JP4206803B2 - 炭化珪素半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化珪素半導体装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に本発明者が検討した構造の炭化珪素半導体装置を示す。図8(a)は平面図であり、図8(b)、(c)はそれぞれA−A’線断面図、B−B’線断面図である。なお、図8(a)では、ソース領域4、トレンチ6の平面パターンを示しており、基板表面上のN-型チャネル層7、P+型第2ゲート層8を省略している。
【0003】
図8に示す構造のJ−FETは、本出願人が先に出願したJ−FETと同様の構造である(特願2001−260216参照)。これは、例えば次のようにして製造される。
【0004】
図8(c)に示すように、N+型基板1の上に、N-型ドリフト層2、P+型第1ゲート層3、N+型層4を順にエピタキシャル成長法により形成した半導体基板5を用意する。そして、N+型層4及びP+型第1ゲート層3を貫通して、N-型ドリフト層2に到達する深さのトレンチ6を形成する。トレンチ6の内壁上にN-型チャネル層7及びP+型第2ゲート層8をエピタキシャル成長法により順に形成することで図8に示すJ−FETが製造される。
【0005】
このJ−FETでは、N+型層4によってソース領域が構成されている。第1、第2ゲート層3、8は、図示しないが、それぞれ第1ゲート電極および第2ゲート電極と電気的に接続されている。また、N+型層4、N+型基板1はそれぞれソース電極、ドレイン電極と電気的に接続されている。
【0006】
このように構成されたJ−FETにおいては、N-型チャネル層7の不純物濃度を高く設定することで、このJ−FETをノーマリーオンで作動させることができ、また、低く設定することで、ノーマリーオフで作動させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
N+型基板1として、例えば、SiC(0001)面オフ基板を用い、トレンチ6の平面パターンを、図8(a)に示すように、開口形状が長方形であるトレンチ6をオフ方向に平行なストライプ状に配置したパターンとした場合、図8(b)に示すように、N-型チャネル層7及びP+型第2ゲート層8のうち、トレンチ6の上部コーナ部に(0001)ファセット面成長領域10が発生することが本発明者の調査によりわかった。
【0008】
ファセット面成長領域10は、トレンチ6の平面パターンにおいて、オフ方向に垂直な二辺6a、6bのうち、一方の辺(図8(a)中右側の辺)6a側に発生する。ファセット面とは結晶成長の際、オフ角に起因して選択的に現れる結晶面であり、この場合(0001)ジャスト面がファセット面である。なお、図8(b)中の面10aと平行な面がファセット面である。
【0009】
このファセット面では結晶成長が遅いため、トレンチ6の内壁上から半導体基板5の表面にかけてN-型チャネル層7を形成したとき、N-型チャネル層7がトレンチ6の形状に沿って形成されず、ファセット面が生じてしまう。すなわち、トレンチ6の上部コーナ部近傍ではトレンチ6の内壁及び半導体基板5表面に垂直な方向に結晶成長せず、ファセット面に垂直な方向に結晶成長が起きる。このようにファセット面方向に結晶成長が起きている領域がファセット面成長領域10である。
【0010】
N-型チャネル層7を形成したとき、ファセット面成長領域10では他の領域と比較して結晶欠陥が生じやすく、不純物濃度が高くなる。このため、N+型ソース領域4とP+型第2ゲート層8との間でリークが発生する。
【0011】
本発明は上記点に鑑みて、J−FETを備える炭化珪素半導体装置において、ソース領域と第2ゲート層との間でのリークを抑制することができる装置及びその製造方法を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、トレンチ(6)の平面パターンは長手方向がオフ基板(1)のオフ方向に平行なストライプであり、チャネル層(7)のうちトレンチ(6)の平面パターンでの長手方向における一端にファセット面成長領域(10)が存在しており、ソース領域(4)が前記ファセット面成長領域(10)と異なる領域に配置されていることを特徴としている。
