JP4225637B2 - バックミラー組立体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本件発明はバックミラー組立体であって、車両の外部へ該バックミラー組立体を取り付けるための取り付け部分と、該取り付け部分から外方に伸びているミラーケースと、表面と外周部とを有しており、該外周部が側方周辺部を含んでいる反射部材で、前記ケースに関して角度調整するために該ケースへ搭載され、かつ該外周部が反射部材の角度調整の間中アーチ状通路内を運動するように該取り付け部分に近接して位置付られている反射部材と、ケースへ関する反射部材の角度運動を行うために配置されている駆動ユニットと、を有しているバックミラー組立体に関する。
【0002】
本件発明は、例えばEP−A−0392721号に記載されているように、ケースがブラケットへ剛着されている形式のバックミラー組立体にも、ケースがブラケットへ枢着され通常の使用位置から例えば衝撃を受けたとき時に偏倚可能なようになっている形式のバックミラー組立体にも適用され得るものである。
【0003】
【従来の技術】
この種の公知のミラー組立体においては、実質的に全ての駆動手段が反射部材の後方(即ち、ミラーが使用者によって眺められる裏側)のケース内に位置付けられている。例えば、EP−A−0272047号は2つの電動モーターが反射部材の後方に搭載されかつそれぞれネジジャッキドライブによってそこに接続されている形式のミラーを開示している。EP−A−0860323号は単一のモーター及びネジジャッキドライブが単一の軸線周りに反射部材の角度位置を変えるため使用されている同様の機構を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これらの何れも場合にも単一の又は複数のモーター及びそれらと協働する駆動装置とがミラーケースの重量を著しく増大し、このためミラー組立体が大変に振動を発生しやすい状態にあった。よって本件発明の目的は、駆動機構の少なくとも一部がミラーブラケット内に位置付けられこれによりミラー組立体が車両本体へ搭載される部所へより近接して位置するようにした上述の形式のミラー組立体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本件発明によれば、上述の形式のミラー組立体において、駆動ユニットが取り付け部分へ載置されかつ一般に前記アーチ状通路の方向に伸びている長手方向軸線を有している回転可能な軸を有しており、反射部材が前記軸と係合するように前記側方周辺部を越えてそこから外方へ伸びている従動子を含んでおり、前記軸及び従動子が該軸の回転運動を該軸に沿った前記従動子の運動に変換し前記反射部材へ角度運動を与えるような互いに協働する形態に形成されている。以下において図面を参照しながら本件発明について説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図4を参照すると、バックミラーはブラケット12へ載置されたミラーケース即ちケース10を有している。このブラケット12は車両本体(図示なし)に接するようになっている内側面即ち取り付け部分14を有している。ケース10は、EP−A−0392721号に述べられているように前後方向に相対角度運動を可能とする機構によってブラケット12へ接続されている。上記EP−A−0392721号の開示事項は本願において参照される。例えば、銀メッキしたガラスのような反射部材16がミラーキャリア即ちミラー担持体18へ搭載されており、このミラー担持体18はケース10内の支持部材24へ対して、図4に示されるようなヒンジ20、22によって接続されている。一方、図2、5、9及び10には片方のヒンジ20のみが示されている。これらのヒンジ20、22は、ミラー担持体18が図4に示される傾斜軸線25回りに角度運動することを可能としており、該軸線25の方向はEP−A−0860323号に記載されているようにして決定される。
【0007】
ブラケット12内には電動モーター即ち駆動ユニット26が搭載されており、この電動モーター26は減速歯車28によってリードスクリュー即ち親ネジ又は回転可能軸30へ接続されている出力軸を有している。ケース10が上述のように前方又は後方へ枢動されるときにケース10とブラケット12との間の分離する面内に、この親ネジ30の軸線が存在するように、該親ネジ30が搭載されている。
