JP2563999B2 - 自動車用アウターミラー - Google Patents

自動車用アウターミラー

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JP2563999B2 JP1010733A JP1073389A JP2563999B2 JP 2563999 B2 JP2563999 B2 JP 2563999B2 JP 1010733 A JP1010733 A JP 1010733A JP 1073389 A JP1073389 A JP 1073389A JP 2563999 B2 JP2563999 B2 JP 2563999B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車のアウターミラーに関し、詳しくは
操作ネジ軸の前後動によりアウターミラーのミラー本体
を傾動させる自動車用アウターミラーに関する。
従来の技術 従来より、この種の自動車用アウターミラーは種々の
構造のものが知られている。例えば、ミラー本体を支持
したミラーホルダをミラーケースに対して水平傾動中心
軸及び垂直傾動中心軸回りに傾動自在に支持し、上記ミ
ラーケース内に軸方向に前後動可能に備えられた操作ネ
ジ軸の先端頭部を上記ミラーホルダの取付部に傾動自在
に取り付け、かつ、第6図に示すように、上記ミラーケ
ース内の駆動装置に連結された上記ナット部材27のミラ
ーホルダ側端部に上記操作ネジ軸24のネジ部24aをスプ
リングアーム30により係合させて、上記駆動装置の駆動
により上記ナット部材27をスプリングアーム30とともに
回転させ、上記操作ネジ軸24を上記ミラーケースに対し
て略軸方向沿いに前後動させて上記ミラーホルダを上記
ミラーケースに対して傾動させるように構成したものが
ある。上記スプリングアーム30は、ネジリバネの両端部
近傍に湾曲部30a,30aを形成し、該湾曲部30a,30a間に上
記操作ネジ軸24のネジ部24aを挟み込むものであって、
第7図に示すように上記湾曲部30a,30aの4点A,B,C,Dで
上記操作ネジ軸24のネジ部24aに接触するものである。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記構成のものでは以下のような問題
が生ずる。すなわち、上記操作ネジ軸24がミラーケース
に対して傾動していないときには、スプリングアーム30
の湾曲部30a,30aの4点A,B,C,Dが操作ネジ軸24のネジ部
24aに均等に接触するため、スプリングアーム30から操
作ネジ軸24のネジ部24aの各ネジ山に作用する駆動力の
方向が一定となり、操作ネジ軸24が直線的に前後動す
る。これに対して、上記操作ネジ軸24がミラー本体の傾
動に伴いミラーケースに対して傾動すると、上記スプリ
ングアーム30の湾曲部30a,30aの4点A,B,C,Dが上記操作
ネジ軸24のネジ部24aに不均等に接触するため、スプリ
ングアーム30から操作ネジ軸24のネジ部24aの各ネジ山
に作用する駆動力の方向が一定にならず、負荷トルクが
変動して、操作ネジ軸が不均等にその軸方向沿いに送ら
れ、ミラーケースに対して大きく揺動しながらすなわち
操作ネジ軸が波打つように前後動することになり、ミラ
ー本体の傾動動作を円滑に行うことができないといった
問題があった。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することに
あって、ミラー本体の傾動動作をより円滑に行うことが
できる自動車用アウターミラーを提供することにある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、操作ネジ軸に
駆動力伝達ネジ部を備えて、該駆動力伝達ネジ部でのみ
