JPH028837Y2 - - Google Patents
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- JPH028837Y2 JPH028837Y2 JP1746884U JP1746884U JPH028837Y2 JP H028837 Y2 JPH028837 Y2 JP H028837Y2 JP 1746884 U JP1746884 U JP 1746884U JP 1746884 U JP1746884 U JP 1746884U JP H028837 Y2 JPH028837 Y2 JP H028837Y2
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- holder
- mirror
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- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
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Landscapes
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
本考案は、運転席において自由にミラーの傾斜
角度を調整することができるいわゆるリモートコ
ントロールフエンダミラーにおけるミラー駆動装
置に関する。
角度を調整することができるいわゆるリモートコ
ントロールフエンダミラーにおけるミラー駆動装
置に関する。
車輛のフエンダ部に設けられたフエンダミラー
は、車輛の側部後方の視界を確保するために重要
な役割をはたし、特に走行中において車線変更を
行なう際に必要欠くべからざるものである。この
ため運転者は常に運転席における自己の目の位置
に対応するようにフエンダミラーの傾斜角度を調
整しておかなければならない。
は、車輛の側部後方の視界を確保するために重要
な役割をはたし、特に走行中において車線変更を
行なう際に必要欠くべからざるものである。この
ため運転者は常に運転席における自己の目の位置
に対応するようにフエンダミラーの傾斜角度を調
整しておかなければならない。
ところで、近年自動車の普及化と安全運転の要
請等から、フエンダミラーの角度調整を運転席に
おいても自由に操作できるようないわゆるリモー
トコントロールフエンダミラーが種々提案される
ようになつてきた。しかしながら、これらの提案
は、いずれもこの種ミラーに要求される諸要請を
必ずしも満足させるにはいたつていない。
請等から、フエンダミラーの角度調整を運転席に
おいても自由に操作できるようないわゆるリモー
トコントロールフエンダミラーが種々提案される
ようになつてきた。しかしながら、これらの提案
は、いずれもこの種ミラーに要求される諸要請を
必ずしも満足させるにはいたつていない。
たとえば、特開昭51−20337号公報によつて提
案された装置においては、駆動源としてのモータ
と、このモータによつて進退する作動筒とが同一
軸線上に位置するため、ミラー面に鉛直な方向に
装置が大型化するという欠点がある。また、この
装置ではねじ棒を作動筒内の一側面に押圧する構
造であるため、螺条と孔壁面間にいわゆるこじり
が生じ円滑な作動が行なえないという欠点があつ
た。
案された装置においては、駆動源としてのモータ
と、このモータによつて進退する作動筒とが同一
軸線上に位置するため、ミラー面に鉛直な方向に
装置が大型化するという欠点がある。また、この
装置ではねじ棒を作動筒内の一側面に押圧する構
造であるため、螺条と孔壁面間にいわゆるこじり
が生じ円滑な作動が行なえないという欠点があつ
た。
一方、このような不具合を解消するものとして
特開昭51−129048号公報による提案がある。しか
し、この装置においては、ねじ棒とミラー背面と
の連結構造が複雑になることおよびねじ棒、ウオ
ームホイール間を接続するスプリングに所望のテ
ンシヨンが与えられず誤動作しやすいという欠点
がある。すなわち、ミラーに対しねじ棒を傾動自
在かつ回転しないように連結しなければならない
ために、ボールジヨイント部には回転止めを必要
とし、さらにこのボールジヨイントとねじ棒との
間を自在継手で連結しなければならず、構造が複
