JP3379239B2 - 車両用後写鏡 - Google Patents

車両用後写鏡

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JP3379239B2 JP24293394A JP24293394A JP3379239B2 JP 3379239 B2 JP3379239 B2 JP 3379239B2 JP 24293394 A JP24293394 A JP 24293394A JP 24293394 A JP24293394 A JP 24293394A JP 3379239 B2 JP3379239 B2 JP 3379239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リモートコントロール
ミラーなどの車両用後写鏡に係り、特に部品点数の低減
を図り、またミラーベースをがた無く確実に傾動可能に
保持することができる車両用後写鏡に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用後写鏡を図11及
び乃至図12を参照して説明する。図11において、1
はミラーである。このミラー1は、表面が若干の凸面形
状をなす板状をなす。このミラー1の縁に後述するミラ
ーベース2の縁を固定して、このミラー1の背面側にミ
ラーベース2を配設する。なお、このミラー1とミラー
ベース2との固定作業は、ミラーベース2を後述するパ
ワーユニット3に取り付けた後に行なう。
【0003】図11において、2は前記ミラー1を固定
した板状のミラーベースである。このミラーベース2
は、図11及び図12に示すように、中央部分の本体部
20と、周辺部分であって、前記ミラー1の縁を固定し
た縁部21とからなる。前記ミラーベース2の本体部2
0の中央の部分を球凸部形状に後方に一体に突設して、
そのミラーベース2の中央部分に球凹凸面22を形成す
る。その球凹凸面22の中心に透孔23を設ける。この
球凹面22の中心は前記ミラー1及びミラーベース2の
平面に対してほぼ直交する軸O−O上に位置する。前記
ミラーベースの本体部20の球凹凸面22の両側に窓部
26をそれぞれ設けると共に、その窓部26に軸部24
をそれぞれ設ける。この軸部24の軸O′−O′は前記
球凹凸面22の中心を通る軸O−Oに対してほぼ直交す
る。前記ミラーベース2の本体部20の球凹凸面22に
対して右側(又は左側)と下側(又は上側)とに、すな
わち前記軸O′−O′上と前記軸O−O及び前記軸O′
−O′に対して直交する軸上とに、球凹面状のピボット
受部25をそれぞれ設ける。
【0004】図11及び図12において、3は前記ミラ
ー1およびミラーベース2(以下、単にミラー1等と称
する。)を傾動可能に保持した保持体としてのミラー駆
動ユニット、所謂パワーユニットである。このパワーユ
ニット3は、2分割のハウジング30及び31内に例え
ば左右用のモータ(図示せず)及び上下用のモータ(図
示せず)をそれぞれ内蔵してなる。前記パワーユニット
3の正面側(ミラー1側)ハウジング30の中央に球凹
面32を設けると共に、その球凹面32の中心にボス部
33を一体に突設する。前記パワーユニット3の正面側
ハウジング30の球凹面32の両側に軸受部34を前記
軸24と対応してそれぞれ設ける。前記パワーユニット
3の正面側ハウジング30の球凹面32に対して右側
(又は左側)と下側(又は上側)とに進退透孔35を前
記ピボット受部25と対応してそれぞれ設ける。前記パ
ワーユニット3のボス部33を前記ミラーベース2の球
凹凸面22の透孔23に挿通すると共に、前記パワーユ
ニット3の球凹面32に前記ミラーベース2の球凹凸面
22の外側の球凸面をセットし、かつ前記パワーユニッ
ト3の軸受部34に前記ミラーベース2の軸24をセッ
トし、さらに前記パワーユニット3の進退透孔35と前
記ミラーベース2のピボット受部25とを対向させて、
前記パワーユニット3の球凹面32に前記ミラーベース
2の球凹凸面22を後述する取付手段により傾動可能に
取り付ける。
【0005】図11において、4は先端がピボットをな
す左右用の進退杆及び上下用の進退杆である。この左右
用の進退杆及び上下用の進退杆4を前記パワーユニット
3の進退透孔35に進退可能にそれぞれ配置し、この左
右用の進退杆及び上下用の進退杆4の先端のピボットを
