JP4219575B2 - レンジフード用カバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンジフードのフード内の排気口に着脱可能に配設されているフィルタ本体の表面を覆うためレンジフード用カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
レンジフードは、水蒸気、埃、油煙などを吸い込むため、汚れが激しく、掃除に大きな労力を要する。そのため、レンジフードの排気口に取り付けられた金属製フィルタ本体にレンジフード用カバーを取り付けることにより、金属製フィルタ本体を汚れにくくし、レンジフード用カバーが埃や油煙などで汚れた場合は、このレンジフード用カバーのみを交換するようにしていた。
【0003】
従来のレンジフード用カバーとしては図12に示すようなレンジフード用カバーが知られている。
このレンジフードカバーは、図12(A)に示すように外周縁にそれぞれ内巻縁巻部62が形成された一対のアルミニウム箔製の枠体60、60と、各枠体60の開口部63をそれぞれ覆う不織布からなるフィルタ部材65と、上記一対の枠体60、60を連結(一体化)するための断面略E字状の二つの連結用クリップ66、66とからなる。図12(B)に示すように上側の連結用クリップ66の上側の嵌合溝66aに紙面の右側の枠体60の左側の端部の上部の内巻縁巻部62aが嵌められて固定されており、下側の嵌合溝66bに紙面の左側の枠体60の上部の内巻縁巻部62aが摺動可能に嵌められており、同様に下側の連結用クリップ66の上側の嵌合溝66aに紙面の右側の枠体60の左側の端部の下部の内巻縁巻部62bが嵌められて固定されており、下側の嵌合溝66bに紙面の左側の枠体60の下部の内巻縁巻部62bが摺動可能に嵌められることにより、一対の枠体60、60を相互にスライドさせることができるような構成とされている。また、右側の枠体60の右側の端部裏面には磁石67が設けられており、左側の枠体60の左側の端部裏面にも磁石67が設けられている。
【0004】
図12に示すようなレンジフードカバーをレンジフードのフード内の排気口に配設された金属製フィルタ本体に取り付けるには、一対の枠体60、60を相互にスライドさせてフィルタ本体の幅(左右方向の大きさ)に合わせた後、このレンジフードカバーでフィルタ本体の表面を覆うとともに左右に設けられた磁石67、67をフィルタ本体に吸着させることにより取り付けることができる。
しかしながら図12に示すレンジフードカバー(連結用クリップ2個使用タイプ)においては、金属製フィルタ本体に取り付ける際に一対の枠体60、60の左右方向の端部のうち連結用クリップ66、66で連結されていない方の端部、具体的には図12の右側の枠体60の右側の端部と、左側の枠体62の右側の端部が位置ずれし易く、取り付けにくく、使い勝手において不満があった。
【0005】
従来のレンジフード用カバーのその他の例としては、図13に示すようなものがある。
図13のレンジフード用カバーが、図12に示すレンジフード用カバーと異なるところは、一対のアルミニウム箔製の枠体60、60の外周縁に外巻縁巻部72が形成されており、また、上記一対の枠体60、60を連結(一体化)するための二つの爪部と一つの断面つ字状爪部を有する連結用クリップ76が4個設けられており、これら4個の連結用クリップ76・・・により一対の枠体60、60の左右方向の端部が摺動可能に連結(一体化)されている点である。
【0006】
これら4個の連結用クリップ76・・・で一対の枠体60、60を連結するには、図13(B)に示すように左側の上部に設けられた連結用クリップ76については二つの爪部76a、76aを右側の枠体60の左側の端部の上部の外巻縁巻部72a近傍に形成された差込孔77、77にそれぞれ差し込んだ後、これら爪部76a、76aを折り曲げて固定し、ついで断面つ字状爪部76bを左側の枠体60の左側の端部の上部の外巻縁巻部72aに摺動可能に嵌められており、同様に左側の下部に連結用クリップ76については二つの爪部76a、76aを右側の枠体60の左側の端部の下部の外巻縁巻部72b近傍に形成された差込孔77、77にそれぞれ差し込んだ後、これら爪部76a、76aを折り曲げて固定し、ついで断面つ字状爪部76bを左側の枠体60の左側の端部の下部の外巻縁巻部72aに摺動可能に嵌めている。右側の上下に設けられた連結用クリップ76、76については二つの爪部76a、76aを差し込むのが左側の枠体60の外巻縁巻部近傍に形成された差込孔であり、断面つ字状爪部76bを摺動自在嵌めるのが、右側の枠体60の外巻縁巻部である以外は同様にして一対の枠体60、60を連結している。
【0007】
しかしながら図13に示すようなレンジフード用カバー(連結用クリップ4個使用タイプ)においては、金属製フィルタ本体に取り付けるときの一対の枠体60、60の端部の位置ずれは解決できるものの、連結用クリップ76を4個使用しているためにその分コストがかかり、またこれらの連結用クリップ76・・・を枠体60、60に取り付けるための手間がかかるとという問題があった。
【0008】
従来のレンジフード用カバーのさらにその他の例としては、図14に示すような実開平6−35842号のものある。
図14のレンジフード用カバーが、図12乃至図13に示すレンジフード用カバーと異なるところは、一対の枠体60、60のうち右側の枠体60の左側の端部の上部と下部にこの枠体60と一体に形成された舌片86、86が設けられており、左側の枠体60の右側の端部の上部と下部にこの枠体60と一体に形成された舌片86、86が設けられている点である。
これら4個の舌片86で一対の枠体60、60を連結(一体化)するには、一対の枠体60、60を重ね合わせた後、これら舌片86・・・を他方の枠体60側に折り曲げて他方の枠体60の外周縁に被せることにより、一対の枠体60、60の左右方向の端部が摺動可能に連結している。
しかしながら図14に示すようなレンジフード用カバー(一体成形型舌片4個使用タイプ)においては一対の枠体60、60を連結(一体化)するために舌片86・・・を折り曲げる作業が面倒であり、また、各舌片86は薄いアルミニウム箔であるために強度が弱いため、破れ易いという問題があった。また、
【0009】
従来のレンジフード用カバーのさらにその他の例としては、図15に示すような実開平3−42916号にものがある。
