JP4231387B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体装置とその製造方法に関し、特に、ラッチアップ耐性を向上させた絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)装置等の半導体装置とその製造方法に関するものである。
比較的大電流を制御するスイッチング半導体素子としてパワーデバイスが知られている。パワーデバイスにはパワートランジスタやパワーMOSFET、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等があり、このうちIGBTは、電圧駆動による駆動の容易性と伝導度変調効果による低損失性の長所を持つデバイスとして電動車両のインバータ等に用いられている。
図17は、従来のIGBTの製造工程を示すフローチャートである。また、図18と図19は従来のIGBTの製造工程の各工程における半導体基板の断面図である。IGBTの製造工程は、IGBT基板形成工程(S101)とデバイス形成工程(S102)から成っている。
IGBT基板形成工程(S101)では、まず、比較的低抵抗のP型シリコン基板100を準備する(図18(a))。このP型シリコン基板100上に比較的低抵抗のN型半導体バッファ層101を5〜30μm程度の厚さにエピタキシャル成長させる(図18(b))。このN型半導体バッファ層101上に比較的高抵抗のN型半導体層102をエピタキシャル成長させる(図18(c))。このようにして、IGBT基板を得ることができる。
デバイス形成工程(S102)では、まず、エピタキシャル成長させたN型半導体層102の表面にP型の不純物を選択的に添加してP型ベース領域103とガードリング部104を形成する(図19(a))。P型ベース領域103の表面にN型の不純物を選択的に添加してN型エミッタ領域105を形成する(図19(b))。N型エミッタ領域105とN型半導体層102とによって挟まれるP型ベース領域103の表面部分がチャネル領域106となる。
次に、各チャネル領域106上にゲート酸化膜107を介してゲート電極108を形成し、また、各N型エミッタ領域105とP型ベース領域103との一部にかけてエミッタ電極109を形成し(図19(c))、さらに、P型シリコン基板100の裏面にコレクタ電極110を形成する(図19(d)。
図20は、特許文献1に記載される従来のIGBTのセル領域およびその外側に配置される高耐圧化手段としてのガードリング部の断面積である。従来のIGBT200は、P型半導体層201(コレクタ層)上に高抵抗のn型半導体層202が形成されており、1〜6ミクロンの深さにP型半導体層203(ベース層)、P型半導体層204およびP型半導体層205(ガードリング部)が形成されている。そして、また、N型半導体層206(エミッタ層)が形成されている。N型半導体層202の表面を酸化して形成されたゲート絶縁膜としてのゲート酸化膜207の上に形成されたゲート電極208が形成されている。また、層間絶縁膜209を形成して、P型半導体層203およびN型半導体層206およびP型半導体層204にオーミック接触が形成されたエミッタ電極210、ゲート電極引き回し線211、エミッタ電極引き回し線210aが形成されている。また、P型半導体層201の裏面に金属膜が蒸着されたコレクタ電極212が形成されている。
従来のIGBTは、その特性上、ラッチアップによる破壊が問題となっている。上記のように素子の耐圧向上のためにガードリング部を備えたIGBTにおいては、ガードリング部直下のコレクタ層より、大量の正孔が注入され、それに伴う大量の電流が最外周のセルに集中し、ラッチアップによる破壊を起こす。
このラッチアップのメカニズムは、特許文献1によると次のようなものである。すなわち、上記構成において、ゲート電極208への電圧印加によるチャネルの形成にてコレクタ電極212とエミッタ電極210の間に電流路が形成される。このような通常の動作に対し、コレクタ電極212とエミッタ電極210の間に通常使用電圧以上のサージ電圧が印加されることがある。このような場合、高抵抗のn型半導体層202に空乏層が広がる。ここでA領域においては隣り合うベース領域203およびその間に位置するN型半導体層202に空乏層が伸び互いに重なることにより電界の緩和が達成される。そしてベース領域203の底部のpn接合部で最大の電界値EAをとる。
一方、ベース領域203の終端部より外側には、P型半導体204が形成され、このP型半導体層204の終端部よりN型半導体層202の終端部に至る領域(B領域)では上記電界緩和効果がなくなり、P型半導体層204の外周部ないしその近傍のN半導体層202表面で最大電界値EBをとる。EB値を減少させ、EA値に近づけB領域の耐圧を向上するために、繰り返し配置されたガードリング部205を設け、B領域の最大電界EBを小さくし、素子の耐圧を向上させるようにしている。
このガードリング領域での電界値ECは、コレクタ電極212にサージ電圧が印加された場合上昇し、衝突イオン化による電子−正孔対がガードリング領域内における最外周に位置するガードリング部の外側で大量に発生する。この時ガードリング領域での電界値ECは、ガードリング部205の平面パターンにおいて、直線パターン部よりも、ある曲率半径で曲がっているコーナーパターン部でより大きくなる。上記発生したキャリアのうち正孔は近傍のエミッタ電極210あるいはエミッタ電極引き回し線210aに流れ出し、電子はP型半導体層基板201に流れ、新たな正孔が注入される。この時電流は図20中の矢印で示される流れを発生する。このうち正孔電流aは、P型半導体層204に沿って引き回される細いエミッタ電極引き回し線210aを介してエミッタ電極パッドまで至るため、その配線により抵抗が大きく、エミッタ電極210に直接流れる電流bに比べ量が少ない。これによりガードリング部の曲線パターン部近傍のセル領域に、より多くの電流が集中する。
この結果、ガードリング曲線パターン部近傍のセル領域のP型半導体層203を大電流aが流れ、電圧降下の発生によりN半導体層206−p型半導体層203間のpn接合が順バイアスされ、寄生トランジスタの動作を誘発し電流集中により破壊し易い。
そのため、このラッチアップによる破壊を回避するために、セル領域とガードリング部との間のN半導体層表面にp型半導体層を形成し、セル領域におけるエミッタ電極を外周に延在させてP型半導体層203に接触させるようにし、サージ電圧が印加されたときにガードリング部近傍に発生する電流集中をP型半導体層203に接触したエミッタ電極210にバイパスする技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、IGBTにおいてラッチアップ耐性を持たせるため、特許文献1記載の技術を用いた場合、ガードリング部とセル領域との間に幅の広いP型半導体層を設けるため、全体のセル面積が大きくなる問題があった。
また、ラッチアップ耐性についても、まだ十分ではなく、より効果的なラッチアップ対策が求められていた。
