JP4228837B2 - 車輪速度推定装置、車体速度推定装置、および車両挙動制御装置 - Google Patents

車輪速度推定装置、車体速度推定装置、および車両挙動制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両の車輪速度を推定する車輪速度推定装置、車体速度を推定する車体速度推定装置、および車両の挙動を安定化させる車両挙動制御装置に関する。
従来、車両の車体速度および車輪の自由回転速度(制動されていない状態における回転速度)を演算し、各輪の制動力を制御して車両の挙動を安定化させる挙動制御装置に用いられる車輪の自由回転速度推定装置があった。この従来装置においては、制動力制御装置の影響のない車輪速度または車体速度に基づいて各輪の自由回転速度が推定されている。
特許第3412363号公報
2輪駆動車や4輪駆動車など車両全般において、一組の左右駆動輪には、差動装置を介してそれぞれ駆動トルクが伝達されている。このような一般的な差動装置の特性として、次のような性質がある。すなわち、左右駆動輪の接地荷重が異なる場合、接地荷重の大きい方の駆動輪の駆動トルクが差動装置を介して接地荷重の小さい方の駆動輪の方へ回り込んで、接地荷重の小さい方の駆動輪の駆動トルクが増加する。また、左右駆動輪に与える制動力に差がある場合、制動力の大きい方の駆動輪の駆動トルクが差動装置を介して制動力の小さい方の駆動輪の方へ回り込んで、制動力の小さい方の駆動輪の駆動トルクが増加する。
車両旋回中に、高横加速度が発生しているときには、駆動輪の旋回方向外側輪(以下、外側輪という)の接地荷重が大きく、他方の旋回方向内側輪(以下、内側輪という)の接地荷重は小さくなる。したがって、上記差動装置の特性より、接地荷重の大きな駆動輪の外側輪の駆動トルクが接地荷重の小さな駆動輪の内側輪へ逃げることにより、内側輪の駆動トルクが増加する。さらに、このような高横加速度発生時に、車両挙動制御のために駆動輪の外側輪に制動力が与えられると、上記差動装置の特性により、さらに外側輪の駆動トルクが内側輪の方へ回り込んで、結果的に、内側輪の駆動トルクが大きく増加することになる。
このような左右駆動輪における内側輪の駆動トルクの増加により加速スリップが生じ、車輪速センサにより検出される内側輪の回転速度、すなわち車輪速度が増加する。センサ出力である車輪速度がこの内側輪位置における実際の車体速度よりも大きな速度を示すことになる。したがって、このような内側輪の車輪速度に基づいて推定される車体速度は、実際の車体速度よりも大きくなる。すなわち、内側輪の車輪速度のスリップ率が大きくなる。
しかし、上記従来技術では、高横加速度状態における、内側輪の駆動トルク増加による車輪速度増加について考慮されていないため正確な車輪速度および車体速度が得られなかった。したがって、このような不正確な車輪速度および車体速度に基づく車両挙動制御によっては、車両挙動の安定化効果が不十分な場合があった。
本発明は上記点に鑑みて、高横加速度状態における旋回方向内側輪の車輪速度を推定することを目的とする。
請求項に記載の発明は、車両における車輪(FL、FR、RL、RR)のうち少なくとも1つを選択し、選択された車輪である制御輪に制動力を付与する制動力制御装置(2、8、9FL、9FR、9RL、9RR)に備えられる車輪速度推定装置であって、各車輪の車輪速度を検出する車輪速センサ(3FL、3FR、3RL、3RR)と、各車輪のうち左右対称関係にある1組の左右駆動輪において、一方の車輪が制御輪であり、他方の車輪が制動力を付与されていない非制御輪であって、制御輪の接地荷重が非制御輪の接地荷重より大きいとき、車輪速センサにより検出された非制御輪の車輪速度を、左右駆動輪の接地荷重差に相当する物理量に基づき抑制するよう補正する車輪速補正手段(2)と、を備えることを特徴とする。
