JP4230772B2 - 酸性顔料分散剤および顔料配合物 - Google Patents

酸性顔料分散剤および顔料配合物 Download PDF

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Description

本発明は、新規な顔料分散剤、および着色性およびレオロジー性が改良された新規な顔料配合物、ならびにまたその調製、および高分子量材料を着色するための使用に関する。
顔料配合物は、顔料と顔料を分散させる薬品との組合せであり、以下では後者を顔料分散剤と称する。このような顔料分散剤は、構造が顔料に類似しており、たとえば、顔料の特徴のある物質、好ましくはその有機顔料自体から、特定の活性を有する基を置換することによって調製される。顔料に分散剤を加えるのは、塗布媒体、特にワニス中でのその分散を促進し、かつその顔料のレオロジー性および着色性を改良するためである。顔料分率の高いペイント濃縮物(練り顔料)の粘性が低下し、顔料粒子の凝集が低減するのである。これによって、たとえば、透明度および光沢度の向上が可能になる。このような向上は、金属粉顔料の場合に特に望ましい。
顔料系もしくは非顔料系補助剤を加えることによって有機顔料のレオロジー性および着色性を改良する提案が多数あるが、これらの提案は必ずしも期待された結果をもたらさない。
特開平08−029777および特開平01−088505は、Znフタロシアニンを骨格とするカルボキシル基含有水溶性染料を開示しており、一方特開昭62−253662、特開平01−190770、EP649 881、およびEP719 847は、Cuフタロシアニンを骨格とするカルボキシル基含有水溶性染料を開示している。GB1 429 177、DE29 16 484、EP39 306、および特開昭57−059969は、カルボキシル基含有水溶性アゾ染料を開示している。塗布媒体に可溶でない顔料とは対照的に、染料は、塗布媒体に可溶な着色剤であるので、それに相応じて可溶化性の基を含んでいる。水溶性染料は、溶媒堅牢度や上塗り堅牢度など、その堅牢度が不十分であるために、たとえば、水性塗料系を着色するのには適さない。
GB2 025 954およびEP147 364は、アントラキノンを骨格とするカルボキシル基含有排水処理用水溶性物質を開示しており、特開昭58−52360は、アントラキノンから誘導されたカルボキシル基含有化合物を開示している。
US5 698 618は、遊離スルホン酸基を有する顔料分散剤を記載している。EP1 026 207は、遊離スルホン酸基またはカルボキシル基を有する顔料分散剤を開示している。EP−A−224 445は、スルホン酸基またはカルボキシル基を有する顔料分散剤を記載している。しかし、これらの顔料分散剤と共に提供される顔料配合物は、性能特性に関して顔料配合物に課されている要件をすべては満たしていない。
改良が求められているので、さまざまなクラスの顔料に直ちに利用でき、例外なくさまざまなクラスの顔料と共に使用でき、これらの使用によって新規の顔料配合物が提供できる、現況技術よりも優れた特性を有する顔料分散剤を発見することが目的であった。
驚くべきことに、以下で定義するカルボキシル基含有顔料分散剤によってこの目的が達成されることが判明した。
本発明は、一般式(I)
[式中、Qは、ペリノン、キナクリドン、キナクリドンキノン、アンサンスロン、インダンスロン;たとえばトリフェンジオキサジンなどのジオキサジン;ジケトピロロピロール、インジゴ、チオインジゴ、チアジンインジゴ、イソインドリン、イソインドリノン、ピランスロン、イソビオランスロン、フラバンスロン、またはアントラピリミジン顔料の群からの有機顔料の基であり、
sは、1〜5の数字であり、
nは、0〜4の数字であり、
sとnの合計は、1〜5であり、
は、1〜20個の炭素原子を有する、二価の分枝もしくは非分枝の、飽和もしくは不飽和脂肪族炭化水素基;C〜Cシクロアルキレン基;またはたとえば、フェニル、ビフェニル、もしくはナフチル基など、1、2、もしくは3個、好ましくは1もしくは2個の芳香環を有する二価の芳香族基であって、その環同士が縮合した形になることも、化学結合によって結合することも可能であるもの;またはO、N、およびSの群からの1、2、3、もしくは4個のヘテロ原子を含む1、2、もしくは3個の環を有する複素環基;またははこれらの組合せであり;前述の炭化水素、シクロアルキレン、芳香族およびヘテロ芳香族基は、OH、CN、F、Cl、Br、NO、CF、C〜Cアルコキシ、S−C〜C−アルキル、NHCONH、NHC(NH)NH、NHCO−C〜C−アルキル、C〜Cアルキル、COOR20、CONR2021、NR2021、SO20、またはSO−NR2021の群からの1、2、3、もしくは4個の置換基で置換されることが可能であり、R20およびR21は、同一または異なり、水素、フェニル、またはC〜C−アルキルであり、
は、水素、HRまたはR−COOであり、
およびGは、互いに独立に、H、またはたとえばLi1+、Na1+、K1+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、Mn2+、Cu2+、Ni2+、Co2+、Zn2+、Fe2+、Al3+、Cr3+、もしくはFe3+など、化学元素周期系の典型元素の1〜5族、または遷移元素の1もしくは2族または4〜8族からの金属カチオンMm+の等価物Mm+/mであって、mが1、2、もしくは3であるもの、または
アンモニウムイオンN101112であり、
置換基R、R10、R11、およびR12は、互いに独立に、それぞれ水素原子、C〜C30−アルキル、C〜C30−アルケニル、C〜C30シクロアルキル、フェニル、(C〜C)−アルキル−フェニル、ベンジルなどの(C〜C)−アルキレン−フェニル、または式−[CH(R80)−CH(R80)−O]k−H(式中、kは1〜30の数字であり、2個の基R80は、互いに独立に、水素、C〜C−アルキル、またはkが>1の場合これらの組合せである)の(ポリ)アルキレンオキシ基であり、
アルキル、アルケニル、シクロアルキル、フェニル、またはアルキルフェニルのR、R10、R11および/またはR12は、アミノ、ヒドロキシル、および/またはカルボキシルで置換されていてよく、
または置換基RおよびR10は、第四級窒素と合同で、O、S、およびNからなる群からの更なるヘテロ原子を所望であれば含む5〜7員の飽和環系を形成することができ、前記環系は、たとえばピロリジン、イミダゾリジン、ヘキサメチレンイミン、ピペリジン、ピペラジン、またはモルホリン型のものであり、
または置換基R、R10、およびR11は、第四級窒素元素と合同で、O、S、およびNからなる群からの更なるヘテロ原子を所望であれば含み、かつ所望であれば追加の環が縮合していてもよい5〜7員の芳香環系を形成することができ、前記環系は、たとえばピロール、イミダゾール、ピリジン、ピコリン、ピラジン、キノリン、またはイソキノリン型のものであり;
あるいはEおよび/またはGは、次式(Ia)
[式中、R15、R16、R17、およびR18は、互いに独立に、水素、または式−[CH(R80)−CH(R80)O]k−H(式中、kは1〜30の数字であり、2個の基R80は、互いに独立に、水素、C〜C−アルキル、またはkが>1である場合これらの組合せである)の(ポリ)アルキレンオキシ基であり、
qは、1〜10、好ましくは1、2、3、4、または5の数字であり、
pは、1〜5の数字であり、pは≦q+1であり、
Tは、分枝もしくは非分枝C〜C−アルキレン基であり、またはqが>1である場合、Tは分枝もしくは非分枝C〜C−アルキレン基の組合せでもよい]のアンモニウムイオンを定義する]の顔料分散剤を提供する。
