JP6552782B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置は、X線を利用して被検体をスキャンし、収集されたデータをコンピュータにより処理することで、被検体の内部を画像化する装置である。
具体的には、X線CT装置は、被検体を中心とする円軌道に沿って、当該被検体に対しX線を異なる方向から複数回曝射する。X線CT装置は、被検体を透過したX線をX線検出器にて検出して複数の検出データを収集する。収集された検出データは、データ収集部によりA/D変換された後、コンソール装置に送信される。コンソール装置は、当該検出データに前処理等を施し投影データを生成する。そして、コンソール装置は、投影データに基づく再構成処理を行い、断層画像データ、或いは複数の断層画像データに基づくボリュームデータを生成する。ボリュームデータは、被検体の3次元領域に対応するCT値の3次元分布を表すデータセットである。
X線CT装置は、上記ボリュームデータを任意の方向にレンダリングすることによりMPR(Multi Planar Reconstruction)表示を行うことができる。以下、ボリュームデータをレンダリングすることによりMPR表示された断面画像を「MPR画像」という場合がある。MPR画像には、たとえば、体軸に対する直交断面(アキシャル断面)を示すアキシャル像、体軸に沿って被検体を縦切りした断面(サジタル断面)を示すサジタル像、及び体軸に沿って被検体を横切りした断面(コロナル断面)を示すコロナル像がある。更には、ボリュームデータにおける任意断面(オブリーク断面)を示すオブリーク像もMPR画像に含まれる。
X線CT装置を用いて行うCT透視(CTF:Computed Tomography Fluoroscopy)という撮影方法がある。CT透視とは、被検体にX線を連続的に照射することにより、被検体の関心部位に関する画像をリアルタイムに得る撮影方法である。CT透視では、検出データの収集レートを短くし、再構成処理に要する時間を短縮することで、画像をリアルタイムに生成している。CT透視は、たとえば、生検中に穿刺針の先端部と検体を採取する部位との位置関係を確認する場合等に用いられる。
CT透視で得られたボリュームデータに基づくMPR画像を参照しながら被検体に対して生検を行う場合、たとえば、スキャンと穿刺とを交互に行うことがある。具体的には、まず、CT透視により被検体のMPR画像を取得する。医師等は、MPR画像を参照しながら穿刺を行う。この際、たとえば、穿刺針の先端部と検体を採取する部位との位置関係を確認するため、ある程度、穿刺を行った段階で再度のCT透視を行う。再度のCT透視で得られたMPR画像を参照しながら、医師等は更に穿刺を進める。この動作は、生検が完了するまで繰り返し行われる。
また、CT透視により生検が行われる場合、予め穿刺計画が作成される場合がある。穿刺計画は、予め設定された被検体に対する穿刺針の挿入経路を含む情報である。穿刺計画は、たとえば、CT透視を行う前に予め取得されたCT画像において、マウス等の指示入力により計画経路を描くことにより設定される。医師等は、計画経路が示されたCT画像と、X線スキャンにより都度得られるボリュームデータに基づくMPR画像とを参照しながら被検体に対して穿刺を行う。
特開2013−22155号公報
穿刺計画を作成する際、CT透視により得られるMPR画像における骨や血管等を見やすくするために、医師等は、切断平面の法線方向の厚さを設定し、設定した厚さのMPR画像を表示手段に表示させることがある。このとき、MPR画像の各画素値は、CT値の補間処理等により求められる。そのため、医師等が穿刺を進めた結果、穿刺針の先端部が、設定された厚さ領域内に到達すると、MPR画像における穿刺針の先端部の位置を確認することが難しくなる。
本発明が解決しようとする課題は、穿刺針の先端部の位置の確認が容易な画像を生成することが可能なX線CT装置を提供することである。
実施形態のX線CT装置は、被検体をX線でスキャンした結果に基づいて、ボリュームデータを生成する。X線CT装置は、相対位置検出手段と、MPR画像生成手段と、表示制御手段とを含む。相対位置検出手段は、被検体の内部の対象部位と穿刺針の先端部との間の相対位置を検出する。MPR画像生成手段は、アキシャル画像である第1の方向のMPR画像と、第1の方向とは異なる第2の方向のMPR画像とを、ボリュームデータに基づいて生成する。表示制御手段は、MPR画像生成手段によって生成された第1の方向のMPR画像及び第2の方向のMPR画像を表示手段に表示させる。相対位置検出手段は、MPR画像の厚さ方向における対象部位と穿刺針の先端部との間の距離を、相対位置として検出する。MPR画像生成手段は、相対位置検出手段によって検出された相対位置が第1の範囲に含まれ、且つ、第1の範囲より狭い第2の範囲に含まれないとき、第1の厚さの第1のMPR画像を生成し、相対位置が第2の範囲に含まれるとき、第1の厚さより薄い第2の厚さの第2のMPR画像を生成する。表示制御手段は、第1の方向のMPR画像及び第2の方向のMPR画像として、それぞれ、検出された相対位置に対応した厚さの第1のMPR画像又は第2のMPR画像を表示手段に表示させる。
第1実施形態に係るX線CT装置のブロック図。 第1実施形態に係るX線CT装置の動作例のフロー図。 CT透視のボリュームスキャンの説明図。 第1実施形態に係るMPR画像の一例を示す図。 第1実施形態に係るMPR画像の一例を示す図。 第2実施形態に係るX線CT装置のブロック図。 第2実施形態に係るX線CT装置の動作例のフロー図。 第2実施形態に係るMPR画像の一例を示す図。 第3実施形態に係るX線CT装置の動作例のフロー図。 第4実施形態に係るX線CT装置のブロック図。 第4実施形態に係るX線CT装置の動作例のフロー図。 第4実施形態に係るMPR画像の説明図。 第4実施形態に係るMPR画像の説明図。 第4実施形態に係る重ね合わせ後のMPR画像の説明図。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態に係るX線CT装置の構成を示す。なお、「画像」と「画像データ」は一対一に対応するので、以下の実施形態においては、これらを同一視する場合がある。
