JP4227691B2 - キャリア取付具 - Google Patents

キャリア取付具 Download PDF

Info

Publication number
JP4227691B2
JP4227691B2 JP36330898A JP36330898A JP4227691B2 JP 4227691 B2 JP4227691 B2 JP 4227691B2 JP 36330898 A JP36330898 A JP 36330898A JP 36330898 A JP36330898 A JP 36330898A JP 4227691 B2 JP4227691 B2 JP 4227691B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamping
plate
roof rail
sandwiching
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36330898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000177499A (ja
Inventor
正英 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Car Mate Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Car Mate Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Car Mate Manufacturing Co Ltd filed Critical Car Mate Manufacturing Co Ltd
Priority to JP36330898A priority Critical patent/JP4227691B2/ja
Publication of JP2000177499A publication Critical patent/JP2000177499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4227691B2 publication Critical patent/JP4227691B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の屋根に取り付けられたルーフレールへ荷物搭載用バーなどを取り付けるためのキャリア取付具に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の屋根には、その走行方向に沿って一対のルーフレールが設けられているものがある。こうしたルーフレールには、キャリア取付具を介してこれらルーフレールを橋渡すように荷物搭載用バーが取り付けられ、自動車の屋根部分に荷物が搭載できるようになっている。
【0003】
図7は登録実用新案第3020179号公報に記された従来のキャリア取付具を示す構造説明図であり、図8は従来の他のキャリア取付具を示す構造説明図である。これらの図に示すように、自動車における屋根1の上方には一対のルーフレール2が設けられており(図中は片側のみ)、このルーフレール2にはキャリア取付具3を介してルーフレール2を橋渡すように荷物搭載用バー4が取り付けられている。そしてこの荷物搭載用バー4にキャリア部材(図示せず)を固定することで自動車の屋根部分(キャリア部材)に荷物が搭載できるようにしている。
【0004】
ところでルーフレール2への固定をなすキャリア取付具3は以下のような構造になっている。すなわちキャリア取付具3は、ルーフレール2を挟み込む上側挟持板5と下側挟持板6とを有しており、前記上側挟持板5は、荷物搭載用バー4を挿通させるとともに、これを保持するバークランプ7に接合されている。そして上側挟持板5と下側挟持板6の両端に挿通される締付ボルト8にナット9を螺合させることで、上側挟持板5と下側挟持板6にてルーフレール2を挟み込み、当該ルーフレール2にキャリア取付具3を固定するようにしている。
【0005】
なお図8におけるキャリア取付具10においては、当該キャリア取付具10を一対のL型金具11で構成し、ルーフレール2の角部12がL型金具11の折曲部分に当接するよう締付ボルト8とナット9の螺合方向を設定するようにし、ルーフレール2に対するキャリア取付具10の取付を可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし図7における従来のキャリア取付具においては以下に示すような問題点があった。すなわち同図に示すような従来の構造では、ルーフレール2の外周を全て囲む取付構造を用いていたことから、例えばルーフレール2が屋根1に密着している場合などは、キャリア取付具3をルーフレール2に装着することができなかった。また下側挟持板6が屋根1とルーフレール2との間に挿通されるため、この屋根1とルーフレール2との間の隙間が少ないと下側挟持板6を装着することができなかった。
【0007】