本発明の目的では、好ましい有機顔料の基Qは、たとえばC.I.Pigment Yellow108、109、110、138、139、173、185、Pigment Orange42、43、48、49、61、71、73、Pigment Red88、122、168、192、194、202、206、207、209、254、255、264、272、Pigment Violet19、23、37である。
特に関心を引くのは、s=1〜3、n=0〜2、かつsとnの合計が1〜3である式(I)の顔料分散剤である。特に重要なのは、s=1〜2.5、n=0〜1、かつsとnの合計が1〜2.5である式(I)の顔料分散剤である。
さらに特に関心を引くのは、Rが分枝もしくは非分枝C〜C10−アルキレン基、特にエチレン、プロピレン、もしくはブチレン、またはフェニレン基である式(I)の顔料分散剤である。Rが水素またはC〜C−アルキル、特にH、メチル、またはエチルである式(I)の顔料分散剤も、特に重要である。さらに、EおよびGが定義HまたはNaを有し、あるいは同義語Mm/mである場合、金属カチオンMm+が定義Ca2+、Sr2+、Ba2+、またはAl3+を有する式(I)の顔料分散剤も特に重要である。
本発明の顔料分散剤は、ペリノン、キナクリドン、キナクリドンキノン、アンサンスロン、インダンスロン;たとえばトリフェンジオキサジンなどのジオキサジン;ジケトピロロピロール、インジゴ、チオインジゴ、チアジンインジゴ、イソインドリン、イソインドリノン、ピランスロン、イソビオランスロン、フラバンスロン、またはアントラピリミジン顔料の群からの有機顔料をクロロスルホン化し、そのスルホクロリドと次式(V)
[式中、RおよびRは、上記で定義したとおりである]のアミノカルボン酸を反応させ、所望であれば、遊離の酸とアンモニウム塩またはGもしくはEに基づく金属塩との反応またはレーキ形成を行うことによって調製すればよい。
一般式(V)のアミノカルボン酸としては、たとえば、グリシン、メチルグリシン、サルコシン、αおよびβアラニンや3−アミノ−3−フェニルプロピオン酸などのアミノプロピオン酸類、バリン、ロイシン、イソロイシン、シクロロイシン、トリプトファン、ヒスチジン、セリン、イソセリン、スレオニン、メチオニン、オルニチン、アルギニン、シトルリン、リシン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニンとチロシンやドーパなどの置換フェニルアラニン類、プロリン、1−アミノシクロヘキサンカルボン酸、1,3−ジアミノ酪酸などのアミノ酪酸類、アミノ吉草酸、5−アミノラブリン酸(aminolavulic acid)、アミノカプロン酸、2−アミノアジピン酸、2,6−ジアミノピメリン酸、アミノカプリル酸、m−もしくはp−アミノ安息香酸などの置換もしくは非置換アミノ安息香酸類、p−アミノサリチル酸、アミノイソフタル酸、アミノテレフタル酸など、α、β、γ、δ、ε−アミノカルボン酸を使用することが可能である。
クロロスルホン化は、重量が顔料の4〜40倍過剰のクロロスルホン酸を使用して適切に行うが、顔料のモル量の1〜20倍、好ましくは1〜10倍の塩化チオニルをさらに使用することが好ましい。クロロスルホン化は、−10〜200℃、特に0〜150℃の温度で、妥当な場合は加圧して行うことが好ましい。顔料のスルホクロリドを水から適切に沈殿させ、単離する。
スルホクロリドとアミノカルボン酸の反応は、好ましくは水性媒質中、−15〜100℃、特に−5〜80℃の温度で実施される。アミノカルボン酸対スルホクロリドのモル量は、適切には(0.5〜15):1、好ましくは(0.5〜10):1、特に(1〜5):1である。水中でアミノカルボン酸から開始し、スルホクロリドを加えることが好ましい。アミノカルボン酸をアミノカルボン酸塩の形にするために、アミノカルボン酸の当初の電荷を塩基で中和してからスルホクロリドを加えると有利である。この目的では、アミノカルボン酸に対してわずかにモル過剰の塩基を使用することが妥当である。アミノカルボン酸および塩基は、遊離した塩酸を中和するためにも働くので、相当に多量の塩基が好まれることもある。さらに、塩基の有無および量、および温度の選択によってアミノカルボン酸対スルホクロリドの相対量を変化させれば、故意に一部のスルホクロリド基をアミノカルボン酸と反応させ、他の部分を加水分解させてスルホ酸(sulfo acid)基を形成させることが可能である。適切な塩基の例には、アルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物、さらにまた、たとえばこれらのカルボン酸塩、酢酸塩、リン酸塩、または第三級アミン類もしくはピリジンなどの窒素含有複素環類が含まれる。
続いてレーキ形成する場合、適切には水性媒質または水性有機媒質中、0〜200℃の温度で、上記の方法によって調製された化合物と、EまたはGに基づく金属塩、たとえば上述の金属カチオンの塩化物、硫化物、炭酸塩、硝酸塩、水酸化物、酢酸塩、またはリン酸塩とを、好ましくは(0.1:10)〜(10:0.1)のモル比で反応させる。
上述のアンモニウムイオンの1種類と反応させる場合では、適切には水性媒質または水性有機媒質中、0〜200℃の温度で、上記の方法によって調製した化合物とEもしくはGに基づくアンモニウム塩またはアミンとを(0.1:10)〜(10:0.1)のモル比で反応させる。
通常、本発明によって調製された顔料分散剤は、置換の程度がさまざまに異なる混合物からなっているので、数字s、n、およびs+nは、分数の数値をとることもある。前記数値は1未満になることもあり、したがって、実際、本発明に従って顔料分散剤を調製する際に顔料配合物が生じることもある。
本発明はさらに、
a)少なくとも1種の有機ベース顔料と、
b)少なくとも1種の次式(II)
[式中、Qは、適切ならClまたはBrである1〜8個のハロゲン原子を有する、たとえばCu、Al、Zn、Fe、Ni、Coなど、中心金属カチオンを含むまたは含まないフタロシアニン;アゾ、ベンズイミダゾロン、ジスアゾ縮合体、ペリノン、キナクリドン、キナクリドンキノン、アンサンスロン、インダンスロン;たとえばトリフェンジオキサジンなどのジオキサジン;ジケトピロロピロール、インジゴ、チオインジゴ、チアジンインジゴ、イソインドリン、イソインドリノン、ピランスロン、イソビオランスロン、フラバンスロン、またはアントラピリミジン顔料の群からの有機顔料の基であり、
s、n、R、R、E、およびGは、上記で定義したとおりである]の顔料分散剤とがその中に存在することを特徴とする顔料配合物も提供する。
本発明の目的では、好ましい有機顔料の基Qは、たとえば、C.I.Pigment Yellow1、3、12、13、14、16、17、62、65、73、74、75、81、83、93、95、97、98、106、108、109、110、111、113、114、120、126、127、128、129、138、139、147、150、151、153、154、155、168、173、174、175、176、180、181、183、185、188、191、191:1、194、198、199、213、Pigment Orange5、13、16、34、36、38、42、43、46、48、49、60、61、62、64、67、71、72、73、74、Pigment Red2、3、4、7、8、9、10、12、14、17、22、23、38、48:1〜4、49:1〜2、52:1〜2、53:1〜3、57:1、60、60:1、63:1、68、81、81:1〜2、88、112、122、137、144、146、147、166、168、170、171、175、176、177、184、185、187、188、192、194、202、206、207、208、209、210、214、220、221、242、247、251、253、254、255、256、257、262、264、266、270、272、Pigment Violet1、19、23、32、37、Pigment Brown23、25、Pigment Blue15、15:1〜4、15:6、56、60、61、C.I.Pigment Green7、または36である。
