JPH0214617Y2 - - Google Patents

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JPH0214617Y2
JPH0214617Y2 JP11661982U JP11661982U JPH0214617Y2 JP H0214617 Y2 JPH0214617 Y2 JP H0214617Y2 JP 11661982 U JP11661982 U JP 11661982U JP 11661982 U JP11661982 U JP 11661982U JP H0214617 Y2 JPH0214617 Y2 JP H0214617Y2
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JP
Japan
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torsion bar
back door
balancer
link
rotating body
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JP11661982U
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JPS5919419U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は回動体のバランサに係り、特にほぼ水
平な軸線を中心として回動可能に支持されている
回動体にトーシヨンバーを設け、このトーシヨン
バーの反力によつて回動体の重力による回転モー
メントを打消すようにしたバランサに関する。
バン型の自動車においては、その後部に開口が
形成されるとともに、この開口にはバツクドアが
取付けられている。このバツクドアは、その下部
において水平な軸線を有するピンにより回動可能
に支持されている。従つてこのようなバツクドア
には重力による回転モーメントが加わるために、
この回転モーメントを支える力で開閉操作を行な
わなければならず、操作に大きな力を要するとい
う欠点がある。そこでこのようなバツクドアの内
部にトーシヨンバーから成るバランサを設けると
ともに、このバランサの反力によつてバツクドア
の回転モーメントを打消すようにしたものが従来
より提案されている。
第1図はこのような従来のバツクドアのバラン
サの一例を示すものであつて、バツクドア1内に
はトーシヨンバー2が配されており、このトーシ
ヨンバー2のねじりモーメントを生ずる軸部3の
両端は、軸受4によつてこのバツクドア1のフレ
ームに支持されている。またこの軸部3のほぼ中
央にはU字状に屈曲した当接部5が形成されてお
り、この当接部5が当接板6に当接することによ
り、バツクドア1の回動に伴つて軸部3がねじら
れ、これによつてトーシヨンバー2のアーム8が
このバツクドア1を閉じる方向に回動付勢し、こ
のバツクドア1に加わる重力による回転モーメン
トを打消すようになされている。なおバツクドア
1はその下部において、支点ピン7によつて回動
可能に支持されている。
このような従来のバツクドア1のトーシヨンバ
ー2から成るバランサの欠点は、このトーシヨン
バー2が第2図に示すようにバツクドア1の回動
に伴つて直線的に増加する反力を生ずることにあ
る。すなわち従来のトーシヨンバー2から成るバ
ランサにおいては、このトーシヨンバー2の軸部
3と支点ピン7の軸線とが互いにほぼ一致すると
ともに、当接部5が固定配置された当接板6に当
接するようになつているために、バツクドア1の
回動角度に比例して軸部3のねじり角が大きくな
り、従つて第2図において実線で示すような反力
をトーシヨンバー2が生ずることになる。これに
対してバツクドア1の重力による回転モーメント
は、第2図において鎖線で示すようにサインカー
ブ状に変化することになる。従つて従来のバラン
サによれば、バツクドア1の開き角度によつて必
要とされる操作力が異なるという欠点を有してい
る。またトーシヨンバー2の当接部5は当接板6
に当接されるようになつているために、両者の間
で異音を発生し易いという欠点をも有するもので
ある。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであつて、回動体の重力による回転モーメント
にほぼ対応して変化するような反力を生ずるよう
にしたバランサを提供することを目的とするもの
である。
以下本考案を図示の一実施例につき説明する。
この実施例は本考案をバン型自動車のバツクド
ア11のバランサに適用したものであつて、バツ
クドア11は第3図および第4図に示すように、
その両側の下部において、支点ピン12を中心と
して、車両後部の開口部に回動可能に支持されて
いる。そしてこのバツクドア11内にはトーシヨ
ンバー13から成るバランサが配置されている。
このトーシヨンバー13のねじりモーメントを生
ずる軸部14は、その両側において一対の軸受1
5により、バツクドア11のフレームに回動可能
に支持されている。またこのトーシヨンバー13
の両側にはアーム16が直角に折れ曲がつて形成
されており、このアーム16によつてバツクドア
11に反力を与えるようになつている。またトー
シヨンバー13の軸部14の中央には、U字状に
屈曲した当接部17が形成されており、この当接
部17は、リンク18の先端部に回動可能に連結
されている。リンク18の基端部は、ピン19を
介して車両側に固定配置されたブラケツト20に
連結されている。そして上記トーシヨンバー13
の当接部17にはつる巻きばね21が介装されて
おり、このつる巻きばね21の両端は、トーシヨ
ンバー13の当接部17とリンク18とにそれぞ
れ係止されている。そしてこのつる巻きばね21
によつて第4図においてθで示すリンク18と当
接部17とのなす角度が大きくなるように両者を
相対的に回動付勢している。
以上のような構成において、第4図および第5
図に示すように、トーシヨンバー13の軸部14
は、バツクドア11の回転軸線を構成する支点ピ
ン12に対して偏心している。従つてバツクドア
11が回動運動を行なうと、軸部14は支点ピン
12を中心として円運動を行なうことになる。従
つてバツクドア11、トーシヨンバー13の当接
部17、リンク18、およびこの自動車のフレー
