JP2000177499A - キャリア取付具 - Google Patents

キャリア取付具

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JP2000177499A
JP2000177499A JP10363308A JP36330898A JP2000177499A JP 2000177499 A JP2000177499 A JP 2000177499A JP 10363308 A JP10363308 A JP 10363308A JP 36330898 A JP36330898 A JP 36330898A JP 2000177499 A JP2000177499 A JP 2000177499A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフレールの形状に依存せずに取付が可能
であるキャリア取付具を提供する。 【解決手段】 長穴36が形成された第1挟持板32
と、丸穴46が形成された第2挟持板34とを有し、長
穴36と丸穴46に挿通する締付ボルト58を設け、締
付ボルト58に対する締付ナット70の螺合にて第1挟
持板32と第2挟持板34との距離を調整可能にすると
ともに、第1挟持板32と第2挟持板34の片側端部に
互いに摺動をなす斜面部を形成し、締付ボルト58を挟
んだ斜面部の反対側には、第1挟持板32と第2挟持板
34とを折り曲げ、ルーフレール24を内包可能な挟持
部26を形成し、第2挟持板34の締付ボルト58に沿
った移動により斜面部を介して第1挟持板32を長穴3
6の長手方向に沿って移動させ、挟持部26を拡縮可能
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の屋根に取
り付けられたルーフレールへ荷物搭載用バーなどを取り
付けるためのキャリア取付具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の屋根には、その走行方向に沿っ
て一対のルーフレールが設けられているものがある。こ
うしたルーフレールには、キャリア取付具を介してこれ
らルーフレールを橋渡すように荷物搭載用バーが取り付
けられ、自動車の屋根部分に荷物が搭載できるようにな
っている。
【0003】図7は登録実用新案第3020179号公
報に記された従来のキャリア取付具を示す構造説明図で
あり、図8は従来の他のキャリア取付具を示す構造説明
図である。これらの図に示すように、自動車における屋
根1の上方には一対のルーフレール2が設けられており
(図中は片側のみ)、このルーフレール2にはキャリア
取付具3を介してルーフレール2を橋渡すように荷物搭
載用バー4が取り付けられている。そしてこの荷物搭載
用バー4にキャリア部材(図示せず)を固定することで
自動車の屋根部分(キャリア部材)に荷物が搭載できる
ようにしている。
【0004】ところでルーフレール2への固定をなすキ
ャリア取付具3は以下のような構造になっている。すな
わちキャリア取付具3は、ルーフレール2を挟み込む上
側挟持板5と下側挟持板6とを有しており、前記上側挟
持板5は、荷物搭載用バー4を挿通させるとともに、こ
れを保持するバークランプ7に接合されている。そして
上側挟持板5と下側挟持板6の両端に挿通される締付ボ
ルト8にナット9を螺合させることで、上側挟持板5と
下側挟持板6にてルーフレール2を挟み込み、当該ルー
フレール2にキャリア取付具3を固定するようにしてい
る。
【0005】なお図8におけるキャリア取付具10にお
いては、当該キャリア取付具10を一対のL型金具11
で構成し、ルーフレール2の角部12がL型金具11の
折曲部分に当接するよう締付ボルト8とナット9の螺合
方向を設定するようにし、ルーフレール2に対するキャ
リア取付具10の取付を可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし図7における従
来のキャリア取付具においては以下に示すような問題点
があった。すなわち同図に示すような従来の構造では、
ルーフレール2の外周を全て囲む取付構造を用いていた
ことから、例えばルーフレール2が屋根1に密着してい
る場合などは、キャリア取付具3をルーフレール2に装
着することができなかった。また下側挟持板6が屋根1
とルーフレール2との間に挿通されるため、この屋根1
とルーフレール2との間の隙間が少ないと下側挟持板6
を装着することができなかった。
【0007】ところでルーフレール2の挟持は、締付ボ
