JPH05155323A - 制動力制御装置 - Google Patents

制動力制御装置

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JPH05155323A
JPH05155323A JP32058591A JP32058591A JPH05155323A JP H05155323 A JPH05155323 A JP H05155323A JP 32058591 A JP32058591 A JP 32058591A JP 32058591 A JP32058591 A JP 32058591A JP H05155323 A JPH05155323 A JP H05155323A
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博嗣 山口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右制動力差生成による制動力制御システム
で、車両挙動が制御によって不安定となるような領域(
スピン傾向の状況等) では当該制御を抑えて安定化を図
る。 【構成】 コントローラはヨ−レイトF/B 方式の場合な
ら、目標ヨ−レイト(d/dt)φref と実ヨ−レイト(d/dt)
φの差のヨ−レイト差分値Δ(d/dt)φを求め左右目標差
圧ΔP(S)を決定する(S113,114)。目標値(d/dt)φref
操舵角δ、車速Vを基に設定できる(S110 〜112)。目標
差圧ΔP(S)に応じ左右輪の目標ホイールシリンダ(W/C)
圧を設定するが、例えばこれに先立ち実ヨ−レイト(d/d
t)φに応じΔP(S)を補正し、補正ΔP(S)で目標W/C 圧を
決定する(S115,116)。補正時、コントローラは例えばヨ
−レイトが大で横すべり状態のときの舵の切増し等過大
なヨ−が発生するような場合、左右差を小とするよう修
正を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制動力制御装置に関し、
特に車両の左右輪間に所定の制動力差を生成させるよう
制動力を制御することのできる制動力制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の制動力を制御する装置として、車
両左右輪の制動力に差をつけるように制御する制御装置
がある。かかる制動力制御システムは、例えば、旋回制
動時の安定性を向上させるなど制動力差を利用した制御
が可能である。車両の実際のヨーレイトと目標ヨーレイ
トとの偏差をなくすように左右のブレーキ液圧に差をつ
けて制御するフィードバック方式の制動力制御などはそ
の一例である(特開平2 −70561 号公報) 。
【0003】このものでは、目標ヨーレイトは操舵角と
車速に基づいて設定し、また、左右輪の差圧発生は、一
方側の輪で増圧(減圧)し、及び/又は他方側の輪で減
圧(増圧)してこれを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、制動力差を
発生させる制動力制御システム、例えば上記のヨーレイ
トフィードバック制動力制御において、単に、目標ヨー
レイトと実ヨーレイトとの差に応じて左右輪に発生させ
んとする差圧を決定して制動力差を生成させる制御を制
御領域に一律に適用して実行させるときは、車両挙動が
不安定なものとなる場合も考えられる。
【0005】図6は、後記図5と対比して参照される比
較例制御でのタイムチャ−トで、制動中での操舵(時刻
t0以後)における増減圧制御による場合の操舵角、ヨ−
レイト、発生させる差圧(目標差圧)、左右ホイ−ルシ
リンダ液圧((イ) 〜 (ニ))の夫々変化をを示すが、これ
を例として説明すれば、次のようである。即ち、例え
ば、ヨ−レイトが非常に大きく車両が横すべりしている
ようなケ−スを考えるに、この時に更に操舵角を大きく
したりすると(同図( イ))、目標ヨ−レイトはこれが更
に大きくなり(同( ロ))、この場合において、実ヨ−レ
イトを追従させるべく決定される目標差圧(同( ハ))に
従って左右輪に差圧(同( ニ))をつけようとするわけで
あるが、このような場合は車両の軌跡は変わらず車両の
ヨ−レイトだけがでている状態となる可能性がある。ヨ
−レイトは目標に追従しているのであり、実際の車両の
軌跡は変わらないでヨ−レイトだけを目標に合わせよう
としているのであって、回頭性だけがあがり、過大な(
従って、その意味ではかかる領域では必要とはいえな
い) ヨ−レイトが発生せしめられる状況( スピン傾向に
近い) にあり、こういった状況において車両は不安定な
ものとなる場合がある。