係合部材と係合して、該駆動力伝達ネジ部で上記係合部
材から駆動力が安定して円滑に伝達されるようにして、
操作ネジ軸の波打現象が少なくなるように構成した。す
なわち、ミラー本体を支持したミラーホルダをミラーケ
ースに対して水平傾動中心軸及び垂直傾動中心軸回りに
傾動自在に支持し、上記ミラーケース内に軸方向に前後
動可能に備えられた操作ネジ軸の脚部の先端の頭部を上
記ミラーホルダの取付部に傾動自在に取り付け、かつ上
記ミラーケース内の駆動装置に連結されたナット部材に
係合部材を介して上記操作ネジ軸の上記脚部を係合させ
て、上記駆動装置の駆動により上記ナット部材とともに
上記係合部材を回転させ、上記操作ネジ軸を上記ミラー
ケースに対して略軸方向沿いに前後動させて上記ミラー
ホルダを上記ミラーケースに対して傾動させるようにし
た自動車用アウターミラーにして、上記操作ネジ軸の脚
部の外周面の所定箇所に、該操作ネジ軸の軸方向沿いに
延在しかつ径方向沿いに突出した駆動力伝達ネジ部を形
成して、該ネジ部のみ上記係合部材と係合して上記ナッ
ト部材からの駆動力が操作ネジ軸に伝達されるように構
成し、かつ、上記ナット部材に案内リングを回転自在に
支持し、上記操作ネジ軸の上記頭部とは反対側の脚部の
端部側が上記案内リングの貫通穴に突出形成された突出
部にて摺動自在にかつ傾動可能に支持されて、上記突出
部が該操作ネジ軸の軸方向沿いの移動を案内するととも
に上記操作ネジ軸の傾動支点となるように構成する。
発明の作用・効果 上記構成によれば、上記係合部材が上記操作ネジ軸の
駆動力伝達ネジ部に係合するときのみ上記ナット部材か
ら上記係合部材を介して上記操作ネジ軸に対して駆動力
が伝達され、上記操作ネジ軸が前後駆動される。よっ
て、操作ネジ軸がミラーケースに対して大きく揺動する
ことがなくなり、操作ネジ軸の波打ち現象が少なくなっ
て、操作ネジ軸が安定して円滑に前後駆動されることに
なり、ミラー本体の傾動動作を円滑に行うことができ
る。すなわち、従来のものでは、上記係合部材と上記操
作ネジ軸とが不均等に接触していたので、係合部材がナ
ット部材とともに回転すると操作ネジ軸の回りで駆動力
の伝達箇所が種々変化して負荷トルクが大きく変動し、
操作ネジ軸がその軸方向に対して種々の方向に揺動しな
がら移動することになり、操作ネジ軸の波打ち現象が生
じていたのである。これに対して、本発明のものでは、
上記係合部材と上記操作ネジ軸との係合部材が上記駆動
力伝達ネジ部のみになり、操作ネジ軸に対して駆動力の
伝達箇所が一定となり、安定して駆動力が伝達される。
従って、ミラー本体に対して操作ネジ軸が傾動するとし
ても大略直線的に傾動するだけであるため、従来のよう
な大きな波打ち現象は生ずることがなく、上記操作ネジ
軸が従来よりも円滑に駆動され、ミラー本体の傾動動作
も円滑に行える。また、ミラー本体より離れた上記操作
ネジ軸の端部側において該軸と上記案内リングとが接触
し、この接触部分を傾動支点として上記操作ネジ軸が傾
動するので、操作ネジ軸全体としての傾斜角度をより小
さくすることができる。
実施例 以下に、本発明にかかる実施例を第1〜5図に基づい
て詳細に説明する。
本実施例にかかる自動車用アウターミラーは、第1図
に示すように、ミラー本体(図示せず)を支持したミラ
ーホルダ1をミラーケース(図示せず)に水平傾動中心
軸及び垂直傾動中心軸回りに傾動自在に支持し、上記ミ
ラーホルダ1の裏面の所定箇所すなわち取付部1aにミラ
ーホルダ押引操作ネジ軸4の頭部4bを軸方向沿いに傾動
自在に取り付けるとともに、ミラーケース内の駆動装置
に連結されているナット部材7に上記操作ネジ軸4の頭
部近傍を係合部材としてのスプリングアーム10を介して
係合せしめ、上記駆動装置の駆動により上記ナット部材
7及び上記スプリングアーム10を介して上記操作ネジ軸
