JPS60162166A - 多重効用吸収式冷凍装置 - Google Patents

多重効用吸収式冷凍装置

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JPS60162166A
JPS60162166A JP1515084A JP1515084A JPS60162166A JP S60162166 A JPS60162166 A JP S60162166A JP 1515084 A JP1515084 A JP 1515084A JP 1515084 A JP1515084 A JP 1515084A JP S60162166 A JPS60162166 A JP S60162166A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、多重効用吸収式冷凍装置に係り、特に省エネ
ルギーに好適な起動時間の短縮をはかった多重効用吸収
式冷凍装置に関するものである。
〔発明の背景〕
水を冷媒とし、臭化リチウム水溶液等の塩類溶液を吸収
剤とする吸収式冷凍装置は、従来、配管等の流路内での
吸収剤溶液(以下溶液という)の結晶析出を防止するた
め、運転を停止ヒするときは、(3) 希釈運転を行って、雰囲気温度におれる結晶析出温度よ
りも薄い状態で停止している。
そのため、起動時には、希釈した分の冷媒を発生さ…る
必要がある。したがって、吸収式冷凍装置の起動に要す
る時間では、前記冷媒発生に要する熱量QDと外部熱源
で与える熱量Q、との比τ−Q、/Q、 ・・・(1) で与えられる。
ところで、吸収式冷凍装置の成績係数COPはで表わさ
れ、その値が、 二重効用吸収式冷凍装置ではC0P2’−il、2三重
効用吸収式冷凍装置ではC0P3#1.5〜1.8 程度である。すなわち、外部熱源の熱量Q、は、Q、三
重効用=0.67〜0.75Q、二重効用・・・(3)
という関係にある。
しかも、二重効用吸収式冷凍装置は、二重効用吸収式冷
凍装置よりも、再生器が一個多く備えら(4) れているため、封入液鼠が多くなる。
したがって、QI)は Q、三重効用>Q、二重効用 である。
すなわち、三重効用吸収式冷凍装置は、二重効用吸収式
冷凍装置と比較して、起動に要する時間τが25%以上
余計にかかるという欠点がある。
また、たとえば冷温水機として利用する場合、嚇なるボ
イラーとして利用されるため、冷房能力に比べ暖房能力
が不足する欠点がある。そこで高温再生器の熱入力を暖
房時に多く、冷房時に小さくさせる運転方法が考えられ
るが、高温再生器を最大熱入力に合わせて大形化しなけ
ればならないという欠点が新たに生じる。
この高温再生器は、水を熱媒とする通常のボイラーに比
べ、溶液の腐食性に対する配慮を必要とするため高価で
あり、また、封入溶液そのものが高価である。そのため
、高温再生器の熱入力を暖房時に増大させることは、大
幅な価格上昇をともなう欠点があった。
(5) また、暖房能力の増大そのものは、三重効用吸収式冷温
水機とは別に補助温水ボイラーを設置することで達成可
能であるが、補助温水ボイラーの設置スペースが増大す
るという欠点があった。
〔発明の目的〕
本発明は、上記の従来技術の欠点を改良するためになさ
れたもので、冷房運転における起動時間の大幅な短縮、
暖房運転時の暖房能力の向上を可能にした多重効用吸収
式冷凍装置の提供を、その目的としている。
〔発明の概要〕
本発明に係る多重効用吸収式冷凍装置の構成は、外部熱
源を加熱源とする高温の高温再生器と、その高温再生器
で発生した冷却蒸気を後段の低温の再生器の溶液の加熱
源として、それぞれ冷媒蒸気を発させる低温および中温
の複数の再生器と、凝縮器、蒸発器、吸収器、溶液熱交
換器、溶液循環ポンプなどの機器と、これら吸収サイク
