JPH0829777A - カラーフィルタ、その製造方法、及びカラーフィルタを備えた液晶パネル - Google Patents

カラーフィルタ、その製造方法、及びカラーフィルタを備えた液晶パネル

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JPH0829777A
JPH0829777A JP16708494A JP16708494A JPH0829777A JP H0829777 A JPH0829777 A JP H0829777A JP 16708494 A JP16708494 A JP 16708494A JP 16708494 A JP16708494 A JP 16708494A JP H0829777 A JPH0829777 A JP H0829777A
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ink
color filter
dye
substrate
liquid crystal
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JP16708494A
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Takeshi Sakaeda
毅 栄田
Takeshi Miyazaki
健 宮▲崎▼
Katsuhiro Shirota
勝浩 城田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット方式でカラーフィルタの画素
を形成するに当り、画素の位置精度、透明性、にじみ、
耐光性を高める。 【構成】 ブルーインク中に下記一般式(1) 【化1】 (但し、ZnPcは亜鉛フタロシアニンを、 K=1又は2 m=0又は1 n=1又は2 かつ、2k+m+n4 【化2】 p=1又は2 q=1、2、又は3 r=1、2、又は3 M:アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウ
ムを示す。で示される染料を少なくとも含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーテレビ、パーソナ
ルコンピューター等に使用されているカラー液晶ディス
プレイのカラーフイルタ製造方法等に関し、更に詳述す
れば、インクジェット記録技術を利用したカラーフィル
タの製造方法、その製造方法によって製造されるカラー
フィルタ、及び同フィルタを組込んだ液晶パネルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタはカラー液晶ディスプレ
イの重要な構成部品で、このフィルタは透明基板上に赤
(R)、緑(G)、青(B)の三原色からなる画素を繰
返して多数配列した構造をしている。
【0003】近年パーソナルコンピューターの発達、特
に携帯用のパーソナルコンピューターの発達にともな
い、液晶ディスプレイ、特にカラー液晶ディスプレイの
需要が増加する傾向にある。しかしながら更なる普及の
ためにはコストダウンが必要であり、特にコスト的に比
重の高いカラーフィルタのコストダウンに対する要求が
高まっている。
【0004】従来から、カラーフィルタの要求特性を満
足しつつ上記要求に応えるべく種々のフィルタの製造方
法が試みられているが、いまだ全ての要求性能を満足す
る方法は確立されていないのが現状である。
【0005】以下にカラーフィルタの代表的な製造方法
を説明する。
【0006】もっとも多く用いられている第1の方法が
染色法である。染色法は、染色用の材料である水溶性の
高分子材料に感光剤を添加して感光化したものを用い
て、これをフォトリソグラフィー工程により透明支持体
上に所望の形状にパターニングした後、得られたパター
ンを染色浴に浸漬し着色パターンを得る。これを3回繰
り返してR,G,Bのカラーフィルタを形成する。
【0007】次に多く用いられている第2の方法は顔料
分散法であり、近年染色法に取って変わりつつある。こ
の方法は、まず基板上に顔料を分散した感光性樹脂層を
形成し、これをパターニングすることにより単色のパタ
ーンを得る。さらにこの工程を3回繰り返すことによ
り、R,G,Bの3色のカラーフィルタを形成する。
【0008】第3の方法として電着法がある。この方法
はまず基板上に透明電極をパターニングする。次に顔
料,樹脂,電解液等の入った電着塗装液に浸漬し、第1
の色を電着する。この工程を3回繰り返してR,G,B
のカラーフィルタ層を形成し、最後に焼成することによ
りカラーフィルタを形成する。
【0009】第4の方法として印刷法がある。この方法
は、熱硬化性樹脂に顔料を分散させた塗料を、繰り返し
印刷により3色R,G,Bを塗り分けた後、着色層であ
