JP3715064B2 - 車両用運動特性制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両制動時にアンチスキッド制御を実行したり、車両加速時にトラクション制御を実行したりして車両の運動特性を制御する車両用の運動特性制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、滑り易い路面での制動時の車輪ロックを防止して、制動安定性を確保しながら制動距離を短縮するアンチスキッド制御(ABS)や加速スリップ時にトラクション制御(TRC)などを実行して、車両の運動特性を向上させようとする車両用運動特性制御装置が知られている。
【0003】
このようなアンチスキッド制御やトラクション制御を実行する場合には、制御対象となる車輪のスリップ率を知る必要があるが、このスリップ率は、4輪共通の車体速度VBを推定し、この推定した車体速度VBと車輪速度とに基づいてスリップ率を算出していた。
【0004】
車体速度VBの推定(算出)の仕方としては、例えば4輪の車輪速度の内の最大速度のものに基づいて行なうのが一般的である。但し、旋回走行時には最大速度のものでは好ましくないので、2番目に大きな速度のものを用いたり、あるいは内外輪速度差に応じた補正をしたりすることも考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、旋回走行時には、例えば左右輪間における内外輪速度差はもちろんあるが、旋回状態に応じて前後輪間における速度差も生じる可能性がある。つまり、同じ内輪側の前輪と後輪とでも旋回半径が異なるので車輪速度が異なってしまうため、いくら内外輪速度差による補正をしたとしても、共通の車体速度に基づいて得たスリップ率は誤差があり、さらに適切な制御が望まれる。
【0006】
また、例えばアンチスキッド制御中は車輪速度が落ち込むため、上述の内外輪速度差による補正はできない。したがって、補正は制御前に実行するしかないので、アンチスキッド中に旋回半径が変化していくとその変化には対処できなくない。この点でもさらに適切な制御が望まれる。もちろん、別途旋回状態を判定する装置を設け、旋回半径等から内外輪速度差等を推定することも考えられるが、そのためには横加速度(横G)センサ等が別途必要となる。そのため、このような横Gセンサを用いずに旋回状態を判定するためには、アンチスキッド中はできないのである。
【0007】
さらに、異径タイヤや極端にすり減ったタイヤ等を装着している場合には、定常的に他の車輪との速度差が生じてスリップ率等を適切に判断できなくなる。そのため、例えば最大の車輪速度となっていてもそれを車体速度の推定には用いないようにし、またその車輪に対する制御も他の車輪の状態に基づいて推定した結果で制御するなどしている。しかし、推定による制御であるので制御の正確性には限界がある。したがって、このような異径タイヤを装着しているような場合においてもさらに適切な制御が望まれる。
【0008】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、アンチスキッド制御等の運動特性制御を、旋回走行時にたとえ4輪それぞれに速度差があっても各輪毎に適切に実行でき、また異径タイヤ等が装着されている場合にも対応可能な車両用運動特性制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の車両用運動特性制御装置では、複数ある各車輪に対応して、車輪制動力付与手段と車輪速度検出手段と基準速度設定手段との3つの手段が設けられている。そのため、制動力調整手段は、各車輪のスリップ状態の最適化のために、制御対象車輪に対する車輪速度及び基準速度に基づき、制御対象車輪に対する車輪制動力付与手段によって付与する車輪制動力を調整するのであるが、この場合には、基準速度自体が制御対象輪固有のものとなっている。つまり、従来はこの基準速度として4輪共通の車体速度なるものを採用していたが、本発明では、制御対象輪毎の基準速度、従来的な言い方をすれば、制御対象輪毎の車体速度に基づくこととなる。
【0010】
そのため、次のような点でより適切な運動特性制御が実現できる。
▲1▼旋回走行時には、通常左右輪間における内外輪速度差に加えて、前後輪間における速度差、つまり同じ内輪側の前輪と後輪とでも旋回半径が異なり車輪速度差が生じる場合が多い。この場合、従来方式のように内外輪速度差による補正をいくら実行したとしても、共通の車体速度に基づいて得た各車輪のスリップ率は誤差がある。
【0011】
それに対して本発明の場合には、上述したように、制御対象輪毎の基準速度(制御対象輪毎の車体速度)に基づくことができるので、より適切な制御が実行可能となる。つまり、内外輪速度差による補正は不要である。
▲2▼また、例えばアンチスキッド制御中は車輪速度が落ち込むため、従来方式では上述の内外輪速度差による補正はできない。したがって、補正は制御前に実行するしかないので、アンチスキッド中に旋回半径が変化していくとその変化には対処できなくなる。
【0012】
それに対して本発明では、常に制御対象輪の車輪速度を用いて、制御対象輪毎に車体速度を演算するため、アンチスキッド制御中/前にかかわらず、旋回走行による各車輪位置での車体速度の差分の影響は受けない。したがって、アンチスキッド制御中においても、特に内外輪速度差による補正を実施する必要はなく、各車輪毎に適切な制御が実行できる。なお、従来方式として、別途旋回状態を判定する装置を設け、旋回半径等から内外輪速度差等を推定することも考えられるが、そのためには横加速度(横G)センサ等が別途必要となる。本発明では、そのような横Gセンサを用いなくてもよく、制御によって対応可能であるため、有利である。
【0013】
▲3▼さらに、異径タイヤや極端にすり減ったタイヤ等を装着している場合には、定常的に他の車輪との速度差が生じてスリップ率等を適切に判断できなくなる。そのため、従来方式では、例えば最大の車輪速度となっていてもそれを車体速度の推定には用いず、その車輪に対する制御も他の車輪の状態に基づいて推定した結果で制御するなどしていた。しかし、推定による制御であるので、どうしてもその正確性には限界があった。
【0014】
それに対して本発明では、そのような異径タイヤ等が装着されていても、その異径タイヤに個別に対応する基準速度が設定される。つまり、径が小さくて他の車輪よりも速度が定常的に大きくなる場合であっても、基準速度自体がやはり他の車輪の基準速度よりも定常的に大きな値が設定されるため、自車輪のスリップ率等を個別に推定しても別段支障がない。このように、異径タイヤを装着しているような場合においても適切な制御が実行できる。
