JP2001039222A - 電動ミラー装置 - Google Patents

電動ミラー装置

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JP2001039222A
JP2001039222A JP11218645A JP21864599A JP2001039222A JP 2001039222 A JP2001039222 A JP 2001039222A JP 11218645 A JP11218645 A JP 11218645A JP 21864599 A JP21864599 A JP 21864599A JP 2001039222 A JP2001039222 A JP 2001039222A
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Japan
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mirror
slider
adjuster
ring gear
angle adjusting
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JP11218645A
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English (en)
Inventor
Eiji Miyazaki
栄治 宮崎
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Sakae Riken Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sakae Riken Kogyo Co Ltd
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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両後退時等に、ミラーの角度を大きく変化
させて後輪周りの視野を広く確保する。 【解決手段】 ミラー4の首振り運動を伝達する役目を
果すピボットプレート3の連結部35のところに、ミラ
ー角度調整装置10を形成するアジャスタ1の、その上
端部に設けられたボールジョイント部11を連結させ
る。アジャスタ1とネジ結合するものであって、リング
ギヤ5との間においては回転運動を伝達するとともに相
対摺動運動が可能なように係合するスライダ8を設け
る。スライダ8の下方部と係合するものであってスライ
ダ8を上下方向に急速に駆動する急速角度調整装置9を
設ける。急速角度調整装置9は、スライダ8の下端部に
相対回転運動が可能なように連結されるアジャストボル
ト91と、アジャストボルト91と、その内径部がネジ
結合するとともに外径側にはギヤ部925を有するホイ
ール92と、ホイール92を回転駆動するモータ7と、
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用サイドドア
等に設けられる電動ミラー装置に関するものであり、特
に、車両の後退時等において、後輪近傍部周りの視野範
囲を拡くするために、ミラーの傾き角度を急速に変動さ
せることのできるようにした車両用電動ミラー装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用ミラー、特にドアミラー
等は、ドライバーの身体的特徴に合せて、個々に、その
反射面角度等が調整されるようになっているものであ
る。そして、このようなミラー反射面の角度調整は、電
動モータ等にて駆動されるリングギヤ、当該リングギヤ
の内径側に係合して、その直線運動が可能なように設置
されたアジャストボルト等からなるミラー角度調整装置
を基礎に、このようなミラー角度調整装置を、ミラーと
同一平面内において90°位相が異なるように2個設
け、これら2個のミラー角度調整装置を遠隔操作手段等
により制御することによって行なわれるようになってい
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
電動ミラー装置においては、ドライバーの個人差等に基
づくミラー反射面の角度調整作業は遠隔操作等により比
較的容易に行なわれるが、例えば車両を後退させるよう
な場合において、後車輪周りを正確に視認しなければな
らないときには、その都度、ミラーの角度を大きく変動
させて対処することとしている。そして、この作業(操
作)は、ドライバーにとっては時間がかかり、煩わしい
ものである。このような問題点を解決するために、車両
を後退させるような場合において、所定のミラーを急速