【0006】制動力差制御は、その導入によって運動性
能を高めるのに寄与できるものであるが、車両が不安定
になるような場合には制御をゆるくし、車両挙動はこれ
が穏やかなものとなるようにすることができれば、操安
性向上の効果をより実効あるものとすることができる。
本発明の目的は、左右の制動力に差を生じさせる制御に
おいて、上記に応え得て制動力差を適切に補正すること
のできる制御力制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以下の
制御力制御装置が提供される。車両の走行状態について
操舵状態を含んで検出する走行状態検出手段と、ヨ−運
動を少なくとも含む車両平面運動に関連する運動状態量
を検出または推定する車両運動量の情報手段と、これら
手段からの出力を用いて制御対象車輪の左右の制動力に
差を生じさせ、車両挙動を目標の特性になるよう制動力
を制御する制動力制御手段にして、発生させる左右制動
力についての目標左右差値もしくはそれに相当する量を
車両運動状態目標値を基に算出する機能、及び前記の走
行状態検出手段、車両運動量の情報手段の一以上の出力
に基づき、これを補正パラメ−タとして、左右制動力差
が小に修正されるよう左右差補正をする機能を有して制
御対象車輪の制動力を設定するようになす、車輪制動力
設定手段を含む制動力制御手段とを具備してなる制動力
制御装置、上記の補正パラメ−タに代え車両の横すべり
角を検出する横すべり角検出手段の出力に基づいて補正
をする制動力制御装置である(図1)。
【0008】
【作用】請求項1では、制動力制動手段は制御対象車輪
の左右の制動力に差を生じさせて車両挙動を制御するも
のであるが、かかる制御時、左右制動力についての目標
左右差値もしくはそれに相当する量を求め制動力の設定
をなすその車輪制動力設定手段が、走行状態検出手段、
車両運動量の情報手段の一以上の出力に基づき、これを
補正パラメ−タとして、補正時に左右制動力差が小に修
正されるよう左右差補正をする。
【0009】これにより、制動力差は補正により小さく
なり制動力差制動が抑えられて車両挙動を穏やかなもの
にすることを可能とし、その分車両の安定化を図ること
ができる。請求項2の場合は、車両の横すべり角に応じ
て上記の補正をすることができ、同様に、たとえ、車両
の軌跡は変わらずにより回頭させようとしてしまうであ
ろうような状況に該当する領域で制動が作動する場合に
でも、左右差補正によりそれを抑制し緩和し得て安定化
を図ることを可能ならしめる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は本発明制動力制御装置の一実施例の構
成を示す。適用する車両は、前輪及び/又は後輪の左右
の制動力を独立に制御可能なものであって、本実施例で
は、前後輪とも左右の制動力(制動液圧)を制御できも
るとする。更に、制動方式はヨ−レイトフィ−ドバック
(F/B)方式とする。
【0011】図中1L,1Rは左右前輪、2L,2Rは
左右後輪、3はブレーキペダル、4はタンデムマスター
シリンダ(M/C)を夫々示す。なお、3aはブレーキ
の倍力装置としてのブースタであり、4aはリザーバで
ある。各車輪1L,1R,2L,2Rは液圧供給により
ブレーキディスクを摩擦挾持して各輪毎にブレーキ力を
与えるホイールシリンダ5L,5R,6L,6Rを備
え、これらホイールシリンダ(W/C)に液圧を供給さ
れる時、各車輪は個々に制動されるものとする。
【0012】ここで、制動装置のブレーキ液圧(制動液
圧)系を説明するに、本例では、マスターシリンダ4か
らの前輪ブレーキ系7Fは、左右前輪ホイールシリンダ
5L,5Rに至る系7FL, 7FRに、またマスターシリン
ダ4からの後輪ブレーキ系7Rは、左右後輪ホイールシ
リンダ6L,6Rに至る系7RL, 7RRに、夫々、常態で
これら系を開通するカット弁8F,9F,8R,9Rを
挿入する。更に、これに関連してアキュムレ−タ10a
を有する液圧発生源を設けると共に、電磁比例弁として
の制御弁11F,12F,11R,12R、及びシリン
ダ13F,14F,13R,14Rを設ける。
【0013】液圧発生源は、ここではアキュムレ−タ1
0a、ポンプ10b、リザ−バ10c、駆動モ−タ10
d、及び圧力スイッチ10eを含み、自動ブレ−キ用の
液圧源としても機能し得るアキュムレ−タ10aは、こ
れにポンプ10bがリザ−バ10cのブレ−キ液圧を供
給することにより液圧を蓄積する。ポンプ10bの駆動
モ−タ10dは圧力スイッチ10eを介して電源に接続
し、該圧力スイッチ10eはアキュムレ−タ10aの内
圧が規定値に達する時開き、モ−タ10d(ポンプ10
b)をOFF するものとする。かくして、アキュムレ−タ