【0015】
なお、上述の車輪制動力付与手段としては、ブレーキ液圧によるものが考えられる。つまり、この場合は、マスタシリンダからの油圧によって増圧するか、該ブレーキ液圧を減圧するか、或いは該ブレーキ液圧を保持するかによって車輪制動力を付与するものであり、制動力調整手段が、このブレーキ液の増圧・減圧・保持状態を制御することで制動力を調整することとなる。
【0016】
もちろん、ブレーキ液による制動力付与には限定されず、それ以外の構成によって車輪に制動力を付与するものでも同様に実現できる。
また、基準速度の設定に際しては、従来より所定のガード値を用いて設定することが知られている。例えば、従来のように4輪共通車体速度を算出される場合には、制限値として加速側ガード値や減速側ガード値を用いていた。そのため、本発明においても同様のガード値を用いることが考えられるが、基準値が各車輪に対応して設定されるので、各車輪に対応して、その車輪速度の変化を制限するガード値を算出し、このガード値を用いて基準速度を設定することとなる。
【0017】
具体的には、車輪速度検出手段によって検出された各車輪の車輪速度に基づき車両の車体速度を推定し、その推定された車体速度の時間的変化である車体減速度を演算し、その車体減速度に所定値を加算して補正演算したものを減速側ガード値として設定する。
【0018】
この所定値は、例えば車両の旋回半径が変化した時に発生する各車輪位置での車体速度の変化分等を見込んで補正するために用いるものである。
また、加速側ガード値設定手段によって所定値が加速側ガード値として設定される。
そして基準速度設定手段は、減速側ガード値設定手段によって設定された減速側ガード値と,加速側ガード値設定手段によって設定された加速側ガード値と、車輪速度検出手段によって検出された各車輪の車輪速度とに基づき、各車輪に対する基準速度を設定する。
【0020】
このように、基準速度の設定の際に車輪速度だけでなく、車体減速度に基づいて演算された減速側ガード値に基づき、さらに加速側ガード値に基づくことで、より適切な基準速度の設定ができ、車輪毎に一層精密な制動力の制御が可能となる。
【0023】
また、駆動力制御の場合にも上述の制動力制御の場合と同様に、基準速度の設定に際して所定のガード値を用いて設定することもできる。
【0024】
このようなガード値を用いた場合の構成としては、例えば請求項2に示すように、車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、該車輪速度検出手段にて検出された車輪速度に基づき当該車輪に対する基準速度を設定する設定手段との2つの手段を複数ある各車輪に対応して備えると共に、車輪に対して駆動力を付与する車輪駆動力付与手段を備え、各車輪のスリップ状態の最適化のために、制御対象車輪に対する車輪速度及び基準速度に基づき、車輪駆動力付与手段によって付与する駆動力を調整する駆動力調整手段と、車輪速度検出手段によって検出された各車輪の車輪速度に基づき車両の車体速度を推定する車体速度推定手段と、車体速度推定手段によって推定された車体速度の時間的変化である車体加速度を演算し、その車体加速度に基づいて加速側ガード値を設定する加速側ガード値設定手段と、所定値を減速側ガード値として設定する減速側ガード値設定手段とを備え、前記基準速度設定手段は、前記加速側ガード値設定手段によって設定された加速側ガード値と、前記減速側ガード値設定手段によって設定された減速側ガード値と、前記各車輪の車輪速度に基づいて基準速度を設定するものが考えられる。
【0026】
このように、基準速度の設定の際に車輪速度だけでなく、車体減速度に基づいて演算された減速側ガード値に基づき、さらに加速側ガード値に基づくことで、より適切な基準速度の設定ができ、車輪毎に一層精密な駆動力の制御が可能となる。
【0027】
なお、このような車両用運動特性制御装置の各手段をコンピュータシステムにて実現する機能は、例えば、コンピュータシステム側で起動するプログラムとして備えられる。このようなプログラムの場合、例えば、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク等の機械読取り可能な記憶媒体に記憶し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAMを機械読み取り可能な記憶媒体として前記プログラムを記憶しておき、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず図1は、本発明の運動特性制御装置の一実施形態としてのアンチスキッド制御装置全体の構成を表わす概略構成図である。なお、本実施形態は、フロントエンジン・フロントドライブ方式の四輪車に適用した例である。
【0029】
図1に示すように、車両の右前輪(FR)1,左後輪(RL)2,右後輪(RR)3及び左前輪(FL)4の各々には、各車輪1〜4の回転に応じたパルス信号(回転速度信号)を発生する、電磁式、磁気抵抗式等の回転速度センサ5,6,7,8が配設されている。また各車輪1〜4には、夫々、マスタシリンダ16からの油圧を受けて各車輪1〜4に制動をかけるブレーキ装置11,12,13,14が配設され、これら各ブレーキ装置11〜14には、マスタシリンダ16からの油圧が、アクチュエータ21,22,23,24及び油圧管路を介して送られる。また更に、マスタシリンダ16から油圧を発生させるブレーキペダル25には、その踏込状態を検出して、制動時にはオン信号を、非制動時にはオフ信号を出力するストップスイッチ26が設けられている。なお、本実施形態では、マスタシリンダ16からの油圧を各車輪1〜4のアクチュエータ21〜24に導く油圧管路が、右前輪1及び左後輪2用の油圧管路と、右後輪3及び左前輪4用の油圧管路との2系統に分離した、いわゆるX配管とされている。
【0030】
次に、各アクチュエータ21〜24は、電磁式の三位置弁から構成されている。そして、非通電時には、アクチュエータ21に図示したA位置となって、マスタシリンダ16から各車輪1〜4のブレーキ装置11〜14に至る油圧管路を連通して、ブレーキ装置11〜14のブレーキ油圧(いわゆるホイールシリンダ圧であり、以下単にW/C圧ともいう)をマスタシリンダ16からの油圧によって増圧する。
【0031】