前記ミラーベース2のピボット受部25にそれぞれ回動
可能に嵌合すると共に、この左右用の進退杆及び上下用
の進退杆4の基端部を前記モータにそれぞれ連結する。
なお、上述の左右用の進退杆及び上下用の進退杆4は、
図面上1本しか図示していない。
【0006】図11及び図12において、5及び50及
び51及び52は、前記ミラーベース2を前記パワーユ
ニット3に傾動可能に取り付けるための取付手段であ
る。この取付手段は、半円球のワッシャ5と、コイルス
プリング50と、平ワッシャ51と、スクリュウ52と
からなる。前記半円球ワッシャ5は、合成樹脂製からな
る。この半円球ワッシャ5の中央に透孔53を設ける。
前記半円球ワッシャ5をその透孔53を前記パワーユニ
ット3のボス部33に外嵌すると共に、この半円球ワッ
シャ5の外側の球凸面を前記ミラーベース2の球凹凸面
22の内側の凹面にセットする。この半円球ワッシャ5
の内側と前記平ワッシャ51との間に前記コイルスプリ
ング50を圧縮状態で介在させ、その状態で前記平ワッ
シャ51を前記パワーユニット3のボス部33の頂端面
に前記スクリュウ52により固定する。この結果、前記
半円球ワッシャ5及びコイルスプリング50及び平ワッ
シャ51及びスクリュウ52からなる取付手段により、
前記ミラーベース2が前記パワーユニット3に傾動可能
に取り付けられることとなる。すなわち、半円球ワッシ
ャ5と平ワッシャ51との間の圧縮状態のコイルスプリ
ング50のばね復帰力で、前記半円球ワッシャ5を介し
て前記ミラーベース2の球凹凸面22の外側の球凸面を
前記パワーユニット3の球凹面32に圧接させることに
より、前記ミラーベース2が前記パワーユニット3に傾
動可能に取り付けられることとなる。
【0007】前記パワーユニット3等は前面側が開口し
たミラーハウジング(図示せず)内に内蔵され、かつ前
記ミラー1は前記ミラーハウジングの前面開口部に配置
される。
【0008】次に、上述のように構成された車両用後写
鏡のミラー1等の傾動作動について説明する。まず、例
えば左右用のモータを駆動させると、左右用の進退杆4
が進退し、それに伴って、球凹凸面22及び球凹面32
及び半円球ワッシャ5の中心、すなわち軸O−Oと軸
O′−O′とが直交する点を中心として、ミラー1等が
左右方向例えば前記軸軸O−O及び前記軸O′−O′に
対して直交する軸回りに傾動する。また、上下用のモー
タを駆動させると、上下用の進退杆4が進退し、それに
伴って、球凹凸面22及び球凹面32及び半円球ワッシ
ャ5の中心を中心として、ミラー1等が上下方向例えば
前記軸O′−O′回りに傾動する。なお、上述のミラー
ベース2の窓部26の内側面とパワーユニット3の軸受
部34の外側面との当接により、車両の振動などによ
り、ミラー1等がパワーユニット3に対して、軸O−O
(ボス部33やスクリュウ52の軸)回りに回転するの
を防ぐことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用後写鏡において、取付手段が半円球ワッシャ5
及びコイルスプリング50及び平ワッシャ51及びスク
リュウ52からなるので、部品点数が多い。このため
に、コストが高い。また、部品点数が多いために、組付
工数が多く、組付時間がかかる等組付性に問題がある。
【0010】また、上述の従来の車両用後写鏡は、半円
球ワッシャ5の球凸面をミラーベース2の球凹凸面22
の内側の球凹面に当接させ、そのミラーベース2の球凹
凸面2の外側の球凸面をパワーユニット3の球凹面32
に当接させて、ミラーベース2をパワーユニット3に取
り付けるもの、すなわちミラーベース2及びパワーユニ
ット3及び半円球ワッシャ5の3部品の4球面の当接に
より、ミラーベース2をパワーユニット3に取り付ける
ものであるから、上述の4球面の精度をそれぞれ高精度
に出すことが難しい。このために、ミラーベース2をが
たや片当り等が無く確実に傾動可能に保持することが難
しい。上述のがたや片当り等が有ると、ミラー1等に車
両の振動等によるびびりが生じて視認性が低下し、かつ
ミラーベース2の傾動がスムーズに行われない。
【0011】本発明の目的は、部品点数の低減を図り、
またミラーベースをがた無く確実に傾動可能に保持する
ことができる車両用後写鏡を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ミラーベース
