JP4242866B2 - 吸収冷凍機 - Google Patents
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Description
発明の背景
二重効用サイクルまたは三重効用サイクルを利用した吸収冷凍機の従来例としては、特開平7−146023号公報、特開平8−136080号公報、特公昭56−48782号公報、特公昭58−33467号公報、特許第2657703号公報、特許第2696575号公報に開示されたものがある。
本発明は、上記従来技術に鑑み、二重効用と三重効用の中間的なサイクルを可能とし、高温再生器の圧力あるいは溶液温度を所定値以下とすることができ、さらに、熱源温度、冷却水温度条件、あるいは冷水温度条件などによっては、中間的なサイクルから、三重効用サイクルまで、段階的ではなく、連続的に変化することができる三重効用吸収冷凍機を提供することを課題とする。
発明の概要
上記課題を解決するために、本発明の第1の面では、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、補助再生器、補助吸収器及びそれらの機器を接続する経路を有する三重効用吸収冷凍機において、前記吸収器、前記補助再生器、前記中温再生器、及び前記高温再生器間で溶液を循環する高濃度循環経路と、前記補助吸収器と低温再生器間で溶液を循環する低濃度循環経路とを有し、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路と、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を前記低温再生器及び補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を前記中温再生器の加熱側に導く経路とを有することを特徴とする。
また、本発明の第2の面によれば、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、補助再生器、補助吸収器及びそれらの機器を接続する経路を有する三重効用吸収冷凍機において、前記吸収器からの希溶液の一部を前記補助吸収器に導くと共に、前記補助吸収器の希溶液を前記低温再生器に導く経路と、前記低温再生器の溶液を前記補助再生器経由で前記吸収器に戻す経路と、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路とを有し、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を、前記低温再生器及び補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を、前記中温再生器の加熱側に導く経路とを有することを特徴とする。
また、本発明の第3の面によれば、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、補助再生器、補助吸収器及びそれらの機器を接続する経路を有する三重効用吸収冷凍機において、(a)前記吸収器、前記補助再生器、前記中温再生器、及び前記高温再生器間で溶液を循環する高濃度循環経路と、前記補助吸収器と低温再生器間で溶液を循環する低濃度循環経路とを有し、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路と、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を前記低温再生器及び補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を前記中温再生器の加熱側に導く経路とを形成するサイクルと、(b)前記吸収器からの希溶液の一部を前記補助吸収器に導くと共に、前記補助吸収器の希溶液を前記低温再生器に導く経路と、前記低温再生器の溶液を前記補助再生器経由で前記吸収器に戻す経路と、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路とを有し、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を、前記低温再生器及び補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を、前記中温再生器の加熱側に導く経路とを形成するサイクルと、(c)前記いずれかのサイクルにおいて補助再生器及び/または前記補助吸収器の機能を停止させるサイクルとの間を切り替える手段を設けたことを特徴とする。
