JPS6020367Y2 - キヤツプ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気かみそりの内部を覆う際に用いられるよ
うなキャップにミラーを取付ける構造の考案であり、ミ
ラーの扱いやすさと、デザイン上のポイントをもたらす
ものである。

従来この種のものにおいて、ミラーはキャップの内底に
貼付けられてあり、キャップが長ければキャップ内部が
暗くなり、ミラーの機能を果すことが出来ない。

又、ミラーが汚れた時に、きれいにするのに煩わしさが
あった。

万一ミラーが破損すれば、キャップを取替えなければな
らず、部品交替にコスストが高かった。

本考案は上記の欠点を全て除去するものでありキャップ
の前面にスライド可能にミラー枠を取付け、該ミラー枠
にミラーを固着したもので、キャップとミラー枠とにク
リップ感を出し、又、ミラー枠をキャップに対して表裏
どちらでも組込める様にしたものである。

本考案の要旨は、 ａ 下面が開口した箱状のキャップと、 ｂ 前記キャップに装着されるミラー枠と、Ｃ前記ミラ
ー枠に取着されるミラーとを有し、ｄ 前記キャップに
は、その一側面に下方が開口しその中に下方より前記ミ
ラー枠が挿入されるミラー枠開口部と、前記ミラー枠開
口部の両側壁下方に弾性変形可能に形成され ｅ 前記記ミラー粋には、前面に形成されたミラー取付
部と、両側面に断面略字状に形成され前記ミラー枠開口
部の両側部にミラー枠がスライド挿入されるスライド用
溝と、前記スライド用溝の下部で且つミラー枠が前記ミ
ラー枠開口部内にスライド収納された位置で前記ミラー
枠係合部と係合してミラー枠が保持されるクリック用係
合部と、スライド用溝の上部で且つミラー枠が前記記ミ
ラー枠開口部内を下方へスライドして前記記キャップの
下面から構成される装置で前記ミラー枠係合部と係合し
てミラー枠の抜は止めがなされる抜は止め用保合部とが
設けられ、 ｆ 前記抜は止め用係合部は前記クリック用係合部より
大きい形状に形成されている ｇ ことを特徴とするキャップ構造 である。

以下実施例に基づき本考案を詳細に説明する。

本実施例は、電気かみそり用のキャップ、つまり刃部を
覆うため刃部枠や本体ケースに挿入、係合されるものを
示し、第１図はセットの状態、第２図はミラーの使用状
態の図であり、又第３図にキャップの正面図、第４図に
ミラー枠の一部切欠き正面図、第５図、第６図、第７図
にキャップにミラー枠が取付けられた断面図を示し、第
６図は第５図のＢ−Ｂ断面図、第７図は上方から見た主
要な断面図であり、第８図にミラーを外側に取付けた状
態を図示した。

まず構成より述べる。

第３図のように合成樹脂のキャップ１は下方が開口され
た箱状であり、その孔部１ａに電気かみそりの刃部が挿
入させるものであり、キャップ１の前面には、下方に開
口のミラー枠開口部２が明けられ、該ミラー枠開口部２
の両側壁３，３′の下方にミラー枠係合凸部４．４′が
配設される。

該ミラー枠係合凸部４゜４′の近傍に長穴５，５′を設
けて、ミラー枠係合凸部４，４′に弾性力をもたせであ
る（本考案では、ミラー枠係合部をミラー枠係合凸部４
，４′から成る凸形状で構成した。

）ミラー枠６の裏面には凹面７（第５図、第７図参照）
が配設され該凹面７に表面を鏡面としたステンレス鋼板
のミラー８が接着などにより固着される。

該ミラー枠６（合成樹脂製）の両側面には、断面略コ字
状のスライド用溝が設けられ、スライド用溝９の底部に
おける上部にミラー枠抜は止め用係合部１０を凹部で設
けると共に下部にキャップクリック用係合部１１を凹部
で備えである（第４図、第６図参照）。

該各々凹部１０，１１の関係は、キャップクリック用係
合部１１よりミラー枠抜は止め用係合部１０を大きくし
て、キャップ１より、ミラー枠６を外れに＜＜シである
。

又、スライド用溝９の上端部には、コーナーにＲ１２が
設けられ、キャップ１にミラー枠６を入れ易くしている
。

次にミラー枠６の操作について述べる。

ミラー枠６をキャップ１に入れるには、ミラー８がキャ
ップ１の内側になる様な状態で、スライド用溝９とキャ
ップの両側壁３，３′を合わせ、ミラー枠６を前記ミラ
ー枠開口部２の下方より挿入する。

その際、スライド用溝９に設けたＲ１２でスムーズにセ
ットされる。

挿入されたミラー枠６は、キャップ１の弾性力を有する
ミラー枠係合凸部４，４′とミラー枠６のミラー枠抜は
止め用係合部０とが係合して位置決めされる。

それが第２図の様な状態であり、この位置で、キャップ
に取付けられた状態としての機能を果す。

更に、ミラー枠６を上方に挿入ｆもと、キャップ１の両
側壁３，３′をスライドしながら、ミラー枠係合凸部４
，４′とキャップクリック用係合部１１とが係合され、
同時にミラー枠開口部２の土壁にミラー枠６の土壁が度
当りになり確実に収納セットされる。