図15のレンジフードカバーが図13に示すレンジフード用カバーと異なるところは、一方(左側)の枠体60の左側の端部と、他方(右側)の枠体60の右側の端部が、それぞれ手前に折り曲げられており、これら折り曲げ部60a、60aの裏側にそれぞれ磁石67、67が設けられており、また、図15(B)にしめすように一方の枠体60の上部の外巻縁巻部72aに他方の枠体60の上部の外巻縁巻部72aが摺動自在に嵌められており、一方の枠体60の下部の外巻縁巻部72bに他方の枠体60の下部の外巻縁巻部72bが摺動自在に嵌められることにより、一対の枠体60、60を相互にスライドさせることができるような構成とされている点である。
すなわち図15のレンジフードカバーでは、一方の枠体60の上部の周縁と、他方の枠体60の上部の周縁は、重ねた状態で外巻に縁巻されたようになっており、一方の枠体60の外巻縁巻部72aと他方の枠体60の外巻縁巻部72aの断面形状が殆ど同じような形状となっている。
【0010】
また、このレンジフード用カバーでは、連結(一体化)した一対の枠体60、60の離間を防止するためのストッパー80が形成されている。このストッパー80は、一方(左側)の枠体60の右側の端部を外側に折り返した折り返し片80aと、他方(右側)の枠体60の左側の端部を内側に折り返した折り返し片80bからなり、連結した一対の枠体60、60を幅が広くなるようにスライドさせていくと、最後にこれら折り返し片80a、80bが互いに係止し合うようになっている。
【0011】
しかしながら図15のレンジフード用カバー(上下同時に縁巻タイプ)においては、一方の枠体60の外巻縁巻部72aと他方の枠体60の外巻縁巻部72aの形状が殆ど同じような形状であるため、接触面積が多く、このためこれら枠体60、60をスライドさせる際にスライドさせにくく、また、これら一対の枠体60、60を一旦離間させてしまうと、再度左右の外巻縁巻部を嵌合して枠体を連結するときに連結しずらいといった不都合があった。
また、図15(C)に示すようなストッパー80ではこれら折り返し片80a、80bは薄いアルミニウム箔であるために強度が弱いため枠体の離間防止効果が小さく、はずれ易いものであった。
また、図12乃至図15に示した従来のレンジフード用カバーは、いずれもレンジフードのフード内の排気口に配設された金属製フィルタ本体のスリット部(編目部)については覆うことができるものの、この金属製フィルタ本体に設けられたツマミ部(金属製フィルタを排気口から外す際等につまむもの)については覆うことができないため、このツマミ部に油煙等が付着して汚れるため、金属製フィルタ本体を清掃等の理由で排気口から取り外す際に手が汚れてしまうという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、連結用クリップを使用することなく一対のアルミニウム箔製枠体を一体化でき、しかも一体化した一対のアルミニウム箔製枠体をスムーズに相互にスライドさせることができ、また、一対のアルミニウム箔製枠体の離間後は再度一体化させ易く、コストダウンが可能なレンジフード用カバーの提供を目的の一つとする。
また、本発明はレンジフードのフード内の排気口に配設された金属製フィルタ本体に設けられたツマミ部の汚れを防止できるレンジフード用カバーの提供を目的の一つとする。
また、本発明は一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の離間防止効果を向上させたレンジフード用カバーの提供を目的の一つとする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、レンジフードのフード内の排気口に着脱可能に配設されている剛性を有するフィルタ本体の表面を覆うためのレンジフード用カバーであって、一対のアルミニウム箔製枠体と、各枠体の開口部をそれぞれ覆う不織布からなるフィルタ部材からなり、上記一対のアルミニウム箔製枠体のうち一方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に外巻又は内巻の縁巻部が形成され、他方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に上記一方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された外巻又は内巻の縁巻部を覆うことが可能な内巻の縁巻部が形成され、上記他方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部に、上記一方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された外巻又は内巻の縁巻部が摺動自在に嵌められて一体化可能な構成とされ、さらに一体化した一対のアルミニウム箔製枠体を相互にスライドさせることが可能な構成とされ、上記一対のアルミニウム箔製枠体には、レンジフードのフード内の排気口に着脱可能に配設されている剛性を有するフィルタ本体に取り付けた時に上記フィルタ本体の表面に設けられたツマミ部を覆うためのツマミ部収容部が設けられており、上記ツマミ部収容部は、一方のアルミニウム箔製枠体の下部の外周縁より内側に設けられて該枠体の幅方向に延びる第1の凸条と、他方のアルミニウム箔製枠体の下部の外周縁より内側に設けられて該枠体の幅方向に延びる第2の凸条とからなり、上記他方のアルミニウム箔製枠体に形成された第2の凸条に、上記一方のアルミニウム箔製枠体に形成された第1の凸条を摺動自在に嵌め入れ可能な構成とされたことを特徴とするレンジフード用カバーを上記課題の解決手段とした。
【0014】