【0013】
このようにソース領域が配置された領域にファセット面成長領域が存在しないようにすることで、ソース領域とゲート層との間でのリークを抑制することができる。
【0015】
また、請求項2に示すように、1つのトレンチ(6)の開口形状をオフ方向に平行な二辺を持ち、全ての内角が120°の六角形とすることもできる。
【0016】
トレンチの開口形状をこのような六角形形状とした場合、ファセット面はオフ方向にて対向して配置された角にのみ発生する。トレンチの開口形状が四角形のときでは、ファセット面はオフ方向に垂直な辺に発生することから、本発明によれば、トレンチの開口形状が四角形のときと比較して、ファセット面成長領域を少なくすることができる。このため、ソース領域を大きくでき、チャネルの有効面積を大きくすることができるので、オン抵抗の低減が可能となる。
【0017】
さらに、全ての内角をそれぞれ120°とすることで、トレンチ内壁を全て結晶学的に等価な結晶面とすることができる。これにより、トレンチの内壁上にエピタキシャル成長法により形成したチャネル層の面方位を一致できるため、チャネル層の膜厚及び不純物濃度を均一にすることができる。この結果、トレンチの内壁が異なる結晶面にて構成されている場合と比較して、デバイス特性を向上させることができる。
【0020】
請求項3に記載の発明では、チャネル層(7)及び第2ゲート層(8)のうち半導体基板(5)の表面上の部分及びソース領域(4)の半導体基板(5)の表面側における一部を除去するとともに、チャネル層(7)及び第2ゲート層(8)のうちトレンチ(6)の内壁上の部分を、ソース領域(4)の一部と同じ深さ(21)まで除去することで、チャネル層(7)のうち、トレンチ(6)の平面パターンでの長手方向における一端であって、トレンチ(6)の上部コーナ部に存在するファセット面成長領域(10)を完全に除去する工程を有することを特徴としている。
【0021】
このようにファセット面成長領域を完全に除去することから、チャネル層中には結晶欠陥が存在し、また、不純物濃度が大きな領域が存在しない。これにより、ゲート領域とソース層との間のリークを抑制することができる。
【0022】
なお、ファセット面成長領域を完全に除去する方法としては、請求項4に示すように研磨を行う方法や、請求項5に示すように反応性イオンエッチングを行う方法を用いることができる。
【0023】
請求項4に示す発明によれば、他の方法と比較して、デバイス完成時の表面凹凸を小さくすることができる。
【0024】
請求項5に示す発明によれば、基板面内での除去量を一定に保つことができるため、他の方法と比較して、特性ばらつきを抑制できる。また、反応性イオンエッチングでは、基板表面が汚染する恐れがなく、研磨の際に基板表面が受ける研磨ダメージも無いため、他の方法と比較して、電気特性の安定したデバイスを製造することができる。
【0025】
ファセット面成長領域を完全に除去する方法は、請求項6に示すように、ソース領域(4)をエピタキシャル成長法により形成する場合に特に有用である。これは、この場合、請求項1の発明のように、ソース領域をファセット面成長領域と重ならないように配置することができないからである。
【0034】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態におけるJ−FETを備える炭化珪素半導体装置を示す。図1(a)は平面図であり、図1(b)はA−A’線断面図である。なお、図8と同様の構成部には同一の符号を付している。
【0036】
本実施形態のJ−FETは、図8に示すJ−FETにおけるN+型ソース領域4の平面パターンを変更したものであり、その他の構造は図8に示すJ−FETと同様である。
【0037】
具体的には、図8に示すJ−FETと同様に、N+型基板1の上にN-型ドリフト層2、P+型層3、N+型ソース領域4が順に形成された半導体基板5にトレンチ6が形成されている。トレンチ6の内壁上から半導体基板5の表面上にかけて、N-型チャネル層7が形成されている。さらに、N-型チャネル層7の上であって、トレンチ6の内部を完全に埋め込むように、かつ、基板表面上にかけてP+型第2ゲート層8が形成されている。
