JP4236337B2 - 電動ミラー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用サイドドア等に取付けられる電動ミラー装置に関するものであり、特に、当該ミラーに首振り運動等をさせるためのミラー角度調整装置の、その一部をなすアジャスタの支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動ミラー装置において、ミラーの角度調整装置のところに設けられるアジャスタは、例えば図4に示すような構造となっている。このものは、アクチュエータ20を形成するアクチュエータベース210及びアクチュエータケース220のところに、モータ(図示せず)によって回転駆動されるリングギヤ50が設けられるようになっているものである。そして、このリングギヤ50の内径側にはボルト状のアジャスタ100が設置されるようになっており、当該アジャスタ100の胴体の部分には送りネジ(送りネジ部)150が設けられるようになっている。そして、当該送りネジ部150はリングギヤ50の内径部550と噛み合うようになっているものである。その結果、モータの作動によって駆動されるリングギヤ50が回転運動を始めると、これに伴なって上記アジャスタ100が前後方向(図において上下方向)に駆動されることとなる。これによって、ボールジョイント部110に接続されたピボットプレート30が駆動されることとなる。そして、このようなミラー角度調整装置がミラーと同一平面内において90°位相が異なるように2個設けられ、これら2個のミラー角度調整装置の作動によってミラー40の反射面角度が調整されるようになっているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものは、図4に示す如く、ピボットプレート30とアジャスタ100とは、当該アジャスタ100の先端部に設けられたボールジョイント部110を介して相対回転運動が可能なように、かつ、当該アジャスタ100自身の自転運動(ツイスト運動)は不可能なように連結されるようになっているものである。また、上記ピボットプレート30は、いわゆるピボット中心を支点にして首振り運動可能なように形成されており、このピボット中心を支点にした上記2本のアジャスタ100の作動(上下方向運動)により、上記ミラー40の反射面角度が調整されるようになっているものである。そして、このミラー反射面角度の調整が行なわれる際、上記アジャスタ100のピボットプレート30への連結点であるボールジョイント部110のところは、本アジャスタ100の上下運動に伴なって、図4に示す如く、円弧運動をすることとなる。従って、当該ボールジョイント部110の設けられている側とは反対の側であるアジャスタ100の下端部側は、上記リングギヤ50内にて揺動運動をすることとなる。このように、当該アジャスタ100のボールジョイント部110のところが最下方まで下がった状態において、ミラー40側から走行風等に起因する振動モーメントが入力すると、当該モーメント力は、ピボットプレート30との連結点であるボールジョイント部110のところから本アジャスタ100のところへと入力することとなる。そして、この場合、本アジャスタ100の送りネジ部150とリングギヤ50の内径部550との噛み合点は一箇所となっているので、上記振動入力に対して、アジャスタ100自体の支持力(制振能力)は小さく、ミラー40のビビリ振動等を抑えることが困難である。このような問題点を解決するために、上記アジャスタの下端部に、上記振動を抑止するための機構を設け、これによって、上記ミラーのビビリ振動等を抑止するようにした電動ミラー装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明においては、ミラーと、モータ及びギヤ等にて形成されるドライブ機構を有するものであって、上記ミラーの首振り運動を支持するピボットプレートに、その一端が連結され、かつ、その全体は上記ドライブ機構を形成するリングギヤの内径側にネジ結合し、これによって、上記リングギヤの回転運動に伴なって上下動をするように形成されたボルト状のアジャスタを有するミラー角度調整装置を上記ミラーと同一の平面内における上記首振り運動のピボット点を中心にして90°位相の異なった位置に2個設けるようにしたアクチュエータと、からなる電動ミラー装置に関して、上記アジャスタを、その上端部側は、当該上端部に設けられたボールジョイント部を介して上記ピボットプレートの一部に相対回転運動が可能なように連結されるとともに、その下端部側は、当該下端部に設けられた係合リセスのところが上記アクチュエータのケースのところから上方に突出するように設けられたリブに係合するようにした構成を採ることとした。