4を軸方向沿いに前後動させ、上記ミラーホルダ1をミ
ラーケースに対して傾動させてミラー本体の傾動調整を
行うように構成する。尚、係合部材としてのスプリング
アーム10は、第6図を参照し上述したスプリングアーム
30と同一の形状を有するものである。
上記ミラーホルダ1の裏面の上記取付部1aは球面凹部
よりなるとともに、該ミラーホルダはその回動中心Oを
通る水平傾動中心軸及び垂直傾動中心軸回りに傾動自在
となっている。
第2,3図の如く、上記操作ネジ軸4は、その脚部4aの
先端に細首部4cと球状頭部4bとを一体的に軸方向沿いに
形成する。上記頭部4bは上記ミラーホルダ1の取付部1a
に回動自在に嵌合して支持される。上記脚部4aは、その
外周面のうち第3図の右側の部分すなわち駆動力伝達ネ
ジ部4dにのみ全歯タケ寸法が大きなオネジを形成する。
他の部分には全歯タケ寸法が小さいオネジ4eを形成す
る。上記ネジ部4dの形成範囲は、操作ネジ軸4の中心に
対する角度θが少なくとも100゜であることが好まし
い。これは、この範囲ならば上記スプリングアーム10と
操作ネジ軸4との係合部分が上記ネジ部4d内に常に位置
し続けることになり、上記ナット部材7が回転しつづけ
る限り連続的に上記操作ネジ軸4が駆動されるためであ
る。
また、上記ミラーホルダ1を傾動自在に支持するミラ
ーケース内には、ロアケーシング5と該ロアケーシング
5に係合するアッパケーシング8とを備え、両ケーシン
グ5,8内に上記操作ネジ軸4の駆動装置等を収納する。
上記ロアケーシング5には、上記操作ネジ軸4の脚部
4aの外径よりも大きい径寸法を有する貫通穴5aを形成し
て、該貫通穴5a内に上記操作軸4の脚部4aを軸方向に移
動自在にかつ相対的に傾動自在に貫通させる。
上記駆動装置は、図示しない駆動モータと、該駆動モ
ータに連結され上記操作ネジ軸4に外嵌されたナット部
材7とを備えてなる。すなわち、該ナット部材7は、そ
のアッパケーシング側に円周方向沿いに突出・形成され
た突出壁7aを上記アッパケーシング8の支持壁8cの内側
に回転自在に嵌合して位置決めするとともに、ナット部
材7の上面を上記ロアケーシング5のアッパケーシング
側凹部5bに相対回転自在に嵌合して、両ケーシング8,5
間でナット部材7の回転を案内する。上記ナット部材7
の中央部の軸方向の第1貫通穴7c内はその中央内面に上
記スプリングアーム10が装着され、該スプリングアーム
10がナット部材7と一体的に回動できるようにする。上
記スプリングアーム10は上記操作ネジ軸4の脚部外周面
のオネジのうちネジ部4dにのみ係合され、操作ネジ軸4
がナット部材7に対して自在に操作ネジ軸軸方向沿いに
移動しえないようにする。従って、両ケーシング5,8間
でナット部材7が正逆回転すると、ナット部材7はミラ
ーケースに対して操作ネジ軸軸方向沿いには移動できな
いので、上記スプリングアーム10で係合された操作ネジ
軸4がその略軸方向に前後動する。尚、第1貫通穴7c
は、操作ネジ軸4が傾動可になるよう該ネジ軸径より大
きい径寸法を有し、そしてナット部材7に装着されたス
プリングアーム10がこの第1貫通穴7c内で偏心できるよ
うな形状を有している。
また、第1図において11は上記ナット部材7内に回転
自在に支持された案内リングであって、案内リング11の
貫通穴11aは、そのミラー本体とは反対側の端部に湾曲
した突出部11bを形成し、この突出部内に、第5図に示
すように、上記操作ネジ軸4の上記頭部4bとは反対側の
脚部4aの端部側が上記ネジ部4dとともに軸方向に対して
摺動自在にかつ傾動自在に支持される。従って、上記案
内リング11は上記ナット部材7に対して回転することが
できるとともに、操作ネジ軸4が案内リング11に対して
摺動できるので、ナット部材7が回転しても回転せず上