また、通電時には、その電流レベルに応じて、アクチュエータ21に図示したB位置又はC位置に切り換えられる。そして、通電によりB位置となったときには、油圧管路を遮断してブレーキ装置11〜14のW/C圧を現在の状態に保持し、通電によりC位置となったときには、ブレーキ装置11〜14のホイールシリンダ内の油を上記2系統の油圧管路毎に設けられたリザーバ28a,28bへ逃して、各ブレーキ装置11〜14のW/C圧を減圧する。
【0032】
なお、上記各アクチュエータ21〜24は、電子制御装置40の動作により、アンチスキッド制御中には一旦C位置(減圧位置)に切り換えられて、ブレーキ装置11〜14のホイールシリンダ内の油をリザーバ28a,28bに逃すが、リザーバ28a,28bが満杯となると、減圧不可となるため、リザーバ28a,28b側の油圧管路とマスタシリンダ16側の油圧管路との間には、電動モータの駆動によってリザーバ28a,28b側の油をマスタシリンダ16側に汲み上げるモータポンプ27a,27bが設けられている。
【0033】
次に各アクチュエータ21〜24を、増圧位置、減圧位置、保持位置の何れかに制御する電子制御装置40は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等からなるマイクロコンピュータから構成されており、図示しないイグニッションスイッチのオン時に電源供給を受けて動作する。すなわち、電子制御装置40は、上記各車輪の回転速度センサ5〜8及びストップスイッチ26からの信号を受け、これら各信号に基づきアンチスキッド制御のための演算処理を行い、上記各アクチュエータ21〜24の弁位置を切り換える。
【0034】
以下、この電子制御装置40にてアンチスキッド制御のために実行される演算処理について、図2〜図5に示すフローチャートに沿って説明する。
図2に示す如く、電子制御装置40が起動されると、まずS100(S:ステップを表わす)にて、メモリクリア、フラグリセット等の初期化処理を行ない、続くS110にて、以降の演算処理を所定時間Ta(例えば5msec.)毎に実行するために、所定時間Taが経過したか否かを判断することにより、所定時間Taが経過するのを待つ。
【0035】
そして、S110にて所定時間Taが経過したと判断すると、S120に移行して、上記各回転速度センサ5〜8からの回転速度信号に基づき、各車輪1〜4の回転速度(以下、車輪速度という。)VW**(VWFR,VWRL,VWRR,VWFL)を算出し、続くS130にて、その算出した車輪速度VW**の微分値である各車輪1〜4の回転加速度(以下、車輪加速度という。)dVW**(dVWFR,dVWRL,dVWRR,dVWFL)を演算する。なお、車輪速度VW**及び車輪加速度dVW**に付される添え字(**=FR,RL,RR,FL)は、夫々、その値が右前輪1,左後輪2,右後輪3,左前輪4の値であることを表わす。
【0036】
次にS140では、S120で求めた各車輪1〜4の車輪速度VW**に基づいて4輪共通の車体速度VBを演算(推定)する。この処理を図3のフローチャートを参照して説明する。
図3の最初のステップS210では、基準車輪速度VSWとして、各車輪1〜4の車輪速度VW** (VWFR,VWRL,VWRR,VWFL)の内の最大速度のものを採用する。そして、続くS220では現在アンチスキッド制御中であるかどうかを判断し、制御中でなければ(S220:NO)、S230へ移行して、上限加速度KUを所定値K1(例えば0.5G)に設定する。一方、制御中であれば(S220:YES)、S240へ移行して、上限加速度KUを所定値K2(例えば1.0G)に設定する。この上限加速度KUは、加速時にこの上限加速度KU以下の変化に抑えるために設定されたものである。
【0037】
そして、S250では、次式1に示すように4輪共通車体速度VBが算出される。
[式1]→
VB=MED(VB(n-1)−KD・Ta,VSW(n),VB(n-1)+KU・Ta)
なお、この式1で、VB(n-1) は前回求めた車体速度、KDは減速時にこの値KD以下の変化に抑えるために設定された下限加速度であり、例えば1.2Gに設定されている。また、Taは図2のS110で用いた所定時間、VSW(n) はS210で今回求めた基準車輪速度、KUはS220あるいはS230で今回得た上限加速度である。また、このVBを算出する式1の意味は、[VB(n-1)−KD・Ta]と[VSW(n)]と[VB(n-1)+KU・Ta ]との3つの値の内で中間のものが4輪共通車体速度VBとして算出されることを意味する。
【0038】
S250で4輪共通車体速度VBが算出されると図3のフローチャートを終了して図2のS150へ移行する。
上記S140では4輪共通の車体速度VBを演算したが、この150では、4輪毎、つまり各車輪1〜4にそれぞれ対応する車体速度VBW**を演算する。この処理を図4のフローチャートを参照して説明する。
【0039】
図4の最初のステップS310では、4輪共通の車体減速度dVBが次式2に示すように演算される。
[式2]→
dVB=(VB(n-1)−VB(n))/Ta
ここで、車体減速度と称したのは、車体速度VBの時間的変化率ではあるものの、前回の車体速度VB(n-1) から今回の車体速度VB(n) を減算したものを所定時間Taにて除しているので、この物理的意味は減速の度合を示すものとなるからである。
【0040】
そして、S320では、この車体減速度dVBがマイナスか否か、つまり車体が加速状態であるかどうかを判断する。車体が加速状態の場合(S320:YES)には、S330で車体減速度dVBの値がクリアされ(dVB=0)、S340へ移行する。一方、車体が減速状態である場合(S320:NO)には、そのままS340へ移行する。
【0041】
S340では、車体減速側ガード値KDWが次式3に示すように設定される。
[式3]→
KDW=dVB+KG1
この車体減速側ガード値KDWは、減速時にこの値KDW以下の変化に抑えるために設定されたものである。また、補正値KG1としては、例えば0.1Gが設定される。これは、車両の旋回半径が変化した時に発生する各車輪位置での車体速度の変化分等を見込んで補正するためである。
【0042】
そして、続くS350では、現在アンチスキッド制御中であるかどうかが判断される。アンチスキッド制御中でなければ(S350:NO)、S360へ移行して、車体加速側ガード値KUWを所定値K3(例えば0.5G)に設定する。一方、制御中であれば(S350:YES)、S370へ移行して、車体加速側ガード値KUWを所定値K4(例えば1.0G)に設定する。この車体加速側ガード値KUWは、加速時にこの車体加速側ガード値KUW以下の変化に抑えるために設定されたものである。
