JP4200606B2 - 給紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙ローラにより給紙される複数枚の用紙を一枚毎に分離して搬送する給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタやレーザプリンタなどのプリンタ(印刷装置)へ給紙を行う給紙装置は、主に、複数枚の記録用紙を収容する給紙カセットと、その給紙カセット底部に上下動可能に配設され、記録用紙が積層載置される圧板と、その圧板から記録用紙を搬送する給紙ローラと、その給紙ローラ側へ圧板を押動して、圧板に載置された記録用紙を給紙ローラに当接させる押動プレートと、その押動プレートにより給紙ローラに当接された記録用紙を一枚毎に分離する分離パッドとを備えている。
【0003】
この給紙装置を備えたプリンタによれば、記録用紙を分離する場合には、押動プレートによって圧板が給紙ローラ側へ押動され、最適な圧力により圧板に積層載置された記録用紙が給紙ローラと当接される。記録用紙と給紙ローラとの当接後、給紙ローラが回転されると、かかる給紙ローラと分離パッドとの共働により記録用紙が一枚毎に分離される。
【0004】
一方、一枚毎に分離された記録用紙が搬送される場合には、押動プレートが給紙カセットの底部側へ下降移動され、かかる押動プレートの下降移動により圧板が給紙カセット底部に下降される。この圧板の下降により、その圧板に載置される記録用紙と給紙ローラとが離間されるので、分離後の記録用紙が圧板によって給紙ローラに押しつけられることが防止される。このため、分離された記録用紙と共にその下側に積層される次の記録用紙が一緒に搬送されることを防止して、更に、給紙ローラの回転負荷が低減されるのである。
【0005】
その後、制御装置から給紙を実行する命令が出力されると、押動プレートによって、圧板が給紙カセットの底部から給紙ローラ側へ押動され、圧板に積層載置された次の記録用紙が給紙ローラと当接され、かかる次の記録用紙の搬送が開始されるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した給紙装置では、例えば、給紙ローラ及び分離パッドにより分離された記録用紙を搬送する場合、圧板上の記録用紙と給紙ローラとが当接する上方位置から圧板上の記録用紙と給紙ローラとが離間する下方位置へ押動プレートを下降移動させて、圧板を給紙カセットの底部まで下降移動させる必要がある。しかも、その後、2枚目以降の記録用紙を分離する場合には、押動プレートを再び下方位置から上方位置へ上昇移動させて、圧板に載置された次の記録用紙を給紙ローラに当接させなければならない。
【0007】
このように、押動プレートを下方位置から上方位置へ上昇移動させて、圧板を給紙カセット底部から給紙ローラ側へ押動する場合には、その圧板の移動量が大きくなるため、押動プレートの押動によって圧板に載置された記録用紙と給紙ローラとが当接される際における衝撃音が大きくなり、給紙装置の稼働時の騒音が大きくなってしまうという問題点があった。
【0008】
また、押動プレートにより押動される圧板は、記録用紙と給紙ローラとが当接する位置と、記録用紙と給紙ローラとが離間する給紙カセットの底部の位置との間で上下移動されるので、1枚の記録用紙を分離搬送するために要する時間が長期化してしまい、給紙装置による給紙速度が低下してしまうという問題点があった。ここで、発生トルクが大きな高トルク型の駆動モータを使用して押動プレートの動作を高速化することもできるが、かかる高トルク型の駆動モータは高価なため、その分、給紙装置全体としての製造コストが増加してしまうという問題点があった。
【0009】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、押動部材により押動される用紙支持部材の上下動に伴う衝撃音を低減すると共に、動力がより小さな下降手段で押動部材を下降させることができ、且つ、1枚当たりの給紙時間を低減して給紙速度を向上することができる給紙装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の給紙装置は、複数枚の用紙を載置可能に形成された用紙支持部材と、その用紙支持部材の一端側の上方に回転可能に配設され、その用紙支持部材に載置される用紙を一枚毎に分離した後、その分離された用紙を搬送する給紙ローラと、その給紙ローラ側へ向けて前記用紙支持部材を押動するため、その用紙支持部材に載置される用