【0038】
トレンチ6は、図8(a)と同様に、開口形状が長方形であり、長方形のうち、一組の対向する二辺6c、6dはオフ方向に平行であり、他の一組の対向する二辺6a、6bはオフ方向に垂直である。また、オフ方向に平行な一組の二辺6c、6dは他の一組の二辺6a、6bよりも長い。このような開口形状である複数のトレンチ6がストライプ状に配置されている。
【0039】
本実施形態では、N+型基板1として、例えばオフ角が8°であり、オフ方向が〈11−20〉結晶軸方向と平行である(0001)面オフ基板を用いている。このオフ基板はSi面SiC基板である。
【0040】
したがって、図1(a)において、長方形の辺のうち、オフ方向に垂直な二辺6a、6bにおけるトレンチ6の側壁は(11−20)面となっている。オフ方向は例えば〈1−100〉結晶軸方向に平行とすることもでき、この場合では、オフ方向に垂直な二辺6a、6bにおけるトレンチ6の側壁は(1−100)面となる。なお、本明細書では、結晶学的面方位を示す場合、本来ならば所望の数字の上にバー(−)を付すべきであるが、表現の制約上、所望の数字の前にバーを付している。
【0041】
また、本実施形態では、図1(a)に示すように、トレンチ6の平面パターンにおけるオフ方向に垂直な二辺6a、6bと重ならないように、オフ方向に垂直な二辺6a、6bよりも中心側にN+型ソース領域4を配置している。
【0042】
言い換えると、図8に示すJ−FETでは、N+型ソース領域4の領域内にトレンチ6が形成された平面レイアウトとなっていた。これに対して、本実施形態のJ−FETでは、図1(a)に示すように、N+型ソース領域4の領域からトレンチ6の両端6a、6bがオフ方向と平行な方向に突出した平面レイアウトとなっている。
【0043】
このようにN+型ソース領域4は、N-型チャネル層7に存在する(0001)ファセット面成長領域10と異なる領域に配置されている。
【0044】
次にこのような構造のJ−FETの製造方法を説明する。
【0045】
上記従来技術の欄にて説明した方法と異なる点は、N+型ソース領域4をイオン注入により形成する点と、開口形状が長方形であるトレンチ6を形成したときのオフ方向に垂直な二辺6a、6bの予定位置よりも中心側にN+型ソース領域4を配置する点である。
【0046】
本実施形態では、このようにN-型チャネル層7を形成したときに発生する(0001)ファセット面成長領域10の発生予定領域と異なる領域に、N+型ソース領域4を配置する。すなわち、ファセット面成長領域10とN+型ソース領域4とが重ならないように配置している。これにより、N+型ソース領域4が配置された領域では、N-型チャネル層7中にファセット面成長領域10が存在しないので、N+型ソース領域4とP+型第2ゲート層8との間でのリークを抑制することができる。
【0047】
なお、P+型第2ゲート層8はエピタキシャル成長法でなく、イオン注入法により形成することもできる。この場合、N-型チャネル層7を形成するとき、トレンチ6の内部を完全に埋め込むようにN-型チャネル層7を形成する。すなわち、P+型第2ゲート層8の形成予定領域までN-型チャネル層7を形成する。その後、N-型チャネル層7の表層に対してイオン注入を行うことで、P+型ゲート層8を形成する。
【0048】
(第2実施形態)
図2、図3に本実施形態の第1の例、第2の例におけるJ−FETを備える炭化珪素半導体装置の平面図を示す。なお、図1と同様の構成部には同一の符号を付している。
【0049】
第1の例は第1実施形態のN+型ソース領域4の平面パターンを変更したものである。第1実施形態では、図1に示すように、トレンチ6のうち、オフ方向に垂直な二辺6a、6bよりも中心側にN+型ソース領域4を配置していた。すなわち、N+型ソース領域4の領域からトレンチ6の両端6a、6bがオフ方向と平行な方向に突出した平面レイアウトとなっていた。
【0050】