に角度変化させて、後車輪周りの視野を拡げることので
きるようにしたミラー角度急速変動機構付きの電動ミラ
ー装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、ミラー
と、当該ミラーの首振り運動の基点を成すピボットプレ
ートに、その一端が連結されるとともに、その全体はモ
ータ及びギヤ等にて形成されるドライブ機構の、そのリ
ングギヤの内径側にネジ結合し、これによって、上記リ
ングギヤの回転運動に伴なって上下動をするように形成
されたボルト状のアジャスタを有するミラー角度調整装
置を上記ミラーと同一の平面内における上記首振り運動
のピボット点を中心にして90°位相の異なった位置に
2個設けるようにしたアクチュエータと、からなる電動
ミラー装置に関して、上記ピボットプレートの一部に、
当該ピボットプレートに対して相対回転運動が可能なよ
うに係合するボールジョイント部を有するとともに、当
該ボールジョイント部に連続して形成されるものであっ
てその外表面部に雄ネジ部の形成された軸部を有するア
ジャスタを設け、更に、このようなアジャスタの上記雄
ネジ部とネジ結合するものであって、上記ドライブ機構
を形成するリングギヤとの間において当該リングギヤか
らの回転運動は伝達するが当該リングギヤに対してその
軸線方向には相対摺動運動が可能なように係合するスラ
イダを設け、更に、当該スライダの下端部のところに、
当該スライダを介して上記アジャスタを、その軸線方向
に急速に移動させることのできるようにした急速角度調
整装置を設けるようにした構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては次のような作用を呈することとなる。
すなわち、一般のミラー角度調整作業は、リングギヤの
駆動に伴なうスライダの回転運動により、当該スライダ
の内側に形成された雌ネジ状の係合爪を回転駆動し、こ
れによって上記係合爪とネジ結合するアジャスタを上下
方向に直線運動させることによって行なわれる。その結
果、ピボットプレート及びミラーの傾き角が調整される
こととなる。このようなミラー角度調整作業に加えて、
上記アジャスタ及びスライダの下方部に設けられた急速
角度調整装置を作動させることによって、上記スライダ
を、その上下方向に直線運動させ、これによって当該ス
ライダの係合爪のところに係合するアジャスタを急速に
直線運動させることができる。その結果、当該急速角度
調整装置の設けられた側のミラー面の、その角度を、迅
速に(急速に)変化させることができる。このように、
ミラー面を、例えば、その上下方向等において大きく角
度変化させることによって、後車輪周りの視野を広く採
ることができるようになる。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、上記急速
角度調整装置の、その機構に関する点である。すなわ
ち、本発明のものにおいては、請求項1記載の電動ミラ
ー装置に関して、上記急速角度調整装置を、上記スライ
ダに対して相対回転運動が可能なように係合するボール
ジョイント部をその上端側に有するとともに、軸部全般
にわたって所定のリードを有する雄ネジ部の形成された
アジャストボルトと、当該アジャストボルトの上記雄ネ
ジ部とネジ結合する雌ネジ部をその内側に有するととも
に、その外側にはギヤ部の形成されたホイールと、当該
ホイールを駆動するものであって電動モータ等からなる
モータと、からなるようにした構成を採ることとした。
【0007】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、一般のミラー面角度調整機能を発揮
するアジャスタ及びスライダの下方部のところに、モー
タによって駆動されるリングギヤ状のホイール及び当該
ホイールの内径側にネジ結合するアジャストボルトから
なる急速角度調整装置が設けられるようになっているの
で、全体の構成をコンパクトにまとめることができるよ
うになる。従って、電動ミラー装置全体の形状を小形化
することができるようになる。また、一般のミラー角度
調整装置と急速角度調整装置とを、一箇所にまとめるよ
うにしたので、諸機能を円滑に発揮させることができる
ようになる。
【0008】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項2記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、急速角度
調整装置の、その具体的構成についてである。すなわ
ち、本発明においては、請求項2記載の電動ミラー装置
に関して、上記アジャストボルトの収納されるケースの
底のところに、上方に向かって突出するように形成され