【0008】
図2及び図3を参照すると、ミラー担持体18は、後方及び側方へ突出している一対の相互に平行なアーム即ち従動子32、34を有しており、これらのアームの端部は親ネジ30を包囲しており、かつU形状のバネ即ち弾性部材36によってそこに接触するように強制されている。これらのアーム32、34の端部の付き合わせ面は親ネジ30と同様のピッチを有する溝付き領域38、40を有している。その結果、親ネジ30がモーター26によって回転されると、アーム32、34が親ネジ30に沿って長手方向に偏倚され、図4に示すように、ヒンジ20、22の軸線25の周りにミラー担持体18を回転させる。親ネジのねじ部は細かいピッチとオープンアングル形状(例えば、ピッチが0.5mmでフランク角が45°)を有している。このため、もしミラー担持体18が該ミラー担持体18を軸線25の周りに偏倚するような力を受けると、アーム32、34の溝付き領域38、40がバネ36の作用に抗して親ネジ30のねじ部を越えて移動出来、これにより当該機構に対する損傷を防止しかつモーター駆動の故障などにおける反射部材16の手動調整を可能としている。
【0009】
ケース10が、当該ケースを図2に示すような通常の位置から車両の後方へ偏倚するような力を受けると、該ケース10は図5に示すような位置まで回転移動する。アーム32、34は親ネジ30から非係合状態とされ、かつケース10のストップバー即ちキーパー42(図3及び図6参照)に係合するように強制される。このストップバー42は、ケース10がその通常位置あるときに親ネジ30と平行にかつ該親ネジに近接して伸びている。ストップバー42は、更に、アーム32、34の溝付き領域38、40に面している面に親ネジと同じピッチの溝付き形状を有している。溝付き領域38、40が親ネジ30から離れ非係合状態になると、これらの溝付き領域38、40がストップバー42の溝付き形状部と係合するようになり、こうしてストップバー42は、当該ミラー担持体18が非係合状態となる前にセット位置へミラー担持体18を、迅速に保持するキーパーとしての作用をしている。ケース10が通常位置へ復帰されると、アーム32、34の端部の傾斜面44、46が親ネジ30へ係合し、アーム32、34がバネ36の力に抗して引き離され、それにより溝付き領域38、40がストップバー42の溝付き形状部から非係合状態となると同時に親ネジ30のねじ部と係合状態になる。ストップバー42はアームがねじから非係合状態となるときに、ケースへ対するミラーの運動を阻止するためのキーパーを効果的に形成している。
【0010】
図7は通常位置から前方へ偏倚されたケース10を示している。アーム32、34が親ネジ30との係合を解かれており、図5及び図6において述べたと同様にケース10がその通常位置まで復帰されると再び係合状態となる。
【0011】
図8はミラー組立体を示しており、ケース10は通常位置にあり、ミラー担持体18は親ネジ30によって外方へ最大に指向された方向まで駆動されている。図9はミラー担持体18が内方へ最大に指向された方向に偏倚された状態を示している。
【0012】
図10は本件発明の第2実施例を示している。この第2実施例においては独立したミラーケース10とブラケット12とが、車両本体へ剛着されている単一の組合せケース50によって取り替えられている。取り替え可能なケースがないので、アーム32、34が親ネジ30から非係合状態となることはない。そのため、第1の実施例におけるストップバー42と同様のストップバーは存在しない。他の点に関しては、この機構は図1〜図4に関連して記載されており、対応する部品には同一の参照番号を付して記載されている。
【0013】
図11〜図14はブラケット62へ搭載されたミラーケース60を有する別のバックミラーを示している。ここでブラケット62は車両(図示なし)へ衝接するようになっている内側面即ち取り付け部分64を有している。図1〜図4に示した実施例のように、ケース60は前後方向に相対的に角度運動を可能とする機構によってブラケット62へ対して接続されている。反射部材66はミラー担持体68へ搭載されており、このミラー担持体68は、図1〜図4に示すミラー担持体とは異なり、ボール及びソケットジョイント70によって支持部材72へ接続されており、これにより第1軸線及び第2軸線の2つの直交する軸線に関する垂直軸線及び水平軸線の双方周りにおいてミラー担持体68の角度運動を可能としている。