特開平7−249765号公報
本発明の課題は、IGBTにおいて、ラッチアップ耐性を持たせるために問題となる全体のセル面積が大きくなるということを解消させた効果的なラッチアップ対策を行うことにある。
本発明の目的は、上記の課題を鑑み、全体セル面積が大きくならずにラッチアップ対策を設けた半導体装置とその製造方法を提供することにある。
本発明に係る半導体装置とその製造方法は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
第1の半導体装置(請求項1に対応)は、第1導電型の高抵抗層とその下部に位置する第1導電型のバッファ層と、第1導電型の高抵抗層の上部に形成された第2導電型のベース層と、第2導電型のベース層の上面に形成された第1導電型のエミッタ領域と、エミッタ領域に接続されるエミッタ電極と、第2導電型のベース層のチャネル領域上にシリコン酸化膜を介して形成されたゲート電極と、セル領域周囲の拡散を深くしたガードリング部と、ガードリング部の直下以外の第1導電型のバッファ層の下面に形成される第2導電型のコレクタ層と、コレクタ層に接続されるコレクタ電極と、ガードリング部の直下に形成された絶縁層または第1導電型のバッファ層の下面に形成される絶縁層とを備えたことで特徴づけられる。
第1の半導体装置の製造方法(請求項2に対応)は、第1半導体基板に高濃度の不純物を含む第1導電型層を形成する工程と、第1半導体基板に形成された第1導電型層の上に
第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を含む層を形成する工程と、第2半導体基板の表面に酸化膜を形成し、第1半導体基板の第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層と第2半導体基板を酸化膜を介して接合する工程と、第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程と、第1半導体基板に第2導電型のベース領域と、ガードリング部と、第1導電型のエミッタ領域と、エミッタ電極と、絶縁膜を介したゲート電極をガードリング部が絶縁体領域の直上に位置するように形成する工程と、第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程と、第1半導体基板に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、マスクを用いるとともに、酸化膜をストップ層として、第2半導体基板を除去する工程と、マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程と、封止を取り除く工程と、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層の表面に電極を形成する工程と、を具備することで特徴づけられる。
第2の半導体装置の製造方法(請求項3に対応)は、第1半導体基板に第1半導体基板の不純物濃度よりも高濃度の不純物を含む第1導電型の層を形成する工程と、第1半導体基板に形成した第1導電型の層と、第2半導体基板の表面に酸化膜を形成し、第1半導体基板と第2半導体基板を酸化膜を介して接合する工程と、第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程と、第1半導体基板に第2導電型のベース領域とガードリング部と、第1導電型のエミッタ領域と、エミッタ電極と、絶縁膜を介したゲート電極を形成する工程と、第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程と、第1半導体基板に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、マスクを用いるとともに、酸化膜をストップ層として、第2半導体基板を除去する工程と、マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程と、封止を取り除く工程と、マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程により露出した第1半導体基板の不純物濃度よりも高抵抗の不純物を含む第1導電型の層に、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を、絶縁体領域がガードリング部の直下に位置するように形成する工程と、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層の表面に電極を形成する工程と、を具備することで特徴づけられる。
本発明によれば、第1導電型の高抵抗層とその下部に位置する第1導電型のバッファ層と、第1導電型の高抵抗層の上部に形成された第2導電型のベース層と、第2導電型のベース層の上面に形成された第1導電型のエミッタ領域と、エミッタ領域に接続されるエミッタ電極と、第2導電型のベース層のチャネル領域上にシリコン酸化膜を介して形成されたゲート電極と、セル領域周囲の拡散を深くしたガードリング部と、ガードリング部の直下以外の第1導電型のバッファ層の下面に形成される第2導電型のコレクタ層と、コレクタ層に接続されるコレクタ電極と、ガードリング部の直下に形成された絶縁層または第1導電型のバッファ層の下面に形成される絶縁層とを備えたため、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの弱点であるラッチアップ耐性がデバイス面積の拡大を行うことなく向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、第1半導体基板に高濃度の不純物を含む第1導電型層を形成し、第1半導体基板に形成された第1導電型層の上に、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を含む層を形成する工程と、第2半導体基板の表面に酸化膜を形成し、第1半導体基板の第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層と第2半導体基板を酸化膜を介して接合する工程と、第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程と、第1半導体基板に第2導電型のベース領域と、ガードリング部と、第1導電型のエミッタ領域と、エミッタ電極と、絶縁膜を介したゲート電極をガードリング部が絶縁体領域の直上に位置するように形成する工程と、第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程と、第1半導体基板に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、マスクを用いるとともに、酸化膜をストップ層として、第2半導体基板を除去する工程と、マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程と、封止を取り除く工程と、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層の表面に電極を形成する工程と、を具備するため、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの弱点であるラッチアップ耐性がデバイス面積の拡大を行うことなく向上させた半導体装置を製造することができる。