a)によるベース顔料とは、有機顔料または有機顔料混合物を意味し、通常の顔料配合物の形で存在していてもよい。
本発明の顔料配合物を製造するのに適するa)によるベース顔料は、たとえば、ペリレン、ペリノン、キナクリドン、キナクリドンキノン、アントラキノン、アンサンスロン、ベンズイミダゾロン、ジスアゾ縮合体、アゾ、インダンスロン;適切なら1〜16個の塩素および/または臭素原子を有する、たとえばCu、Al、Zn、Fe、Ni、またはCoなど、中心金属カチオンを含むまたは含まないフタロシアニン顔料;トリアリールカルボニウム、たとえばトリフェンジオキサジンなどのジオキサジン、アミノアントラキノン、ジケトピロロピロール、インジゴ、チオインジゴ、チアジンインジゴ、イソインドリン、イソインドリノン、ピランスロン、イソビオランスロン、フラバンスロン、アントラピリミジン顔料、もしくはピグメントブラック;またはこれらの混晶もしくは混合物である。
本発明の目的のための特に好ましいa)によるベース顔料は、たとえば、C.I.Pigment Yellow1、3、12、13、14、16、17、62、65、73、74、75、81、83、93、95、97、98、106、108、109、110、111、113、114、120、126、127、128、129、138、139、147、150、151、153、154、155、168、173、174、175、176、180、181、183、185、188、191、191:1、194、198、199、213、Pigment Orange5、13、16、34、36、38、42、43、46、48、49、60、61、62、64、67、71、72、73、74、Pigment Red2、3、4、7、8、9、10、12、14、17、22、23、38、48:1〜4、49:1〜2、52:1〜2、53:1〜3、57:1、60、60:1、63:1、68、81、81:1〜2、88、112、122、123、137、144、146、147、149、166、168、170、171、175、176、177、178、179、184、185、187、188、190、192、194、202、206、207、208、209、210、214、220、221、224、242、247、251、253、254、255、256、257、262、264、266、270、272、Pigment Violet1、19、23、29、32、37、Pigment Brown23、25、Pigment Blue15、15:1〜4、15:6、56、60、61、C.I.Pigment Green7、36、およびPigment Black1、32である。
本発明の顔料配合物は、ベース顔料a)および顔料分散剤b)に加え、界面活性剤、非顔料系および顔料系分散剤、充填剤、標準化剤(standardizer)、樹脂、ワックス、消泡剤、防塵剤、体質顔料、陰影付け着色剤(shading colorant)、保存剤、乾燥遅延剤、レオロジー制御添加剤、湿潤剤、抗酸化剤、UV吸収剤、光安定剤、またはこれらの組合せなど、補助剤c)をさらに含んでもよい。
本発明の目的では、好ましい顔料配合物は、本質的に、
a)50〜99.9重量%、好ましくは55〜99.5重量%、より好ましくは60〜99重量%の、少なくとも1種のa)のベース顔料と、
b)0.1〜25重量%、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは1〜15重量%の、少なくとも1種、好ましくは1または2種の式(II)の顔料分散剤と、
c)0〜25重量%、好ましくは0〜15重量%の補助剤とからなり、それぞれの成分の率は、配合物全体の重量(100重量%)に対するものである。
適切な界面活性剤には、アニオン性もしくはアニオン活性物質、カチオン性もしくはカチオン活性物質、および非イオン性物質、またはこれらの混合物が含まれる。
適切なアニオン性物質の例は、脂肪酸タウリド、脂肪酸Nメチルタウリド、脂肪酸イセチオン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルフェノールポリグリコールエーテル硫酸塩、脂肪アルコールポリグリコールエーテル硫酸塩;脂肪酸アミドポリグリコールエーテル硫酸塩;アルキルスルホスクシナマート、アルケニルコハク酸モノエステル、脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルホコハク酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸グルタミン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、脂肪酸サルコシド;脂肪酸、たとえばパルミチン酸、ステアリン酸、およびオレイン酸;石けん、たとえば脂肪酸、ナフテン酸、および樹脂酸、たとえばアビエチン酸、アルカリ可溶性樹脂、たとえばロジンで改質したマレイン酸樹脂のアルカリ金属塩である。特に好まれるのは、樹脂石けん、すなわち樹脂酸のアルカリ金属塩である。
適切なカチオン性物質の例は、第四級アンモニウム塩、脂肪アミンオキシアルキル化物、オキシアルキル化ポリアミン、脂肪アミンポリグリコールエーテル、脂肪アミン、脂肪アミンもしくは脂肪アルコールから誘導したジアミンおよびポリアミン、およびこれらのアミンのオキシアルキル化物;脂肪酸から誘導したイミダゾリン、ならびにたとえば酢酸塩など、これらのカチオン物質の塩である。
この文脈では、非イオノゲン物質は、カチオン活性またはアニオン活性のない非荷電物質にとどまらず、内在する塩でもあり、例としては、アミンオキシド、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、脂肪酸ポリグリコールエステル、脂肪酸アミドN−プロピルベタインなどのベタイン、脂肪族および芳香族アルコール、脂肪アルコールもしくは脂肪アルコールポリグリコールエーテルのリン酸エステル、脂肪酸アミドエトキシ化物、脂肪アルコール−アルキレンオキシド付加物、およびアルキルフェノールポリグリコールエーテルがある。
非顔料系分散剤は、構造上、化学的変更によって有機顔料から誘導されず、かつ実質的な顔料特性を欠いている物質を意味する。これらの分散剤は、顔料を実際に調製している間、またはそうでなければしばしば顔料を着色すべき塗布媒体に混和する際に分散剤として加えるが、たとえば、ペイントまたは印刷インキを製造する場合、顔料を対応する結合剤中に分散させることによって加えるのである。これらは、重合体物質でよく、例を挙げれば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミン、ポリアクリラート、ポリイソシアナート、これらのブロック共重合体、対応する単量体の共重合体、または1クラスの重合体を別クラスの数種の単量体で改質したものがある。これらの重合体物質は、たとえばヒドロキシル、アミノ、イミノ、およびアンモニウム基などの極性アンカー基、カルボン酸およびカルボキシラート基、スルホン酸およびスルホナート基、またはリン酸およびホスホナート基を含み、芳香族の非顔料系物質で改質してもよい。さらに、非顔料系分散剤は、官能基によって化学的に改質された、有機顔料から誘導されていない芳香族の物質でもよい。非顔料系分散剤は、技術者等に知られており、場合によっては市販され(たとえば、Solsperse(登録商標)、Avecia;Disperbyk(登録商標)、Byk;Efka(登録商標)、Efka)、かつ/または文献に記載されている。原則として、記載のある他の何らかの物質を使用することも可能であるが、以下の文で表示できるだけのいくつかの種類を挙げると、たとえば、イソシアナートとアルコール、ジオールもしくはポリオール、アミノアルコールもしくはジアミン、またはポリアミンとの縮合生成物、ヒドロキシルカルボン酸重合体、オレフィン単量体もしくはビニル単量体とエチレン不飽和カルボン酸エステルとの共重合体、エチレン不飽和単量体のウレタン含有重合体、ウレタンで改質したポリエステル、ハロゲン化シアヌルをベースとした縮合生成物、ニトロキシル化合物含有重合体、ポリエステルアミド、改質ポリアミド、改質アクリル重合体、ポリエステルとアクリル重合体から生成した複合分散剤、リン酸エステル、トリアジンから誘導された重合体、改質ポリエーテル、または非顔料系芳香族物質から誘導された分散剤がある。これらの親構造は、多くの場合、たとえば官能基を有する別の物質との化学反応、または塩の形成によってさらに手を加えられる。