【0014】
図14に最もよく示されているように、2つの電動モーター即ち駆動ユニット74、76がブラケット62内に搭載されている。それぞれのモーターの出力軸はそれぞれの減速歯車78、80によってそれぞれ上方の親ネジ即ち回転可能軸82及び下方の親ネジ即ち可能回転軸84へ接続されている。
【0015】
図13に最もよく示されているように、ミラー担持体68は、図3に示すアーム32、34と類似している、上方の一対の相互に平行なアーム即ち従動子86、88と、下方の一対の相互に平行なアーム即ち従動子90、92と、を有している。上方の一対のアーム86、88は上方の親ネジ82へ係合する溝付き領域を有しており、一方、下方の一対のアームは下方の親ネジ84へ係合する溝付き領域を有している。各対のアームはそれぞれU字形状を有するバネ即ち弾性部材96を有しており、このバネはアームの端部を各親ネジ82、84へ係合するように強制している。
【0016】
各親ネジは、図8及び図9に関して述べたと同様に作動する。両親ネジ82、84の同一方向への回転は概ね垂直な軸線周りにおいてミラー担持体68の方向を調整せしめる。2つの親ネジ82、84が互いに反対方向へ回転すると、ミラー担持体68が概ね水平な軸線周りにその方向を変動する。
【0017】
ケース60は一対のストップバーを有している。一方のストップバーは図12において符号98にて示してある。このストップバー98は、ケース60が図5〜図7に関して記載したと同様に前方又は後方に偏倚されるときに、各対のアーム86、88及び90、92の間に係合する。これらのストップバーの垂直厚みは実質的に親ネジ82、84の直径よりも小さく、それにより前記一般に水平な軸線周りにミラー担持体68の方向を調整する間、アーム88〜92の溝付き領域38、40へ係合しようとする溝付き形状部の危険を防止するのである。
【0018】
図4を参照すると、ミラー担持体18は、上下周辺部120、122と、対抗する側方周辺部124、126と、を含む外周部分を有している。担持体18のこれらの周辺部分は同様に反射部材16の対応する周辺部分を画定している。図11〜図14に示す実施例においては、反射部材66及びその担持体68のこれらの周辺部分は符号220、222、224、226によって示されている。図11〜図14の実施例において、反射部材66及びその担持体68は、図13にて符号230、232によって示す垂直軸線及び水平軸線双方の周りに角度運動することが出来、これらの双方の軸線は第1及び第2の直交軸線として言及されよう。
【0019】
概ね垂直な軸線25は、垂直面内において垂直方向に傾斜し及び/又は垂直面から垂直方向に傾斜しているであろう。前に述べたように、軸線25のための望ましい傾斜角度を決定する1つの方法は、EP−A=9272047号に記載されている。しかしながら、望ましい角度を決定するための別の方法も使用出来ることは理解されよう。
【0020】
反射部材16及びその担持体18は軸線25の周りに時計方向及び反時計方向に回転する。運動の中間位置は図2及び図10に図示されている。一方、運動の時計方向の端部限界位置は図9に示されている。運動の反対方向即ち反時計方向の端部限界位置は図2及び図10の中間位置から反時計方向にあり、アーム32、34の端部は、図9の時計方向端部限界位置に比較して親ネジ30の対抗する端部部分に隣接して位置付けられるであろう。
【0021】
図に示す装置においては、反射部材16及びその担持体18の側方周辺部124はブラケット又は取り付け部分12へ隣接しているアーチ状通路内を移動する。図示の装置においては、このアーチ状通路は図2及び図10の中間位置から双方にそれぞれ約10°で併せて約20°である。このアーチ状通路は図2及び図10の中間位置から両方向にそれぞれ約5°と20°との間をなす10°から40°まで広がることも出来る。
【0022】
軸線25の方向性に従属して側方周辺部124の所定点は、水平面内に又は水平面に対して傾斜されているアーチ状通路内を移動するであろう。親ネジ30は、側方周辺部124の運動の一般的方向に又はアーチ状通路の一般的方向に伸びている。このアーチ状通路はミラーの中間位置においてねじに最も接近しており、更にミラーの端部限界位置においてねじから離れている。図2及び図10の中間位置にある親ネジ30の長手方向軸線と水平方向において整合している側方周辺部124の所定点を考慮すると、親ネジの軸線は通常所定の点が移動するアーチ状通路に対して接する線に平行をなしている。