紙と前記給紙ローラとが離間する下方位置から前記用紙支持部材に載置される用紙と前記給紙ローラとが当接する上方位置との間で上下動可能に設けられる押動部材とを備えており、前記押動部材を前記下方位置から前記上方位置へ向けて付勢する付勢部材と、その付勢部材により付勢される前記押動部材を前記給紙ローラにより分離された用紙を搬送する場合に前記上方位置から所定量下降させる下降手段と、その下降手段により下降された前記押動部材を前記上方位置より下方であって前記下方位置より上方に駐止する駐止手段と、その駐止手段による前記押動部材の駐止状態を解除する駐止解除手段とを備え、前記下降手段は、前記押動部材の前記上方位置へ向けた上昇移動に伴って正転方向へ回転され、且つ、前記押動部材の前記下方位置へ向けた下降移動に伴って前記正転方向とは反対の逆転方向へ回転されると共に、外周に複数の係合歯部を有する爪歯車と、前記給紙ローラの回転に連動して回転される第1カム部材と、その第1カム部材へ向けて突設され前記給紙ローラの回転に連動して前記第1カム部材により押動される作動部材と、その作動部材が前記第1カム部材により押動された場合に、前記係合歯部に係合され且つ前記爪歯車の前記逆転方向と同一方向へ揺動され、その爪歯車を前記逆転方向へ所定量回転させる係合部材とを備えている。
【0011】
この請求項1記載の給紙装置によれば、複数枚の用紙は、押動部材が下方位置に配置された状態で用紙支持部材に載置される。この押動部材は下方位置に配置されるので、給紙ローラと用紙支持部材に載置された用紙とが離間された状態とされる。その後、付勢部材により押動部材が下方位置から上方位置へ付勢され、この付勢によって押動部材が上方位置へ向けて上昇移動される。押動部材が上方位置に到達すると、用紙支持部材に載置された用紙が給紙ローラに当接される。給紙ローラに当接された用紙は、給紙ローラの回転に伴って、一枚毎に分離される。
【0012】
用紙の分離後、押動部材は、下降手段によって所定量下降され、駐止手段によって上方位置の下方であって給紙ローラと用紙とが離間する下方位置の上方に駐止される。この駐止部材による押動部材の駐止により、用紙支持部材に載置された用紙は、給紙ローラとの当接位置から所定量下降され離間される。よって、給紙ローラにより分離された用紙は、押動部材により押動される用紙支持部材により給紙ローラへ押しつけられることなく、給紙ローラにより搬送される。
【0013】
給紙ローラによる用紙の搬送後、駐止解除手段によって、駐止手段による押動部材の駐止状態が解除され、押動部材が駐止手段による駐止位置から付勢部材の付勢力により上方位置へ付勢される。この付勢により押動部材は再び上方位置へ復帰し、かかる押動部材の復帰により用紙支持部材は給紙ローラ側へ押動され、その給紙ローラに用紙支持部材により載置された次の用紙が当接されて分離され搬送される。
また、第1カム部材は、給紙ローラに連動して回転され、この回転により作動部材が第1カム部材により一方向へ押動される。この作動部材の押動により、係合部材が爪歯車の係合歯部に係合され、その後、作動部材が第1カム部材により更に押動されると、かかる押動に伴って係合部材が爪歯車の逆転方向と同一方向へ揺動される。この係合部材の揺動に伴って、爪歯車は逆転方向へ回転され、この爪歯車の逆転に伴って押動部材が下方位置 へ向けて所定量だけ下降移動されるのである。
【0014】
【0015】
【0016】
請求項2記載の給紙装置は、請求項1記載の給紙装置において、前記第1カム部材は、前記係合部材により前記爪歯車が前記逆転方向へ所定量回転された場合に、前記作動部材の押動状態を解除するように形成されており、前記係合部材は、前記第1カム部材による前記作動部材の押動解除に伴って、前記係合歯部との係合状態が解除されるように構成されている。
【0017】
この請求項2記載の給紙装置によれば、請求項1記載の給紙装置と同様に作用する上、係合部材により爪歯車が逆転方向へ所定量回転された場合に、第1カム部材による作動部材の押動状態が解除され、この押動状態が解除に伴って、係合部材と爪歯車の係合歯部との係合状態が解除される。かかる係合解除によって、係合部材により逆転方向へ回転される爪歯車の回転量が制限されるので、爪歯車が必要以上に逆転されて、押動部材が所定量以上下降することが防止される。
【0018】
請求項3記載の給紙装置は、請求項1または2記載の給紙装置において、前記駐止手段は、前記爪歯車における前記係合歯部に係合可能に形成されるとともに、その係合歯部と係合することにより前記爪歯車の前記正転方向への回転を規制する一方、前記係合歯部との係合状態において前記爪歯車の前記逆転方向への回転を許容するロック部材を備えている。