ルト8とナット9との螺合方向、すなわち図中矢印11
1に示す方向だけでなされており、他の方向(矢印11
1以外の方向)においては、ルーフレール2の挟持に関
与していない。このため図7においてはルーフレール2
への固定の際に、当該ルーフレール2と締付ボルト8と
の間に隙間14が生じ、キャリア取付具3に外力13が
加わると、挟持力が弱い場合では、ルーフレール2に対
してキャリア取付具3ががたついたり、あるいは前記キ
ャリア取付具3がルーフレール2に対して隙間14分だ
けずれるおそれがあった。
【0008】さらに図8におけるキャリア取付具におい
ても同様にルーフレール2が屋根1に密着しているとL
型金具11の先端がルーフレール2と干渉し、キャリア
取付具3をルーフレール2に装着することができなかっ
た。また屋根1とルーフレール2とが離れていても両者
の隙間が少ないとL型金具11の先端が隙間に入らず、
キャリア取付具10をルーフレール2に装着することが
できなかった。このため図8におけるキャリア取付具に
おいてはL型金具11とルーフレール2の間にスペーサ
を挟み込み、L型金具11の先端が隙間に入り込まなく
ても装着ができるようにせざるを得なかった。
【0009】本発明は上記従来の問題点に着目し、ルー
フレールの形状に依存せずに取付が可能であるととも
に、ルーフレールへの挟持を確実にし、当該ルーフレー
ルに対してがたつきやずれが生じることのないキャリア
取付具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャリア取
付具は、自動車の屋根に取り付けられたルーフレールを
締付可能とする挟持部を有したキャリア取付具であっ
て、第1挟持板と、当該第1挟持板に締結手段を介して
連結される第2挟持板とを有し、前記第1挟持板の端部
に前記ルーフレールを囲う第1挟持片を形成するととも
に、前記第2挟持板の端部に前記第1挟持片に対向する
第2挟持片を折り曲げ形成し、前記第1挟持片と前記第
2挟持片とで前記挟持部を構成するとともに、当該挟持
部が形成される前記第1挟持板と前記第2挟持板との端
部反対側に互いに摺動可能とする斜面を設け、前記締結
手段の締付動作により前記斜面同士を摺動させ前記挟持
部の拡縮をなすよう構成した。
【0011】ここで前記締結手段を締付ボルトと締付ナ
ットとで構成し、前記締付ボルトが挿通される前記第1
挟持板に長穴を設けるとともに、前記第2挟持板に丸穴
を設け、前記締付ボルトと前記締付ナットとの螺合にて
前記斜面同士を摺動させ前記挟持部の拡縮をなすように
してもよく、また前記締付ボルトは荷物搭載用バーの保
持をなすバークランプを挿通可能とし、前記締付ボルト
と前記締付ナットとの螺合にて前記第1挟持板に前記バ
ークランプを取付可能とすることが好ましい。さらに前
記第2挟持片は前記ルーフレールの下面を押圧可能であ
ることが望ましい。そして前記第2挟持板における前記
斜面の先端に曲げ起こし片を設け、この曲げ起こし片を
前記第1挟持板における前記斜面の先端に接触可能とし
てもよい。
【0012】
【作用】上記の如く構成した本発明によれば、締結手段
の締付動作に応じて第1挟持板と第2挟持板とに形成さ
れた斜面同士に摺動が発生する。そして第1挟持板と第
2挟持板には摺動により斜面方向に沿った相対移動が生
じるので、この相対移動により第1挟持片と第2挟持片
とで構成される挟持部がそのままの形状を保ちつつ拡縮
する。このためルーフレールの断面形状に応じて第1挟
持片と第2挟持片との形状を設定しておけば、これら第
1挟持片や第2挟持片が自動車の屋根等に干渉すること
がなく確実にルーフレールの締め付けを行うことができ
る。
【0013】なおより具体的には、締結手段を締付ボル
トと締付ナットとで構成したことから、前記締付ナット
を締め付けることで、第1挟持板と第2挟持板との間を
狭めることができる。ここで第1挟持板と第2挟持板と
の間が狭まると、第2挟持板に形成された斜面が第1挟
持板に形成された斜面を押し上げ両者の間に摺動が発生
する。そしてこの斜面は締付ボルトの延長方向に対し斜
めに形成されているので、第2挟持板の締付ボルトの延
長方向に沿った移動により、斜面に生じた分力を受けて
第1挟持板が長穴の長手方向に沿って移動する。ところ
で第1挟持板と第2挟持板との間には、第1挟持片と第
2挟持片からなる挟持部が有り、この第2挟持板の締付
ボルトの延長方向に沿った移動と、第1挟持板の長穴の
長手方向に沿った移動とによって挟持部が縮小させるこ
とができる。
【0014】またバークランプに締付ボルトを挿通可能