る樹脂を加熱硬化させ着色層を形成してカラーフィルタ
を形成する。
【0010】又各方法とも着色層の上に保護層に形成す
るのが一般的である。
【0011】これらの方法に共通していることは、R,
G,Bを形成するために同一工程を3回要することであ
り、これは必然的にコストを高くする。又工程が多けれ
ば多いほど歩留りが低下するという問題も有している。
【0012】その上、第3の電着による方法では、形成
可能なパターン形成が限定されるために、現状の技術で
はTFTカラーには適用できない。更に、第4の方法に
おいては解像性、平滑性が悪いという欠点があり、ファ
インピッチのパターンが形成できない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】これらの欠点を改良す
るために、インクジェット方式を用いたカラーフィルタ
の製造方法が提案されている(特開昭59−7520
5、特開昭63−235901、特開平1−21730
2、特開平4−123005など)。
【0014】これらは前記の方法と異なり、R,G,B
の各色素を含有する着色液(以下インク)をフィルタ基
板にノズルより噴射し、該インクをフィルタ基板上で乾
燥させて画素を形成させるものである。該方法によれば
R,G,Bの各着色層の形成を一度に行なうことがで
き、更にインクの使用量にも無駄が生じないため、大幅
な生産性の向上、コストダウン等の効果を得ることがで
きる。
【0015】しかしながら従来のインクジェット方式に
よるカラーフィルタ作成方法では、使用されている染料
が必ずしもインクジェット方式に好適なものばかりでは
ない等の理由から、下記の要求特性の全てを満足するも
のは無く、このため問題の早急な解決法の確立が望まれ
ている。
【0016】インクジェットヘッドより噴射した際の
インク滴の着弾点精度 着色部(画素)の透明性 着色部(画素)のにじみ 着色部(画素)の耐光性 本発明は上記問題を解決するためになされたもので、そ
の目的とするところは、上記要求特性を全て満足するカ
ラーフィルタ、その製造方法、及び同カラーフィルタを
備えた液晶パネルを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基板上にインクジェット記録方式によって
インクを付与することにより、基板上に複数の着色され
た画素を配列してなるカラーフィルタの製造方法におい
て、前記インクが下記一般式(1)
【0018】
【化2】 で示される染料を少なくとも含有してなることを特徴と
するカラーフィルタの製造方法を提案するもので、イン
ク中の染料濃度が0.1〜15重量%であること、イン
クが沸点150〜250℃の溶媒を5〜50重量%含む
ものであること、基板が、透明支持体上にインク受容層
を形成してなるものであること、受容層を形成する材料
が少なくとも水溶性アクリルモノマー単位を含むポリマ
ーであること、受容層を形成する材料が少なくともセル
ロース系水溶性ポリマーを含むものであることを含む。
【0019】また、本発明は上記のいずれかの方法によ
って製造したカラーフィルタである。
【0020】更に本発明は、上記のカラーフィルタと、
これと対向して配設したパネル基板と、前記カラーフィ
ルタとパネル基板との間に封入された液晶組成物とを少
なくとも有することを特徴とする液晶パネルである。
【0021】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。
【0022】図1は本発明における液晶用カラーフィル
タの製造方法を示したものであり、本発明の液晶用カラ
ーフィルタの構成の1例が示されている。
【0023】本発明においては、基板として一般にガラ
ス基板が用いられるが、液晶用カラーフィルタとしての
透明性、機械的強度等の必要特性を有するものであれば
ガラス基板に限定されるものではない。
【0024】図1(a)は、ブラックマトリクス2が形
成されたガラス基板1を示したものである。ブラックマ
トリクスの形成方法としては、基板上に直接設ける場合
は、スパッタもしくは蒸着により金属薄膜を形成し、フ
ォトリソ工程によりパターニングする方法を、また、樹
脂組成物上に設ける場合は、一般的なフォトリソ工程に
よるパターニングの方法が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。まず、ブラックマトリクス2の形
成された基板1上に硬化可能な樹脂組成物を含む層を形
成し、これを硬化させることにより、基板1上にインク
受容層3を形成する(図1(b))。
【0025】インク受容層3を形成する材料としては公
知のものが使用でき、例えば、耐熱性等を考慮すると、
アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、イミド系樹脂が好適