これに対して、第1の例のJ−FETは、図2に示すように、N+型ソース領域4を図中左方向に拡張し、オフ方向に垂直な辺6bと重なるようにN+型ソース領域4を配置している。すなわち、トレンチ6の両端6a、6bのうち、ファセット面成長領域10が発生する側の一端6aがN+型ソース領域4の領域からオフ方向と平行な方向にて突出し、他端6bがN+型ソース領域4の領域内に位置する平面レイアウトとなっている。
【0051】
これにより、第1実施形態と同様の効果を有し、さらに、第1実施形態と比較して、N+型ソース領域4を拡張しているため、有効チャネル幅を増加させることができる。これにより、第1実施形態と比較して、オン抵抗を低減することができる。
【0052】
第2の例におけるJ−FETは、第1の例における1つのトレンチ6の開口形状を、オフ方向に平行な一組の二辺6c、6dをそのままにして、長方形から六角形に変更したものである。
【0053】
具体的には、図3に示すように、トレンチ6の一組の対向する二辺6c、6dは図2と同様にオフ方向に平行であり、図2におけるオフ方向に垂直な二辺6a、6bのうち、図中右側の辺6aが六角形の辺6e、6fに代わり、図中左側の辺6bが辺6g、6hに代わっている。そして、辺6eと辺6fの間と、辺6gと6hの間には、それぞれ、角6i、6jとが位置している。この角6iと角6jとはオフ方向にて対向している。
【0054】
また、六角形の全ての内角はそれぞれ120°となっている。このため、オフ方向が〈11−20〉結晶軸方向に平行であるときでは、トレンチ6の側壁は全て(1−100)面と結晶学的に等価な面となっている。なお、オフ方向を例えば〈1−100〉結晶軸方向に平行とすることもでき、この場合では、トレンチ6の側壁は全て(11−20)面と結晶学的に等価な面となる。
【0055】
このように、第2の例におけるJ−FETでは、トレンチ6の開口形状を六角形とすることで、図3に示すように、ファセット面成長領域10が発生している領域を角6iの近傍のみとすることができる。この場合、ファセット面成長領域10が角6iにてオフ方向に平行な線状に発生している。
【0056】
これにより、第1の例のように、トレンチ6の開口形状が長方形である場合と比較して、ファセット面成長領域10を少なくすることができる。この結果、N+型ソース領域4を第1の例よりも拡張することができ、すなわち、チャネルの有効面積を大きくすることができるので、第1の例と比較して、オン抵抗の低減が可能となる。
【0057】
また、トレンチ6の側壁の面方位がそれぞれ異なる場合、N-型チャネル層7をエピタキシャル成長法により形成したとき、トレンチ6の側壁の面方位により結晶の成長レートが異なる。したがって、トレンチ6の側壁の面方位がそれぞれ異なる場合、N-型チャネル層7の膜厚や不純物濃度が面方位によって異なってしまう。
【0058】
これに対して、第2の例におけるJ−FETでは、トレンチ6の開口形状が全ての内角が120°である六角形であることから、トレンチ6の側壁は全て結晶学的に等価な面となっている。このため、トレンチ6の内壁上にエピタキシャル成長法により形成したN-型チャネル層7の面方位を一致できるため、N-型チャネル層7の膜厚及び不純物濃度を均一にすることができる。この結果、トレンチ6の側壁が異なる結晶面にて構成されている場合と比較して、デバイス特性を向上させることができる。
【0059】
なお、第2の例では、上記したように、トレンチ6の開口形状が六角形の場合を説明したが、ファセット面成長領域10を少なくするという観点では、六角形に限らず、他の角数である多角形とすることもできる。これは、トレンチ6の平面構造において、オフ方向に垂直な辺が存在しなければ、ファセット面成長領域10は多角形の1つの角の近辺にのみ発生するからである。
【0060】
(第3実施形態)
図4に第3実施形態におけるJ−FETを備える炭化珪素半導体装置を示す。図4(a)は平面図であり、図4(b)、(c)はそれぞれ図4(a)中のA−A’線断面図、B−B’線断面図である。なお、図1と同様の構成部には同一の符号を付している。
【0061】
本実施形態のJ−FETは、J−FETの完成時に、N-型チャネル層7のファセット面成長領域10を残さないようにすることで、N+型ソース領域4とP+型第2ゲート層8とのリークを抑制した構造となっている。