【0005】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては次のような作用を呈することとなる。すなわち、本発明のものにおいては、ミラーを保持するミラーホルダまたはミラーホルダを兼用するピボットプレートに連結され、これらを介して上記ミラーに首振り運動を伝達する役目を果すアジャスタは、その一端が上記ミラープレート等に連結されるとともに、当該アジャスタの他端側(下端側)は、当該アジャスタの下端部のところに設けられた係合リセスのところがアクチュエータケースのところに設けられた凸片状のリブと係合するようになっているものである。従って、当該アジャスタは、いわゆる二点支持構造にて保持されることとなる。その結果、上記ミラーからのビビリ振動等が、本アジャスタの先端部に設けられたボールジョイント部のところに入力したとしても、本アジャスタは、上記振動入力を抑え込み、制振機能を発揮することとなる。すなわち、上記ミラー側のビビリ振動は抑止され、走行風等によるミラー反射面の振動等は抑え込まれる(制振される)こととなる。
【0006】
次に、請求項2記載の発明について説明する。本発明のものも、その基本的な点は、上記請求項1記載のものと同じである。すなわち、本発明のものにおいては、請求項1記載の電動ミラー装置に関して、2本のアジャスタの下端面に設けられるそれぞれの係合リセスをスリット状溝からなるようにするとともに、当該スリット状溝内に係合するそれぞれのリブを、その平面視における幅方向軸線が上記ピボット点にて直交するようにした構成を採ることとした。
【0007】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、上記リングギヤの回転運動に伴なって上記アジャスタが上下運動をする際、当該アジャスタは一平面内にて揺動運動をすることとなる。そして、この揺動運動は同一平面内に設けられた上記スリット状溝とリブとの間の摺動運動によって円滑に処理されることとなる。従って、上記アジャスタの上下運動、すなわち、ミラーの角度調整作動は円滑に行なわれることとなる。そして、このようなアジャスタの揺動運動を円滑に行なわしめるスリット状溝及びリブの、その幅方向軸線の方向は2本のアジャスタにおいて、相互に直交するようになっているとともに、その交点はミラーの首振り運動の中心点となるピボット点と一致するようになっているものである。従って、このお互いに直交する2組のスリット状溝及びリブの相互作用により、ミラーの上記ピボット点を中心とした回転方向の振動(主にビビリ振動)等は効率良く抑止されることとなる。
【0008】
次に、請求項3記載の発明について説明する。本発明のものも、その基本的な点は、上記請求項1または請求項2記載のものと同じである。その特徴とするところは、上記リブを撓み変形がしやすいようにしたことである。すなわち、本発明のものにおいては、請求項1または請求項2記載の電動ミラー装置に関して、上記リブを、撓み変形のしやすいプラスチック材等にて形成するようにするとともに、上記アクチュエータケースと一体的に成形させるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、2本のアジャスタが作動(上下運動)をするような場合においても、その上下方向運動及びこれに伴なう揺動運動等が円滑に行なわれることとなり、ネジ結合部における噛込み現象あるいはこじり現象等が抑止されることとなる。その結果、上記リングギヤの回転運動に伴う本アジャスタの直線運動(上下運動)は円滑に行なわれることとなる。すなわち、ミラー反射面の角度調整が円滑に行なわれることとなる。また、リブを、上記アクチュエータを形成するケースと同じ素材からなるプラスチック材等にて一体的に成形するようにすることによって、部品点数の削減化を図ることができるようになり、組立作業を初めとした生産性の向上を図ることができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1ないし図3を基に説明する。本発明の実施の形態に関するものの、その構成は、図1及び図2に示す如く、ミラー4と、当該ミラー4を保持するミラーホルダに連結されるか、あるいは上記ミラー4に直接取付けられるミラーホルダ兼用のピボットプレート3と、当該ピボットプレート3を首振り運動可能なように支持するとともに、当該ピボットプレート3を介して上記ミラー4の首振り運動、すなわち、ミラー4の反射面角度調整を行なうミラー角度調整装置10と、当該ミラー角度調整装置10等を収納するものであってアクチュエータベース21及びアクチュエータケース22からなるアクチュエータ2と、からなることを基本とするものである。そして、上記アクチュエータ2内に設置されるミラー角度調整装置10は、2個設けられるようになっているとともに、当該ミラー角度調整装置10を形成するアジャスタ1は、それぞれがミラー4と同一の平面内においてミラー4の首振り運動中心点(O11)を中心にして90°位相の異なった状態に設けられるようになっているものである。また、このアクチュエータ2内には、上記ミラー角度調整装置10を介して上記ピボットプレート3の首振り運動を駆動するモータ7及びリングギヤ5等からなる駆動装置(ドライブ機構)が設けられるようになっているものである。
【0010】