及び保持体に支持部をそれぞれ設け、その支持部に弾性
体を、弾性変形された状態で支持して、その弾性体の弾
性力でミラーベースを保持体に傾動可能に取り付けたこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明は、支持部と弾性体とからなるものであ
るから、部品点数が少なくて済む。このために、コスト
の低下を図ることができる。また、支持部に弾性体を弾
性変形させた状態で支持するだけで、ミラーベースを保
持体に傾動可能に取り付けることができるので、組付工
数が少なく、その分組付時間が短縮でき、組付性が向上
される。さらに、半円球ワッシャ等を使用しないので、
その分球面数が減少し、球面の精度を高精度に出すこと
が可能となる。この結果、ミラーベースをがたや片当り
等が無く確実に傾動可能に保持することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の車両用後写鏡の実施例の内の
4例を図1乃至図10を参照して説明する。図1及び図
2は本発明の車両用後写鏡の第1の実施例を示す。図
中、図11及び図12と同符号は同一のものを示す。図
1及び図2において、6はミラーベース2に設けた中央
支持部である。この中央支持部6は、ミラーベース2の
球凹凸面22の内側の球凹面の底部中央から一体に設け
たほぼ円錐形形状をなす。この円錐形形状の中央支持部
6の頂部を半球形状に形成する。この中央支持部6の頂
点は相互に傾動可能に嵌合したミラーベース2の球凹凸
面22の外側の球凸面及びパワーユニット3の球凹面3
2の中心Pとほぼ一致する。なお、この実施例における
ミラーベース2は、球凹凸面2の中央に透孔を設けず
に、その球凹凸面22の中央に中央支持部6を設けたも
のである。
【0015】図1及び図2において、7はパワーユニッ
ト3の正面側ハウジング30の球凹面32の両側にそれ
ぞれ設けた2本の端部支持部である。この2本の端部支
持部7は、パワーユニット3の正面側ハウジング30か
ら前記ミラーベース2の窓部26に対応して一体に設け
たものである。この2本の端部支持部7の上端部(パワ
ーユニット3の正面側ハウジング30側と反対側の端
部)の相対向する面に係合溝70をそれぞれ設ける。こ
の係合溝70は、2本の端部支持部7の相対向する面に
対して隣り合う両側面のうちの一側面が開口し、他側面
が閉塞している。この係合溝70の上面(パワーユニッ
ト3の正面側ハウジング30側と反対側の面)は、ミラ
ーベース2の球凹凸面22の外側の球凸面とパワーユニ
ット3の球凹面32とを相互に傾動可能に嵌合した際
に、前記中央支持部6の頂点Pより、下方(パワーユニ
ット3の正面側ハウジング30側)に位置する。なお、
この実施例におけるパワーユニット3は、正面側ハウジ
ング30の球凹面32の中央のボス部を設けない。
【0016】図1及び図2において、8は弾性体であ
る。この弾性体8は、例えば薄鋼板等の長方形形状をな
す板ばねからなる。
【0017】この実施例における本発明の車両用後写鏡
は、以上の如き構成からなるので、ミラーベース2の球
凹凸面22の外側の球凸面をパワーユニット3の球凹面
32にセットすると共に、そのミラーベース2の窓部2
6にパワーユニット3の両端支持部7を挿入する。一
方、弾性体8を弓なり弾性変形させた状態で、その弾性
体8の中央部をミラーベース2の中央支持部6の頂点P
に当接させ、かつその弾性体8の両端部をパワーユニッ
ト3の両端支持部7の係合溝70にそれぞれ係合させ
る。すると、弾性体8の中央部下面がミラーベース2の
中央支持部6の頂点Pに図1中矢印イ方向に弾性当接
し、一方、弾性体8の両端部上面がパワーユニット3の
両端支持部7の係合溝70の上面に図1中矢印ロ方向に
弾性当接する。この結果、球凹凸面22の外側の球凸面
が前記パワーユニット3の球凹面32に圧接して、ミラ
ーベース2がパワーユニット3に傾動可能に取り付けら
れることとなる。
【0018】このとき、本発明の車両用後写鏡における
取付手段は、ミラーベース2の中央支持部6及びパワー
ユニット3の両端支持部7と弾性体8とからなるもので
あるから、半円球ワッシャ5及びコイルスプリング50
及び平ワッシャ51及びスクリュウ52からなる従来の
車両用後写鏡における取付手段と比較して、部品点数が
少なくて済む。このために、コストの低下を図ることが