<装置構成>
X線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを含んで構成されている。
[架台装置]
架台装置10は、被検体Eに対してX線を曝射し、被検体Eを透過した当該X線の検出データを収集する装置である。架台装置10は、X線発生部11と、X線検出部12と、回転体13と、高電圧発生部14と、架台駆動部15と、X線絞り部16と、絞り駆動部17と、データ収集部18とを有する。
X線発生部11は、X線を発生させるX線管球(たとえば、円錐状や角錐状のX線ビームを発生する真空管。図示なし)を含んで構成されている。発生されたX線は、被検体Eに対して曝射される。
X線検出部12は、複数のX線検出素子(図示なし)を含んで構成されている。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出する。具体的には、X線検出部12は、被検体Eを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データ(以下、「検出データ」という場合がある)をX線検出素子で検出し、その検出データを電流信号として出力する。X線検出部12は、たとえば、検出素子が互いに直交する2方向(スライス方向とチャンネル方向)にそれぞれ複数配置された2次元のX線検出器(平面検出器)が用いられる。複数のX線検出素子は、たとえば、スライス方向に沿って320列設けられている。このように多列のX線検出器を用いることにより、1回転のスキャンでスライス方向に幅を有する3次元の撮影領域を撮影することができる(ボリュームスキャン)。なお、スライス方向は被検体Eの体軸方向に相当し、チャンネル方向はX線発生部11の回転方向に相当する。
回転体13は、X線発生部11とX線検出部12とを被検体Eを挟んで対向するよう支持する部材である。回転体13は、スライス方向に貫通した開口部13aを有する。架台装置10内において、回転体13は、被検体Eを中心とした円軌道で回転するよう配置されている。すなわち、X線発生部11及びX線検出部12は、被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転可能に設けられている。
高電圧発生部14は、X線発生部11に対して高電圧を印加する(以下、「電圧」とは、X線管球におけるアノード−カソード間の電圧を意味する)。X線発生部11は、当該高電圧に基づいてX線を発生させる。
架台駆動部15は、回転体13を回転駆動させる。X線絞り部16は、スリット(開口)を形成し、このスリットのサイズ及び形状を変えることで、X線発生部11から出力されたX線のファン角(チャンネル方向の広がり角)とX線のコーン角(スライス方向の広がり角)とを調整する。絞り駆動部17は、X線絞り部16を駆動して、スリットのサイズ及び形状を変更する。
データ収集部18(DAS:Data Acquisition System)は、X線検出部12(各X線検出素子)からの検出データを収集する。また、データ収集部18は、収集した検出データ(電流信号)を電圧信号に変換し、この電圧信号を周期的に積分して増幅し、デジタル信号に変換する。そして、データ収集部18は、デジタル信号に変換された検出データをコンソール装置40に送信する。なお、CT透視を行う場合、データ収集部18は、検出データの収集レートを短くする。
[寝台装置]
寝台装置30は、撮影対象の被検体Eを載置・移動させる装置である。寝台装置30は、寝台31と、寝台駆動部32とを備えている。寝台31は、被検体Eを載置するための寝台天板33と、寝台天板33を支持する基台34とを備えている。寝台天板33は、寝台駆動部32によって被検体Eの体軸方向及び体軸方向に直交する方向に移動することが可能となっている。すなわち、寝台駆動部32は、被検体Eが載置された寝台天板33を、回転体13の開口部13aに対して挿抜させることができる。基台34は、寝台駆動部32によって寝台天板33を上下方向(被検体Eの体軸方向と直交する方向)に移動させることが可能となっている。
なお、図1は、医師等が、被検体Eに対し、穿刺針35を用いて穿刺を行う場合のX線CT装置の例を表す。X線CT装置1は、穿刺中の被検体Eの内部を画像化する。
[コンソール装置]
コンソール装置40は、X線CT装置1に対する操作入力に用いられる。また、コンソール装置40は、架台装置10によって収集された検出データから被検体Eの内部形態を表すCT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を再構成する機能等を有している。コンソール装置40は、処理部41と、記憶部42と、ターゲット設定部43と、断面設定部44と、厚さ設定部45と、表示制御部46と、表示部47と、スキャン制御部49と、制御部50とを含んで構成されている。
処理部41は、架台装置10(データ収集部18)から送信された検出データに対して各種処理を実行する。処理部41は、前処理部41aと、再構成処理部41bと、レンダリング処理部41cと、相対位置検出部41dとを含んで構成されている。
前処理部41aは、架台装置10(X線検出部12)で検出された検出データに対して対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを生成する。
再構成処理部41bは、前処理部41aで生成された投影データに基づいて、CT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を生成する。断層画像データの再構成には、たとえば、2次元フーリエ変換法、コンボリューション・バックプロジェクション法等、任意の方法を採用することができる。ボリュームデータは、再構成された複数の断層画像データを補間処理することにより生成される。ボリュームデータの再構成には、たとえば、コーンビーム再構成法、マルチスライス再構成法、拡大再構成法等、任意の方法を採用することができる。上述のように多列のX線検出器を用いたボリュームスキャンにより、広範囲のボリュームデータを再構成することができる。また、CT透視を行う場合には、検出データの収集レートを短くしているため、再構成処理部41bによる再構成時間が短縮される。従って、スキャンに対応したリアルタイムのCT画像データを生成することができる。