【0043】
そして、S380では、次式4に示すように4輪毎の車輪用車体速度VBW**が算出される。
[式4]→
VBW**=
MED(VBW**(n-1)-KDW・Ta,VW**(n),VBW**(n-1)+KUW・Ta)
なお、この式4で、VBW**(n-1) は前回求めた車輪用車体速度、Taは図2のS110で用いた所定時間、VW**(n) は今回求めた車輪速度、KUWはS360あるいはS370で今回得た車体加速側ガード値である。また、この4輪毎の車輪用車体速度VBW** を算出するための式4の意味は、[VBW**(n-1)−KDW・Ta]と[VW**(n)]と[VBW**(n-1)+KUW・Ta]との3つの値の内で、中間の値のものが車輪用車体速度VBW**として算出されることを意味する。
【0044】
S380で各輪に対応した車体速度VBW**が算出されると図4のフローチャートを終了して図2のS160へ移行する。
S160では、各車輪1〜4のスリップ率SW**(SWFR,SWRL,SWRR,SWFL)が算出される。このスリップ率演算処理を図5のフローチャートを参照して説明する。
【0045】
まず、S410では、右前輪1のスリップ率SWFRが、次式5に示すように算出される。
[式5]→
SWFR =(VBWFR −VWFR )/VBWFR
つまり、右前輪1の車輪用車体速度VBWFRと車輪速度VWFRとの偏差(VBWFR−VWFR)を車輪用車体速度VBWFR で除することにより求める。
【0046】
同様に、S420〜S440の処理においても、それぞれ左前輪4のスリップ率SWFL、右後輪3のスリップ率SWRR、左後輪2のスリップ率SWRLが次式6〜8に示すように算出される。
[式6]→
SWFL =(VBWFL −VWFL )/VBWFL
[式7]→
SWRR =(VBWRR −VWRR )/VBWRR
[式8]→
SWRL =(VBWRL −VWRL )/VBWRL
以上のように、各車輪1〜4のスリップ率SW**が算出されると、今度は、図2のS170〜S200にて、各車輪1〜4のスリップ率SWFR〜SWFLと車輪加速度dVWFR〜dVWFLとに基づき、各車輪1〜4毎に、各アクチュエータ21〜24の制御モードを、増圧モード、減圧モード、保持モード、或はパルス増モードの何れに制御するかを設定する制御モードの演算処理を実行する。つまり、S170では右前輪(FR)1の制御モードを、S180では左後輪(RL)2の制御モードを、S190では右後輪(RR)3の制御モードを、S200では左前輪(FL)4の制御モードを、夫々設定する。そしてこれらS170〜S200の処理は、夫々、図6に示す手順で実行される。
【0047】
図6に示す如く、S170〜S200で実行される制御モードの演算処理では、まずS510にて、対象となる車輪1,2,3又は4に対して制御中モードが設定されており、既にアンチスキッド制御(油圧制御)を実行しているか否かを判断する。そして、制御中モードが設定されていなければ、S520にて、S160にて求めた当該車輪のスリップ率SW**が予め設定された目標スリップ率KS(例えば15%)を越えたか否かを判断し、スリップ率SW**が目標スリップ率KSを越えていなければ、当該車輪に対する油圧制御を実行する必要はないので、S530にて制御中モードをリセット状態とし、S540にて、アクチュエータを図1に示したA位置(増圧位置)に保持する増圧モードにセットして、当該処理を終了する。
【0048】
一方、S520にて、スリップ率SW**が判定スリップ率KS0を越えたと判断されると、車輪がスリップしており、油圧制御を実行する必要があるとして、S550に移行し、制御中モードをセットする。そして、このS550にて制御中モードをセットするか、或はS510にて現在制御中モードであると判断された場合には、S560に移行し、当該車輪のスリップ率SW**が目標スリップ率KSを越えているか否かを判断する。
【0049】
S560にて、スリップ率SW**が目標スリップ率KSを越えていると判断されると、S570に移行し、S130にて算出した当該車輪の車輪加速度dVW**は、油圧制御によって車輪の減速が抑制されてその車輪速度VW**の変化方向が減速方向から加速方向に反転したか否か、つまり加速度零(0G)以上となったか否かを判断する。そして、S570にて、車輪加速度dVW**が0Gよりも小さく、車輪速度VW**は減速方向に変化していると判断されると、S580に移行して、アクチュエータを図1に示したC位置(減圧位置)に制御して、ブレーキ装置のW/C圧を減圧させる減圧モードをセットし、当該処理を終了する。
【0050】
一方、S570にて、車輪加速度dVW**は0G以上となって、車輪速度VW**の変化方向が減速方向から加速方向になっていると判断されると、S590に移行して、アクチュエータを図1に示したB位置(保持位置)に制御し、ブレーキ装置のW/C圧を保持させる保持モードをセットし、当該処理を終了する。
【0051】
また次に、S560にて、スリップ率SW**が目標スリップ率KS以下になっていると判断された場合には、S600に移行して、アクチュエータを図1に示したA位置(増圧位置)とB位置(保持位置)との間を所定周期で交互に変化させて、ブレーキ装置のW/C圧をその変化周期に応じた増圧パターンで除々に増圧させるパルス増モードの制御を、所定回数(所定パターン)分実行したか否かを判断する。
【0052】
そして、このS600にて、パルス増モードの制御を所定パターン分実行したと判断すると、当該車輪のスリップは完全に抑制され、油圧制御を終了してももはや車輪がスリップすることはないものとして、S530に移行し、S530にて制御中モードをリセットし、S540にて増圧モードをセットした後、当該処理を終了する。
【0053】
一方、S600にて、パルス増モードの制御を所定パターン分実行していないと判断されると、S610にて、当該車輪に対する制御モードとして、パルス増モードをセットし、当該処理を一旦終了する。
