転部34の回転は、回転コントローラ
36によって制御される。なお、回転部34と回転コン
トローラ36との接続関係については図示を省略する。
【0037】撮影テーブル4は、図示しない対象を信号
獲得部2のX線照射空間に搬入および搬出するようにな
っている。対象とX線照射空間との関係については後に
あらためて説明する。
【0038】信号処理部6はデータ処理装置60を有す
る。データ処理装置60は、例えばコンピュータ(co
mputer)等によって構成される。データ処理装置
60には、制御インタフェース(interface)
62が接続されている。制御インタフェース62には、
信号獲得部2と撮影テーブル4が接続されている。デー
タ処理装置60は制御インタフェース62を通じて信号
獲得部2、撮影テーブル4およびフィルミング装置8を
制御する。
【0039】信号獲得部2内のデータ収集部26、X線
コントローラ28、コリメータコントローラ30および
回転コントローラ36が制御インタフェース62を通じ
て制御される。なお、それら各部と制御インタフェース
62との個別の接続については図示を省略する。
【0040】データ処理装置60には、データ収集バッ
ファ64が接続されている。データ収集バッファ64に
は、信号獲得部2のデータ収集部26が接続されてい
る。データ収集部26で収集されたデータがデータ収集
バッファ64を通じてデータ処理装置60に入力され
る。
【0041】データ処理装置60は、データ収集バッフ
ァ64を通じて収集した複数ビューのプロジェクション
データを用いて画像再構成を行う。画像再構成には、例
えばフィルタード・バックプロジェクション(filt
ered back projection)法等が用
いられる。データ処理装置60には、記憶装置66が接
続されている。記憶装置66は、各種のデータや再構成
画像および本装置の各種の機能を実現するプログラム等
を記憶する。
【0042】データ処理装置60には、表示装置68お
よび操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装置
68は、グラフィックディスプレー(graphic
display)等で構成される。操作装置70はポイ
ンティングデバイス(pointing devic
e)を備えたキーボード(keyboard)等で構成
される。
【0043】表示装置68は、データ処理装置60から
出力される再構成画像および各種の情報を表示する。表
示装置68は、本発明における表示手段の実施の形態の
一例である。操作装置70は、操作者によって操作さ
れ、各種の指令や情報等をデータ処理装置60に入力す
る。操作者は表示装置68および操作装置70を通じて
インタラクティブ(interactive)に本装置
を操作する。
【0044】図2に、検出器アレイ24の模式的構成を
示す。同図に示すように、検出器アレイ24は、多数の
X線検出素子24(ik)を2次元配列した多チャンネ
ルのX線検出器となっている。X線検出素子24(i
k)は、全体として、円筒凹面状に湾曲したX線入射面
を形成する。
【0045】ここで、iはチャンネル番号であり例えば
i=1〜1000である。kは列番号であり例えばk=
4である。X線検出素子24(ik)は、列番号kが同
一なもの同士でそれぞれ検出素子列を構成する。なお、
検出器アレイ24は4列に限らず適宜の複数列であって
良い。以下、4列の例で説明するがそれ以外の複数の列
についても同様になる。
【0046】X線検出素子24(ik)は、例えばシン
チレータ(scintillator)とフォトダイオ
ード(photo diode)の組み合わせによって
構成される。なお、これに限るものではなく、例えばカ
ドミウム・テルル(CdTe)等を利用した半導体X線
検出素子、あるいは、キセノン(Xe)ガスを利用した
電離箱型のX線検出素子であって良い。
【0047】図3に、X線照射・検出装置におけるX線
管20とコリメータ22と検出器アレイ24の相互関係
を示す。なお、図3の(a)は信号獲得部2の正面から
見た状態を示す図、(b)は側面から見た状態を示す図
である。同図に示すように、X線管20から放射された
X線は、コリメータ22により扇状のX線ビーム400
となるように成形され、検出器アレイ24に照射され
る。
【0048】図3の(a)では、扇状のX線ビーム40
0の広がりすなわちX線ビーム400の幅を示す。X線
ビーム400の幅方向は、検出器アレイ24におけるチ
ャンネルの配列方向(i方向)に一致する。(b)では
X線ビーム400の厚みを示す。X線ビーム400の厚
