JP4220051B2 - 作業車の折り畳みガード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式クレーン車等の作業車に用いられるガード(てすり)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に示す10は従来の技術による作業車の折り畳みガードの全体図である。折り畳みガード10は、上部ガード11と下部ガード12から構成され、両者間はその適所において複数のヒンジ14により起倒可能に連結されている。13a、13bはボルト穴を有する下部ガード12取付けのためのフランジであって、下部ガード12下端に取り付けられている。
【0003】
図6は図5のA部詳細図である。15は前記上部ガード下部に設けられた上部ボス部材である。16は前記下部ガード12上部に設けられた下部ボス部材である。
【0004】
図7は図6のB矢視図である。前記上部ボス部材15と前記下部ボス部材16は近接して上下に同軸となるよう配置されており、前記固定ピン17を挿通することにより上部ガード11を下部ガード12に対し立設状態を保持するようになっている。固定ピン17は上部に取手18が設けられていて、固定ピン17の取り扱いを容易にするとともに、固定ピン17を上部ボス部材15に挿通したときに取っ手18が上部ボス部材15の上端に接して固定ピン17の上下位置が定まるようになっている。また、固定ピン17の先端部にはピンの軸線に直角に穴があけられており、ベータピン19を当該穴に挿通することにより固定ピン17の抜け止めするようになっている。前記固定ピン17とベータピン19は下部ボス部材16に溶接されたサポート22とチェーン20と21によりつながれている。
【0005】
図7において、上部ガード11の格納状態を二点鎖線で示している。上部ガード11′は前記ヒンジ14を中心に回転し、下方に吊下されている。固定ピン17′は上部ボス部材15′と下部ガード12に溶接された下部サポート部材23を挿通している。これにより、上部ガード11′は格納姿勢で保持されるようになっている。24は下部ガード12に取り付けられた緩衝材であって、上部ガード11′と接する部分がゴムになっており、上部ガード11′を倒したときのショックをやわらげるとともに、格納姿勢でのがたつきを押さえている。また、この格納姿勢においても固定ピン17′の先端部にベータピン19を差して固定ピン17′が抜けないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来技術における作業車の折り畳みガードでは、その操作時に固定ピンの差し替えが必要であり、面倒な作業となっていた。また、ベータピンの挿入は小さい穴にピンを通す作業であり、やはり面倒なものであった。固定ピンとベータピンの脱落防止のチェーンの外観も良いものではなかった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決し、張出・格納操作が簡単かつ確実に行える作業車の折り畳みガードを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明に係る作業車の折り畳みガードは、作業車に固定された下部ガードと、立設した使用位置と倒伏した格納位置に当該下部ガードに対しヒンジにより起倒可能に連結された上部ガードからなる作業車の折り畳みガードにおいて、前記上部ガードの張出時に、前記上部ガード下部に設けられた上部ボス部材と、前記下部ガード上部に設けられた下部ボス部材と、操作レバーを有する固定ピンとによって、前記上部ボス部材と下部ボス部材を同時に上方から固定ピンを挿通するにより立設状態を保持し、前記上部ガードの格納時に、前記下部ガードに設けられた下部サポート部材と前記上部ボス部材を同時に挿通状態となる前記固定ピンにより上部ガード格納状態を保持するよう構成されている。
【0009】
この構成により固定ピンを上部ボス部材から差し替えることなしに張出・格納位置における上部ガードを下部ガードに対し保持することができるのである。
【0010】
さらに、本願の請求項2の発明に係る作業車の折り畳みガードは、請求項1の構成に加え、前記固定ピンにより、前記上部ガードの上部ボス部材と同軸上に設けられた上部サポート部材が上部ガード格納時に前記下部サポート部材と同時に挿通されることにより上部ガード格納状態を保持するよう構成している。
【0011】
この構成により、上部ガード格納時における上部ガードの保持がより確実となるのである。
【0012】
また、本願の請求項3の発明に係る作業車の折り畳みガードは、請求項1または2の構成に加え、前記固定ピンの操作レバーが固定ピン軸回りの回転により係合するノッチを有する位置決め部材を前記上部ボス部材と同軸上に配置するよう構成している。
【0013】
この構成により、張出・格納操作時における固定ピンを前記ノッチにあずけた状態で上部ガードを張出・格納することができるので、その操作がより容易となるのである。さらには、上部ガード張出・格納時における固定ピンの抜け止め操作が容易となるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本願の発明に係る折り畳みガード30を大型の移動式クレーンの旋回台に使用した例を示すものである。1は移動式クレーンの旋回フレームであって、クレーン運転室2、カバー3等が搭載されている。折り畳みガード30は前記旋回フレーム1あるいはカバー3に取り付けられている。大型の移動式クレーンの旋回台上部へはクレーン装置の点検あるいは給油脂のためにクレーンオペレータなどが上がることが多いものである。そして、大型の移動式クレーンの旋回台上部は地上からの高さが4メートルほどありその作業は危険を伴うため、転落防止のためのガードが必要となっている。しかし、ガードの上端部が旋回台上方へ突出し、走行時の障害となるため、不使用時には折り畳めることが要求されている。
【0015】