この発明においては、1組の左右の駆動輪のうち一方の駆動輪が制動力が与えられている制御輪で、他方の駆動輪が制動力が与えられていない非制御輪であるとき、この非制御輪の検出された実際の車輪速度の大きさが、制御輪の接地荷重と非制御輪の接地荷重との差に相当する物理量に基づき低くなるよう補正される。これにより、接地荷重の大きい駆動輪の一方の制御輪の駆動トルクが、接地荷重の小さい駆動輪の他方の非制御輪へ回り込んで非制御輪の駆動トルクが増加するために、接地荷重の小さい非制御輪の車輪速度が増加してこの非制御輪の車輪位置における車体速度よりも大きくなっても、この非制御輪の車輪速度を制御輪の接地荷重に応じて低くなるよう補正することができるので、非制御輪の車輪速度を非制御輪の車輪位置における実際の車体速度に近似するよう補正することができる。したがって、この発明により得られた車輪速度を、例えば車両挙動安定化制御などの、車体速度に基づく制動制御に用いることにより、制動制御性能を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明のように、車輪速センサにより検出された非制御輪の車輪速度を、制御輪に付与されている制動力に基づき抑制するよう補正してもよい。
この発明においては、1組の左右の駆動輪のうち一方の駆動輪が制動力が与えられている制御輪で、他方の駆動輪が制動力が与えられていない非制御輪であるとき、この非制御輪の検出された実際の車輪速度の大きさが、他方の制御輪に与えられている制動力に基づき低くなるよう補正される。これにより、駆動輪の一方の制御輪の駆動トルクが駆動輪の他方の非制御輪へ回り込んで非制御輪の駆動トルクが増加するために、非制御輪の車輪速度が増加してこの非制御輪の車輪位置における車体速度よりも大きくなっても、この非制御輪の車輪速度を制御輪に与えられている制動力に応じて低くなるよう補正することができるので、非制御輪の車輪速度を非制御輪の車輪位置における実際の車体速度に近似するよう補正することができる。したがって、この発明により得られた車輪速度を、例えば車両挙動安定化制御などの、車体速度に基づく制動制御に用いることにより、制動制御性能を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、上物理量が閾値より小さいときは、非制御輪の車輪速度の抑制量を当該物理量の増大と共に増加させ、当該物理量が閾値より大きいときは、当該抑制量を一定に保つようになっていてもよい。
請求項4に記載の発明は、車輪速補正手段は、物理量の増加に応じて大きくなるとともに制御輪に付与される制動力の増加に応じて大きくなるよう設定された補正係数に基づき、補正係数が大きくなるに応じて非制御輪の車輪速度を小さく抑制するよう補正することを特徴とする。
この発明によれば、左右駆動輪間の接地荷重差に相当する物理量が大きくなるに応じて、または/および左右駆動輪の一方の制御輪の制動力が大きくなるに応じて、他方の非制御輪の実際の車輪速度がこの非制御輪位置における車体速度よりも増加することに対して、この非制御輪の車輪速度が小さくなるよう補正するので、非制御輪の車輪速度を非制御輪位置における車体速度に近似させることができる。
なお、接地荷重差に相当する物理量とは、請求項5に記載のように、車両のロール角または横加速度のいずれかとすることができる。すなわち、左右駆動輪の接地荷重に差が生ずるのは、車両が傾斜直進路を走行中である場合の他に、平坦路を旋回中の場合である。後者の場合は、旋回方向に対して車両にロール角および横加速度が発生している。したがって、直進時と比較して旋回外側輪の増加した接地荷重と旋回内側輪の減少した接地荷重との差とロール角または横加速度とは相関があり、ロール角または横加速度は接地荷重差に相当する物理量とみなすことができる。
請求項6に記載の発明は、車輪速度推定装置により補正された非制御輪の車輪速度に基づき車両の車体速度を推定する推定手段(2)を備えることを特徴とする。