なお、図8は、増圧モード、減圧モード、保持モード及びパルス増モードの際のアクチュエータのソレノイドに対する駆動出力を表わす。つまり、図8に示すように、本実施形態では、制御モードとして増圧モードが設定されている場合には、ソレノイドへの通電を禁止してアクチュエータを増圧位置に固定し、減圧モードが設定されている場合には、ソレノイドに減圧用の所定電流を連続通電して、アクチュエータを減圧位置に固定し、保持モードが設定されている場合には、ソレノイドに保持用の所定電流を連続通電して、アクチュエータを保持位置に固定し、パルス増モードが設定されている場合には、ソレノイドに所定時間だけ保持用の所定電流を流し、その後所定時間だけソレノイドへの通電を停止する、というように、アクチュエータを保持位置と増圧位置とに交互に切り換える。
【0054】
従って、パルス増モードでは、ブレーキ装置11〜14のW/C圧が除々に増加することになり、本実施形態では、保持・増圧の切り換えが所定回数N(例えば10パターン分)連続すると、上記S600にてパルス増モードが終了したと判断され、S530へ移行して制御中モードがリセットされた後、S540にて制御モードが増圧モードに切り換えられる。
【0055】
以上のようにして、図2のS170〜S200にて各車輪1〜4の制御モードが各々設定されると、再度S110に移行し、以降、S110〜S210の処理を繰返し実行する。
また、このようにして各車輪1〜4の制御モードを設定するが、その設定された制御モードは、図5に示すタイマ割込み処理にて、各車輪1〜4のアクチュエータ21〜24を夫々駆動するのに使用される。
【0056】
図5に示すタイマ割込み処理は、各車輪1〜4のブレーキ装置11〜14のW/C圧を各々制御するために、所定時間(例えば1msec.)Tb毎のタイマ割込みによって実行される処理であり、まずS710にて、右前輪(FR)1の制御モードを読み込み、この制御モードに従い、アクチュエータ21のソレノイドを図8示した駆動出力にて駆動することにより、アクチュエータ21をその制御モードに対応した弁位置に制御する。なお、制御モードが減圧モード或はパルス増モードであれば、そのモードに対応した変化パターンにて弁位置を変化させる。
【0057】
そして、続くS720,S730,S740では、このS710と同様にして、左前輪(FL)4のアクチュエータ24に対する駆動出力、右後輪(RR)3のアクチュエータ23に対する駆動出力、左後輪(RL)2のアクチュエータ22に対する駆動出力を順次実行し、この割込み処理を終了する。
【0058】
この結果、各車輪1〜4のアクチュエータ21〜24は、増圧位置,減圧位置,保持位置のいずれかに制御され、各車輪1〜4のブレーキ装置11〜14のW/C圧は、設定された制御モードに応じて減圧・保持・増圧されることになる。
ここで、上述した処理による動作結果について、図9及び図10を参照して説明する。
【0059】
図9は、一般的なアッカーマン・ジャントー式の操舵装置を備えた車両が、比較的低速で左旋回している状態での、各車輪(FF,FR,RR,RL)位置での走行軌跡及び旋回半径を示す説明図である。
この場合は低速であり横加速度は小さいため、旋回中心は後輪軸上となり、各車輪は図示するような旋回軌跡を通る。そのため、各車輪の旋回半径はすべて異なり、各車輪位置での車体速度VBW**の大きさもすべて異なる。つまり、次式9に示すような関係となる。
[式9]→
VBWFR>VBWRR>VBWFL>VBWRL
となる。ここで、説明を簡単にするため、旋回外輪の2輪のみ、すなわちFR輪とRR輪についてのみ考えることにする。
【0060】
図10は、この場合の2輪(FR,RR)の速度と車体速度との関係を示すタイムチャートであり、旋回中の時刻t2で制動を開始し、その後アンチスキッド制御を介した場合を示している。
時刻t0〜t2の期間においては制動していないため、車輪速度VWFR,VWRRは一定速度で、且つ旋回半径の差に応じた速度差△VWが発生している。
【0061】
ここで、時刻t2での4輪共通の車体速度VBを考えると、車輪速度の大きい方の速度、すなわちVWFRが基準車輪速度VSWとなり、これと上限加速度KU及び下限加速度KDでガードした速度VU,VDの3つの速度の中間の値、すなわち基準車輪速度VSWが選択され、次式10に示すようになる。
[式10]→
VB(t2)=VSW(t2)=VWFR(t2)
また、時刻t2でのFR輪及びRR輪の各車輪に対応する車体速度は、4輪共通の車体速度VBの変化量=0Gとなる。したがって、各車体速度に車体減速側ガード値KDW=KGI及び車体加速側ガード値KUP=K1の変化ガードを施したものとなるが、各車輪速度の変化=0で、変化ガードにかからないため、結局は車輪速度を選択し、それぞれ次式11,12に示すようになる。
[式11]→
VBWFR(t2)=VWFR(t2)
[式12]→
VBWRR(t2)=VWRR(t2)
そして、制動を開始し、時刻t3となると車体が減速を開始するが、まだ2輪共スリップは発生しておらず、各車輪の変化量も下限加速度KD及び車体減速側ガード値KDWより小さいため、このときも車輪速度を選択する。したがって、時刻t3での車体速度VB(t3)、FR輪及びRR輪に対応する車体速度VBWFR(t3)及びVBWRR(t3)は、それぞれ次式13〜15に示すようになる。
[式13]→
VB(t3)=VSW(t3)=VWFR(t3)
[式14]→
VBWFR(t3)=VWFR(t3)
[式15]→
VBWRR(t3)=VWRR(t3)
時刻t4となると、FR輪はスリップしていないが、RR輪がスリップを開始し、RR輪のスリップ率は制動開始基準KS以上となるため、この時点でRR輪への制御が開始される。この場合も、VWFR>VWRRとなるためVSW=VWFRとなり、基準車輪速度VSWの変化量は下限加速度KD以内となり、基準車輪速度VSWが選択され、時刻t4での車体速度VB(t4)は次式16に示すようになる。
[式16]→
VB(t4)=VSW(t4)=VWFR(t4)
また、同様にVWFRの変化量も車体減速側ガード値KDW以内のため、VWFRが選択され、時刻t4でのFR輪に対応する車体速度VBWFR(t4)は、次式17に示すようになる。
[式17]→
VBWFR(t4)=VWFR(t4)
また、RR輪用の車体速度VBWRRは、車輪速度VWRRがdVB’+KG1の減速側ガード値を超えたため、減速側ガード値を選択し、時刻t4でのVBWRR(t4)は、次式18に示すようになる。
[式18]→
VBWRR(t4)=VBWFR(t3)−(dVB’(t4)+KG1)×△T
さらに、時刻t6までは同様であり、車体速度VB(t) 、FR輪及びRR輪に対応する車体速度VBWFR(t) 及びVBWRR(t) は、それぞれ次式19〜21に示すようになる。
[式19]→
VB(t) =VWFR(t)
[式20]→