かかる構成のレンジフード用カバーによれば、上記他方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部に、上記一方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された外巻又は内巻の縁巻部を嵌めるだけで容易に一体化できるので、連結用クリップが不要で、連結用クリップを使用する図12や図13に示したような従来のレンジフード用カバーに比べて低コストとすることができる。また、上記一方のアルミニウム箔製枠体と他方のアルミニウム箔製枠体とは上記のように上記他方のアルミニウム箔製枠体に形成された内巻の縁巻部に、上記一方のアルミニウム箔製枠体に形成された外巻又は内巻の縁巻部を嵌めるだけで容易に一体化できるので、図14に示したようなレンジフード用カバーのように舌片を折り曲げるような作業もなく、一対のアルミニウム箔製枠体を一体化するために手間がかからない。また、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体においては上記他方のアルミニウム箔製枠体の内巻の縁巻部と、これに嵌められた上記一方のアルミニウム箔製枠体の外巻又は内巻の縁巻部との接触面積が小さく、図15に示したような従来のレンジフード用カバーに比べて一対のアルミニウム箔製枠体をスムーズに相互スライドさせることができ、また、一体化した一対のアルミニウム箔製枠体を離間後に再度一体化する際に上記他方のアルミニウム箔製枠体の内巻の縁巻部に、上記一方のアルミニウム箔製枠体の外巻又は内巻の縁巻部を容易に嵌合することができるため、再度一体化させ易い。
また、このレンジフード用カバーによれば、上記のような構成のツマミ部収容部が設けられたことにより、このレンジフード用カバーをレンジフードのフード内の排気口に配設されたフィルタ本体に取り付けたときにこのフィルタ本体に設けられたツマミ部が上記ツマミ部収容部で覆われるので、上記フィルタ本体のツマミ部に油煙等が付着して汚れるのを防止でき、上記フィルタ本体を清掃等の理由で排気口から取り外す際に手が汚れるのを防止できる。
【0015】
また、上記構成の本発明のレンジフード用カバーにおいては、上記他方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部の先端に外巻又は内巻の縁巻部が形成されていることが、この他方のアルミニウム箔製枠体の内巻の縁巻部の補強効果があり、他方のアルミニウム箔製枠体の内巻の縁巻部の強度を向上でき、一対のアルミニウム箔製枠体を繰り返しスライドさせてもこの他方のアルミニウム箔製枠体の内巻の縁巻部の変形や破れを防止できる点で好ましい。
【0017】
また、上記第1の凸条と上記第2の凸条には、上記第1の凸条を上記第2の凸条に嵌め入れるときに位置合わせを容易にするための段部が設けられていることが好ましい。また、このように第1の凸条と第2の凸条にそれぞれ段部が設けられていると、該第1の凸条を第2の凸条に嵌め入れて摺動させるときにこれら第1と第2の凸条の位置ずれが起こりにくい。
【0018】
また、上記構成の本発明のレンジフード用カバーにおいては、上記一対のアルミニウム箔製枠体には一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の離間を防止するストッパーが複数設けられ、
各ストッパーは一方のアルミニウム箔製枠体の幅方向の端部のうち他方のアルミニウム箔製枠体と一体化したときに他方のアルミニウム箔製枠体側となる端部に設けられた第1の係止用凸部と、上記他方のアルミニウム箔製枠体の幅方向の端部のうち他方のアルミニウム箔製枠体と一体化したときに一方のアルミニウム箔製枠体側となる端部に設けられた第2の係止用凸部とからなり、上記第1の係止用凸部は一対のアルミニウム箔製枠体を一体化させたとき他方のアルミニウム箔製枠体側に突出しており、上記第2の係止用凸部は上記一方のアルミニウム箔製枠体側に突出しており、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を最大幅まで相互にスライドさせたときに上記第1と第2の係止用凸部同士が突きあわされて一方のアルミニウム箔製枠体が他方のアルミニウム箔製枠体から抜けるのを防止可能な構成とされていることが図15(C)に示すようなストッパー80が設けられた従来のレンジフード用カバーに比べて一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の離間防止効果を向上できる点で好ましい。
【0019】
上記第1と第2の係止用凸部はそれぞれ切り越こしから形成されており、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を最大幅幅まで相互にスライドさせたときの上記第1と第2の係止用凸部の突き合わせ面には、切り起こしにより形成された開口部同士が対向しているものであることが、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の離間防止効果を向上できる点で好ましい。
【0020】
上記一方のアルミニウム箔製枠体に設けられた第1の係止用凸部は、上記枠体の幅方向に沿った長尺の溝を有するものであってもよい。このように第1の係止用凸部が長尺の溝を有していると、ストッパーとしての機能を備えるうえ、一対のアルミニウム箔製枠体を相互にスライドさせる際にスライドさせ易い。
【0021】
上記複数のストッパーのうち少なくとも一つのストッパーは上記ツマミ部収容部に設けられていてもよい。
上記ツマミ部収容部に設けられたストッパーを構成する第1の係止用凸部は上記枠体の幅方向に沿った長尺の溝を有するものであり、該第1の係止用凸部および長尺の溝が上記ツマミ部収容部を構成する第1の凸条に形成されていてもよい。
このように第1の凸条に形成された第1の係止用凸部が長尺の溝を有していると、ストッパーとしての機能を備えることができる以外に上記第1の凸条を第2の凸条に嵌め入れて摺動させたときに易摺動性とすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のレンジフード用カバーの実施形態例を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のレンジフード用カバーの第1の実施形態を示す図で、一対のアルミニウム箔製枠体の分離状態(一体化する前)を示す平面図である。図2は、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を最大幅の90cmまで相互にスライドさせた状態を示す平面図である。図3は、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を60cm幅まで相互にスライドさせた状態を示す平面図である。図4は図3のIV−IV線断面図である。