雑で高精度の加工を要するという欠点がある。ま
たウオームホイール内にスプリングを内蔵させな
ければならないために作用片の長いスプリングが
使用できないからである。
特開昭51−129048号公報による提案がある。しか
し、この装置においては、ねじ棒とミラー背面と
の連結構造が複雑になることおよびねじ棒、ウオ
ームホイール間を接続するスプリングに所望のテ
ンシヨンが与えられず誤動作しやすいという欠点
がある。すなわち、ミラーに対しねじ棒を傾動自
在かつ回転しないように連結しなければならない
ために、ボールジヨイント部には回転止めを必要
とし、さらにこのボールジヨイントとねじ棒との
間を自在継手で連結しなければならず、構造が複
雑で高精度の加工を要するという欠点がある。ま
たウオームホイール内にスプリングを内蔵させな
ければならないために作用片の長いスプリングが
使用できないからである。
このため、本出願人は、先に実開昭54−141638
号公報に示されるようなミラー駆動装置を提案
し、上述したような問題を解決した。これを第1
図および第2図を用いて簡単に説明すると、図中
符号1で示すものはミラーハウジングを示し、そ
の下部に一体に設けられた支柱(図示せず)によ
つて車輛のフエンダ部等に固定されるものであ
る。2はこのミラーハウジング1内に固設された
基板で、後述する諸部材を一体に保持するもので
ある。3は前記ミラーハウジング1の開口端を閉
塞するごとく配設されたミラー、4はミラーホル
ダで、その中心部位置には後述する保持部5を構
成する球面部5aが一体に突設されている。すな
わち、符号5で示すものはミラー3を前記基板2
に対し無方向に傾動自在に保持する保持部を示
し、この保持部5は前記球面部5aと、この球面
部5aが嵌合する球座面5bを備えた基板2と一
体をなす台座5c等から構成されている。また、
前記台座5cには球座面5bの周縁部位置にU字
状溝を構成するピン6が突設されており、さらに
このU字状溝内には前記球面部5aから外側に突
出した丸棒状の突出部7が嵌合しており、これに
よつてミラーホルダ4の水平方向への回動を防止
している。
号公報に示されるようなミラー駆動装置を提案
し、上述したような問題を解決した。これを第1
図および第2図を用いて簡単に説明すると、図中
符号1で示すものはミラーハウジングを示し、そ
の下部に一体に設けられた支柱(図示せず)によ
つて車輛のフエンダ部等に固定されるものであ
る。2はこのミラーハウジング1内に固設された
基板で、後述する諸部材を一体に保持するもので
ある。3は前記ミラーハウジング1の開口端を閉
塞するごとく配設されたミラー、4はミラーホル
ダで、その中心部位置には後述する保持部5を構
成する球面部5aが一体に突設されている。すな
わち、符号5で示すものはミラー3を前記基板2
に対し無方向に傾動自在に保持する保持部を示
し、この保持部5は前記球面部5aと、この球面
部5aが嵌合する球座面5bを備えた基板2と一
体をなす台座5c等から構成されている。また、
前記台座5cには球座面5bの周縁部位置にU字
状溝を構成するピン6が突設されており、さらに
このU字状溝内には前記球面部5aから外側に突
出した丸棒状の突出部7が嵌合しており、これに
よつてミラーホルダ4の水平方向への回動を防止
している。
81,82は前記基板2上にカバー9によつて
固定されかつ選択的に駆動される駆動モータ、1
0,11はこれら駆動モータ81,82の出力軸
81a,82aに軸装されたウオーム、12,1
3はこのウオーム10,11に噛合し、かつ後述
するねじ棒を回動させるウオームホイールで、こ
のウオームホイール12,13は基板2とカバー
9間に回転自在に保持されている。すなわちこの
ウオームホイール12,13のボス部分は基板2
の円筒部2a内に軸支され、端面はカバー9の内
側によつて規制されている。また、このウオーム
ホイール12,13には、後述するねじ棒の上端
部に設けられた角部が摺動自在かつ相対的に回転
しないように遊嵌する正四角形の軸孔14が穿設
されている。15,16はその一端が前記ミラー
ホルダー4の背部に回転かつ傾動自在に連結され
た調整ロツドとしてのねじ棒で、これらのねじ棒
15,16は前記保持部5の設置位置を交点0と
して直交する横軸線x上および縦軸線y上にそれ
ぞれ位置するごとく設けられている。そして、こ