み方向は、検出器アレイ24における列の並設方向(k
方向)に一致する。
【0049】このようなX線ビーム400の扇面に体軸
を交差させて、例えば図4に示すように、撮影テーブル
4に載置された対象402がX線照射空間に搬入され
る。信号獲得部2は、内部にX線照射・検出装置を収容
した筒状の構造を持つ。
【0050】X線照射空間は、信号獲得部2の筒状構造
の内側空間に形成される。X線ビーム400によってス
ライスされた対象402の像が検出器アレイ24に投影
される。検出器アレイ24によって、対象402を透過
したX線が検出される。検出器アレイ24が4列構成に
なっていることにより、4スライス分の投影が一挙に得
られる。各スライスの厚みはthである。thは例えば
2.5mmである。X線照射・検出装置を対象402の
体軸の周りで回転させて、複数のビュー方向でそれぞれ
X線による投影を求める。
【0051】本装置の動作を説明する。図5に、本装置
の動作のフロー(flow)図を示す。本装置の動作
は、操作者の操作に基づき、データ処理装置60による
制御の下で遂行される。同図に示すように、ステップ
(step)502でスカウト(scout)撮影を行
う。スカウト撮影は、対象402を載せた撮影テーブル
4を体軸方向に動かしながら、X線照射・検出装置を回
転させずにX線を照射することにより行う。これによっ
て、対象402のスキャン予定範囲についての透視像す
なわちスカウト像が撮影される。
【0052】次に、ステップ504で、スカウト像を表
示する。次に、ステップ506で、スキャン範囲を設定
する。スキャン範囲の設定は、例えば図6に示すよう
に、操作者がスカウト像上で指定したスキャンの開始位
置(スタート:start)と終了位置(エンド:en
d)に基づいて、データ処理装置60が行う。
【0053】次に、ステップ508で、マルチスライス
・スキャンを行う。マルチスライス・スキャンは、撮影
テーブル4を対象402の体軸方向に移動させながらX
線照射・検出装置を撮像対象402の周囲で回転させ、
1回転当たり例えば1000ビューの投影データをデー
タ収集バッファ64に収集することにより行う。データ
収集バッファ64には1回転当たり4スライス分のデー
タが収集される。本装置では、各スライスの厚みは2.
5mmである。
【0054】撮影テーブル4の移動は連続的に行われ、
いわゆるヘリカルスキャン(helical sca
n)が行われる。なお、撮影テーブル4の移動は一定距
離ずつのステップ移動としても良い。マルチスライス・
スキャンを遂行するときのデータ処理装置60の機能
は、本発明における信号獲得機能の実施の形態の一例で
ある。
【0055】次に、ステップ510で画像再構成を行
う。画像再構成は例えばフィルタード・バックプロジェ
クション法等により行われる。これによって、撮影領域
についてのマルチスライスの断層像が再構成される。各
断層像のスライス厚は予め定めた基本スライス厚であ
る。
【0056】基本スライス厚は例えば10mmである。
このスライス厚の断層像は2.5mm厚の断層像を4つ
加算平均することによって得られる。なお、基本スライ
ス厚は10mmに限るものではなく、例えば5mm等適
宜の厚さとして良い。以下、基本スライス厚の画像をベ
ーシック(basic)画像ともいう。
【0057】ベーシック画像を再構成するデータ処理装
置60は、本発明における第1の画像生成手段の実施の
形態の一例である。ベーシック画像を再構成するデータ
処理装置60の機能は、本発明における第1の画像生成
機能の実施の形態の一例である。
【0058】次に、ステップ512で、ベーシック画像
の表示と記憶を行う。ベーシック画像は1つのシリーズ
の画像となる。次に、ステップ514で、ベーシック画
像の観察結果に基づいてターゲット(target)領
域を設定する。ターゲット領域とは、より薄いスライス
厚の断層像による診断を必要とするスキャン範囲内の部
分的領域である。ターゲット領域は、例えば図7に示す
ように、操作者がスカウト像上で指定した所望の領域に
応じて、データ処理装置60が設定する。
【0059】ターゲット領域を設定するデータ処理装置
60は、本発明における部分領域設定手段の実施の形態
の一例である。ターゲット領域を設定するデータ処理装
置60の機能は、本発明における部分領域設定機能の実
施の形態の一例である。
【0060】次に、ステップ516で、ターゲット領域
についての画像再構成を行う。この画像再構成は、ステ
ップ508で収集したビューデータのうちターゲット領