第1の実施形態のレンジフード用カバーは、図11に示すようなレンジフード50のフード50a内の排気口50bに着脱可能に配設されている金属製フィルタ本体(剛性を有するフィルタ本体)51の表面51cを覆うためのものであり、一対のアルミニウム箔製枠体10、10と、各枠体10に形成された開口部13a、13bを覆う不織布からなるフィルタ部材15から概略構成されている。各アルミニウム箔製枠体10は、幅方向に長い矩形の枠状のもので、開口部13aが複数(図面では2個)形成されている。
【0023】
これら一対のアルミニウム箔製枠体10、10のうち左側(一方)のアルミニウム箔製枠体10(ここでの左側のアルミニウム箔製枠体とはこのレンジフード用カバーを紙面の矢印方向αから見たときに左側に配置されているものである)の上部の外周縁には外巻の縁巻部(上部の外巻の縁巻部)12aが形成され、下部の外周縁には外巻の縁巻部(下部の外巻の縁巻部)12bが形成されている。また、右側(他方)のアルミニウム箔製枠体10(ここでの右側のアルミニウム箔製枠体とはこのレンジフード用カバーを紙面の矢印方向αから見たときに右側に配置されているものである)の上部の外周縁には上記左側のアルミニウム箔製枠体10に形成された上部の外巻の縁巻部12aを覆うことが可能な内巻の縁巻部(上部の内巻の縁巻部)14aが形成され、下部の外周縁には上記左側のアルミニウム箔製枠体10に形成された下部の外巻の縁巻部12bを覆うことが可能な内巻の縁巻部(下部の内巻の縁巻部)14bが形成されている。
【0024】
これら一対のアルミニウム箔製枠体10、10は、図4に示すように右側のアルミニウム箔製枠体10に形成された上部の内巻の縁巻部14aに左側のアルミニウム箔製枠体10に形成された上部の外巻の縁巻部12aが摺動自在に嵌められ、右側のアルミニウム箔製枠体10に形成された下部の内巻の縁巻部14bに左側のアルミニウム箔製枠体10に形成された下部の外巻の縁巻部12bが摺動自在に嵌められて一体化可能な構成とされ、さらに一体化した一対のアルミニウム箔製枠体10、10を相互にスライドさせることにより、このレンジフード用カバーを取り付けるレンジフードの幅に合わせて幅を変更できるようになっている。一体化した一対のアルミニウム箔製枠体10、10を相互にスライドさせるとき(一体化後の一対のアルミニウム製枠体10、10の左右方向の端部10a10aが近接あるいは遠くなるようにスライドさせるとき)、上部の外巻の縁巻部12aが上部の内巻の縁巻部14aの内面に沿って摺動するとともに下部の外巻の縁巻部12bが下部の内巻の縁巻部14bの内面に沿って摺動するようになっており、すなわち、上部の外巻の縁巻部12aと上部の内巻の縁巻部14aとで上部のレール部が設けられており、下部の外巻の縁巻部12bと下部の内巻の縁巻部14bとで下部のレール部が設けられたようになっている。
【0025】
なお、図2は、90cm幅のレンジフードに取り付ける場合に、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を最大幅の90cmまで相互にスライドさせた状態を示す平面図である。図3は、図11に示すような60cm幅のレンジフードに取り付ける場合に、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の60cm幅まで相互にスライドさせた状態を示す平面図である。
【0026】
また、右側のアルミニウム箔製枠体10の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部14a、14bの先端にそれぞれ外巻の縁巻部16が形成されていることが、これら内巻の縁巻部14a、14bの補強効果があり、右側のアルミニウム箔製枠体10の内巻の縁巻部14a、14bの強度を向上でき、一対のアルミニウム箔製枠体10、10を繰り返しスライドさせてもこの右側のアルミニウム箔製枠体10の内巻の縁巻部14a、14bの変形や破れを防止できる点で好ましい。
【0027】
一対のアルミニウム箔製枠体10、10には一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体10、10の離間を防止するストッパー18が上下の2カ所に設けられている。図1に示すように各ストッパー18は左側のアルミニウム箔製枠体10の右側の端部(一方のアルミニウム箔製枠体の幅方向の端部のうち他方のアルミニウム箔製枠体と一体化したときに他方のアルミニウム箔製枠体側となる端部)に設けられた第1の係止用凸部18aと、右側のアルミニウム箔製枠体10の左側の端部(他方のアルミニウム箔製枠体の幅方向の端部のうち他方のアルミニウム箔製枠体と一体化したときに一方のアルミニウム箔製枠体側となる端部)に設けられた第2の係止用凸部18bとからなる。これら第1と第2の係止用凸部18a、18bはそれぞれ切り起こしから形成されている。
図5に示すように第1の係止用凸部18aは一対のアルミニウム箔製枠体10、10を一体化させたとき右側のアルミニウム箔製枠体10側に突出しているものであり、第2の係止用凸部18bは左側のアルミニウム箔製枠体10側に突出しているものである。なお、図5は、図2のV−V線断面図である。
【0028】
このストッパー18は、図2に示すように一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体10、10を最大幅まで相互にスライドさせたときに第1と第2の係止用凸部18a、18b同士が突きあわされて左側のアルミニウム箔製枠体10が右側のアルミニウム箔製枠体10から抜けるのを防止できるようになっており、言い換えれば上部の外巻の縁巻部12aが上部の内巻の縁巻部14aから抜けるのを防止できるとともに下部の外巻の縁巻部12bが下部の内巻の縁巻部14bから抜けるのを防止できるようになっている。ここで第1と第2の係止用凸部18a、18bの突き合わせ面には、切り起こしにより形成された開口部18c、18c同士が対向している。
【0029】
なお、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の離間防止するストッパーとしては、図6に示すようなストッパー28であってもよい。このストッパー28が図5に示したストッパー18と異なるところは、第1と第2の係止用凸部28a、28bはエンボス加工等により形成された開口部を有しない凸部であり、これら第1と第2の係止用凸部28a、28bの突き合わせ面にはこれら第1と第2の係止用凸部28a、28b側面28f、28f同士が当接するようになっている点である。