この発明によれば、車体速度を、非制御輪位置の車体速度に近似するよう補正された非制御輪の車輪速度を用いて車両の車体速度を推定するので、車体速度の推定の精度を高めることができる。
なお、推定手段は、請求項7に記載のように、補正された非制御輪の車輪速度および他の車輪の車輪速度のうちの最大値を車両の車体速度とすることができる。
そして、請求項8に記載のように、車体速度推定装置を備えた車両挙動制御装置が、車体速度推定装置により推定された車体速度に基づき、車両の挙動を制御することにより、車両の挙動制御特性を向上させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の車輪速度推定装置を備えた制動力制御装置としての車両挙動制御装置1の概略構成を示す図である。この車両挙動制御装置1は、各輪のうち少なくとも1つの車輪を選択し、この選択した車輪の制動力を制御して車両の挙動を安定化させるものである。なお、以下では、左前輪をFL、右前輪をFR、左後輪をRL、右後輪RRと表す。
本実施形態の車両挙動制御装置1は、マイクロコンピュータにより構成されるコントローラ2を備えている。
車両挙動制御装置1には、車輪速センサ3FL〜3RRと、ロールレイトセンサ4と、ヨーレイトセンサ5と、舵角センサ6と、横加速度(横G)センサ7が設けられている。車輪速センサ3FL〜3RRは、各車輪の車輪速度VWFL〜VWRRに相当する検出信号を出力する。ロールレイトセンサ4は、車体のロール軸回りの角速度、すなわちロール角速度であるロールレイトρに相当する検出信号を出力する。ヨーレイトセンサ5は、車体のヨー軸回りの角速度、すなわちヨー角速度であるヨーレイトγに相当する検出信号を出力する。舵角センサ6はハンドル(図示せず)の舵角θsに相当する検出信号を出力する。横Gセンサ7は、車両の横方向の加速度(以下、横加速度という)Gyに相当する検出信号を出力する。
これら車輪速センサ3FL〜3RR、ロールレイトセンサ4、ヨーレイトセンサ5、舵角センサ6および横Gセンサ7はコントローラ2に接続され、これらの各検出信号がコントローラ2に出力される。各検出信号は、コントローラ2において信号処理され、後述する制御プログラムの実行時に各センサの検出値として用いられる。
コントローラ2は、各センサの検出信号に基づき必要に応じて車輪速度の補正演算による車輪速度推定を行う。また、コントローラ2は車両挙動制御を行い、車両の挙動を安定化させるために、各センサからの信号に基づき各輪のホイールシリンダ(以下、W/C)の液圧、すなわち制動力を独立に制御する。
車両挙動制御装置1には、液圧アクチュエータ8が設けられている。液圧アクチュエータ8はコントローラ2と接続されている。液圧アクチュエータ8は、コントローラ2が演算した各輪の目標となる制動力に対応した液圧制御量を受けて、各輪のホイールシリンダ9FL〜9RRに与える液圧である各ホイールシリンダ圧(以下、W/C圧)を制御し、各輪に制動力を発生させる。
次に、本実施形態の車両挙動制御装置1の作動について説明する。図2は、コントローラ2が実行する車両挙動制御のメインルーチンを表すフローチャートである。図2において、イグニッションスイッチがオンとされることにより制御処理が開始され、所定の演算周期で繰り返し実行される。
ステップ100で、各センサからの検出信号に基づいて、ロールレイトρ、各車輪FL、FR、RL、RRの車輪速度VWi(i=FL、FR、RL、RR)、舵角θs、ヨーレイトγ、横加速度Gyが読み込まれる。ステップ102では、読み込まれたロールレイトρを演算周期毎に積算することによりロール角φが演算される。このロール角φは、左右輪の接地荷重差が大きいほど大きくなるものであり、左右輪の接地荷重差に相当する物理量である。