さらに、本発明によれば、第1半導体基板に第1半導体基板の不純物濃度よりも高濃度の不純物を含む第1導電型の層を形成する工程と、第1半導体基板に形成した第1導電型の層と、第2半導体基板の表面に酸化膜を形成し、第1半導体基板と第2半導体基板を酸化膜を介して接合する工程と、第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程と、第1半導体基板に第2導電型のベース領域とガードリング部と、第1導電型のエミッタ領域と、エミッタ電極と、絶縁膜を介したゲート電極を形成する工程と、第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程と、第1半導体基板に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、マスクを用いるとともに、酸化膜をストップ層として、第2半導体基板を除去する工程と、マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程と、封止を取り除く工程と、マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程により露出した第1半導体基板の不純物濃度よりも高抵抗の不純物を含む第1導電型の層に、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を、絶縁体領域がガードリング部の直下に位置するように形成する工程と、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層の表面に電極を形成する工程と、を具備するため、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの弱点であるラッチアップ耐性がデバイス面積の拡大を行うことなく向上させた半導体装置を製造することができる。
以下、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るIGBTの一部の断面図である。IGBT10は第1導電型の高抵抗層(N型半導体層)11とその下部に位置する第1導電型のバッファ層(N型半導体層)12と、第1導電型の高抵抗層の上部に形成された第2導電型のベース層(P型半導体層)13と、第2導電型のベース層の上面に形成された第1導電型のエミッタ領域(N型半導体層)15と、エミッタ領域15に接続されるエミッタ電極16と、第2導電型のベース層13のチャネル領域17上に絶縁して形成されたゲート電極18と、エミッタ領域周囲の拡散を深くしたガードリング部19と、第1導電型のバッファ層12の下面に形成される第2導電型のコレクタ層(P型半導体層)20と、ガードリング部の直下に形成された酸化膜等の絶縁層21と、コレクタ層20に接続されるコレクタ電極22とを備えた。
上記構成において、ゲート電極18への電圧印加によるチャネルの形成にてコレクタ電極22とエミッタ電極16の間に電流路が形成される。このような通常の動作に対し、コレクタ電極22とエミッタ電極16の間に通常使用電圧以上のサージ電圧が印加されると、高抵抗のN型半導体層11に空乏層が広がる。ここでA領域においては隣り合うベース領域13およびその間に位置するN型半導体層11に空乏層が伸び互いに重なることにより電界の緩和が達成される。そしてベース領域13の底部のpn接合部で最大の電界値EAをとる。
一方、ベース領域13の終端部より外側の領域(B領域)では上記電界緩和効果がなくなり、ベース領域13の終端部より外側のN型半導体層11表面で最大電界値EBをとる。ここで一般にEA<EBとなる。EB値を減少させ、EA値に近づけB領域の耐圧を向上するために、繰り返し配置されたガードリング部19を設け、B領域の最大電界EBを小さくし、素子の耐圧を向上させるようにしている。
このガードリング領域での電界値ECは、図20で示した従来の構造では、コレクタ電極212にサージ電圧が印加された場合上昇し、衝突イオン化による電子−正孔対がガードリング領域内における最外周に位置するガードリング部205の外側で大量に発生する。この時ガードリング領域での電界値ECは、ガードリング部205の平面パターンにおいて、直線パターン部よりも、ある曲率半径で曲がっているコーナーパターン部でより大きくなる。上記発生したキャリアのうち正孔は近傍のエミッタ電極210あるいはエミッタ電極引き回し線210aに流れ出し、電子はP型半導体層基板201に流れ、新たな正孔が注入される。しかしながら、このとき、本発明の構造では図1に示すように、ガードリング部直下には酸化膜等の絶縁層21が設けられているため、正孔の注入がなくなる。その結果、電流集中が緩和され、ラッチアップ破壊を防止する。
なお、本実施形態では、酸化膜等の絶縁層をN型半導体層(バッファ層)の下に形成しているが、N型半導体層を除去して、直接N型半導体層の下に酸化膜等の絶縁層を形成しても良い。
図2は、ガードリング下の酸化膜(絶縁層)構造の比較を示す図である。図2(a)は、従来のガードリング部の構造であり、図2(b)は、本発明のガードリング部の構造であり、図2(c)は、本発明の別のガードリング部の構造である。図2(a)の従来のガードリング部の構造では、N型半導体層23に形成されたガードリング部24の直下には、N型半導体層25、P型半導体層26が形成されており、矢印27に示すようにP型半導体層26から正孔28がN型半導体層23に注入され、正孔28が蓄積されやすく、最外周IGBTセルでラッチアップ発生し易い。図2(b)で示す本発明の構造では、N型半導体層29に形成されたガードリング部30の直下にはN型半導体層31とその下に酸化膜等の絶縁層32が形成されている。この構造では、ガードリング部30の直下が従来と異なり、P型半導体層ではなく、酸化膜等の絶縁層32であるため、ガードリング部30下より注入される正孔がなくなり、最外周セルのラッチアップを防止することができる。また、図2(c)で示す本発明の別の構造では、N型半導体層33に形成されたガードリング部34の直下には、酸化膜等の絶縁層35が形成されている。このときにも、やはり、ガードリング部34下からの正孔の注入がなくなり、最外周セルのラッチアップを防止することができる。