【0030】
また、一対のアルミニウム箔製枠体10、10には、図11に示すようなレンジフード50のフード50a内の排気口50bに着脱可能に配設されている金属製フィルタ本体51、51に取り付けた時にこれら金属製フィルタ本体51、51の表面に設けられたツマミ部51d、51dを覆うためのツマミ部収容部30が設けられている。
このツマミ部収容部30は、左側のアルミニウム箔製枠体10の下部の外周縁より内側に設けられて該枠体10の幅方向に延びる第1の凸条30aと、右側のアルミニウム箔製枠体10の下部の外周縁より内側に設けられて該枠体10の幅方向に延びる第2の凸条30bとからなり、これら第1と第2の凸条30a、30bは金属製フィルタ本体51のツマミ部51dの高さ以上の高さを有するものであることが好ましいが、ツマミ部51dの高さと略同じ高さまたはそれ以下であってもツマミ部収容部30がツマミ部51dの高さに応じて変形して伸びることも可能であるので、ツマミ部51dを覆うことができる。
また、第2の凸条30bに、第1の凸条30aを摺動自在に嵌め入れ可能な構成とされている。従って、一対のアルミニウム箔製枠体10、10の一体化したときには、これら第1と第2の凸条30a、30bは図4に示すように第2の凸条30bに、第1の凸条30aを摺動自在に嵌められた状態となっている。また、これら第1と第2の凸条30a、30bは図4に示すように曲面を有している。
【0031】
図7は、図2のVII−VII線断面図であり、上記ストッパー18、18のうち下方に設けられたストッパー18は、ツマミ部収容部30に設けられており、すなわち、第1の凸条30aに第1の係止用凸部18aが形成されており、第2の凸条30bに第1の係止用凸部18aが形成されている。
また、図1に示すように左側のアルミニウム箔製枠体10の左側の端部にツマミ部31が設けられており、このツマミ部31の裏面に磁石32が設けられており、右側のアルミニウム箔製枠体10の右側の端部にツマミ部31が設けられており、このツマミ部31の裏面にも磁石32が設けられている。
【0032】
上記フィルタ部材15を構成する不織布の材質としては、ポリエステル系合成繊維、ポリエチレン系合成繊維、ポリプロピレン系合成繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)、セルロース樹脂、アルミニウム繊維、炭素繊維などのうちから選択される一種または二種以上からなるシート状不織布が挙げげられる。また、不織布の材質としては、上記の繊維や、樹脂等からなる不織布で、塩化ビニル系繊維や塩化ビニル系バインダーを含まないようにしたものから構成したのであってもよい。
【0033】
次に、本実施形態のレンジフード用カバーの使用法及びレンジフードの排気口に取り付けられた金属製フィルタ本体への取り付け方法について説明する。なお、ここでのレンジフード用カバーの取り付け方法は、図11に示すような60cm幅のレンジフード50のフード50a内の金属製フィルタ本体51、51に取り付ける場合について説明する。
まず、図1に示すような分離された状態の一対のアルミニウム箔製枠体10、10のうち右側のアルミニウム箔製枠体10に形成された上部の内巻の縁巻部14aに左側のアルミニウム箔製枠体10に形成された上部の外巻の縁巻部12aを嵌めるとともに、右側のアルミニウム箔製枠体10に形成された下部の内巻の縁巻部14bに左側のアルミニウム箔製枠体10に形成された下部の外巻の縁巻部12bを嵌めて一体化する。このように一対のアルミニウム箔製枠体10、10の一体化すると、図4に示すように第2の凸条30bに、第1の凸条30aが嵌められた状態となっている。そして、この一体化した一対のアルミニウム箔製枠体10、10を相互にスライドさせて、図3示すように一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体10、10が60cm幅になるようにする。
【0034】
そして、図11に示すように60cm幅にした本実施形態のレンジフード用カバー40の幅方向の両側のツマミ部31、31を両手でもちフード50a内の排気口50bに取り付けられている金属製フィルタ本体51、51の表面に配置して、ツマミ部31、31の裏面に設けられている磁石32、32を金属製フィルタ本体51、51に吸着させる。ここでレンジフード用カバー40を金属製フィルタ本体51、51の表面に配置する際、ツマミ部収容部30が下になるように配置して、金属製フィルタ本体51、51に設けられているツマミ部(取っ手部分)51d、51dに上記ツマミ部収容部30を被せるようにする。このようにすると本実施形態のレンジフード用カバー40を金属製フィルタ本体51、51の表面に取り付けることができる。
【0035】
また、このレンジフード用カバー40が汚れて交換する際は、レンジフード用カバー40の幅方向の両側のツマミ部31、31を両手でもち金属製フィルタ本体51、51からレンジフード用カバー40を外した後、交換用のレンジフード用カバーの一対のアルミニウム箔製枠体10、10を先に述べた方法と同様にして一体化した後、このレンジフード用カバーを先に述べた方法と同様にしてフード50a内の金属製フィルタ本体51、51に配置することにより容易に交換できる。
なお、ここでは本実施形態のレンジフード用カバーを60cm幅のレンジフード内の金属製フィルタ本体に取り付ける場合について説明したが、90cm幅のレンジフード内の金属製フィルタ本体に取り付ける場合には、図2に示すように一体化した一対のアルミニウム箔製枠体10、10を相互にスライドさせて90cm幅にすれば同様にして取り付けることができる。
【0036】