【0023】
親ネジ30の長手方向軸線は、通常は、ブラケット内側面14の面に関して25°から45°の傾斜角、より好ましくは30°〜40°の傾斜角をなすように傾斜されている。図示の構成においては、この角度は約35°である。親ネジ30はまた水平をなしており又は水平面から上方又は下方に傾斜している。水平面に対して傾斜している場合、その傾斜角度は水平面から両側に20°の範囲、好ましくは水平面の上方及び下方に10°以内の角度をなしている。
【0024】
反射部材即ちミラー16は、平坦とすることも出来るが、非常に大きい半径の曲状外表面を有するように示されている。曲面を平坦化し又は除去することにより、このミラー外表面は平坦な面を有することになる。このため、平坦な面を有するようなミラーについては、ミラー面が平坦即ち平面であることは必ずしも意味はない。
【0025】
図2及び図10に示すミラー及び担持体の中間点位置において、親ネジ30の長手方向軸線はミラー面に対して垂直に伸び又は該ミラー面に対して傾斜されることがある。傾斜されるときには、その傾斜角度は、好ましくは、水平面又は垂直面に対して35°より大きくはない。こうして、親ネジ30の軸線は、ミラー面に対して垂直をなす線から両方向において水平面内にて35°まで傾斜されることが出来、かつミラー面に対して垂直をなす線から両方向において垂直面内にて35°まで傾斜されることが出来る。そのように傾斜された親ネジにより、ミラー面に対して垂直に伸びている親ネジの突出した長さは、親ネジの長さに0°から35°の間の角度のコサイン(cosine)即ち余弦を掛けた値に等しい。35°のコサイン即ち余弦は0.81915であるので、親ネジが35°に傾斜している場合には、親ネジの長さの約82%がミラー面に対して垂直な方向に伸びている。本件のこの用法のためには、親ネジの長さは、ミラーの中間点位置におけるミラー面へ平行でかつ垂直に伸びる成分に変化されよう。この平行な成分は親ネジの長さに傾斜角度のサイン(sine)即ち正弦を掛けた値に等しく、この垂直成分は親ネジの全長の80%から100%の間にある。
【0026】
ミラーに対する親ネジの位置、傾斜又は傾斜の不足は、同様に、直接的成分に関して考察される。親ネジの長手方向軸線が移動出来るその両端限度内でミラーの中間点位置にてミラー面に垂直をなす方向に伸びるときに、ミラー面に対して垂直をなす軸線の指向性成分は100%である。このネジの長手方向軸線が、ミラーの表面に対して垂直をなす線と35°の傾斜角度を形成する方向においてその中間点位置にてミラーの表面に対して傾斜されるときに、ミラー面に垂直をなす指向性成分は35°のコサイン(cosine)即ち約82%に等しい。こうして動程の対向する端部限界間のミラーの中間点において、親ネジの長手方向軸線は、ミラー面に対して垂直である指向成分が80%と100%との間又は80%以上であるような方向に指向される。
【0027】
軸が伸びている方向の主要な指向成分は、ミラーの表面に垂直に伸びているものである。この主要な指向成分は、ミラーの表面に対して平行及び垂直に伸びている成分に分解出来る方向の少なくとも80%である。
【0028】
親ネジへ係合しているアームが隆起部を有している構成は、ネジとアームとの間の係合点とミラー軸線25との間の距離が該ネジに沿ったアームの運動中に変動するので、アームとネジとの間の相対的な側方運動を可能としている。
【0029】
親ネジ即ちウオームギア30は、従動子と協働し軸の回転運動を軸に沿ったアームの直線方向運動に変更するようにアーム32、34によって画定する細長い回転可能な軸を考慮されるであろう。別の運動変換構造として、従動子アームへ取り付けられた傾斜したローラと協働可能な円滑な軸、又は従動子アームへ取り付けられた小さいボールと協働可能な溝付き軸等が可能である。そのような装置においては、ローラ又はボール等はアームが取り付けられている部分をなし、この部分が軸に沿って運動するときアームの揺動運動をし、同時に軸の長手方向軸線の側方方向への当該部分とアームとの間の相対運動を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の第1実施例によるバックミラー組立体を示している車両後方から見た立面図である。