域に関するデータを用いて行う。すなわち、いわゆるレ
トロリコンを行う。レトロリコンも例えばフィルタード
・バックプロジェクション法等により行われる。
【0061】ターゲット画像を再構成するデータ処理装
置60は、本発明における第2の画像生成手段の実施の
形態の一例である。ターゲット画像を再構成するデータ
処理装置60の機能は、本発明における第2の画像生成
機能の実施の形態の一例である。
【0062】レトロリコンによる断層像のスライス厚
は、検出器アレイ24の構造上可能な最も薄いスライス
厚となっている。これにより、ターゲット領域の断層像
としてスライス厚が2.5mmの画像が得られる。以
下、ターゲット領域の断層像をターゲット画像ともい
う。
【0063】次に、ステップ518で、ターゲット画像
の表示と記憶を行う。表示画像はターゲット領域の断層
像を最も薄いスライスで示すものとなる。このような画
像はパーシャルボリューム(partial volu
me)の影響が少なく、患部の詳細な構造を表現するの
に適する。ターゲット画像は、ベーシック画像とは別な
シリーズの画像となる。
【0064】次に、ステップ520で、シリーズ設定を
行う。シリーズ設定は、スライス厚を異にするベーシッ
ク画像とターゲット画像とで、新たなシリーズを形成す
るための設定である。シリーズ設定は、操作者がベーシ
ック画像とターゲット画像を対象画像として指定するこ
とにより行う。
【0065】次に、ステップ522で、シリーズ形成と
記憶を行う。シリーズ形成は、データ処理装置60が、
ベーシック画像のうちターゲット領域の画像に相当する
画像をターゲット画像で置き換えることによって行う。
【0066】シリーズ形成を行うデータ処理装置60
は、本発明における断層像群形成手段の実施の形態の一
例である。シリーズ形成を行うデータ処理装置60の機
能は、本発明における断層像群形成機能の実施の形態の
一例である。
【0067】シリーズを記憶するに当たっては、ベーシ
ック画像およびターゲット画像がそれぞれ記憶装置66
に記憶されているので、画像そのものをあらためて記憶
する必要はなく、画像のアドレス(address)群
を記憶することとして良い。これによってメモリの使用
量を小さくすることができる。
【0068】次に、ステップ524で、上記で形成した
シリーズ画像を表示およびフィルミングする。このシリ
ーズの画像は、撮影領域全体に関するマルチスライス画
像となり、しかも、ターゲット領域に関しては本装置で
可能な最も薄いスライスで撮影した画像となる。したが
って、このシリーズの画像だけで十分な診断が可能であ
り、従来のように複数のシリーズ間で画像を切り換えな
がら診断を行う必要がないので便利である。
【0069】シリーズ画像の表示およびフィルミング
は、データ処理装置60の制御の下で行われる。シリー
ズ画像を表示装置68に表示させるデータ処理装置60
の機能は、本発明における表示機能の実施の形態の一例
である。シリーズ画像をフィルミング装置8にフィルミ
ングさせるデータ処理装置60の機能は、本発明におけ
るフィルミング機能の実施の形態の一例である。
【0070】図8に、本装置の他の動作のフロー図を示
す。本装置の動作は、操作者の操作に基づき、データ処
理装置60による制御の下で遂行される。同図に示すよ
うに、ステップ802でスカウト撮影を行う。スカウト
撮影は、前述のステップ502と同様にして行われる。
【0071】次に、ステップ804で、スカウト像を表
示する。スカウト像の表示は前述のステップ504と同
様にして行われる。次に、ステップ806で、スキャン
範囲を設定する。スキャン範囲の設定は前述のステップ
506と同様にして行われる。
【0072】次に、ステップ808で、マルチスライス
・スキャンを行う。マルチスライス・スキャンは前述の
ステップ508と同様にして行われる。マルチスライス
・スキャンを遂行するときのデータ処理装置60の機能
は、本発明における信号獲得機能の実施の形態の一例で
ある。
【0073】次に、ステップ810で画像再構成を行
う。画像再構成は例えばフィルタード・バックプロジェ
クション法等により行われる。これによって、撮影領域
についてのマルチスライスの断層像が得られる。各断層
像のスライス厚は予め定めた基本スライス厚である。
【0074】基本スライス厚として複数の値が定められ
ており、例えば10mm、5mmおよび2.5mmであ
る。なお、基本スライス厚は3種類に限るものではな
く、適宜であって良い。また、スライス厚の値も適宜で
良い。
【0075】基本スライス厚が10mmの画像は、2.