レンダリング処理部41cは、再構成処理部41bで生成されたボリュームデータに対するレンダリング処理を行う。たとえば、レンダリング処理部41cは、ボリュームデータに対してボリュームレンダリング処理を施すことにより、疑似3次元画像(画像データ)を生成する。「疑似3次元画像」とは、被検体Eの3次元的な構造を2次元的に表示させるための画像である。
レンダリング処理部41cは、MPR画像生成部411cを有する。MPR画像生成部411cは、ボリュームデータに対して所望の方向にレンダリング処理を施すことにより、ボリュームデータにおける被検体Eの内部の穿刺の対象部位(以下、ターゲット)の位置を含むMPR画像(画像データ)を生成する。「MPR画像」とは、被検体Eの所望の切断平面(断面)を示す画像(断面画像)である。具体的には、ボリュームデータに対し所望の切断平面が設定されると、MPR画像生成部411cは、設定された切断平面を含み厚さ方向に互いに平行な複数の切断平面に対応した複数のMPR画像を生成する。ここで、厚さ方向は、設定された切断平面の法線方向である。そして、MPR画像生成部411cは、たとえば、設定された厚さに対応した数のMPR画像を画素単位で厚さ方向に加算して平均することにより、所望の厚さのMPR画像を生成する。すなわち、「厚さdのMPR画像」は、厚さdに対応した数のMPR画像を画素単位で厚さ方向に加算して平均することにより得られたMPR画像を意味する。
相対位置検出部41dは、ターゲットと穿刺針35の先端部との間の相対位置を検出する。具体的には、相対位置検出部41dは、ターゲットと穿刺針35の先端部との間の厚さ方向(MPR画像の厚さ方向)の距離を、相対位置として検出する。
記憶部42は、コンソール装置40の図示しない入力デバイス等や各種設定部を介して医師等により入力された情報の他、検出データや投影データ、或いは再構成処理後のCT画像データ等を記憶する。記憶部42は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)や読み出し専用メモリ(Read Only Memory)やハードディスク装置(Hard Disc Drive:HDD)等の記憶装置によって構成される。
ターゲット設定部43は、予め生成されたボリュームデータ(又はボリュームデータに基づく画像)に対し、ターゲットの位置を設定するために用いられる。予め生成されたボリュームデータとは、生検を行う前の段階で行われたX線スキャンにより得られたボリュームデータである。ターゲット設定部43は、コンソール装置40の図示しない入力デバイス等を介して入力された医師等の操作情報に基づいて、ボリュームデータ(又はボリュームデータに基づく画像)におけるターゲットの位置を設定する。ターゲット設定部43に設定されたターゲットの位置を示す情報は、制御部50に送られる。
断面設定部44は、MPR画像を生成するための切断平面を設定するために用いられる。断面設定部44には、コンソール装置40の図示しない入力デバイス等を介して入力された医師等の操作情報に基づいて、アキシャル断面、サジタル断面、コロナル断面、及びオブリーク断面のいずれかを特定する情報とその断面の向きを特定する情報とが設定される。断面設定部44に設定された情報は、制御部50に送られる。
厚さ設定部45は、MPR画像の厚さを設定するために用いられる。厚さ設定部45には、骨や血管等を見やすくする目的で、コンソール装置40の図示しない入力デバイス等を介して入力された医師等の操作情報に基づいて、MPR画像の厚さを特定する情報が設定される。厚さ設定部45に設定された情報は、制御部50に送られる。
表示制御部46は、画像表示に関する各種制御を行う。たとえば、表示制御部46は、レンダリング処理部41cにより生成された疑似3次元画像やMPR画像(アキシャル像、サジタル像、コロナル像、オブリーク像)等を表示部47に表示させる制御を行う。
表示部47は、表示手段として、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の任意の表示デバイスによって構成される。たとえば、表示部47には、ボリュームデータをレンダリング処理して得られるMPR画像が表示される。
スキャン制御部49は、X線スキャンに関する各種動作を制御する。たとえば、スキャン制御部49は、X線発生部11に対して高電圧を印加させるよう高電圧発生部14を制御する。スキャン制御部49は、回転体13を回転駆動させるよう架台駆動部15を制御する。スキャン制御部49は、X線絞り部16が所定のサイズ及び形状のスリットを形成するように絞り駆動部17を制御する。スキャン制御部49は、寝台31を移動させるよう寝台駆動部32を制御する。
制御部50は、架台装置10、寝台装置30、及びコンソール装置40の動作を制御することによって、X線CT装置1の全体制御を行う。たとえば、制御部50は、スキャン制御部49を制御することで、架台装置10に対して予備スキャン及びメインスキャンを実行させ、検出データを収集させる。また、制御部50は、処理部41を制御することで、検出データに対する各種処理(前処理、再構成処理等)を行わせる。或いは、制御部50は、表示制御部46を制御することで、記憶部42に記憶されたCT画像データ等に基づく画像を表示部47に表示させる。
コンソール装置40の機能のうち、処理部41、スキャン制御部49、及び制御部50により実現される機能は、コンピュータにより実現される。具体的には、コンソール装置40は、たとえば処理装置と記憶装置とを含んで構成されている。記憶装置の機能は、記憶部42によって実現され、記憶部42には、コンソール装置40を構成する各部の機能を実現するためのプログラムが記憶される。処理装置は、記憶部42から上記プログラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで、コンソール装置40の各部の機能を実現する。このような処理装置として、たとえば中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)、グラフィックス演算処理装置(Graphics Processing Unit:GPU)、及び特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)の少なくとも1つが用いられる。