また、前記補助吸収器には、吸収能力を増減する調節機構を設けることもできる。
また、前記補助再生器に加熱濃縮能力を増減する調節機構を設け、かつ前記補助吸収器に吸収能力を増減する調節機構を設けることもできる。
また、前記高濃度循環経路の溶液を前記低濃度循環経路に導入し、これとバランスするように前記低濃度循環経路の溶液を前記高濃度循環経路に戻す経路を設けることができる。
図2は、本発明の吸収冷凍機の他の例を示すフロー構成図である。
図3は、本発明の吸収冷凍機のさらに他の例を示すフロー構成図である。
図4(a)、図4(b)は、それぞれ図1、図2のフロー構成図を簡略化して示す図である。
図5(a)〜図5(f)は、図3のフローにおいて、補助再生器GXの能力を変化させた場合のサイクル変化のデューリング線図である。
図6(a)は、図1の溶液サイクルのデューリング線図で、図6(b)は、図1の補助吸収器AXと補助再生器GXをなくした場合のサイクルのデューリング線図である。
図7は、補助吸収器AXと補助再生器GXの冷媒蒸気飽和温度とCOP及び高温再生器GHの溶液出口温度との関係を示すグラフである。
図8(a)、図8(b)は、本発明を適用できる別の溶液サイクルのデューリング線図である。
図9は、本発明の吸収冷凍機のさらに他の例を示すフロー構成図である。
図10は、本発明を適用した三重効用吸収冷凍機のサイクルパターンの例を示す一覧表である。
発明の好適な実施の形態
以下、本発明にかかる吸収冷凍機の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3は、本発明の三重効用吸収冷凍機を示すフロー構成図である。
図1〜図3において、Eは蒸発器、Aは吸収器、Cは凝縮器、GLは低温再生器、GMは中温再生器、GHは高温再生器、AXは補助吸収器、GXは補助再生器、XL1、XL2は低温側熱交換器、XMは中温側熱交換器、XHは高温側熱交換器、SP1、SP2は溶液ポンプ、RPは冷媒ポンプ、V1〜V5は調節弁、1〜8は溶液流路、9はU字型配管、10〜13は冷媒蒸気流路、14〜16は冷媒流路、17は熱源、18は冷水、19は冷却水である。
補助吸収器AXの希溶液を流路7から低温再生器GLに導き、中温再生器GMからの流路12、13を通る冷媒蒸気で加熱濃縮し、補助吸収器AXに戻す。低温再生器GLで発生した冷媒蒸気は、凝縮器Cにて凝縮し、流路15から蒸発器Eに戻る。吸収器Aの希溶液は、それぞれ流路1から補助再生器GX、中温再生器GM、高温再生器GHに送る。
高温再生器GHで発生した冷媒蒸気は、飽和状態では図6(a)のCHで表され、中温再生器GMの加熱源となり、中温再生器GMで発生した冷媒蒸気は、飽和状態では図6(a)のCMで表され、低温再生器GL及び補助再生器GXの加熱源となって凝縮し、凝縮器Cに導かれ、低温再生器GLで発生し凝縮器Cで凝縮した冷媒と共に蒸発器Eに導かれる。
図6(b)に比し、図6(a)では、低温再生器GLの溶液濃度が低く、沸騰温度が低下しているので、最終的に高温再生器GHの蒸気飽和温度が下がり、高温再生器GHの溶液の沸騰温度が低下する。高温再生器GH出口溶液温度で20℃以上の差となっている。
また、図示しないが、補助吸収器AXへの冷却水量を調節するか、あるいは補助吸収器AXへの溶液供給量を調節することにより、補助吸収器AXの吸収能力(機能停止を含む)を調節することもできる。
図2では、吸収器Aからの希溶液の一部を補助吸収器AXに、残部を中温再生器GM及び高温再生器GHに送っている。補助吸収器AXでは、補助再生器GXで溶液が加熱濃縮される際の流路10からの冷媒蒸気を吸収し、さらに希くなる。この希溶液は、流路7から低温再生器GLにて、中温再生器GMからの流路12、13を通る冷媒蒸気で加熱濃縮され、その後、先程の補助再生器GXに導かれ、中温再生器GMからの流路12、13を通る冷媒蒸気で、さらに加熱濃縮される。
また、後述するように、溶液分配機構弁V3、V4による図1と図2のサイクルの切り替えに加え、さらに蒸気弁V1及び/又は溶液供給量調節弁V2の開閉を調節することにより、補助再生器GXの加熱能力を調節することができ、さらには図1のサイクルと、図2のサイクルと、補助再生器GX及び補助吸収器AXの機能を停止した三重効用サイクルとの間の切り替えを行うこともできる。