この状態が第１図及び第５図、第６図であり、キャップ
１にミラー枠６がセットされたものである。

キャップ１からミラー枠６を取外す時は、ミラー枠６を
下方に引き出せばよい。

この時、ミラー枠係合凸部４，４′と係合するミラー枠
抜は止め用保合部１０の方をキャップクリック用係合部
１１より大きく形成しておくから、ミラー枠抜は止め用
保合部１０からの抜き力が強くなり、ミラ大枠６をキャ
ップ１より外す際には、まずキャップクリック用保合部
１１の係合を解除する力が必要になり、該力でミラー枠
６をスライドするときキャップ抜は止め用係合部１０の
位置で確実にセットされ（第２図）、さらに大きい引き
抜き力でキャップ１からミラー枠６を外すことが出来る
。

この状態のミラー枠６でも鏡として使用可能である。

第８図には、他の実施例を示すものであり、ミラー枠６
を取付ける時に、ミラー８がキャップ１の外面にくる様
にセットしたものである。

又、ミラー枠６のスライド用溝９にキャップ１のミラー
枠係合凸部４，４′と係合する凹部を多数設ければ、ミ
ラー枠６は、キャップ１の位置にセット出来、キャップ
１からミラー枠６の突出量を自由に選択することが出来
る。

以上、本考案の効果として、ミラーがミラー枠についで
いる為、デザイン上のポイントとなり、ミラーが付いた
ことでデザイン的制約がなく、逆に広範囲で形状をデザ
イン出来る。

ミラー枠はスライド式にキャップの正面に設けであるこ
とにより、キャップからミラー枠を引き出せば、キャッ
プとミラー枠とに開口部が出来、該開口部より光が入り
、ミラーは鏡としての機能を充分に果し、従来になく明
るく見易くなる。

又、このスライドの位置が自由の為、見える範囲を調整
出来るばかりか、ミラー枠抜は止め用係合部により、ミ
ラー枠がセットされ、強い力でキャップから、ミラーを
外すことが出来、ミラー単体としても使用出来る。

又、ミラー枠のミラーを外面に組込めば、キャップの形
状のままで鏡として使用出来る。

キャップにミラー枠係合部を配設したことで、ミラー枠
や、キャップ共に形状を簡単にすることが出来る。

本実施例では、ミラーは、ステンレス鋼など金属を用い
、その表面をラップしたが、従来のガラス鏡でもよい。

この時、仮にガラス鏡が破損した時は、ミラー枠を交替
すればよく、従来の様にキャップか取替る必要がないこ
とにより部品取替コストが安価である。

・又、ミラー枠を取外して掃除すれば、容易にミラーを
きれいにすることが出来る。

以上の様に、本考案により、より優れたミラー付きキャ
ップを提供することができたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、キャップにミラー枠がセットされた状態の斜
視図であり、そのＡ−Ａ断面図を第５図に、その正面断
面図（ミラー枠を断面図示）を第３図に示す。 第２図はミラー枠がミラー枠抜は止め用係合部によって
キャップに係合さた状態の斜視図である。 第３図は、キャップの正面図、第４図は、ミラー枠を一
部断面した正面図を示す。 第７図は、第５図におけるＢ−Ｂ断面であり、第１図の
底面図を示す。 第８図は、他の実施例を示すものであり、ミラー枠に取
付けられたミラーをキャップの外面に取付けたものを示
す第５図に相当する図である。 １・・・・・・キャップ、２・・・・・・ミラー枠開口
部、３゜３′・・・・・・ミラー枠開口部の両側壁、４
，４′・・・・・・ミラー枠係合凸部、６・・・・・・
ミラー枠、７・・・・・・ミラー枠の凹面、８・・・・
・・ミラー、９・・・・・・スライド用溝（ミラー枠に
配設）、１０・・・・・・ミラー枠抜は止め用保合部、
１１・・・・・・キャップクリック用係合部、１２・・
・・・・コーナーのＲ（スライド用溝に配設）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ａ 下面が開口した箱状のキャップと、 ｂ 前面キャンプに装着されるミラー枠と、Ｃ前ミラー
   枠に取着されるミラーとを有腰ｄ 前記キャップには、
   その一側面に下方が開口しその中に下方より前記ミラー
   枠が挿入されるミラー枠開口部と、前記ミラー枠開口部
   の両側壁下方に弾性変形可能に形成されたミラー枠係合
   部とが形成され、 ｅ 前記ミラー枠には、前面に形成されたミラー取付部
   と、両側面に断面３字状に形成され前記ミラー枠開口部
   の両側部にミラー枠がスライド挿入されるスライド用溝
   と、前記スライド用溝の下部で且つミラー枠が前記ミラ
   ー枠開口部にスライド収納された位置で前記ミラー枠係
   合部と係合してミラー枠が保持されるクリック用係合部
   と、スライド用溝の上部で且つミラー枠が前記ミラー枠
   開口部内を下方へスライドして前記キャップの下面から
   構成される装置で前記ミラー枠係合部と係合してミラー
   枠の抜は止めがなされる抜は止め用保合部とが設けられ
   、ｆ 前記抜は止め用係合部は前記クリック用保合部よ
   り大きい形状に形成されている。 ｇ ことを特徴とするキャップ構造。