【図2】図1の線2−2に沿って見た断面図である。
【図3】図2の線3−3に沿って見た一部断面図である。
【図4】車両の前方から見た、図1のバックミラー組立体に使用されているミラー担持体の後方立面図である。
【図5】ミラーケースが通常位置から車両の後方位置の方へ偏倚されている状態を示している図2と同様の断面図である。
【図6】図5の線6−6に沿って見た一部断面図である。
【図7】ミラーケースが通常位置から車両の前方位置の方へ偏倚されている状態を示している図2と同様の断面図である。
【図8】ミラーの反射部材が外方へ最大限傾斜された位置にある状態を示している図2と同様の断面図である。
【図9】ミラーの反射部材が内方へ最大限傾斜された位置にある状態を示している図2と同様の断面図である。
【図10】本件発明の第2の実施例によるバックミラー組立体を示す図2と同様の断面図である。
【図11】本件発明の第3の実施例によるバックミラー組立体を示している車両の後方から見た立面図である。
【図12】図11の線12−12に沿って見た断面図である。
【図13】図11及び図12に示す実施例のミラー担持体を車両の前方から見た立面図である。
【図14】図11及び図12に示す実施例のブラケットを、ケースを取り外した状態で示す側面図である。
【符号の説明】
10:ミラーケース 12:ブラケット
14:取り付け部分 16:反射部材
18:ミラー担持体 20、22:ヒンジ
24:支持部材 25:傾斜軸線
26:駆動ユニット 28:減速歯車
30:回転可能軸 32、34:従動子
36:弾性部材 38、40:溝付き領域
42:キーパー 44、46:傾斜面
50、60:ミラーケース 62:ブラケット
64:取り付け部分 66:反射部材
68:ミラー担持体 70:ボール及びソケットジョイント
72:支持部材 74、76:駆動ユニット
78、80:減速歯車 82、84:回転可能軸
86、88、90、92:従動子 94、96:弾性部材
98:キーパー 120、122:上下周辺部
124、126:側方周辺部 220、222:上下周辺部
224、226:側方周辺部 230、232:軸線

Claims (10)

  1. バックミラー組立体であって、車両の外部へ該バックミラー組立体を取り付けるための取り付け部分(14、64)と、該取り付け部分(14、64)から外方に伸びているミラーケース(10、50、60)と、表面と外周部とを有しており、該外周部が側方周辺部(124、224)を含んでいる反射部材(16、66)で、前記ケース(10、50、60)に関して角度調整するために該ケース(10、50、60)へ搭載され、かつ前記側方周辺部(124、224)が該反射部材(16、66)の角度調整の間中アーチ状通路内を運動するように該取り付け部分(14、64)に近接して位置付られている反射部材(16、66)と、ケース(10、50、60)へ関する反射部材(16、66)の角度運動を行うために配置されている駆動ユニット(26、74、76)と、を有しており、
    駆動ユニット(26、74、76)が該取り付け部分(14、64)へ載置されかつ一般に前記アーチ状通路の方向に伸びている長手方向軸線を有している回転可能な軸(30、82、84)を有しており、
    反射部材(16、66)が前記軸(30、82、84)と係合するように前記側方周辺部(124、224)を越えてそこから外方へ伸びている従動子(32、34、86、88、90、92)を含んでおり、
    前記軸(30、82、84)及び従動子(32、34、86、88、90、92)が該軸(30、82、84)の回転運動を該軸(30、82、84)に沿った前記従動子(32、34、86、88、90、92)の運動に変換し前記反射部材(16、66)へ角度運動を与えるような互いに協働する形態に形成されており、
    前記取り付け部分(14)がブラケット部分(12、62)を有しており、該ブラケット部分(12、62)及びケース(10、60)が独立した部材であり、該ケース(10、60)が該ブラケット部分(12、62)へ搭載され所定の偏倚力に応答してブラケット部分(12、62)に関してケース(10、60)を偏倚し、前記ケース(10、60)が前記ブラケット部分(12、62)に関して偏倚されるとき前記従動子(32、34、86、88、90、92)が前記軸(30、82、84)から非係合状態となされることが出来るようになっていることを特徴とするバックミラー組立体。