れらのねじ棒15,16は、球体部15a,16
a、頚部15b,16b、ねじ部15c,16c
および前記ウオームホイール12,13の軸孔1
4に遊嵌する角部15d,16dを一体に形成し
たものである。また、球体部15a,16aはミ
ラーホルダー4の背面に一体に設けられた連結部
17によつて回転かつ傾動自在に連結されてい
る。
固定されかつ選択的に駆動される駆動モータ、1
0,11はこれら駆動モータ81,82の出力軸
81a,82aに軸装されたウオーム、12,1
3はこのウオーム10,11に噛合し、かつ後述
するねじ棒を回動させるウオームホイールで、こ
のウオームホイール12,13は基板2とカバー
9間に回転自在に保持されている。すなわちこの
ウオームホイール12,13のボス部分は基板2
の円筒部2a内に軸支され、端面はカバー9の内
側によつて規制されている。また、このウオーム
ホイール12,13には、後述するねじ棒の上端
部に設けられた角部が摺動自在かつ相対的に回転
しないように遊嵌する正四角形の軸孔14が穿設
されている。15,16はその一端が前記ミラー
ホルダー4の背部に回転かつ傾動自在に連結され
た調整ロツドとしてのねじ棒で、これらのねじ棒
15,16は前記保持部5の設置位置を交点0と
して直交する横軸線x上および縦軸線y上にそれ
ぞれ位置するごとく設けられている。そして、こ
れらのねじ棒15,16は、球体部15a,16
a、頚部15b,16b、ねじ部15c,16c
および前記ウオームホイール12,13の軸孔1
4に遊嵌する角部15d,16dを一体に形成し
たものである。また、球体部15a,16aはミ
ラーホルダー4の背面に一体に設けられた連結部
17によつて回転かつ傾動自在に連結されてい
る。
20は前記ねじ棒15,16のねじ溝内に係入
する一対の作用片をもつたばね部材で、自己の弾
撥力をもつてねじ部15c,16cの所定位置を
挾圧するように基板2の一部に保持されている。
すなわち、このばね部材20は、1本の線材をヘ
アピン状に折曲げ形成し、両片が前記ねじ部15
c,16cのねじ溝内に添接し得るように形成さ
れており、前記各ねじ棒15,16ごとにそれぞ
れ独立して設けられている。なお、21は基板2
とミラーホルダ4間を被覆する伸縮自在のダスト
カバーである。
する一対の作用片をもつたばね部材で、自己の弾
撥力をもつてねじ部15c,16cの所定位置を
挾圧するように基板2の一部に保持されている。
すなわち、このばね部材20は、1本の線材をヘ
アピン状に折曲げ形成し、両片が前記ねじ部15
c,16cのねじ溝内に添接し得るように形成さ
れており、前記各ねじ棒15,16ごとにそれぞ
れ独立して設けられている。なお、21は基板2
とミラーホルダ4間を被覆する伸縮自在のダスト
カバーである。
そして、このように構成されたミラー駆動装置
は、運転席付近に設けられた多方向性切換スイツ
チのレバー操作によつて駆動される。すなわち、
このスイツチ操作によつて駆動モータ81,82
の接・断ならびにその正逆転制御を行ない所望の
方向へミラー3を傾動させる。
は、運転席付近に設けられた多方向性切換スイツ
チのレバー操作によつて駆動される。すなわち、
このスイツチ操作によつて駆動モータ81,82
の接・断ならびにその正逆転制御を行ない所望の
方向へミラー3を傾動させる。
したがつて、今駆動モータ81を駆動すると、
出力軸81aの回転はウオーム10およびウオー
ムホイール12を介してねじ棒15に伝達され
る。このねじ棒15が回転するとそのねじ溝内に
はばね部材20が係入しているから、これがナツ
トとして作用し回転方向に対応してねじ棒15は
基板2に対して進退運動をする。すなわち、第1
図においてウオームホイール12が時計方向に回
転すれば、ねじ棒15側が下方(ミラー側)に進
み、同様に反時計方向に回転すれば上方に向つて
進む。したがつて、ミラー3はその背部に設けら
れた保持部5を支点として傾動することになる。
出力軸81aの回転はウオーム10およびウオー
ムホイール12を介してねじ棒15に伝達され
る。このねじ棒15が回転するとそのねじ溝内に
はばね部材20が係入しているから、これがナツ
トとして作用し回転方向に対応してねじ棒15は
基板2に対して進退運動をする。すなわち、第1
図においてウオームホイール12が時計方向に回
転すれば、ねじ棒15側が下方(ミラー側)に進
み、同様に反時計方向に回転すれば上方に向つて