図3は、デバイスシミュレーションドリフト拡散モデルによるラッチアップ特性を示すグラフである。横軸はコレクタ−エミッタ電圧であり、縦軸は、コレクタ電流を示す。曲線C14は従来構造を示し、曲線C15は図2(b)で示した構造、曲線C16は図2(c)で示した構造を示す。ゲート電圧Vgが15Vのときを示し、従来構造では、コレクタ−エミッタ電圧が約280Vまで増加したとき、コレクタ電流は、4200Aとなり、負性抵抗を示し、ラッチアップが生じていることが分かる。一方、本発明の構造では、コレクタ−エミッタ電圧が従来の構造でラッチアップを起こした約280Vでもラッチアップは生じず、約450Vまでラッチアップは生じていないことが分かる。このように、本発明の構造ではラッチアップ耐量が約60%向上していることが分かる。
以上のように、本発明によれば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの弱点であるラッチアップ耐性がデバイス面積の拡大を行うことなく向上させることが可能となる。
図4と図5は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法により絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を製造する工程を示すフローチャートである。IGBTの製造工程は、IGBT基板形成工程(S10)とエミッタ・ゲート電極面側形成工程(S20)とコレクタ電極面側形成工程(S30)から成っている。
IGBT基板形成工程(S10)は、第1半導体基板および第2半導体基板を準備し、第1半導体基板に高濃度の不純物を含む第1導電型の層を形成し、第1半導体基板に第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を形成する工程(S11)と、第2半導体基板の表面に酸化膜を形成し、第1半導体基板の第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を形成した層と第2半導体基板を酸化膜を介して接合する工程(S12)と、第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程(S13)から成っている。
エミッタ・ゲート電極面側形成工程(S20)は、第1半導体基板に絶縁膜を介するゲート電極を形成する工程(S21)と、第1半導体基板に第2導電型のベース領域とガードリング部を形成する工程(S22)と、ベース領域の表面に第1導電型のエミッタ領域を形成する工程(S23)、エミッタ電極を形成する工程(S24)から成っている。
コレクタ電極面側形成工程(S30)は、第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程(S31)と、第1半導体基板に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、酸化膜をストップ層として、第2半導体基板を部分的に除去する工程(S32)と、マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程(S33)と、封止を取り除く工程(S34)と、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を形成した層の表面に電極を形成する工程(S35)とから成っている。
IGBT基板形成工程(S10)は、次のように行われる。図6は、IGBT基板形成工程(S10)の各工程での半導体基板の断面図である。まず、第1半導体基板および第2半導体基板を準備し、第1半導体基板に第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を形成する工程(S11)では、図6(a)において、第1半導体基板として鏡面加工された厚さ500μm、直径5〜6インチ(127〜152mm)、リン(P)濃度1014cm−3以下のN型単結晶シリコン基板40−1と第2半導体基板として鏡面加工された厚さ500μm、直径5〜6インチ(127〜152mm)、任意の不純物濃度で任意の導電型の単結晶シリコン基板41をダミー基板として準備する。次に、図6(a−1)において、N型単結晶シリコン基板40−1に、N型単結晶シリコン基板40−1のリン濃度より高い濃度、例えば、リン濃度1016〜1018cm−3の第1導電型の層であるN型シリコン層40−2をエピタキシャル成長法により5〜20μmの厚さに形成する。そして、図6(b)に示すように、N型単結晶シリコン基板40−1にアライメントマーク用にトレンチ42を形成する。なお、裏面アライメント装置がない場合は、トレンチ貫通させる。
次に、図6(c)において、N型シリコン層40−2の表面からイオン注入によりボロン(B)を注入し、その後、アニールをすることにより、ボロン濃度が1018cm−3以上の第2導電型の層であるP型シリコン層43を形成する。
このイオン注入では、イオン注入装置の試料台にN型単結晶シリコン基板40−1を設置し、30〜60keVの加速電圧、5×1014cm−2以上のドーズ量でボロンを注入し、その後、アニール炉内で1000℃で30分から1時間、アニールを行う。
なお、ここでは、P型シリコン層43は、イオン注入法で形成させたが、エピタキシャル成長法により形成させても良い。
次に、P型シリコン層43をフォトレジスト44によりマスクをし(図6(d))、部分的にP型シリコン層43をエッチングする。その後、化学気相堆積法(CVD)により、酸化膜等の絶縁膜45を堆積させ、P型シリコン層43の部分的に除去された領域に酸化膜等の絶縁膜45を形成し、その面を研磨することにより平坦化する(図6(e))。
次に、第2半導体基板の表面に酸化膜を形成し、第1半導体基板と第2半導体基板を酸化膜を介して接合する工程(S12)は、酸化膜を形成する工程と接合する工程から成る。酸化膜を形成する工程は、例えば、図6(f)において、第2半導体基板である単結晶シリコン基板41の表面に熱酸化により酸化膜46を形成する。
この熱酸化では、単結晶シリコン基板41をウエハボートに設置し、そのウエハボートを電気炉内の石英管内に設置する。次に、石英管内に水蒸気を導入し、それと同時に、電気炉の温度を1000℃程度に加熱する。その状態で、30分程度保つ。それにより、厚さ0.3μm程度の酸化膜が形成される。
その後、接合する工程では、図6(g)において、P型シリコン領域43と絶縁体領域45を形成したN型単結晶シリコン基板40−1と酸化膜46を形成した単結晶シリコン基板41を純水に付けた後、N型単結晶シリコン基板40−1と単結晶シリコン基板41をP型シリコン層43と絶縁体領域45の表面と酸化膜46の表面で貼り合わせ、その貼り合わせたウエハ(貼り合わせ基板)を電気炉内で1000℃以上に加熱して熱処理する。これにより、貼り合わせシリコン基板47が形成される。
第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程(S13)では、図6(h)において、貼り合わせ基板47の第1半導体基板であるN型単結晶シリコン基板40−1を所定の厚さに研磨する。このとき、オン抵抗や耐圧などのデバイス特性を確保するために第1半導体基板であるN型単結晶シリコン基板40−1の厚み寸法を決め、研磨する。
