JP4597334B2 - 画像診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像診断装置に関し、特に、X線CT装置やMRI装置で収集した被検体の再構成像を加算処理して表示する画像診断装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のシングルスライス型のX線CT装置を用いた頭部の診断では、まず、10mm程度の比較的厚いスライスでのX線CT計測を行い、得られた断層像を順番に画像の表示手段に表示させることによって、病変部位を特定していた。次に、病変部位を含む領域を2〜2.5mm程度の比較的薄いスライスでのX線CT計測を行い、病変部位の細密な観察を実現することによって、検者は正確な診断を行っていた。
【0003】
近年の技術進歩に伴って、複数のスライスを同時に計測することが可能なマルチスライス型のX線CT装置が普及してきた。このマルチスライス型のX線CT装置を用いたX線CT計測は、X線源および多層検出器からなる撮影系を備えた走査駆動部と、被検体を支持し体軸方向に移動する機構を備えた寝台と、走査駆動部と前記寝台とを制御する制御手段と、多層検出器で検出された投影データを収集するデータ収集手段と、収集された投影データから被検体のX線吸収係数分布を再構成像として再構成する再構成演算手段と、再構成されたX線吸収係数分布を画像化して表示する表示手段と、操作者が当該マルチスライス型のX線CT装置に必要な値を設定し、あるいは指示を入力するためのキーボードやマウス等を備えた操作卓とから構成されていた。
【0004】
ただし、本願明細書中において、多層検出器とは、1個の検出器セル(検出素子)または2個以上の検出器セルを撮像系の回転方向に一列に配列した検出器アレイを、回転軸方向に2段以上並設した1次元検出器あるいは2次元検出器であり、検出器セルが円筒あるいは多面体の表面の一部をなすように配列された検出器を指すものとする。現在、実用化されているシングルスライス型のX線断層撮影装置のほとんどは、多数の検出素子が前記回転方向に沿って、円弧上に配置された検出器を用いているいわゆる単層検出器型X線CT装置であった。これに対して、多層検出器は、この検出器がさらに回転軸方向に対しても列すなわち層をなしており、ゆえに多層型あるいはマルチスライス型と呼んで区別することとする。また、本願明細書中では、X線検出器で得られた画像のデータを投影データ、投影データから再構成されたCT像やMRIで得られたNMR像を再構成像、各再構成像から生成された表示用の画像を断層像、加算処理によって得られた画像像を加算断層像(あるいは加算画像)と記す。
【0005】
マルチスライス型のX線CT装置による投影データの収集では、撮像系を被検体の周りに360度回転して投影データすなわち被検体のX線像を撮像する撮像動作と、撮像系を被検体の体軸方向に移動させるために寝台の移動距離を(検出素子の回転軸方向の層数)×(検出素子の1層分の開口幅)程度にした被検体の移動動作とを交互に繰り返して被検体のX線像を撮像することによって、撮像に要する時間を短縮すると共に、被検体の被曝量を低減していた。
【0006】
この多層検出器は、通常、回転軸方向の開口幅が2.5mm程度に設定された構成となっていた。このために、マルチスライス型のX線CT装置で撮像された投影データから得られた各断層像のスライス厚は、検出器の開口幅である2.5mm程度であった。従って、従来のシングルスライス型のX線CT装置のように、10mm程度の比較的厚いスライスでの断層像を順番に表示手段に表示させて病変部位を特定した後に、病変部位を含む領域を2.5mm程度の比較的薄いスライスでの断層像により病変部位の細密な観察を可能とするために、従来のマルチスライス型のX線CT装置は、隣接する2.5mmのスライス厚の断層像(あるいは再構成像)を複数毎加算し、所望のスライス厚の断層像を生成する機能を備えていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、前記従来技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
従来のマルチスライス型のX線CT装置では、画像の加算処理を行うに当たっては、まず、画像の加算処理プログラムを起動する必要があった。この画像の加算処理プログラムでは、図1に示すような画像リストを表示手段に表示させ、この画像リストに基づいて、検者が加算の対象とする断層像(あるいは再構成像)の枚数を指定した後に、指定された枚数ずつでの加算処理がなされ、加算処理後の画像データに関する情報が前述の画像リストに追加される構成となっていた。
次に、画像生成プログラムが起動され、画像リストに追加された加算処理後の再構成像に関する情報に基づいて、加算処理後の再構成像のデータが読み込まれ、このデータに基づいて表示画像(処理像)が生成され表示手段に表示される構成となっていた。
【0008】