VBWFR(t) =VWFR(t)
[式21]→
VBWRR(t) =VBW(t-1)−(dVB’(t)+KG1)×△T
そして、時刻t7では、FR輪の車輪速度変化も減速側ガード値よりも大きくなるため、車体速度VB(t7)は次式22に示すようになる。
[式22]→
VB(t7)=VB(t6)−(KD×△T)
また、このときのFR輪及びRR輪に対応する車体速度VBWFR(t7)及びVBWRR(t7)は、それぞれ次式22,23に示すようになる。
[式23]→
VBWFR(t7)=VBWFR(t6)−(dVB’(t7)+KG1)×△T
[式24]→
VBWRR(t7)=VBWRR(t6)−(dVB’(t7)+KG1)×△T
となる。
【0062】
さらに、時刻t10までは、車輪がスリップしたままで、減速側ガード値を選択するため、時刻t7の場合と同様に、車体速度VB(t) 及びFR輪及びRR輪に対応する車体速度VBW**(t) は、次式25,26に示すようになる。
[式25]→
VB(t) =VB(t-1)−(KD×△T)
[式26]→
VBW**(t) =VBW**(t-1)−(dVB’(t7)+KG1)×△T
なお、FR輪は時刻t8で車輪スリップが制御開始基準KSより大きくなり、アンチスキッド制御を開始する。
【0063】
時刻t11では、FR輪が復帰し、共通車体速度がFR車輪の選択となり、車体速度VB(t11) は次式27に示すようになる。
[式27]→
VB(t11) =VWFR(t11)
それと同時に、車体速度VBの変化は+(プラス)側に転じる、したがって、dVB=0となり、各車輪の車体速度の減速側ガード値は、KG1のみとなる。
【0064】
このとき、FR輪の車体速度VBWFRは、共通の車体速度VBと同様に車輪を選択して、次式28に示すようになる。
[式28]→
VBWFR(t11)=VWFR(t11)
一方、RR輪はスリップ大のため、RR輪の車体速度は、減速側ガード値を選択して、次式29に示すようになる。
[式29]→
VBWRR(t11)=VBWRR(t10)−(KG1×△T)
さらに、時刻t12までは同様に、車体速度VB(t) 、FR輪及びRR輪に対応する車体速度VBWFR(t) 及びVBWRR(t) は、それぞれ次式30〜32に示すようになる。
[式30]→
VB(t) =VWFR(t)
[式31]→
VBWFR(t) =VWFR(t)
[式32]→
VBWRR(t) =VBWRR(t-1)−(KG1×△T)
時刻t13以降は、RR輪も復帰して車輪速度の選択を開始するため、車体速度VB(t) 、FR輪及びRR輪に対応する車体速度VBWFR(t) 及びVBWRR(t) は、それぞれ次式33〜35に示すようになる。
[式33]→
VB(t) =VWFR(t)
[式34]→
VBWFR(t) =VWFR(t)
[式35]→
VBWRR(t) =VWRR(t)
この図10において、従来の旋回時の内外輪速度差の補正では、前後輪での速度差△VWは補正されず、同じ旋回外輪であるFR輪とRR輪は共通車体速度VBによりスリップを判定し、制御される。このため、FR輪に対しては適切でも、RR輪に対しては、VBは真の車体速度よりも大きいため、RR輪のスリップを大きく判定してしまう。
【0065】
それに対して本案によれば、FR輪はFR輪用車体速度VBWFR、RR輪はRR輪用車体速度VBWRRによりそれぞれ車輪スリップを判定して制御する。そのため、FR輪,RR輪共に適切な車体速度に基づいたより精度の高い制御が可能となる。
【0066】
また、車輪が図10のように大きくスリップし、アンチスキッド制御を開始しても、各輪の車輪速度を用いて各輪の車体速度を演算するため、アンチスキッド制御前・アンチスキッド制御中にかかわらず、常に、旋回時の走行軌跡による速度差の影響を除去することができる。すなわち、4輪に適用することで、アンチスキッド制御中でも内外輪・前後輪の速度差の影響を常に除去することが可能となる。
【0067】
なお、所定の補正値KG1は、例えば車両が直進→旋回と変化した場合に発生する各輪の速度変化分を見込んで加算するもので、車両の旋回半径が変化した時にも、各輪車体速度をより精度良く推定することが可能となる。つまり、真の車体速度よりも高く推定し、スリップ量を実際よりも大きく検出して減圧してしまって減速が低下するといったことがなくなる。
【0068】
以上説明したように、本実施形態では、各車輪のスリップ状態の最適化のために、制御対象車輪に対する車輪速度VW**及び基準速度として車輪毎に設定される車輪用車体速度VBW**に基づき、制御対象車輪に対するブレーキ液圧の調整を行なう。つまり、従来はこの基準速度として4輪共通の車体速度VBを採用し、これに基づいてスリップ率SW**等を算出していたが、本実施形態では、基準速度である車輪用車体速度VBW**自体が制御対象輪固有のものとなっているのである。そのため、次のような点でより適切な運動特性制御が実現できる。
【0069】
▲1▼旋回走行時には、通常左右輪間(FRとFL間、あるいはRRとRL間)における内外輪速度差に加えて、前後輪間(FRとRR間、あるいはFLとRL間)においても旋回半径が異なり車輪速度差が生じる場合が多い。この場合、従来方式のように内外輪速度差による補正をいくら実行したとしても、共通の車体速度VBに基づいて得た各車輪のスリップ率は誤差がある。つまり、4輪毎のスリップ率の算出においても、従来は、スリップ率SW** を、車体速度VBと車輪速度VW との偏差(VB−VW** )を、車体速度VBで除することにより求めていたが、各輪の全てにこの車体速度VBが適切な値とは言えないのである。
【0070】
それに対して本実施形態の場合には、図5を用いて説明したように、各車輪毎の車輪用車体速度VBW**と車輪速度VW**との偏差(VBW** −VW** )を車輪用車体速度VBW**で除することにより求めている。つまり、制御対象輪毎に設定した車輪用車体速度VBW**に基づくことができるので、より適切な制御が実行可能となる。
【0071】
▲2▼また、例えばアンチスキッド制御中は車輪速度VW**が落ち込むため、従来方式では上述の内外輪速度差による補正はできない。したがって、補正は制御前に実行するしかないので、アンチスキッド中に旋回半径が変化していくとその変化には対処できなくなる。
【0072】