次のステップ104では、後述する駆動輪に対する車輪速度の補正処理により、左右駆動輪のうち内側輪の車輪速度が補正され、さらに補正された車輪速度や他の車輪の車輪速度の検出値に基づき車体速度VBが推定される。
ステップ106では、車両状態量SVが次の(1)式に基づき、舵角ヨーレイトγstと実際のヨーレイト(実ヨーレイト)γとの差として算出される。
SV=γst−γ ・・・(1)
ここで、舵角ヨーレイトγstは、Lをホイールベース、Aをスタビリティファクタとするとき、舵角θstから算出されるヨーレイトであり、次の(2)式に基づき演算される。
γst=θst・V/(L(1+A・V2)) ・・・(2)
また、ステップ106では、あわせて、車両がオーバーステア状態(OS)であるかまたはアンダーステア状態(US)であるかについても判定される。すなわち、検出された実ヨーレイトγの正負により旋回方向(γ>0の場合を左旋回)が判定され、車両状態量SVの正負と旋回方向とに基づき、次のようにOSかUSかが判定される。
γ>0のとき、SV>0ならばUS、SV<0ならばOSとする。
γ<0のとき、SV>0ならばOS、SV<0ならばUSとする。
ステップ108では、車両状態量SVの大きさ|SV|が予め設定した閾値SVthより大きいか否かにより車両挙動制御が必要が否かが判定される。具体的には、ステップ106の演算結果に応じて、例えば、「左旋回、US状態において車両挙動制御が必要」、あるいは「右旋回、OS状態であるが車両挙動制御は不要」というように判定される。ステップ108で、車両挙動制御が必要と判定されたら、ステップ110へ移行し、車両挙動制御が実行される。なお、ステップ108で車両挙動制御が不要と判定されると、ステップ100へ戻り、以上の処理が繰り返される。
本実施形態における車両挙動制御は、通常行われる一般的な制御方法によるものであり、以下では簡単に説明する。
ステップ110では、ステップ106で演算された車両状態、すなわち右または左方向への旋回時における所定の大きさのOSまたはUSの状態にある車両の挙動を安定化させるための制御量として、目標減速度および目標モーメントが算出される。ステップ112では、これら目標減速度および目標モーメントを実現するために必要な各輪の目標スリップ率が演算される。
ステップ114では、各輪FL〜RRに対して、車体速度VBと演算された目標スリップ率とからこの目標スリップ率が実現できるように制動力を発生させ、各輪FL〜RRの車輪速度を制動力により制御する。この制動力に相当する制御液圧量が各輪FL〜RRごとに算出される。すなわち、本実施形態の車両挙動制御は、現在の車体速度VBにおいて、車両挙動を安定化させるための各輪FL〜RRの目標スリップ率が実現できるよう、各輪FL〜RRの車輪速度を制動力により制御する。
そしてステップ116で、決定された制御液圧量に基づき、液圧アクチュエータ8により各車輪FL〜RRのホイールシリンダ9FL〜9RRにブレーキ液圧が与えられる。なお、以上の車両挙動制御が実行されている間は、どの車輪に制御液圧が与えられているか、すなわちどの車輪が制御輪か否かを表すフラグが立てられている。これは、たとえばFRのみ非制御輪である場合は、(FL、FR、RL、RR)=(1、0、1、1)というように表される。
次に、ステップ104で実行される車輪速補正演算のサブルーチンについて、図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下のサブルーチンでは4輪駆動車における駆動輪の車輪速度の補正を行う例を示している。したがって、このサブルーチンはすべての駆動輪、すなわち4輪それぞれに対して順次実行される。なお、2輪駆動車の場合は、左右の駆動輪に対してのみこの処理を行うようにしてもよい。