ところでルーフレール2の挟持は、締付ボルト8とナット9との螺合方向、すなわち図中矢印111に示す方向だけでなされており、他の方向(矢印111以外の方向)においては、ルーフレール2の挟持に関与していない。このため図7においてはルーフレール2への固定の際に、当該ルーフレール2と締付ボルト8との間に隙間14が生じ、キャリア取付具3に外力13が加わると、挟持力が弱い場合では、ルーフレール2に対してキャリア取付具3ががたついたり、あるいは前記キャリア取付具3がルーフレール2に対して隙間14分だけずれるおそれがあった。
【0008】
さらに図8におけるキャリア取付具においても同様にルーフレール2が屋根1に密着しているとL型金具11の先端がルーフレール2と干渉し、キャリア取付具3をルーフレール2に装着することができなかった。また屋根1とルーフレール2とが離れていても両者の隙間が少ないとL型金具11の先端が隙間に入らず、キャリア取付具10をルーフレール2に装着することができなかった。このため図8におけるキャリア取付具においてはL型金具11とルーフレール2の間にスペーサを挟み込み、L型金具11の先端が隙間に入り込まなくても装着ができるようにせざるを得なかった。
【0009】
本発明は上記従来の問題点に着目し、ルーフレールの形状に依存せずに取付が可能であるとともに、ルーフレールへの挟持を確実にし、当該ルーフレールに対してがたつきやずれが生じることのないキャリア取付具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るキャリア取付具は、自動車の屋根に取り付けられたルーフレールを締付可能とする挟持部を有したキャリア取付具であって、第1挟持板と、当該第1挟持板に締結手段を介して連結される第2挟持板とを有し、前記第1挟持板の端部に前記ルーフレールを囲う第1挟持片を形成するとともに、前記第2挟持板の端部に前記第1挟持片に対向する第2挟持片を折り曲げ形成し、前記第1挟持片と前記第2挟持片とで前記挟持部を構成するとともに、当該挟持部が形成される前記第1挟持板と前記第2挟持板との端部反対側に互いに摺動可能とする斜面を設け、前記締結手段の締付動作により前記斜面同士を摺動させ前記挟持部の拡縮をなすよう構成した。
【0011】
ここで前記締結手段を締付ボルトと締付ナットとで構成し、前記締付ボルトが挿通される前記第1挟持板に長穴を設けるとともに、前記第2挟持板に丸穴を設け、前記締付ボルトと前記締付ナットとの螺合にて前記斜面同士を摺動させ前記挟持部の拡縮をなすようにしてもよく、また前記締付ボルトは荷物搭載用バーの保持をなすバークランプを挿通可能とし、前記締付ボルトと前記締付ナットとの螺合にて前記第1挟持板に前記バークランプを取付可能とすることが好ましい。さらに前記第2挟持片は前記ルーフレールの下面を押圧可能であることが望ましい。
そして前記第2挟持板における前記斜面の先端に曲げ起こし片を設け、この曲げ起こし片を前記第1挟持板における前記斜面の先端に接触可能としてもよい。
【0012】
【作用】
上記の如く構成した本発明によれば、締結手段の締付動作に応じて第1挟持板と第2挟持板とに形成された斜面同士に摺動が発生する。そして第1挟持板と第2挟持板には摺動により斜面方向に沿った相対移動が生じるので、この相対移動により第1挟持片と第2挟持片とで構成される挟持部がそのままの形状を保ちつつ拡縮する。このためルーフレールの断面形状に応じて第1挟持片と第2挟持片との形状を設定しておけば、これら第1挟持片や第2挟持片が自動車の屋根等に干渉することがなく確実にルーフレールの締め付けを行うことができる。
【0013】
なおより具体的には、締結手段を締付ボルトと締付ナットとで構成したことから、前記締付ナットを締め付けることで、第1挟持板と第2挟持板との間を狭めることができる。ここで第1挟持板と第2挟持板との間が狭まると、第2挟持板に形成された斜面が第1挟持板に形成された斜面を押し上げ両者の間に摺動が発生する。そしてこの斜面は締付ボルトの延長方向に対し斜めに形成されているので、第2挟持板の締付ボルトの延長方向に沿った移動により、斜面に生じた分力を受けて第1挟持板が長穴の長手方向に沿って移動する。ところで第1挟持板と第2挟持板との間には、第1挟持片と第2挟持片からなる挟持部が有り、この第2挟持板の締付ボルトの延長方向に沿った移動と、第1挟持板の長穴の長手方向に沿った移動とによって挟持部が縮小させることができる。
【0014】
またバークランプに締付ボルトを挿通可能とし、当該締付ボルトと締付ナットとの螺合にて第1挟持板に前記バークランプを取り付けるようにすれば、一箇所の固定作業にて、ルーフレールに対するキャリア取付具の固定と、キャリア取付具に対する荷物搭載用バーの固定とを同時に行うことができキャリア取付作業の効率向上が図れる。
そしてルーフレールの下面まで覆うように第2挟持片の形状を設定したことから、挟持部がルーフレールを囲む領域が増加し、当該ルーフレールにキャリア取付具を確実に固定することができる。
【0015】
