JPH0518308Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、デイスク用のケースに関するもの
である。

〔従来の技術〕

従来のデイスクケースは、実開昭64−47686号
公報に示すように不織布などの保護シートを用い
て形成した内袋と、軟質な合成樹脂シートなどを
用いて形成する共に、上記内袋を被う外袋とで構
成され、内袋にデイスクを、上記内袋と外袋との
重なり面片方に歌詞カードを収納するようになつ
ている。

なお、外袋に内袋の片面を接着して上記外袋か
ら内袋が引き抜かれるのを防止するようになつて
いる。

〔考案が解決しようとする課題〕

内袋に収納してあるデイスクを取出すには、ま
ず内袋の開口を開くと共に、開放状態を維持しつ
つ、上記開口に指先を挿入してデイスクをつか
み、然るのちデイスクを抜き取る。

このような手順によると、デイスクを取出すと
き、外袋と内袋との両開口縁を同時につかんで互
に相反する方向に引つ張つて大きく開き、そして
挿入した指先の片方をデイスクのセンター孔に引
つかけて上記デイスクを引き出すと共に、デイス
クの周縁にもう片方の指先を係止させてつかみ出
すので、著しく手数がかかる問題があつた。

また、センター孔に指を係止する場合、内袋の
中央部分迄指を挿入するので、スムーズにセンタ
ー孔に指を係止することができず、指先のすべり
などにともない信号読取面に指紋がついたり、傷
を付ける問題があつた。

そこで、この考案は、スムーズにデイスクを取
出すことができるようにしたデイスクケースを提
供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、この考案は不織
布などを用いて形成した内袋と、この内袋を被う
よう軟質な合成樹脂シートなどを用いて形成した
外袋とから成るデイスクケースにおいて、外袋と
内袋との収納デイスクのセンター孔と一致する部
分から上記外袋と内袋との両開口近く迄指先のす
べり移動用の開閉蓋片付貫窓を設けて構成したも
のである。

〔作用〕

内袋にデイスクを収納する。

上記収納されたデイスクを取出すには、まず蓋
片を引つ張つて貫窓を開放させ、次いでデイスク
の上記開放貫窓内に露出したセンター孔に指先を
嵌入係合させ、上記の係合状態を維持しつつ内袋
及び外袋の開口の方向に上記指先をすべらせて、
上記内袋及び外袋の開口からデイスクの周縁一部
を突出させる。

そして、デイスクの上記突出した周縁を親指と
人指し指或は親指と中指とでつかんで引き出す。

なお、内袋にデイスクを収納した際、蓋片によ
り貫窓を閉鎖しておく。

〔実施例〕

以下、この考案に係る実施例を添付図面に基づ
いて説明する。

図において、１は一辺縁にデイスクＡを出し入
れする開口２を有するケースである。

上記のケース１は、一辺縁に開口２を有するデ
イスク保護用の不織布などの内袋３と、この内袋
３の開口２に一辺縁の開口２を合致させて上記内
袋３を被う軟質合成樹脂シートなどを用いて形成
した外袋４とで構成してある。

なお、内袋３及び外袋４は、第１図及び第２図
に示すように別々に製袋して、外袋４に内袋３を
組み入れる（内袋３の少なくとも片方のシートを
外袋４のシートに高周波接着方法などにより接着
５しておくと、デイスクの取出し時外袋４から内
袋３が抜け出すのを防止する）形式や、第３図に
示すように製袋された外袋４の両側シート内側に
重なるよう内袋３を形成する二枚のシートを挿入
すると共に、外袋４と内袋３とのシート重なり面
を接着５して移動や抜けないようにした形式や、
第４図に示すように内袋３用の二枚のシート、外
袋４用の二枚のシートを重ね合わせて、開口２を
形成する以外の辺縁（三辺縁）を接着５する形式
以外に、外袋４に下縁に折り目を有する内袋３用
二つ折りの不織布を挿入（図示省略）したものな
どがある。

また、内袋３と外袋４には、収納したデイスク
Ａのセンター孔ａと一致する部分から開口２の近
く迄指先すべり移動用の貫窓６が設けられてい
る。

７は上記貫窓６を閉鎖する開閉自在の蓋片であ
る。

上記の蓋片７は、第１図、第２図、第３図、第
４図に示すように外袋４と内袋３にシートにＵ字
状のスリツト８を入れて、このスリツト８の内側
に設けると共に、蓋片７の周縁全長を接着９して
不織布と合成樹脂シートを一体化したが、第５図
に示すように別の蓋片７の片端を接着１０して取
付けてもよい。

図中１１は外袋４の片側シートに連成した蓋
体、１２は第１図矢符方向のプユシユにともない
開放方向に蓋片７を浮き上がらせる突片、１３は
蓋体１１の掛止片である。

上記のように構成すると、内袋３にデイスクＡ
を収納して信号読取面を保護する。

なお、デイスクＡの収納時に蓋片７により貫窓
６を閉鎖してデイスクＡの信号読取面に塵が付着
するのを防止する。

デイスクＡを取出すには、まず蓋片７を引つ張
つて貫窓６を開放させ、次いでデイスクＡの上記
開放貫窓６内に露出したセンター孔ａに指先を嵌
入係合する。

しかして、上記の係合状態を維持しつつ内袋３
及び外袋４の開口２の方向に上記指先をすべらせ
て、上記内袋３及び外袋４の開口２からデイスク
の周縁一部を突出させる。

そして、デイスクＡの上記突出した周縁を親指
と人差し指或は親指と中指とでつかんで引き出
す。

〔効果〕

以上のように、この考案に係るケースによれ
ば、デイスクの貫窓内に位置するセンター孔に指
先を係合し、そして係合状態を維持しつつ開口の
方向に指先をすべらせて上記開口からデイスクの
周縁一部を突出させるので、信号読取面に指紋が
ついたり、或は傷を付けることなく極めて容易に
デイスクを取出すことができる。

また、内袋にデイスクを収納した際、蓋片によ
り貫窓を閉鎖しているので、塵の侵入をなくする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るケースの斜視図、第２
図は同上の縦断側面図、第３図は同横断平面図、
第４図は内袋と外袋との他の実施例を示す横断平
面図、第５図は蓋片の他の実施例を示す正面図、
第６図は同横断平面図である。 Ａ……デイスク、ａ……センター孔、１……ケ
ース、２……開口、３……内袋、４……外袋、５
……接着、６……貫窓、７……蓋片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 不織布などを用いて形成した内袋と、この内袋
   を被うよう軟質な合成樹脂シートなどを用いて形
   成した外袋とから成るデイスクケースにおいて、
   外袋と内袋との収納デイスクのセンター孔と一致
   する部分から上記外袋と内袋との両開口近く迄指
   先のすべり移動用の開閉蓋片付貫窓を設けたこと
   を特徴とするケース。