とし、当該締付ボルトと締付ナットとの螺合にて第1挟
持板に前記バークランプを取り付けるようにすれば、一
箇所の固定作業にて、ルーフレールに対するキャリア取
付具の固定と、キャリア取付具に対する荷物搭載用バー
の固定とを同時に行うことができキャリア取付作業の効
率向上が図れる。そしてルーフレールの下面まで覆うよ
うに第2挟持片の形状を設定したことから、挟持部がル
ーフレールを囲む領域が増加し、当該ルーフレールにキ
ャリア取付具を確実に固定することができる。
【0015】さらに第2挟持板における斜面の先端に曲
げ起こし片を設けたことから、第1挟持板と第2挟持板
との摺動量が制限され、過度な締め付けを防止すること
ができるとともに、曲げ起こし片が支点となり締結手段
の締め付け力が第2挟持片を介してルーフレールに作用
するので、当該ルーフレールにキャリア取付具を確実に
固定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るキャリア取付
具に好適な具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。図1は本実施の形態に係るキャリア取付具の構
造を示した部分断面図であり、図2は、ルーフレールに
キャリア取付具を介して荷物搭載用バーを取り付けた際
の状態図であり、図3は図2の要部拡大図であり、図4
はキャリア取付具の部品展開図である。これらの図に示
すように本実施の形態に係るキャリア取付具20は、自
動車の屋根22に取り付けられたルーフレール24を把
持可能とする挟持部26と、この挟持部26に接続され
荷物搭載用バー28の保持をなすバークランプ30とで
構成されている。
【0017】またルーフレール24は、自動車の走行方
向に一致するよう屋根22の両端部分に一対設けられて
いるもので、ルーフレール24の両端を屋根22に固定
することで、その中央部を屋根22に対して浮き上がら
せるようにしている。キャリア取付具20を構成する挟
持部26は、ルーフレール24を上側から挟持可能とす
る第1挟持板32の端部に折り曲げ形成された第1挟持
片32Aと、前記ルーフレール24を下側から挟持可能
とする第2挟持板34の端部に折り曲げ形成された第2
挟持片34Aとで構成される。
【0018】第1挟持板32は、略長方形状の板金を長
手方向に沿って折り曲げ形成した形態となっており、そ
の略中央位置には前記長手方向に沿う長穴36が、一対
設けられている。なおこの長穴36は締結手段を構成す
る締付ボルトを挿通させるだけの内幅を有しているとと
もに、前記締付ボルトに対して長穴36の長手方向に第
1挟持板32を案内可能にしている。そしてこの長穴3
6を境とした長手方向片側には、第1挟持板32が下側
へと折り曲げられ、斜面を構成する第1斜面38が形成
されている。一方長穴36を挟んで第1斜面38の反対
側には、下側へと第1挟持板32が2段階に折り曲げら
れ(屈曲され)、先端側からルーフレール24を内包可
能とする第1内包面40、第2内包面42、第3内包面
44をそれぞれ連続して形成するようにしてる。
【0019】一方第1挟持板32の下側に配置される第
2挟持板34も、略長方形状の板金を折り曲げ形成した
形態となっており、その長手方向の略中央位置には前記
長手方向に沿う丸穴46が、一対設けられている。なお
当該丸穴46は締結手段を構成する締付ボルトを挿通さ
せるだけの内径を有しており、この丸穴46に締付ボル
トを挿通させることで、当該締付ボルトの延長方向に沿
って第2挟持板34を移動可能にしている。そして第2
挟持板34において、丸穴46を境とした長手方向片側
には、前記第1挟持板32に設けられた第1斜面38と
同様の曲げ角度を有し、当該第1斜面38との摺動を可
能とする第2斜面48が形成されている。一方、丸穴4
6を跨ぎ第2斜面48の反対側には、下側へと第2挟持
板が折り曲げられ、前述した第1内包面40、第2内包
面42、第3内包面44と対面する側、すなわち第1挟
持片32Aに対向するよう第4内包面50が形成され、
これらの内包面にて挟持部26を構成するようにしてい
る。
【0020】ところで第1挟持板32における第3内包
面44の背面側には、バークランプ30が取り付けられ
る。当該バークランプ30は荷物搭載用バー28の固定
をなすものであり、当該荷物搭載用バー28をその上面
に設置させるバー固定用台座52と、荷物搭載用バー2
8の周囲を取り囲むバーホルダ54とで構成されてい
る。なお本実施の形態で用いられる荷物搭載用バー28
は、その長さが屋根22の両端に設けられたルーフレー