この研磨では、例えば、メカノケミカルポリシング法を用い、ポリッシャに粒径0.01〜0.5μmの砥粒をアルカリ性研磨液中にコロイド状に分散させたものを介し、N型単結晶シリコン基板40−1の面を研磨し、N型単結晶シリコン基板40−1の表面から単結晶シリコン基板41のSiOの界面までの厚さを約50〜100μmになるようにする。このN型単結晶シリコン基板40−1の厚さは薄い方がオン電圧が小さいが、あまり薄いと耐圧が保てない。耐圧を600V〜1200Vにするには、この程度の厚さが適当である。
エミッタ・ゲート電極面側形成工程(S20)は、次のように行われる。図7と図8は、エミッタ・ゲート電極面側形成工程(S20)の各工程での図6(h)の点線Aで示した部分を拡大した半導体基板の断面図である。
第1半導体基板に絶縁膜を介するゲート電極を形成する工程(S21)では、図7(a)において、まず、N型単結晶シリコン基板40−1の表面(研磨面)を熱酸化し、酸化膜48を形成する。
この熱酸化では、貼り合わせ基板47をウエハボートに設置し、そのウエハボートを電気炉内の石英管内に設置する。次に、石英管内に水蒸気を導入し、それと同時に、電気炉の温度を900℃程度に加熱する。その状態で、30分程度保つ。それにより、厚さ0.1μm程度の酸化膜が形成される。
図7(b)において、ゲート電極材の多結晶シリコンを堆積し、フォトレジストにより、ゲート電極を形成する以外の領域を開口とするマスクを形成し、多結晶シリコンをエッチングして、ゲート電極49を形成する。
第1半導体基板に第2導電型のベース領域とガードリング部を形成する工程(S22)では、図7(c)において、第1半導体基板であるN型単結晶シリコン基板40−1の酸化膜48の下に第2導電型のP型導電領域をベース領域51とガードリング部52として、形成する。
例えば、ゲート電極49が形成されたN型単結晶シリコン基板40−1の酸化膜48の表面にガードリング部を形成するためのマスク50も形成し、表面からイオン注入法によりボロンを注入し、その後、アニールして拡散することにより、ボロン濃度が1018cm−3以上の第2導電型の領域であるP型導電領域(ベース領域)51とガードリング部52を形成する。その後、ガードリング部52を形成するために用いたマスク50を除去する。
このイオン注入では、イオン注入装置の試料台に貼り合わせ基板47を設置し、30〜60keVの加速電圧、5×1014cm−2以上のドーズ量でボロンを注入し、その後、アニール炉内で1000℃で30分から1時間、アニールを行う。
ベース領域の表面に第1導電型のエミッタ領域を形成する工程(S23)は、図7(d)において、ベース領域51の一部に第1導電型であるN型の導電領域をエミッタ領域53として形成する。
例えば、エミッタ領域を形成する領域を開口としてもつようにフォトレジストを塗布し、マスクとしたN型単結晶シリコン基板40−1の酸化膜48の表面からイオン注入法によりヒ素を注入し、その後、アニールをすることにより、ヒ素濃度が1018cm−3以上で厚さ約0.5μmの第1導電型の領域であるN型導電領域(エミッタ領域)53を形成する。
このイオン注入では、イオン注入装置の試料台に貼り合わせ基板47を設置し、80〜100keVの加速電圧、5×1014cm−2以上のドーズ量でヒ素を注入し、その後、アニール炉内で1000℃で30分から1時間、アニールを行う。
エミッタ電極を形成する工程(S24)では、図8(a)において、まず、N型単結晶シリコン基板上の酸化膜48とゲート電極49を覆うように絶縁膜を堆積し層間絶縁膜54を形成する。この層間絶縁膜54は、例えば、化学気相堆積法(CVD法)やプラズマを利用して堆積したシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの電気的な絶縁性が高いものである。
次に、図8(b)において、フォトレジストにより、ゲート電極49周辺の領域以外の部分を開口とするマスクを用い、ドライエッチングにより層間絶縁膜54と酸化膜48を部分的に除去する。その後、アルミニウムなどの電極材料を蒸着などして堆積し、エミッタ電極55を形成する。(図8(c))
コレクタ電極面側形成工程(S30)は、次のように行われる。図9と図10は、コレクタ電極面側形成工程(S30)の各工程での半導体基板の断面図である。
コレクタ電極面側形成工程(S30)では、まず、貼り合わせ基板47の第2半導体基板である単結晶シリコン基板41を所定厚に研磨する(図9(a))。これにより、設備のハンドリングが可能な厚さ、熱処理時の反りが少ない厚さを確保し、余分な部分を削り、後工程のエッチング時間削減、エッチング液削減を行うことができる。このとき、単結晶シリコン基板の厚さが100μmであり、貼り合わせ基板全体の厚さとして約200μmになるようにする。また、図9と図10においては、図8で示したエミッタ・ゲート電極面側の構造部は56と符号を付け詳細な構造は省略して示してある。
第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程(S31)では、マスクとして化学気相堆積法(CVD法)による酸化膜や窒化膜があり、ここでは酸化膜を例として用い、まず、図9(b)において、貼り合わせ基板47の単結晶シリコン基板41に化学気相堆積法(CVD法)により、3000オングストロームの膜厚のSiO膜(CVD膜)57を成膜する。CVD法は300℃程度の温度で行うため、先に形成されたゲート電極側の構造の熱的破壊を起こらないようにすることができる。
次に、図9(c)において、フォトレジストによりCVD膜をパターニングする。少なくともチップを形成する部分のCVD膜を除去する。貼り合わせ基板47の単結晶シリコン基板41上に堆積したCVD膜であるSiO膜57の上にレジスト58をスピンコータなどにより、均一に塗布する。次に、CVD膜を除去する部分が光を通すようになっているマスクを貼り合わせ基板47のSiO膜57上のレジスト58に密着させ、レジスト58が反応する波長の光により露光し、その後、現像液に浸けることによりレジストの露光された部分が溶け、開口59を形成する。そして、リンス液により現像液を洗浄する。
その後、レジスト58中に存在する現像液あるいはリンス液を除き、レジスト58とSiO膜57との接着性を増すため、ポストベークを行う。
次に、図9(d)において、反応性イオンエッチング(RIE)により、レジスト58の開口部59のSiOをエッチングする。
次に、第1半導体に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、CVD膜をマスクにするとともに、酸化膜をストップ層として、第2半導体基板を除去する工程(S32)では、図10(a)において、貼り合わせ基板47の第1半導体基板であるN型単結晶シリコン基板40−1に形成したゲート電極49などを有する構造部56の面を保護剤(ワックス)60を介してガラス基板61にホットプレート上で加熱して貼り付ける。これにより、貼り合わせ基板47のゲート電極とエミッタ電極側の構造部56の面が封止され、後工程で用いるエッチング薬液から保護することができる。