た短冊状の突起を設けるとともに、上記アジャストボル
トの下端部のところに上記短冊状突起と係合する係合リ
セスを設け、これによって上記アジャストボルトの回転
運動(ツイスト運動)を止める一方、当該アジャストボ
ルトの軸線方向への相対摺動運動を可能なようにした構
成を採ることとした。このような構成を採ることによ
り、本発明のものにおいては、上記請求項2記載のもの
と同様、全体がコンパクトにまとめ上げられるととも
に、更には、ミラー面におけるビビリ振動等を効率良く
抑えることができるようになる。すなわち、本発明のも
のにおいては、上記アジャスタを、その自転運動(ツイ
スト運動)が不可能なように設置するとともに、その下
端側には、上記スライダを介して急速角度調整装置が設
けられるようになっているので、ボールジョイント部を
介して入力されるミラー側からのビビリ振動等は、上記
急速角度調整装置を形成する係合リセス及び短冊状突起
等にて抑え込まれ、最終的には制振されることとなる。
【0009】次に、請求項4記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項2または
請求項3記載のものと同じである。その特徴とするとこ
ろは、急速角度調整装置を形成するアジャストボルトの
雄ネジ部の構成についてである。すなわち、本発明にお
いては、請求項2または請求項3記載の電動ミラー装置
に関して、上記アジャストボルトの軸部のところに設け
られる雄ネジ部のリードを、上記スライダと係合するア
ジャスタの軸部に設けられる雄ネジ部のリードよりも、
その値が大きくなるようにした構成を採ることとした。
このような構成を採ることにより、本発明のものにおい
ては、上記急速角度調整装置側のホイールを駆動するこ
とによって、上記アジャストボルトを当該アジャストボ
ルトの雄ネジ部に形成されたネジのリードに応じて、そ
の軸線方向に急速に送る(移動させる)ことができるよ
うになる。従って、当該アジャストボルトにつながるス
ライダ及びアジャスタを、その軸線方向に大きく送る
(移動させる)ことができるようになり、延いてはミラ
ー面の角度を急速に変動させることができるようにな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図3を基に説明する。本発明の実施の形態に関
するものの、その構成は、図1及び図2に示す如く、ミ
ラー4と、当該ミラー4を保持するミラーホルダに連結
されるか、あるいは上記ミラー4に直接取付けられるミ
ラーホルダ兼用のピボットプレート3と、当該ピボット
プレート3を首振り運動可能なように支持するととも
に、当該ピボットプレート3を介して上記ミラー4の首
振り運動、すなわち、ミラー4の反射面角度調整を行な
うミラー角度調整装置10と、当該ミラー角度調整装置
10の下方部に設けられるものであってミラー4の反射
面角度を急速に変化させる急速角度調整装置9と、これ
らミラー角度調整装置10等を内蔵するとともに、これ
らを収納するアクチュエータベース21及びアクチュエ
ータケース22等にて形成されるアクチュエータ2と、
からなることを基本とするものである。そして、上記ア
クチュエータ2内に設置されるミラー角度調整装置10
は、2個設けられるようになっているとともに、いずれ
か一方のミラー角度調整装置10の下方部には当該ミラ
ー角度調整装置10に対して直列に急速角度調整装置9
が設けられるようになっているものである。また、この
ようなミラー角度調整装置10を形成するアジャスタ1
は、それぞれがミラー4と同一の平面内においてミラー
4の首振り運動中心点を中心にして90°位相の異なっ
た状態に設けられるようになっているものである。ま
た、このようなアクチュエータ2内には、上記ミラー角
度調整装置10を介して上記ピボットプレート3の首振
り運動を駆動するモータ7及びリングギヤ5等からなる
駆動装置(ドライブ機構)が設けられるようになってい
るものである。
【0011】このような基本構成からなるものにおい
て、上記アクチュエータ2の、その内部に設けられるミ
ラー角度調整装置10は、ドライブ機構の一部を成すリ
ングギヤ5及びスライダ8内に設けられるアジャスタ1
を主に形成されるようになっているものである。そし
て、このアジャスタ1は、図2に示す如く、基本的には
ボルト状の形態からなるものである。そして更に、当該
アジャスタ1の上端部である、その先端部のところに
は、上記ピボットプレート3との間において円弧運動が
可能なように、かつ、アジャスタ1自身のツイスト運動
は不可能なように連結されるボールジョイント部11が
設けられるようになっている。また、当該ボールジョイ
ント部11に連続するように軸部12が設けられてお