図2は折り畳みガード30の全体図である。折り畳みガード30は、鋼管等により製作される上部ガード31と下部ガード32から構成され、両者間はその適所において複数のヒンジ14により連結されている。これにより、上部ガード31は下部ガード32に対して起倒可能となっている。33a、33bは下部ガード32の下端に取り付けられたフランジであって、ボルト用の穴が開けられており、旋回台の必要個所に取り付け可能となっている。
【0016】
図3は図2のC部詳細図である。34は前記上部ガード下部に設けられた上部ボス部材である。35は前記下部ガード上部に設けられた下部ボス部材である。36は、操作レバー37を有する固定ピンである。前記上部ボス部材34と前記下部ボス部材35は近接して上下に同軸となるよう配置されており、前記固定ピン36を挿通することにより上部ガード31を下部ガード32に対し立設状態を保持するようになっている。
【0017】
38は上部サポート部材であって、前記上部ボス部材34の固定ピン用穴と同軸となる穴を有しており、上部ボス部材34の上方で上部ガード31に溶接されている。40はノッチ39、42、43を有する位置決め部材である。24は緩衝材、41は下部サポート部材であって、従来技術で説明したものと同じものである。図4は図3のD矢視図である。二点鎖線で上部ガード31′が格納された状態を示している。
【0018】
上部ガード31を折り畳む際の操作を以下に説明する。図3の上部ガード31が下部ガード32に対し立設された状態では、固定ピン36の操作レバー37は位置決め部材40のノッチ42に入っているため、固定ピン36は上下に動くことがなく保持されている。このため、従来技術のようにベータピンを差す必要がなく抜け止めが可能となっている。
【0019】
固定ピン36の操作レバー37の先端をノッチの開いている側へ90度固定ピン36回りに回転させる。すると、位置決め部材40は操作レバー37を上方へ引き上げ可能な形状となっているので、固定ピン36を上方へ引き上げることができる。操作レバー37を位置決め部材40の中間のノッチ39まで引き上げ、90度回転させてその位置に固定ピン36を保持させる。その状態では固定ピン36の下端は下部ボス部材35から抜け出るようになっている。これにより、固定ピン36の下端が下部ボス35から抜けて、その下端が上部ボス部材の下端と略面一となった状態で、上部ガード31を格納することができるのである。
【0020】
次に上部ガード31がヒンジ14により吊下げられた姿勢で、固定ピン36の操作レバー37を90度ピンの軸まわりに回転した後さらに上部サポート38′の方向へ固定ピン36′をスライドさせ、操作レバー37を90度元の方向へ回転させる。すると、固定ピン36′の先端部が上部サポート部材38′と下部サポート部材41を同時に挿通するのである。これにより、上部ガード31′は下部ガード32にしっかりと保持され、また、固定ピン36′も抜け止めされるのである。
【0021】
上部ガード31′を張出す操作は上記説明した格納操作の逆の手順で行えばよいのである。
【0022】
【発明の効果】
以上の如く構成し作用するものであるから、本願発明の折り畳みガードでは固定ピンを上部ボス部材から差し替えることなしに上部ガードを張出・格納することができるのである。
【0023】
また、格納時における上部ガードの保持がより確実となるのである。さらには、張出・格納操作時における固定ピンを前記ノッチにあずけた状態で上部ガードを張出・格納することができるので、その操作がより容易となるのである。さらには、上部ガード張出・格納時における固定ピンの抜け止め操作が容易となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明に係る折り畳みガードを大型の移動式クレーンの旋回台に使用した例である。
【図2】本願の発明に係る折り畳みガードの全体図である。
【図3】図2のC部詳細図である。
【図4】図3のD矢視図である。
【図5】従来の技術による作業車の折り畳みガードの全体図である。
【図6】図5のA部詳細図である。
【図7】図6のB矢視図である。
【符号の説明】
1旋回台
2クレーン操作用運転室
3カバー
10、30折り畳みガード
11、31上部ガード
12、32下部ガード
13a、13b、33a、33b取付けフランジ
14ヒンジ
15、34上部ボス部材
16、35下部ボス部材
17、36固定ピン
18取っ手
19ベータピン
20、21チェーン
23、41下部サポート部材
24緩衝材
37操作レバー
38上部サポート部材
39、42、43ノッチ
40位置決め部材
Claims (3)
- 作業車に固定された下部ガードと、立設した使用位置と倒伏した格納位置に当該下部ガードに対しヒンジにより起倒可能に連結された上部ガードからなる作業車の折り畳みガードにおいて、
前記上部ガードの張出時に、前記上部ガード下部に設けられた上部ボス部材と、前記下部ガード上部に設けられた下部ボス部材と、操作レバーを有する固定ピンとによって、前記上部ボス部材と下部ボス部材を同時に上方から固定ピンを挿通するにより立設状態を保持し、
前記上部ガードの格納時に、前記下部ガードに設けられた下部サポート部材と前記上部ボス部材を同時に挿通状態となる前記固定ピンにより上部ガード格納状態を保持することを特徴とする作業車の折り畳みガード。 - 前記固定ピンにより、前記上部ガードの上部ボス部材と同軸上に設けられた上部サポート部材が上部ガード格納時に前記下部サポート部材と同時に挿通されることにより上部ガード格納状態を保持することを特徴とする請求項1に記載された作業車の折り畳みガード。
- 前記固定ピンの操作レバーが固定ピン軸回りの回転により係合するノッチを有する位置決め部材を前記上部ボス部材と同軸上に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載された作業車の折り畳みガード。
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