記ナット部材7の回転駆動に基づく上記操作ネジ軸4の
軸方向沿いの移動を案内するとともに、上記突出部と操
作ネジ軸4との接触部分が該軸4の傾動支点となる。な
お、上記案内リング11と上記操作ネジ軸4との支持部分
は、上記操作ネジ軸4をより円滑にすなわちより直線的
にその軸方向沿いに移動させるため、操作ネジ軸4の頭
部4bとは反対側の端部側にできるだけ近い方が好まし
い。
尚、第1図中、2はケーシング5,8内に操作軸側より
水分が入り込むのを防止するゴム製簡易防止シールであ
る。
上記構成によれば、ミラーケースにミラーホルダ1を
組み付けてなるアウターミラーは次のように作動する。
すなわち、上記駆動モータが駆動されてナット部材7及
びスプンリングアーム10が回転すると、スプリングアー
ム10が操作ネジ軸4のネジ部4dに係合することにより、
ナット部材7から操作ネジ軸4に駆動力が伝達される。
よって、操作ネジ軸4の脚部4aがその略軸方向沿いに前
後動する。このとき、操作ネジ軸4でミラーホルダ1を
押すときには、操作ネジ軸4の頭部4bがミラーホルダ1
の取付部1aを押してミラーホルダ1をミラーケースに対
して水平傾動中心軸もしくは垂直傾動中心軸のいずれか
一方の軸回りまたは両軸回りに傾動させる。また、操作
ネジ軸4でミラーホルダ1を引くときには、操作ネジ軸
4の頭部4bがミラーホルダ1の取付部1aをケーシング側
に引いてミラーホルダ1をミラーケースに対して水平傾
動中心軸もしくは垂直傾動中心軸のいずれか一方の軸回
りまたは両軸回りに傾動させる。
上記ミラーホルダ1の傾動時、操作ネジ軸4はミラー
ケースに対して傾動自在にかつ略軸方向沿いに移動自在
に組み付けられているので、ミラーホルダ1が傾動する
と、操作ネジ軸4の頭部4bが、上記取付部1a内でミラー
ホルダ1に対して傾動するとともにケーシング5,8に対
しても傾動する。
上記操作ネジ軸4の駆動においては、第1図に示すよ
うに、ミラー本体の傾動面(紙面と平行な面)内に操作
ネジ軸4のネジ部4dの接線が位置するときには、ミラー
本体とともに操作ネジ軸4が傾動すると、その脚部4aの
各ネジ山のスプリングアーム10に対する傾斜方向が変化
し、スプリングアーム10から操作ネジ軸4のネジ部4dの
各ネジ山に作用する駆動力の伝達方向が緩やかに変化す
るので、もし従来タイプであれば、第4図(a)中心側
または下側の湾曲した曲線IまたはIIIの間を曲線Vの
ように移動して操作ネジ軸4が移動する。以下、これを
より具体的に説明する。第4図(b)でスプリングアー
ムが操作ネジ軸に対して表側のaと裏側のbで夫々接触
しているとき、第4図(c)にその表側aでのスプリン
グアームとそのネジ軸との関係を示す。上記操作ネジ軸
がいま右側にθrだけ傾斜しているときを考える。ここ
で、θsは操作ネジ軸のネジの進み角であり、そのネジ
は右ネジであるとする。この図において、従来のもので
は、上記操作ネジ軸とスプリングアームの間にズレが生
じていることから、操作ネジ軸の総合推力は、表側aで
は(θs−θr)で遅くなり、裏側bでは(θs+θ
r)で速くなる。ただし、実際には両部材間の接触状態
が不安定なため、(θs−θr)〜(θs+θr)の範
囲のなかで不安定な状態となる。これに対して、本実施
例ではスプリングアーム10のネジに依存した推力となる
IIの線に近付く。すなわち、第4図(b),(c)にお
いて、操作ネジ軸の表側のみにネジ部4dを形成すれば、
操作ネジ軸はラック的な作動をすることになり、その推
進力はスプリングアームの進み角θsのみに依存され、
安定することになり、上記第4図(a)のIIの直線に近
付くようになるのである。
一方、ミラー本体の傾動面と直交する面内に上記操作
ネジ軸4のネジ部4dの接線が位置するとき、すなわち、
第1図においてネジ部4dが例えば操作ネジ軸4の脚部4a