すなわち、従来のマルチスライス型のX線CT装置を用いて、比較的厚いスライスでの断層像を画像の表示手段に表示させることによって病変部位を特定した後に、病変部位の細密な観察をすることによって病変部位の正確な診断を行う場合、検者は加算処理プログラムからの加算数の指定を行う必要があった。このために、特に緊急性が必要な血管に係わる頭部の診断のように、出血部位を特定した後に、この出血部位の状況の把握及び出血部位と周りの血管等との関係を順次把握するためには順次断層像のスライス厚を薄くする必要があったが、断層像のスライス厚を変更する度に加算処理プログラムと画像生成プログラムとを切り替えなければならず、検者の大きな負担となっていた。
【0009】
また、近年の医療技術の進歩に伴って、X線CT装置やMRI装置で収集された断層像の表示では、計測によって収集された断層像や加算によって生成された断層像を、隣接する順番で順次ずらしながら表示させるいわゆるシネ表示によって、検者に病変部位を含む撮像範囲を三次元的に画像認識する手法が開発されている。
【0010】
しかしながら、従来の画像診断装置における画像の加算処理では、図1に示すように、操作卓から入力されたNo1〜No32で示す加算対象となる断層像の範囲と、4枚と入力された加算枚数とに基づいて、No1〜No4の4枚の再構成像が加算処理された加算画像A、No5〜No8の再構成像が加算処理された加算画像B等が生成される構成となっていた。従って、得られた加算画像A〜Hは奥行き方向の画像情報と称されるそれぞれ4枚分の断層像に映像される画像情報を含んだものとなっているが、各加算画像は重複することなく加算されていたので、各加算画像A〜Hの間では奥行き方向の情報が欠落していることとなっていた。
【0011】
このために、従来の画像診断装置を用いた加算画像のシネ表示では、各加算画像の切り替えの都度奥行き方向の画像情報が欠落することとなるので、病変部位を含む撮像範囲の三次元的な画像認識の修得に時間がかかってしまうという問題があった。
【0012】
本発明の目的は、従来の加算画像表示で大まかに病変部位置の特定を行った後に、病変部の詳細な観察を行う際の検者の負担を低減させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、奥行き方向の画像情報を1枚の断層像に含めた加算画像のシネ表示の際の連続性を維持することが可能な技術を提供することにある。
本発明のその他の目的は、病変部そのものの状態の観察及び病変部とその周囲との状況を観察するための加算範囲を容易に変更することが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1)測定対象をスライスした再構成像を収集する手段と、該手段によって収集された複数の再構成像を加算処理する手段と、加算後の処理像から表示画像を生成する手段と、該表示画像を表示面上に表示する手段とを有した画像診断装置において、前記再構成像の加算範囲を設定する手段と、該設定された範囲の再構成像を前記加算処理手段に出力する手段とを備え、前記設定手段で選択された再構成像が前記加算処理手段に出力され、前記加算処理手段が出力範囲の再構成像を加算処理し前記表示画像の生成手段に出力する。
【0014】
(2)撮像装置により撮像された測定対象の複数の再構成像を加算処理して表示手段に表示するようにした画像診断装置であって、前記複数の再構成像のそれぞれの撮像位置を示した画像リスト及び前記複数の再構成像を格納する手段と、前記再構成像の加算範囲を設定する手段と、該手段から設定された範囲の再構成像を前記格納手段から読み込み、該読み込んだ再構成像を加算処理する手段と、加算により得られた処理像から表示画像とする断層像を生成する手段とを備えた。
【0015】
(3)前述した(1)もしくは(2)に記載の画像診断装置において、前記設定手段により設定された加算範囲の再構成像の加算数を維持しつつ、前記再構成像の撮像間隔で前記加算範囲を隣接する再構成像毎に順次変更させる手段を備えた。
【0016】
(4)前述した(1)もしくは(2)に記載の画像診断装置において、前記加算範囲の設定手段により2スライス分以上の再構成像が加算範囲として設定されている時には、該加算範囲の再構成像の内少なくとも1スライス分の再構成像が含まれるように加算範囲を順次変更させる手段を備えた。
【0017】
(5)前述した(2)に記載の画像診断装置において、前記再構成像の加算処理の開始指示によって、外部記憶手段に格納される前記複数の再構成像のそれぞれの撮像位置を示した画像リスト及び前記複数の再構成像を当該装置の主記憶手段に読み込む手段を備え、前記加算処理手段は加算範囲の設定手段から設定された範囲の再構成像を前記主記憶手段から読み込み、該読み込んだ再構成像を加算処理する。
【0018】
(6)前述した(1)乃至(5)の内の何れかに記載の画像診断装置において、前記加算範囲の設定手段は、前記再構成像の加算枚数と中心となる再構成像の位置とに基づいて、前記再構成像の加算範囲を設定する。
【0019】
前述した手段によれば、検者によって設定手段から加算範囲が設定されると、この設定された範囲の再構成像が出力手段から加算処理手段に出力される。ここで、出力手段から出力された再構成像は加算手段によって加算処理され、この加算処理された処理像が断層像の生成手段に出力される。断層像の生成手段では、加算後の処理像から表示画像である断層像を生成し、この断層像が表示面上に表示される。