図10(b)において、CVD膜57をマスクとして、また、酸化膜46をストップ層として、エッチング液により第2半導体基板である単結晶シリコン基板41を部分的に除去する。
その後、CVD膜57および露出している酸化膜46を除去する工程(S33)では、図10(c)において、フッ酸などに浸けることにより除去する。
封止を取り除く工程(S34)では、図10(b)で示すガラス付き貼り合わせ基板47をホットプレートなどで加熱し、ガラス61をスライドさせながら取り去る。また、ワックスは、有機溶剤液で除去する。
第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を形成した層の表面に電極を形成する工程(S35)では、図10(d)において、第2導電型の半導体層であるP型シリコン層43と絶縁体rの領域45を有する層の表面にアルミニウムなどの電極材料62をスパッタリングなどにより形成する。
このようにして得られたウエハからダイシングすることにより、チップが形成される。
なお、このコレクタ電極面側形成工程(S30)では、まず、貼り合わせ基板47の第2半導体基板である単結晶シリコン基板41を所定厚に研磨してから行ったが、研磨しないでそのまま、この工程を行っても良い。そのときには、後工程でのエッチング時間は長くなり、エッチング液は削減できなくなるが、研磨工程を省略することができる。
以上のように、本発明によれば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの弱点であるラッチアップ耐性がデバイス面積の拡大を行うことなく向上させた半導体装置を製造することができる。
図11と図12は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法により絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を製造する工程を示すフローチャートである。IGBTの製造工程は、IGBT基板形成工程(S40)とエミッタ・ゲート電極面側形成工程(S50)とコレクタ電極面側形成工程(S60)から成っている。
IGBT基板形成工程(S40)は、第1半導体基板および第2半導体基板を準備し、第1半導体基板に第1半導体基板の不純物濃度よりも高濃度の不純物を含む第1導電型の層を形成する工程(S41)と第1半導体基板に形成した第1導電型の層あるいは、第2半導体基板の少なくとも一方の表面に酸化膜を形成し、第1半導体基板と第2半導体基板を酸化膜を介して接合する工程(S42)と、第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程(S43)から成っている。
エミッタ・ゲート電極面側形成工程(S50)は、第1半導体基板に絶縁膜を介するゲート電極を形成する工程(S51)と、第1半導体基板に第2導電型のベース領域とガードリング部を形成する工程(S52)と、ベース領域の表面に第1導電型のエミッタ領域を形成する工程(S53)、エミッタ電極を形成する工程(S54)から成っている。
コレクタ電極面側形成工程(S60)は、第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程(S61)と、第1半導体基板に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、酸化膜をストップ層として、第2半導体基板を部分的に除去する工程(S62)と、マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程(S63)と、封止を取り除く工程(S64)と、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を形成する工程(S65)と、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層の表面に電極を形成する工程(S66)とから成っている。
IGBT基板形成工程(S40)は、次のように行われる。図13は、IGBT基板形成工程(S40)の各工程での半導体基板の断面図である。まず、第1半導体基板および第2半導体基板を準備し、第1半導体基板に第1半導体基板の不純物濃度よりも高濃度の不純物を含む第1導電型の層を形成する工程(S41)では、図13(a)において、第1半導体基板として鏡面加工された厚さ500μm、直径5〜6インチ(127〜152mm)、リン(P)濃度1014cm−3以下のN型単結晶シリコン基板70と第2半導体基板として鏡面加工された厚さ500μm、直径5〜6インチ(127〜152mm)、任意の不純物濃度で任意の導電型の単結晶シリコン基板71をダミー基板として準備する。次に、図13(b)において、N型単結晶シリコン基板70に、N型単結晶シリコン基板70のリン濃度よりも高い濃度、例えば、リン濃度1016〜1018cm−3の第1導電型の層であるN型シリコン層72をエピタキシャル成長法により5〜20μmの厚さに形成する。
次に、第1半導体基板に形成した第1導電型の層あるいは、第2半導体基板の少なくとも一方の表面に酸化膜を形成し、第1半導体基板と第2半導体基板を酸化膜を介して接合する工程(S42)は、酸化膜を形成する工程と接合する工程から成る。酸化膜を形成する工程は、例えば、図13(c)において、第1半導体基板であるN型単結晶シリコン基板70のN型シリコン層72の表面に熱酸化により酸化膜73を形成する。また、図13(d)において、第2半導体基板である単結晶シリコン基板71の表面に熱酸化により酸化膜74を形成する。
この熱酸化では、N型シリコン層72を形成したN型単結晶シリコン基板70あるいは、単結晶シリコン基板71をウエハボートに設置し、そのウエハボートを電気炉内の石英管内に設置する。次に、石英管内に水蒸気を導入し、それと同時に、電気炉の温度を1000℃程度に加熱する。その状態で、30分程度保つ。それにより、厚さ0.3μm程度の酸化膜が形成される。
その後、接合する工程では、図13(e)において、N型シリコン層72と酸化膜73を形成したN型単結晶シリコン基板70と酸化膜74を形成した単結晶シリコン基板71を純水に付けた後、N型単結晶シリコン基板70と単結晶シリコン基板71を酸化膜73の表面と酸化膜74の表面で貼り合わせ、その貼り合わせたウエハ(貼り合わせ基板)を電気炉内で1000℃以上に加熱して熱処理する。これにより、貼り合わせシリコン基板75が形成される。
なお、この工程(S42)では、酸化膜をN型単結晶シリコン基板70のN型シリコン層72の表面上に形成し、また、単結晶シリコン基板71にも酸化膜を形成して接合したが、N型単結晶シリコン基板70と単結晶シリコン基板71のどちらか一方の基板に酸化膜を形成し、N型単結晶シリコン基板70と単結晶シリコン基板71を接合しても良い。