また、二段吸収型の三重効用吸収冷凍機にも、本発明は適用できる。冷水の出入口温度差を利用して、さらに高温再生器溶液温度を下げるために、前記吸収冷凍機の吸収器Aを低圧吸収器ALと高圧吸収器AHに、蒸発器Eを低圧蒸発器ELと高圧蒸発器EHに区分し、冷水を先ず高圧蒸発器EHに導き、冷却された冷水を次いで低圧蒸発器ELに導くと共に、補助再生器GX、中温再生器GM及び高温再生器GHからの濃溶液を先ず低圧吸収器ALに導き、低圧蒸発器ELからの冷媒蒸気を吸収させ、低圧吸収器ALで冷媒蒸気を吸収した溶液を高圧吸収器AHに導き、高圧蒸発器EHからの冷媒蒸気を吸収させており、吸収器Aを出る溶液濃度を低く抑えることができる。
該実施の形態は、図1の吸収冷凍機において、中温再生器GM,低温再生器GL、補助再生器GXに外部からの排熱を投入し、溶液を加熱する伝熱管HPを設けたものであり、これによって、高温再生器GHに投入する高温熱源(燃料などを燃焼して作る)を節約することができる。
高温再生器GH、中温再生器GM、低温再生器GL、凝縮器C、吸収器A、蒸発器E、補助再生器GX、補助吸収器AX及びそれらの機器を接続する経路を有する三重効用吸収冷凍機であって、吸収器A、補助再生器GX、中温再生器GM、及び高温再生器GH間で溶液を循環する高濃度循環経路と、補助吸収器AXと低温再生器GL間で溶液を循環する低濃度循環経路とを有し、補助再生器GXで発生した冷媒蒸気を補助吸収器AXに導く経路と、中温再生器GMで発生する冷媒蒸気を低温再生器GL及び/又は補助再生器GXの加熱側に導く経路と、高温再生器GHで発生する冷媒蒸気を中温再生器GMの加熱側に導く経路とを有する三重効用吸収冷凍機において、低温再生器GL及び/又は補助再生器GXに、外部からの排熱を受け入れ、溶液を加熱する伝熱管HPを設けることができる。
また、上記サイクルの三重効用吸収冷凍機において、低温再生器GLと補助再生器GXに、外部からの排熱を受け入れ、溶液を加熱する伝熱管HPを設ける場合に、排熱を顕熱変化する流体とし、この流体を低温再生器GLに導いた後に、補助再生器GXに導くことができる。
また、上記サイクルの三重効用吸収冷凍機において、上記した補助再生器GX及び/又は補助吸収器AXの機能を発揮及び停止する手段を設けることもできる。
なお、図1〜図3及び図9で、冷却水を、吸収器A、凝縮器C、補助吸収器AXの順に流しているが、凝縮器Cに最初に流してもよいし、全体に並列に流しても差支えない。
図10は、本発明を適用した三重効用吸収冷凍機のサイクルパターンの例を示す一覧表である。
縦軸は露点(DewPoint)すなわち、冷媒蒸気圧力に対する飽和温度、横軸は吸収溶液の濃度(Concentration)を表し、各サイクルは、溶液のサイクルを示している(濃度0%あるいは0%付近の冷媒系は表示していない)。縦実線では、溶液の温度が変化し、この溶液温度に平衡する露点を示している。縦線部で、濃溶液の保有熱を希溶液側に熱回収しているが、サイクル中にその明示はしていない。横実線は、濃縮、あるいは吸収による溶液の濃度変化を示す。破線は混合を示す。(破線に沿って濃度変化するのではなく、2液が混合して白小丸の濃度となる)黒小丸は、溶液の分岐位置を示す。なお、図中、GHは高温再生器、GMは中温再生器、GLは低温再生器、GXは補助再生器、AXは補助吸収器、Aは吸収器を示す。
Sサイクル
(1) Sサイクル(上):実線のみ
吸収器Aを出た希溶液は高温再生器GHに入り濃縮される。(横実線)
高温再生器GHを出た溶液は中温再生器GMに入り濃縮される。(横実線)
中温再生器GMを出た溶液は補助再生器GXに入り濃縮される。(横実線)
補助再生器GXを出た濃溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
(2) Sサイクル(中上):GM部に破線
吸収器Aを出た希溶液の大部分は高温再生器GHに入り濃縮される。(横実線)
吸収器Aを出た希溶液の一部は黒小丸部で分岐し、中温再生器GMに送られ(横破線)、
高温再生器GHで濃縮された溶液と混合する。破線右端の白小丸が混合濃度。
中温再生器GMを出た溶液は補助再生器GXに入り濃縮される。(横実線)
補助再生器GXを出た濃溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
(3)Sサイクル(中下):GX部に破線
吸収器Aを出た希溶液の大部分は高温再生器GHに入り濃縮される。(横実線)
高温再生器GHを出た溶液は中温再生器GMに入り濃縮される。(横実線)
吸収器Aを出た希溶液の一部は黒小丸部で分岐し、補助再生器GXに送られ(横破線)中温再生器GMで濃縮された溶液と混合する。破線右端の白小丸が混合濃度。