このような基本構成からなるものにおいて、上記アクチュエータ2の、その内部に設けられるミラー角度調整装置10は、ドライブ機構の一部を成すリングギヤ5内に設けられるアジャスタ1を主に形成されるようになっているものである。そして、このアジャスタ1は、図3に示す如く、ボルト状の形態からなるものである。そして更に、当該アジャスタ1の上端部である、その先端部のところには、上記ピボットプレート3との間において円弧運動が可能なように、かつ、アジャスタ1自身のツイスト運動は不可能なように連結されるボールジョイント部11が設けられるようになっている。また、当該ボールジョイント部11に連続するように軸部12が設けられており、その軸部12の外周面には、螺旋状の送りネジ部15が形成されるようになっているものである。
【0011】
また、このような構成からなるアジャスタ1は、図2に示す如く、その上端部に設けられたボールジョイント部11のところが上記ピボットプレート3の裏面側に形成された連結部35のところに挿入されるようになっているものである。これによって上記ピボットプレート3及びミラー4は上記ピボットプレート3のピボット点(O11)を中心にして首振り運動が可能なようになっているものである。そして、上記ボールジョイント部11に連続して設けられる送りネジ部15を有する軸部12のところは、モータ7(図1参照)によって回転駆動されるリングギヤ5の内径部55と噛み合うようになっているものである。これによって、モータ7の作動により上記リングギヤ5が回転運動をすると、内径部55は、螺旋状の送りネジ部15を有する上記アジャスタ1を前後方向(図2の上下方向)に駆動することとなる。そして、このようなアジャスタ1を主体としたミラー角度調整装置10が、ミラー4と同一の平面内において、上記ピボット点(O11)を中心にして90°位相の異なった位置に2個設けられるようになっているものである(図1参照)。これによって、上記ミラー4は上下方向あるいは左右方向において、その角度が調整されることとなる。
【0012】
次に、このような構成からなるアジャスタ1の、その下端部側、すなわち、ボールジョイント部11とは反対側の端部のところには、図3に示す如く、本アジャスタ1のツイスト運動防止及びミラー4全体の、そのミラー平面上における微小回転運動(ビビリ振動)を防止するための制振機構が設けられるようになっている。この制振機構は、アジャスタ1の下端部に設けられるものであってスリット状溝からなる係合リセス19と、当該係合リセス(リセス状溝)19内に係合するものであってアクチュエータケース22のところから上方へ突出するように設けられるリブ(凸片状のリブ)25と、からなるものである。そして、このような凸片状リブ25は、プラスチック材等にてアクチュエータケース22と一体的に形成されるようになっているものである。また、本リブ25は、その平面視において、それぞれのリブ25における幅方向の軸線が、図1に示す如く、お互いに直交するようになっているとともに、その交点は上記ピボット点(O11)と合致するようになっているものである。
【0013】
このような構成からなるアジャスタ1を主体としたミラー角度調整装置10をミラー4の面と同一の平面内にて上記ピボット点(O11)を中心にして90°位相の異なった状態に2個有するアクチュエータ2について説明する。上記アクチュエータ2は、図1に示す如く、モータ7及びリングギヤ5等からなるドライブ機構にて駆動されるミラー角度調整装置10を収納するものであって、上記ピボットプレート3の取付けられるアクチュエータベース21と、アクチュエータ2をミラーフレーム(図示せず)に取付ける役目を果たすアクチュエータケース22と、からなることを基本とするものである。
【0014】
このような基本構成において、上記アクチュエータベース21の、その中央部のところには、凹陥状の半球面状の形態からなるベアリング部211が設けられるようになっているものである。そして、当該ベアリング部211の、その中央部のところには、球面係合部材6が設けられるようになっており、上記ピボットプレート3のピボット部31と、その中心点(ピボット点O11)が合致するように装着されるようになっているものである(図2参照)。
【0015】
また、このようなアクチュエータベース21と対をなすように形成されるものであって、本アクチュエータ2をミラーフレームに連結する役目を果たすアクチュエータケース22は、上記アジャスタ1等からなるミラー角度調整装置10を包んだ状態で、上記アクチュエータベース21と一体的に組付けられるようになっているものである。そして、上記アクチュエータベース21に設けられた半球面状ベアリング部211の、その中央部にはボス部217が設けられるようになっており、このボス部217の外側にはコイルスプリング(スプリング)27が装着されるようになっているものである。そして、これらによってアクチュエータアセンブリ(アクチュエータ)2が形成されるようになっているものである。従って、上記スプリング27にて、ピボット部31はアクチュエータベース21のベアリング部211に押さえ付けられ、その結果、ピボットプレート3全体は、そのピボット部31を支点にして首振り運動が可能なように支持されることとなる。このようなピボットプレート3のところに、直接またはミラーホルダ等を介してミラー4が装着され、最終的に電動ミラー装置が組立てられるようになっているものである。