の左側に突出して形成されているときにも、操作ネジ軸
4の脚部4aの各ネジ山のスプリングアーム10に対する傾
斜方向が変化しても、上記スプリングアーム10から操作
ネジ軸4のネジ部4dの各ネジ山に作用する駆動力の伝達
方向はスプリングアーム10のネジに依存した推力となる
ためほとんど変化しないので、操作ネジ軸4は直線的に
移動し、第4図(a)中の理想的な操作ネジ軸4の移動
直線IIに近付く。以下、これをより具体的に説明する。
第4図(d)でスプリングアームが操作ネジ軸に対して
図面手前側のdとその反対側のcで夫々接触していると
き、第4図(e)に夫々のスプリングアームとそのネジ
軸との関係を示す。上記操作ネジ軸がいま右側にθrだ
け傾斜しているときを考える。ここで、θsは操作ネジ
軸のネジの進み角であり、そのネジは右ネジであるとす
る。この図において、従来のものでは、上記操作ネジ軸
とスプリングアームの間にズレが生じていることから、
操作ネジ軸の推力が依存しているネジはθsであって、
大略第4図(a)のIIの直線に近付くように駆動される
が、第4図(e)にc,dで図示したようにスプリングア
ームは谷側に安定しておらず、仮に一方が谷側に安定し
たとしても他方が谷側に安定せず、不安定な状態とな
る。これに対して、本実施例ではスプリングアーム10の
ネジに依存して推力となるIIの線に近付く。すなわち、
第4図(d),(e)において、操作ネジ軸の右側のみ
にネジ部4dを形成すれば、操作ネジ軸はラック的な作動
をすることになり、スプリングアームの接触部分はdか
らd′に移動し、安定してネジの谷側に位置し、その推
進力はスプリングアームの進み角θsのみに依存され、
安定して上記第4図(a)のIIの直線に近付くように駆
動されるのである。
上記説明においては、操作ネジ軸が右側に傾斜した状
態を基に具体的に説明したが、操作ネジ軸が上下左右い
ずれの方向に傾斜していても上記と同様な作動が行なわ
れるので、本実施例においては操作ネジ軸は大略直線的
に移動する。
なお、ネット部材7の第1貫通穴7c内における上記操
作ネジ軸4の傾動は、ある程度はスプリングアーム10の
偏心動作により吸収されるようになっている。
上記実施例によれば、上記スプリングアーム10が上記
操作ネジ軸4のネジ部4dに係合するときのみ上記ナット
部材7から上記スプリングアーム10を介して上記操作ネ
ジ軸4に対して駆動力が伝達され、上記操作ネジ軸4が
前後駆動される。よって、操作ネジ軸4がその軸方向に
対して大きく揺動しながら移動することがなくなり、操
作ネジ軸4の波打ち現象が少なくなって、操作ネジ軸4
がその軸方向沿いに大略直線的に前後駆動されることに
なり、上記ミラー本体の傾動動作を円滑に行うことがで
きる。
すなわち、従来のものでは、上記スプリングアームと
上記操作ネジ軸とが不均等に接触していたので、スプリ
ングアームがナット部材とともに回転すると推力が操作
ネジ軸のネジに依存され、操作ネジ軸の回りで駆動力の
伝達箇所が操作ネジ軸の傾斜により種々変化し、操作ネ
ジ軸がその軸方向に対して種々の方向に揺動しながら移
動することになり、負荷トルクの変動が大きくなって、
第4図Vに示されるような操作ネジ軸の波打ち現象が生
じていたのである。これに対して、上記実施例のもので
は、上記スプリングアーム10と上記操作ネジ軸4との係
合部分が上記ネジ部4dのみになり、操作ネジ軸4に対し
て駆動力の伝達箇所が一定となる。従って、第4図
(a)において、ミラー本体がいずれも方向にも傾動さ
れていないときには操作ネジ軸4が中立位置IVに位置し
ており、この位置から軸方向に操作ネジ軸4が前後動す
るときには、大略直線IIに沿った移動となる。
従って、操作ネジ軸4が傾動するとしても大略直線的
に傾動するため、従来のように操作ネジ軸が大きく揺動