であり、更に水性インク吸収性を考慮すると、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセ
ルロース系水溶性ポリマーを含むものが好ましい。他に
も、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルアセタール、ポリウレタン、カルボキシメチル
セルロース、ポリエステル等のものや、アルブミン、ゼ
ラチン、カゼイン、でんぷん、カチオン化でんぷん、ア
ラビアゴム、アルギン酸ソーダ等の天然樹脂を挙げるこ
とができる。
【0026】中でも、上記の耐熱性、インク吸収性だけ
でなく、前述した着色部の透明性、にじみ、染料の耐光
性等をも考慮すると、ヒドロキシプロピルセルロースと
メチロール化メラミンとの混合物、或は、以下の構造単
位(2)からなる単量体の単独及び/又は他のビニル系
単量体との共重合体を少なくとも含む化合物を硬化させ
たものが好ましい。
【0027】
【化3】 また、上記受容層3には必要に応じて、各種添加剤を含
んでもよい。添加剤の具体的な一例としては各種界面活
性剤、染料固着剤(耐水化剤)、消泡剤、酸化防止剤、
蛍光増白剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘度調整剤、pH
調整剤、防カビ剤、可塑剤が挙げられる。これらの添加
剤については従来公知の化合物から目的に応じて任意に
選択すればよい。
【0028】上記インク受容層の形成方法としては、ス
ピンコート、ロールコート、バーコート、スプレーコー
ト、ディップコート等の方法を用いることができる。
【0029】さらに、必要に応じてプリベークを行なっ
た後、インクジェット方式により本発明において定義さ
れる前記一般式(1)で示される染料を含むR,G,B
の各色インクを用いて着色する(図1(c))。着色に
用いるインクとしては、一般式(1)で示される染料以
外のものは染料系、顔料系のいずれも用いることがで
き、また、液状インク、ソリッドインク共に使用可能で
あるが、とくに本発明の場合には、水性インクの場合に
おいても非常に好適である。
【0030】なお、図1中、4はインクジェットヘッ
ド、5は受容層に着弾したインクである。
【0031】本発明においては、インクに用いる染料と
して下記一般式(1)で示される染料を含むことによ
り、後述するような好ましい効果が発揮できるものであ
る。
【0032】
【化4】 具体的には、表1に記載される染料が好ましい。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】 インクジェット方式としては、エネルギー発生素子とし
て電気熱変換体を用いたバブルジェットタイプ、あるい
は圧電素子を用いたピエゾジェットタイプ等が使用可能
であり、着色面積および着色パターンは任意に設定する
ことができる。ここで、図2を用いてインクジェット法
にて本発明のインクを噴射し画素を形成するための好ま
しい方法について述べる。
【0035】図2はインクジェット法にてカラーフィル
タの着色部を描画する装置の構成を示すブロック図であ
る。図2において、CPU2はヘッド駆動回路22を介
してインクジェット23が接続されている。さらにCP
U21にはプログラムメモリ24内の制御プログラム情
報が入力される。CPU21はインクジェットヘッド2
3を所定の位置まで移動させ(不図示)、ガラス基板2
5上の所望の画素位置をインクジェットヘッドの下方に
もたらし、その位置に所望の色のインク液滴26を噴射
して着色する。これを基板25上の全画素位置に対して
行うことによりカラーフィルタを製造するものである。
【0036】ここで特に要求される特性としては、イン
クジェットヘッドに設けられたノズルより噴射されたイ
ンク液滴の着弾点精度である。この着弾点精度が悪い場
合、即ちインク液滴の着弾した位置が目的の位置とずれ
ていると、隣接した画素(或はインク液滴)との混色に
よる色調の変化といった問題や、光透過部がインク液滴
で覆われていない部分で発生する所謂白ぬけ(透明部分
からの光もれ)といった問題が発生してしまう。
【0037】着弾点精度を悪くする原因としては、以下
の2項目を挙げることができる。
【0038】a)ヘッドオリフィス表面でのインクの不
均一濡れ b)ノズル先端部でのインクの増粘現象 第一の原因a)としては、インクが噴射ヘッドのノズル
が並んだオリフィス端面で不均一に漏れることにより、
インクの吐出方向が不規則に変化してしまうことが挙げ
られる。
【0039】本発明者らは鋭意研究の結果、この現象は
特に固体表面への吸着性の高い染料をインクの着色剤と
して使用すると、上述したインクがオリフィス端面を不
均一に濡らしてしまう現象を頻発するようになり、その
結果、着弾点精度が低下することを発見した。一般に、
従来のカラーフィルタ用染料は基板表面へ速やかに染着