5mm厚の断層像を4つ加算平均することによって得ら
れる。基本スライス厚が5mmの画像は、2.5mm厚
の断層像を2つ加算平均することによって得られる。基
本スライス厚が2.5mmの画像は加算平均を行わない
で得られる。
【0076】複数の基本スライス厚の画像を再構成する
データ処理装置60は、本発明における画像生成手段の
実施の形態の一例である。複数の基本スライス厚の画像
を再構成するデータ処理装置60の機能は、本発明にお
ける画像生成機能の実施の形態の一例である。
【0077】次に、ステップ812で、複数の基本スラ
イス厚の画像の表示と記憶を行う。複数の基本スライス
厚の画像は、スライス厚が同一なもの同士でそれぞれ1
つのシリーズを構成する。
【0078】次に、ステップ814で、部分領域を設定
する。部分領域とは、別々なスライス厚の断層像による
診断を必要とする領域である。部分領域は、例えば図9
に示すように、操作者がスカウト像上で指定した所望の
領域に応じて、データ処理装置60が設定する。
【0079】図9では、撮影領域の中央部分に部分領域
1を設定し、体軸に沿って部分領域1の前後に部分領域
2,3をそれぞれ設定し、部分領域2,3の前後に部分
領域4,5をそれぞれ設定した例を示す。
【0080】例えば、部分領域1は最も関心の高い領域
であり、部分領域2,3はその次に関心が高い領域であ
り、部分領域4,5はそれに隣接する領域である。な
お、部分領域は5つに限るものではなく、適宜に5つよ
りも多くあるいは少なくして良い。
【0081】部分領域を設定するデータ処理装置60
は、本発明における区分手段の実施の形態の一例であ
る。部分領域を設定するデータ処理装置60の機能は、
本発明における区分機能の実施の形態の一例である。
【0082】次に、ステップ816で、シリーズ設定を
行う。シリーズ設定は、スライス厚を異にする複数の基
本スライス厚の画像を組み合わせて、新たなシリーズを
形成するための設定である。シリーズ設定は、操作者の
指定に基づいて、データ処理装置60が、部分領域ごと
に複数の基本スライス厚のいずれか1つを割り当てるこ
とにより行う。
【0083】これによって、例えば、部分領域1にスラ
イス厚2.5mmが割り当てられ、部分領域2,3にス
ライス厚5mmが割り当てられ、部分領域4,5にスラ
イス厚10mmが割り当てられる。
【0084】スライス厚割当を行うデータ処理装置60
は、本発明におけるスライス厚割当手段の実施の形態の
一例である。スライス厚割当を行うデータ処理装置60
の機能は、本発明におけるスライス厚割当機能の実施の
形態の一例である。
【0085】次に、ステップ818で、シリーズ形成と
記憶を行う。シリーズ形成は、データ処理装置60が、
複数の基本スライス厚の画像の中から、部分領域ごと
に、割り当てられたスライス厚を持つ断層像を抽出して
1つのシリーズの断層像群を形成することにより行う。
【0086】シリーズ形成を行うデータ処理装置60
は、本発明における断層像群形成手段の実施の形態の一
例である。シリーズ形成を行うデータ処理装置60の機
能は、本発明における断層像群形成機能の実施の形態の
一例である。
【0087】シリーズを記憶するに当たっては、複数の
基本スライス厚の画像がそれぞれ記憶装置66に記憶さ
れているので、画像そのものをあらためて記憶する必要
はなく、画像のアドレス群を記憶することとして良い。
これによってメモリの使用量を小さくすることができ
る。
【0088】次に、ステップ820で、上記で形成した
シリーズ画像の表示およびフィルミングを行う。このシ
リーズの画像は、撮影領域全体に関するマルチスライス
画像となり、しかも、最も関心が高い部分領域1に関し
ては本装置で可能な最も薄いスライスで撮影した画像と
なり、その次に関心が高い部分領域に関してはその次に
薄いスライス厚で撮影した画像となる。したがって、こ
のシリーズの画像だけで十分な診断が可能であり、従来
のように複数のシリーズ間で画像を切り換えながら診断
を行う必要がないので、極めて利便性が高い。
【0089】シリーズ画像の表示およびフィルミング
は、データ処理装置60の制御の下で行われる。シリー
ズ画像を表示装置68に表示させるデータ処理装置60
の機能は、本発明における表示機能の実施の形態の一例
である。シリーズ画像をフィルミング装置8にフィルミ
ングさせるデータ処理装置60の機能は、本発明におけ
るフィルミング機能の実施の形態の一例である。