10a内には常時上記規定圧圧が蓄えられる。
【0014】アキュムレ−タ10aの内圧は、管路15
aによりカット弁8F,9F,8R,9Rに印加し、こ
れらカット弁はアキュムレ−タ10a内圧に応動して対
応する系7FL〜7RRを遮断するものとする。これら系
に、夫々シリンダ13F,14F,13R,14Rの出
力室を接続し、該シリンダの入力室に液圧制御弁11
F,12F,11R,12Rの出力ポ−トを接続する。
【0015】液圧制御弁11F,12F,11R,12
Rは、夫々対応する車輪のホイールシリンダ5L,5
R,6L,6Rへ向うブレーキ液圧を個々に制御して、
本制動液圧制御の用に供するもので、これら液圧制御弁
の制御は、後述するコントローラ(コントロールユニッ
ト)からの該当する弁のソレノイドへの電流(制御弁駆
動電流)I1 〜I4 によって行われ、電流I1 〜I4
応じて出力ポ−トを前記アキュムレ−タ圧管路15a、
ドレン管路15bに通じ、対応するソレノイド駆動電流
に比例した液圧をシリンダ13F,14F,13R,1
4Rに供給する。
【0016】前記液圧発生源でのアキュムレ−タ10a
に圧力が蓄えられていれば、これに応動してカット弁8
F,9F,8R,9Rが対応する系7FL〜7RRを遮断し
ており、このため、液圧制御弁11F,12F,11
R,12Rが駆動電流I1 〜I4 を供給されてこれらに
比例した圧力を対応するシリンダに供給する時、これら
シリンダは対応するホイールシリンダ5L,5R,6
L,6Rにブレーキ液圧を供給することができる(な
お、例えば、液圧源の故障で管路15aの圧力がなくな
ったとしても、そのときはカット弁が系7FL〜7RRを開
通し、よって、ブレーキペダルの踏み込みによりマスタ
ーシリンダから系7F,7Rへ出力されるマスターシリ
ンダ液圧が、そのままホイールシリンダに向かい、各輪
を制動することができる)。
【0017】液圧制御弁11F,12F,11R,12
Rはコントローラ16により制御し、このコントローラ
16にはステアリングホイール(ハンドル)の操舵角を
検出する操舵角センサ17からの信号、ブレーキペダル
3の踏込み時ONするブレーキスイッチ18からの信
号、車輪1L,1R,2L,2Rの回転周速(車輪速)
w1〜Vw4を検出する車輪速センサ19〜22からの信
号、及び車両に発生するヨーレイト(d/dt)φを検出する
ヨーレイトセンサ23からの信号等を夫々入力する(横
すべり角センサについては、後記例での説明において述
べられる)。車輪速センサからの信号は該当する場合に
はアンチスキッド制御やトラクション制御にも用いられ
る。
【0018】又、コントローラ16には各輪のホイール
シリンダ5L,5R,6L,6Rの液圧P1 〜P4 を検
出する液圧センサ31L,31R,32L,32Rから
の信号が入力されると共に、マスターシリンダ4の液圧
M (前輪系液圧PM1、後輪系液圧PM2) を検出する液
圧センサ331 ,332 からの信号が入力される。マス
ターシリンダ液圧検出については、例えば前輪系だけで
検出して代表させるようにしてもよい。液圧センサの出
力は、ホイールシリンダ液圧の目標値を設定して実際の
ホイールシリンダ液圧をその目標値に一致させるように
液圧制御弁を作動させてブレーキ液圧を制御する場合の
制御信号として用いられる。
【0019】操舵角センサからの信号はそれ自体で車両
走行状態を表すパラメータとして、またはその一部とし
て用いられる。また、ヨーレイトセンサからの信号はヨ
ーレイトフィードバック方式による液圧制御での制御パ
ラメータとして用いられる。また、後述するように、ヨ
ーレイトフィードバック制御時に制動力差を発生させる
よう左右の制動力を制御する場合に、制動力の補正をす
るためのパラメータとしても用いられる。
【0020】更に、車輪速センサからの信号は、車速を
制御パラメータとして使用する場合の車体速推定のため
の情報として用いることができる。上記コントローラ1
6は、入力検出回路と、演算処理回路と、該演算処理回
路で実行される各種制御プログラム及び演算結果等を格
納する記憶回路と、液圧制御弁に制御信号を供給する出
力回路等とを含んで成る。演算処理回路では、制動時、
車両の左右の制動力に差を生じさせての制御を行なうと
きは、即ち車両の挙動を目標の特性となるよう制動力を
制御する場合には、基本的には、所定入力情報に基づ
き、後述するヨーレイトフィードバック方式による制動
力制御用のプログラムに従って、目標ヨーレイト、車体
速、目標ホイールシリンダ液圧(目標ブレーキ液圧)な
どを演算し、各輪毎のブレーキ力(制動力)制御値とし
ての目標値を得て、それに相当する信号を液圧制御弁へ
出力する。