【0062】
具体的には、図4に示すように、半導体基板5の表面上にはN-型チャネル層7及びP+型第2ゲート層8が形成されておらず、トレンチ6の内壁上にのみN-型チャネル層7及びP+型第2ゲート層8が形成されている。そして、N-型チャネル層7にファセット面成長領域10が存在していない構造となっている。
【0063】
本実施形態におけるJ−FETの製造方法を説明する。図5に本実施形態におけるJ−FETの製造工程の一部を示す。図5(a)は図8(a)中のA−A’線断面図、B−B’線断面図に相当する。
【0064】
本実施形態では、上記従来技術の欄にて説明したJ−FETの製造工程と同様に、N-型チャネル層7及びP+型第2ゲート層8を形成した後に、ファセット面成長領域10を除去する工程を行う。
【0065】
具体的には、図8に示すように、トレンチ6の内壁上から半導体基板5の表面上にかけてエピタキシャル成長法によりN-型チャネル層7を形成し、さらにN-型チャネル層7の上にP+型第2ゲート層8を形成する。その後、CMP法等により基板表面からP+型第2ゲート層8及びN-型チャネル層7を研磨する。このとき、研磨は少なくとも図5(a)、(b)中に示している研磨ライン21まで行う。なお、この研磨ライン21はファセット面成長領域10のうち、最も低い(図の下側)位置を示しており、研磨ライン21の基板表面からの深さは、オフ角とN-型チャネル層7の膜厚とにより算出することができる。
【0066】
なお、半導体装置を製造する工程では、半導体基板5の表面を研磨することで平坦化することが一般的に行われる。したがって、図8に示す構造のJ−FETの製造工程において、図8(b)、(c)に示す状態の半導体基板5に対して研磨することが考えられる。しかしながら、単に半導体基板5の表面を平坦化する目的の場合、基板表面の位置を基準に研磨するため、ファセット面成長領域10が残ってしまう恐れがある。
【0067】
そこで、少なくとも図5(a)、(b)に示す研磨ライン21まで研磨することで、ファセット面成長領域10を完全に除去することができる。これにより、N-型チャネル層7中には結晶欠陥が存在せず、かつ、不純物濃度が大きな領域も存在しないので、P+型第2ゲート層8とN+型ソース領域4との間のリークを抑制することができる。
【0068】
本実施形態の製造方法は、N+型ソース層4をエピタキシャル成長法により形成するときに特に有用である。これは、N+型ソース領域4をエピタキシャル成長法により形成した場合、第1、第2実施形態のように、N+型ソース領域4をファセット面成長領域10と重ならないように配置することができないからである。なお、第1、第2実施形態のように、N+型ソース領域4をイオン注入により形成した場合においても、本実施形態を適用することができる。
【0069】
また、本実施形態では、研磨によりファセット面成長領域10を除去する場合を説明したが、研磨の代わりに反応性イオンエッチングを行うことができる。
【0070】
なお、どちらの場合においてもそれぞれ利点があり、研磨を行う場合では、デバイス完成時の表面凹凸を小さくすることができるという利点がある。また、反応性イオンエッチングの場合では、基板面内での除去量を一定に保つことができるため、研磨等他の方法と比較して、特性ばらつきを抑制できるという利点がある。さらに、反応性イオンエッチングの場合では、基板表面が汚染する恐れがなく、研磨の際に基板表面が受ける研磨ダメージも無いため、研磨等他の方法と比較して、電気特性の安定したデバイスを製造することができるという利点がある。
【0071】
(第4実施形態)
図6に本実施形態におけるJ−FETを備える炭化珪素半導体装置を示す。図6(a)は平面図であり、図6(b)、(c)はそれぞれ図6(a)中のA−A’線断面図、B−B’線断面図である。なお、図6では、本実施形態の説明のために便宜上、N-型チャネル層7を形成する際に使用する選択マスク31も示している。また、図1と同様の構成部には同一の符号を付している。
【0072】