【0090】以上のような本装置の機能をデータ処理装
置60(コンピュータ)に実現させるためのプログラム
が、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され
る。コンピュータで読み取り記録媒体は、磁気的な記録
媒体、光学的な記録媒体、磁気的光学的な記録媒体およ
び半導体を用いた記憶媒体のいずれであっても良い。な
お、本書では記憶媒体は記録媒体と同義である。
【0091】以上、放射線としてX線を用いた例で説明
したが、放射線はX線に限るものではなく、例えばγ線
等の他の種類の放射線であっても良い。ただし、現時点
では、X線がその発生、検出および制御等に関し実用的
な手段が最も充実している点で好ましい。
【0092】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、スライス厚の異なる画像が混在するマルチスライ
ス画像のハンドリングが容易な放射線断層撮影装置、お
よび、そのような撮影機能をコンピュータに実現させる
プログラムを記録した記録媒体を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における検出器アレイの模式
図である。
【図3】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式図である。
【図4】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式図である。
【図5】図1に示した装置の動作のフロー図である。
【図6】撮影領域の概念図である。
【図7】ターゲット領域の概念図である。
【図8】図1に示した装置の動作のフロー図である。
【図9】部分領域の概念図である。
【符号の説明】
2 信号獲得部 4 撮影テーブル 6 信号処理部20 X線管 8 フィルミング装置22 コリメータ 24 検出器アレイ 26 データ収集部 28 X線コントローラ 30 コリメータコントローラ 34 回転部 36 回転コントローラ 60 データ処理装置 62 制御インタフェース 64 データ収集バッファ 66 記憶装置 68 表示装置 70 操作装置 402 対象
フロントページの続き (72)発明者 貫井 正健 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA08 CA16 CA37 FE13 FF27 FG07 FH10 5B057 AA08 BA03 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CC01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数スライス分の透過放射線を同時に検
    出する検出器を用いて対象の体軸の予め定められた長さ
    にわたる領域について体軸の周りの複数のビュー方向に
    おける透過放射線信号を獲得する信号獲得手段と、 前記領域に関して第1のスライス厚を持つ断層像群を前
    記獲得した透過放射線信号に基づいて生成する第1の画
    像生成手段と、 前記領域内に部分領域を設定する部分領域設定手段と、 前記部分領域に関して前記第1のスライス厚よりも薄い
    第2のスライス厚を持つ断層像群を前記獲得した透過放
    射線信号に基づいて生成する第2の画像生成手段と、 前記第1の画像生成手段が生成した断層像群のうち前記
    部分領域に関する断層像群を前記第2の画像生成手段が
    生成した断層像群で置き換えた断層像群を形成する断層
    像群形成手段と、を具備することを特徴とする放射線断
    層撮影装置。
  2. 【請求項2】 複数スライス分の透過放射線を同時に検
    出する検出器を用いて対象の体軸の予め定められた長さ
    にわたる領域について体軸の周りの複数のビュー方向に
    おける透過放射線信号を獲得する信号獲得手段と、 前記領域に関してスライス厚を異にする複数の断層像群
    を前記獲得した透過放射線信号に基づいてそれぞれ生成
    する画像生成手段と、 前記領域を区分する区分手段と、 前記区分によって形成された部分領域に前記複数の断層
    像群のスライス厚を択一的に割り当てるスライス厚割当
    手段と、 前記画像生成手段が生成した複数の断層像群から前記部
    分領域ごとに前記スライス厚割当手段が割り当てたスラ