顔料系分散剤は、有機顔料の親構造から誘導され、かつその親構造を化学的に改質することによって調製された顔料分散剤を意味する。顔料系分散剤はその上、技術者等に知られており、場合によっては市販され、かつ/または文献に記載されている。これらの分散剤には、たとえば、サッカリン含有顔料分散剤、ピペリジル含有顔料分散剤、ナフタレンもしくはペリレンから誘導された顔料分散剤、メチレン基を介して顔料親構造に結合した官能基を有する顔料分散剤、重合体で化学的に改質した顔料親構造、スルホ酸基含有顔料分散剤、知られているスルホンアミド含有顔料分散剤、エーテル基含有顔料分散剤、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、もしくはカルボキサミド基を含有する顔料分散剤が含まれる。
本発明の顔料配合物は、好ましくは水性プレスケーキとして使用できるが、一般に、粉体コンシステンシーが易流動性である固体系、または顆粒を含む。
本発明によって実現される分散効果は、b)による顔料分散剤によってベース顔料の表面構造が変更されたことに由来すると想定される。したがって、ある範囲では、b)による顔料分散剤の効率、およびそれを加えて作製した顔料配合物の質は、ベース顔料製造プロセス中のどの時期にb)による顔料分散剤を加えるかに応じて決まる。b)による顔料分散剤を1種以上使用する場合、各分散剤を同時に加えても別の時期に加えてもよく、あるいはこれらを加える前に混合してもよい。
b)による顔料分散剤の効率は、その粒径および粒子形状、ならびに有効顔料表面の広さに応じて変わるとも言える。予想される塗布媒体だけに含まれるベース顔料にb)による顔料分散剤を加えると有利である。a)によるベース顔料の特性は、必ずしも顔料分散剤の量に一次比例的に向上しないので、b)による顔料分散剤の最適濃度は、予備的な距離測定試験によってその都度決定しなければならない。
本発明の顔料配合物は、1種または複数、好ましくは1、2、または3種のa)によるベース顔料と、1種または複数、好ましくは1または2種のb)による顔料分散剤の混合物を含んでいてよい。
本発明はまた、その製造プロセスの際に、(b)による顔料分散剤とa)によるベース顔料とを互いに混合し、またはこれらを互いに作用させることを含む、本発明の顔料配合物の製造方法も提供する。有機顔料の製造方法には、その合成;粉砕、混錬、または再沈殿によるによる微細化(fine division)および/もしくは分散、可能性として表面処理、およびプレスケーキとしての単離または乾燥顆粒もしくは粉末の形でのその単離が含まれる。たとえば、b)による顔料分散剤は、たとえば合成、微細化プロセス、表面処理、単離、乾燥、または微粉砕など、通例のプロセスのある1段階の前、最中、または後に加えればよい。たとえば、実際の合成の際にこれを加えれば、微粒子がもたらされるであろう。b)による顔料分散剤は、当然少量ずつ時間差で加えることもできる。
b)による顔料分散剤の添加は、たとえば塩を混錬する前もしくは最中、粗製顔料を乾式粉砕する前もしくは最中、または粗製顔料を湿式粉砕する前もしくは最中に、微細化プロセスの一部として実施する。
b)による顔料分散剤は、任意のpHの水性媒体もしくは水性有機媒体中、または有機媒質中のベース顔料に表面処理を施す前または後に加えることが適切であることもわかっている。
分散剤の遊離の酸と金属塩の反応、またはそれとアンモニウム化合物の反応によるb)による顔料分散剤でのレーキ形成と、本発明の顔料配合物の製造とを合体させることも可能である。たとえば、a)によるベース顔料の懸濁液に、遊離酸の形態だけのb)による顔料分散剤を加え、次いでa)によるベース顔料の存在下、金属塩またはアンモニウム化合物を加えることができる。別の考えられる変形は、b)による顔料分散剤の金属塩もしくはアンモニウム化合物でのレーキ形成または反応を単独に行って懸濁液を生成させ、この懸濁液を、b)によるベース顔料の懸濁液に加えることである。
b)による顔料分散剤を、水で好ましく湿らせた顔料プレスケーキに加え、乾燥する前に混和してもよく、この場合では、b)による顔料分散剤自体がプレスケーキとして存在してもよい。さらに考えられるのは、b)による顔料分散剤の粉末または顆粒とa)によるベース顔料の粉末または顆粒の乾燥混合物を作製すること、あるいは成分a)とb)を混合しながら粉砕または微粉砕を行うことである。
本発明の顔料配合物の傑出した着色性およびレオロジー性、特に抜群のレオロジー性、凝集安定性の高さ、透明性の高さ、易分散性、良好な光沢挙動、着色力の高さ、理想的な対上塗堅牢度および溶媒堅牢度、ならびに優れた耐候性は、特にペイントにおいて顕著である。この顔料配合物は、溶媒系でも水系でも使用できる。
本発明によって製造された顔料配合物を使用して、たとえばプラスチック、樹脂、ワニス、ペイント、または電子写真用トナーおよび現像剤といった天然または合成の高分子量有機材料に加え、筆記用、画用、塗装用インキを着色することができる。
記載した顔料配合物で着色してよい高分子量有機材料の例は、単独または混合物の、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロースなどのセルロースエーテルやセルロースエステル、天然樹脂、または付加重合樹脂や縮合樹脂、たとえばアミノ樹脂、特に尿素−ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリラート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステルなどのポリオレフィン、ゴム、カゼイン、シリコーン、ケイ素樹脂など、合成樹脂である。ここでは、上述の高分子量有機化合物が、プラスチックの塊、溶融物、紡糸液、ワニス、ペイント、または印刷インキのいずれであるかは重要でない。目的の使用次第であるが、本発明によって得られた顔料配合物は、ブレンドとして、または調製済みの調合物もしくは分散体の形で利用すると有利であることが判明している。本発明の顔料配合物は、着色用の高分子量有機材料に対して0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%の量を使用する。
本発明の顔料分散剤および顔料配合物は、たとえば、一成分もしくは二成分粉末トナー(一成分もしくは二成分現像剤とも呼ばれる)、磁気トナー、液体トナー、重合トナー、特殊トナーなど、電子写真用トナーおよび現像剤の着色剤としても適する(L.B.Scheinの「Electrophotography and Development Physics」、Springer Series in Electrophysics 14、Springer Verlag、第2版、1992年)。