【0020】
すなわち、設定手段によって設定されていないスライス位置の再構成像すなわち検者が要望していない撮像位置の再構成像は、加算処理及び表示画像の生成処理から除かれることとなる。従って、加算処理及び表示画像の生成処理にかかるデータ数である再構成像数が検者の要望する画像を生成するために必要な画像数に限定されるので、断層像を画面上に表示させるまでに要する加算処理及び表示画像の生成処理の負荷が低減される。その結果、大まかに病変部位置の特定を行うための表示画像である加算画像を生成するための負荷が低減されるので、比較的厚いスライスの断層像の観察によって特定された病変部を詳細に観察するための薄いスライスの断層像への表示の切り替えがリアルタイムで可能となる。
【0021】
また、設定手段により設定(特定)された範囲の再構成像は加算処理手段に出力され、出力範囲の再構成像を加算処理手段が加算処理した後に表示画像の生成手段に出力する構成となっているので、従来の画像診断装置のように加算処理プログラムと画像生成プログラムとの切り替えが不要となるので、特に緊急を要する場合における病変部の特定から観察に至る過程における検者の負担を低減することができる。
【0022】
また、設定手段により設定(特定)された範囲の再構成像は加算処理手段に出力され、出力範囲の再構成像を加算処理手段が加算処理した後に表示画像の生成手段に出力する構成となっているので、病変部そのものの状態の観察と病変部を含む周囲との状況を観察するための加算範囲を容易に変更することが可能となる。
【0023】
このとき、再構成像の加算枚数と中心となる再構成像の位置とに基づいて、再構成像の加算範囲を設定するように構成することによって、加算範囲の設定が容易となるので、加算範囲の切り替えに要する検者の負担をさらに軽減することが可能となる。
【0024】
さらには、設定手段により設定された加算範囲の再構成像の加算数を維持しつつ、再構成像の撮像間隔で加算範囲を隣接する断層像毎に順次変更させる手段を設ける、あるいは加算範囲の設定手段により2スライス分以上の再構成像が加算範囲として設定されている時には、該加算範囲の再構成像の内少なくとも1スライス分の再構成像が含まれるように加算範囲を順次変更させる手段を設けることによって、加算画像のシネ表示を行う場合であっても、連続して切り替えられることとなる各加算画像に少なくとも1枚分の再構成像の画像情報を残すことが可能となるので、加算画像のシネ表示の際における画像の連続性を維持することが可能となる。従って、比較的画像の診断経験の浅い検者が加算画像のシネ表示を行った場合であっても、病変部位を含む撮像範囲の三次元的な画像として認識することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、発明の実施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明する。
なお、発明の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0026】
(実施の形態1)
図2は本発明の実施の形態1の画像診断装置の概略構成を説明するための図であり、以下、図2に基づいて実施の形態1の画像診断装置の構成を説明する。
図2に示すように、実施の形態1の画像診断装置は、演算処理手段11と、図示しないX線CT装置により撮影された再構成像データを格納する磁気ディスクなどの再構成像データ記録手段13と、演算処理手段11にデータなどを入力するキーボード16と、処理対象となる画像の範囲等を指定するためのマウス15と、表示手段22の画面24に表示される断層像を後述するフィルムにプリント(焼き付け)する周知のイメージャ14と、演算処理手段11の主記憶となるメモリ12と、再構成像データ記録手段13に格納されている画像リスト1及び加算処理された加算画像23並びに加算処理後の実効スライス厚とその中心位置とからなる付帯情報を画面24上に表示する表示手段22とから構成されている。
【0027】
特に、演算処理手段11は例えば周知の情報処理装置上で動作するプログラムによって実現されており、画像診断の開始指示に基づいて診断対象となる再構成像データ及び画像リスト1を再構成像データ記憶手段13からメモリ12に転送する図示しない周知の転送手段と、予めキーボード16からの入力により再構成像データ記憶手段13に再構成像データ以外に設定されている加算枚数の値と中心となる再構成像の位置の値とをメモリ12に読み込み設定する周知の設定手段と、メモリ12に設定された加算枚数と中心となる再構成像の位置とに基づいて画面24に表示される画像リスト1上に加算範囲を示すための枠(枠像)を生成する図示しない枠生成手段と、画像リスト1に表示される撮像位置及び撮像番号からメモリ12に設定された加算枚数(加算枚数の値)並びに中心となる再構成像の位置(再構成像位置の値)に基づいて枠に囲まれた撮像番号を抽出する図示しない抽出手段と、該抽出手段によって抽出された撮像番