ルの作動機器を連結する配管とからなる多重効用吸収式
冷凍装置において、熱媒を加熱する補助ボイラーを、(
6) 前記低温および中温の複数の再生器の下方に配設し、当
該補助ボイラーでの発生熱媒蒸気を前記低温および中温
の複数の再生器の補助加熱源となしうるように、前記補
助ボイラーと前記低温および中温の複数の再生器の少な
くとも一つを熱媒配管で接続したものである。
なお、本発明を開発した考え方を付記すると、次のとお
りである。
本発明は、中温再生器と低温再生器の少なくとも一方を
、補助外部熱源でサーモサイフォンリボイラの原理によ
り間接的に加熱して、冷房運転における起動立上げ時の
サイクル内溶液の濃縮に必要な熱エネルギーを増大させ
て、起動室」−げ時間の短縮を図るようにいるとともに
、暖房時の暖房能力の増大を図ったものである。
すなわち、冷房運転の起動時は、サイクル内溶液が低温
度でるため、まず、溶液を少なくとも沸点まで加熱する
必要がある。
一般に、高温再生器を、主たる外部熱源で加熱して高温
再生器から高温、高圧の冷媒蒸気が発生(7) されるようになるまでの時間、中温再生器及び低温再生
器は何ら加熱されない。同様に、中温再生器の低温の溶
液が高温再生器の冷媒蒸気により加熱され、沸騰し、高
温、高圧の冷媒蒸気が発生して、低温再生器を加熱しな
ければ、低温再生器は何ら加熱されない。
そこで、中温再生器および低温再生器を所定の温度レベ
ルまで加熱する時間を短縮するためには、上述のような
、高温再生器が加熱されてから中温再生器を加熱し、中
温再生器が加熱されてから低温再生器が加熱されるとい
う多重効用冷凍装置に特有の直列的な熱移動を改革し、
高温、中温、低温など複数の再生器を並列的にも加熱で
きるように、補助ボイラーを配設することを考えたもの
である。
上記に加え、前記補助ボイラーの熱エネルギーを暖房運
転時の温水補助加熱源として利用することを考えたもの
である。
また、補助ボイラーの、熱媒コスト低減のために、前記
補助ボイラーの熱媒にサイクル内を循環(8) する冷媒(水)を利用することを考えた。
さらに、設置スペースの削減のために、補助ボイラーと
低温再生器または中温再生器またはその両方の熱交換に
サーモサイフォンリボイラの原理を利用して、補助ボイ
ラーの」一部に低温再4;器1−たは中温再生器を配設
するようにしたものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の名実施例を第1図ないし、第7図を参照
して説明する。
まず、第1図は、本発明の一実施例に係る三重効用吸収
式冷温水機の冷房運転時のサイクル植成図であり、図中
、矢印は、冷媒、熱媒または溶液の流れを示している。
一般的な三重効用吸収式冷温水機の主要構成機器から説
明を進める。
第1図において、1は外部熱源に係る主加熱源14で加
熱され冷媒蒸気を発生する高温再生器、2は高温再生器
1の発生冷媒蒸気で加熱される中温再生器、3はその中
温再生器2の発生冷媒蒸り4で加熱される低温再生器で
あり、29.31はそ(9) れぞれ中温再生器2.低温再生器3の加熱蒸気導管、3
’0.32はそれぞれ前記の中温再生器2、低温再生器
3の凝縮水導管である。19.20は減圧用のオリフィ
スである。
4は凝縮器で、低温再生器で発生した冷媒蒸気を導管3
3で凝縮器4に導き、その冷媒蒸気を冷却水16で冷却
して凝縮液化させている。
5は蒸発器で、凝縮器4における液冷媒を導管34で蒸
発器5に導き、管内を冷水15が流れる伝熱管群上に冷
媒スプレポンプ10で前記液冷媒を散布し、冷媒を蒸発
させるとともに冷水15を冷却して冷凍能力を提供する
ものである。
6は吸収器で、蒸発器5で蒸発した冷媒蒸気を、前記3
個の各再生器で濃縮された溶液に吸収させるものである