り、その軸部12の外周面には螺旋状の送りネジ部(雄
ネジ部)15が形成されるようになっているものであ
る。
【0012】また、このような構成からなるアジャスタ
1は、図2に示す如く、その上端部に設けられたボール
ジョイント部11のところが上記ピボットプレート3の
裏面側に形成された連結部35のところに挿入されるよ
うになっているものである。これによって、上記ピボッ
トプレート3及びミラー4は上記ピボットプレート3の
ピボット点(O11)を中心にして首振り運動が可能とな
る。そして、上記ボールジョイント部11に連続して設
けられる軸部12のところに形成される雄ネジ部(送り
ネジ部)15のところが、上記リングギヤ5と係合する
スライダ8の、その内径側に設けられた雌ネジ状係合爪
81と係合するようになっているものである。そして、
上記リングギヤ5は、その外径側に形成されたギヤ部5
1のところに係合するウオーム等を介してモータ7にて
回転駆動されるようになっているものである。これによ
って、モータ7の作動により上記リングギヤ5が回転運
動をすると、内径側に設けられたスライダ8の雌ネジ状
の係合爪81とネジ結合する上記アジャスタ1は直線駆
動されることとなる。すなわち、上記アジャスタ1は前
後方向(図2の上下方向)に駆動されることとなる。そ
して、このようなアジャスタ1を主体としたミラー角度
調整装置10が、ミラー4と同一の平面内において、上
記ピボット点(O11)を中心にして90°位相の異なっ
た位置に2個設けられるようになっているものである
(図1参照)。これによって、上記ミラー4は上下方向
あるいは左右方向において、その角度が調整されること
となる。
【0013】このような構成からなるものにおいて、上
記リングギヤ5とスライダ8との間の具体的な係合関係
は、図3に示すような構成となっている。すなわち、リ
ングギヤ5は、その外径側にギヤ部51を有し、このギ
ヤ部51にはウオーム等を介してモータ7から駆動力が
伝達されるようになっているものである。そして、この
ようなリングギヤ5の内径側には、その軸線方向に伸び
る係合突起55が平行に複数本設けられるようになって
いる。そして、このようなリングギヤ5の内径側にはス
ライダ8が設置されるようになっている。このスライダ
8の外側には、上記リングギヤ5の内径側に設けられた
係合突起55と係合するスライド溝88が複数本設けら
れるようになっており、これらスライド溝88と係合突
起55との係合作用により、上記リングギヤ5側からの
回転駆動力が上記スライダ8に伝達されるとともに、そ
の軸線方向には相対摺動運動が可能となる。また、この
ようなスライダ8の内径側には、図2及び図3に示す如
く、螺旋状(雌ネジ状)に形成された複数本の係合爪8
1が設けられるようになっており、これら雌ネジ状係合
爪81が、上記アジャスタ1の雄ネジ部15とネジ結合
するようになっているものである。従って、上記モータ
7からの回転運動が上記リングギヤ5のところに伝達さ
れると、上記スライダ8の雌ネジ状係合爪81が回転運
動をし、これによって上記アジャスタ1は、その軸線方
向に駆動されることとなる。
【0014】次に、このような構成からなるミラー角度
調整装置10の、そのスライダ8の下端部のところに設
けられる急速角度調整装置9について説明する。このも
のは、図1及び図2に示す如く、スライダ8の下端部
に、当該スライダ8に対して相対回転運動が可能なよう
に連結されるボールジョイント部911及び当該ボール
ジョイント部911に連続して設けられるものであって
軸状の形態からなり、その外径側には雄ネジ部915を
有するアジャストボルト91と、当該アジャストボルト
91の上記雄ネジ部915とネジ結合する雌ネジ部92
1をその内径側に有するとともに、その外径側にはモー
タ7からの駆動力が入力されるギヤ部925を有するホ
イール92と、当該ホイール92を、途中に設けられた
ウオーム軸等を介して回転駆動するモータ7と、からな
ることを基本とするものである。
【0015】このような基本構成からなるものにおい
て、上記ボールジョイント部911のところには、図2
に示す如く、当該ボールジョイント部911を相対回転
運動が可能なように支持するとともに、当該ボールジョ
イント部911を介して上記アジャストボルト91を上
記スライダ8に連結する役目を果す球面ベアリング95
が設けられるようになっている。これによってスライダ
8とアジャストボルト91とは相対回転運動及び相対ツ
イスト運動が可能なように連結されることとなる。これ
らに加えて、更に、上記両者間の軸線方向の運動、例え
ばアジャストボルト91側からの直線運動等が上記スラ
イダ8側に適確に伝達されることとなる。また、上記ア
ジャストボルト91の下端部には、図2に示す如く、短