ムによつて4節のリンク機構が形成されることに
なり、バツクドア11の回動動作に伴つて軸部1
4が支点ピン12を中心として回動運動を行なう
と、この回動運動は当接部17を介してリンク1
8に伝達され、リンク18はブラケツト20に支
持されているピン19を中心として回動を行なう
ことになる。
このようにトーシヨンバー13の当接部17が
リンクを構成するために、この当接部17の先端
部、すなわちリンク18との連結部はバツクドア
11の回動に伴つて移動することになり、この結
果トーシヨンバー13の生ずる反力を任意に調整
することが可能となる。すなわち当接部17がバ
ツクドア11の回動に伴つて移動しない場合に
は、このトーシヨンバー13は直線的な反力を生
ずることになるが、当接部17がバツクドア11
の回動に伴つて移動することにより、第6図にお
いて実線で示すようにほぼサインカーブ状をなす
反力をこのトーシヨンバー13がバツクドア1に
与えることが可能となる。従つて第6図において
鎖線で示されるバツクドア11の回転モーメント
とほぼ同じ傾向を有する反力をトーシヨンバー1
3から成るバランサによつて得ることができ、第
6図において鎖線で示す回転モーメントと、実線
で示されるトーシヨンバー13の反力との差に等
しい力を操作力として加えることにより、バツク
ドア11の開閉操作を極めて小さな操作力で行な
うことが可能となる。しかもトーシヨンバー13
による反力がバツクドア11に生ずる回転モーメ
ントと同じ傾向を有するように変化するようにな
つているために、バツクドア11の開き角度にか
かわらず、バツクドア11に対してほぼ一定の操
作力を与えればよく、このためにバツクドア11
の開閉操作の操作性が非常に優れたものとなる。
また当接部17の先端はリンク18の先端に回動
可能に連結されているために、両者の連結部にお
いて異音を発生することもない。またリンク18
とトーシヨンバー13の当接部17との間にはつ
る巻きばね21が介装されているために、このつ
る巻きばね21の弾性復元力によつて、リンク1
8が死点を越えて反対側へ回動することを防止す
ることができるとともに、このばね21によつて
バツクドア11を開くときと閉じるときの操作力
の特性を同一とすることも可能になる。
以上本考案を実施例につき述べたが、本考案は
上記実施例によつて限定されることなく、本考案
の技術的思想に基いて各種変更が可能である。例
えば上記実施例はバン型の自動車のバツクドアの
バランサに係るものであるが、本考案はその他各
種の回動体のバランサに用いることが可能であ
る。
以上に述べたように本考案によれば、トーシヨ
ンバーの軸部が回動体の回動中心となる軸線に対
して偏心されるとともに、トーシヨンバーが反力
を得るためにこのトーシヨンバーに設けられてい
る当接部がリンクを介して固定側に連結されてお
り、回動体の回動に伴つて当接部がリンクを回動
させながら移動するようになつているために、当
接部およびリンクの長さを適当な長さに選択する
ことにより、回動体の重力による回転モーメント
の変化と同じ傾向の変化をする反力をこの回動体
にトーシヨンバーによつて加えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のバン型の自動車のバツクドアの
バランサを示す要部斜視図、第2図はこのバラン
サを構成するトーシヨンバーの反力の変化を示す
グラフ、第3図は本考案の一実施例に係る自動車
のバツクドアのバランサの要部斜視図、第4図は
同縦断面図、第5図はバツクドアが開かれた状態
におけるこのバランサの縦断面図、第6図はこの
バランサを構成するトーシヨンバーの反力の変化
を示すグラフである。 なお図面に用いた符号において、11……バツ
クドア、12……支点ピン、13……トーシヨン
バー、14……軸部、17……当接部、18……
リンク、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ほぼ水平な軸線を中心として回動可能に支持さ
    れている回動体にトーシヨンバーを設け、このト
    ーシヨンバーの反力によつて前記回動体の重力に
    よる回転モーメントを打消すようにしたバランサ
    において、前記トーシヨンバーの軸部を前記回動
    体の回動中心となる軸線に対して偏心させるとと
    もに、前記トーシヨンバーが反力を得るためにこ
    のトーシヨンバーに設けられている当接部をリン
    クを介して固定側に連結し、前記回動体の回動に
    伴つて前記当接部が前記リンクを回動させながら
    移動するようにしたことを特徴とする回動体のバ
    ランサ。
JP11661982U 1982-07-30 1982-07-30 回動体のバランサ Granted JPS5919419U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11661982U JPS5919419U (ja) 1982-07-30 1982-07-30 回動体のバランサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11661982U JPS5919419U (ja) 1982-07-30 1982-07-30 回動体のバランサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5919419U JPS5919419U (ja) 1984-02-06
JPH0214617Y2 true JPH0214617Y2 (ja) 1990-04-20

Family

ID=30268759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11661982U Granted JPS5919419U (ja) 1982-07-30 1982-07-30 回動体のバランサ

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JP (1) JPS5919419U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5919419U (ja) 1984-02-06

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