。吸収器6の伝熱管内を冷却水16が流通して、前記濃
溶液を冷却するとともに、冷媒蒸気吸収の際の吸収熱を
茸う。
吸収器6で冷却され、希釈された溶液は、溶液@環ポン
プ11により、高温再生器】、中温再生器2、低温再生
器3へ、それぞれ溶液供給管23゜(10) 24.25で供給され、それぞれ濃縮されて溶液排出管
26,27.28で排出された吸収器6に戻される。
なお、各再生器の加熱熱数を節約するため、溶液交換器
7,8.9が配設されている。
以上のような二重効用吸収式冷温水機において、本実施
例の装置では、中温再生器2および低温再生器3よりも
下方に、補助ボイラーに係る真空蒸気ボイラーI2を配
設し、中温再生器2および低温再生器3にそれぞれ熱交
換器35.36を配設し、それら熱交換器35.36の
入口側を前記真空蒸気ボイラー(以下補助ボイラーとい
う)12の蒸気相部とそれぞれ熱媒蒸気導管37.38
で連通し、前記熱交換器35.36の出口側を前記補助
ボイラー12の液相部にそれぞれ凝縮本導管39.40
によって連通している。
補助ボイラー12には特に図示して説明することはしな
いが、安全弁、温度リレー、圧力スイッチ、液面スイッ
チなどが配設されている。
補助加熱源】3には、灯油、燃料ガスなどの燃(11) 焼熱を用いる。補助ボイラー12の熱媒としては、水が
望ましい。
このような構成の三重効用吸収式冷温水機の動作を、ま
ず冷房運転について説明する。
起動時の立上げに際して、冷水15が蒸発器5の伝熱管
内に通水され、冷却水16が凝縮器4、吸収器6のそれ
ぞれの伝熱管内に通水される。
主加熱熱源14、補助加熱熱源13の燃焼器に点火され
て、高温再生器1の溶液および補助ボイラー12の熱媒
(水)が加熱される。補助ボイラー12内の熱媒は沸騰
して蒸発し、中温再生器2の溶液中に浸漬した熱交換器
35、および低温再生器3の溶液に浸漬した熱交換器3
6へ、それぞれ熱媒蒸気導管37.38を介して導かれ
、熱交換して凝縮液化する。その際の凝縮潜熱により、
中温再生器2および低温再生器3の溶液が加熱される。
なお、中温再生器2の溶液は高温再生器1で発生した冷
媒の凝縮潜熱でも並列的に加熱されるので、溶液が沸点
に立する時間が短縮される。
前記熱交換器35.36で凝縮した熱媒は、凝(12) 給水導管39.40を介して下方にある前記補助ボイラ
ー12に戻される。すなわち、補助ボイラー12と熱交
換器35.36とは熱サイフオンの関係に配設されてい
る。したがって、まず、中温再生器2の溶液温度が補助
ボイラー12で発生する熱媒蒸気の凝縮温度を越えると
、熱交換器35の熱交換は自動的に停止する。なお低温
再生器3の熱交換器36は補助ボイラー12が加熱され
ていると冷房運転中は熱交換が続けられ、補助加熱源1
3の熱エネルギーは吸収式冷凍サイクルで単効用として
冷凍能力の増大に寄与される。
定常運転に達していることが、サイクル内の温度、圧力
のいずれかを検知することによって確認されると、補助
ボイラー12の補助加熱源13の燃焼を停止させ、本実
施例の装置は高いCOPを実現する三重効用吸収式冷凍
サイクルとして動作する。
このように本実施例によれば、冷房運転における起動立
上げ時に、低温再生器3および中温再生器2を並列的に
補助ボイラー12で加熱できるの(13) で、立上げ時間が短縮される。
次に上記の装置の暖房運転について第2図を参照して説
明する。
第2図は、第2図と同じ三重効用吸収式冷温水機の暖房
運転時のサイクル構成図であり、第1図と同一符号のも
のは同一部分を示している。
暖房運転の場合は、冷却水16の流路から温水を得るも
のであり、サイクル内の溶液濃度を低くするため、高温
再生器1および中温再生器2で発生した冷媒は3方弁1
8、冷媒バイパス管22を介して低温再生器3に導かれ