するような分子設計となっているが、その反面で上述し
たオリフィス端面への染料吸着性も高いため、着弾点精
度を著しく低下させるものが多かった。
【0040】着弾点精度を低下させる第二の原因b)と
しては、ノズル先端部でのインクの増粘現象が挙げられ
る。ノズル先端部で水や低沸点溶媒等の蒸発につれてイ
ンク粘度は上昇するが、染料の中には著しくこの傾向が
高いものがある。ノズル先端でこのような粘度上昇が生
じると、インクの吐出が正常に行なわれなくなり、その
結果上記と同様に着弾点精度の低下をきたしてしまうた
め好ましくない。本発明に係る染料を含有するインク組
成物は前述のような着弾点精度の低下を発生させること
がなく、好ましいものである。
【0041】更に、好ましいカラーフィルタを製造する
ためには、前記〜の課題も解決する必要がある。こ
の点に付、以下説明する。
【0042】図3はインクジェット法による画素(着色
部)の形成過程を示す。従来方法と大きく異なる点は、
染料濃度の高いインクをカラーフィルタ基板表面の画素
形成部のみに選択的に付着させ、その後、インク中の水
及び有機溶媒を蒸発させて画素を形成させるところにあ
る。従って、使用する染料によっては、インク中に含有
される水及び溶媒が蒸発する際に、染料が基板表面で結
晶化する結果、透明性が低下してしまう場合があり、ま
た、微量の蒸発しきれなかった溶媒が残存すると経時的
に画素を形成している染料がマイグレートすることによ
るにじみが発生する場合もある。また画素中の溶媒の残
存は、染料によっては熱分解等による活性酸素等の影響
で耐光性低下の原因になる場合もある。しかしながら、
一般式(1)で示される本発明に係る染料を含有するイ
ンクを用いることにより何れも良好な結果を得ることが
できる。
【0043】これらの染料化合物のインク中に含有され
る量としては、0.1〜15%、好ましくは1〜10
%、より好ましくは、2〜8%の範囲である。
【0044】本発明の目的をより効果的に達成するため
に、インク溶媒として水と、以下のような特徴をもつ水
溶性有機溶剤とを用いることが好ましい。即ち、 好ましくは沸点150℃〜250℃の溶媒が、5〜50
% より好ましくは沸点180℃〜230℃の溶媒が、5〜
50% 且つ、 好ましくは沸点250℃以上の溶媒が30%以下 より好ましくは沸点230℃以上の溶媒が20%以下で
ある。
【0045】好ましい溶媒の具体的な例を表2に示す。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】 また、インクには非イオン系、アニオン系、カチオン系
等の界面活性剤を用いても良く、他にも、pH調整剤、
防かび剤等の添加剤を必要に応じて添加しても良い。
【0049】ここで再度、図1に戻って本発明のカラー
フィルタの製造方法を説明すると、図1(c)の工程の
後、硬化可能な上記組成によるインク受容層を硬化させ
る(図1(d))。硬化方法には、主に加熱手段が用い
られる。
【0050】更に、必要に応じて保護層を形成する(図
1(e))。保護層としては、光照射または熱処理によ
り硬化可能な樹脂材料あるいは蒸着又はスパッタリング
により形成された無機膜等を用いることができ、カラー
フィルタとした場合の透明性を有し、その後のITO形
成プロセス、配向膜形成プロセス等に耐えうるものであ
れば使用可能である。
【0051】これにより、本発明のカラーフィルタ9が
完成する。
【0052】図4に本発明のカラーフィルタを組み込ん
だTFTカラー液晶パネルの断面図を示す。
【0053】カラー液晶パネルは、カラーフィルタ9と
対向する基板14を合わせ込み、その間に液晶組成物1
2を封入することにより形成される。液晶パネルの一方
の基板の内側にTFT(不図示)と透明な画素電極13
がマトリクス状に形成されている。またもう一方の基板
16の内側には、画素電極に対向する位置にカラーフィ
ルタ9が設置され、その上に透明な対向(共通)電極1
0が一面に形成されている。更に両基板の面内には配向
膜11が形成されており、これをラビング処理すること
により液晶分子を一定方向に配列させることができる。
またそれぞれのガラス基板の外側には偏光板15が接着
されており、液晶化合物はこれらのガラス基板の間隙
(2〜5μm程度)に充填される。またバックライト1
6としては、蛍光灯と散乱板(いずれも不図示)の組み
合わせが用いられ、液晶化合物をバックライト光の透過
率を変化させる光シャッターとして機能させることによ
り表示を行うものである。
【0054】
【実施例】
(実施例A1〜A9)60〜150μmの大きさの開口
部を有するブラックマトリックスを備えたガラス基板上
に、インク受容層としてN−メチロールアクリルアミド
とヒドロキシエチルメタクリレート(1:1 (モル
比))の共重合体からなる硬化性樹脂組成物を、膜厚
1.2μmとなるようにスピンコートし、120℃,2