できる。また、弾性体8を弓なりに弾性変形させた状態
で、その弾性体8の中央部をミラーベース2の中央支持
部6に、またその弾性体8の両端部をパワーユニット3
の両端支持部7に、それぞれ支持させるだけで、ミラー
ベース2をパワーユニット3に傾動可能に取り付けるこ
とができるので、組付工数が少なく、その分組付時間が
短縮でき、組付性が向上される。さらに、従来の車両用
後写鏡における取付手段のように、半円球ワッシャ5等
を使用しないので、その分球面数が減少する。すなわ
ち、ミラーベース2の球凹凸面22の外側の球凸面と、
パワーユニット3の球凹面32とであって、2部品の2
球面と減少し、球面の精度を高精度に出すことが可能と
なる。この結果、ミラーベース2をがたや片当り等が無
く確実に傾動可能に保持することができる。このミラー
ベース2をがたや片当り等が無く確実に保持することに
より、ミラー1等に車両の振動等によるびびりの発生が
無く視認性が向上し、かつミラーベース2の傾動がスム
ーズに行われることとなる。さらにまた、このミラーベ
ース2の傾動がスムーズに行われることにより、ミラー
ベース2の傾動作動に要する出力を小で済む。この分、
モータや減速機構を小型化やコストダウンを図ることが
できる。
【0019】特に、この実施例においては、ミラーベー
ス2の中央支持部6と弾性体8とはほぼ点接触であるか
ら、ミラーベース2の傾動作動に何等支障を来す虞が無
い。しかも、ミラーベース2の中央支持部6と弾性体8
との点接触は、ミラーベース2の球凹凸面22の外側の
球凸面及びパワーユニット3の球凹面32の中心P上に
位置するので、ミラーベース2の傾動作動に伴って弾性
体8が移動するような虞が無い。この結果、弾性体8
は、同一の位置で同一の荷重で弾性作用をなすので、ミ
ラーベース2の球凹凸面22の外側の球凸面をパワーユ
ニット3の球凹面32に、均等の荷重で押し付けること
となり、ミラーベース2の球凹凸面22の外側の球凸面
とパワーユニット3の球凹面32とのスライド抵抗が均
等化され、ミラーベース2の傾動がスムーズとなる。す
なわち、ベース2の球凹凸面22の外側の球凸面がパワ
ーユニット3の球凹面32に均等に圧接することなり、
さらにミラーベース2をがたや片当り等が無く確実に保
持することができる。
【0020】図2において、80は弾性体である。この
弾性体80は上述の弾性体8の変形例である。すなわ
ち、この弾性体80の下面中央に小凹部81を設ける。
この弾性体80の小凹部81にミラーベース2の中央支
持部6の頂部を嵌合する。この結果、弾性体80の遊
び、すなわち弾性体80がミラーベース2の中央支持部
6に対して移動するのを規制することができるので、弾
性体80は常時同一の位置で同一の荷重で弾性作用をな
すこととなる。
【0021】図3乃至図6は本発明の車両用後写鏡の第
2の実施例を示す。図中、図1及び図2及び図11及び
図12と同符号は同一のものを示す。図3において、8
00は弾性体である。この弾性体800は、所謂線ばね
である。図3において、60はミラーベース2の中央支
持部6の頂部に設けた線ばねはずれ防止用の受け凹部で
ある。この受け凹部60は、幅が前記線ばね800の外
径とほぼ等しいか若干大であり、また深さが前記線ばね
800の外径より若干大である。
【0022】この実施例における本発明の車両用後写鏡
は、以上の如き構成からなるので、ミラーベース2をパ
ワーユニット3にセットし、一方、線ばね800を弓な
り弾性変形させた状態で、その線ばね800の中央部を
ミラーベース2の中央支持部6の受け凹部60に嵌合
し、かつその線ばね800の両端部をパワーユニット3
の両端支持部7の係合溝70にそれぞれ係合させること
により、その線ばね800の弾性作用で、ミラーベース
2の球凹凸面22の外側の球凸面がパワーユニット3の
球凹面32に圧接して、ミラーベース2がパワーユニッ
ト3に傾動可能に取り付けられることとなる。この実施
例における本発明の車両用後写鏡は、上述の第1の実施
例のものと同様の作用効果を達成することができる。
【0023】図7乃至図9は本発明の車両用後写鏡の第
3の実施例を示す。図中、図1乃至図6及び図11及び
図12と同符号は同一のものを示す。図において、61
はミラーベース2の中央支持部6の頂部に設けた線ばね
はずれ防止用の受け凹部である。この受け凹部61は、