る。また、蒸発器5の液冷媒は蒸発器冷媒排出管21、
仕切弁17を経て吸収器6に排出される。
主加熱源14の熱量は、冷凍能力の56%〜67%程度
であるから、補助熱源を冷凍能力の30〜50%程度に
すれば、暖房能力と冷凍能力を同じ程度にできる。すな
わち、高温再生器1に与えられた主加熱源14の熱エネ
ルギーは、溶液中の冷媒に沸騰と凝縮により、凝縮器4
の伝熱管内を流れる温水16に伝えられる。また、補助
ボ(14) ィラ−12に与えられた補助加熱源13の熱エネルギー
は、熱媒の沸騰と凝縮により、低温再生器3の熱交換器
36を介して低温再生器3の溶液に伝えられ、さらに低
温再生器3の溶液の沸騰により冷媒蒸気に与えられ、そ
の冷媒蒸気の凝縮器4における凝縮により、伝熱管内を
流れる温水16に与えられる。
このようにして、暖房能力を増大させることができる。
第1,2図に示した実施例では、中温再生器2と低温再
生器3に、熱媒を凝縮させる熱交換器35.36を配設
し、その下方に補助ボイラー12を配設して、サーモサ
イフオンの原理で、中温再生器2および低温再生器3の
溶液を加熱するようにしたので、次の効果がある。
(1)最低凝縮温度が低温再生器3の溶液の沸点で、1
00℃以下であるため、熱媒に安価な水を使っても補助
ボイラー12が真空下で作動するため、安全であり、か
つ防食技術的に見て、補助ボイラー12の温度が80℃
程度なので、酸霧(15) 点腐食も回避でき、薄肉軽量の補助ボイラー12どする
ことができ、安価な装置が提供できる。
(2)補助ボイラー12を低温再生器3および中温再生
器2の下方に設置しなければならないため、冷温水機の
据付面積の増大を図る必要がない。
(3)熱媒循環径路か閉回路であるため、故障時の対策
が容易である。
なお、中温再生器2に配設した熱交換器35を外した場
合、冷房運転立上げ時間の短縮効果がわずかに小さくな
るだけであり、簡略化された装置を提供できる効果があ
る。
また、低温再生器3に配設した熱交換器36を外した場
合、補助ボイラー12の熱媒に水および水溶液を使うと
熱媒凝縮圧力が大気圧を越え、補助ボイラー12は真空
蒸気ボイラーとならなくなる不具合がある。そこで熱媒
に有機溶剤等の沸点が100℃以上で、圧力が大気圧力
以下のものを利用すれば、同等の効果を得ることができ
る。冷房運転中も動作させると、補助熱媒13の補助ボ
(16) イラ−12に与えられた熱エネルギーは二重効用サイク
ルとして、成績係数およそ1.2で冷凍能力増大に寄与
する。この場合、補助熱源13としては燃焼器で生成さ
れる燃焼ガスだけでなく、140〜150℃以上の排蒸
気、排ガス等も利用できる。
この場合も、補助ボイラー12を中温再生器2の下方に
設置してサーモサイフオンの原理で、熱媒循環を行なわ
せるので、特別に熱媒循環ポンプ等が不要で、簡素化さ
れた装置を提供できる効果が得られる。
次に、本発明の他の実施例を第3図を参照して説明する
第3図は、本発明の他の実施例に係る三重効用吸収式冷
温水機の冷房運転時のサイクル構成図であり、図中、第
1図と同一符号のものは同等部分を示している。
なお、本図では熱交繁器7,8,9は図示することを省
略している。
第3図の実施例の三重効用吸収式冷温水機は、吸収器6
の希溶液を循環ポンプ11で高温再生器(17) 1と低温再生器3へ並列的に供給し、低温再生器3から
中温再生器2へ補助循環ポンプ45により直列的に供給
されるようになっている点が先の第1.2図の実施例と
異なるところである。
ただし、本発明の適用にあたり、このような三重効用吸
収式冷温水機のサイクル構成の変更は障害とならない。
第3図の実施例では、補助ボイラー12の熱媒にサイク
ル内循環冷媒(水)を利用していることが、先の例にく