【0021】本実施例では、液圧制御弁及びコントロー
ラを含んで、制動時に、前輪及び/又は後輪を対象とし
その左右の制動液圧を独立に目標値に制御可能となし
て、制御対象車輪の左右の制動液圧に差を生じさせ、車
両挙動を目標の特性になるよう制動液圧を制御する手段
を構成する。コントローラ16は、更に上記の制動力差
による制御に関し、本実施例では、差を生成させるにあ
たっては、左右の制動力の一方を増圧し、他方を減圧し
てこれを得るようにすると共に、車両に過大なヨ−レイ
トを発生させるような差圧をつけるようなときには、そ
れが原因で車両挙動が不安定となるのを避けるべく、目
標液圧差にリミットをかけて各側の増減圧量を制限する
よう補正する処理も実行する。
【0022】図3に示すものは、かかる制御のための図
2に示した実施例システムでの機能の概要の一例をブロ
ックとして表したものである。制御装置は、車両の操舵
状態を検出する操舵状態検出手段40aと、車体速度を
検出する車速検出手段40bと、車両の実ヨーレイト
(発生ヨ−レイト)を検出するヨーレイト検出手段40
cと、操舵状態検出手段40a及び車速検出手段40b
の検出値に基づいて車両の目標ヨーレイトを演算する目
標ヨーレイト演算手段40dと、目標ヨーレイトと実ヨ
ーレイトとの差分値を演算するヨーレイト差分値演算手
段40eと、ヨーレイト差分値に基づいて左右輪に発生
させる目標差圧を演算する目標差圧演算手段40fと、
ヨーレイト差分値をゼロ方向に修正する各輪毎のブレー
キ力制御値を目標差圧に基づいて演算するブレーキ力演
算手段40hと、各輪毎のブレーキ力を操作するブレー
キ力操作手段40iの他、前記目標差圧を補正する目標
差圧補正手段40gを含む。
【0023】補正手段40gは、前記車速検出手段、操
舵状態検出手段、ヨーレイト検出手段の1つ以上の検出
値(本例ではヨーレイト検出手段の検出値)の大きさに
応じて目標差圧演算手段の演算値を補正し、ブレーキ力
演算手段40hがその出力に基づいてブレーキ力制御値
を演算し、ブレーキ力操作手段40iはブレーキ力演算
手段40hの出力信号に基づいてブレーキ力を操作す
る。
【0024】上記目標ヨーレイト演算手段40d、ヨー
レイト差分値演算手段40e、目標差圧演算手段40
f、目標差圧補正手段40g、ブレーキ力演算手段40
hは、図2のコントローラ16により構成され、また、
ブレーキ力操作手段40iは液圧制御弁11F,12
F,11R,12Rを含んで構成される。また、操舵状
態検出手段、車速検出手段、ヨーレイト検出手段は、該
当するセンサ及びコントローラの一部を含んで構成され
る。
【0025】図4はコントローラ16により実行される
前記制動液圧差による車両挙動制御のための制御プログ
ラムの一例である。この処理は図示せざるオペレーティ
ングシステムで一定時間毎の定時割り込みで遂行され
る。図において、先ずステップS110では、操舵角セ
ンサ、車輪速センサ、ヨーレイトセンサ、ホイールシリ
ンダ及びマスターシリンダ液圧センサの出力を基に、操
舵角δ、各車輪1L,1R,2L,2Rの車輪速Vw1
w4、ヨーレイト(d/dt)φ、マスターシリンダ液圧PM
及び各輪のホイールシリンダ液圧P1 〜P4 を夫々読み
込む。
【0026】続くステップS111では、車体の速度を
推定する。本実施例では、全ての車輪の車輪速(車輪回
転数)を用い、アンチスキッド制御で通常行われている
手法により車体速(擬似車速)を演算で求め、これを車
速値Vとする。次に、制動時のヨーレイトフィードバッ
ク制動力制御のため、ここでは、ステップS112で上
記車速Vと操舵角δより、目標ヨーレイト(d/dt)φref
を演算する。目標ヨーレイトの算出については、本実施
例では、次式に従って求めることとする。
【0027】
【数1】 (d/dt)φref =δ×V/A(1+KV2) --- (1) ここに、Aは車両のホイールベースとステアリングギヤ
比によって決まる定数であり、又Kは車両のステア特性
を表す定数である。次のステップS113では、上記ス
テップS112で求めた目標ヨーレイト(d/dt)φref
実際のヨーレイト(d/dt)φ(実ヨーレイト)との差であ
るヨーレイト差分値Δ(d/dt)φを次式、
【0028】
【数2】 Δ(d/dt)φ=(d/dt)φref −(d/dt)φ ------
(2) (なお、ヨ−レイトの方向性についは、例えば、車両を
上方からみて時計回り方向(図1中時計回り方向)を正
(+)とするものとする)により算出し、続くステップ
S114で、該Δ(d/dt)φを基に、制御対象車輪の左右
のホイールシリンダに発生させるべき目標差圧ΔP
(S)を次式に従って演算する。
【0029】