ステップ200では、演算対象の車輪(演算対象輪)を、j=0、すなわち左前輪FLとする。なお、j=1、2、3は、それぞれFR、RL、RRを表す。ステップ202では、前回の演算周期に行われた車両挙動制御におけるフラグに基づき、今回の演算対象輪が制御液圧が与えられていない非制御輪であるか否かが判定される。判定結果がNO、すなわち今回の演算対象輪が制御輪であればその車輪速度を補正する必要がないため、演算対象輪の車輪速度として検出された車輪速度VWiが記憶され、次のステップ214で演算対象輪が次の車輪(j=j+1)に変更される。判定結果がYES、すなわち今回の演算対象輪が非制御輪であればその車輪速度の補正の必要性があるため、ステップ204へ移行する。
ステップ204では、ステップ102で算出されたロール角φの大きさ|φ|が予め設定されている閾値φthより大きいか否かが判定される。判定結果がNO、すなわちロール角φの大きさ|φ|が閾値φth以下であれば、今回の演算対象輪への駆動トルクの回り込み量が小さいためその車輪速度の補正の必要性は少なく、車輪速度として検出された車輪速度VWiが記憶されてステップ214へ移行する。判定結果がYES、すなわちロール角φの大きさ|φ|が閾値φthより大きければ今回の演算対象輪の車輪速度を補正する必要性があるため、次のステップ206へ移行する。
ステップ206では、今回の演算対象輪の左右対称位置にある他方の対称輪が、制御輪であるか否かが判定される。この処理は、車両挙動制御におけるフラグに基づき行われる。判定の結果、対称輪が制御輪であれば、今回の演算対象輪への駆動トルクの回り込み量が大きく、今回の演算対象輪の車輪速度補正が必要であるためステップ208へ移行する。判定の結果、対称輪が非制御輪であれば、今回の演算対象輪への駆動トルクの回り込み量が小さく、演算対象輪の車輪速度を補正する必要がないため、検出された車輪速度VWiが記憶され、ステップ214へ移行する。
以上のように、ステップ208への移行は、ロール角の大きさが閾値φthより大きく、演算対象輪が非制御輪で、かつ演算対象輪と左右対称の位置にある他方の対称輪が制御輪である場合に行われる。
ステップ208では、ロール角φの大きさ|φ|に応じて、係数K1が、図4(A)に示すマップに基づき算出され、ステップ210では、ステップ206で判定された対称輪の制御液圧に応じて、係数K2が図4(B)に示すマップに基づき算出される。なお、本実施形態では、係数K1は、1より小さく、左方向旋回および右方向旋回のいずれにおいてもロール角の大きさ|φ|の増加に伴い大きくなる係数として設定している。また、係数K2は、1より小さく、制御輪の制御液圧の大きさの増加に伴い大きくなる係数として設定している。なお、制御輪の制御液圧は、車両挙動制御の実行中、前回の演算周期における上記ステップ114において演算される制御液圧量により把握できる。
ステップ212では、演算対象輪の車輪速度が次の(3)式に基づき補正される。なお、VW0は演算対象輪の補正前の車輪速度(検出値)、VW0*は演算対象輪の補正後の車輪速度、VW1は左右対称位置の対称輪の車輪速度(検出値)、K=K1・K2である。
VW0*=VW0・(1−K)+(VW0+VW1)・K/2 ・・・(3)
なお、上記(3)式は、式の変形により、(4)式または(5)式のように表される。
VW0*=VW0・(1−K/2)+VW1・K/2 ・・・(4)
VW0*=VW0+(VW1−VW0)・K/2 ・・・(5)
したがって、演算対象輪の車輪速度を(4)または(5)式に基づいて補正しても、(3)式と同じ結果が得られる。
(3)式(または、(4)、(5)式)より、係数Kが大きくなるほど、すなわち、係数K1が大きくなるほど、または/および係数K2が大きくなるほど、非制御輪の車輪速度が小さくなるよう補正されるものである。したがって、図4より、左右駆動輪の接地荷重の差に相当する物理量であるロール角の大きさ|φ|が大きくなるほど、または/および左右駆動輪の対称輪である一方の制御輪の制動力としての制御液圧が大きくなるほど、左右駆動輪の他方の非制御輪の車輪速度が小さくなるよう補正される。すなわち、非制御輪の補正された車輪速度のスリップ率が小さくなる。