ル24の間隔よりも長く設定されており、断面形状は長
方形状となっている。そしてこうした荷物搭載用バー2
8の周囲を取り囲むバーホルダ54は、荷物搭載用バー
28の外径に沿うよう断面コ字状に折り曲げ形成されて
おり、さらにその折り曲げ先端はL字状に外方に向けて
折り曲げ形成され取付フランジ56を形成するようにし
ている。なお取付フランジ56の中央部には、上述した
第1挟持板32に形成された長穴36と、および第2挟
持板34に形成された丸穴46とに挿通される締結手段
となる締付ボルト58が挿通可能なように貫通穴59が
形成されている。またバーホルダ54における取付フラ
ンジ56に隣接する側面60には、当該側面60の高さ
方向に延長するようスリット61が複数形成され、この
任意のスリット61にバー固定用台座52の側面に形成
された突起64を嵌合させることで、バー固定用台座5
2に対してバーホルダ54をスリット61方向に移動可
能にするとともに、バーホルダ54に対するバー固定用
台座52の相対位置を設定できるようにし、各車種に対
する対応を可能にしている。
【0021】バー固定用台座52は、箱形に形成したも
のであり、荷物搭載用バー28を固定する上面62にお
いてはその全幅が荷物搭載用バー28の幅と同幅に設定
され、バーホルダ54をその外側に装着することで、当
該バーホルダ54の内壁部分が荷物搭載用バー28と、
バー固定用台座52の側面66とに接触し、荷物搭載用
バー28が横方向(側面60の押圧方向)に移動するの
を防止することができる。またバー固定用台座52にお
ける両側の側面66には突起64がそれぞれ設けられて
おり、上述したバーホルダ54のスリット61と嵌合を
なすことでバーホルダ54をスリット61の延長方向に
移動可能にしている。なおスリット61の長さにてバー
固定用台座52に対するバーホルダ54の移動範囲が設
定されており、前記スリット61の長さは、バーホルダ
54をスリット61に沿って最上まで引き上げる最中
に、荷物搭載用バー28の上面とバーホルダ54の内壁
面とが離反し、両者の間に隙間が形成され、荷物搭載用
バー28が出し入れ可能なように設定される。
【0022】また貫通穴59には緩み防止をなすための
バネワッシャ68を介して締付ボルト58が挿通され、
当該締付ボルト58は長穴36と丸穴46を貫通して第
2挟持板34より突出する。そして当該第2挟持板34
より突出した締付ボルト58の先端には締付ナット70
が螺合され、当該締付ナット70の締付量を変化させる
ことで、第1挟持板32と第2挟持板34との距離を調
整可能にすることができるとともに、荷物搭載用バー2
8の固定をなすことができる。
【0023】このように構成されたキャリア取付具20
を用いて、ルーフレール24に荷物搭載用バー28を装
着する手順を説明する。まず締付ボルト58に対し締付
ナット70を緩めておき、第1挟持板32と第2挟持板
34との間隔を広げておく。そしてこの状態にて挟持部
26を形成する第1挟持板32と第2挟持板34との間
にルーフレール24を挿入させる。そして屋根22に設
けられた左右一対のルーフレール24の前後両端にそれ
ぞれキャリア取付具20を仮止めするとともに、左右両
端のキャリア取付具20を連結するように、荷物搭載用
バー28をバー固定用台座52とバーホルダ54との間
に挿通させる。こうして左右両端のキャリア取付具20
に荷物搭載用バー28を挿通させた後は、締付ボルト5
8に対する締付ナット70の螺合量を増やしていく。
【0024】ここで締付ボルト58に対して締付ナット
70を締め付けていくと、この締付ボルトの移動によっ
て第2挟持板34が押し上げられ、当該第2挟持板34
に設けられた斜面部を構成する第2斜面48が、同じく
斜面部を構成する第1斜面38を押し上げていき、両者
の間に摺動が発生する。ところでこれら第1斜面38と
第2斜面48は、第2挟持板34の上昇方向(締付ボル
ト58の延長方向)に対して、斜めに形成されているこ
とから、第2挟持板34の上昇により斜面部に生じた分
力を受けて第1挟持板32が長穴36の長手方向(図1
における左から右)に移動する。
【0025】ここで締付ボルト58を挟んで斜面部の反
対側には挟持部26が形成されていることから、第2挟
持板34が締付ボルト58に沿って上昇するのに伴い、
前記第2挟持板34に設けられた第4内包面50が上昇
し、当該第4内包面50がルーフレール24を押圧す
る。また第1挟持板32における長穴36の長手方向へ
の移動することで、第1内包面40、第2内包面42が
ルーフレール24側に接近し、第1内包面40が前記ル