進む。したがつて、ミラー3はその背部に設けら
れた保持部5を支点として傾動することになる。
一方、駆動モータ82を駆動すると、前述と同
様に、その回転はウオーム11、ウオームホイー
ル13を介して他方のねじ棒16に伝達され、そ
の回転方向に対応する方向にねじ棒16を進退さ
せミラー3の傾動を行なわれる。
様に、その回転はウオーム11、ウオームホイー
ル13を介して他方のねじ棒16に伝達され、そ
の回転方向に対応する方向にねじ棒16を進退さ
せミラー3の傾動を行なわれる。
また、駆動モータ81,82の駆動をオーバラ
ンさせた場合、すなわち予め定められたミラーの
傾動角度範囲を超える時間モータを駆動させた場
合は、ミラーホルダー4の背面が基板2の台座5
cに当たり、それ以上の傾動が不能となる。この
ようなときには、ねじ棒15,16のねじ溝によ
つてばね部材20は外方に押出されるためにナツ
トとして機能せず、ねじ棒15,16は定位置で
空転するに過ぎず、したがつて駆動モータが焼付
いたり、あるいは回転伝達部材等が破損したりす
るようなこともない。また同様に駆動モータの駆
動によらず、指先等によつてミラー3を押圧して
傾動させる場合も、ねじ部15c,16cの螺条
面によつてばね部材は外方に押上げられるから、
伝達機構に何ら損傷を及ぼすことなくミラーの傾
斜角度調整が行なえるものである。
ンさせた場合、すなわち予め定められたミラーの
傾動角度範囲を超える時間モータを駆動させた場
合は、ミラーホルダー4の背面が基板2の台座5
cに当たり、それ以上の傾動が不能となる。この
ようなときには、ねじ棒15,16のねじ溝によ
つてばね部材20は外方に押出されるためにナツ
トとして機能せず、ねじ棒15,16は定位置で
空転するに過ぎず、したがつて駆動モータが焼付
いたり、あるいは回転伝達部材等が破損したりす
るようなこともない。また同様に駆動モータの駆
動によらず、指先等によつてミラー3を押圧して
傾動させる場合も、ねじ部15c,16cの螺条
面によつてばね部材は外方に押上げられるから、
伝達機構に何ら損傷を及ぼすことなくミラーの傾
斜角度調整が行なえるものである。
ところで、上述した構成によるミラー駆動装置
において、ミラー3と、これを固定側に対し傾動
調整するためのねじ棒15,16との間の連結部
に採用されているボールジヨイント部は、この装
置の精度のよい動作性能を得るうえで重要とされ
るところであり、その成形加工が簡単で組立性や
コスト面で優れ、しかも両部材をがた付きのない
安定した状態で円滑かつ適切に連結し得る構成と
する等が要求されている。
において、ミラー3と、これを固定側に対し傾動
調整するためのねじ棒15,16との間の連結部
に採用されているボールジヨイント部は、この装
置の精度のよい動作性能を得るうえで重要とされ
るところであり、その成形加工が簡単で組立性や
コスト面で優れ、しかも両部材をがた付きのない
安定した状態で円滑かつ適切に連結し得る構成と
する等が要求されている。
しかしながら、従来この種のボールジヨイント
部には、第3図に示すような圧入方式が一般に採
用されており、以下に述べる欠点をもつものであ
つた。これを簡単に説明すると、図中符号30、
15a,16aは、ボールジヨイントを構成する
ボールで、モータ81,82等により回転駆動さ
れることによりその軸線方向に進退動作してミラ
ー3を所望の方向に傾動させる調整ロツドとして
のねじ棒31、15,16の先端に首部32を介
して設けられている。33,17は前記ボール3
0と共にボールジヨイントを構成するボールホル
ダで、前記ボール30が嵌込まれることによりこ
のボール30を回転自在に保持するホルダ孔34
を有し、かつこのホルダ孔34の一部は前記ボー
ル30の首部32を遊嵌状態で保持するボール3
0の径よりも小さな開口35として形成されてい
る。そして、このボールホルダ33はボール3を
支持するミラー支持プレート36,4と合成樹脂
材により一体に形成されている。
部には、第3図に示すような圧入方式が一般に採
用されており、以下に述べる欠点をもつものであ
つた。これを簡単に説明すると、図中符号30、
15a,16aは、ボールジヨイントを構成する
ボールで、モータ81,82等により回転駆動さ
れることによりその軸線方向に進退動作してミラ
ー3を所望の方向に傾動させる調整ロツドとして