号に対応する再構成像データの同一画素位置毎の画素値の平均値を演算する図示しない加算処理手段と、得られた加算処理後の再構成像データの実効スライス厚と位置とを算出し得られた加算処理後の再構成像データの付帯情報を生成する図示しない周知の付帯情報生成手段と、得られた加算処理後の再構成像データから表示用の画像である断層像を生成する図示しない周知の画像生成手段と、表示用の画像である断層像及び付帯情報並びに画像リスト1を表示用の信号に変換し表示手段22に出力する変換手段と、画像キーボード16に配置される第1設定手段17及び第2設定手段18並びに画像更新ボタン20からの入力に基づいてメモリ12内に設定されている加算枚数と中心となる再構成像の位置とを演算し再度メモリに設定する周知の計算手段とから構成されている。ただし、実効スライス厚及び位置は、以下に示す式1及び式2でそれぞれ算出される。
実効スライス厚=(再構成像データのスライス厚)×(加算枚数)・・・式1
位置=(加算範囲の再構成像データの撮像位置の和)/(加算枚数)・・式2
【0028】
次に、図9に示す演算処理手段11の動作を説明するための動作フローに基づいて、その動作を説明する。
本動作フローの開始は、キーボード16あるいはマウス15からの入力による画像診断の開始であり、この開始指示に基づいて転送手段が診断対象となる再構成像データ及び画像リスト1を再構成像データ記憶手段13からメモリ12に転送する(ステップ901)。
【0029】
次に、設定手段が加算枚数(加算枚数値)及び中心となる再構成像の位置(再構成像の位置の値)を再構成像データ記憶手段13からメモリ12に読み込む(ステップ902)。ただし、加算枚数及び中心となる再構成像の位置は、予めキーボード16からの入力によって設定された値であり、この加算枚数及び中心となる再構成像の位置は再構成像データ以外であるが、実施の形態1では再構成像データ記憶手段13に格納される。
次に、ステップ901でメモリ12に転送された画像リスト1を変換手段が表示手段22の画面24上に表示する(ステップ903)。
【0030】
続いて、メモリ12に設定された加算枚数と中心となる再構成像位置との値に基づいて、枠生成手段が画像リスト1に表示する枠を生成する(ステップ904)。この後に、画像リスト1に表示される撮像位置及び撮像番号と、メモリ12に設定された加算枚数及び中心となる再構成像位置とに基づいて、抽出手段がメモリ12に格納される再構成像データから加算対象となる再構成像データの撮像番号すなわち画面24上の枠で囲まれる撮像番号を抽出する(ステップ905)。
【0031】
次に、加算処理手段が抽出された撮像番号に対応する再構成像データの同一画素位置毎の画素値の平均値を演算し(ステップ906)、付帯情報生成手段が得られた加算処理後の再構成像データの実効スライス厚とその中心位置とを算出し付帯情報を生成する(ステップ907)。
【0032】
次に、画像生成手段が加算処理後の再構成像データから表示用の画像である断層像(加算画像)を生成し(ステップ908)、変換手段が得られた断層像(加算画像)及び付帯情報並びに画像リスト1を表示用の信号に変換し、表示手段22に出力することによって、表示手段22の画面24上に表示する(ステップ909)。
【0033】
この表示後に、キーボード16に配置される第1設定手段17及び第2設定手段18並びに画像更新ボタン20からの入力待ちとなり(ステップ910)、このステップ910で第1設定手段17及び第2設定手段18並びに画像更新ボタン20からの入力がなされた場合には、計算手段がその入力に基づいてメモリ12内に設定されている加算枚数及び又は中心となる再構成像位置を演算し、得られた加算枚数及び/又は中心となる再構成像位置をメモリ12に設定した後に、ステップ904に戻り、以降キーボード16あるいはマウス15からの画像診断の終了が入力されるまでステップ904〜911が繰り返される(ステップ911)。
【0034】
図3は本発明の実施の形態1の画像診断装置の表示手段に表示された画像リスト及び加算画像を示す説明図である。
図3に示すように、表示手段22の画面24には、再構成像データ記録手段13に格納されている画像リスト1が表示され、再構成像データスタート位置101a及び再構成像データエンド位置101bの間が処理対象となる再構成像の範囲となっている。
【0035】
図3に示す画像リスト1の枠102bで囲まれた範囲の再構成像データのファイル数が加算枚数、枠102bで囲まれた範囲が加算範囲で、枠102bで囲まれた再構成像データが演算処理手段11により加算処理され、この加算処理により得られた断層像が加算画像23として表示手段22の画面24に表示される。
【0036】
一方、画像リスト1の再構成像データスタート位置101a及び再構成像データエンド位置101bは、マウス15によって任意な位置に移動できると共に、キーボード16に設けられた例えばロータリーエンコーダを備えるトラックボールよりなる第1設定手段17を回転させることにより、加算枚数が変更でき、またロータリーエンコーダを備えるトラックボールよりなる第2設定手段18を回転させることにより、再構成像データの加算範囲を送ることができる。
