JP3000195U - ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクの取り出しが容易なケースを提供す
る。 【構成】 上縁に開放口１１を有するケースＡにおい
て、開放口からケース内に下縁に連結部２１を有する二
枚一組のシートＢを挿入し、このシートの片方の中途に
中折れ用の折れ線を設け、ケースの片面に貫窓１２を設
け、貫窓内で指をすべらせて、ケース内のシートを押し
出す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えばディスクを収納するケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のディスクケースは、実公平４−９３５１号公報に示すように、不織布製 の内袋と、この内袋を被う軟質な合成樹脂シート製の内袋とで構成され、上記の 内袋にディスクを収納する。

【０００３】 また、図６に示すように、厚紙などを用いて上面に開放口１を有するケース２ を形成し、開放口１からケース２にディスク３を挿入する。

【０００４】 なお、ディスク３は、軟質なフィルムや不織布を用いて形成した保護袋４に収 納しておく。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前者のディスクケースによると、ディスクの取出しに際し、外袋の両上縁をつ かんで互に相反する方向に引っ張りながら内袋の開口を開き、そして内袋の開い た開口に指先を挿入しながらディスクをつかんで引き出すので、指紋などにより ディスクの記録面が汚れる。 このため、音が飛び或は映像が乱れる。

【０００６】 また、後者のディスクケースによると、記録面が汚れないように保護袋からデ ィスクを取出し、使用後保護袋内にディスクを戻すので、著しく手数がかかると 共に、ケースにディスクの収納保護袋を挿入するため尚一層出し入れに手数がか かる。

【０００７】 そこで、この考案の課題は、スムーズにディスクを出し入れすることができる ケースを提供する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、上縁に開放口を有するケースにお いて、上記の開放口から上記のケース内に下縁に連結部を有する二枚一組のシー トを挿入すると共に、この片方のシートの途中に中折れ用の折れ線を設け、また 上記ケースの片面に一端が上記開放口の方向に、他端が上記開放口の反対方向に 向く指先すべり移動用の貫窓を設けた構成を採用する。

【０００９】

【作用】

上記のように構成すると、二枚のシート間にディスクを収納して、開放口かケ ース内にシートを挿入して、ケースにディスクを収納する。

【００１０】 ケース内のディスクを取り出す場合、貫窓の開放口の反対側端部に親指を押し 当てながら、貫窓内のシートに親指の指尖球を押し付ける。

【００１１】 そして、上記の押し付け状態を維持しながら、開放口の方向に親指をすべらせ て、ケース内からシートを押し出す。

【００１２】 上記押し出したシートの片方は、折れ線により折り曲がる。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１４】 図１及び図２に示すＡは上縁に開放口１１を有するケースである。

【００１５】 上記のケースＡは、例えば図１に示すように、厚紙や硬質或は半硬質の合成樹 脂シートを用いて形成する以外に、図２に示すように、軟質な合成樹脂シート製 （重ね合わせた二枚のシートの下縁及び両側縁を熱シールし、或は二つ折シート の両側縁を熱シールすることもある）のものがある。

【００１６】 図３に示すＢは下縁に連結部２１を有する二枚一組のシートで、このシートＢ は、連結部２１が先行するようにして開放口１１からケースＡ内に挿入する。

【００１７】 上記の連結部２１は、図示の場合、一枚のシートを二つ折りに屈曲して、屈曲 部分を連結部２１としたが、二枚のシートを重ね合わすと共に、重なり合ったシ ートの下縁を熱シールなどにより接着して、接着部分を連結部とする（図示省略 ）こともある。

【００１８】 なお、シートＢは、例えば合成樹脂シートや厚紙を用いて形成し、シートＢ間 に収納するディスクａの記録面を傷付けないように、シートＢの内面少なくとも ディスクの記録面に重なる部分のみに不織布や和紙、布などの保護部材を全面又 は部分的に接着剤を介し張り付けたり、或は不織布や和紙などの保護シートのみ を用いて形成することもある。

【００１９】 また、上記シートＢの少なくとも片方の中途には、中折れ用の折れ線２３が設 けてある。

【００２０】 上記の折れ線２３は、図示の場合、シートＢの上下縁間の中央に上下二条設け たが、一条でもよい。

【００２１】 さらに、ケースＡの少なくとも片面には、一端が開放口１１側に、他端が開放 口１１の反対方向に位置する指先すべり移動用の貫窓１２が設けてある。

【００２２】 上記のように構成すると、貫窓１２の開放口１１の反対側端部に親指の指尖球 を位置させると共に、シートＢの貫窓内で露出している表面に指尖球を押し当て る。

【００２３】 そして、上記の押し当て状態を維持しつつ開放口１１の方向に親指をすべらせ て、図５に示すように、ケースＡからシートＢを押し出す。

【００２４】 すると、折れ線２３によりシートＢが屈曲し、ディスクａの周縁とセンター孔 とに指を引っかけてディスクａを取り出す。

【００２５】

【効果】

この考案に係るケースは、以上のように構成してあるので、貫窓内で親指をす べらせながらケース内のシートを押し出し、押し出したシートの片面は、折れ線 により中途から折れ曲がる。 このため、記録面の露出したディスクのセンター孔と周縁とに指を係止して、 スムーズにディスクを取り出すことができると共に、取り出し時に記録面を汚す ことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るケースの斜視図

【図２】他のケースの斜視図

【図３】シートの斜視図

【図４】使用状態を示す縦断側面図

【図５】シートを押し出した縦断側面図

【図６】従来品の斜視図

【符号の説明】

Ａ ケース ａ ディスク Ｂ シート １１ 開放口 １２ 貫窓 ２１ 連結部 ２３ 折れ線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上縁に開放口を有するケースにおいて、
   上記の開放口から上記のケース内に下縁に連結部を有す
   る二枚一組のシートを挿入すると共に、この片方のシー
   トの途中に中折れ用の折れ線を設け、また上記ケースの
   片面に一端が上記開放口の方向に、他端が上記開放口の
   反対方向に向く指先すべり移動用の貫窓を設けたことを
   特徴とするケース。