それに対して本実施形態では、アンチスキッド制御中においても内外輪速度差は自動的に補正される。なお、従来方式として、別途旋回状態を判定する装置を設け、旋回半径等から内外輪速度差等を推定することも考えられるが、そのためには横加速度(横G)センサ等が別途必要となる。その点についても、本実施形態では、そのような横Gセンサを用いなくてもよく、車輪速度センサのみで対応可能であるため、有利である。
【0073】
▲3▼さらに、異径タイヤや極端にすり減ったタイヤ等を装着している場合には、定常的に他の車輪との速度差が生じてスリップ率SW**等を適切に判断できなくなる。そのため、従来方式では、例えば最大の車輪速度VW**となっていてもそれを車体速度の推定には用いず、その車輪に対する制御も他の車輪の状態に基づいて推定した結果で制御するなどしていた。しかし、推定による制御であるので、どうしてもその正確性には限界があった。
【0074】
それに対して本実施形態では、そのような異径タイヤ等が装着されていても、その異径タイヤに個別に対応する基準速度が設定される。つまり、径が小さくて他の車輪よりも速度が定常的に大きくなる場合であっても、基準速度である車輪用車体速度VBW**自体がやはり他の車輪の車輪用車体速度VBW**よりも定常的に大きな値が設定されるため、自車輪のスリップ率SW**等を個別に推定しても別段支障がない。このように、異径タイヤを装着しているような場合においても適切な制御が実行できる。
【0075】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されることはなく、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では運動特性制御装置の一例としてアンチスキッド制御装置を説明したが、アンチスキッド制御は運動特性制御の一例であり、他の運動特性制御の一例としてトラクション制御等が考えられる。そのため、次に、トラクション制御に適用した場合の別実施形態を説明する。但し、ここでは、トラクション制御における一般的な制御内容の説明は省略し、上述のアンチスキッド制御の場合における図3及び図4の処理に対応する処理を図11及び図12を参照して説明する。すなわち、図11はトラクション制御用の4輪共通車体速度VBの演算(推定)処理であり、図12は、トラクション制御用の4輪毎、つまり各車輪1〜4にそれぞれ対応する車体速度VBW** の演算処理である。
【0076】
まず、トラクション制御用の4輪共通車体速度VBの演算処理(図11)について説明する。
図11の最初のステップS1210では、基準車輪速度VSWとして、各車輪1〜4の車輪速度VW**(VWFR,VWRL,VWRR,VWFL)の内の最小速度のものを採用する。なお、いわゆるFF(フロントエンジンフロントドライブ)車両の場合には、この基準車輪速度VSWとして、後2輪の車輪速度(VWRL,VWRR)の内の小さい方を採用し、FR(フロントエンジンリヤドライブ)車両の場合には、この基準車輪速度VSWとして、前2輪の車輪速度(VWFL,VWFR)の内の小さい方を採用するようにしてもよい。つまり、転動輪の2輪の内の車輪速度の小さい方を採用するのである。
【0077】
そして、続くS1220では現在トラクション制御中であるかどうかを判断し、制御中でなければ(S1220:NO)、S1230へ移行して、下限加速度KDを所定値K5(例えば1.0G)に設定する。一方、制御中であれば(S1220:YES)、S1240へ移行して、下限加速度KDを所定値K6(例えば3.0G)に設定する。この下限加速度KDは、トラクション制御中の減速時にこの下限加速度KD以下の変化に抑えるために設定されたものである。
【0078】
そして、S1250では、次式36に示すようにして4輪共通車体速度VBが算出される。
[式36]→
VB=MED(VB(n-1)−KD・Ta,VSW(n),VB(n-1)+KU・Ta)
なお、この式36で、VB(n-1) は前回求めた車体速度、KDは前記S1230又はS1240にて設定された値、Taはメイン処理の実行間隔、VSW(n) はS1210で今回求めた基準車輪速度、KUは加速時にこの値KU以下の変化に抑えるために設定された上限加速度(例えば0.5G)である。また、この式36の意味は、[VB(n-1)−KD・Ta]と[VSW(n)]と[VB(n-1)+KU・Ta ]との3つの値の内で中間のものが4輪共通車体速度VBとして算出されることを意味する。
【0079】
次に、トラクション制御用の各車輪1〜4にそれぞれ対応する車体速度VBW** の演算処理(図12)について説明する。
図12の最初のステップS1310では、4輪共通の車体加速度dVB2が次式37に示すように演算される。
[式37]→
dVB2=(VB(n)−VB(n-1))/Ta
ここで、車体加速度と称したのは、車体速度VBの時間的変化率ではあるものの、今回の車体速度VB(n) から前回の車体速度VB(n-1) を減算したものを所定時間Taにて除しているので、この物理的意味は加速の度合を示すものとなるからである。
【0080】
そして、S1320では、この車体加速度dVB2がマイナスか否か、つまり車体が減速状態であるかどうかを判断する。車体が減速状態の場合(S1320:YES)には、S1330で車体加速度dVB2の値がクリアされ(dVB2=0)、S1340へ移行する。一方、車体が加速状態である場合(S1320:NO)には、そのままS1340へ移行する。
【0081】
S1340では、車体加速側ガード値KUWが次式38に示すように設定される。
[式38]→
KUW=dVB2+KG2
この車体加速側ガード値KUWは、加速時にこの値KUW以下の変化に抑えるために設定されたものである。また、補正値KG2としては、例えば0.05Gが設定される。これは、車両の旋回半径が変化した時に発生する各車輪位置での車体速度の変化分等を見込んで補正するためである。
【0082】
そして、続くS1350では、現在トラクション制御中であるかどうかを判断し、制御中でなければ(S1350:NO)、S1360へ移行して、車体減速側ガード値KDWを所定値K7(例えば1.0G)に設定する。一方、制御中であれば(S1350:YES)、S1370へ移行して、車体減速側ガード値KDWを所定値K8(例えば3.0G)に設定する。この車体減速側ガード値KDWは、減速時にこの車体減速側ガード値KDW以下の変化に抑えるために設定されたものである。
【0083】
そして、S1380では、次式39に示すようにして、4輪毎の車輪用車体速度VBW** が算出される。
[式39]→
VBW**=
MED(VBW**(n-1)-KDW・Ta,VW**(n),VBW**(n-1)+KUW・Ta)