第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程(S43)では、図13(f)において、貼り合わせ基板75の第1半導体基板であるN型単結晶シリコン基板70を所定の厚さに研磨する。このとき、オン抵抗や耐圧などのデバイス特性を確保するために第1半導体基板であるN型単結晶シリコン基板70の厚み寸法を決め、研磨する。
この研磨では、例えば、メカノケミカルポリシング法を用い、ポリッシャに粒径0.01〜0.5μmの砥粒をアルカリ性研磨液中にコロイド状に分散させたものを介し、N型単結晶シリコン基板70の面を研磨し、N型単結晶シリコン基板70の表面から単結晶シリコン基板71のSiOの界面までの厚さを約50〜100μmになるようにする。このN型単結晶シリコン基板70の厚さは薄い方がオン電圧が小さいが、あまり薄いと耐圧が保てない。耐圧を600V〜1200Vにするには、この程度の厚さが適当である。
エミッタ・ゲート電極面側形成工程(S50)は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
コレクタ電極面側形成工程(S60)は、次のように行われる。図14〜図16は、コレクタ電極面側形成工程(S60)の各工程での半導体基板の断面図である。
コレクタ電極面側形成工程(S60)では、まず、貼り合わせ基板75の第2半導体基板である単結晶シリコン基板71を所定厚に研磨する。これにより、設備のハンドリングが可能な厚さ、熱処理時の反りが少ない厚さを確保し、余分な部分を削り、後工程のエッチング時間削減、エッチング液削減を行うことができる。このとき、単結晶シリコン基板の厚さが100μmであり、貼り合わせ基板全体の厚さとして約200μmになるようにする。また、図14〜図16においては、エミッタ・ゲート電極面側の構造部は76で符合し、詳細な構造は省略して示してある。
第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程(S61)では、マスクとして化学気相堆積法(CVD法)による酸化膜や窒化膜があり、ここでは酸化膜を例として用い、まず、図14(b)において、貼り合わせ基板75の単結晶シリコン基板71に化学気相堆積法(CVD法)により、3000オングストロームの膜厚のSiO膜(CVD膜)77を成膜する。CVD法は300℃程度の温度で行うため、先に形成されたゲート電極側の構造の熱的破壊を起こらないようにすることができる。
次に、図14(c)において、フォトレジストによりCVD膜をパターニングする。少なくともチップを形成する部分のCVD膜を除去する。貼り合わせ基板75の単結晶シリコン基板71上に堆積したCVD膜であるSiO膜77の上にレジスト78をスピンコータなどにより、均一に塗布する。次に、CVD膜を除去する部分が光を通すようになっているマスクを貼り合わせ基板75のSiO膜77上のレジスト78に密着させ、レジスト78が反応する波長の光により露光し、その後、現像液に浸けることによりレジストの露光された部分が溶け、開口79を形成する。そして、リンス液により現像液を洗浄する。
その後、レジスト78中に存在する現像液あるいはリンス液を除き、レジスト78とSiO膜77との接着性を増すため、ポストベークを行う。
次に、図14(d)において、反応性イオンエッチング(RIE)により、レジスト78の開口部79のSiOをエッチングし、レジスト78を剥離する。
次に、第1半導体に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、CVD膜をマスクにするとともに、酸化膜をストップ層として、第2半導体基板を除去する工程(S62)では、図15(a)において、貼り合わせ基板75の第1半導体基板であるN型単結晶シリコン基板70に形成したゲート電極などを有する構造部76の面を保護剤(ワックス)80を介してガラス基板81にホットプレート上で加熱して貼り付ける。これにより、貼り合わせ基板75のゲート電極とエミッタ電極側の構造部76の面が封止され、後工程で用いるエッチング薬液から保護することができる。
図15(b)において、CVD膜77をマスクとして、また、酸化膜74をストップ層として、エッチング液により第2半導体基板である単結晶シリコン基板71を部分的に除去する。
その後、CVD膜77および露出している酸化膜74を除去する工程(S63)では、図15(c)において、フッ酸などに浸けることにより除去する。
封止を取り除く工程(S64)では、図15(c)で示すガラス付き貼り合わせ基板82をホットプレートなどで加熱し、ガラスをスライドさせながら取り去る。また、ワックスは、有機溶剤液で除去する。
次に、図16(a)において、酸化膜を除去することによって露出されたN型シリコン層72の表面からイオン注入によりボロン(B)を注入し、その後、アニールをすることにより、ボロン濃度が1018cm−3以上の第2導電型の層であるP型シリコン層83を形成する。
このイオン注入では、イオン注入装置の試料台にN型シリコン層72を堆積したN型単結晶シリコン基板70を設置し、30〜60keVの加速電圧、5×1014cm−2以上のドーズ量でボロンを注入し、その後、アニール炉内で900℃以下で30分から1時間、アニールを行う。
次に、P型シリコン層83をフォトレジスト84によりマスクをし(図16(b))、部分的にP型シリコン層83をエッチングする。その後、化学気相堆積法(CVD)により、酸化膜等を堆積させ、P型シリコン層83の部分的に除去された領域に酸化膜等の絶縁膜85を形成し、その面を研磨することにより平坦化する(図16(c))。
第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を形成した層の表面に電極を形成する工程(ST35)では、図16(d)において、第2導電型の層であるP型シリコン層83の表面にアルミニウムなどの電極材料86をスパッタリングなどにより形成する。
このようにして得られたウエハからダイシングすることにより、チップが形成される。
なお、このコレクタ電極面側形成工程(ST30)では、まず、貼り合わせ基板75の第2半導体基板である単結晶シリコン基板71を所定厚に研磨してから行ったが、研磨しないでそのまま、この工程を行っても良い。そのときには、後工程でのエッチング時間は長くなり、エッチング液は削減できなくなるが、研磨工程を省略することができる。
以上のように、本発明によれば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの弱点であるラッチアップ耐性がデバイス面積の拡大を行うことなく向上させた半導体装置を製造することができる。
なお、本実施形態においては、工程説明中のPとNの極性を逆にした逆極性タイプのものでも良い。
本発明は、ラッチアップ耐性を増加させた絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを製造するために利用することができる。