【0037】
すなわち、第1設定手段17を回転させると、再構成像データの中心スライス位置すなわち中心となる再構成像の位置を中心に、枠102aが図3の破線で示す枠102bのように拡大または縮小されて、加算枚数を任意に変更できるようになっており、第2設定手段18を回転させると、枠103aが図3の破線で示す枠103bへ移動されて、再構成像データの加算範囲を任意に送ることができるようになっている。
【0038】
次に、実施の形態1の画像診断装置の作用を図4に示すフローチャート及び図5〜図8に示す操作説明図を参照して説明する。
マルチスライス型のX線CT装置による回転撮影で収集された投影データから生成された再構成像データは、再構成像データ記録手段13に格納されており、この再構成像データから生成された断層像を観察及び診断すべく作業を開始すると、図4に示すフローチャートに従った処理が開始され、再構成像データ記録手段13に格納された再構成像データのスライスリストが画像リスト1として、表示手段22の画面24に図5に示すように表示される。
【0039】
図5に示す画面24上に画像リスト1と共に表示された枠104aで加算枚数と、再構成像データの加算範囲が設定できるようになっているので、まずステップ401で第1設定手段17を、図5の(イ)に示すように、例えば右方向へ回転させて枠104aを枠104bまで拡大させ、再構成像データを所望の枚数まで増加させる。
これによって表示手段22の画面24には、所望枚数加算された再構成像データから生成された加算画像が、図5に示すように1枚の断層像が加算画像23として表示されるので、表示された加算画像23を検者が観察したり、診断を行う。
【0040】
ここで、診断により病変等の異常が認められない場合は、ステップ402で第2設定手段18を回転させて、枠104bを順次再構成像データエンド位置101b側へ移動させる。これによって、表示手段22の画面24には、枠104bの移動に伴い、枠104bで囲んだ範囲の再構成データから生成された断層像が次々に加算画像23として画面24に表示されるので、表示された加算画像23の連続性を損なうことなく、連続的かつリアルタイムに観察することができるようになる。
【0041】
一方、前述の操作で病変等の異常が発見され、さらに細かく観察する必要がある場合は、ステップ403でマウス15を操作して、図6の(ハ)に示すように、病変が存在しそうな範囲(位置106a〜位置106bで示す範囲)に再構成像データスタート位置101a及び画像データエンド位置101bを移動させる。そしてこの状態で第1設定手段17を、図6の(ニ)に示すように、例えば左方向に回転させて枠107aを枠107bまで縮小し、さらに細かく観察するために加算枚数を減少させる(ステップ404)。これによって、表示手段22の画面24には、加算枚数を減少され1枚の断層像である加算画像23として表示されるので、表示された加算画像23を細かく観察することによって、病変等の異常を性格に診断できるようになる。
【0042】
また、表示手段22の画面24に表示された加算画像を送る場合は、図7の(ホ)に示すように、第2設定手段18を例えば右方向に回転させる(ステップ405)。これによって、表示手段22の画面24に表示された加算画像23が次々に移動されるので、表示された加算画像23を連続的に観察することにより、加算画像23の連続性を損なうことなく、病変等の異常をリアルタイムに診断できるようになると共に、枠110aが再構成像データエンド位置106bに達したならば、さらに第2設定手段18を回転させることによって、枠110aは再構成像データスタート位置106aに戻るので、必要に応じて再び再構成像データスタート位置106aより加算画像23の観察が行えるようになる。なお、加算画像の送り数すなわち連続して入力される枠110aの送り指示に対する1入力当たりの枠110aの送り量は、1スライス分に限定されることはなく、例えばキーボード16から入力された1入力当たりの送り量に基づいて、枠110aの1入力当たりの送り量を可変させる構成とすることによって、加算画像23の送り速度を可変することができるので、順次表示される加算画像23の連続性を損なうことなく(すなわち、隣接表示される加算画像23に少なくとも1以上の断層像データを含ませた状態での)加算画像23の送りが実現でき、病変等の異常を短時間で診断できるようになる。その結果、比較的診断経験が浅い検者であっても、病変部の映像が目に飛び込んでくると表現される連続性を維持した診断が可能となる。
【0043】
一方、指定された範囲の再構成像データを加算し生成された加算画像を表示手段22の画面24に表示して、ひと通り加算画像の観察が終了したならば、ステップ406で加算画像を再構成像データ記録手段13に保存する。加算データの保存は、キーボード16に設けられた画像保存ボタン21を図8の(ヘ)に示すように押下操作することによって、表示手段22の画面24に表示されている加算画像23の画像データ(加算画像データ)が再構成像データ記録手段13に保存される。なお、この画像データとしては、表示画像である断層像の表示画像データに限定されることはなく、加算処理によって得られた再構成像データでもよいことはいうまでもない。