【数3】 ΔP(S)=H×Δ(d/dt)φ ------
(3) ここに、Hは車両諸元により定まる定数である。上記1
〜3式により求められるΔP(S)値は、その大きさ並
びに極性を含め、旋回方向、旋回時の状態等に応じて決
定、算出することができる。
【0030】なお、上記3式による場合は、ヨーレイト
差分値Δ(d/dt)φに対するフィードバック制御方法とし
ては、いわゆる比例制御方式を用いることとなるが、こ
れに限らず、微分動作、積分動作のいずれか一方又は両
方を加えた制御方法としてもよい。このようにすると、
目標ヨ−レイトに追従させるべきとき(例えば、図5の
0 , 1 間あるいは図9のt0 , 11間) 目標ヨーレ
イトに対する車両の実ヨーレイト応答性や安定性を向上
できる。
【0031】次に、本例プログラムでは、目標ホイ−ル
シリンダ圧演算処理に先立ち、車速、操舵状態、ヨ−レ
イトの1つ以上の値に基づいて上記の目標差圧ΔP
(S)を補正することとし、具体的には、ステップS1
15において、補正のパラメ−タとして前記ステップS
110で読込みのヨーレイト(d/dt)φ値を用い、以下の
ように、目標差圧ΔP(S)値を補正するようにする。
【0032】ここでの補正は、例えば図5に示す如く
に、実ヨ−レイト(d/dt)φによりΔP(S)値を制限す
ることを内容とし、(d/dt)φに関し予め設定した値α1
を用い、次のようにして補正後目標差圧を設定すること
とする。 (a)(d/dt)φ<α1 のとき この場合は、ΔP(S)はそのままとして(即ち、ΔP
(S)=ΔP(S)として補正せずに)前記ステップS
114での算出目標差圧値がそのまま適用されて制御が
実行されていくことになる(t0 , 1 間等)。
【0033】(b)(d/dt)φ≧α1 のとき この場合は、ΔP(S)を、(d/dt)φ=α1 の時(時刻
1 )の値より小さくなるまで保持する(t1 〜t
2 間)。ここで、上記設定値α1 は、車両特性や車両の
性格により定める定数である。また、補正は上記に限ら
ず、例えば、予め目標差圧ΔP(S)の制限値をΔPL
としておき、 ΔPL =k1 ×(d/dt)φ(但し、k1 は比例定数) などとして、目標差圧ΔP(S)の補正を行うようにす
ることもできる。
【0034】車速や操舵角の値に基づいて行う場合も同
じように考えて補正を行ってよい。ステップS115で
の処理は、かように設定値α1 を用いヨ−レイト(d/dt)
φにより目標差圧ΔP(S)の補正を行う。しかして、
続くステップS116では、上記処理で得られた目標差
圧ΔP(S)とマスターシリンダ液圧PM より目標ホイ
ールシリンダ液圧Pj (S)(j=1〜4)を演算す
る。
【0035】本実施例では、車両挙動を目標の特性にな
るよう制御するための左右輪間での制動液圧の差につい
ては前車輪側で与えることとし、次式に従って目標値を
算出する。
【0036】
【数4】 P1 (S)=PM −ΔP(S)/2 ---- (4)
【0037】
【数5】 P2 (S)=PM +ΔP(S)/2 ---- (5)
【0038】
【数6】 P3 (S)=PM ---- (6)
【0039】
【数7】 P4 (S)=PM ---- (7) 従って、前記4,5式のように、この例では、前輪左右
間で所要の液圧差ΔP(S)を生成させるのにあたり、
基本的には、これを左右輪で夫々1/2ずつの割合でホ
イールシリンダ液圧を増減圧することで差圧を発生させ
ることが可能となるのである(図5参照)。
【0040】前記ステップS116では、こうして各輪
の目標ホイールシリンダ液圧Pj (S)値を算出するの
であり、前輪左右については、PM を基準として、該当
するときは、いずれか一方を減圧側、他方を増圧側とし
て目標値が設定されることになる。ステップS116で
の目標ホイールシリンダ液圧Pj (S)値の演算処理実
行後は、次に、ステップS117,S118で、目標ホ
イールシリンダ液圧値Pj (S)が負値となる場合も起こ
り得るので、その場合に目標ホイールシリンダ液圧Pj
(S) を値0とするための処理を実行する。
【0041】しかして、上述の如く各車輪の目標ホイー
ルシリンダ液圧を定めた後、ステップS120におい
て、実際に各輪のホイールシリンダ液圧(ブレーキ液
圧)を夫々目標液圧となるようにブレーキ液圧制御を実
行し、本プログラムを終了する。かかるブレーキ液圧制
御ルーチンは、上記目標ホイールシリンダ液圧Pj (S)
が得られるよう、予め設定したテ−ブルデ−タ(電磁比
例弁駆動電流と目標ホイールシリンダ液圧との関係特
性)から駆動電流I1,I2,I3,I4 値をルックアップ
し、これらを液圧制御弁11F,12F,11R,12