冊状の係合リセス919が設けられており、この係合リ
セス919は、アクチュエータケース22の底面の一部
に設けられた短冊状突起29と係合するようになってい
るものである。これらの係合作用により、上記アジャス
トボルト91は、その回転運動(ツイスト運動)が抑止
されるとともに、当該アジャストボルト91の、その軸
線方向への直線運動は可能なように支持されることとな
る。
【0016】次に、このような構成からなるアジャスタ
1を主体としたミラー角度調整装置10をミラー4の面
と同一の平面内にて、そのピボット点(O11)を中心に
して90°位相の異なった状態に2個有するとともに、
いずれか一方のミラー角度調整装置10の下方部に急速
角度調整装置9を有するアクチュエータ2について説明
する。上記アクチュエータ2は、図1に示す如く、モー
タ7及びリングギヤ5等からなるドライブ機構にて駆動
されるミラー角度調整装置10及び急速角度調整装置9
等を収納するものであって、上記ピボットプレート3の
取付けられるアクチュエータベース21と、アクチュエ
ータ2をミラーフレーム(図示せず)に取付ける役目を
果たすアクチュエータケース22と、からなることを特
徴とするものである。
【0017】このような構成からなるものにおいて、上
記アクチュエータベース21の、その中央部のところに
は、凹陥状の半球面状の形態からなるベアリング部21
1が設けられるようになっているものである(図1参
照)。そして、当該ベアリング部211の、その中央部
のところには、球面係合部材が設けられるようになって
おり、上記ピボットプレート3のピボット部31と、そ
の中心点(ピボット点O11)が合致するように装着され
るようになっているものである(図2参照)。
【0018】また、このようなアクチュエータベース2
1と対をなすように形成されるものであって、本アクチ
ュエータ2をミラーフレームに連結する役目を果たすア
クチュエータケース22は、上記アジャスタ1等からな
るミラー角度調整装置10及び急速角度調整装置9等を
包んだ状態で、上記アクチュエータベース21と一体的
に組付けられるようになっているものである。そして、
上記アクチュエータベース21に設けられた半球面状ベ
アリング部211の、その中央部にはボス部217が設
けられるようになっており、このボス部217の外側に
はコイルスプリングが装着されるようになっているもの
である。そして、これらによってアクチュエータアセン
ブリ(アクチュエータ)2が形成されるようになってい
るものである。そして、上記ピボットプレート3のとこ
ろに、直接またはミラーホルダ等を介してミラー4が装
着され、最終的に電動ミラー装置が形成されるようにな
っているものである。
【0019】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作用等について説明する。す
なわち、本実施の形態のものにおいては、図2に示す如
く、ミラー4に首振り運動を伝達する役目を果すピボッ
トプレート3の連結部35のところに、ミラー角度調整
装置10を形成するアジャスタ1の、その上端部に設け
られたボールジョイント部11が連結されるようになっ
ているものである。そして、ミラー角度調整装置10を
形成するスライダ8の下方部のところには、急速角度調
整装置9が設けられるようになっているものである。従
って、本実施の形態のものにおいては、一般のミラー角
度調整作業は、リングギヤ5の駆動に伴なうスライダ8
の回転運動により、当該スライダ8の内側に形成された
雌ネジ状係合爪81を回転駆動し、これによって当該係
合爪81とネジ結合するアジャスタ1を上下方向に直線
運動させる。その結果、上記ピボットプレート3及びミ
ラー4の傾き角が調整されることとなる。このようなミ
ラー角度調整作業に加えて、上記アジャスタ1及びスラ
イダ8の下方部に設けられた急速角度調整装置9を作動
させることによって、上記スライダ8を、その上下方向
に直線運動させ、これによって当該スライダ8の係合爪
81のところに係合するアジャスタ1を急速に直線運動
させることができる。その結果、当該急速角度調整装置
9の設けられた側のミラー面の、その角度を、迅速に
(急速に)変化させることができる。このように、ミラ
ー面を、その上下方向において大きく角度変化させるこ
とによって、後車輪周りの視野を広く採ることができる
ようになる。
【0020】そして、このような構成からなるミラー角
度調整装置10と急速角度調整装置9とが直列に配置さ
れたものにおいて、急速角度調整装置9を形成するアジ
ャストボルト91の雄ネジ部915のリードを、ミラー
角度調整装置10を形成するアジャスタ1に設けられる
雄ネジ部15のリードよりも、数倍大きな値を有するよ