するといった波打ち現象は生ずることがなく、上記操作
ネジ軸4が従来のものよりも円滑に駆動され、ミラー本
体の傾動動作も円滑に行える。
また、ミラー本体より離れた上記突出部において上記
案内リング11と操作ネジ軸4の脚部4aとが接触し、該突
出部を傾動支点として上記操作ネジ軸4が傾動するの
で、操作ネジ軸全体としての傾動角度をより小さくする
ことができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、その他種々の態様で実施することができる。すなわ
ち、例えば、上記操作ネジ軸4のネジ部4d以外の部分に
はオネジを全く形成しなくとも、同様な効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に係る自動車用アウターミラーの要部
拡大断面図、第2,3図は夫々操作ネジ軸を示す斜視図及
び断面図、第4図(a)は操作ネジ軸の移動距離とナッ
ト部材の回転数との関係を示すグラフ、第4図(b),
(c),(d),(e)は夫々スプリングアームと操作
ネジ軸との関係を説明するための説明図、第5図は案内
リングと操作ネジ軸との関係を示す概略断面図、第6,7
図は夫々従来の操作ネジ軸とナット部材とスプリングア
ームを示す分解斜視図及びスプリングアームと操作ネジ
軸との係合部分を示す平面図である。 1……ミラーホルダ、1a……取付部、2……簡易防止シ
ール、4……操作ネジ軸、4a……脚部、4b……頭部、4c
……細首部、4d……駆動力伝達ネジ軸、5……ロアケー
シング、5a……貫通穴、5b……凹部、7……ナット部
材、7a……突出壁、7c……第1貫通穴、8……アッパケ
ーシング、8c……支持壁、10……スプリングアーム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミラー本体を指示したミラーホルダ(1)
    をミラーケースに対して水平傾動中心軸及び垂直傾動中
    心軸回りに傾動自在に指示し、上記ミラーケース内に軸
    方向に前後動可能に備えられた操作ネジ軸(4)の脚部
    (4a)の先端の頭部(4b)を上記ミラーホルダ(1)の
    取付部(1a)に傾動自在に取り付け、かつ上記ミラーケ
    ース内の駆動装置に連結されたナット部材(7)に係合
    部材(10)を介して上記操作ネジ軸(4)の上記脚部
    (4a)を係合させて、上記駆動装置の駆動により上記ナ
    ット部材(7)とともに上記係合部材(10)を回転さ
    せ、上記操作ネジ軸(4)を上記ミラーケースに対して
    略軸方向沿いに前後動させて上記ミラーホルダ(1)を
    上記ミラーケースに対して傾動させるようにした自動車
    用アウターミラーにして、 上記操作ネジ軸(4)の脚部(4a)の外周面の所定箇所
    に、該操作ネジ軸(4)の軸方向沿いに延在しかつ径方
    向沿いに突出した駆動力伝達ネジ部(4d)を形成して、
    該ネジ部(4d)のみ上記係合部材(10)と係合して上記
    ナット部材(7)からの駆動力が操作ネジ軸(4)に伝
    達させるようにし、かつ、 上記ナット部材(7)に案内リング(11)を回転自在に
    支持し、上記操作ネジ軸(4)の上記頭部(4b)とは反
    対側の脚部(4a)の端部側が上記案内リング(11)の貫
    通穴(11a)に突出形成された突出部(11b)にて摺動自
    在にかつ傾動可能に支持されて、上記突出部が該操作ネ
    ジ軸(4)の軸方向沿いの移動を案内するとともに上記
    操作ネジ軸(4)の傾動支点となるようにしたことを特
    徴とする自動車用アウターミラー。
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