のねじ棒31、15,16の先端に首部32を介
して設けられている。33,17は前記ボール3
0と共にボールジヨイントを構成するボールホル
ダで、前記ボール30が嵌込まれることによりこ
のボール30を回転自在に保持するホルダ孔34
を有し、かつこのホルダ孔34の一部は前記ボー
ル30の首部32を遊嵌状態で保持するボール3
0の径よりも小さな開口35として形成されてい
る。そして、このボールホルダ33はボール3を
支持するミラー支持プレート36,4と合成樹脂
材により一体に形成されている。
ところで、上述した従来構造において、ボール
ホルダ33はボール30を回転可能に保持するよ
うにその球面に接する内壁にて形成されたホルダ
孔34を有し、かつこのホルダ孔34はボール3
0の径よりも小さな開口35を介して外部と連通
されているため、その成形加工にあたつてホルダ
孔34部分を形成する金型を上述した開口35か
ら無理抜きにより型抜きする必要がある。したが
つて、ホルダ孔34はこの金型の抜き方向に対し
金型の抜き勾配により楕円形状を呈するように形
成されてしまうものであり、このためこのホルダ
孔34内にボール30を上述した開口35から圧
入により嵌合させて保持させた際に、ボール30
とホルダ孔34の開口35側の内壁との間には隙
間8が生ずる結果となるものであつた。そして、
このような隙間8が生じると、ボール30がボー
ルホルダ33内でその連結方向にがた付いてしま
うものであり、特に自動車の走行時などに生じる
震動等によりミラー3にぶれ等が生じ、実用面で
大きな問題となつている。特に、上述したボール
30とホルダ孔34との間の隙間はボール30側
の回転を許容するうえである程度は必要である
が、上述した耐震性を得るためには必要最小限の
隙間とする必要があるものである。
ホルダ33はボール30を回転可能に保持するよ
うにその球面に接する内壁にて形成されたホルダ
孔34を有し、かつこのホルダ孔34はボール3
0の径よりも小さな開口35を介して外部と連通
されているため、その成形加工にあたつてホルダ
孔34部分を形成する金型を上述した開口35か
ら無理抜きにより型抜きする必要がある。したが
つて、ホルダ孔34はこの金型の抜き方向に対し
金型の抜き勾配により楕円形状を呈するように形
成されてしまうものであり、このためこのホルダ
孔34内にボール30を上述した開口35から圧
入により嵌合させて保持させた際に、ボール30
とホルダ孔34の開口35側の内壁との間には隙
間8が生ずる結果となるものであつた。そして、
このような隙間8が生じると、ボール30がボー
ルホルダ33内でその連結方向にがた付いてしま
うものであり、特に自動車の走行時などに生じる
震動等によりミラー3にぶれ等が生じ、実用面で
大きな問題となつている。特に、上述したボール
30とホルダ孔34との間の隙間はボール30側
の回転を許容するうえである程度は必要である
が、上述した耐震性を得るためには必要最小限の
隙間とする必要があるものである。
本考案は上述した事情に鑑みてなされたもので
あり、ボールの首部を遊嵌して保持するボール径
よりも小さな開口とは別に、その側方からボール
を嵌合させる嵌込み用開口が形成されたホルダ孔
を有する第1のホルダと、その嵌込み用開口を閉
塞する面をもつ第2のホルダとによつてボールホ
ルダを形成するという簡単な構成により、成形加
工が簡単で、コスト的に安価であるにもかかわら
ず、ボールをボールホルダに対しがた付きのない
状態で安定して円滑に保持することができ、装置
性能および品質を大幅に向上させることが可能と
なるボールジヨイント部を備えたミラー駆動装置
を提供するものである。
あり、ボールの首部を遊嵌して保持するボール径
よりも小さな開口とは別に、その側方からボール
を嵌合させる嵌込み用開口が形成されたホルダ孔
を有する第1のホルダと、その嵌込み用開口を閉
塞する面をもつ第2のホルダとによつてボールホ
ルダを形成するという簡単な構成により、成形加
工が簡単で、コスト的に安価であるにもかかわら
ず、ボールをボールホルダに対しがた付きのない
状態で安定して円滑に保持することができ、装置
性能および品質を大幅に向上させることが可能と
なるボールジヨイント部を備えたミラー駆動装置
を提供するものである。
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