うに設定することとしたので、急速角度調整装置9のホ
イール92をわずかに回転駆動させることによって、上
記アジャストボルト91を大きく直線運動させることが
できるようになる。その結果、当該アジャストボルト9
1につながるスライダ8及び当該スライダ8にネジ結合
するアジャスタ1を、その軸線方向、すなわち、図2に
おける上下方向に、大きく駆動することができるように
なる。従って、ミラー4の反射面角度を、大きく、か
つ、迅速に(急速に)変化させる(変動させる)ことが
できるようになる。
【0021】また、本実施の形態のものにおいては、ア
ジャスタ1の下方部の雄ネジ部15のところが、スライ
ダ8の係合爪81を介して、更には当該スライダ8と相
対摺動運動が可能なように係合するリングギヤ5を介し
て支持されるとともに、これらスライダ8の下端部は急
速角度調整装置9に連結され、更には上記リングギヤ5
はアクチュエータベース21あるいは中間支持部材であ
るホルダ6にて保持(支持)されるようになっているの
で、アジャスタ1は、その全体がガタの少ない状態に支
持されることとなる。従って、ミラー4側から入力され
るビビリ振動等は、上記各支持部等にて抑え込まれ、上
記入力振動は最終的に制振されることとなる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ミラーと、当該ミラー
の首振り運動の基点を成すピボットプレートに、その一
端が連結されるとともに、その一部がリングギヤの内径
側にネジ結合し、これによって、上記リングギヤの回転
運動に伴なって上下動をするように形成されたボルト状
のアジャスタを有するミラー角度調整装置を上記ミラー
と同一の平面内における上記首振り運動のピボット点を
中心にして90°位相の異なった位置に2個設けるよう
にしたアクチュエータと、からなる電動ミラー装置に関
して、上記ピボットプレートの一部に、当該ピボットプ
レートに対して相対回転運動が可能なように係合するボ
ールジョイント部を有するとともに、当該ボールジョイ
ント部に連続して形成されるものであってその外表面部
に雄ネジ部の形成された軸部を有するアジャスタを設
け、更に、このようなアジャスタの上記雄ネジ部とネジ
結合するものであって、上記ドライブ機構を形成するリ
ングギヤとの間において当該リングギヤからの回転運動
は伝達するが当該リングギヤに対してその軸線方向には
相対摺動運動が可能なように係合するスライダを設け、
更に、当該スライダの下端部のところに、当該スライダ
を介して上記アジャスタを、その軸線方向に急速に移動
させることのできるようにした急速角度調整装置を設け
るようにした構成を採ることとしたので、一般的なミラ
ー面の角度調整作業の外に、車両の後退時において、ミ
ラー面の角度を迅速に(急速に)変化させることができ
るようになった。その結果、ミラー面を、例えば、その
上下方向等において大きく角度変化させることによっ
て、後車輪周りの視野を大きく採ることができるように
なった。
【0023】また、ミラー角度調整装置と急速角度調整
装置とを直列に配置するとともに、急速角度調整装置を
形成するアジャストボルトの雄ネジ部のリードを、ミラ
ー角度調整装置を形成するアジャスタに形成される雄ネ
ジ部のリードよりも数倍大きな値を有するように設定す
ることとしたので、急速角度調整装置のホイールをわず
かに回転駆動させることによって、上記アジャストボル
トを大きく直線運動させることができるようになった。
その結果、当該アジャストボルトにつながるスライダ及
び当該スライダにネジ結合するアジャスタを、その軸線
方向に大きく駆動することができるようになり、ミラー
の反射面角度を、大きく、かつ、迅速に(急速に)変化
させることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す展開斜視図である。
【図2】本発明の全体構成を示す断面図である。
【図3】本発明の主要部を成すアジャスタ周りにおける
スライダとリングギヤとの間の構成を示す展開斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 アジャスタ 10 ミラー角度調整装置 11 ボールジョイント部 12 軸部 15 雄ネジ部(送りネジ部) 2 アクチュエータ 21 アクチュエータベース 211 ベアリング部 217 ボス部 22 アクチュエータケース 29 突起(短冊状突起) 3 ピボットプレート(ミラーホルダ兼用ピボットプレ