    イス厚を持つ断層像を抽出して断層像群を形成する断層
    像群形成手段と、を具備することを特徴とする放射線断
    層撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記形成された断層像群を表示する表示
    手段、を具備することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の放射線断層撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記形成された断層像群をフィルミング
    するフィルミング手段、を具備することを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の放
    射線断層撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記透過放射線が透過X線である、こと
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか
    1つに記載の放射線断層撮影装置。
  6. 【請求項6】 複数スライス分の透過放射線を同時に検
    出する検出器を用いて対象の体軸の予め定められた長さ
    にわたる領域について体軸の周りの複数のビュー方向に
    おける透過放射線信号を獲得する信号獲得機能と、 前記領域に関して第1のスライス厚を持つ断層像群を前
    記獲得した透過放射線信号に基づいて生成する第1の画
    像生成機能と、 前記領域内に部分領域を設定する部分領域設定機能と、 前記部分領域に関して前記第1のスライス厚よりも薄い
    第2のスライス厚を持つ断層像群を前記獲得した透過放
    射線信号に基づいて生成する第2の画像生成機能と、 前記第1の画像生成機能で生成した断層像群のうち前記
    部分領域に関する断層像群を前記第2の画像生成機能で
    生成した断層像群で置き換えた断層像群を形成する断層
    像群形成機能と、をコンピュータに実現させるプログラ
    ムをコンピュータで読み取り可能なように記録したこと
    を特徴とする記録媒体。
  7. 【請求項7】 複数スライス分の透過放射線を同時に検
    出する検出器を用いて対象の体軸の予め定められた長さ
    にわたる領域について体軸の周りの複数のビュー方向に
    おける透過放射線信号を獲得する信号獲得機能と、 前記領域に関してスライス厚を異にする複数の断層像群
    を前記獲得した透過放射線信号に基づいてそれぞれ生成
    する画像生成機能と、 前記領域を区分する区分機能と、前記区分によって形成
    された部分領域に前記複数の断層像群のスライス厚を択
    一的に割り当てるスライス厚割当機能と、 前記画像生成機能で生成した複数の断層像群から前記部
    分領域ごとに前記スライス厚割当機能で割り当てたスラ
    イス厚を持つ断層像を抽出して断層像群を形成する断層
    像群形成機能と、をコンピュータに実現させるプログラ
    ムをコンピュータで読み取り可能なように記録したこと
    を特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記形成された断層像群を表示装置に表
    示させる表示機能、をコンピュータに実現させるプログ
    ラムをコンピュータで読み取り可能なように記録したこ
    とを特徴とする請求項6または請求項7に記載の記録媒
    体。
  9. 【請求項9】 前記形成された断層像群をフィルミング
    装置にフィルミングさせるフィルミング機能、をコンピ
    ュータに実現させるプログラムをコンピュータで読み取
    り可能なように記録したことを特徴とする請求項6ない
    し請求項8のうちのいずれか1つに記載の記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記透過放射線が透過X線である、こ
    とを特徴とする請求項6ないし請求項9のうちのいずれ
    か1つに記載の記録媒体。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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