さらに第2挟持板における斜面の先端に曲げ起こし片を設けたことから、第1挟持板と第2挟持板との摺動量が制限され、過度な締め付けを防止することができるとともに、曲げ起こし片が支点となり締結手段の締め付け力が第2挟持片を介してルーフレールに作用するので、当該ルーフレールにキャリア取付具を確実に固定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係るキャリア取付具に好適な具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施の形態に係るキャリア取付具の構造を示した部分断面図であり、図2は、ルーフレールにキャリア取付具を介して荷物搭載用バーを取り付けた際の状態図であり、図3は図2の要部拡大図であり、図4はキャリア取付具の部品展開図である。これらの図に示すように本実施の形態に係るキャリア取付具20は、自動車の屋根22に取り付けられたルーフレール24を把持可能とする挟持部26と、この挟持部26に接続され荷物搭載用バー28の保持をなすバークランプ30とで構成されている。
【0017】
またルーフレール24は、自動車の走行方向に一致するよう屋根22の両端部分に一対設けられているもので、ルーフレール24の両端を屋根22に固定することで、その中央部を屋根22に対して浮き上がらせるようにしている。
キャリア取付具20を構成する挟持部26は、ルーフレール24を上側から挟持可能とする第1挟持板32の端部に折り曲げ形成された第1挟持片32Aと、前記ルーフレール24を下側から挟持可能とする第2挟持板34の端部に折り曲げ形成された第2挟持片34Aとで構成される。
【0018】
第1挟持板32は、略長方形状の板金を長手方向に沿って折り曲げ形成した形態となっており、その略中央位置には前記長手方向に沿う長穴36が、一対設けられている。なおこの長穴36は締結手段を構成する締付ボルトを挿通させるだけの内幅を有しているとともに、前記締付ボルトに対して長穴36の長手方向に第1挟持板32を案内可能にしている。そしてこの長穴36を境とした長手方向片側には、第1挟持板32が下側へと折り曲げられ、斜面を構成する第1斜面38が形成されている。一方長穴36を挟んで第1斜面38の反対側には、下側へと第1挟持板32が2段階に折り曲げられ(屈曲され)、先端側からルーフレール24を内包可能とする第1内包面40、第2内包面42、第3内包面44をそれぞれ連続して形成するようにしてる。
【0019】
一方第1挟持板32の下側に配置される第2挟持板34も、略長方形状の板金を折り曲げ形成した形態となっており、その長手方向の略中央位置には前記長手方向に沿う丸穴46が、一対設けられている。なお当該丸穴46は締結手段を構成する締付ボルトを挿通させるだけの内径を有しており、この丸穴46に締付ボルトを挿通させることで、当該締付ボルトの延長方向に沿って第2挟持板34を移動可能にしている。そして第2挟持板34において、丸穴46を境とした長手方向片側には、前記第1挟持板32に設けられた第1斜面38と同様の曲げ角度を有し、当該第1斜面38との摺動を可能とする第2斜面48が形成されている。一方、丸穴46を跨ぎ第2斜面48の反対側には、下側へと第2挟持板が折り曲げられ、前述した第1内包面40、第2内包面42、第3内包面44と対面する側、すなわち第1挟持片32Aに対向するよう第4内包面50が形成され、これらの内包面にて挟持部26を構成するようにしている。
【0020】
ところで第1挟持板32における第3内包面44の背面側には、バークランプ30が取り付けられる。当該バークランプ30は荷物搭載用バー28の固定をなすものであり、当該荷物搭載用バー28をその上面に設置させるバー固定用台座52と、荷物搭載用バー28の周囲を取り囲むバーホルダ54とで構成されている。なお本実施の形態で用いられる荷物搭載用バー28は、その長さが屋根22の両端に設けられたルーフレール24の間隔よりも長く設定されており、断面形状は長方形状となっている。そしてこうした荷物搭載用バー28の周囲を取り囲むバーホルダ54は、荷物搭載用バー28の外径に沿うよう断面コ字状に折り曲げ形成されており、さらにその折り曲げ先端はL字状に外方に向けて折り曲げ形成され取付フランジ56を形成するようにしている。なお取付フランジ56の中央部には、上述した第1挟持板32に形成された長穴36と、および第2挟持板34に形成された丸穴46とに挿通される締結手段となる締付ボルト58が挿通可能なように貫通穴59が形成されている。またバーホルダ54における取付フランジ56に隣接する側面60には、当該側面60の高さ方向に延長するようスリット61が複数形成され、この任意のスリット61にバー固定用台座52の側面に形成された突起64を嵌合させることで、バー固定用台座52に対してバーホルダ54をスリット61方向に移動可能にするとともに、バーホルダ54に対するバー固定用台座52の相対位置を設定できるようにし、各車種に対する対応を可能にしている。
【0021】