ーフレール24を押圧する。また第1内包面40と第4
内包面50とがルーフレール24に接触しこれを押圧す
ることで当該ルーフレール24には第3内包面44から
反力が加わり、当該ルーフレール24は挟持部26を構
成する第1内包面40、第3内包面44、第4内包面5
0によって押圧支持される。このように第1挟持板32
と第2挟持部34との間(隙間)を狭めていけば、挟持
部26を構成する各内包面が移動し、挟持部26の面積
を縮小させることができ、当該挟持部26に内包される
ルーフレール24を保持することができる。
【0026】また締付ボルト58に締付ナット70を締
め付けていけば、挟持部26がルーフレール24を保持
するとともに、その締付力はバーホルダ54に形成され
た取付フランジ56にも作用する。このため前記バーホ
ルダ54はスリット61に嵌合される突起64によって
案内されつつ下側へと移動し、前記バーホルダ54とバ
ー固定用台座52とで荷物搭載用バー28を挟み込み、
当該荷物搭載用バー28をバークランプ30に固定する
ことができる。このようにルーフレール24を内包可能
なように挟持部26を形成するとともに、当該挟持部2
6を拡縮可能としたことから、ルーフレール24を確実
に把持することができる。
【0027】図5は本実施の形態に係るキャリア取付具
の第1応用例である。なおルーフレール以外について
は、本実施の形態と同様の番号を付与してその説明をお
こなうこととする。同図に示すように、自動車の種類に
よってはルーフレール72が屋根22に密着しているも
のがある。このようなルーフレール72の形状において
も、ルーフレール72を内包するよう挟持部26の形
状、すなわち第1挟持板32と第2挟持板34における
折り曲げ部分の位置や曲げ角度をこのルーフレール72
の形状に対応して設定すれば、斜面部の摺動により第1
挟持板32と第2挟持板34との相対位置が変動し、前
記挟持部26が縮小するので屋根22に密着するルーフ
レール72であっても、これを把持することが可能にな
る。なお第2斜面48の先端には曲げ起こし片74が第
1挟持板32側に向かって形成されており、この曲げ起
こし片74が第1挟持板32の先端と接触することで両
挟持板の接近距離を限定するストッパの役割をなすとと
もに、この曲げ起こし片74を支点としたてこの作用で
ルーフレール72を第2挟持板34によって押し上げ前
記ルーフレール72の把持を確実なものにしている。な
お同図におけるフランジ付きボルト73は、板金の中央
部分を絞り成形し、その後絞り部分の内壁部分へネジ溝
を形成したものであり、このネジ溝にて締付ボルト58
との螺合を図るとともに、その周囲に形成されるフラン
ジ面にて第2挟持板の支持をおこなうようにしている。
【0028】図6は本実施の形態に係るキャリア取付具
の第2応用例である。なおルーフレール以外について
は、図5に示したキャリア取付具の第1応用例と同様の
番号を付与してその図示をおこなうこととする。同図に
示すように屋根22に密着するルーフレール76の形状
は、図5に示すルーフレール72の形状と異なっている
が、このようにルーフレール72の形状が車種により異
なっている場合でも挟持部26の形状をルーフレール7
6の形状に合わせるよう第1挟持板32と第2挟持板3
4とを折り曲げ形成すれば、この挟持部26の形状を保
ちつつ当該挟持部26は拡縮するので、第1挟持板32
や第2挟持板34がルーフレール76に干渉することが
なく、確実に挟持部26がルーフレール76を把持する
ことかできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
動車の屋根に取り付けられたルーフレールを締付可能と
する挟持部を有したキャリア取付具であって、第1挟持
板と、当該第1挟持板に締結手段を介して連結される第
2挟持板とを有し、前記第1挟持板の端部に前記ルーフ
レールを囲う第1挟持片を形成するとともに、前記第2
挟持板の端部に前記第1挟持片に対向する第2挟持片を
折り曲げ形成し、前記第1挟持片と前記第2挟持片とで
前記挟持部を構成するとともに、当該挟持部が形成され
る前記第1挟持板と前記第2挟持板との端部反対側に互
いに摺動可能とする斜面を設け、前記締結手段の締付動
作により前記斜面同士を摺動させ前記挟持部の拡縮をな
したことから、ルーフレールの形状に依存せずに取付が
可能であるとともに、ルーフレールへの挟持を確実に
し、当該ルーフレールに対してがたつきやずれが生じる
のを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るキャリア取付具の構造を示