らべ大きく異なる点であり、その実現のため、次のよう
に構成されている。
(1)補助ボイラー12の発生熱媒蒸気を、低温再生器
3の冷媒配管における加熱蒸気導管31側に、熱媒蒸気
導管38′を介して導いている。
(2)低温再生器3からの凝縮水排出管32′を、補助
ボイラー12の凝縮水導管40’に接続した。
(3)補助ボイラー12から凝縮水排出管46を、三方
弁18、オリフィス19を介して凝縮器4に接続すると
ともに、その三方弁18と低温再(■8) 土器3とを冷媒バイパス管22′で連通した。
このような構成の三重効用吸収式温水機によれば、次の
効果が得られる。
(1)低温再生器3の溶液の沸点は約80°Cであり、
補助ボイラー12は真空作動ボイラーとなるため、軽量
、小形にできる。
(2)低温再生器3に配設された伝熱管部を補助ボイラ
ー12で発生した冷媒蒸気の凝縮熱交換器として機能し
うろことから、先の例における熱交換器36を811に
設ける必要がなく、コンパクトな装置にすることができ
る。先の第1,2図の実施例では、定格運転時に熱交換
器35,36は遊休しており、デッドスペースとなって
いたが、本実施例では前記熱交換器35.36をそれぞ
れ中温再生器2の加熱用伝熱管および低温再生器3の加
熱用伝熱管と共用されているため、常時有効に利用され
ている。
(3)第3図に示すように、吐温再土器3、中温再生器
2、補助ボイラー12と積み重ねた配置がなされるので
、設置スペースを節約できる。
(19) 次に、本発明のさらに他の実施例を第4図を参照して説
明する。
第4図は、本発明のさらに他の実施例に係る三重効用吸
収式冷温水機のサイクル構成図である。
図中、第1図、第3図と同一符号のものは先の例と同等
機能の部分であるから、その説明を省略する。
第4図の三重効用吸収式冷温水機は、吸収器6の希溶液
を循環ポンプ11で高温再生器1と中温再生器2へ並列
的に供給し、低温再生器3へは中温再生器2から直列的
に供給されるようになっている。
第4図の実施例では、次の第1図、第3図で説明した実
施例と次の点が特に異なっている。
すなわち、中温再生器2の冷媒配管における加熱蒸気導
管29側と、補助ボイラー12の熱媒蒸気導管38′と
を、仕切弁51を備えた熱媒蒸気導管50で接続した点
が異なっている。
仕切弁51は、補助ボイラー12の圧力を検知して自動
的に開閉できるものである。
(20) このように構成したので、冷房運転の起動時には、前記
仕切弁51を開いて、中温再生器2の溶液の加熱に補助
ボイラー12で発生した冷媒蒸気を利用することができ
、起動時間を短縮できる効果が得られる。なお、低温再
生器3の溶液か定格作動温度に近づいたことを検知して
、前記仕切弁51を閉じ、高温再生器1からの発生冷媒
蒸気が補助ボイラー12および低温再生器3の加熱蒸気
導管31に逆流しないように制御する。
ここで、仕切弁51を閉めるタイミングとしては、 (1)タイマー (2)サイクル各部温度−に昇の検出 (3)熱媒蒸気導管50の蒸気流動方向をパドル、差圧
計等を使って検出 などにより開閉を制御できるものである。
なお、暖房運転時に1土、前記熱媒蒸気導管50は冷媒
蒸気のバイパス管として利用でき、高温再生器1の発生
冷媒蒸気を低温再生器3の加熱蒸気導管31に直接供給
できるので、高温再生器1を(21) 冷房運転時に比べ著しく、低温、低圧力で運転できる。
したがって、高温再生器1は、 (1)構成材料の腐食劣化は温度が低い程、小さいので
、寿命が伸びる。
(2)加熱熱源14の熱をより低い温度まで回収できる
ので、ボイラー効率が向上する。
という効果がある。
次に、本発明のさらに他の実施例を第5図を参照して説
明する。
第5図は、本発明のさらに他の実施例に係る三重効用吸
収式冷温水機のサイクル構成図であり、図中、第1..