【0044】
また、表示手段22の画面24に表示されている加算画像23をフィルム25に焼き付ける場合は、キーボード16に設けられたフィルム出力ボタン19を図8の(ト)に示すように操作することによって、加算画像23がフィルム25のコマ25aに割り当てられ、イメージャ14によりフィルム25のコマ25aに焼き付けられると共に(ステップ407)、キーボード16に設けられた画像更新ボタン20を、図8の(チ)に示すように操作することによって、ステップ408で加算枚数分だけ画像送りされて、更新された加算画像23が表示手段22の画面24に表示される。
なお、画像送りは、第2設定手段18を回転させてもできるが、画像更新ボタン20を操作することにより、枠112aを重複させず、かつ加算画像23間に隙間を生じさせることなく、画像送りを行うことができる。
また、実施の形態1の画像診断装置は、MRI装置にも適用可能なことはいうまでもなく、さらには、X線CT装置やMRI装置等の複数台の計測装置を備える画像診断装置にも適用可能である。
【0045】
以上説明したように、実施の形態1の画像診断装置では、検者によってキーボード16に配置される第1及び第2設定手段17,18から加算範囲が設定されると、この設定された範囲の再構成像データが出力手段として機能する抽出手段によって、メモリ12から加算処理手段に出力される。ここで、加算処理手段が抽出手段から出力された再構成像データを自動的に加算処理し、加算処理された再構成像データが表示画像である断層像の生成手段となる画像生成手段に出力されることによって、加算処理にかかるデータ数すなわち再構成像データ数を検者の要望する範囲の画像を生成するために必要な数に限定することが可能となるので、加算処理に要する負荷を低減させることができる。
【0046】
すなわち、大まかに病変部位置の特定を行うための表示画像である加算画像23を生成するための負荷を低減することが可能となるので、比較的厚いスライスの断層像と、病変部の詳細な観察を行うための薄いスライスの断層像との表示の切り替えをリアルタイムに行え、検者の負担を低減させると共に速やかな加算画像23の観察及び診断を行うことができる。
また、病変そのものの状態の観察及び病変を含む周囲の状況を観察するための加算範囲を容易に変更することが可能となる。
【0047】
このとき、再構成像データの加算枚数と中心となる再構成像の位置すなわち再構成像データのスライス位置(撮像位置)とに基づいて、再構成像の加算範囲を設定するように構成することによって、加算範囲の設定が容易となるので、加算範囲の切り替えに要する検者の負担をさらに軽減することが可能となる。
【0048】
さらには、第1及び第2設定手段17,18により設定された加算範囲の再構成像データの加算数を維持しつつ、X線CT装置の多層検出器の開口幅となる再構成像の撮像間隔で、加算範囲を隣接する断層像毎に順次変更させる手段を設ける、あるいは加算範囲の設定手段により2スライス分以上の再構成像が加算範囲として設定されている時には、該加算範囲の再構成像データの内少なくとも1スライス分の再構成像データが含まれるように加算範囲を順次変更させる手段を設ける構成となっているので、加算画像のシネ表示を行う場合であっても、連続して切り替えられることとなる各加算画像23に少なくとも1枚分の再構成像の画像情報を残すことが可能となるので、加算画像23のシネ表示の際における画像の連続性を維持することが可能となる。従って、比較的画像の診断経験の浅い検者が加算画像23のシネ表示を行った場合であっても、病変を含む撮像範囲の三次元的な画像認識を行うことが可能となる。
【0049】
(実施の形態2)
図10は実施の形態2の画像診断装置における演算処理手段11の動作を説明するための動作フローであり、以下図10に基づいて実施の形態2の画像診断装置の動作を説明する。ただし、実施の形態2の画像診断装置は、演算処理手段11の構成を除く他の構成は実施の形態1の画像診断装置と同様となるので、以下の説明では、演算処理手段11の構成及び動作について詳細に説明する。
【0050】
実施の形態2の演算処理手段11は、画像診断の開始指示に基づいて診断対象となる再構成像データ及び画像リスト1を再構成像データ記憶手段13からメモリ12に転送する図示しない周知の転送手段と、予めキーボード16からの入力により再構成像データ記憶手段13に再構成像データ以外に設定されている加算枚数の値と中心となる再構成像の位置の値とをメモリ12に読み込み設定する周知の設定手段と、メモリ12に格納される画像リスト1のデータである撮像位置及び撮像番号とメモリ12に設定された加算枚数及び中心となる再構成像の位置とに基づいて加算範囲の対象となる撮像番号を抽出する図示しない抽出手段と、該抽出手段によって抽出された撮像番号に対応する再構成像データの同一画素位置毎の画素値の平均値を演算する図示しない加算処理手段と、得られた加算処理後の再構成像データの実効スライス厚と位置とを算出し得られた加算処理後の再構成像データの付帯情報を生成する図示しない周知の付帯情報生成手段と、得られた加算処理後の再構成像データから表示用の画像である断層像を生成する図示しない周知の画像生成手段と、表示用の画像である断層像及び付帯情報を表示用の信号に変換し表示手段22に出力する変換手段と、画像キーボード16に配置される第1設定手段17及び第2設定手段18並びに画像更新ボタン20からの入力に基づいてメモリ12内に設定されている加算枚数と中心となる再構成像の位置とを演算し再度メモリに設定する周知の計算手段とから構成されている。