細に説明する。
第4図ないし第6図a,b,cは本考案に係る
ミラー駆動装置におけるボールジヨイント部の一
実施例を示すものであり、これらの図において第
3図と同一または相当する部分には同一番号を付
してその説明は省略する。
ミラー駆動装置におけるボールジヨイント部の一
実施例を示すものであり、これらの図において第
3図と同一または相当する部分には同一番号を付
してその説明は省略する。
さて、本考案によれば、ボール30を保持する
ボールホルダ33を、ボール30の首部32を遊
嵌状態にて保持するボール径よりも小さなU字状
を呈する開口35とその側方からボール30を嵌
合させる嵌込み用開口40とを形成したホルダ孔
34を有する第1のホルダ41と、その嵌込み用
開口40を閉塞する面42をもち第1のホルダ4
1と一体的に組合わされる第2のホルダ43とに
よつて形成するようにしたところに特徴を有して
いる。
ボールホルダ33を、ボール30の首部32を遊
嵌状態にて保持するボール径よりも小さなU字状
を呈する開口35とその側方からボール30を嵌
合させる嵌込み用開口40とを形成したホルダ孔
34を有する第1のホルダ41と、その嵌込み用
開口40を閉塞する面42をもち第1のホルダ4
1と一体的に組合わされる第2のホルダ43とに
よつて形成するようにしたところに特徴を有して
いる。
これを詳述すると、第1のホルダ41は、第6
図a,b,cからも明らかなように、ボール30
とボールホルダ33との連結方向に形成されたボ
ール30の首部32を遊嵌させる開口35をその
一側に開口させて略U字状を呈するように形成さ
せるとともに、この開口35と連続するようにし
てその側壁部にボール30の径と略等しいボール
嵌込み用開口40を形成している。そして、その
内部のホルダ孔34の成形時の型抜きをこのボー
ル嵌込み用開口40を利用して行なうとともに、
ホルダ孔34に対するボール30の嵌込みもこの
開口40から行なうようにしている。
図a,b,cからも明らかなように、ボール30
とボールホルダ33との連結方向に形成されたボ
ール30の首部32を遊嵌させる開口35をその
一側に開口させて略U字状を呈するように形成さ
せるとともに、この開口35と連続するようにし
てその側壁部にボール30の径と略等しいボール
嵌込み用開口40を形成している。そして、その
内部のホルダ孔34の成形時の型抜きをこのボー
ル嵌込み用開口40を利用して行なうとともに、
ホルダ孔34に対するボール30の嵌込みもこの
開口40から行なうようにしている。
したがつて、このような構成によれば、ホルダ
孔34の内壁をボール30の径に合わせてこれを
嵌合保持し得るように形成し、従来のような無理
抜きによる余分な隙間が生じない構成とすること
が可能となる。
孔34の内壁をボール30の径に合わせてこれを
嵌合保持し得るように形成し、従来のような無理
抜きによる余分な隙間が生じない構成とすること
が可能となる。
また、このボール嵌込み用開口40からのボー
ル30の抜け出しを防止するとともに、ホルダ孔
34内でのボール30の安定した保持状態を確保
するために、この開口40を閉塞する面42をも
つ突出部44を第2のホルダ43(本実施例では
ミラー支持プレート36と一体に形成している)
に設けている。さらに、この第2のホルダ43上
で突出部44と所定間隔おいて対向する部分に
は、第1のホルダ41の基台部41aを突出部4
4との間で挾持するとともに、その先端の爪部4
5aにて抜け防止を図る弾性係止片45が設けら
れている。なお、図中46,47は上述した弾性
係止片45と同様に爪部46a,47aにて基台
部41a両側を係止する弾性係止片である。
ル30の抜け出しを防止するとともに、ホルダ孔
34内でのボール30の安定した保持状態を確保
するために、この開口40を閉塞する面42をも
つ突出部44を第2のホルダ43(本実施例では
ミラー支持プレート36と一体に形成している)
に設けている。さらに、この第2のホルダ43上
で突出部44と所定間隔おいて対向する部分に
は、第1のホルダ41の基台部41aを突出部4
4との間で挾持するとともに、その先端の爪部4
5aにて抜け防止を図る弾性係止片45が設けら
れている。なお、図中46,47は上述した弾性
係止片45と同様に爪部46a,47aにて基台
部41a両側を係止する弾性係止片である。