0分のプリベークをおこなった。次いでインクジェット
プリンターを用いて下記のR,B,GインクによりR,
B,Gのマトリックスパターンを着色した。次いで23
0℃,50分のベーキングをおこなうことにより硬化反
応を進行させ、乾燥後、さらにその上に2液型のアクリ
ル系熱硬化型樹脂材料(商品名 SS−7625 日本
合成ゴム社製)を膜厚1μmとなるようにスピンコート
し、240℃、20分の熱処理をおこなって硬化させる
ことにより、液晶用カラーフィルタを作成した。
【0055】 R染料:C.I.Acid Red 158 B染料:表1中に表示した染料No.の染料 G染料:C.I.Acid Green 9 インク処方1 ─────────────────────────────────── 染 料 5.7 wt% イソプロピルアルコール (b.p. 82℃) 4.0 wt% エチレングリコールモノブチルエーテル (b.p.170℃) 19.0 wt% 水 71.3 wt% ─────────────────────────────────── Bインクはいずれもインク作成時に、必要に応じて赤色
染料C.I.AcidRed 289で調色した。 評価方法 評価1:着色部の透明性 上記の各カラーフィルタを用いて液晶パネルを作成し、
Bパターン部の透明性を目視にて3段階にグループ分け
することにより評価した。
【0056】A:透明性良好 B:やや透明性が劣る C:A,Bのものと比較してよりくすんでいる 評価2:着弾位置精度 ノズル密度360dpi(ノズルピッチ70.4μ
m)、ノズル数64の記録ヘッドを搭載したインクジェ
ットプリンタに上記のBインクを詰め、全ノズルを同時
に駆動して64ドットからなる直線を0.5秒毎に1本
書く動作を200回くり返し、着弾位置精度を下記の基
準で評価した。
【0057】直線から1ドット分以上はずれたドットの
数が、A:0.1%未満、 B:0.1%以上0.5%未満 C:0.5%以上 評価3:耐光性 アトラス社フェードメーターCi35を用いて、上記の
カラーフィルタにキセノン光を50時間照射し、Bパタ
ーン部の変退色の大きさをCIEで定めたΔEとして算
出し、下記の基準で評価した。
【0058】A:ΔEが10以下 B:ΔEが10を超え20以下 C:ΔEが20より大 評価4:着色部のにじみ 上記のカラーフィルタを60℃に48時間放置し、Bパ
ターンの着色部のにじみの度合(着色部面積の増大)を
評価した。着色部面積の増大が、 A:5%未満 B:5%以上、10%未満 C:10%以上 評価結果を表4に示した。 (比較例A1〜A2)実施例A1におけるB染料に代え
て表3に示した染料No.を用いた以外はこれと同一の
条件で、比較例A1〜A2のカラーフィルタを作成し、
実施例と同じ評価を行なった。評価結果を表4に示し
た。
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】 (実施例B1〜B9および比較例B1〜B2)実施例A
1〜A9におけるインク処方を下記インク処方2に代え
た以外はこれと同一の条件で実施例B1〜B9および比
較例B1〜B2の液晶用カラーフィルタを作成した。こ
のインクとカラーフィルタを用いて上記と同様の評価を
おこなった。 インク処方2 ─────────────────────────────────── 染 料 5.0 wt% ジエチレングリコールモノメチルエーテル (b.p.194℃) 12.0 wt% エチレングリコール (b.p.198℃) 30.0 wt% 水 53.0 wt% ─────────────────────────────────── 評価結果を表5に示した。
【0061】
【表8】 (実施例C1〜C9および比較例C1〜C2)実施例A
1〜A9におけるインク処方を下記インク処方3に代え
た以外はこれと同一の条件で実施例C1〜C9および比
較例C1〜C2の液晶用カラーフィルタを作成した。こ
のインクとカラーフィルタを用いて上記と同様の評価を
おこなった。 インク処方3 ───────────────────────────────── 染 料 4.6 wt% ジプロピレングリコール (b.p.232℃) 30.0 wt% 2−ピロリドン (b.p.245℃) 15.0 wt% 水 50.4 wt% ───────────────────────────────── 評価結果を表6に示した。
【0062】
【表9】 (実施例D1〜D9および比較例D1〜D2)実施例B
1〜B9における受容層に代えて、ヒドロキシプロピル
セルロース(HPC−H 日本曹達製)およびメチロー
ル化メラミン(スミテックスM−3住友化学製)からな
る受容層を用いた以外はこれと同一の条件で実施例D1
〜D9および比較例D1〜D2の液晶用カラーフィルタ
を作成した。このインクとカラーフィルタを用いて上記