図1において、X線発生部11はX線発生手段に相当し、X線検出部12はX線検出手段に相当し、再構成処理部41bはボリュームデータ生成手段に相当する。また、相対位置検出部41dは相対位置検出手段に相当し、MPR画像生成部411cはMPR画像生成手段に相当し、表示制御部46は表示制御手段に相当する。
<動作>
図2に、第1実施形態に係るX線CT装置1の動作例のフロー図を示す。図2は、穿刺針35を用いた穿刺中の被検体Eに対するCT透視により得られたMPR画像を表示するときのX線CT装置1の動作を表す。図2の動作は、穿刺針35の先端部の位置を移動させるたびに行われる。なお、ここでは、当該スキャンに先立って、事前にターゲットの位置やMPR画像の切断平面や厚さが設定されたものとする。
まず、X線CT装置1は、コンソール装置40の図示しない入力デバイス等を介して医師等によりX線のスキャン開始が要求されるまで待機する(ステップS1:N)。
医師等によりX線のスキャン開始が要求されたとき(ステップS1:Y)、X線CT装置1は、図3に示すように、たとえば、被検体Eに対してスライス方向の幅DのボリュームのX線スキャンを行う(ステップS2)。具体的には、スキャン制御部49の制御により、X線発生部11は、被検体Eに対してX線を曝射する。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出し、その検出データを取得する。X線検出部12によって検出された検出データは、データ収集部18で収集され、処理部41(前処理部41a)に送られる。
次に、X線CT装置1は、ステップS2において得られた検出データに基づいて投影データを生成する(ステップS3)。具体的には、前処理部41aは、ステップS2で得られた検出データに対して、対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行うことにより、投影データを生成する。生成された投影データは、制御部50の制御に基づき、再構成処理部41bに送られる。
次に、X線CT装置1は、ステップS3において生成された投影データに基づいてボリュームデータVD(図3参照)を生成する(ステップS4)。具体的には、再構成処理部41bは、ステップS3において生成された投影データに基づいて、複数の断層画像データを作成する。そして、再構成処理部41bは、複数の断層画像データを補間処理することによりボリュームデータVDを生成する。
次に、X線CT装置1は、ステップS4において生成されたボリュームデータに基づいて、予め設定されたターゲットと穿刺針35の先端部との間の相対位置を検出する(ステップS5)。具体的には、相対位置検出部41dは、ステップS4において生成されたボリュームデータ内のボクセル群のうち、ターゲット設定部43により設定されたターゲットの位置に対応したボクセルを特定する。また、相対位置検出部41dは、ステップS4において生成されたボリュームデータ内のボクセル群のうち、穿刺針35を示すボクセルを特定する。このとき、相対位置検出部41dは、CT値に基づいて、穿刺針35を示すボクセルを特定することができる。そして、相対位置検出部41dは、特定された穿刺針35を示すボクセルから、穿刺針35の先端部を示すボクセルを特定する。たとえば、相対位置検出部41dは、ボリュームデータの端部側から順番に穿刺針35を示すボクセルを追跡することにより先端部のボクセルを特定し、特定されたボクセルを、穿刺針35の先端部を示すボクセルとして採用することができる。そして、相対位置検出部41dは、ターゲットの位置に対応したボクセルと、ボリュームデータにおける穿刺針35の先端部の位置を示すボクセルとの間の相対位置として、MPR画像の厚さ方向の両ボクセル間の距離を求める。
次に、X線CT装置1は、ステップS5において検出された相対位置に対応した厚さのMPR画像を生成する(ステップS6)。具体的には、MPR画像の厚さ方向には、複数の厚さ領域が設けられる。また、厚さ設定部45には、予め第1の厚さd1が設定される。MPR画像生成部411cは、ステップS5において検出された相対位置に基づいて、複数の厚さ領域のうち、ターゲットの位置を中心とする第1の厚さd1の厚さ領域内又は第2の厚さd2の厚さ領域内に穿刺針35の先端部が入ったか否かを判別する。ここで、第1の範囲を、第1の厚さd1の厚さ領域に対応する範囲とし、第2の範囲を、第1の厚さd1より薄い第2の厚さd2(0<d2<d1)の厚さ領域に対応する範囲とする。相対位置が第1の範囲に含まれ、且つ、第1の範囲より狭い第2の範囲に含まれないとき、MPR画像生成部411cは、第1の厚さd1の第1のMPR画像を生成する。相対位置が第2の範囲に含まれるとき、MPR画像生成部411cは、第2の厚さd2の第2のMPR画像を生成する。すなわち、MPR画像生成部411cは、相対位置が近いほど薄い厚さのMPR画像を生成する。
次に、X線CT装置1は、ステップS6において生成されたMPR画像を表示部47に表示させる(ステップS7)。具体的には、表示制御部46は、ステップS6において生成された第1のMPR画像又は第2のMPR画像を表示部47に表示させる。
X線CT装置1は、同一ボリュームデータに対し、設定された切断平面ごとにステップS5〜ステップS7の処理を行う。その後、X線CT装置1における一連の動作は終了する(エンド)。
以上のようなX線CT装置1を用いて、医師等は、穿刺計画に従って、穿刺針35の先端部がターゲットに近付いたことをCT透視で得られたMPR画像により確認する。具体的には、たとえば、医師等は、厚さ設定部45により厚さd1を設定してCT透視を行い、これにより得られたMPR画像を見て、穿刺針35の先端部の位置を確認する。