典型的なトナー結合剤は、単独または組合せで、スチレン、スチレン−アクリラート、スチレン−ブタジエン、アクリラート、ポリエステル、およびフェノール−エポキシ樹脂、ポリスルホン、ポリウレタンに加え、ポリエチレンおよびポリプロピレンなど、付加重合樹脂、重付加樹脂、および縮合樹脂であり、これらは、電荷制御剤、ワックス、流動助剤など、さらなる構成成分を含んでもよく、これらの添加剤でその後改質してもよい。
さらに、本発明の顔料分散剤および顔料配合物は、粉体および粉体塗料材料、特に、たとえば金属製、木製、プラスチック製、ガラス製、セラミック製、コンクリート製、布材料製、紙製、またはゴム製の物品の表面をコーティングするのに使用される、摩擦電気もしくは界面動電的に噴霧可能な粉体塗料材料の着色剤としても適する(J.F.Hughes、「Electrostatics Powder Coating」、Research Studies、John Wiley & Sons、1984年)。
使用されている粉体塗料樹脂の典型的なものは、エポキシ樹脂、カルボキシル基やヒドロキシル基を含有するポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ならびに通例の硬化剤である。樹脂類の組合せも使用される。たとえば、エポキシ樹脂とカルボキシル基やヒドロキシル基を含有するポリエステル樹脂とを組み合わせて使用することがよくある。典型的な硬化剤成分は(樹脂系次第であるが)、たとえば酸無水物、イミダゾールに加え、ジシアンジアミドおよびその誘導体、ブロックトイソシアナート、ビスアシルウレタン、フェノール樹脂およびメラミン樹脂、イソシアヌル酸トリグリシジル、オキサゾリン、およびジカルボン酸である。
さらに、本発明の顔料分散剤および顔料配合物は、水性または非水性インクジェットインキ、およびホットメルト法に従って活用されるインキの着色剤としても適する。
さらに、本発明の顔料分散剤および顔料配合物は、加法および減法混色用カラーフィルタの着色剤としても適する。
塗布媒体だけに含まれるa)によるベース顔料にb)による顔料分散剤を加えることも、その逆も可能である。
したがって、本発明はさらに、本質的に、1種または複数の有機ベース顔料a)と、1種または複数のb)による顔料分散剤、前記の高分子量有機材料、特にワニスと、所望であれば界面活性剤および/もしくは他の通例の添加剤とを含む調製済み顔料調合物も提供する。ベース顔料とb)による顔料分散剤の総量は、たとえば調製済み顔料調合物の重量全体の0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%である。
塗装分野での顔料配合物の特性を評価するために、多数の知られているワニスから、ポリエステルワニス(PE)のアセト酪酸セルロースベースのものとメラミン樹脂ベースのもの、非水性分散体ベースのハイソリッドアクリル樹脂焼付けワニス(HS)、およびポリウレタンベースの水性ワニス(PUR)を選択した。
DIN 55986に従って、色の濃さおよび明度を決定した。分散後の練り顔料のレオロジー(練り顔料レオロジー)は、以下の5段階尺度、すなわち、
5 高流動性
4 液状
3 粘性
2 やや固体状
1 固体状
に基づいて視覚によって評価した。
練り顔料を希釈して最終顔料濃度とした後、ErichsenのRossmann viscospatula301型を使用して粘性を評価した。DIN 53221に従って対上塗堅牢度を決定した。以下の実施例では、各例の部および百分率は重量である。「min」は分である。
[実施例1a]
四つ口フラスコに250部のクロロスルホン酸を装入し、25部の1,4−ジケト−3,6−ジ(4−ビフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロールを導入し、温度が25℃を超えないような速度で溶解させる。次いで、19.6部の塩化チオニルを15分間かけて滴下し、混合物を15分間攪拌する。この溶液を、1400部の氷と200部の水から調製した1600部の氷水に15分間かけて滴下する。沈殿したスルホクロリドを濾過し、750部の冷水で洗浄する。四つ口フラスコに、70部の氷、70部の水、26.3部のβ−アラニン、および33%濃度の水性水酸化ナトリウム38.6部を装入し、0〜5℃でスルホクロリドプレスケーキを導入する。次いで、混合物を0〜5℃で1時間攪拌し、30分間で25℃に加熱し、25℃で30分間攪拌し、30分間で50℃に加熱し、50℃で30分間攪拌した。次いで、300部の水を加え、混合物を30分間で70℃に加熱し、70℃で30分間攪拌する。10%濃度の水性塩酸150.9部を用いてpHを2.0にする。生成物を濾過し、水で洗浄し、80℃で乾燥させた。これによって40.5部の顔料分散剤が得られる。
SOでのH NMRスペクトルは、7.5と8.2ppmの間に予想どおりの芳香環系のシグナルを示し、2.8および3.4ppmにはメチレン基2個の2本の強いシグナルを示す。この強度から算出したアミド化度sは、1.7である。水中でスルホクロリドを沸騰させると、加水分解によって遊離のスルホ酸が生成し(実施例1bを参照のこと)、質量分析によってこれが2個のスルホ酸基を含む、すなわちs+n=2であるので、計算するとn=0.3であることがわかる。
[実施例1b](置換度nの決定)
洗浄したスルホクロリドのプレスケーキを800部の水に導入し、沸騰温度で7時間攪拌する点が異なるが、実施例1a)で記載した手順を繰り返す。60℃の減圧下、蒸発によって懸濁液を濃縮する。質量分析は、この化合物がジスルホ酸であることを示している(置換度n=2、s=0)。
[実施例1c](比較実施例)
26.3部のβ−アラニン(0.29モル)の代わりに36.5部のタウリン(0.29モル)を使用する点が異なるが、実施例1a)で記載した手順を繰り返す。これによって44.5部の顔料分散剤が得られる。
SOでのH NMRスペクトルは、7.5と8.2ppmの間に予想どおりの芳香環系のシグナルを示し、3.4および3.6ppmにはメチレン基2個の2本の強いシグナルを示す。強度から算出したアミド化度sが1.7であるので、この顔料分散剤は、カルボン酸基の代わりにスルホン酸基がメチレン基に結合している点だけは異なるが、実施例1a)の分散剤に対応している。
[実施例1d]
260.8部のt−アミルアルコールから始め、17.1部のナトリウムを加える。次いで、混合物を加熱して沸騰させ、ナトリウムがすべて反応するまで攪拌する。混合物を98℃に冷却した後、53.7部の4−シアノビフェニルを2時間かけて導入し、39.3部のコハク酸ジイソプロピルを滴下する。次いで反応懸濁液を沸騰温度で4時間攪拌し、80℃に冷却する。受け器において、実施例1aのとおりに調製した5.7部の式(XX)の顔料分散剤を400部の水に懸濁させ、水酸化ナトリウム溶液を用いてpHを10.3に合わせ、顔料分散剤を溶解させる。次いで、18.5部の硫酸アルミニウム十八水和物を加え、混合物を0℃の水で800部にする。この受け器の中に温度80℃の反応懸濁液を投入して沈殿させ、続いて60部のt−アミルアルコールで洗浄する。懸濁液を加熱して沸騰させ、沸騰温度で0.5時間攪拌する。次いで蒸留によってアミルアルコールを除去する。この懸濁液を室温に冷却した後、400部のメタノールを加える。懸濁液を吸引濾過し、固体生成物をメタノール、次いで水で洗浄し、80℃で乾燥させる。これによって50部の顔料配合物が得られる。
この顔料配合物によって、PURワニスでは透明かつ強い色合いのコーティングができ、メタリックコーティングの着色は強く深くなる。