そして、このような構成によれば、第1および
第2のホルダ41,43をワンタツチにより一体
的に組付けし得るという利点があるが、本考案は
これに限定されず、第7図に示すように、両ホル
ダ41,43をねじ48にて固定するようにして
もよいことは勿論である。
第2のホルダ41,43をワンタツチにより一体
的に組付けし得るという利点があるが、本考案は
これに限定されず、第7図に示すように、両ホル
ダ41,43をねじ48にて固定するようにして
もよいことは勿論である。
このような構成によれば、第1のホルダ41に
対しその側方の嵌込み用開口40からボール30
を、その首部32をU字状開口35内に導びくよ
うにして、嵌合させてその内部のホルダ孔34内
に保持させ、次でこれらを第2のホルダ43側に
組合わせて固定するとともに、嵌込み用開口40
を突出部44にて閉塞することによつて組立て作
業が完了するもので、その作業がきわめて簡単に
行なえるものである。また、上述した両ホルダ4
1,43によつて形成されるボールホルダ33内
に保持されたボール30は、第4図から明らかな
ように、第1のホルダ41のホルダ孔34の内壁
と第2のホルダ43側の突出部内面42とによつ
てその球面が放射方向から把持されるもので、従
来のようながた付きがなく、安定した状態で保持
され、その性能面で何ら問題を生じないものであ
る。
対しその側方の嵌込み用開口40からボール30
を、その首部32をU字状開口35内に導びくよ
うにして、嵌合させてその内部のホルダ孔34内
に保持させ、次でこれらを第2のホルダ43側に
組合わせて固定するとともに、嵌込み用開口40
を突出部44にて閉塞することによつて組立て作
業が完了するもので、その作業がきわめて簡単に
行なえるものである。また、上述した両ホルダ4
1,43によつて形成されるボールホルダ33内
に保持されたボール30は、第4図から明らかな
ように、第1のホルダ41のホルダ孔34の内壁
と第2のホルダ43側の突出部内面42とによつ
てその球面が放射方向から把持されるもので、従
来のようながた付きがなく、安定した状態で保持
され、その性能面で何ら問題を生じないものであ
る。
なお、本考案は上述した実施例構造に限定され
ず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更するこ
とは自由であり、たとえば第8図a,b,cに示
すように、第1のホルダ41内に形成されるホル
ダ孔34としては、実施例のような球面状の内壁
をもつものに限らず、ボール30の球面の少なく
とも複数個所に接する面をもち、ボール30を回
転自在に保持し得る形状であればよいもので、そ
の一例として断面が角形状を呈するホルダ孔34
を例示している。
ず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更するこ
とは自由であり、たとえば第8図a,b,cに示
すように、第1のホルダ41内に形成されるホル
ダ孔34としては、実施例のような球面状の内壁
をもつものに限らず、ボール30の球面の少なく
とも複数個所に接する面をもち、ボール30を回
転自在に保持し得る形状であればよいもので、そ
の一例として断面が角形状を呈するホルダ孔34
を例示している。
以上説明したように、本考案に係るミラー駆動
装置によれば、ボールジヨイント部として、ボー
ル嵌込み用開口を、ボールの首部が遊嵌して保持
されるボール径よりも小さな開口とは別に、ホル
ダ孔の側方に開口させて形成した第1のホルダ
と、その嵌込み用開口を閉塞する面をもつ第2の
ホルダとによつて形成されるボールホルダを用い
るようにしたので、簡単で、成形加工性やコスト
面で優れてなる構成にもかかわらず、ボールをボ
ールホルダに対しがた付きのない安定した状態で
円滑かつ適切に保持させることができ、しかもそ
の組立て作業も容易に行なえ、装置全体の性能お
よび品質を大幅に向上させ得る等といつた実用上
種々優れた効果がある。
装置によれば、ボールジヨイント部として、ボー
ル嵌込み用開口を、ボールの首部が遊嵌して保持
されるボール径よりも小さな開口とは別に、ホル
ダ孔の側方に開口させて形成した第1のホルダ
と、その嵌込み用開口を閉塞する面をもつ第2の
ホルダとによつて形成されるボールホルダを用い
るようにしたので、簡単で、成形加工性やコスト