図4に、厚さd1のMPR画像の一例を示す。図4は、厚さd1の互いに異なる切断平面のMPR画像(コロナル像G1、アキシャル像G2、サジタル像G3、オブリーク像G4)が表示部47に表示された例を表す。これらのMPR画像には、ボリュームデータにおける穿刺針35及びターゲットTgが含まれる。なお、オブリーク像G4は、穿刺針35の向きと直交する切断平面の像である。オブリーク像G4を表示させることで、穿刺針35の先端部の位置とターゲットTgの位置との距離が、オブリーク像G4における穿刺針35の先端部の位置とターゲットTgの位置との水平距離に対応し、医師等は、穿刺針35の先端部とターゲットTgとの位置関係を把握しやすくなる。
図4に示す厚さd1のMPR画像を見た医師等は、穿刺針35の先端部をターゲットTgに更に近付けて、再び、CT透視を行う。ここで、第1の厚さd1の厚さ領域より狭い第2の厚さd2の厚さ領域内に穿刺針35の先端部が入ったと判断されたとすると、MPR画像生成部411cは、第2の厚さd2のMPR画像を生成する。
図5に、厚さd2のMPR画像の一例を示す。図5は、厚さd2の互いに異なる切断平面のMPR画像(コロナル像G11、アキシャル像G12、サジタル像G13、オブリーク像G14)が表示部47に表示された例を表す。図4と同様に、これらのMPR画像には、ボリュームデータにおける穿刺針35及びターゲットTgが含まれる。なお、オブリーク像G14は、穿刺針35の向きと直交する切断平面の像である。
厚さd2のMPR画像は、厚さd1のMPR画像と比較して、CT値の補間による影響が少なくなるため、穿刺針35が見えやすくなり、穿刺針35の先端部の位置の確認がより容易となる。従って、図5に示すMPR画像を見た医師等は、ターゲットTgに近い穿刺針35の先端部の位置を誤認することがなくなる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、互いに厚さが異なる複数のMPR画像を表示部に表示させることで、ターゲットに近い穿刺針35の先端部の位置の確認を容易にする。
<装置構成>
図6に、第2実施形態に係るX線CT装置の構成を示す。図6において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2実施形態におけるX線CT装置100が第1実施形態におけるX線CT装置1と異なる主な点は、コンソール装置110における処理部111の処理である。以下、この点を中心に説明する。
コンソール装置110は、処理部111と、記憶部42と、ターゲット設定部43と、断面設定部44と、厚さ設定部45と、表示制御部46と、表示部47と、スキャン制御部49と、制御部112とを含んで構成されている。制御部112は、X線CT装置100の全体制御を行う。処理部111は、前処理部41aと、再構成処理部41bと、レンダリング処理部111cとを含んで構成されている。レンダリング処理部111cは、MPR画像生成部1111cを有する。
MPR画像生成部1111cは、設定された切断平面ごとに、互いに厚さが異なる複数のMPR画像を生成する。具体的には、MPR画像生成部1111cは、各々がボリュームデータにおける被検体Eの内部のターゲットの位置を含むと共に、少なくとも1つがボリュームデータにおける穿刺針35の先端部の位置を含み、互いに厚さが異なる複数のMPR画像を同一のボリュームデータから生成する。このとき、MPR画像生成部1111cは、断面設定部44により設定された切断平面ごとに、厚さ設定部45により設定された複数種類の厚さのMPR画像を生成する。
表示制御部46は、MPR画像生成部1111cにより生成された各切断平面について互いに厚さが異なる複数のMPR画像を表示部47に表示させる制御を行う。
図6において、X線発生部11はX線発生手段に相当し、X線検出部12はX線検出手段に相当し、再構成処理部41bはボリュームデータ生成手段に相当する。
<動作>
図7に、第2実施形態に係るX線CT装置100の動作例のフロー図を示す。図7は、穿刺針35を用いた穿刺中の被検体Eに対するCT透視により得られたMPR画像を表示するときのX線CT装置100の動作を表す。図7の動作は、穿刺針35の先端部の位置を移動させるたびに行われる。なお、ここでは、当該スキャンに先立って、事前にターゲットの位置やMPR画像の切断平面や複数種類の厚さが設定されたものとする。
まず、X線CT装置100は、コンソール装置110の図示しない入力デバイス等を介して医師等によりX線のスキャン開始が要求されるまで待機する(ステップS11:N)。
医師等によりX線のスキャン開始が要求されたとき(ステップS11:Y)、X線CT装置100は、被検体Eに対してX線スキャンを行う(ステップS12)。
次に、X線CT装置100は、ステップS12において得られた検出データに基づいて投影データを生成する(ステップS13)。
次に、X線CT装置100は、ステップS13において生成された投影データに基づいてボリュームデータを生成する(ステップS14)。
次に、X線CT装置100は、ステップS14において生成されたボリュームデータに基づいて、設定された複数種類の厚さそれぞれのMPR画像を生成する(ステップS15)。
次に、X線CT装置100は、ステップS15において生成された互いに厚さが異なる複数のMPR画像を表示部47に並べて表示させる(ステップS16)。ここで、表示部47には、同一方向の切断平面について互いに厚さが異なる複数のMPR画像を同一画面内に並べて表示させることが望ましい。
X線CT装置100は、同一ボリュームデータに対し、設定された切断平面ごとにステップS15及びステップS16の処理を行う。その後、X線CT装置100における一連の動作は終了する(エンド)。
以上のようなX線CT装置100を用いて、医師等は、穿刺計画に従って、穿刺針35の先端部がターゲットに近付いたことをCT透視で得られたMPR画像により確認する。具体的には、たとえば、医師等は、厚さ設定部45により厚さd1、d2を設定してCT透視を行い、これにより得られたMPR画像を見て、穿刺針35の先端部の位置を確認する。