本実施形態のJ−FETも、第3実施形態と同様に、J−FETの完成時に、N-型チャネル層7のファセット面成長領域10を残さないようにすることで、N+型ソース領域4とP+型第2ゲート層8とのリークを抑制した構造となっている。
【0073】
具体的には、図6に示すように、半導体基板5の表面上にはN-型チャネル層7及びP+型第2ゲート層8が形成されておらず、トレンチ6の内壁上にのみN-型チャネル層7及びP+型第2ゲート層8が形成されている。そして、N-型チャネル層7にファセット面成長領域10が存在していない構造となっている。ただし、以下に説明するように、本実施形態のJ−FETは選択マスク31を用いて形成された点が第3実施形態と異なる。
【0074】
次に本実施形態におけるJ−FETの製造方法を説明する。図7(a)〜(f)に本実施形態におけるJ−FETの製造工程を示す。図7(a)〜(f)は図6(b)に示すA−A’線断面図に相当する。
【0075】
まず、図7(a)に示す工程にて、半導体基板5を形成する。この工程では、第1実施形態と同様に、N+型基板1の上にN-型ドリフト層2及びP+型層3を順にエピタキシャル成長法により形成するが、本実施形態では、N+型ソース領域4もエピタキシャル成長法によりP+型層3上に形成する。なお、N+型ソース領域4をイオン注入法により形成することもできる。
【0076】
続いて、図7(b)に示す工程にて、半導体基板5の表面上に選択マスク31を形成する。この選択マスク31は、後に説明するが、トレンチ6をエッチングにより形成する際に用い、かつ、選択エピタキシャル成長を行う際に用いるためのマスクである。選択マスク31としては、例えば、カーボンにより構成されたマスクを用いることができる。
【0077】
具体的には、半導体基板5の表面上にフォトレジストを形成し、フォトリソグラフィにより、トレンチ6の形成予定領域に対向する部分を除去する。その後、不活性ガス雰囲気下で熱処理する。これにより、カーボンにより構成された選択マスク31を形成する。なお、他の方法により、選択マスク31を形成しても良い。
【0078】
次に、図7(c)に示す工程にて、選択マスク31を用いたエッチングを行う。これにより、半導体基板5の表層にN+型ソース領域4及びP+型層3を貫通してN-型ドリフト層2に到達する深さのトレンチ6を形成する。このとき、トレンチ6が形成される領域は、図8に示すJ−FETと同様に、N+型ソース領域4が形成されている領域内である。
【0079】
そして、図7(d)に示す工程にて、エピタキシャル成長法により、トレンチ6の内壁上に、トレンチ6の凹みを残すようにN-型チャネル層7を形成する。このとき、基板表面上には、選択マスク31が形成されているため、N-型チャネル層7は形成されない。
【0080】
続いて、図7(e)に示す工程にて、エピタキシャル成長法によりN-型チャネル層7の上にP+型第2ゲート層8を形成する。これにより、トレンチ6の内部を完全に埋め込む。
【0081】
その後、図7(f)に示す工程にて、選択マスク31を除去する。例えば、熱酸化を行うことで、選択マスク31を除去する。このようにして、図6に示すJ−FETを製造することができる。
【0082】
本実施形態では、図7(d)に示す工程にて、選択マスク31を用いたエピタキシャル成長法により、N-型チャネル層7を形成している。
【0083】
本発明者らの実験結果より、N-型チャネル層7をエピタキシャル成長法により形成したとき、トレンチ6の上部コーナ部にてファセット面成長領域10が発生するのは、特にトレンチ6の内壁上から半導体基板5の表面上にかけてN-型チャネル層7をエピタキシャル成長にて形成するときであることがわかっている。
【0084】
したがって、本実施形態のように、選択エピタキシャル成長法により、半導体基板5の表面上での結晶成長を防止し、トレンチ6の内壁上にのみN-型チャネル層7を形成することで、ファセット面成長領域10の発生を抑制することができる。これにより、N-型チャネル層7中に結晶欠陥が存在せず、かつ、不純物濃度が大きな領域も存在しないため、N+型ソース領域4とP+型第2ゲート層8との間のリークを抑制することができる。
【0085】
