JPH0641817U - 台所用のアルミニウムシート材の連結用クリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣接するアルミニウムシートを連結する連結
用クリップの装着を容易にするとともに、両アルミニウ
ムシートのスライド時に外れにくくする。 【構成】 連結用クリップ３は、ステンレススティール
等の薄い金属板を中央で折り、両片を折返してフィルタ
ー板２の縁巻部２ｂの外径と略同様の内径になるように
断面略Ｅ字状に湾曲させ、縁巻部２ｂの約５分の４を抱
持する保持部３ｄ，３ｅに形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、アルミニウムシートを複数枚重ね合わせて形成されたレンジフード 用のフィルターやガスレンジ用のフェンス等の台所用のアルミニウムシート材の 連結用クリップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

レンジフード用のフィルターやガスレンジ用のフェンス等は、レンジフードの 吸気口やガスレンジの大きさが様々あるので、アルミニウムシートを複数枚重ね 合わせ、線材を折曲げて形成した連結用クリップで隣接するアルミニウムシート をスライド可能に保持し、各アルミニウムシートをスライドしてレンジフードの 吸気口やガスレンジの大きさに合わせるものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、線材を折曲げて形成した連結用クリップでは、装着の際には保持部を 広げてアルミニウムシートを挿入するので作業が面倒で、また、保持部がパイプ 状に形成されたアルミニウムシートの縁巻部を跨いで平面部を保持するので、ス ライドさせる際に重ね合わされた縁巻部が段ずれを起こして外れることがある。

【０００４】 そこで本考案は、装着が容易で、かつ、アルミニウムシートをスライドさせる 際に外れにくい連結用クリップを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、隣接するアルミニウムシートをスライド可 能に保持する台所用のアルミニウムシート材の連結用クリップにおいて、薄い金 属板を断面略Ｅ字状に折曲し、前記各アルミニウムシートの縁巻部をそれぞれ抱 持する保持部を連設したことを特徴としている。

【０００６】

【作 用】

上記構成によれば、断面Ｅ字状に連設された保持部を隣接するアルミニウムシ ートの縁巻部に装着することにより、両アルミニウムシートを連結でき、また、 保持部が縁巻部を抱持するので、両アルミニウムシートのスライド時に外れにく い。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１乃至図５は本考案の第１実施例を示すもので、レンジフード用フィルター １は、２枚のフィルター板２，２の両側を連結用クリップ３，３にてスライド可 能に連結している。

【０００９】 フィルター板２は、アルミニウムシート製の枠部２ａの内側に不織布等のフィ ルター部材４を貼着して形成されたもので、枠部２ａの外周には、パイプ状に形 成された縁巻部２ｂが設けられるとともに、補強用のリブ２ｃが全面に適宜設け られている。

【００１０】 また、枠部２ａの一方の端部には、折曲げ片２ｄが連設され、該折曲げ片２ｄ に磁石５が固着されている。

【００１１】 連結用クリップ３は、ステンレススティール等の薄い金属板を中央部３ａで折 り、両片を折返して前記縁巻部２ｂの外径と略同様の内径になるように断面略Ｅ 字状に湾曲させ、先端３ｂ，３ｃを縁巻部２ｂの外径よりも狭く形成して、湾曲 した部分を重ね合わされた縁巻部２ｂ，２ｂを抱持する保持部３ｄ，３ｅに形成 している。

【００１２】 この保持部３ｄ，３ｅは、薄い金属板を湾曲させているので弾性を有し、開口 部が縁巻部２ｂの外径よりも狭く形成されているので、重ね合わせたフィルター 板２，２のそれぞれの縁巻部２ｂ，２ｂに押し嵌めすると、開口部が一旦開いて から縁巻部２ｂ，２ｂを抱持する。

【００１３】 したがって、連結用クリップ３の装着が容易で、また、保持部３ｄ，３ｅが縁 巻部２ｂ，２ｂを抱持するので、フィルター板２，２のスライド時に縁巻部２ｂ ，２ｂの段ずれがおきないから外れにくい。

【００１４】 尚、本実施例では、一方の保持部３ｄは、縁巻部２ｂの外径よりもやや大径に 湾曲して、縁巻部２ｂの約４分の３を抱持するように形成し、他方の保持部３ｅ は、その湾曲度を強くするとともに、縁巻部２ｂの約５分の４を抱持するように 形成したので、一方の保持部３ｄは縁巻部２ｂをスライド可能に保持し、他方の 保持部３ｅが縁巻部２ｂに弾発係止する。

【００１５】 これにより、連結用クリップ３が図３において下側のフィルター板２に固定さ れ、上側のフィルター板２がスライドが容易となる。

【００１６】 図６は本考案の第２実施例を示すもので、連結用クリップ１０は、薄い金属板 を中央部１０ａで折り、両片を折返して前記縁巻部２ｂの外径と略同様の内径に なるように断面略Ｅ字状に湾曲させて保持部１０ｂ，１０ｃを形成し、保持部１ ０ｂ，１０ｃの先端側に抜止め用の凸条１０ｄを設けている。

【００１７】 また、図７は本考案の第３実施例を示すもので、連結用クリップ２０は、薄い 金属板を中央部２０ａで折り、両片の中央部を切り欠いて折返して湾曲し、湾曲 部２０ｂ，２０ｃと、両端の平面部２０ｄ，２０ｅとを縁巻部２ｂ，２ｂを抱持 する保持部に形成したものである。

【００１８】 さらに、図８は本考案の第４実施例を示すもので、連結用クリップ３０は、薄 い金属板を中央部３０ａで折り、両片の中央部を切り欠いて両端側を折返して湾 曲し、湾曲部３０ｂ，３０ｃと、中央の平面部３０ｄとを縁巻部２ｂ，２ｂを抱 持する保持部に形成したものである。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の連結用クリップは、薄い金属板を断面略Ｅ字状に 折曲し、各アルミニウムシートの縁巻部をそれぞれ抱持する保持部を連設したの で、両アルミニウムシートを連結する際の装着が容易になるとともに、保持部が 縁巻部をそれぞれ抱持するので、両アルミニウムシートのスライド時に外れにく い。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の第１実施例の連結用クリップを示す
斜視図である。

【図２】 レンジ用フィルターの連結状態を示す一部拡
大斜視図である。

【図３】 レンジ用フィルターの連結状態を示す一部拡
大断面図である。

【図４】 レンジ用フィルターを引き伸ばした状態の平
面図である。

【図５】 レンジ用フィルターを縮小した状態の平面図
である。

【図６】 本考案の第２実施例の連結用クリップを示す
斜視図である。

【図７】 本考案の第３実施例の連結用クリップを示す
斜視図である。

【図８】 本考案の第４実施例の連結用クリップを示す
斜視図である。

【符号の説明】

１…レンジフード用フィルター、２…フィルター板、２
ｂ…縁巻部、３，１０，２０，３０…連結用クリップ、
３ｄ，３ｅ，１０ｂ，１０ｃ…保持部，２０ｂ，２０
ｃ，３０ｂ，３０ｃ…湾曲部、２０ｄ，２０ｅ，３０ｄ
…平面部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 隣接するアルミニウムシートをスライド
   可能に保持する台所用のアルミニウムシート材の連結用
   クリップにおいて、薄い金属板を断面略Ｅ字状に折曲
   し、前記各アルミニウムシートの縁巻部をそれぞれ抱持
   する保持部を連設したことを特徴とする台所用のアルミ
   ニウムシート材の連結用クリップ。