補助再生器GXを出た濃溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横集線)
(4)Sサイクル(下):GM、GX部に破線
吸収器Aを出た希溶液の大部分は高温再生器GHに入り濃縮される。(横実線)
吸収器Aを出た希溶液の一部は黒小丸部で分岐し、中温再生器GMに送られ(横破線)、高温再生器GHで濃縮された溶液と混合する。破線右端の白小丸が混合濃度。
吸収器Aを出た希溶液の一部は黒小丸部で分岐し、補助再生器GXに送られ(横破線)中温再生器GMで濃縮された溶液と混合する。破線右端の白小丸が混合濃度。
補助再生器GXを出た濃溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
Pサイクル
(1)Pサイクル(上):
吸収器Aを出た希溶液の一部は黒小丸部で分岐して、補助再生器GXに送られさらに残部の一部が上側の黒小丸部で分岐して中温再生器GMに送られ、残りが高温再生器GHに送られる。
高温再生器GHを出た溶液は、中温再生器GMに送られ濃縮された溶液と混合、白小丸の混合濃度となる。
補助再生器GXを出た濃溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
(2)Pサイクル(中上):
吸収器Aを出た希溶液の一部は吸収器出口の黒小丸部で分岐して、補助再生器GXに送られ、さらに残部の一部が上側の黒小丸部で分岐して中温再生器GMに送られ、残りが高温再生器GHに送られる。
高温再生器GHを出た溶液は、中温再生器GMに送られ濃縮された溶液と混合、白小丸の混合濃度となる。
中温再生器GMと補助再生器GXを出た濃溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
(吸収器入口で混合するとすれば、一部が破線となる。別々に入れれば実線となる。どちらでもか差し支えない。 以下同様)
(3)Pサイクル(中下):
吸収器Aを出た希溶液の一部は吸収器出口の黒小丸部で分岐して、補助再生器GXに送られ、さらに残部の一部が上側の黒小丸部で分岐して中温再生器GMに送られ残りが高温再生器GHに送られる。
高温再生器GHを出た溶液は、補助再生器GXに送られ濃縮された溶液と混合、白小丸の混合濃度となる。
中温再生器GMと補助再生器GXを出た濃溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
(4)Pサイクル(下):
吸収器Aを出た希溶液は吸収器出口の黒小丸部で分岐して、一部が補助再生器GXに、別の一部が中温再生器GMに送られ、残部が高温再生器GHに送られる。
中温再生器GMに送られた希溶液は、単独で濃縮される。(横実線)
補助再生器GXに送られた希溶液は、単独で濃縮される。(横実線)
高温再生器GH、中温再生器GM、補助再生器GXを出た濃溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
Rサイクル
(1)Rサイクル(上):
吸収器Aを出た希溶液は、補助再生器GXに送られ、濃縮される。(横実線)
補助再生器GXを出た溶液は、中温再生器GMに送られ、さらに濃縮される。(横実線)
中温再生器GMを出た溶液は、高温再生器GHに送られ、さらに濃縮される。(横実線)
高温再生器GHを出た濃溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
(2)Rサイクル(中上):
吸収器Aを出た希溶液は、補助再生器GXに送られ、濃縮される。(横実線)
補助再生器GXを出た溶液は、中温再生器GMに送られ、きらに濃縮される。(横実線)
中温再生器GMを出た溶液の大部分は、高温再生器GHに送られ、きらに濃縮される。(横実線)
中温再生器GMを出た溶液の残部は、高温再生器GHで濃縮された溶液と混合する。
混合した溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
(3)Rサイクル(中下):
吸収器Aを出た希溶液は、補助再生器GXに送られ、濃縮される。(横実線)
補助再生器GXを出た溶液の大部分は、中温再生器GMに送られ、きらに濃縮される。(横実線)
中温再生器GMを出た溶液は、高温再生器GHに送られ、さらに濃縮される。(横実線)
補助再生器GXを出た溶液の一部は、高温再生器GHからの溶液と混合する。
混合した溶液は吸収器Aに入り、冷媒を吸収して濃度低下する。(横実線)
(4)Rサイクル(下):