また、本実施形態では、図7(d)に示す工程にて、トレンチ6を形成する際に用いたマスクをそのまま用いて、N-型チャネル層7を形成している。これは、以下の理由による。
【0086】
トレンチ6の形成用のマスクと、選択エピタキシャル成長用のマスクとを別々に形成することもできる。この場合、図7(c)に示す工程にて、トレンチ6を形成した後、トレンチ形成用マスクを除去する。その後、トレンチを除くトレンチ6の表面上に選択マスク31を形成する。
【0087】
しかし、この場合では、選択マスク31を形成するとき、トレンチ6の位置に対してマスクずれが発生する恐れがある。マスクずれが発生した場合、N-型チャネル層7をエピタキシャル成長により形成したとき、半導体基板5の表面上に結晶成長が起きるのを良好に防止することができない。
【0088】
これに対して、本実施形態のように、トレンチ形成用のマスクと選択エピタキシャル成長用のマスクとを兼用させることで、トレンチ6と、N-型チャネル層7の形成予定領域との位置ずれの発生を防ぐことができる。これにより、N-型チャネル層7を基板表面上に形成することなく、良好にトレンチ6の内壁上にのみ形成することができる。
【0089】
また、本実施形態では、選択マスク31としてカーボンにより構成されたマスクを用いている。カーボンはSiC原材料の1つであるため、本実施形態によれば、エピタキシャル成長法により形成する半導体層にて意図しない不純物準位の形成を防止することができる。
【0090】
また、本実施形態では、図7(f)に示す工程にて、熱酸化法により、選択マスク31を除去している。カーボンは雰囲気中の酸素と反応し、CO2としてガス排出される。このため、本実施形態によれば、マスク材の残留物の発生を防ぎつつ、また、基板表面の凹凸の増加もなく、選択マスク31を除去することができる。
【0091】
なお、選択マスク31の除去はプラズマエッチングでも可能である。この場合、酸素プラズマ雰囲気下でエッチングを行う。この場合では、基板加熱が必要なく、熱酸化法に比べ短時間でマスクを除去することができる。
【0092】
(他の実施形態)
なお、上記した各実施形態では、トレンチ6の平面パターンをストライプとした場合を例として説明したが、トレンチ6の平面パターンをストライプに限らず、開口形状が多角形であるトレンチが複数配置されたパターンその他の平面パターンとすることもできる。
【0093】
また、上記各実施形態では、N-型チャネル層7というN型不純物層がチャネルとなるJ−FETを備えた炭化珪素半導体装置について説明したが、炭化珪素半導体装置の各構成要素の導電型が反転させたP型不純物層がチャネルとなるJ−FETを備えた炭化珪素半導体装置についても本発明を適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における炭化珪素半導体装置を示す図である。(a)は平面図であり、(b)は(a)中のA−A’線断面図である。
【図2】第2実施形態の第1の例における炭化珪素半導体装置を示す平面図である。
【図3】第2実施形態の第2の例における炭化珪素半導体装置を示す平面図である。
【図4】第3実施形態における炭化珪素半導体装置を示す図である。(a)は平面図であり、(b)、(c)はそれぞれ(a)中のA−A’線断面図、B−B’線断面図である。
【図5】図4に示す炭化珪素半導体装置の製造工程の一部を示す断面図である。
【図6】第4実施形態における炭化珪素半導体装置を示す図である。(a)は平面図であり、(b)、(c)はそれぞれ(a)中のA−A’線断面図、B−B’線断面図である。
【図7】図6に示す炭化珪素半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図8】本発明者が検討した構造の炭化珪素半導体装置を示す図である。(a)は平面図であり、(b)、(c)はそれぞれ(a)中のA−A’線断面図、B−B’線断面図である。
【符号の説明】
1…N+型基板、2…N-型ドリフト層、3…P+型層、
4…N+型ソース領域、5…半導体基板、6…トレンチ、
7…N-型チャネル層、8…P+型第2ゲート層、
10…ファセット面成長領域、21…研磨ライン、31…選択マスク。