第1の実施形態のレンジフード用カバーによれば、上記右側のアルミニウム箔製枠体10の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部14a、14bに、上記左側のアルミニウム箔製枠体10の上下の外周縁に形成された外巻の縁巻部12a、12bを嵌めるだけで容易に一体化できるので、連結用クリップが不要で、連結用クリップを使用する図12や図13に示したような従来のレンジフード用カバーに比べて低コストとすることができる。また、上記左側のアルミニウム箔製枠体10と右側のアルミニウム箔製枠体10とは先に述べたように右側のアルミニウム箔製枠体10に形成された内巻の縁巻部14a、14bに、左側のアルミニウム箔製枠体10に形成された外巻の縁巻部12a、12bを嵌めるだけで容易に一体化できるので、図14に示したようなレンジフード用カバーのように舌片を折り曲げるような作業もなく、一対のアルミニウム箔製枠体を一体化するために手間がかからない。
また、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体10、10においては上記右側のアルミニウム箔製枠体10の内巻の縁巻部14a、14bと、これに嵌められた上記左側のアルミニウム箔製枠体10の外巻の縁巻部12a、12bとの接触面積が小さく、図15に示した従来のレンジフード用カバーに比べて一対のアルミニウム箔製枠体をスムーズに相互スライドさせることができ、また、一体化した一対のアルミニウム箔製枠体を離間後に再度一体化する際に上記右側のアルミニウム箔製枠体10の内巻の縁巻部14a、14bに、上記左側のアルミニウム箔製枠体10の外巻の縁巻部12a、12bを容易に嵌合することができるため、再度一体化させ易い。
【0037】
また、本実施形態のレンジフード用カバーでは、上記のような構成のツマミ部収容部30が設けられているので、このレンジフード用カバーをレンジフード50のフード50a内の排気口50bに配設された金属製フィルタ本体51、51に取り付けたときにこれら金属製フィルタ本体51、51に設けられたツマミ部51d、51dをこのツマミ部収容部30で覆うことができるので、各金属製フィルタ本体51のツマミ部51dに油煙等が付着して汚れるのを防止でき、金属製フィルタ本体51を清掃等の理由で排気口から取り外す際に手が汚れるのを防止できる。
さらに、本実施形態のレンジフード用カバーでは、上記のような構成のストッパー18、18が設けられているので、図15(C)に示すようなストッパー80が設けられた従来のレンジフード用カバーに比べて一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の離間防止効果を向上できる点で好ましい。
【0038】
(第2の実施形態)
図8は、本発明のレンジフード用カバーの第2の実施形態の説明図で、図8(A)は一対のアルミニウム箔製枠体の分離状態(一体化する前)を示す平面図であり、図8(B)はツマミ部収容部側から見た側面図である。図9はツマミ部収容部の説明図であり、図9(A)は図8の第1の凸条の断面図、図9(B)は第2の凸条の断面図である。
【0039】
第2の実施形態のレンジフード用カバーが、図1乃至図7に示した第1の実施形態のレンジフード用カバーと異なるところは、ツマミ部収容部30を構成する第1の凸条30a(左側のアルミニウム箔製枠体10に形成された第1の凸条)に段部30hが設けられ、第2の凸条30b(右側のアルミニウム箔製枠体10に形成された第2の凸条)に段部30gが設けられていることと、左側のアルミニウム箔製枠体10の上部の外周縁近傍に設けられた第1の係止用凸部18aが上記枠体10の幅方向に沿った長尺の溝18cを有していることと、左側のアルミニウム箔製枠体10の下部の外周縁近傍に設けられた第1の凸条30aに形成された第1の係止用凸部18aが上記枠体10の幅方向に沿った長尺の溝18cを有している点である。
【0040】
第2の実施形態のレンジフード用カバーにおいては、第1の実施形態のレンジフード用カバーと同様の作用効果がある。
また、特に、この第2の実施形態のレンジフード用カバーにおいては、第1の凸条30aに段部30hが設けられ、第2の凸条30bに段部30gが設けられているので、第1の凸条30a(左側のアルミニウム箔製枠体10に形成された第1の凸条)をこの第2の凸条30bに嵌め入れるときに位置合わせが容易であり、また、第1の凸条30aを第2の凸条30bに嵌め入れて摺動させるときにこれら第1と第2の凸条30a、30bの位置ずれが起こりにくい。
また、第1の係止用凸部18a、18aが長尺の溝18c、18cを有するようにしたことにより、ストッパーとしての機能を備えるうえ、第1の凸条30aを第2の凸条30bに嵌め入れて摺動させたときに易摺動性とすることができ、また、一対のアルミニウム箔製枠体10、10を相互にスライドさせる際にスライドさせ易い。
【0041】
(第3の実施形態)
図10は、本発明のレンジフード用カバーの第3の実施形態の説明図で、図10(A)は一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を示す平面図、図10(B)は図10(A)のXII−XII線断面図である。
この第3の実施形態のレンジフード用カバーが第1の実施形態のレンジフード用カバーと異なるところは、一対のアルミニウム箔製枠体20、20の縦方向の大きさが第1の実施形態の一対のアルミニウム箔製枠体10、10の半分以下の大きさであり、また、左側のアルミニウム箔製枠体20の上部の外周縁には内巻の縁巻部(上部の内巻の縁巻部)22aが形成され、下部の外周縁には内巻の縁巻部(下部の内巻の縁巻部)22bが形成されたものであり、また、この第3の実施形態では第1の実施形態のようなツマミ部収容部を設けていない点である。また、各アルミニウム箔製枠体20には、開口部13aが1つしか形成されてない。
【0042】
なお、右側(他方)のアルミニウム箔製枠体20の上部の外周縁には上記左側のアルミニウム箔製枠体20に形成された上部の内巻の縁巻部22aを覆うことが可能な内巻の縁巻部(上部の内巻の縁巻部)14aが形成され、下部の外周縁には上記左側のアルミニウム箔製枠体20に形成された下部の外巻の縁巻部22bを覆うことが可能な内巻の縁巻部(下部の内巻の縁巻部)14bが形成されている。また、右側のアルミニウム箔製枠体20の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部14a、14bの先端にそれぞれ外巻の縁巻部16が形成されている。
【0043】