図8に、厚さd1、d2を設定したときのMPR画像の一例を示す。図8は、厚さd1、d2のMPR画像(コロナル像G21a、G21b、アキシャル像G22a、G22b、サジタル像G23a、G23b)が切断平面ごとに表示部47に表示された例を表す。これらのMPR画像には、ボリュームデータにおける穿刺針35及びターゲットTgが含まれる。なお、図8は、オブリーク像G24についても示しており、オブリーク像G24は、穿刺針35の向きと直交する切断平面の像である。
すなわち、MPR画像生成部1111cは、各々がボリュームデータにおける被検体Eの内部のターゲットTgの位置を含むと共に、少なくとも1つがボリュームデータにおける穿刺針35の先端部の位置を含み、同一方向の断面画像であり互いに厚さが異なる第1のMPR画像(たとえば、コロナル像G21a)及び第2のMPR画像(たとえば、コロナル像G21b)を生成する。そして、表示制御部46は、第1のMPR画像及び第2のMPR画像を並べて表示部47に表示させる。
上記のように、厚さd2のMPR画像(G21b、G22b、G23b)は、厚さd1のMPR画像(G21a、G22a、G23a)と比較して、穿刺針35が見えやすくなり、穿刺針35の先端部の位置の確認がより容易となる。従って、たとえば、図8に示すように並べて配置された厚さd1、d2のMPR画像を見た医師等は、穿刺針35の状態を把握しやすくなる上に、ターゲットTgに近い穿刺針35の先端部の位置を誤認することがなくなる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、X線CT装置は、ターゲットと穿刺針35の先端部との相対位置に応じて、互いに厚さが異なるMPR画像群を表示部に表示させる。
<装置構成>
第3実施形態におけるX線CT装置の構成は第1実施形態におけるX線CT装置1の構成と同様であるため、第3実施形態におけるX線CT装置の構成について図示を省略する。そのため、第3実施形態におけるX線CT装置を構成する各部については、説明の便宜上、図1の符号を用いて説明する。
第3実施形態におけるX線CT装置が第1実施形態におけるX線CT装置1と異なる主な点は、MPR画像生成部が互いに厚さが異なるMPR画像群を生成する点と、ターゲットと穿刺針35の先端部との相対位置に応じてMPR画像群を構成するMPR画像の厚さの組み合わせの変更が可能となっている点である。以下、これらの点を中心に説明する。
<動作>
図9に、第3実施形態に係るX線CT装置の動作例のフロー図を示す。図9は、穿刺針35を用いた穿刺中の被検体Eに対するCT透視により得られたMPR画像を表示するときのX線CT装置の動作を表す。図9の動作は、穿刺針35の先端部の位置を移動させるたびに行われる。なお、ここでは、当該スキャンに先立って、事前にターゲットの位置やMPR画像の切断平面や複数種類の厚さが設定されたものとする。
まず、X線CT装置は、コンソール装置40の図示しない入力デバイス等を介して医師等によりX線のスキャン開始が要求されるまで待機する(ステップS21:N)。
医師等によりX線のスキャン開始が要求されたとき(ステップS21:Y)、X線CT装置200は、被検体Eに対して、X線スキャンを行う(ステップS22)。
次に、X線CT装置は、ステップS22において得られた検出データに基づいて投影データを生成する(ステップS23)。
次に、X線CT装置は、ステップS23において生成された投影データに基づいてボリュームデータを生成する(ステップS24)。
次に、X線CT装置は、ステップS24において生成されたボリュームデータに基づいて、予め設定されたターゲットと穿刺針35の先端部との間の相対位置を検出する(ステップS25)。ステップS25の処理は、ステップS5と同様である。
次に、X線CT装置は、ステップS25において検出された相対位置に対応した厚さの組み合わせのMPR画像群を生成する(ステップS26)。ステップS26の処理は、ステップS6と同様である。すなわち、ステップS25において検出された相対位置が第1の範囲に含まれ、且つ、第1の範囲より狭い第2の範囲に含まれないとき、MPR画像生成部411cは、各々が同一方向の断面画像である第1の厚さの組み合わせの第1のMPR画像群を生成する。第1の厚さの組み合わせは、たとえば3種類の厚さの組み合わせ(d1、d2、d3)(d1>d2>d3>0)である。相対位置が第2の範囲に含まれるとき、MPR画像生成部411cは、第2の厚さの組み合わせの第2のMPR画像群を生成する。第2の厚さの組み合わせは、たとえば3種類の厚さの組み合わせ(d2、d3、d4)(d2>d3>d4>0)である。すなわち、第2のMPR画像群は、第1のMPR画像群を構成するMPR画像のうち最も薄い厚さのMPR画像(厚さd3のMPR画像)よりも厚さが薄いMPR画像(厚さd4のMPR画像)を含む。
次に、X線CT装置は、ステップS26において生成されたMPR画像群を表示部47に並べて表示させる(ステップS27)。具体的には、表示制御部46は、ステップS26において生成された第1のMPR画像群又は第2のMPR画像群を表示部47に表示させる。ここで、表示部47には、同一方向の切断平面について互いに厚さが異なる複数のMPR画像を同一画面内に並べて表示させることが望ましい。
X線CT装置は、同一ボリュームデータに対し、設定された切断平面ごとにステップS25〜ステップS27の処理を行う。その後、X線CT装置における一連の動作は終了する(エンド)。
第3実施形態によれば、X線CT装置が相対位置に対応した厚さの組み合わせのMPR画像群を表示させることができるため、医師等は、穿刺針35の先端部とターゲットとの相対位置によって、穿刺針35の先端部の位置の確認がより一層容易になる。従って、医師等は、穿刺の状況をより的確に判断することが可能となり、ターゲットTgに近い穿刺針35の先端部の位置を誤認することがなくなる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、互いに厚さが異なる複数のMPR画像を構成するMPR画像ごとに異なる色で着色し、これらを重ね合わせることで、ターゲットに近い穿刺針35の先端部の色を変えて表示することを可能とする。