ステップ214で、演算対象輪が次の車輪に変更され、ステップ216で上記処理が4輪すべてに対して行われたか否かが判定される。すべての車輪について車輪速度の補正演算処理が行われた後に、ステップ218で、車体速度VBが推定演算される。この車体速度VBの推定演算は、上記各車輪の補正された車輪速度および補正されていない検出値としての車輪速度のうち、最も大きい値の車輪速度を選択し、これを車体速度VBとするものである。したがって、ステップ218における処理が、推定手段に相当する。
以上、本実施形態における車輪速補正演算では、駆動輪の一方が非制御輪で他方が制御輪である場合の非制御輪の車輪速度検出値を、ロール角と他方の制御輪の制御液圧(すなわち、制動力)とに応じて小さくなるよう補正している。
車両の旋回中に、ロール角が大きく、そのため内側輪の接地荷重が少ない場合に、左右駆動輪のうちの他方の対称輪(外側輪)に制動力をかけると、駆動トルクが左右駆動輪のうち内側輪に回り込み、車輪速センサの検出値がその車輪位置における車体速度より高くなる。このような駆動輪における非制御輪の車輪速度検出値が、上記補正演算により、その車輪位置における車体速度に近似するよう補正される。
また、このように補正された車輪速度を含む各車輪の車輪速度のうち最も大きい値の車輪速度を車体速度とすることにより、この車体速度に基づき行われる車両挙動制御の制御性を向上させることができる。
なお、上記実施形態において、左右の駆動輪の接地荷重差に相当する物理量として、ロール角の大きさ|φ|を用い、係数K1をロール角の大きさ|φ|に応じて設定したが、これに限らず、接地荷重差に相当する物理量として横Gセンサ7により検出される横加速度Gyを用いてもよい。この場合には、図3のフローチャートにおいて、ステップ204で横加速度の大きさ|Gy|が予め設定したしきい値より大きいか否かを判定する変更、および、ステップ208で、図4(A)のマップと同様のプロファイルとして横加速度の大きさ|Gy|に応じて設定したマップを用いて係数K1’を演算する変更を行い、他のステップは、係数K1をK1’に置き換えることにより、上記実施形態と同様の車輪速度補正演算を行うことができる。
以上のような、車輪速度補正演算による各パラメータの時間変化の様子を、図5の時間線図を用いて説明する。この図5は、右方向旋回時、すなわち左方向に高横加速度が発生しているとき、外側輪である左前駆動輪(FL輪)を制御輪としてこの制御輪に車両挙動制御による制動力(W/C圧)が与えられ、対称輪である内側輪である右前駆動輪(FR輪)を非制御輪としてこの非制御輪には制動力が与えられていない状況を示している。
FL輪に車両挙動制御によりW/C圧が与えられると、接地荷重の大きいFL輪から接地荷重の小さいFR輪へ駆動トルクが回り込み、これによりFL輪の車輪速度(検出値)が持ち上がる。なお、FL輪は与えられた制動力により減速する。また、旋回中の車体には、横加速度が発生しており、この横加速度は旋回外側および内側の車輪間の接地荷重差に対応した値となっている。
ここでFR輪の検出された車輪速度を、横加速度Gyに応じて設定された係数K1’およびFL輪に与えられたW/C圧(制動力)に応じて設定された係数K2に基づき、(3)式(または、(4)、(5)式)により補正演算すると、その補正後のFR輪車輪速度の大きさは、検出されたFR輪車輪速度よりも小さくなり、車体速度に近似した値となることがわかる。