バー固定用台座52は、箱形に形成したものであり、荷物搭載用バー28を固定する上面62においてはその全幅が荷物搭載用バー28の幅と同幅に設定され、バーホルダ54をその外側に装着することで、当該バーホルダ54の内壁部分が荷物搭載用バー28と、バー固定用台座52の側面66とに接触し、荷物搭載用バー28が横方向(側面60の押圧方向)に移動するのを防止することができる。またバー固定用台座52における両側の側面66には突起64がそれぞれ設けられており、上述したバーホルダ54のスリット61と嵌合をなすことでバーホルダ54をスリット61の延長方向に移動可能にしている。なおスリット61の長さにてバー固定用台座52に対するバーホルダ54の移動範囲が設定されており、前記スリット61の長さは、バーホルダ54をスリット61に沿って最上まで引き上げる最中に、荷物搭載用バー28の上面とバーホルダ54の内壁面とが離反し、両者の間に隙間が形成され、荷物搭載用バー28が出し入れ可能なように設定される。
【0022】
また貫通穴59には緩み防止をなすためのバネワッシャ68を介して締付ボルト58が挿通され、当該締付ボルト58は長穴36と丸穴46を貫通して第2挟持板34より突出する。そして当該第2挟持板34より突出した締付ボルト58の先端には締付ナット70が螺合され、当該締付ナット70の締付量を変化させることで、第1挟持板32と第2挟持板34との距離を調整可能にすることができるとともに、荷物搭載用バー28の固定をなすことができる。
【0023】
このように構成されたキャリア取付具20を用いて、ルーフレール24に荷物搭載用バー28を装着する手順を説明する。
まず締付ボルト58に対し締付ナット70を緩めておき、第1挟持板32と第2挟持板34との間隔を広げておく。そしてこの状態にて挟持部26を形成する第1挟持板32と第2挟持板34との間にルーフレール24を挿入させる。そして屋根22に設けられた左右一対のルーフレール24の前後両端にそれぞれキャリア取付具20を仮止めするとともに、左右両端のキャリア取付具20を連結するように、荷物搭載用バー28をバー固定用台座52とバーホルダ54との間に挿通させる。こうして左右両端のキャリア取付具20に荷物搭載用バー28を挿通させた後は、締付ボルト58に対する締付ナット70の螺合量を増やしていく。
【0024】
ここで締付ボルト58に対して締付ナット70を締め付けていくと、この締付ボルトの移動によって第2挟持板34が押し上げられ、当該第2挟持板34に設けられた斜面部を構成する第2斜面48が、同じく斜面部を構成する第1斜面38を押し上げていき、両者の間に摺動が発生する。ところでこれら第1斜面38と第2斜面48は、第2挟持板34の上昇方向(締付ボルト58の延長方向)に対して、斜めに形成されていることから、第2挟持板34の上昇により斜面部に生じた分力を受けて第1挟持板32が長穴36の長手方向(図1における左から右)に移動する。
【0025】
ここで締付ボルト58を挟んで斜面部の反対側には挟持部26が形成されていることから、第2挟持板34が締付ボルト58に沿って上昇するのに伴い、前記第2挟持板34に設けられた第4内包面50が上昇し、当該第4内包面50がルーフレール24を押圧する。また第1挟持板32における長穴36の長手方向への移動することで、第1内包面40、第2内包面42がルーフレール24側に接近し、第1内包面40が前記ルーフレール24を押圧する。また第1内包面40と第4内包面50とがルーフレール24に接触しこれを押圧することで当該ルーフレール24には第3内包面44から反力が加わり、当該ルーフレール24は挟持部26を構成する第1内包面40、第3内包面44、第4内包面50によって押圧支持される。このように第1挟持板32と第2挟持部34との間(隙間)を狭めていけば、挟持部26を構成する各内包面が移動し、挟持部26の面積を縮小させることができ、当該挟持部26に内包されるルーフレール24を保持することができる。
【0026】
また締付ボルト58に締付ナット70を締め付けていけば、挟持部26がルーフレール24を保持するとともに、その締付力はバーホルダ54に形成された取付フランジ56にも作用する。このため前記バーホルダ54はスリット61に嵌合される突起64によって案内されつつ下側へと移動し、前記バーホルダ54とバー固定用台座52とで荷物搭載用バー28を挟み込み、当該荷物搭載用バー28をバークランプ30に固定することができる。
このようにルーフレール24を内包可能なように挟持部26を形成するとともに、当該挟持部26を拡縮可能としたことから、ルーフレール24を確実に把持することができる。
【0027】
図5は本実施の形態に係るキャリア取付具の第1応用例である。なおルーフレール以外については、本実施の形態と同様の番号を付与してその説明をおこなうこととする。同図に示すように、自動車の種類によってはルーフレール72が屋根22に密着しているものがある。このようなルーフレール72の形状においても、ルーフレール72を内包するよう挟持部26の形状、すなわち第1挟持板32と第2挟持板34における折り曲げ部分の位置や曲げ角度をこのルーフレール72の形状に対応して設定すれば、斜面部の摺動により第1挟持板32と第2挟持板34との相対位置が変動し、前記挟持部26が縮小するので屋根22に密着するルーフレール72であっても、これを把持することが可能になる。なお第2斜面48の先端には曲げ起こし片74が第1挟持板32側に向かって形成されており、この曲げ起こし片74が第1挟持板32の先端と接触することで両挟持板の接近距離を限定するストッパの役割をなすとともに、この曲げ起こし片74を支点としたてこの作用でルーフレール72を第2挟持板34によって押し上げ前記ルーフレール72の把持を確実なものにしている。なお同図におけるフランジ付きボルト73は、板金の中央部分を絞り成形し、その後絞り部分の内壁部分へネジ溝を形成したものであり、このネジ溝にて締付ボルト58との螺合を図るとともに、その周囲に形成されるフランジ面にて第2挟持板の支持をおこなうようにしている。