幅が前記線ばね800の外径より若干大であり、また深
さが前記線ばね800の外径より若干大である。この受
け凹部61の底部62は半径Rの円弧状をなす。この結
果、線ばね800と受け凹部61の底部62とは点接触
となる。この点接触の箇所Pをミラーベース2の球凹凸
面22の外側の球凸面及びパワーユニット3の球凹面3
2の中心に合致させる。なお、このミラーベース2の球
凹凸面22の外側の球凸面及びパワーユニット3の球凹
面32の中心を、受け凹部61に支持させた線ばね80
0の中心P′に合致させても良い。
【0024】この実施例における本発明の車両用後写鏡
は、以上の如き構成からなるので、上述の第1の実施例
及び第2の実施例のものと同様の作用効果を達成するこ
とができる。なお、この実施例においては、線ばね80
0の両端はパワーユニット3の両端支持部7に支持され
ているので、線ばね800の遊び(線ばね800が中央
支持部6の受け凹部61に対して移動すること)の規制
は、受け凹部61の左右両側の壁では行なわない。すな
わち、受け凹部61の幅を線ばね800の外径より大と
なしても問題がない。
【0025】図10は本発明の車両用後写鏡の第4の実
施例を示す。図中、図1乃至図9及び図11及び図12
と同符号は同一のものを示す。図において、71はスク
リュウである。このスクリュウ71は、上述の弾性体8
及び81及び線ばね800の一端(線ばね800の場
合、線ばね800の一端をスクリュウ71が通過し得る
程度の小片状に形成する)を、2本の端部支持部7のう
ちの一方の端部支持部72の上端面に固定するものであ
る。この結果、ミラー1やミラーベース2等が正面側
(ミラー1側)に何等かの原因で引張られた場合、弾性
体8及び80及び線ばね800等が中央支持部6や端部
支持部7及び72からはずれるのを防ぐことができる。
【0026】なお、上述のミラーベース2の窓部26の
内側面とパワーユニット3の両端支持部7の外側面との
当接により、車両の振動などにより、ミラー1等がパワ
ーユニット3に対して、軸O−O(中央支持部6の軸)
回りに回転するのを防ぐことができる。
【0027】なお、上述の実施例においては、パワーユ
ニット3を用いてミラーベース2を傾動させている所謂
リモートコントロールミラーであるが、このパワーユニ
ット3を用いずに手動でミラーベース2を傾動させる車
両用後写鏡にも適用できる。この場合、保持体として
は、パワーユニット3ではなく、ミラーベース2を覆う
ミラーハウジング等が使用される。
【0028】また、上述の実施例においては、ミラーベ
ース2に中央支持部6を設け、パワーユニット3に両端
支持部7、72を設けたものであるが、その逆にミラー
ベース2に両端子時部を設け、パワーユニット3に中央
支持部を設けても良い。
【0029】さらに、上述の実施例においては、ミラー
ベース2の球凹凸面22の外側の球凸面とパワーユニッ
ト3の球凹面32とが傾動可能に嵌合しているが、その
逆にミラーベース2に設けた球凹面とパワーユニット3
に設けた球凸面とが傾動可能に嵌合しても良い。
【0030】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の車両
用後写鏡は、部品点数の低減を図り、またミラーベース
をがた無く確実に傾動可能に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用後写鏡の第1の実施例を示し、
一部を破断した側面図である。
【図2】同じく弾性体及びミラーベース及びパワーユニ
ットの分解斜視図である。
【図3】本発明の車両用後写鏡の第2の実施例を示し、
線ばね及びミラーベース及びパワーユニットの分解斜視
図である。
【図4】同じく線ばねと中央支持部との支持状態を示し
た一部斜視図である。
【図5】図4におけるV−V線断面図である。
【図6】図4におけるVI矢視図である。
【図7】本発明の車両用後写鏡の第3の実施例を示し、
線ばねと中央支持部との支持状態を示した一部斜視であ
る。
【図8】図7におけるVIII−VIII線断面図であ
る。
【図9】図7におけるIX矢視図である。
【図10】本発明の車両用後写鏡の第4の実施例を示
し、一部を破断した側面図である。
【図11】従来の車両用後写鏡を示し、一部を破断した
側面図である。
【図12】同じくミラーベース及びパワーユニット及び