面で優れてなる構成にもかかわらず、ボールをボ
ールホルダに対しがた付きのない安定した状態で
円滑かつ適切に保持させることができ、しかもそ
の組立て作業も容易に行なえ、装置全体の性能お
よび品質を大幅に向上させ得る等といつた実用上
種々優れた効果がある。
第1図および第2図は従来のミラー駆動装置の
概略構成を示す背面図およびその−線断面
図、第3図は従来のボールジヨイント部構造を例
示する概略断面図、第4図は本考案に係るミラー
駆動装置におけるボールジヨイント部構造の一実
施例を示す概略断面図、第5図はその分解斜視
図、第6図a,b,cはその特徴とする第1のホ
ルダを示す平面図、その−線断面図および側
面図、第7図は本考案の別の実施例を示す概略断
面図、第8図a,b,cは本考案の他の実施例を
示す概略断面図、その−線断面図およびその
縦断面図である。 3……ミラー、30……ボール、32……首
部、33……ボールホルダ、34……ホルダ孔、
35……首部遊嵌用開口、40……ボール嵌込み
用開口、41……第1のホルダ、42……閉塞
面、43……第2のホルダ、44……突出部、4
5,46,47……弾性係止片、48……ねじ。
概略構成を示す背面図およびその−線断面
図、第3図は従来のボールジヨイント部構造を例
示する概略断面図、第4図は本考案に係るミラー
駆動装置におけるボールジヨイント部構造の一実
施例を示す概略断面図、第5図はその分解斜視
図、第6図a,b,cはその特徴とする第1のホ
ルダを示す平面図、その−線断面図および側
面図、第7図は本考案の別の実施例を示す概略断
面図、第8図a,b,cは本考案の他の実施例を
示す概略断面図、その−線断面図およびその
縦断面図である。 3……ミラー、30……ボール、32……首
部、33……ボールホルダ、34……ホルダ孔、
35……首部遊嵌用開口、40……ボール嵌込み
用開口、41……第1のホルダ、42……閉塞
面、43……第2のホルダ、44……突出部、4
5,46,47……弾性係止片、48……ねじ。
Claims (1)
- モータ源により回転駆動されて摺動動作される
調整ロツド先端部を、ミラー側に回転かつ傾動可
能に連結するボールジヨイント部を備えたミラー
駆動装置において、前記調整ロツド先端に設けら
れたボールの首部を遊嵌状態にて保持するボール
径よりも小さなU字状開口およびその側方からボ
ールを嵌合させる嵌込み用開口が形成されたホル
ダ孔を有する第1のホルダと、前記嵌込み用開口
を閉塞する面をもち第1のホルダと一体的に組合
わされる第2のホルダとによつて形成されるボー
ルホルダを、前記ミラー側に設けたことを特徴と
するミラー駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1746884U JPS60130155U (ja) | 1984-02-13 | 1984-02-13 | ミラ−駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1746884U JPS60130155U (ja) | 1984-02-13 | 1984-02-13 | ミラ−駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60130155U JPS60130155U (ja) | 1985-08-31 |
JPH028837Y2 true JPH028837Y2 (ja) | 1990-03-02 |
Family
ID=30505197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1746884U Granted JPS60130155U (ja) | 1984-02-13 | 1984-02-13 | ミラ−駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60130155U (ja) |
-
1984
- 1984-02-13 JP JP1746884U patent/JPS60130155U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60130155U (ja) | 1985-08-31 |
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