【0028】
図6は本実施の形態に係るキャリア取付具の第2応用例である。なおルーフレール以外については、図5に示したキャリア取付具の第1応用例と同様の番号を付与してその図示をおこなうこととする。同図に示すように屋根22に密着するルーフレール76の形状は、図5に示すルーフレール72の形状と異なっているが、このようにルーフレール72の形状が車種により異なっている場合でも挟持部26の形状をルーフレール76の形状に合わせるよう第1挟持板32と第2挟持板34とを折り曲げ形成すれば、この挟持部26の形状を保ちつつ当該挟持部26は拡縮するので、第1挟持板32や第2挟持板34がルーフレール76に干渉することがなく、確実に挟持部26がルーフレール76を把持することかできる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、自動車の屋根に取り付けられたルーフレールを締付可能とする挟持部を有したキャリア取付具であって、第1挟持板と、当該第1挟持板に締結手段を介して連結される第2挟持板とを有し、前記第1挟持板の端部に前記ルーフレールを囲う第1挟持片を形成するとともに、前記第2挟持板の端部に前記第1挟持片に対向する第2挟持片を折り曲げ形成し、前記第1挟持片と前記第2挟持片とで前記挟持部を構成するとともに、当該挟持部が形成される前記第1挟持板と前記第2挟持板との端部反対側に互いに摺動可能とする斜面を設け、前記締結手段の締付動作により前記斜面同士を摺動させ前記挟持部の拡縮をなしたことから、ルーフレールの形状に依存せずに取付が可能であるとともに、ルーフレールへの挟持を確実にし、当該ルーフレールに対してがたつきやずれが生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るキャリア取付具の構造を示した部分断面図である。
【図2】ルーフレールにキャリア取付具を介して荷物搭載用バーを取り付けた際の状態図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】キャリア取付具の部品展開図である。
【図5】本実施の形態に係るキャリア取付具の第1応用例である。
【図6】本実施の形態に係るキャリア取付具の第2応用例である。
【図7】従来のキャリア取付具の構造を示す説明図である。
【図8】従来のキャリア取付具の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 屋根
2 ルーフレール
3 キャリア取付具
4 荷物搭載用バー
5 上側挟持板
6 下側挟持板
7 バークランプ
8 締付ボルト
9 ナット
10 キャリア取付具
11 L型金具
12 角部
13 外力
14 隙間
20 キャリア取付具
22 屋根
24 ルーフレール
26 挟持部
28 荷物搭載用バー
30 バークランプ
32 第1挟持板
32A 第1挟持片
34 第2挟持板
34A 第2挟持片
36 長穴
38 第1斜面
40 第1内包面
42 第2内包面
44 第3内包面
46 丸穴
48 第2斜面
50 第4内包面
52 バー固定用台座
54 バーホルダ
56 取付フランジ
58 締付ボルト
59 貫通穴
60 側面
61 スリット
62 上面
64 突起
66 側面
68 バネワッシャ
70 締付ナット
72 ルーフレール
73 フランジ付きボルト
74 曲げ起こし片
76 ルーフレール
111 矢印

Claims (5)

  1. 自動車の屋根に取り付けられたルーフレールを締付可能とする挟持部を有したキャリア取付具であって、第1挟持板と、当該第1挟持板に締結手段を介して連結される第2挟持板とを有し、前記第1挟持板の端部に前記ルーフレールを囲う第1挟持片を形成するとともに、前記第2挟持板の端部に前記第1挟持片に対向する第2挟持片を折り曲げ形成し、前記第1挟持片と前記第2挟持片とで前記挟持部を構成するとともに、当該挟持部が形成される前記第1挟持板と前記第2挟持板との端部反対側に互いに摺動可能とする斜面を設け、前記締結手段の締付動作により前記斜面同士を摺動させ前記挟持部の拡縮をなすことを特徴とするキャリア取付具。
  2. 前記締結手段を締付ボルトと締付ナットとで構成し、前記締付ボルトが挿通される前記第1挟持板に長穴を設けるとともに、前記第2挟持板に丸穴を設け、前記締付ボルトと前記締付ナットとの螺合にて前記斜面同士を摺動させ前記挟持部の拡縮をなすことを特徴とする請求項1に記載のキャリア取付具。