ート) 31 ピボット部 35 連結部 4 ミラー 5 リングギヤ 51 ギヤ部 55 係合突起 6 ホルダ 7 モータ 8 スライダ 81 係合爪(雌ネジ状係合爪) 88 スライド溝 9 急速角度調整装置 91 アジャストボルト 911 ボールジョイント部 912 軸部 915 雄ネジ部 919 係合リセス 92 ホイール 921 雌ネジ部 925 ギヤ部 95 球面ベアリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーと、当該ミラーの首振り運動の基
    点を成すピボットプレートに、その一端が連結されると
    ともに、その全体はモータ及びギヤ等にて形成されるド
    ライブ機構の、そのリングギヤの内径側にネジ結合し、
    これによって、上記リングギヤの回転運動に伴なって上
    下動をするように形成されたボルト状のアジャスタを有
    するミラー角度調整装置を上記ミラーと同一の平面内に
    おける上記首振り運動のピボット点を中心にして90°
    位相の異なった位置に2個設けるようにしたアクチュエ
    ータと、からなる電動ミラー装置において、上記ピボッ
    トプレートの一部に、当該ピボットプレートに対して相
    対回転運動が可能なように係合するボールジョイント部
    を有するとともに、当該ボールジョイント部に連続して
    形成されるものであってその外表面部に雄ネジ部の形成
    された軸部を有するアジャスタを設け、更に、このよう
    なアジャスタの上記雄ネジ部とネジ結合するものであっ
    て、上記ドライブ機構を形成するリングギヤとの間にお
    いて当該リングギヤからの回転運動は伝達するが当該リ
    ングギヤに対してその軸線方向には相対摺動運動が可能
    なように係合するスライダを設け、更に、当該スライダ
    の下端部のところに、当該スライダを介して上記アジャ
    スタを、その軸線方向に急速に移動させることのできる
    ようにした急速角度調整装置を設けるようにしたことを
    特徴とする電動ミラー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動ミラー装置におい
    て、上記急速角度調整装置を、上記スライダに対して相
    対回転運動が可能なように係合するボールジョイント部
    をその上端部に有するとともに軸部全般にわたって所定
    のリードを有する雄ネジ部の形成されたアジャストボル
    トと、当該アジャストボルトの上記雄ネジ部とネジ結合
    する雌ネジ部をその内側に有するとともに、その外側に
    はギヤ部の形成されたホイールと、当該ホイールを駆動
    するものであって電動モータ等からなるモータと、から
    なるようにしたことを特徴とする電動ミラー装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電動ミラー装置におい
    て、上記アジャストボルトの収納されるケースの底のと
    ころに上方に向かって突出するように形成された短冊状
    の突起を設けるとともに、上記アジャストボルトの下端
    部のところに上記短冊状突起と係合する係合リセスを設
    け、これによって上記アジャストボルトの回転運動を止
    める一方、当該アジャストボルトの軸線方向への相対摺
    動運動は可能なようにした構成からなることを特徴とす
    る電動ミラー装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載の電動ミラ
    ー装置において、上記アジャストボルトの軸部のところ
    に設けられる雄ネジ部のリードを、上記スライダと係合
    するアジャスタの軸部に設けられる雄ネジ部のリードよ
    りも、その値が大きくなるようにしたことを特徴とする
    電動ミラー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016127901A1 (zh) * 2015-02-13 2016-08-18 宁波精成车业有限公司 汽车后视镜镜面驱动器双离合打滑装置
CN108688566A (zh) * 2017-03-31 2018-10-23 株式会社村上开明堂 车辆用电动收纳式视觉辨认装置的电动收纳单元
CN112259953A (zh) * 2020-10-19 2021-01-22 西安电子工程研究所 天线副反射面多自由度快速调节器

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CN108688566B (zh) * 2017-03-31 2023-01-31 株式会社村上开明堂 车辆用电动收纳式视觉辨认装置的电动收纳单元
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