した部分断面図である。
【図2】ルーフレールにキャリア取付具を介して荷物搭
載用バーを取り付けた際の状態図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】キャリア取付具の部品展開図である。
【図5】本実施の形態に係るキャリア取付具の第1応用
例である。
【図6】本実施の形態に係るキャリア取付具の第2応用
例である。
【図7】従来のキャリア取付具の構造を示す説明図であ
る。
【図8】従来のキャリア取付具の構造を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 屋根 2 ルーフレール 3 キャリア取付具 4 荷物搭載用バー 5 上側挟持板 6 下側挟持板 7 バークランプ 8 締付ボルト 9 ナット 10 キャリア取付具 11 L型金具 12 角部 13 外力 14 隙間 20 キャリア取付具 22 屋根 24 ルーフレール 26 挟持部 28 荷物搭載用バー 30 バークランプ 32 第1挟持板 32A 第1挟持片 34 第2挟持板 34A 第2挟持片 36 長穴 38 第1斜面 40 第1内包面 42 第2内包面 44 第3内包面 46 丸穴 48 第2斜面 50 第4内包面 52 バー固定用台座 54 バーホルダ 56 取付フランジ 58 締付ボルト 59 貫通穴 60 側面 61 スリット 62 上面 64 突起 66 側面 68 バネワッシャ 70 締付ナット 72 ルーフレール 73 フランジ付きボルト 74 曲げ起こし片 76 ルーフレール 111 矢印

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の屋根に取り付けられたルーフレ
    ールを締付可能とする挟持部を有したキャリア取付具で
    あって、第1挟持板と、当該第1挟持板に締結手段を介
    して連結される第2挟持板とを有し、前記第1挟持板の
    端部に前記ルーフレールを囲う第1挟持片を形成すると
    ともに、前記第2挟持板の端部に前記第1挟持片に対向
    する第2挟持片を折り曲げ形成し、前記第1挟持片と前
    記第2挟持片とで前記挟持部を構成するとともに、当該
    挟持部が形成される前記第1挟持板と前記第2挟持板と
    の端部反対側に互いに摺動可能とする斜面を設け、前記
    締結手段の締付動作により前記斜面同士を摺動させ前記
    挟持部の拡縮をなすことを特徴とするキャリア取付具。
  2. 【請求項2】 前記締結手段を締付ボルトと締付ナット
    とで構成し、前記締付ボルトが挿通される前記第1挟持
    板に長穴を設けるとともに、前記第2挟持板に丸穴を設
    け、前記締付ボルトと前記締付ナットとの螺合にて前記
    斜面同士を摺動させ前記挟持部の拡縮をなすことを特徴
    とする請求項1に記載のキャリア取付具。
  3. 【請求項3】 前記締付ボルトは荷物搭載用バーの保持
    をなすバークランプを挿通可能とし、前記締付ボルトと
    前記締付ナットとの螺合にて前記第1挟持板に前記バー
    クランプを取付可能としたことを特徴とする請求項2に
    記載のキャリア取付具。
  4. 【請求項4】 前記第2挟持片は前記ルーフレールの下
    面を上方に向けて押圧可能であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれか1に記載のキャリア取付
    具。
  5. 【請求項5】 前記第2挟持板における前記斜面の先端
    に曲げ起こし片を設け、この曲げ起こし片を前記第1挟
    持板における前記斜面の先端に接触可能としたことを特
    徴とする請求項4に記載のキャリア取付具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110999A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Fuji System Pack Kk 医療廃棄物収納容器用ホルダ
WO2017026695A1 (ko) * 2015-08-12 2017-02-16 주식회사 케이에이치테크 차량용 루프박스 장착장치
US10913399B2 (en) * 2017-12-19 2021-02-09 Thule Sweden Ab Load carrier foot

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