本発明の実施形態に係る絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の一部の断面図である。 ガードリング下の酸化膜(絶縁層)構造の比較を示す図である。(a)は、従来のガードリング部の構造であり、(b)は、本発明のガードリング部の構造であり、(c)は、本発明の別のガードリング部の構造である。 デバイスシミュレーションドリフト拡散モデルによるラッチアップ特性を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法により絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を製造する工程を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法により絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を製造する工程を示すフローチャートである。 各工程での半導体基板の断面図である。 各工程での半導体基板の断面図である。 各工程での半導体基板の断面図である。 各工程での半導体基板の断面図である。 各工程での半導体基板の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法により絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を製造する工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法により絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を製造する工程を示すフローチャートである。 各工程での半導体基板の断面図である。 各工程での半導体基板の断面図である。 各工程での半導体基板の断面図である。 各工程での半導体基板の断面図である。 従来の半導体装置の製造方法により絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を製造する工程を示すフローチャートである。 各工程での半導体基板の断面図である。 各工程での半導体基板の断面図である。 従来の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の一部の断面図である。
符号の説明
10 IGBT
11 N型半導体層
12 N型半導体層
13 P型半導体層(ベース領域)
15 エミッタ領域
16 エミッタ電極
17 チャネル領域
18 ゲート電極
19 ガードリング部
20 コレクタ層
21 絶縁層
22 コレクタ電極

Claims (3)

  1. 第1導電型の高抵抗層とその下部に位置する第1導電型のバッファ層と、
    前記第1導電型の高抵抗層の上部に形成された第2導電型のベース層と、
    前記第2導電型のベース層の上面に形成された第1導電型のエミッタ領域と、
    前記エミッタ領域に接続されるエミッタ電極と、
    前記第2導電型のベース層のチャネル領域上にシリコン酸化膜を介して形成されたゲート電極と、
    セル領域周囲の拡散を深くしたガードリング部と、
    前記ガードリング部の直下以外の前記第1導電型のバッファ層の下面に形成される第2導電型のコレクタ層と、
    前記コレクタ層に接続されるコレクタ電極と、
    前記ガードリング部の直下または第1導電型のバッファ層の下面に形成される絶縁層とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 第1半導体基板に高濃度の不純物を含む第1導電型層を形成する工程と、
    前記第1半導体基板に形成された前記第1導電型層の上に、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を含む層を形成する工程と、
    第2半導体基板の表面に酸化膜を形成し、前記第1半導体基板の第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層と前記第2半導体基板を前記酸化膜を介して接合する工程と、
    前記第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程と、
    前記第1半導体基板に第2導電型のベース領域と、ガードリング部と、第1導電型のエミッタ領域と、エミッタ電極と、絶縁膜を介したゲート電極を前記ガードリング部が前記絶縁体領域の直上に位置するように形成する工程と、
    前記第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程と、
    前記第1半導体基板に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、前記マスクを用いるとともに、前記酸化膜をストップ層として、前記第2半導体基板を除去する工程と、
    前記マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程と、
    前記封止を取り除く工程と、
    前記第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層の表面に電極を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 第1半導体基板に前記第1半導体基板の不純物濃度よりも高濃度の不純物を含む第1導電型の層を形成する工程と、
    前記第1半導体基板に形成した前記第1導電型の層と、前記第2半導体基板の表面に酸化膜を形成し、前記第1半導体基板と前記第2半導体基板を前記酸化膜を介して接合する工程と、
    前記第1半導体基板を所定の厚さに研磨する工程と、
    前記第1半導体基板に第2導電型のベース領域とガードリング部と、第1導電型のエミッタ領域と、エミッタ電極と、絶縁膜を介したゲート電極を形成する工程と、
    前記第2半導体基板の表面に選択的にマスクを形成する工程と、
    前記第1半導体基板に形成するゲート電極とエミッタ電極側の面を封止し、前記マスクを用いるとともに、前記酸化膜をストップ層として、前記第2半導体基板を除去する工程と、
    前記マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程と、
    前記封止を取り除く工程と、
    前記マスクおよび露出している酸化膜を除去する工程により露出した前記第1半導体基板の不純物濃度よりも高濃度の不純物を含む第1導電型の層に、第2導電型の半導体領域と絶縁体領域を、前記絶縁体領域が前記ガードリング部の直下に位置するように形成する工程と、
    前記第2導電型の半導体領域と絶縁体領域が形成された層の表面に電極を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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