3.4図と同一符号のものは、先の実施例と同等機能の
部分であるから、その説明を省略する。
第5図の実施例では、第3,4図で説明した実施例と、
補助ボイラー12の蒸気相部に温水を流通させる伝熱管
、すなわち温水熱交換器47を配設したことが特に異な
っているところである。
これによって、冷房運転中も冷凍能力の低下な(22) しに約80℃の温水48を取り出することができる。
なお、温水熱交換器47を、第5図のように補助ボイラ
ー12のシェル内に設置すると、凝縮水は直ちにボイラ
ー12の液面に流下する。
しかし、特に図示して説明しないが、温水熱交換器を熱
媒蒸気導管38′の途中に設置することも考えられるが
、この場合は、凝縮水排出管を設けて凝縮水を補助ボイ
ラー12の液相部に戻すことが望ましい。
次に1本発明のさらに他の実施例を第6図および第7図
を参照して説明する。
第6図は、本発明のさらに他の実施例に係る三重効用吸
収式冷温水機の冷房運転時のサイクル構成図、第7図は
、第6図の装置の暖房運転時のサイクル構成図であり、
図中の矢印は、冷媒、熱媒または溶液の流れを示してい
る。図中、第1,2図と同一符号のものは同等機能の部
分であるから。
その説明を省略する。
第6,7図において、IAは高温再生器で、外(23) 部熱源に係る燃焼器53(主加熱源14)で管内を流れ
る溶液を加熱する貫流形態交換器54と、その加熱溶液
から冷媒蒸気を分離する気液分離器55どで構成された
形式のものである。
2Aはは中温再生器、3Aは低温再生器、4Aは凝縮器
、5Aは蒸発器、6Aは吸収器、9Aは低温側の溶液熱
交換器、12Aは補助ボイラーである。
吸収器6Aで生成された希溶液は、溶液循環ポンプ11
により、高温再生器IAにおける貫流形態交換器54、
中温再生器2A、低温再生器3Aへ、それぞれ溶液供給
管23,24.25で供給され、それぞれ濃縮されて溶
液排出管26,27゜28で吸収器6Aに戻される。
52は、前記溶液供給管23に設けた補助循環ポンプで
あり、60は、前記溶液排出管26゜27.28の濃溶
液を吸収器6Aの伝熱管群」二に散布するための補助循
環ポンプである。
本実施例では、排ガス熱交換器55を前記貫流形態交換
器54の燃焼排気ガス流路に設置し、そ(24) の冷媒入口端56を気液分離器55の溶液タンク57底
部および中温再生器2Aの凝縮水導管30に連通させる
とともに、前記排ガス熱交換器55の冷媒蒸気出口端5
8を溶液タンク57に連通させて気液分離器55の蒸気
部と中温再生器2Aの加熱蒸気導管29を連通させ、さ
らに溶液タンク57の液相部と低温再生器3Aの加熱蒸
気導管31とをオリフィス20を介して連通している。
したがって、高温再生器IAの主加熱源14から低温の
液冷媒で熱回収できるので、ボイラー効率を向上できる
という効果が得られる。
また、第6,7図の実施例では、補助ボイラー12Aを
、中温再生器2人の下部に設置し、補助ボイラー12A
の上部シェルと中温再生器2Aの下部シェルとを共通部
材にして一体構成とし、熱交換器35Aを構成させた点
が、前述の各実施例と異なっている。
さらにまた、溶液熱交換器9Aに、補助ボイラー12A
の凝縮水排出管46を通過させて、凝縮水排出管46の
液冷媒と、吸収器6Aから溶液循(25) 環ポンプ1】により排出される希溶液とを熱交換する液
冷媒回収熱交換器61を構成した点も、前述の各実施例
と異なっている。
このように、中温再生器2Aと補助ボイラー12Aとを
積み重ねて、熱交換器35Aを構成させるようにしたの
で、起動時に補助ボイラー12Aを補助加熱源】3で加
熱して熱媒蒸気を発生させると、熱交換器35Aで凝縮
して、凝縮潜熱により中温再生器2A内溶液を加熱でき