Rに出力することを内容とし、これにより、各輪は夫々
対応する目標ホイールシリンダ液圧Pj (S) をもって制
動されることになる(センサ検出液圧Pj は、この場合
においてより正確な制動のために用いることができ
る)。
【0042】以上のような制御の実行により、本実施例
では目標ヨーレイト(d/dt)φref と実ヨーレイト(d/dt)
φとの差分値Δ(d/dt)φに応じて左右輪に発生させる目
標差圧ΔP(S)を設定し、左右輪に差圧をつける場合
に、ヨーレイト(d/dt)φから、車両に過大なヨ−レイト
が発生させるような差圧をつけるときにはそれを補正し
車両挙動の安定化を図ることができる。
【0043】図5をみると、これは前記図6のものと同
様、操舵時における更に舵の切り増しの場合の諸量の推
移を示すものであるが、実ヨーレイト(d/dt)φが設定値
α1 以上になったとき、目標差圧ΔP(S)が保持され
ているのが分かる。より詳しくいえば、制動状態におい
て、時刻t0 での操舵の後に更に切り増したとき、目標
ヨーレイト(d/dt)φref はそれに伴い大に設定され(な
お、時間とともに(d/dt)φref 値が漸減するのは、制動
による減速のため車速Vに応じてその値が設定されるこ
とによる)、制御は、その目標ヨーレイト(d/dt)φref
に実ヨーレイト(d/dt)φを追従させんと差圧が大きな目
標差圧のものに設定されるところ、本実施例ではΔP
(S)値はヨ−レイトにより制限されて左右制動力差が
小さくなるよう変更される結果、その分車両挙動が穏や
かなものとなる。即ち、図5(ロ)の参照符号Mを付し
た部分では、目標ヨーレイトに追従しなくなり、ヨ−レ
イトの追従は悪化するけれども、その分、それによって
車両は安定しうるのであり、従って、例えば、それ以上
ステアリングホイ−ルを切っても車両の軌跡は変わらな
いで車両のヨ−レイトだけがでるような状態(回頭性だ
けが高まるような状態で、スピン傾向となる状態)とな
るが故に車両挙動が不安定となるような場合にでも、こ
れを避けて本補正を行わない場合のものに比し、安定性
を上げることができる。
【0044】なお、本実施例は、次に例をもって述べる
ものとの比較でいえば、補正のために別途センサ(横す
べり角センサ)を追加するなどしないでも済み、もとも
と制動力差制御で使用しているセンサ出力を用いて補正
を行えるものである。次に、本発明の他の例について説
明する。本実施例では車両の横すべり角に応じて目標差
圧ΔP(S)を補正する。このため、図2に示すよう
に、コントロ−ラ16には、先に触れた如く、車両に発
生する横すべり角を検出する横すべり角センサ24から
の信号も入力する。ここに、横すべり角センサ24は、
例えば、光学式で前後、横速度を検知するものの組合せ
で実現し、夫々の検出値を基に横すべり角βを算出する
ものとする。
【0045】図7は、本実施例システムでの機能ブロッ
ク図であって、制御装置は、車両の横すべり角を検出す
る横すべり角検出手段40jを含んで構成され、目標差
圧補正については、目標差圧補正手段40gにおいて、
横すべり角検出手段40jの検出値の大きさに応じて目
標差圧を補正することによってこれを行う。また、この
場合において、横すべり角検出手段はコントロ−ラの一
部(β値算出処理)を含んで構成される。
【0046】図8には、本実施例でのコントロ−ラ16
により実行される制御プログラムの一例が示されてお
り、本例プログラムでは、同図において、ステップS1
10で横すべり角センサからの信号を基に横すべり角β
の読み込みも行われる点、及びステップS115での目
標差圧ΔP(S)補正処理において該読込みβ値が補正
パラメ−タとして用いられて必要な補正が行われる点を
除き、前記図4の制御プログラムと同一であってよく、
以下要部の補正処理に係る部分について、図9,10を
も参照して説明する。
【0047】図8において、ステップS110〜S11
4実行の後、ステップS115では車両の横すべり角β
によって目標差圧ΔP(S)を補正する。ここでは、前
記実施例と同様の手法で、横すべり角についての或る設
定値α2 (図9)を用い、以下のように、横すべり角β
によって目標差圧ΔP(S)値を補正するようにする。
【0048】(c)β<α2 のとき ΔP(S)はそのままである(図9のt0 , 11間)。 (d)β≧α2 のとき この場合は、ΔP(S)を、β=α2 の時(同図の時刻
11)の値より小さくなるまで保持する(同t11〜t12
間)。
【0049】ここで、上記設定値α2 は、これも前記例
と同様、車両特性や駆動方式により定める定数である。
また、この場合にも、補正は上記に限らず、例えば、