<装置構成>
図10に、第4実施形態に係るX線CT装置の構成を示す。図10において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第4実施形態におけるX線CT装置300が第1実施形態におけるX線CT装置1と異なる主な点は、コンソール装置310において着色部311aと重ね合わせ部311bとが追加された点である。以下、これらの点を中心に説明する。
コンソール装置310は、処理部311と、記憶部42と、ターゲット設定部43と、断面設定部44と、厚さ設定部45と、表示制御部46と、表示部47と、スキャン制御部49と、制御部312とを含んで構成されている。制御部312は、X線CT装置300の全体制御を行う。処理部311は、前処理部41aと、再構成処理部41bと、レンダリング処理部41cと、着色部311aと、重ね合わせ部311bとを含んで構成されている。
MPR画像生成部411cは、設定された切断平面について、設定された複数種類の厚さのそれぞれのMPR画像を生成する。着色部311aは、MPR画像生成部411cによって生成された複数のMPR画像の画像データを受け、各MPR画像に対し、厚さごとに異なる色で着色処理し、着色処理後の画像(画像データ)を生成する。たとえば、着色部311aは、元の画素値(CT値)に対応した画素値を、厚さごとに予め決められた色成分の画素値として設定することにより、画素ごとに着色することができる。
重ね合わせ部311bは、着色された同一方向の切断平面の複数のMPR画像のうち最も薄い厚さのMPR画像における穿刺針35の先端部が見えるように、複数のMPR画像を画素単位で重ね合わせ、重ね合わせ後の画像(画像データ)を生成する。たとえば、重ね合わせ部311bは、各MPR画像に対して半透明処理を行い、半透明処理後の各MPR画像を重ね合わせることで、重ね合わせ後の画像を生成することができる。このとき、医師等により、所望のMPR画像の透明度を所望の値に変更できることが望ましい。
表示制御部46は、重ね合わせ部311bによって生成された重ね合わせ後の画像を表示部47に表示させる制御を行う。
<動作>
図11に、第4実施形態に係るX線CT装置300の動作例のフロー図を示す。図11は、穿刺針35を用いた穿刺中の被検体Eに対するCT透視により得られたMPR画像を表示するときのX線CT装置300の動作を表す。図11の動作は、穿刺針35の先端部の位置を移動させるたびに行われる。なお、ここでは、当該スキャンに先立って、事前にターゲットの位置やMPR画像の切断平面や複数種類の厚さが設定されたものとする。
まず、X線CT装置300は、コンソール装置310の図示しない入力デバイス等を介して医師等によりX線のスキャン開始が要求されるまで待機する(ステップS31:N)。
医師等によりX線のスキャン開始が要求されたとき(ステップS31:Y)、X線CT装置300は、被検体Eに対して、X線スキャンを行う(ステップS32)。
次に、X線CT装置300は、ステップS32において得られた検出データに基づいて投影データを生成する(ステップS33)。
次に、X線CT装置300は、ステップS33において生成された投影データに基づいてボリュームデータを生成する(ステップS34)。
次に、X線CT装置300は、ステップS34において生成されたボリュームデータに基づいて、設定された複数種類の厚さのそれぞれのMPR画像を生成する(ステップS35)。
次に、X線CT装置300は、ステップS35において生成された複数のMPR画像のそれぞれを、厚さごとに異なる色で着色する(ステップS36)。具体的には、着色部311aは、同一方向の切断平面の複数のMPR画像のそれぞれについて、各画素を予め厚さごとに決められた色で着色し、着色後の画像を生成する。これにより、同一方向の切断平面のMPR画像については、厚さごとに異なる色で着色される。着色部311aによって生成された複数のMPR画像の画像データは、重ね合わせ部311bに送られる。
次に、X線CT装置300は、ステップS36において互いに異なる色で着色された複数のMPR画像を重ね合わせ、重ね合わせ後の画像データを生成する(ステップS37)。具体的には、重ね合わせ部311bは、最も薄い厚さのMPR画像における穿刺針35の先端部が見えるように、着色部311aによって着色された複数のMPR画像のそれぞれを、対応する画素位置が一致するように重ね合わせ、重ね合わせ後の画像を生成する。
次に、X線CT装置300は、ステップS37において生成された重ね合わせ後のMPR画像を表示部47に表示させる(ステップS38)。X線CT装置300は、同一ボリュームデータに対し、設定された切断平面ごとにステップS35〜ステップS38の処理を行う。その後、X線CT装置300における一連の動作は終了する(エンド)。
図12Aに、厚さd1のMPR画像(コロナル像G31)の一例を示す。図12Bに、図12Aと同一方向の切断平面における厚さd2(d1>d2>0)のMPR画像(コロナル像G32)の一例を示す。図12A及び図12Bに示すMPR画像には、ボリュームデータにおける穿刺針35及びターゲットTgが含まれる。
たとえば、着色部311aは、厚さd1のMPR画像(コロナル像G31)を第1色(たとえば、赤色)で着色し、厚さd2のMPR画像(コロナル像G32)を第2色(たとえば、青色)で着色する。これにより、コロナル像G31内の穿刺針35は第1色で着色され、コロナル像G32内の穿刺針35は第2色で着色される。なお、図12A及び図12Bでは、説明の便宜上、それぞれ着色された色が斜線で表現されている。
ここで、穿刺針35の先端部の位置が厚さd2の厚さ領域内に入っているものとする。このとき、コロナル像G31では、穿刺針35が第1色で着色され、コロナル像G32では、穿刺針35の先端部351のみが第2色で着色される。なお、コロナル像G32では、コロナル像G31における穿刺針35の先端部のみが表示される。その後、重ね合わせ部311bは、着色後のコロナル像G31、G32を画素毎に重ね合わせる。