る。熱交換器35Aで凝縮した凝縮水は補助ボイラー1
2Aに流下する。また、中温再生器2Aが高温になると
、凝縮が行なわれなくなり1、自動的に熱交換が停止さ
れる。なお、中温再生器2Aの底シェルの保温が真空蒸
気で行われるので、保温材の節約ができるという付随的
な効果もある。
本発明の目的である起動時間の短縮が達成できることは
言うまでもなく明らかである。
また、前記補助ボイラー12Aから排出される凝縮液に
係る液冷媒は約80℃であり、その顕熱を液冷媒回収熱
交換器61で、溶液の予熱に利用(26) しているので、凝縮器4から放熱される熱量を少なくす
ることができ、省エネルギーが図れるとともに、冷房運
転起動時の溶液の加熱をより効果的にできるので、所期
の目的である起動時間の短縮が達成できる。
以−ヒ述べた各実施例によれば、補助ボイラー12(1
2A)を、低温再生器3 (3A)および中温再生器2
(2A)よりも下方に配設してサーモサイフオンの原理
により、低温再生器3 (3A)または中温再生器2 
(2A)、もしくはその両方を間接的に加熱するように
したので、次のような効果が得られる。
(1)冷房運転時の起動室」〕げ時間を大幅に短縮でき
る。
すなわち、短縮時間をAでとすれば、 が得られる。ここにて。は、高温再生器1(]、A)の
みで起動するのに要する起動室−トげ時間である。
(27) (2)暖房運転時の能力が、補助ボイラー12(12A
)の入熱鼠分にほぼ等しい程度に増大する。
(3)高温再生器1(IA)を冷凍能力に合わせて小形
化でき、かつ、補助ボイラー12(12A)k中温再生
器2(2A)または低温再生器3の下方に設置するので
、設置スペースが節約でき、コンバク1〜な装置を提供
できる。
なお、前記の各実施例は、三重効用吸収式冷温水機の例
を説明したが、本発明は、それに限るものではなく、同
等の効果が期待できる製品に係る多重効用吸収式冷凍装
置の範囲で汎用的なものである。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、冷房運転における
起動時間の大幅な短縮、暖房運転時の暖房能力の向上を
可能にした多重効用吸収式冷凍装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る三重効用吸(28) 数式冷温水機の冷房運転時のサイクル構成図、第2図は
第1図の装置の暖房運転時のサイクル構成図、第3図は
本発明の他の実施例に係る三重効用吸収式冷温水機の冷
房運転時のサイクル構成図、第4図は本発明のさらに他
の実施例に係る三重効用吸収式冷温水機のサイクル構成
図、第5図は本発明のさらに他の実施例に係る三重効用
吸収式冷温水機のサイクル構成図、第6図は本発明のさ
らに他の実施例に係る三重効用吸収式冷温水機の冷房運
転時のサイクル構成図、第7図は第6図の装置の暖房運
転時のサイクル構成図である。 1、IA・・・高温再生器、2,2A・・・中温再生器
、3.3A・・・低温再生器、4,4A・・・凝縮器、
5゜5A・・・蒸発器、6,6A・・・吸収器、7,8
,9゜9A・・・溶液熱交換器、10・・・冷媒スプレ
ポンプ、11・・・溶液循環ポンプ、12・・・補助ボ
イラー、13・・・補助加熱源、14・・・主加熱源、
23,24゜25・・・溶液供給管、26,27.28
・・・溶液排出管、29.31・・・加熱蒸気導管、3
0.32・・・凝縮水導管、33・・・冷媒蒸気導管、
35,35A。 (29) 36・・・熱交換器、37,38.38’・・・熱媒蒸
気導管、39,40.40’・・・凝縮水導管、46・
・・凝縮水排出管、47・・・温水熱交換器、50・・