なお、この式39で、VBW**(n-1) は前回求めた車輪用車体速度、KDWはS1360あるいはS1370で今回得た車体加速側ガード値、VW**(n) は今回求めた車輪速度、である。また、この4輪毎の車輪用車体速度VBW**を算出するための式39の意味は、[VBW**(n-1)−KDW・Ta]と[VW**(n) ]と[VBW**(n-1)+KUW・Ta]との3つの値の内で中間のものが車輪用車体速度VBW**として算出されることを意味する。
【0084】
このようにトラクション制御を実行する場合も、上述のアンチスキッド制御において▲1▼〜▲3▼として説明したものと同様の理由により、より適切な制御が実現できる。
なお、車輪に制動力を付与する手段としては、上述の実施形態で説明したようなブレーキ液圧によるものが一般的に考えられるが それ以外の構成によって車輪に制動力を付与するものでも同様に実現できる。また、例えばトラクション制御においては、スロットル開度等を制御して駆動力を調整するものもあるので、そのスロットル開度等を制御して、付与する駆動力を調整するようなトラクション制御装置としても実現できる。
【0085】
また、上述した実施形態では、フロントエンジン・フロントドライブ方式の四輪車の例を示したものであるが、二輪車でも三輪車でも、5輪以上の車両でも適用できる。また、フロントエンジン・リヤドライブ方式でも、あるいは全輪駆動方式でも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 運動特性制御装置の一実施形態としてのアンチスキッド制御装置全体の構成を表わす概略構成図である。
【図2】 電子制御装置にて繰返し実行されるメインルーチンの処理内容を表わすフローチャートである。
【図3】 図2のS140にて実行される4輪共通車体速度(VB)の演算処理を表わすフローチャートである。
【図4】 図2のS150にて実行される4輪毎の車体速度(VBW** )の演算処理を表わすフローチャートである。
【図5】 図2のS160にて実行される4輪毎のスリップ率(SW** )の演算処理を表わすフローチャートである。
【図6】 図2のS170〜S200にて各車輪に対して各々実行される制御モード演算処理を表わすフローチャートである。
【図7】 電子制御装置にて所定時間毎のタイマ割込みにて実行されるタイマ割込み処理を表わすフローチャートである。
【図8】 制御モードと油圧制御のためのアクチュエータのソレノイドに対する駆動出力との関係を説明する説明図である。
【図9】 一般的なアッカーマン・ジャントー式の操舵装置を備えた車両が、比較的低速で左旋回している状態での、各車輪(FF,FR,RR,RL)位置での走行軌跡及び旋回半径を示す説明図である。
【図10】 車両が左旋回している際にアンチスキッド制御を実行した場合の、外輪側の2輪(左前輪FRと右後輪RR)の挙動を示すタイムチャートである。
【図11】 別実施形態としてのトラクション制御における4輪共通車体速度(VB)の演算処理を表わすフローチャートである。
【図12】 別実施形態としてのトラクション制御における4輪毎の車体速度(VBW** )の演算処理を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
1〜4…車輪(1…右前輪,2…左後輪,3…右後輪,4…左前輪)
5〜8…回転速度センサ 11〜14…ブレーキ装置
16…マスタシリンダ 21〜24…アクチュエータ(三位置弁)
25…ブレーキペダル 27a,27b…モータポンプ
28a,28b…リザーバ 40…電子制御装置

Claims (2)

  1. 車輪に対して車輪制動力を付与する車輪制動力付与手段と、車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、該車輪速度検出手段にて検出された車輪速度に基づき当該車輪に対する基準速度を設定する基準速度設定手段との3つの手段を、複数ある各車輪に対応して備えると共に、
    前記各車輪のスリップ状態の最適化のために、制御対象車輪に対する車輪速度及び前記基準速度に基づき、制御対象車輪に対する前記車輪制動力付与手段によって付与する車輪制動力を調整する制動力調整手段と、
    前記車輪速度検出手段によって検出された各車輪の車輪速度に基づき車両の車体速度を推定する車体速度推定手段と、
    前記車体速度推定手段によって推定された車体速度の時間的変化である車体減速度を演算し、その車体減速度に所定値を加算して補正演算したものを減速側ガード値として設定する減速側ガード値設定手段と、
    所定値を加速側ガード値として設定する加速側ガード値設定手段とを備え、
    前記基準速度設定手段は、前記減速側ガード値設定手段によって設定された減速側ガード値と、前記加速側ガード値設定手段によって設定された加速側ガード値と、前記車輪速度検出手段によって検出された各車輪の車輪速度とに基づき、各車輪に対する基準速度を設定するよう構成されていることを特徴とする車両用運動特性制御装置。
  2. 車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、該車輪速度検出手段にて検出された車輪速度に基づき当該車輪に対する基準速度を設定する基準速度設定手段との2つの手段を複数ある各車輪に対応して備えると共に、車輪に対して駆動力を付与する車輪駆動力付与手段を備え、
    前記各車輪のスリップ状態の最適化のために、制御対象車輪に対する車輪速度及び前記基準速度に基づき、前記車輪駆動力付与手段によって付与する駆動力を調整する駆動力調整手段と、
    前記車輪速度検出手段によって検出された各車輪の車輪速度に基づき車両の車体速度を推定する車体速度推定手段と、
    前記車体速度推定手段によって推定された車体速度の時間的変化である車体加速度を演算し、その車体加速度に所定値を加算して補正演算したものを加速側ガード値として設定する加速側ガード値設定手段と、
    所定値を減速側ガード値として設定する減速側ガード値設定手段とを備え、
    前記基準速度設定手段は、前記加速側ガード値設定手段によって設定された加速側ガード値と、前記減速側ガード値設定手段によって設定された減速側ガード値と、前記各車輪の車輪速度に基づいて基準速度を設定するよう構成されていることを特徴とする車両用運動特性制御装置。
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