吸収器Aを出た希溶液は、補助再生器GXに送られ、濃縮される。(横実線)
補助再生器GXを出た溶液の大部分は、中温再生器GMに送られ、きらに濃縮される。(横実線)
中温再生器GMを出た溶液の大部分は、高温再生器GHに送られ、さらに濃縮される。(横実線)
中温再生器GMを出た溶液の残部は、高温再生器GHで濃縮された溶液と混合し、さらに、補助再生器GXを出た溶液の残部と混合する。
他のサイクルも、同様に、溶液の分岐、濃縮、混合の組合せである。一覧表で示したのは、このように多種類が考えられることを示している。
産業上の利用分野
以上のように、本発明では、前記した吸収冷凍機としたことにより、二重効用と三重効用の中間的なサイクルを可能とし、高温再生器の圧力あるいは溶液温度を所定値以下とすることができ、さらに、熱源温度、冷却水温度条件、あるいは冷水温度条件などによっては、中間的なサイクルから、三重効用サイクルまで、段階的でなく、連続的に変化することができる三重効用吸収冷凍機とすることができた。
Claims (16)
- 高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、補助再生器、補助吸収器及びそれらの機器を接続する経路を有する三重効用吸収冷凍機において、前記吸収器、前記補助再生器、前記中温再生器、及び前記高温再生器間で溶液を循環する高濃度循環経路と、前記補助吸収器と低温再生器間で溶液を循環する低濃度循環経路とを有し、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路と、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を前記低温再生器及び補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を前記中温再生器の加熱側に導く経路とを有することを特徴とする三重効用吸収冷凍機。
- 請求項1に記載の三重効用吸収冷凍機において、前記補助再生器及び/または前記補助吸収器の機能を停止あるいは発揮させる手段を設けたことを特徴とする三重効用吸収冷凍機。
- 高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、補助再生器、補助吸収器及びそれらの機器を接続する経路を有する三重効用吸収冷凍機において、前記吸収器からの希溶液の一部を前記補助吸収器に導くと共に、前記補助吸収器の希溶液を前記低温再生器に導く経路と、前記低温再生器の溶液を前記補助再生器経由で前記吸収器に戻す経路と、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路とを有し、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を、前記低温再生器及び補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を、前記中温再生器の加熱側に導く経路とを有することを特徴とする三重効用吸収冷凍機。
- 請求項3に記載の三重効用吸収冷凍機において、前記補助再生器及び/または前記補助吸収器の機能を停止あるいは発揮させる手段を設けたことを特徴とする三重効用吸収冷凍機。
- 高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、補助再生器、補助吸収器及びそれらの機器を接続する経路を有する三重効用吸収冷凍機において、(a)前記吸収器、前記補助再生器、前記中温再生器、及び前記高温再生器間で溶液を循環する高濃度循環経路と、前記補助吸収器と低温再生器間で溶液を循環する低濃度循環経路とを有し、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路と、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を前記低温再生器及び補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を前記中温再生器の加熱側に導く経路とを形成するサイクルと、(b)前記吸収器からの希溶液の一部を前記補助吸収器に導くと共に、前記補助吸収器の希溶液を前記低温再生器に導く経路と、前記低温再生器の溶液を前記補助再生器経由で前記吸収器に戻す経路と、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路とを有し、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を、前記低温再生器及び補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を、前記中温再生器の加熱側に導く経路とを形成するサイクルと、(C)前記いずれかのサイクルにおいて、補助再生器及び/または前記補助吸収器の機能を停止させるサイクルとを設け、前記(a),(b),(c)のサイクルとの間を切り替える手段を設けたことを特徴とする三重効用吸収冷凍機。