この第3の実施形態のレンジフード用カバーは、一対のアルミニウム箔製枠体20、20の縦方向の大きさが第1の実施形態の一対のアルミニウム箔製枠体10、10の半分以下の大きさであるので、図11のようなレンジフード50のフード50a内の金属製フィルタ本体51、51に取り付けるには、図10に示すように一対のアルミニウム箔製枠体20、20を一体化後のレンジフード用カバーを2個用意し、これら2個のレンジフード用カバーを金属製フィルタ51、51の表面に並列して配置することにより取り付けることができる。
【0044】
第3の実施形態のレンジフード用カバーによれば、上記右側のアルミニウム箔製枠体20の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部14a、14bに、上記左側のアルミニウム箔製枠体20の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部22a、22bを嵌めるだけで容易に一体化できるので、連結用クリップが不要で、連結用クリップを使用する図12や図13に示したような従来のレンジフード用カバーに比べて低コストとすることができる。また、上記左側のアルミニウム箔製枠体20と右側のアルミニウム箔製枠体20とは先に述べたように右側のアルミニウム箔製枠体20に形成された内巻の縁巻部14a、14bに、左側のアルミニウム箔製枠体20に形成された内巻の縁巻部22a、22bを嵌めるだけで容易に一体化できるので、図14に示したようなレンジフード用カバーのように舌片を折り曲げるような作業もなく、一対のアルミニウム箔製枠体を一体化するために手間がかからない。
また、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体20、20においては上記右側のアルミニウム箔製枠体20の内巻の縁巻部14a、14bと、これに嵌められた上記左側のアルミニウム箔製枠体20の内巻の縁巻部22a、22bとの接触面積が小さく、図15に示した従来のレンジフード用カバーに比べて一対のアルミニウム箔製枠体をスムーズに相互スライドさせることができ、また、一体化した一対のアルミニウム箔製枠体を離間後に再度一体化する際に上記右側のアルミニウム箔製枠体10の内巻の縁巻部14a、14bに、上記左側のアルミニウム箔製枠体20の内巻の縁巻部22a、22bを容易に嵌合することができるため、再度一体化させ易い。
【0045】
また、本実施形態のレンジフード用カバーにおいても、第1の実施形態と同様に第1の係止用凸部18a、第2の係止用凸部18bからなるストッパーが複数設けられているので、図15(C)に示すようなストッパー80が設けられた従来のレンジフード用カバーに比べて一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の離間防止効果を向上できる点で好ましい。
また、特に、本実施形態のレンジフード用カバーは、一対のアルミニウム箔製枠体20、20の縦方向の大きさが第1の実施形態で用いた一対のアルミニウム箔製枠体10、10の縦方向の大きさの半分以下の大きさであるので、小型であり、従って持ち運びに便利であり、保管時に場所をとらないといった利点がある。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のレンジフード用カバーによれば、上記他方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部に、上記一方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された外巻又は内巻の縁巻部を嵌めるだけで容易に一体化できるので、連結用クリップが不要で、連結用クリップを使用する従来のレンジフード用カバーに比べて低コストとすることができる。
また、上記一方のアルミニウム箔製枠体と他方のアルミニウム箔製枠体とは上記のように上記他方のアルミニウム箔製枠体に形成された内巻の縁巻部に、上記一方のアルミニウム箔製枠体に形成された外巻又は内巻の縁巻部を嵌めるだけで容易に一体化できるので、従来のレンジフード用カバーのように舌片を折り曲げるような作業もなく、一対のアルミニウム箔製枠体を一体化するために手間がかからない。
また、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体においては上記他方のアルミニウム箔製枠体の内巻の縁巻部と、これに嵌められた上記一方のアルミニウム箔製枠体の外巻又は内巻の縁巻部との接触面積が小さく、図15に示したような従来のレンジフード用カバーに比べて一対のアルミニウム箔製枠体をスムーズに相互スライドさせることができ、また、一体化した一対のアルミニウム箔製枠体を離間後に再度一体化する際に上記他方のアルミニウム箔製枠体の内巻の縁巻部に、上記一方のアルミニウム箔製枠体の外巻又は内巻の縁巻部を容易に嵌合することができるため、再度一体化させ易い。
【0047】
また、本発明のレンジフード用カバーにおいて、上記のような構成のツマミ部収容部が設けられたものにあっては、このレンジフード用カバーをレンジフードのフード内の排気口に配設されたフィルタ本体に取り付けたときにこのフィルタ本体に設けられたツマミ部が上記ツマミ部収容部で覆われるので、上記フィルタ本体のツマミ部に油煙等が付着して汚れるのを防止でき、上記フィルタ本体を清掃等の理由で排気口から取り外す際に手が汚れるのを防止できる。
また、本発明のレンジフード用カバーにおいて、上記のような構成のストッパーが複数設けられたものにあっては、図15(C)に示すようなストッパーが設けられた従来のレンジフード用カバーに比べて一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の離間防止効果を向上できる点で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のレンジフード用カバーの第1の実施形態を示す図で、一対のアルミニウム箔製枠体の分離状態(一体化する前)を示す平面図。
【図2】 一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を最大幅の90cm幅まで相互にスライドさせた状態を示す平面図。
【図3】 一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を60cm幅まで相互にスライドさせた状態を示す平面図。
【図4】 図3のIV−IV線断面図。
【図5】 ストッパーの例を示す説明図で、図2のV−V線断面図。