予め目標差圧ΔP(S)の制限値をΔPL としておき、 ΔPL =k2 ×β(但し、k2 は比例定数) などとして、目標差圧ΔP(S)の補正を行ってもよ
い。
【0050】本例プログラムでは、こうして横すべり角
βに基づき目標差圧ΔP(S)の補正をし、以下ステッ
プS116以降で前記実施例と同様の処理が実行され
る。図9は上記制御プログラムに従って制動力制動を実
行した場合のタイムチャ−トの一例であって、前記例と
同様に制動中での切り増しの場合の横すべり角βの推移
(同図(ホ))を含めた諸量の変化を示してある。
【0051】比較例として示す補正なしの場合の制御で
のタイムチャ−トである図10との対比で説明すれば、
この場合は、例えば、実ヨ−レイトが大きく、車両が横
すべりしているような状態であっても更に操舵角を大き
くすると、目標ヨーレイトが大きくなり、結果より回頭
させるように差圧が発生し、車両が不安定になる場合が
ある。目標ヨーレイトに実ヨーレイトを追従させようと
大きな差圧が発生し、ヨ−レイトは追従するが、車両は
スピン傾向の状態になることがある。
【0052】これに対して、本実施例では、目標差圧Δ
P(S)は横すべり角により制限され、横すべり角βが
設定値α2 以上になるときは目標差圧ΔP(S)が保持
され、結果、時刻t11〜t12間でホイ−ルシリンダ液圧
差が小に設定される。図9の場合にも、同図(ロ)の参
照符号Mを付した部分で実ヨーレイトに目標値に追従し
なくなるのであり、かつまた同(ホ)に示される如くに
横すべり角βも小さくなり、車両は安定する。こうし
て、目標差圧ΔP(S)は横すべり角により補正される
ため、ヨ−レイトの追従性は悪化するが、図10のよう
に補正なしとしたならば横すべりが大きく半スピン状態
(スピン直前)のような状況に至る場合にでも、それを
抑えるよう車両挙動が穏やかになるようにし得て、その
安定性を向上させることができる。
【0053】上記各実施例は、制動中の操舵時の切り増
しの場合に目標差圧ΔP(S)にリミットがかかるケ−
スを例として図5,9にそのタイムチャ−トを示した
が、その補正の効果は、そのように更にステアリングホ
イ−ルを切っても車両の軌跡は切り増しすることによっ
ては変えることがむずかしいといったような限界走行状
態で発揮されるだけではないことは勿論である。
【0054】例えば、中立状態からステアリングホイ−
ルを切った場合においてその操舵の際に切りすぎたとき
にも補正のためのリミットがかかり、上記補正の機能を
発揮させることができ、目標に追従させてもかえって不
安定な方向の制御となるような領域では制御を抑えるよ
うにすることができる。また、上記例ではヨーレイトフ
ィードバック(F/B)制動力制御としたが、これに限
定されるものでもない。例えば、これに代えてまたはこ
れと共にフィードフォワ−ド(F/F)制御方式で実施
することもできる。
【0055】ヨ−レイトフィードフォワ−ド制御の場合
なら、ヨ−運動に関する運動状態量を車両モデルで推定
し、制動力差生成のための目標左右差圧の演算にはこれ
を用いてその算出をすることができ、この場合でも、前
記各実施例で述べたと同様の補正の効果はそのF/F制
御でも得ることはできるものである。制御方式がF/
B、F/F、またはF/B+F/Fの場合でいえば、制
動力制御システムとしては、次のようにして組むことも
できる。即ち、補正パラメ−タを横すべり角とする場合
のときは、システム構成例は、前記図7の機能ブロック
図に準じて、操舵状態検出手段(40a)、車速検出手
段(40b)、横すべり角検出手段(40j)、予め設
定され所望の運動特性を備える目標車両モデルに関する
演算により、検出された操舵状態及び車速に対応する運
動状態の目標値を設定する運動状態目標値出力手段、前
記運動状態量の実車両における実際値を検出する運動状
態実際値検出手段、前記検出された運動状態量から車両
諸元に基づく所定の関係式を用いて左右輪に発生させる
第1の目標差圧を演算する第1の目標差圧演算手段、前
記設定された運動状態量から車両諸元に基づく所定の関
係式を用いて左右輪に発生させる第2の目標差圧を演算
する第2の目標差圧演算手段、前記第1及び第2の目標
差圧演算手段により演算される目標差圧の少なくともど
ちらか一方、または両方の加算をしたものを補正対象目
標差圧(方式による最終的な目標差圧)とし、かつま
た、前記横すべり角検出手段の検出値に基づいてかかる
目標差圧を補正する目標差圧補正手段(40g相当)、
補正された目標差圧に基づいて各輪のブレーキ力制御値
を演算するブレーキ力演算手段(40h)、ブレーキ力
演算手段の出力信号に基づいて各輪毎のブレーキ力を操
作するブレーキ力操作手段(40i)の組合せをもって
実現することも可能である。