[比較実施例1e](対EP 224 445)
実施例1a)の式(XX)の顔料分散剤の代わりに実施例1b)のジスルホ酸を使用する点が異なるが、実施例1d)で記載した手順を繰り返す。ジスルホ酸に基づく顔料配合物によって、実施例1d)のとおりに生成させた顔料配合物に比べて隠ぺい効果がより顕著な、色の淡いPURワニスコーティングができ、したがってより劣っている。
[比較実施例1f](対US 5 698 618)
実施例1a)の式(XX)の顔料分散剤の代わりに実施例1c)の顔料分散剤を使用する点が異なるが、実施例1d)に記載した手順を繰り返す。
タウリンのスルホンアミドに基づくこの顔料配合物を実施例1d)の顔料配合物(β−アラニンのスルホンアミド)と比べると、HSワニスでは粘性が2倍高くなり(6.9sに対して13.1s)、一方PURワニスおよびPEワニスではコーティングの色が淡くなる。したがって、この顔料配合物は劣っており、本発明の顔料配合物ほど例外なく使用することができない。
[実施例2a]
四つ口フラスコに360部のクロロスルホン酸を装入し、30部の市販のキナクリドン顔料P.V.19を10分間かけて導入し、溶解させる。次いで、溶液を100℃に加熱し、4時間100℃で攪拌する。これが75℃に冷えた後、29.8部の塩化チオニルを25分間かけて滴下し、次いでこの溶液を85℃で2時間攪拌する。溶液を室温に冷却し、1640部の氷と200部の水から調製した1840部の氷水に滴下する。沈殿したスルホクロリドを濾過する。四つ口フラスコに、500部の氷、500部の水、純度98%のβ−アラニン90.9部、および33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液133.3部を装入し、0〜5℃でスルホクロリドプレスケーキを導入する。次いで混合物を0〜5℃で1時間攪拌し、30分間で25℃に温め、25℃で終夜攪拌し、30分間で50℃に加熱し、50℃で30分間攪拌し、30分間で70℃に加熱し、70℃で30分間攪拌する。10%濃度の水性塩酸563.6部を用いてpHを1.8にする。生成物を濾過し、1500部の水に懸濁させ、濾過し、305部の10%濃度の塩酸中に懸濁させ、再度濾過し、80℃の減圧下で乾燥させる。これによって49.8部の顔料分散剤が得られる。
SOでのH NMRスペクトルは、9.2、9.1、8.2、および8.0ppmに予想どおりの芳香環系のシグナルを示し、3.3および2.8ppmにはメチレン基2個の2本の強いシグナルを示す。強度から算出した置換度は1.8である。
[実施例2b]
実施例2a)からの式(XXI)の顔料分散剤1.3部を100部の水に懸濁させ、33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を使用してpHを10.8にする。次いで、10部の硫酸アルミニウム十八水和物を加える。21.4%の水で湿らせた、市販のキナクリドン顔料P.R.122のプレスケーキ116.7部を383.3部の水に懸濁させた懸濁液に、この懸濁液を加える。混合物を加熱して沸騰させ、還流させながら1時間攪拌する。室温に冷却した後、これを濾過し、水で洗浄し、80℃で乾燥させる。これによって25.7部の顔料分散剤が得られる。
PURワニスでは、この顔料配合物によって透明、きれい、かつ強い色合いのコーティングができ、メタリックコーティングは、強く着色され、かつ鮮やかになり、上塗り堅牢度に優れ、レオロジー評価は5である。
[実施例3a]
四つ口フラスコに350部のクロロスルホン酸を装入し、85部の塩化ビニルを加える。次いで、50部のジオキサジン顔料P.V.23を10分間かけて導入し、溶解させる。溶液を室温で19時間攪拌する。この溶液を、1920部の氷と200部の水から調製した2120部の氷水に加える。沈殿したスルホクロリドを濾過し、750部の冷水で洗浄する。四つ口フラスコに、250部の氷、250部の水、純度98%のβ−アラニン40.9部、および33%濃度の水酸化ナトリウム溶液60.0部を装入し、0〜50℃のスルホクロリドプレスケーキを導入する。次いで混合物を0〜5℃で1時間攪拌し、30分間で25℃に温め、25℃で終夜攪拌し、30分間で50℃に温め、50℃で30分間攪拌し、30分間で70℃に加熱し、70℃で30分間攪拌する。10%濃度の水性塩酸232.6部を用いてpHを1.9にする。生成物を濾過し、1500部の水に2度懸濁させ、濾過し、10%濃度の水性塩酸462部に懸濁させ、再度濾過し、80℃の減圧下で乾燥させる。これによって69.3部の顔料分散剤が得られる。
元素分析では、硫黄が7.4%という結果が得られ、置換度sが2.1であることに一致する。
[実施例3b]
実施例3a)からの式(XXII)の顔料分散剤2.5部を100部の水に懸濁させ、33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを11.1にする。次いで、純度98%の塩化カルシウム5.1部を100部の水に溶かした溶液に加える。441.9部の水と、43%の水で湿らせた、市販のジオキサジン顔料P.V.23のプレスケーキ58.2部とから調製した顔料懸濁液に、この顔料分散剤懸濁液を加える。混合物を加熱して沸騰させ、還流させながら1時間攪拌する。室温に冷却した後、これを濾過し、水で洗浄し、80℃で乾燥させる。これによって26.7部の顔料配合物が得られる。
PURワニスでは、この顔料配合物によって透明かつ強い色合いのコーティングが得られ、メタリック顔料は、強く深く着色される。上塗り堅牢度は優れている。
[実施例4a]
四つ口フラスコに372.8部のクロロスルホン酸を装入し、57.6部の銅フタロシアニンP.Blue15の粗製顔料を導入し、溶解させる。次いで、溶液を80℃に加熱し、80℃で4時間攪拌する。これが75℃に冷えた後、53.6部の塩化チオニルを75℃で30分間かけて滴下する。次いでこの溶液を85℃に加熱し、85℃で2時間攪拌する。室温に冷えた後、この溶液を、1842部の氷と200部の水から調製した2042部の氷水に滴下する。沈殿したスルホクロリドを濾過し、750部の冷水で洗浄する。四つ口フラスコに375部の氷、375部の水、純度98%のβ−アラニン45.5部、および33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液66.7部を装入し、0〜5℃でスルホクロリドプレスケーキを導入する。次いで、混合物を0〜5℃で1時間攪拌し、30分間で25℃に温め、25℃で30分間攪拌し、30分間で50℃に加熱し、50℃で30分間攪拌し、30分間で70℃に加熱し、70℃で30分間攪拌する。10%濃度の水性塩酸371.7部を用いてpHを1.9に合わせる。生成物を濾過し、水で洗浄し、80℃で乾燥させる。これによって61部の顔料分散剤が得られる。
元素分析では、硫黄2.8%および炭素60.9%という結果が得られた。これは、置換度sが0.6であることに一致する。
[実施例4b](微細化CuPc)
市販のテトラクロロ銅フタロシアニン顔料P.Blue15:1 200部を、96%濃度の硫酸2000部に溶解させる。この溶液を、5200部の氷と24000部の水の混合物中に25分間かけて注ぐ。この顔料懸濁液を濾過し、水で洗浄する。これによって濃度20.5%の水性顔料プレスケーキ989.6部が得られるので、これを各329.8部の顔料プレスケーキ3個分に分ける。この顔料プレスケーキの1個分を1087.7部の水に懸濁させ、33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を用いて懸濁液のpHを9.5に合わせ、2部のC12アルコールを加える。この懸濁液を加圧しながら130℃で1時間攪拌する。他の2個分でも同じ手順を行う。3つの懸濁液を合わせ、濾過し、洗浄する。これによって濃度22.8%の水性顔料プレスケーキ858部が得られる。