  2. 前記取り付け部分(14)と前記ケース(50)とが一体の組立体をなしている請求項1に記載のバックミラー組立体。
  3. 前記従動子(32、34、86、88、90、92)が前記軸(30、82、84)から離れたときに該従動子(32、34、86、88、90、92)が係合可能なキーパー(42、98)を前記ケース(10、60)が含んでおり、これにより反射部材(16、66)の角度運動を阻止している請求項に記載のバックミラー組立体。
  4. 前記従動子(32、34、86、88、90、92)を前記軸(30、82、84)と係合状態にする弾性部材(36、94、96)を更に有している請求項1〜の何れか1に記載のバックミラー組立体。
  5. バックミラー組立体であって、車両の外部へ該バックミラー組立体を取り付けるための取り付け部分(14、64)と、該取り付け部分(14、64)から外方に伸びているミラーケース(10、50、60)と、表面と外周部とを有しており、該外周部が側方周辺部(124、224)を含んでいる反射部材(16、66)で、前記ケース(10、50、60)に関して角度調整するために該ケース(10、50、60)へ搭載され、かつ前記側方周辺部(124、224)が該反射部材(16、66)の角度調整の間中アーチ状通路内を運動するように該取り付け部分(14、64)に近接して位置付られている反射部材(16、66)と、ケース(10、50、60)へ関する反射部材(16、66)の角度運動を行うために配置されている駆動ユニット(26、74、76)と、を有しており、
    駆動ユニット(26、74、76)が該取り付け部分(14、64)へ載置されかつ一般に前記アーチ状通路の方向に伸びている長手方向軸線を有している回転可能な軸(30、82、84)を有しており、
    反射部材(16、66)が前記軸(30、82、84)と係合するように前記側方周辺部(124、224)を越えてそこから外方へ伸びている従動子(32、34、86、88、90、92)を含んでおり、
    前記軸(30、82、84)及び従動子(32、34、86、88、90、92)が該軸(30、82、84)の回転運動を該軸(30、82、84)に沿った前記従動子(32、34、86、88、90、92)の運動に変換し前記反射部材(16、66)へ角度運動を与えるような互いに協働する形態に形成されており、
    前記従動子(32、34、86、88、90、92)が、中間に前記軸(30、82、84)を受け入れている一対のアームからなるバックミラー組立体。
  6. 内部に前記アームが受け入れられこれによりアームを互いの方へ強制しているU字形状のバネを有している請求項に記載のバックミラー組立体。
  7. 前記軸(30、82、84)が親ネジからなり前記従動子(32、34、86、88、90、92)が該親ネジへ係合する隆起形状部を有している請求項1〜の何れか1に記載のバックミラー組立体。
  8. 前記軸(30、82、84)の長手方向軸線が前記アーチ状通路の方向の少なくとも80%をなす主指向成分を有する方向に伸び、かつ反射部材(16、66)が該アーチ状通路に沿った中間点位置にあるときに前記反射部材(16、66)の前記面に対して垂直に伸びている請求項に記載のバックミラー組立体。
  9. 前記反射部材(66)が第1及び第2の直交する軸線の周りにおいて前記ケース(60)に対して角度運動するように搭載され、前記駆動ユニットが一対の回転可能な軸(82、84)を含み、前記従動子(86、88、90、92)が互いに離れた位置において前記軸(82、84)へ係合する一対のアームを含んでおり、同一方向における前記軸(82、84)の同時回転が前記第1軸線周りにおいて前記反射部材(66)へ対する角度運動をもたらし、かつ対向方向における前記軸(82、84)の同時回転が前記第2軸線周りにおいて前記反射部材(66)へ対する角度運動をもたらしている請求項1〜の何れか1に記載のバックミラー組立体。
  10. 前記軸(82、84)が互いに平行をなす長手方向軸線を有している請求項に記載のバックミラー組立体。
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