取付手段の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…ミラー、2…ミラーベース、22…球凹凸面、26
…窓部、3…パワーユニット、32…球凹面、6…中央
支持部、60、61…受け凹部、7、72…両端支持
部、70…係合溝、71…スクリュウ、8、80…弾性
体(板ばね)、800…線ばね(弾性体)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−34748(JP,A) 特開 平7−315126(JP,A) 実開 昭63−70445(JP,U) 実開 平4−113341(JP,U) 実開 昭63−111346(JP,U) 実開 昭61−190741(JP,U) 実開 昭59−180944(JP,U) 登録実用新案3002644(JP,U) 実公 平5−444(JP,Y2) 特表 平8−510195(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/072

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーと、そのミラーを固定したミラー
    ベースと、そのミラーベースを傾動可能に保持する保持
    体と、その保持体に前記ミラーベースを傾動可能に取り
    付けた取付手段と、を備えた車両用後写鏡において、 前記取付手段は、前記ミラーベース及び前記保持体にそ
    れぞれ設けた支持部と、その支持部に弾性変形された状
    態で支持された弾性体とから成り、 前記取付手段の支持部は、ミラーベース又は保持体の何
    れか一方に設けられ、弾性体の両端を支持する端部支持
    部と、ミラーベース又は保持体の何れか他方に設けら
    れ、弾性体の中央部を支持する中央支持部と、を備え、 前記弾性体の弾性力で前記ミラーベースと前記保持体と
    を相互に傾動可能に圧設させてなることを特徴とする車
    両用後写鏡。
  2. 【請求項2】 ミラーベースを保持体に取付手段により
    傾動可能に取り付けた部分は、相互に傾動可能に嵌合し
    た球凹面と球凸面とからなることを特徴とする請求項1
    に記載の車両用後写鏡。
  3. 【請求項3】 取付手段の支持部は、ミラーベース又は
    保持体の何れか一方に設け、弾性体の両端を支持する端
    部支持部と、ミラーベース又は保持体の何れか他方に設
    け、弾性体の中央部を支持する中央支持部であって、こ
    の中央支持部と弾性体の中央部との支持点が相互に傾動
    可能に嵌合したミラーベース及び保持体の球凹面及び球
    凸面の中心とほぼ一致する中央支持部と、を備えること
    を特徴とする請求項2に記載の車両用後写鏡。
  4. 【請求項4】 取付手段の2つの端部支持部と弾性体の
    両端とは、2つの端部支持部に設けた係合溝と弾性体の
    両端との係合により支持されていることを特徴とする請
    求項1、2、又は3に記載の車両用後写鏡。
  5. 【請求項5】 取付手段の2つの端部支持部と弾性体の
    両端とは、2つの端部支持部に設けた係合溝と弾性体の
    一端との係合と、他の1つの端部支持部と弾性体の他端
    とのスクリュウによる結合と、により支持されているこ
    とを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の車両用後
    写鏡。
  6. 【請求項6】 取付手段の弾性体は、板ばねからなるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5に記載の
    車両用後写鏡。
  7. 【請求項7】 取付手段の弾性体は、線ばねからなるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5に記載の
    車両用後写鏡。
  8. 【請求項8】 取付手段の弾性体が線ばねからなる場合
    において、取付手段の中央支持部のうち前記線ばねの中
    央を支持する箇所に、線ばねはずれ防止用の受け凹部を
    設けたことを特徴とする請求項7に記載の車両用後写
    鏡。
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