図13に、重ね合わせ後のMPR画像の一例を示す。図13は、互いに異なる切断平面の重ね合わせ後のMPR画像(コロナル像G41、アキシャル像G42、サジタル像G43、オブリーク像G44)を表示した例を表す。なお、オブリーク像G44は、穿刺針35の向きと直交する切断平面の像である。なお、図13では、説明の便宜上、着色された色が斜線で表現されている。
コロナル像G31、G32の重ね合わせ後の画像は、コロナル像G41である。同様に、アキシャル像G42は、重ね合わせ後のアキシャル断面のMPR画像である。サジタル像G43は、重ね合わせ後のサジタル断面のMPR画像である。オブリーク像G44は、重ね合わせ後のオブリーク断面のMPR画像である。
コロナル像G31、G32の重ね合わせ後のコロナル像G41では、コロナル像G32内の穿刺針35の先端部351の色(第2色)が、コロナル像G31内の穿刺針35の色(第1色)と異なるように表示される。従って、コロナル像G41を表示部47に表示させることにより、医師等は、ターゲットに近い穿刺針35の先端部351の位置の確認が容易となる。
すなわち、第4の実施形態では、MPR画像生成部411cが、ボリュームデータにおける被検体Eの内部のターゲットの位置を含むと共に、少なくとも1つがボリュームデータにおける穿刺針35の先端部の位置を含み、同一方向の切断平面について互いに厚さが異なる複数のMPR画像を同一のボリュームデータから生成する。着色部311aは、MPR画像生成部411cによって生成された複数のMPR画像のそれぞれを、予め厚さごとに決められた色に着色し、着色後の画像データを生成する。重ね合わせ部311bは、着色部311aによる着色後の画像データを受け、最も薄い厚さのMPR画像内の穿刺針35の先端部の位置が見えるように、着色された複数のMPR画像を重ね合わせ、重ね合わせ後の画像データを生成する。表示制御部46は、重ね合わせ部311bからの画像データを受けて、表示部47に表示させる。
なお、第4の実施形態において、穿刺針35の挿入経路によっては、穿刺針35の色が第1色と第2色に交互に変化する部分が存在する場合がある。この場合、穿刺針35の挿入経路が、厚さd1の厚さ領域と厚さd2の厚さ領域とに交互に侵入する経路であることがわかる。
(変形例)
上記の実施形態では、ボリュームデータに基づいて、ターゲットと穿刺針35の先端部の相対位置が検出されていたが、穿刺針に装着された位置センサの検出結果を用いて上記の相対位置を検出するようにしてもよい。また、磁気センサや光学センサ等の公知のセンサによる穿刺針35の先端部の位置の検出結果を用いて、上記の相対位置を検出するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、厚さ方向に加算して平均することにより所望の厚さのMPR画像が生成されるものとして説明したが、上記の実施形態は、この手法でMPR画像が生成されるものに限定されない。設定された厚さに対応したMPR画像が、他の手法により生成されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、100、300 X線CT装置
10 架台装置
11 X線発生部
12 X線検出部
13 回転体
14 高電圧発生部
15 架台駆動部
16 X線絞り部
17 絞り駆動部
18 データ収集部
30 寝台装置
31 寝台
32 寝台駆動部
33 寝台天板
40、110、310 コンソール装置
41、111、311 処理部
41a 前処理部
41b 再構成処理部
41c、111c レンダリング処理部
411c、1111c MPR画像生成部
41d 相対位置検出部
42 記憶部
43 ターゲット設定部
44 断面設定部
45 厚さ設定部
46 表示制御部
47 表示部
49 スキャン制御部
50、112、312 制御部
311a 着色部
311b 重ね合わせ部

Claims (3)

  1. 被検体をX線でスキャンした結果に基づいて、ボリュームデータを生成するX線CT装置であって、
    前記被検体の内部の対象部位と穿刺針の先端部との間の相対位置を検出する相対位置検出手段と、
    アキシャル画像である第1の方向のMPR画像と、前記第1の方向とは異なる第2の方向のMPR画像とを、前記ボリュームデータに基づいて生成するMPR画像生成手段と、
    前記MPR画像生成手段によって生成された前記第1の方向のMPR画像及び前記第2の方向のMPR画像を表示手段に表示させる表示制御手段とを含み
    前記相対位置検出手段は、
    前記MPR画像の厚さ方向における前記対象部位と前記穿刺針の先端部との間の距離を、前記相対位置として検出し、
    前記MPR画像生成手段は、
    前記相対位置検出手段によって検出された前記相対位置が第1の範囲に含まれ、且つ、前記第1の範囲より狭い第2の範囲に含まれないとき、第1の厚さの第1のMPR画像を生成し、前記相対位置が前記第2の範囲に含まれるとき、前記第1の厚さより薄い第2の厚さの第2のMPR画像を生成し、
    前記表示制御手段は、
    前記第1の方向のMPR画像及び前記第2の方向のMPR画像として、それぞれ、検出された前記相対位置に対応した厚さの前記第1のMPR画像又は前記第2のMPR画像を前記表示手段に表示させる
    X線CT装置。
  2. X線を発生するX線発生手段と、
    前記X線発生手段によって発生され前記被検体を透過した前記X線を検出するX線検出手段と、
    前記X線検出手段による前記X線の検出結果に基づいて前記ボリュームデータを生成するボリュームデータ生成手段とを含み、
    前記相対位置検出手段は、
    前記ボリュームデータに基づいて前記対象部位の位置及び前記穿刺針の先端部の位置を特定することを特徴とする請求項に記載のX線CT装置。
  3. 前記相対位置検出手段は、前記穿刺針の位置を検出するセンサを備え
    記センサにより検出された前記位置に基づいて、前記相対位置を検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
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