なお、上記実施形態では、車輪速度推定装置を備えた制動力制御装置として、車両の挙動を安定化させる挙動制御装置の例を示したが、これに限らない。例えば、制動力制御装置として、車両の駆動スリップを抑制するトラクション制御装置に適用してもよい。すなわち、このトラクション制御装置では、車体速度と車輪速度とで定まるスリップ率が目標値となるよう、制動力を制御するものであり、そのためには、正確な車輪速度および車体速度が必要である。したがって、上記実施形態における車輪速度の補正、およびその車輪速度に基づく車体速度の推定により、効果的なトラクション制御を行うことができる。
本発明の実施形態の制動制御装置としての挙動制御装置の概略構成を示す図である。 コントローラが実行する車両挙動制御のメインルーチンを表すフローチャートである。 車輪速補正演算のサブルーチンを表すフローチャートである。 (A)は係数K1のマップを示す図、(B)は係数K2のマップを示す図である。 車両挙動制御装置の作動状況を示す時間線図である。
符号の説明
1…車両挙動制御装置、2…コントローラ、3FL〜3RR…車輪速センサ、
4…ロールレイトセンサ、5…ヨーレイトセンサ、6…舵角センサ、
7…横加速度(横G)センサ、8…液圧アクチュエータ、
9FL〜9RR…ホイールシリンダ(W/C)。

Claims (8)

  1. 車両における車輪(FL、FR、RL、RR)のうち少なくとも1つを選択し、該選択された車輪である制御輪に制動力を付与する制動力制御装置(2、8、9FL、9FR、9RL、9RR)に備えられる車輪速度推定装置であって、
    前記各車輪の車輪速度を検出する車輪速センサ(3FL、3FR、3RL、3RR)と、
    前記各車輪のうち左右対称関係にある1組の左右駆動輪において、一方の車輪が前記制御輪であり、他方の車輪が前記制動力を付与されていない非制御輪であって、前記制御輪の接地荷重が前記非制御輪の接地荷重より大きいとき、前記車輪速センサにより検出された前記非制御輪の車輪速度を、前記左右駆動輪の接地荷重差に相当する物理量に基づき抑制するよう補正する車輪速補正手段(2)と、
    を備えることを特徴とする車輪速度推定装置。
  2. 前記車輪速補正手段は更に、前記車輪速センサにより検出された前記非制御輪の車輪速度を、前記制御輪に付与されている制動力に基づき抑制するよう補正することを特徴とする請求項1に記載の車輪速度推定装置。
  3. 前記車輪速補正手段は、前記物理量が閾値より小さいときは、前記非制御輪の車輪速度の抑制量を前記物理量の増大と共に増加させ、前記物理量が閾値より大きいときは、前記抑制量を一定に保つことを特徴とする請求項1または2に記載の車輪速度推定装置。
  4. 前記車輪速補正手段は、前記物理量の増加に応じて大きくなるとともに前記制御輪に付与される制動力の増加に応じて大きくなるよう設定された補正係数に基づき、該補正係数が大きくなるに応じて前記非制御輪の車輪速度を小さく抑制するよう補正することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車輪速度推定装置。
  5. 前記接地荷重差に相当する物理量は、前記車両のロール角または横加速度のいずれかであることを特徴とする請求項ないし4のいずれか1つに記載の車輪速度推定装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車輪速度推定装置により補正された前記非制御輪の車輪速度に基づき前記車両の車体速度を推定する推定手段(2)を備えることを特徴とする車体速度推定装置。
  7. 前記推定手段は、前記補正された非制御輪の車輪速度および他の車輪の車輪速度のうちの最大値を前記車両の車体速度とすることを特徴とする請求項6に記載の車体速度推定装置。
  8. 請求項6または7に記載の前記車体速度推定装置を備えた車両挙動制御装置であって、前記車体速度推定装置により推定された前記車体速度に基づき、前記車両の挙動を制御することを特徴とする車両挙動制御装置。
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