【0016】
次に、このような構成からなる本実施の形態に関するものの、その作用等について説明する。すなわち、本実施の形態のものにおいては、ミラー4に首振り運動を伝達する役目を果すピボットプレート3の連結部35のところに、ミラー角度調整装置10を形成するアジャスタ1の、その上端部に設けられたボールジョイント部11が連結されるようになっているものである。そして、当該アジャスタ1の他端側(下端側)は、当該アジャスタ1の下端部のところに設けられた係合リセス19のところがアクチュエータケース22のところに設けられた凸片状のリブ25と係合するようになっているものである。従って、当該アジャスタ1は、中間部におけるリングギヤ5とのネジ結合部と下端部における制振機構部とによる、いわゆる二点支持構造にて保持されることとなる。その結果、上記ミラー4からのビビリ振動等が、本アジャスタ1の先端部に設けられたボールジョイント部11のところから入力したとしても、本アジャスタ1は、上記振動入力を抑え込み、制振機能を発揮することとなる。すなわち、上記ミラー4側のビビリ振動は抑止され、走行風等によるミラー反射面の振動等は抑え込まれる(制振される)こととなる。
【0017】
また、本実施の形態のものにおいては、それぞれのアジャスタ1の下端側に設けられるそれぞれの係合リセス19をスリット状溝からなるようにするとともに、当該スリット状溝19内に係合するそれぞれの凸片状リブ25を、その平面視における幅方向軸線が上記ピボット点(O11)にて直交するようにした構成を採ることとしたので、上記リングギヤ5の回転運動に伴なって上記アジャスタ1が上下運動をする際、当該各アジャスタ1は一平面内にて揺動運動をすることとなるが(図2参照)、この揺動運動は同一平面内に設けられた上記スリット状溝19とリブ25との間によって円滑に処理されることとなる。従って、上記アジャスタ1の上下運動、すなわち、ミラー4の一方向への角度調整作動は円滑に行なわれることとなる。また、一方、このようなアジャスタ1の揺動運動を円滑に行なわしめるスリット状溝19及びリブ25の、その幅方向軸線の方向は、図1に示す如く、2本のアジャスタにおいて、相互に直交するようになっているとともに、その交点はミラー4の首振り運動の中心点となるピボット点(O11)と一致するようになっているものである。従って、このお互いに直交する2組のスリット状溝19及びリブ25の相互作用により、ミラー4の上記ピボット点(O11)を中心としたミラー平面視におけるその回転方向の振動(主にビビリ振動)は、効率良く抑え込まれることとなる。
【0018】
また、本実施の形態のものにおいては、上記リブ25を、撓み変形のしやすいプラスチック材等にて、上記アクチュエータケース22と一体的に形成させるようにした構成を採ることとしたので、2本のアジャスタ1が作動(上下運動)をするような場合においても、その上下方向運動及びこれに伴なう揺動運動等が円滑に行なわれることとなり、ネジ結合部15等における噛込み現象あるいはこじり現象等が抑止されることとなる。その結果、上記リングギヤ5の回転運動に伴う本アジャスタ1の直線運動(上下運動)は円滑に行なわれることとなる。すなわち、ミラー反射面の角度調整が円滑に行なわれることとなる。また、リブ25を、上記アクチュエータを形成するケース(アクチュエータケース22)と同じ素材からなるプラスチック材等にて一体的に成形するようにすることによって、部品点数の削減化を図ることができるようになり、組立作業の簡略化、延いては製造コストの低減化を図ることができるようになる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、ミラーと、モータ及びギヤ等にて形成されるドライブ機構を有するものであって、上記ミラーの首振り運動を支持するピボットプレートに、その一端が連結され、かつ、その全体は上記ドライブ機構を形成するリングギヤの内径側にネジ結合し、これによって、上記リングギヤの回転運動に伴なって上下動をするように形成されたボルト状のアジャスタを有するミラー角度調整装置を上記ミラーと同一の平面内における上記首振り運動のピボット点を中心にして90°位相の異なった位置に2個設けるようにしたアクチュエータと、からなる電動ミラー装置に関して、上記アジャスタを、その上端部側は、当該上端部に設けられたボールジョイント部を介して上記ピボットプレートの一部に相対回転運動が可能なように連結されるとともに、その下端部側は、当該下端部に設けられた係合リセスのところが上記アクチュエータのケースのところから上方に突出するように設けられたリブに係合するようにした構成を採ることとしたので、当該アジャスタは、いわゆる二点支持構造にて保持されることとなり、ミラー側からのビビリ振動等の入力を抑止することができるようになった。すなわち、上記ミラーからのビビリ振動等が、本アジャスタの先端部に設けられたボールジョイント部のところに入力したとしても、本アジャスタは、上記振動入力を抑え込み、制振機能を発揮することができるようになった。その結果、上記ミラー側のビビリ振動は抑止され、走行風等によるミラー反射面の振動等は抑え込まれる(制振される)ようになった。