  3. 前記締付ボルトは荷物搭載用バーの保持をなすバークランプを挿通可能とし、前記締付ボルトと前記締付ナットとの螺合にて前記第1挟持板に前記バークランプを取付可能としたことを特徴とする請求項2に記載のキャリア取付具。
  4. 前記第2挟持片は前記ルーフレールの下面を上方に向けて押圧可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載のキャリア取付具。
  5. 前記第2挟持板における前記斜面の先端に曲げ起こし片を設け、この曲げ起こし片を前記第1挟持板における前記斜面の先端に接触可能としたことを特徴とする請求項4に記載のキャリア取付具。
JP36330898A 1998-12-21 1998-12-21 キャリア取付具 Expired - Fee Related JP4227691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36330898A JP4227691B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 キャリア取付具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36330898A JP4227691B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 キャリア取付具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000177499A JP2000177499A (ja) 2000-06-27
JP4227691B2 true JP4227691B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=18479012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36330898A Expired - Fee Related JP4227691B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 キャリア取付具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4227691B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110999A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Fuji System Pack Kk 医療廃棄物収納容器用ホルダ
KR101661348B1 (ko) * 2015-08-12 2016-09-29 주식회사 케이에이치테크 차량 밀착형 루프박스 장착용 루프 랙 어셈블리
EP3501902B1 (en) * 2017-12-19 2020-02-05 Thule Sweden AB Load carrier foot

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000177499A (ja) 2000-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4227691B2 (ja) キャリア取付具
US5169189A (en) Device for holding a decorative cover on a bumper
JPH10315869A (ja) 自動車特に乗用車のルーフ荷物キャリヤ用の固定装置
KR100668898B1 (ko) 차량의 루프랙 장착장치
JPH03177607A (ja) 自動車用内装材の取付構造
JPH06104034A (ja) ハット型レール用の導体接続部
SE9301343D0 (sv) Taklastbaeranordning foer fordon
JP3983464B2 (ja) ルーフモジュール構造
JPS6124552Y2 (ja)
KR0123433Y1 (ko) 자동차용 프로프로드 고정구
JP2587303Y2 (ja) バンパの取り付け構造
WO1986000583A1 (en) Load holder device for vehicles
JPH058205Y2 (ja)
JP3217221B2 (ja) 車両用シートの固定装置
JPS6326280Y2 (ja)
JPH0537857Y2 (ja)
JP3008704U (ja) U字溝用蓋の受枠
JP2525685Y2 (ja) 天井材の取付装置
JPH0221288Y2 (ja)
JPH0747547Y2 (ja) 波形鋼板屋根支持金具
JPH061482Y2 (ja) ル−フキヤリヤ−取付け装置
JPS6129762Y2 (ja)
KR200149307Y1 (ko) 자동차의 도어 아웃사이드 핸들 체결구조
JPH0714005Y2 (ja) 車両の架装物取付装置
KR0149965B1 (ko) 차량용 시트 하부프레임의 취부구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees