JPH049351Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、デイスクケースに関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来のデイスクケースは、軟質な合成樹脂シー
トを用いて形成した扁平な外袋と、この外袋に組
み込んだ不織布の扁平な保護内袋とで構成されて
おり、内袋にデイスクを収納し、内袋と外袋の間
に歌詞カードを収納する。

〔考案が解決しようとする課題〕

このデイスクケースにおいて、従来では、実公
昭31−7060号公報のごとく、内袋はその底部での
み外袋に接着されていた。

このため、デイスクを内袋に収納する際、内袋
と外袋の両上縁を同時につかんで開放しなければ
ならない。この煩わしさは、内袋の上縁を外袋に
接着すれば解消できるが、接着によつて内袋外面
と外袋内面間が閉ざされて、両者間に、歌詞カー
ドを収納できなくなる問題がある。

そこで、この考案は外袋と内袋との間に歌詞カ
ードを挿入することができ、かつ内袋の上縁開口
を開き易くすることを課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を達成するために、この考案は、内
外袋からなる前述のデイスクケースにおいて、内
袋の一方の片面上部を外袋内面に接着するととも
に、内袋の他方の片面と外袋内面は接着せず、そ
の間を紙片収納部とした構成を採用したものであ
る。

〔作用〕

このように構成するこの考案は、内袋にデイス
クを、外袋と内袋との間の紙片収納部に歌詞カー
ドをそれぞれ収納する。

デイスク及び歌詞カードの取り出し時には、内
袋の片面上部と外袋との接着により、外袋から内
袋が引き抜かれるのが阻止される。

一方、内袋にデイスクを収納する際は、外袋の
開口を挾む両上縁をつかんで互に相反する方向に
引つ張ると、内袋の片面上部と外袋との接着によ
り上記内袋の開口が円滑に開く。

〔実施例〕

以下、この考案に係る実施例を添付図面に基づ
いて説明する。

図において、Ａは一辺縁にデイスクａを出し入
れする開口１を有するデイスクケースである。

このデイスクケースＡは、一辺縁に開口１を有
する不織布製のデイスク保護用の扁平な内袋３
と、内袋３の開口１に一辺縁の開口１を合致させ
て上記内袋３を被う軟質合成樹脂シート製の扁平
な外袋２とからなる。

上記内袋３の一方の片面上部は、外袋２内面に
接着され、内袋３の他方の片面と外袋２の内面は
接着せず、その間を紙片収納部５とした。

上記の接着は、図示の場合上部及び下部の両コ
ーナーを倒立Ｌ形及びＩ形の高周波接着４とした
が、外袋２の上縁を外方に引つ張ると、内袋３の
開口を開くようその他の方法で接着してもよい。

この構成の実施例は、開口１から内袋３にデイ
スクａが収納され、紙片収納部５には、歌詞カー
ドＢが収納される。

なお、上記歌詞カードＢの挿入は、接着させて
いない内袋３の他方片面の上縁と外袋２の他方片
面の上縁との間から行なう。

デイスクａを取出し後、再び収納するには、第
３図に示すように、外袋２の両上縁をつかんで、
互に相反する方向に引くと、内袋３の一方の片面
上部が外袋２に接着されているため、その上部が
外袋２とともに引かれて、内袋３は円滑に開く。

〔効果〕

この考案は、以上のように構成したので、デイ
スクの取り出し時に内袋が抜け出ることがなく、
外袋内での内袋の移動がないため、デイスクの挿
入をスムースに行なうことができる。

また、内袋の他方の片面と外袋内面は接着せ
ず、その間を紙片収納部としてあるので、外袋と
内袋との間に歌詞カードを収納することもでき
る。

さらに、外袋の両上縁をつかんで互に相反する
方向に引つ張ると、内袋の一方の片面の外袋内面
への接着により内袋の開口を開くので、内袋と外
袋の両上縁を同時につかむ煩わしい問題が解消さ
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るデイスクケースの一実
施例の正面図、第２図は同上のＸ−Ｘ線断面図、
第３図は同上の作用説明図である。 Ａ……デイスクケース、１……開口、２……外
袋、３……内袋、４……接着、５……紙片収納
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 不織布を用いて形成した扁平な内袋３と、この
   内袋３を被う軟質な合成樹脂シート製の扁平な外
   袋２とから成るデイスクケースにおいて、前記内
   袋３の一方の片面上部を外袋２内面に接着すると
   ともに、内袋３の他方の片面と外袋２内面は接着
   せず、その間を紙片収納部５としたことを特徴と
   するデイスクケース。