【0020】
また、本発明のものにおいては、それぞれのアジャスタの下端面に設けられる係合リセスをスリット状溝からなるようにするとともに、当該スリット状溝内に係合するそれぞれのリブを、その平面視における幅方向軸線が上記ピボット点にて直交するようにした構成を採ることとしたので、リングギヤの回転運動に伴なって上記アジャスタが上下運動をする際、当該アジャスタは一平面内にて揺動運動をすることとなるが、その揺動運動は同一平面内に設けられた上記スリット状溝とリブとの間の摺動運動によって円滑に処理されることとなり、上記アジャスタの上下運動、すなわち、ミラーの角度調整作業は円滑に行なわれるようになった。そして、このようなアジャスタの揺動運動を円滑に行なわしめるスリット状溝及びリブの、その幅方向軸線の方向は2本のアジャスタにおいて、相互に直交するようになっているとともに、その交点はミラーの首振り運動の中心点となるピボット点と一致するようになっているので、このお互いに直交する2組のスリット状溝及びリブの相互作用により、ミラーの上記ピボット点を中心とした回転方向の振動(主にビビリ振動)等は効率良く抑止されるようになった。
【0021】
また、本発明のものにおいては、上記リブを、撓み変形のしやすいプラスチック材等にて形成するようにするとともに、上記アクチュエータケースと一体的に形成させるようにしたので、2本のアジャスタが作動(上下運動)をするような場合においても、その上下方向運動及びこれに伴なう揺動運動等が円滑に行なわれることとなり、ネジ結合部における噛込み現象あるいはこじり現象等が抑止されるようになり、上記リングギヤの回転運動に伴う本アジャスタの直線運動(上下運動)を円滑に行なわしめることができるようになった。また、リブを、上記アクチュエータを形成するケースと同じ素材からなるプラスチック材等にて一体的に成形するようにすることによって、部品点数の削減化を図ることができるようになり、組立作業を初めとした生産性の向上、延いては製造コストの低減化を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す展開斜視図である。
【図2】本発明の全体構成を示す断面図である。
【図3】本発明の主要部を成すアジャスタ周りの構成を示す展開斜視図である。
【図4】従来例の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アジャスタ
10 ミラー角度調整装置
11 ボールジョイント部
12 軸部
15 送りネジ部
19 係合リセス(スリット状溝)
2 アクチュエータ
21 アクチュエータベース
211 ベアリング部
217 ボス部
22 アクチュエータケース
25 リブ(凸片状リブ)
27 スプリング(コイルスプリング)
3 ピボットプレート(ミラーホルダ兼用ピボットプレート)
31 ピボット部
35 連結部
4 ミラー
5 リングギヤ
55 内径(内径部)
6 球面係合部材
7 モータ

Claims (3)

  1. ミラーと、モータ及びギヤ等にて形成されるドライブ機構を有するものであって、上記ミラーの首振り運動を支持するピボットプレートに、その一端が連結され、かつ、その全体は上記ドライブ機構を形成するリングギヤの内径側にネジ結合し、これによって、上記リングギヤの回転運動に伴なって上下動をするように形成されたボルト状のアジャスタを有するミラー角度調整装置を上記ミラーと同一の平面内における上記首振り運動のピボット点を中心にして90°位相の異なった位置に2個設けるようにしたアクチュエータと、からなる電動ミラー装置において、上記アジャスタを、その上端部側は、当該上端部に設けられたボールジョイント部を介して上記ピボットプレートの一部に相対回転運動が可能なように連結されるとともに、その下端部側は、当該下端部に設けられた係合リセスのところが上記アクチュエータのケースのところから上方に突出するように設けられたリブに係合するようにした構成からなることを特徴とする電動ミラー装置。
  2. 請求項1記載の電動ミラー装置において、2本のアジャスタの下端面に設けられるそれぞれの係合リセスをスリット状溝からなるようにするとともに、当該スリット状溝内に係合するそれぞれのリブを、その平面視における幅方向軸線が上記ピボット点にて直交するようにした構成からなることを特徴とする電動ミラー装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の電動ミラー装置において、上記リブを、撓み変形が可能なようにするとともに、上記アクチュエータケースと一体的に形成させるようにした構成からなることを特徴とする電動ミラー装置。
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