この顔料プレスケーキ100部を80℃で乾燥させると、22.8部の乾燥顔料が得られる。
[実施例4c]
実施例4b)で作製した22.8%の顔料プレスケーキ103.3部を、366.8部の水に懸濁させる。33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを8.3にし、次いでこの懸濁液を60℃に加熱する。
実施例4a)からの式(XXIII)の顔料分散剤2.4部を200部の水に懸濁させ、33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを10.8に合わせ、次いで20部の硫酸アルミニウム水十八和物を加える。顔料懸濁液にこの混合物を加えるが、その温度は60℃とする。得られた混合物を60℃で30分間攪拌し、次いで濾過し、固体の生成物を水で洗浄し、80℃で乾燥させる。これによって25.5部の顔料配合物が得られる。
PURワニスでは、この顔料配合物によって透明で強い色合いのコーティングが得られ、メタリックコーティングは強く深く着色される。実施例4bで調製した、顔料分散剤を含まない乾燥顔料からできたコーティングと比べて、色がずっと強く、メタリックコーティングは著しく鮮やかになる。
[実施例5a]
四つ口フラスコに250部のクロロスルホン酸を装入し、25部の1,4−ジケト−3,6−ジ(4−ビフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロールを導入し、温度が25℃を超えないような速度で溶解させる。次いで、19.6部の塩化チオニルを15分間かけて滴下し、混合物を15分間攪拌する。この溶液を、1400部の氷と200部の水から調製した1600部の氷水に15分間かけて滴下する。沈殿したスルホクロリドを濾過し、750部の冷水で洗浄する。四つ口フラスコに、250部の氷、250部の水、38.4部の6−アミノカプロン酸、および38.6部の水性水酸化ナトリウムを装入し、0〜5℃でスルホクロリドプレスケーキを導入する。次いで、混合物を0〜50℃で1時間攪拌し、30分間で25℃に加熱し、25℃で30分間攪拌し、30分間で50℃に加熱し、50℃で30分間攪拌し、30分間で70℃に加熱し、70℃で30分間攪拌する。10%濃度の水性塩酸163.8部を用いてpHを1.8にする。生成物を濾過し、水で洗浄し、80℃で乾燥させる。これによって42.1部の顔料分散剤が得られる。
SOでのH NMRスペクトルは、7.6と7.9ppmの間に予想どおりの芳香環系のシグナルを示し、1.1、1.4、2.5、および3.1ppmの4本のシグナルでは、1.4ppmのシグナルの強度が他の3本の脂肪族シグナルの2倍であり、5個のメチレン基を示す。この強度から算出したアミド化度sは、約1.7である。実施例1bに従うと、このスルホクロリド化で2個のスルホン酸基が導入されている、すなわち、s+n=2であり、計算するとn=約0.3である。
[実施例5d]
市販のアントラキノン顔料P.R.177 40部と実施例5aに従って調製した式(XXIV)の顔料分散剤2部を混合して、顔料配合物にする。PEワニスでは、この顔料配合物によって強く着色されたコーティングが得られ、メタリックコーティングは、色付きが強く、鮮やかになる。
[実施例6a]
四つ口フラスコに360部のクロロスルホン酸を装入し、市販のキナクリドン顔料P.V.19 30部を10分間かけて導入し、溶解させる。次いで溶液を100℃に加熱し、100℃で4時間攪拌する。これが75℃に冷えた後、29.8部の塩化チオニルを25分間かけて滴下し、次いで溶液を85℃で2時間攪拌する。この溶液を室温に冷却し、1600部の氷と200部の水から調製した1800部の氷水に滴下する。沈殿したスルホクロリドを濾過する。四つ口フラスコに、500部の氷、500部の水、138.6部の4−アミノ安息香酸、および33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液133.3部を装入し、0〜5℃でスルホクロリドプレスケーキを導入する。次いで、混合物を0〜5℃で1時間攪拌し、30分間で25℃に温め、25℃で終夜攪拌し、30分間で50℃に加熱し、50℃で30分間攪拌し、30分間で70℃に加熱し、70℃で30分間攪拌し、30分間で90℃に加熱し、90℃で30分間攪拌するが、33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液約175部を加えることによって、この温度プログラム間のpHを>10に保つ。10%濃度の水性塩酸728.8部を用いてpHを1.8にする。生成物を濾過し、400部の10%濃度の水性塩酸中に懸濁させ、濾過し、80℃の減圧下で乾燥させる。これによって61.8部の顔料分散剤が得られる。
SOでのH NMRスペクトルは、9.2、8.95、8.15、7.9、7.75、7.3、および7.0ppmに予想どおりの芳香環系のシグナルを示す。その強度から算出した置換度は、約1.5である。
[実施例6b]
実施例6a)のように調製した式(XXV)の顔料分散剤4部と市販のキナクリドン顔料P.R.122 40部を混合して、顔料配合物にする。
PURワニスでは、この顔料配合物によって、混合物に使用した市販のキナクリドン顔料P.R.122よりも透明で、色付きが強く、かつきれいなコーティングが得られ、メタリックコーティングは、色が強く、鮮やかになる。HSおよびPEワニスでも、より鮮やか、かつより強く色付いたメタリックコーティングが得られる。HSワニスでは、この顔料分散剤によって粘性が低下し(4.7sに対して1.5s)、一方で光沢が増す(47に対して62)。PEワニスでも粘性が低下する(5.0sに対して2.9s)。
[実施例7a]
四つ口フラスコに372.8部のクロロスルホン酸を装入し、銅フタロシアニンP.Blue15の粗製顔料57.6部を導入し、溶解させる。次いで溶液を95℃に加熱し、95℃で4時間攪拌する。これが75℃に冷えた後、75℃で25分間かけて53.6部の塩化チオニルを滴下する。次いで溶液を85℃に加熱し、85℃で2時間攪拌する。T<40℃に冷えた後、この溶液を、1850部の氷と200部の水から調製した2050部の氷水に滴下する。沈殿したスルホクロリドを濾過し、750部の冷水で洗浄する。四つ口フラスコに、375部の氷、375部の水、純度98%のβ−アラニン54.6部、および33%濃度の水酸化ナトリウム水溶液80部を装入し、0〜50℃でスルホクロリドプレスケーキを導入する。次いで、混合物を0〜5℃で1時間攪拌し、30分間で25℃に温め、25℃で30分間攪拌し、30分間で50℃に加熱し、50℃で30分間攪拌し、30分間で70℃に加熱し、70℃で30分間攪拌する。10%濃度の水性塩酸404.9部を用いてpHを1.9に合わせる。生成物を濾過し、水で洗浄し、80℃で乾燥させる。これによって71.4部の顔料配合物が得られる。
元素分析では、硫黄5.6%および窒素16.8%という結果が得られ、これは置換度sが約1.4であることと一致する。
[実施例7b]
粉にした市販の銅フタロシアニンP.Blue15の粗製顔料を、pHが>12の50%イソブタノール中、12重量%の実施例7aのとおりに調製した式(XXVI)の顔料分散剤と共に攪拌することによって調製し、この配合物を、圧力をかけながら130℃で攪拌する。冷却した後、蒸留によってイソブタノールを除去し、顔料配合物を単離し、乾燥させる。
ニトロセルロース印刷インキワニスでは、この顔料配合物によって、強い色合いの、赤みを帯びた透明な印刷が得られ、アルキド−メラミンワニス系では、強い色合いの、透明、かつ光沢のある、上塗り堅牢度に優れたコーティングが得られる。