・熱媒蒸気導管、51・・・仕切弁、45,52.60
・・・補(30)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、外部熱源を加熱源とする高温の高温再生器と、その
    高温再生器で発生した冷媒蒸気を後段の低温の再生器の
    溶液の加熱源として、それぞれ冷媒蒸気を発生させる低
    温および中温の複数の再生器と、凝縮器、蒸発器、吸収
    器、溶液熱交換器、溶液循環ポンプなどの機器と、これ
    ら吸収サイクルの作動機器を連結する配管とからなる多
    重効用吸収式冷凍装置において、熱媒を加熱する補助ボ
    イラーを、前記低温および中温の複数の再生器の下方に
    配設し、当該補助ボイラーでの発生熱媒蒸気を前記低温
    および中温の複数の再生器の補助加熱源となしうるよう
    に、前記補助ボイラーと前記低温および中温の複数の再
    生器の少なくとも一つとを配管で接続したことを特徴と
    する多重効用吸収式冷凍装置。 2、特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、冷凍サ
    イクル内の液冷媒を補助ボイラーの熱媒(1) となしうるように、低温再生器における冷媒配管の凝縮
    水導管側を前記補助ボイラーに接続させ、前記補助ボイ
    ラーで発生した熱媒蒸気の蒸気導管を、前記低温再生器
    における冷媒配管の加熱蒸気導管側に接続するとともに
    、前記補助ボイラーの凝縮水排出管を凝縮器に接続した
    ものである多重効用吸収式冷凍装置。 3、特許請求の範囲第2項記載のものにおいて、補助ボ
    イラーと、中温再生器における冷媒配管の加熱蒸気導管
    側とを、仕切弁を具備した熱媒蒸気導管で接続したもの
    である多重効用吸収式4、特許請求の範囲第2項記載の
    ものにおいて、補助ボイラーの凝縮水排出管の液冷媒と
    、吸収器から溶液循環ポンプにより排出される希溶液と
    を熱交換する液冷媒回収熱交換器を配設したものである
    多重効用吸収式冷凍装置。 5、特許請求の範囲第1項または第2項記載のもののい
    ずれかにおいて、中温再生器と補助ボ(2) イラーとを一部シエル構造に形成するとともに、上部に
    中温再生器、下部に補助ボイラーを配設し、補助ボイラ
    ーで発生した熱媒蒸気で、直接に中温再生器のシェルの
    一部または全部を加熱するように構成したものである多
    重効用吸収式6、特許請求の範囲第1項または第2項の
    もののいずれかにおいて、補助ボイラーにおける熱媒を
    発生する気相部に、温水を流通させる伝熱管を配設した
    ものである多重効用吸収式冷凍装置。
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JPH06503413A (ja) * 1992-03-11 1994-04-14 マーチン・マリエッタ・エナジー・システムズ・インク 二重コンデンサ結合による三重効果を持つ吸収冷却剤装置
JP2003042587A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Sanyo Electric Co Ltd 吸収冷凍機
JP2003106700A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Daikin Ind Ltd 吸収式冷凍装置

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