【図6】 ストッパーのその他の例を示す説明図。
【図7】 ツマミ部収容部に設けられたストッパーの説明図で、図2のVII−VII線断面図。
【図8】 本発明のレンジフード用カバーの第2の実施形態の説明図で、図8(A)は一対のアルミニウム箔製枠体の分離状態(一体化する前)を示す平面図であり、図8(B)はツマミ部収容部側から見た側面図。
【図9】 図8のレンジフード用カバーに設けられたツマミ部収容部の説明図であり、図9(A)は図8の第1の凸条の断面図、図9(B)は第2の凸条の断面図。
【図10】 本発明のレンジフード用カバーの第3の実施形態の説明図で、図10(A)は一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を示す平面図、図10(B)は図10(A)のXII−XII線断面図。
【図11】 本発明の実施形態のレンジフード用カバーをフィルタ本体に取り付ける方法の説明図。
【図12】 従来のレンジフード用カバーの例を示す図で、(A)は一対の枠体を一体化(連結)させた状態のレンジフード用カバーを示す平面図、(B)は連結用クリップとこれに嵌められた各枠体の内巻縁巻部を示す断面図。
【図13】 従来のレンジフード用カバーのその他の例を示す図で、(A)は一対の枠体を一体化(連結)した状態を示す平面図、(B)は連結用クリップで一対の枠体を連結する方法を示す斜視図。
【図14】 従来のレンジフード用カバーのさらにその他の例を示す図で、一対の枠体の分離状態を示す平面図。
【図15】 従来のレンジフード用カバーのさらにその他の例を示す図で、(A)は一対の枠体を一体化(連結)した状態を示す平面図、(B)は図15(A)のX−X線断面図、(C)は図15(A)のY−Y線断面図。
【符号の説明】
10,20・・・アルミニウム箔製枠体、12a・・・外巻の縁巻部(上部の外巻の縁巻部)、12b・・・外巻の縁巻部(下部の外巻の縁巻部)、13a・・・開口部、14a・・・内巻の縁巻部(上部の内巻の縁巻部)、14b・・・内巻の縁巻部(下部の内巻の縁巻部)、15・・・フィルタ部材、16・・・外巻の縁巻部、18,28・・・ストッパー、18a・・・第1の係止用凸部、18b・・・第2の係止用凸部、18c・・・開口部、22a・・・内巻の縁巻部(上部の内巻の縁巻部)、22b・・・内巻の縁巻部(下部の内巻の縁巻部)、28f・・・側面、30・・・ツマミ部収容部、30a・・・第1の凸条、30b・・・第2の凸条、30g,30h・・・段部、31・・・ツマミ部、32・・・磁石、40・・・レンジフード用カバー、50・・・レンジフード、50a・・・フード、50b・・・排気口、51・・・金属製フィルタ本体(剛性を有するフィルタ本体)、51c・・・表面、51d・・・ツマミ部。
Claims (3)
- レンジフードのフード内の排気口に着脱可能に配設されている剛性を有するフィルタ本体の表面を覆うためのレンジフード用カバーであって、
一対のアルミニウム箔製枠体と、各枠体の開口部をそれぞれ覆う不織布からなるフィルタ部材からなり、前記一対のアルミニウム箔製枠体のうち一方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に外巻又は内巻の縁巻部が形成され、他方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に前記一方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された外巻又は内巻の縁巻部を覆うことが可能な内巻の縁巻部が形成され、
前記他方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部に、前記一方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された外巻又は内巻の縁巻部が摺動自在に嵌められて一体化可能な構成とされ、さらに一体化した一対のアルミニウム箔製枠体を相互にスライドさせることが可能な構成とされ、
前記一対のアルミニウム箔製枠体には、レンジフードのフード内の排気口に着脱可能に配設されている剛性を有するフィルタ本体に取り付けた時に前記フィルタ本体の表面に設けられたツマミ部を覆うためのツマミ部収容部が設けられており、
前記ツマミ部収容部は、一方のアルミニウム箔製枠体の下部の外周縁より内側に設けられて該枠体の幅方向に延びる第1の凸条と、他方のアルミニウム箔製枠体の下部の外周縁より内側に設けられて該枠体の幅方向に延びる第2の凸条とからなり、前記他方のアルミニウム箔製枠体に形成された第2の凸条に、前記一方のアルミニウム箔製枠体に形成された第1の凸条を摺動自在に嵌め入れ可能な構成とされたことを特徴とするレンジフード用カバー。 - 前記他方のアルミニウム箔製枠体の上下の外周縁に形成された内巻の縁巻部の先端に外巻又は内巻の縁巻部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンジフード用カバー。
- 前記一対のアルミニウム箔製枠体には一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体の離間を防止するストッパーが複数設けられ、
各ストッパーは一方のアルミニウム箔製枠体の幅方向の端部のうち他方のアルミニウム箔製枠体と一体化したときに他方のアルミニウム箔製枠体側となる端部に設けられた第1の係止用凸部と、前記他方のアルミニウム箔製枠体の幅方向の端部のうち他方のアルミニウム箔製枠体と一体化したときに一方のアルミニウム箔製枠体側となる端部に設けられた第2の係止用凸部とからなり、前記第1の係止用凸部は一対のアルミニウム箔製枠体を一体化させたとき他方のアルミニウム箔製枠体側に突出しており、前記第2の係止用凸部は前記一方のアルミニウム箔製枠体側に突出しており、一体化後の一対のアルミニウム箔製枠体を最大幅まで相互にスライドさせたときに前記第1と第2の係止用凸部同士が突きあわされて一方のアルミニウム箔製枠体が他方のアルミニウム箔製枠体から抜けるのを防止可能な構成とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンジフード用カバー。
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