Claims (11)

  1. 一般式(I)
    [式中、Qは、ペリノン、キナクリドン、キナクリドンキノン、アンサンスロン、インダンスロン、ジオキサジン、ジケトピロロピロール、インジゴ、チオインジゴ、チアジンインジゴ、イソインドリン、イソインドリノン、ピランスロン、イソビオランスロン、フラバンスロン、またはアントラピリミジン顔料の群からの有機顔料の基であり、
    sは、1〜5の数字であり、
    nは、0〜4の数字であり、
    sとnの合計は、1〜5であり、
    は、1〜20個の炭素原子を有する、二価の分枝もしくは非分枝の、飽和もしくは不飽和脂肪族炭化水素基;C〜Cシクロアルキレン基;または1、2、もしくは3個の芳香環を有する二価の芳香族基であって、その環同士が縮合した形になることも、化学結合によって結合することも可能であるもの;またはO、N、およびSの群からの1、2、3、もしくは4個のヘテロ原子を含む1、2、もしくは3個の環を有する複素環基;またははこれらの組合せであり;前述の炭化水素、シクロアルキレン、芳香族およびヘテロ芳香族基は、OH、CN、F、Cl、Br、NO、CF、C〜Cアルコキシ、S−C〜C−アルキル、NHCONH、NHC(NH)NH、NHCO−C〜C−アルキル、C〜Cアルキル、COOR20、CONR2021、NR2021、SO20、またはSO−NR2021の群からの1、2、3、もしくは4個の置換基で置換されることが可能であり、R20およびR21は、同一または異なり、水素、フェニル、またはC〜C−アルキルであり、
    は、水素、HRまたはR−COOであり、
    およびGは、互いに独立に、H、または化学元素周期系の典型元素の1〜5族、または遷移元素の1もしくは2族または4〜8族からの金属カチオンMm+の等価物Mm+/mであって、mが1、2、もしくは3であるもの、または
    アンモニウムイオンN101112であり、
    置換基R、R10、R11、およびR12は、互いに独立に、それぞれ水素原子、C〜C30−アルキル、C〜C30−アルケニル、C〜C30シクロアルキル、フェニル、(C〜C)−アルキル−フェニル、(C〜C)−アルキレン−フェニル、または式−[CH(R80)−CH(R80)−O]k−H(式中、kは1〜30の数字であり、2個の基R80は、互いに独立に、水素、C〜C−アルキル、またはkが>1の場合これらの組合せである)の(ポリ)アルキレンオキシ基であり、
    アルキル、アルケニル、シクロアルキル、フェニル、またはアルキルフェニルのR、R10、R11および/またはR12は、アミノ、ヒドロキシル、および/またはカルボキシルで置換されていてよく、
    または置換基RおよびR10は、第四級窒素と合同で、O、S、およびNからなる群からの更なるヘテロ原子を所望であれば含む5〜7員の飽和環系を形成することができ、
    または置換基R、R10、およびR11は、第四級窒素元素と合同で、O、S、およびNからなる群からの更なるヘテロ原子を所望であれば含み、かつ所望であれば追加の環が縮合していてもよい5〜7員の芳香環系を形成することができ、
    あるいはEおよび/またはGは、次式(Ia)
    [式中、R15、R16、R17、およびR18は、互いに独立に、水素、または式−[CH(R80)−CH(R80)O]k−H(式中、kは1〜30の数字であり、2個の基R80は、互いに独立に、水素、C〜C−アルキル、またはkが>1である場合これらの組合せである)の(ポリ)アルキレンオキシ基であり、
    qは、1〜10の数字であり、
    pは、1〜5の数字であり、pは≦q+1であり、
    Tは、分枝もしくは非分枝C〜C−アルキレン基であり、またはqが>1である場合、Tは分枝もしくは非分枝C〜C−アルキレン基の組合せでもよい]のアンモニウムイオンを定義する]の顔料分散剤。
  2. sが1〜3の数字であり、nが0〜2の数字であり、nとsの合計が1〜3の数であることを特徴とする請求項1に記載の顔料分散剤。
  3. が分枝もしくは非分枝のC〜C10−アルキレン基、またはフェニレン基であることを特徴とする請求項1または2に記載の顔料分散剤。
  4. が水素またはC〜C−アルキルであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の顔料分散剤。
  5. およびGが定義HまたはNaを有し、あるいは同義語Mm+/mである場合、金属カチオンMm+が定義Ca2+、Sr2+、Ba2+、またはAl3+を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の顔料分散剤。
  6. ペリノン、キナクリドン、キナクリドンキノン、アンサンスロン、インダンスロン、ジオキサジン、ジケトピロロピロール、インジゴ、チオインジゴ、チアジンインジゴ、イソインドリン、イソインドリノン、ピランスロン、イソビオランスロン、フラバンスロン、またはアントラピリミジン顔料の群からの有機顔料をクロロスルホン化し、得られたスルホクロリドと次式(V)
    のアミノカルボン酸を反応させ、所望であれば、遊離の酸と、アンモニウム塩またはGもしくはEに基づく金属塩とを反応させることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の顔料分散剤の調製方法。
  7. a)少なくとも1種の有機ベース顔料と、
    b)少なくとも1種の次式(II)
    [式中、Qは、フタロシアニン、アゾ、ベンズイミダゾロン、ジスアゾ縮合体、ペリノン、キナクリドン、キナクリドンキノン、アンサンスロン、インダンスロン、ジオキサジン、ジケトピロロピロール、インジゴ、チオインジゴ、チアジンインジゴ、イソインドリン、イソインドリノン、ピランスロン、イソビオランスロン、フラバンスロン、またはアントラピリミジン顔料の群からの有機顔料の基であり、
    s、n、R、R、E、およびGは、請求項1で述べた定義を有する]の顔料分散剤がその中に存在することを特徴とする顔料配合物。
  8. a)による顔料が、ペリレン、ペリノン、キナクリドン、キナクリドンキノン、アントラキノン、アンサンスロン、ベンズイミダゾロン、ジスアゾ縮合体、アゾ、インダンスロン、フタロシアニン、トリアリールカルボニウム、ジオキサジン、アミノアントラキノン、ジケトピロロピロール、インジゴ、チオインジゴ、チアジンインジゴ、イソインドリン、イソインドリノン、ピランスロン、イソビオランスロン、フラバンスロン、アントラピリミジン顔料、もしくはピグメントブラック;またはこれらの混晶もしくは混合物であることを特徴とする請求項7に記載の顔料配合物。
  9. 本質的に、
    a)50〜99.9重量%の少なくとも1種のa)の有機顔料と、
    b)0.1〜25重量%の少なくとも1種の式(II)の顔料分散剤と、
    c)0〜25重量%の補助剤とからなり、それぞれの成分の率が配合物全体の重量(100重量%)に対するものである請求項7または8に記載の顔料配合物。
  10. 顔料または顔料分散剤の調製プロセスの際、b)による顔料分散剤、a)による顔料、および使用するなら成分c)を互いに混合し、または互いに作用させることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載の顔料配合物の製造方法。
  11. 請求項7から9のいずれか一項に記載の顔料配合物の、天然または合成の高分子量有機材料、特にプラスチック、樹脂、ワニス、ペイント、電子写真用トナー、および現像剤に加え、インキおよび印刷インキを着色するための使用。
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