- 前記補助再生器には、加熱濃縮能力を増減する調節機構を設けたことを特徴とする請求項1、3又は5記載の三重効用吸収冷凍機。
- 前記補助吸収器には、吸収能力を増減する調節機構を設けたことを特徴とする請求項1,3又は5の三重効用吸収冷凍機。
- 前記補助再生器が加熱濃縮能力を増減する調節機構を有し、前記補助吸収器が吸収能力を増減する調節機構を有することを特徴とする請求項1,3又は5の三重効用吸収冷凍機。
- 前記高温再生器及び/又は中温再生器で発生した冷媒蒸気を一段下の圧力の再生器に導く蒸気弁を有する経路を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の三重効用吸収冷凍機。
- 前記高濃度循環経路の溶液を前記低濃度循環経路に導入し、これとバランスするように前記低濃度循環経路の溶液を前記高濃度循環経路に戻す経路を有することを特徴とする請求項1,2,5,6,7,8又は9の三重効用吸収冷凍機。
- 前記サイクルを切り替える手段、前記加熱濃縮能力を増減する調節機構又は前記蒸気弁には、前記高温再生器の内圧及び/又は溶液温度、又は、それらに関連する物理量が、それぞれの所定の値を超えないように調節する制御機構を有することを特徴とする請求項5,6,8又は9記載の三重効用吸収冷凍機。
- 高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、補助再生器、補助吸収器及びそれらの機器を接続する経路を有する三重効用吸収冷凍機において、前記吸収器、前記補助再生器、前記中温再生器、および前記高温再生器間で溶液を循環する高濃度循環経路と、前記補助吸収器と低温再生器間で溶液を循環する低濃度循環経路を有し、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路と、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を前記低温再生器及び/又は補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を前記中温再生器の加熱側に導く経路とを有し、前記低温再生器及び/又は補助再生器には、外部からの排熱を受け入れ、溶液を加熱する伝熱管を有することを特徴とする三重効用吸収冷凍機。
- 前記中温再生器に、外部からの排熱を受け入れ、溶液を加熱する伝熱管を有することを特徴とする請求項1に記載の三重効用吸収冷凍機。
- 前記低温再生器及び前記補助再生器に、外部からの排熱を受け入れ、溶液を加熱する伝熱管を有し、該排熱が頭熱変化をする流体であって、該流体を前記低温再生器に導いた後、前記補助再生器に導くことを特徴とする請求項12または13に記載の三重効用吸収冷凍機。
- 前記中温再生器に外部からの排熱を受け入れ、溶液を加熱する伝熱管を有し、該排熱が頭熱を持つ流体であって、該流体を前記中温再生器に導いた後、前記低温再生器及び/又は補助再生器に導くことを特徴とする請求項12または13に記載の三重効用吸収冷凍機。
- 高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、補助再生器、補助吸収器及びそれらの機器を接続する経路を有する三重効用吸収冷凍機において、前記吸収器、前記補助再生器、前記中温再生器、および前記高温再生器間で溶液を循環する高濃度循環経路と、前記補助吸収器と低温再生器間で溶液を循環する低濃度循環経路を有し、前記補助再生器で発生した冷媒蒸気を前記補助吸収器に導く経路と、前記中温再生器で発生する冷媒蒸気を前記低温再生器及び補助再生器の加熱側に導く経路と、前記高温再生器で発生する冷媒蒸気を前記中温再生器の加熱側に導く経路とを有し、前記中温再生器には、外部からの排熱を受け入れ、溶液を加熱する伝熱管を有することを特徴とする三重効用吸収冷凍機。
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