【0056】更にまた、制御対象車輪は前輪としたが、
これは後輪でもよいし、前後輪をともに対象としてもよ
い。その場合において、前輪側は前記のF/F制御で、
後輪側はF/B制御の如くに使い分けるようにしてもよ
い。また、左右制動力差制御は、片側増圧片側減圧を例
としたが、これに限定されるものではなく、片側減圧の
みの態様であってもよい。
【0057】更に、補正時に左右制動力差が小に修正さ
れるよう左右差補正をするにあたり、直接目標差圧を補
正対象としたが、各輪段階におとした目標ブレ−キ液圧
の時点などで補正を施しても差し支えない(例えば、片
側減圧のみの態様では、当該減圧量即ち目標差圧量(目
標左右差値相当量)であり、補正の機能は変わらない。
もっとも、増減圧のときは、一つのその目標差圧に対す
る補正処理で結果として増圧側及び減圧側夫々に対する
補正が施されることから、左右輪の目標ブレ−キ液圧個
々に対する補正に比し、一度の補正で足り、処理を簡便
なものとし得る利点があり、従って、望むときはそうし
てよい)。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、左右輪間で制動力差を
生じさせて車両挙動を制御することができると共に、制
動力差を請求項1記載の補正をもってそれに応じて小さ
くする方向へ修正をすることができ、たとえ車両の軌跡
は変わらずに過大なヨ−が生じてしまうような場合にで
も対応が可能で、当該補正によって制御を抑制し車両挙
動を穏やかなものにすることができ、操安性向上に寄与
できる。
【0059】また、請求項2では、横すべり角に応じ車
両の横すべり状態に合わせて同様の補正機能を実現で
き、同様にして操安性向上の効果を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明制動力制御装置の概念図である。
【図2】本発明制動力制御装置の実施例に係る構成を示
すシステム図である。
【図3】本発明の一実施例の制御内容の一例を表す機能
ブロック図である。
【図4】同例でのコントローラの制御プログラムの一例
を示すフローチャートである。
【図5】同プログラムによる制御での作動の説明に供す
るタイムチャートの一例である。
【図6】図5と対比して示す比較例としてのタイムチャ
ートである。
【図7】本発明の他の例の制御内容の一例を表す機能ブ
ロック図である。
【図8】同例での制御プログラムの一例を示すフローチ
ャートである。
【図9】同プログラムによる制御での作動の説明に供す
るタイムチャートの一例である。
【図10】図9と対比して示す比較例としてのタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1L,1R 左右前輪 2L,2R 左右後輪 3 ブレーキペダル 4 マスターシリンダ 5L,5R,6L,6R ホイールシリンダ 11F,12F,11R,12R 液圧制御弁(電磁比
例弁) 16 コントローラ(制動力制御手段、車輪制動力設定
手段) 17 操舵角センサ 19〜22 車輪速センサ 23 ヨーレイトセンサ 24 横すべり角センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波野 淳 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態について操舵状態を含ん
    で検出する走行状態検出手段と、 ヨ−運動を少なくとも含む車両平面運動に関連する運動
    状態量を検出または推定する車両運動量の情報手段と、 これら手段からの出力を用いて制御対象車輪の左右の制
    動力に差を生じさせ、車両挙動を目標の特性になるよう
    制動力を制御する制動力制御手段にして、発生させる左
    右制動力についての目標左右差値もしくはそれに相当す
    る量を車両運動状態目標値を基に算出する機能、及び前
    記の走行状態検出手段、車両運動量の情報手段の一以上
    の出力に基づき、これを補正パラメ−タとして、左右制
    動力差が小に修正されるよう左右差補正をする機能を有
    して制御対象車輪の制動力を設定するようになす、車輪
    制動力設定手段を含む制動力制動手段とを具備してなる
    ことを特徴とする制動力制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の補正パラメ−タに代え車両の
    横すべり角を検出する横すべり角検出手段の出力に基づ
    いて補正をすることを特徴とする制動力制御装置。
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