Claims (6)
- 炭化珪素からなる第1導電型のオフ基板(1)と、
前記オフ基板(1)上にエピタキシャル成長法によって形成された第1導電型のドリフト層(2)と、前記ドリフト層(2)上にエピタキシャル成長法によって形成された第2導電型の第1ゲート層(3)と、前記第1ゲート層(3)上にイオン注入により形成された第1導電型のソース領域(4)とを有する半導体基板(5)と、
前記ソース領域(4)及び第1ゲート層(3)を貫通して前記ドリフト層(2)まで達するトレンチ(6)と、
前記トレンチ(6)の内壁上にエピタキシャル成長法によって形成された第1導電型のチャネル層(7)と、
前記チャネル層(7)の上に形成された第2導電型の第2ゲート層(8)とを備える炭化珪素半導体装置であって、
前記トレンチ(6)の平面パターンは長手方向が前記オフ基板(1)のオフ方向に平行なストライプであり、
前記チャネル層(7)のうち前記トレンチ(6)の平面パターンでの前記長手方向における一端にファセット面成長領域(10)が存在しており、
前記ソース領域(4)は、前記ファセット面成長領域(10)と異なる領域に配置されていることを特徴とする炭化珪素半導体装置。 - 1つの前記トレンチ(6)の開口形状が、オフ方向に平行な二辺を持ち、全ての内角が120°の六角形であることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
- 炭化珪素からなる第1導電型のオフ基板(1)上にエピタキシャル成長法によって第1導電型のドリフト層(2)及び第2導電型の第1ゲート層(3)を順に形成し、前記第1ゲート層(3)の上に第1導電型のソース領域(4)を形成することで、前記基板(1)、前記ドリフト層(2)、前記第1ゲート層(3)、及び前記ソース領域(4)を備える半導体基板(5)を形成する工程と、
前記ソース領域(4)及び前記第1ゲート層(3)を貫通して前記ドリフト層(2)まで達する深さであって、長手方向が前記オフ基板(1)のオフ方向に平行なストライプである平面パターンのトレンチ(6)を前記半導体基板(5)に形成する工程と、
前記トレンチ(6)の内壁上及び前記半導体基板(5)の表面上にエピタキシャル成長法により第1導電型のチャネル層(7)を形成する工程と、
前記チャネル層(7)の上に第2導電型の第2ゲート層(8)を形成する工程と、
前記チャネル層(7)及び前記第2ゲート層(8)のうち前記半導体基板(5)の表面上の部分及び前記ソース領域(4)の前記半導体基板(5)の表面側における一部を除去するとともに、前記チャネル層(7)及び前記第2ゲート層(8)のうち前記トレンチ(6)の前記内壁上の部分を、前記ソース領域(4)の前記一部と同じ深さ(21)まで除去することで、前記チャネル層(7)のうち、前記トレンチ(6)の平面パターンでの前記長手方向における一端であって、前記トレンチ(6)の上部コーナ部に存在するファセット面成長領域(10)を完全に除去する工程とを有することを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 前記ファセット面成長領域(10)を完全に除去する工程では、前記半導体基板(5)の表面を研磨することで、前記ファセット面成長領域(10)を完全に除去することを特徴とする請求項3に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
- 前記ファセット面成長領域(10)を完全に除去する工程では、前記半導体基板(5)の表面に対して反応性イオンエッチングを行うことで、前記ファセット面成長領域(10)を完全に除去することを特徴とする請求項3に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
- 前記半導体基板(5)を形成する工程では、前記ソース領域(4)をエピタキシャル成長法により形成することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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