と同様の評価をおこなった。評価結果を表7に示した。
【0063】
【表10】
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、上記の染料をインク中
に含有させることにより、インクジェット方式でカラー
パネルを簡単に製造できる。即ち、本染料を含むインク
は、着弾点精度が高く、更に得られる画素の透明性、に
じみ、耐光性のいずれも満足するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明カラーフィルタの製造方法の一例を示す
工程図である。
【図2】インクジェット方式によるカラーフィルタの製
造装置を説明するブロック図である。
【図3】受容層におけるインクの挙動を示す説明図であ
る。
【図4】カラーパネルの構成例を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 ブラックマトリックス 3 受容層 4 インクジェットヘッド 5 インク 6 保護層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にインクジェット方式によってイ
    ンクを付与することにより、基板上に複数の着色された
    画素を配列してなるカラーフィルタの製造方法におい
    て、前記インクが下記一般式(1) 【化1】 で示される染料を少なくとも含有してなることを特徴と
    するカラーフィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 インク中の染料濃度が0.1〜15重量
    %である請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 インクが沸点150〜250℃の溶媒を
    5〜50重量%含むものである請求項1に記載のカラー
    フィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板が、光学的に透明な支持体上にイン
    ク受容層を形成してなるものである請求項1に記載のカ
    ラーフィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 受容層を形成する材料が少なくとも水溶
    性アクリルモノマー単位を含むポリマーである請求項4
    に記載のカラーフィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 受容層を形成する材料が少なくともセル
    ロース系水溶性ポリマーを含む請求項4に記載のカラー
    フィルタの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載した製
    造方法によって製造したカラーフィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のカラーフィルタと、こ
    れと対向して配設したパネル基板と、前記カラーフィル
    タとパネル基板との間に封入された液晶組成物とを少な
    くとも有することを特徴とする液晶パネル。
JP16708494A 1994-07-19 1994-07-19 カラーフィルタ、その製造方法、及びカラーフィルタを備えた液晶パネル Pending JPH0829777A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509151A (ja) * 2000-09-23 2004-03-25 フォトファーマイカ リミテッド 光増感剤
US6918958B2 (en) 2001-02-10 2005-07-19 Clariant Gmbh Acid pigment dispersants and pigment preparations
GB2457256A (en) * 2008-02-07 2009-08-12 Fujifilm Imaging Colorants Ltd Copper phthalocyanine dyes with sulpho, sulphamoyl and N-(2-carboxyethyl)sulphamoyl substituents for use in ink-jet printing
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JP2017190295A (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 東洋インキScホールディングス株式会社 化合物、該化合物を含む顔料分散剤、着色組成物およびカラーフィルタ

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