【0051】
次に、図10に示す動作フローに基づいて、実施の形態2の演算処理手段11の動作を説明する。
本動作フローの開始は、キーボード16あるいはマウス15からの入力による画像診断の開始であり、この開始指示に基づいて転送手段が診断対象となる再構成像データ及び画像リスト1を再構成像データ記憶手段13からメモリ12に転送する(ステップ1001)。
【0052】
次に、設定手段が加算枚数(加算枚数値)及び中心となる再構成像の位置(再構成像の位置の値)を再構成像データ記憶手段13からメモリ12に読み込む(ステップ1002)。ただし、加算枚数及び中心となる再構成像の位置は、予めキーボード16からの入力によって設定された値であるが、実施の形態1と同様に再構成像データ記憶手段13に格納される。
【0053】
次に、メモリ12に格納される撮像位置及び撮像番号と、メモリ12に設定された加算枚数及び中心となる再構成像位置とに基づいて、抽出手段が加算範囲の対象となる再構成像データの撮像番号を抽出する(ステップ1003)。
【0054】
次に、加算処理手段が抽出された撮像番号に対応する再構成像データの同一画素位置毎の画素値の平均値を演算し(ステップ1004)、付帯情報生成手段が得られた加算処理後の再構成像データの実効スライス厚とその位置とを算出し付帯情報を生成する(ステップ1005)。
【0055】
次に、画像生成手段が加算処理後の再構成像データから表示用の画像である断層像を生成し(ステップ1006)、変換手段が得られた断層像と付帯情報とを表示用の信号に変換し表示手段22に出力することによって、断層像と付帯情報とが表示手段22の画面24上に表示される(ステップ1007)。
【0056】
この表示後に、キーボード16に配置される第1設定手段17及び第2設定手段18並びに画像更新ボタン20からの入力待ちとなり(ステップ1008)、このステップ1008で第1設定手段17及び第2設定手段18並びに画像更新ボタン20からの入力がなされた場合には、計算手段がその入力に基づいてメモリ12内に設定されている加算枚数及び又は中心となる再構成像位置を演算し、得られた加算枚数及び/又は中心となる再構成像位置をメモリ12に設定した後に、ステップ1003に戻り、以降キーボード16あるいはマウス15からの画像診断の終了が入力されるまでステップ1003〜1009が繰り返される(ステップ1009)。
【0057】
以上説明したように、実施の形態2の画像診断装置では、付帯情報生成手段が加算処理後の再構成像データの実効スライス厚とその位置とから生成した付帯情報を表示手段22の画面24上に表示する構成となっている。従って、付帯情報として表示される加算処理後の再構成像データの実効スライス厚とその中心位置とによって、検者は加算画像として表示される断層像の実効スライス厚とその中心位置とを数値的に把握することができるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0058】
また、実施の形態2の画像診断装置では、前述するように画像リスト1及び加算範囲を示す枠を表示手段22の画面24に表示させることなく検者は所望の断層像を表示させることができるので、検者は表示手段22の画面24に表示される断層像に集中して観察及び観察結果に基づいた診断ができるという格別の効果を得ることができる。
【0059】
さらには、実施の形態2の画像診断装置では、前述するように画像リスト1及び加算範囲を示す枠を表示手段22の画面24に表示させることなく検者が所望の断層像を表示させる構成となっているので、限られた表示領域である画面24を断層像の表示に使用することができる。従って、断層像を表示させる領域を大きくすることができるので、検者は一度の断層像の観察によってより多くの情報を得ることが可能となる。その結果として、診断効率を向上することが可能となる。
【0060】
なお、実施の形態1,2では、頭部の診断を行う場合について説明したが、適用範囲はこれに限定されることはなく、胸部や腹部あるいは全身を撮影対象とした場合についても適用可能なことはいうまでもない。
また、実施の形態1,2では、再構成像データを格納する再構成像データ記録手段13に格納される再構成像データから加算断層像(加算画像23)を生成することとしたが、これに限定されることはなく、例えば、X線CT装置の場合では収集された各投影データとその収集位置を示す情報とに基づいて、加算範囲を選択するように構成しても前述の効果を得られることはいうまでもない。
【0061】
また、実施の形態1,2では、X線検出器としてたとえば、X線イメージインテンシファイア(以下、「X線I.I.」と記す)と結像光学系とテレビカメラとからなる2次元検出器、蛍光板と結像光学系とテレビカメラとからなる2次元検出器、蛍光板と2次元フォトダイオードアレイと2次元薄膜トランジスタ(TFT)とからなる2次元検出器、および、セレン膜と2次元薄膜トランジスタ配列とからなる2次元検出器等を用いることも可能である。さらには、従来の1次元配列のX線検出器でもよい。
【0062】
さらには、実施の形態1,2では、加算画像は再構成像の加算処理によって生成する構成としたが、加算画像の生成は再構成像の加算処理に限定されることはなく、例えば表示用の画像である断層像を加算処理しても同様の効果を得ることが可能なことはいうまでもない。
【0063】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0064】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)従来の加算画像表示で大まかに病変部位置の特定を行った後に、病変部の詳細な観察を行う際の検者の負担を低減させることができる。
(2)奥行き方向の画像情報を1枚の断層像に含めた加算画像のシネ表示の際の連続性を維持することができる。
(3)病変部そのものの状態の観察と病変部を含む周囲との状況を観察するための加算範囲を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像診断装置に使用されている画像リストを説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態1の画像診断装置の概略構成を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態1の画像診断装置の表示手段に表示された画像リスト及び加算画像を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1の画像診断装置における画像加算処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1の画像診断装置の操作手順を示す作用説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1の画像診断装置の操作手順を示す作用説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1の画像診断装置の操作手順を示す作用説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1の画像診断装置の操作手順を示す作用説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1の演算処理手段の動作を説明するための動作フローである。
【図10】本発明の実施の形態2の演算処理手段の動作を説明するための動作フローである。
【符号の説明】
1…画像リスト、11…演算処理手段、12…メモリ、13…再構成像データ記録手段、14…イメージャ、15…マウス、16…キーボード、17…第1設定手段、18…第2設定手段、19…フィルム出力ボタン、20…画像更新ボタン、21…画像保存ボタン、22…表示手段、23…加算画像、24…画面、25…フィルム。
Claims (3)
- 測定対象について第1のスライス厚の複数の断層像を撮像する撮像手段と、
前記撮像された第1のスライス厚の複数の断層像とそれぞれの断層像のスライス位置とを対応づけて格納する格納手段と、
前記格納された第1のスライス厚の断層像とそれぞれの断層像のスライス位置に基づいて前記第1のスライス厚よりも厚い第2のスライス厚の断層像を求めるための加算範囲を設定する設定手段と、
前記設定された加算範囲により前記第1のスライス厚の断層像から前記第2のスライス厚の断層像を算出する算出手段と、
前記算出された第2のスライス厚の断層像を表示する表示手段と、を備えた画像診断装置であって、
前記表示手段は、前記複数の断層像のそれぞれの撮像位置を示した画像リストと、前記画像リスト上に前記加算範囲を示す枠をさらに表示することを特徴とする画像診断装置。 - 前記設定手段によって設定された加算範囲を前記第1のスライス厚の断層像を撮像した所定のスライス位置から隣接するスライス位置へ更新設定させ、
前記更新設定された加算範囲により更新算出された第2のスライス厚の断層像を前記算出手段に算出させ、
前記更新算出された第2のスライス厚の断層像を前記表示手段に表示させるとともに前記画像リスト上に表示される枠の位置を更新表示させる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。 - 前記加算範囲を第2のスライス厚分だけ移動させて更新設定するとともに、前記画像リスト上に表示される枠の位置を更新表示させる加算範囲更新手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の画像診断装置。
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