【0019】
この請求項3記載の給紙装置によれば、請求項1または2に記載の給紙装置と同様に作用する上、ロック部材が爪歯車の係合歯部に係合されることによって、爪歯車の正転方向への回転が規制され、かかる爪歯車の正転の規制により押動部材の上昇移動が防止され、押動部材が上方位置から所定量下降された位置で駐止される。しかも、ロック部材は、爪歯車の係合歯部と係合状態において、その爪歯車の逆転方向への回転を許容するので、爪歯車の正転を規制して押動部材の上昇移動を防止しつつ、爪歯車の逆転に伴う押動部材の下降移動が行われる。
【0020】
請求項4記載の給紙装置は、請求項1から3のいずれかに記載の給紙装置において、前記駐止解除手段は、前記給紙ローラの回転に連動して回転され、その給紙ローラの回転に伴って前記ロック部材を押動し、そのロック部材と前記爪歯車における前記係合歯部との係合状態を解除する第2カム部材を備えている。
【0021】
この請求項4記載の給紙装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の給紙装置と同様に作用する上、爪歯車の係合歯部と係合される係合部材は、給紙ローラの回転に連動して回転される第2カム部材によって押動されることにより、爪歯車の係合歯部との係合状態が解除される。かかる係合解除により、爪歯車が正転方向へ向けて回転可能な状態とされ、押動部材が上方位置へ向けて上昇移動可能な状態とされる。押動部材は、付勢部材により上方位置へ向けて付勢され、この付勢により爪歯車が正転方向へ向けて回転される一方、この回転に伴って押動部材が上方位置へ復帰するのである。
【0022】
請求項5記載の給紙装置は、請求項1から4のいずれかに記載の給紙装置において、前記付勢部材の付勢力により前記押動部材を前記上方位置へ上昇移動させる場合に、その押動部材の移動速度を減衰させる減衰装置を備えている。
【0023】
請求項6記載の給紙装置は、請求項1から5のいずれかに記載の給紙装置において、ケース体と、そのケース体に着脱可能に形成され前記用紙支持部材が配設される給紙カセットとを備えており、その給紙カセットは、その給紙カセットが前記ケース体に装着された場合に、前記付勢部材による付勢力の付与を開始させる付勢始動部材を備えている。
【0024】
この請求項6記載の給紙装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の給紙装置と同様に作用する上、給紙カセットがケース体に装着される場合に、付勢始動部材によって付勢部材による付勢力の付与が開始され、かかる付勢力の付与の開始によって、押動部材の上方位置へ向けた上昇移動が可能な状態となる。
【0025】
請求項7記載の給紙装置は、請求項1から6のいずれかに記載の給紙装置において、前記付勢部材は弾性復元性を有する弾性材料で形成されている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例である給紙装置2を備えたプリンタ(画像形成装置)1の内部構造を示した側断面図であり、後述する押動装置20(図3参照)を簡略化して図示している。この図では、押動プレート24がプレート下方位置(下方位置)にある状態を示している。
【0027】
なお、図1中の矢印Aは、給紙カセット4のカセット挿嵌部1bへの挿嵌(挿入)方向を示し、矢印X1は、後述する給紙口2aへ向けて搬送される記録用紙Pの搬送方向(給紙方向)を示し、矢印X2は、カセットカバー5へ排出(排紙)される記録用紙Pの排出方向を示し、矢印X3は、カセットカバー5により手差し給紙される記録用紙Pの挿入方向を示している。
【0028】
プリンタ1は、いわゆるインクジェットプリンタであり、主に、記録用紙Pを一枚毎に給紙する給紙装置2と、その給紙装置2により給紙される記録用紙Pに画像の印刷(記録)を行う記録装置3とを備えている。また、プリンタ1は、これらの給紙装置2及び記録装置3を合成樹脂製の箱状体の本体ケース1aに収容している。
【0029】
給紙装置2は、給紙カセット4に積層収容された複数枚の記録用紙Pを一枚毎に搬送する自動給紙機能と、カセットカバー5の手差し給紙口5dから挿入された記録用紙Pを搬送する手差し給紙機能とを兼ね備えた装置である。この給紙装置2は、未使用の記録用紙Pが供給される給紙口2aと、その給紙口2aから供給された記録用紙Pを本体ケース1a外へ排出する排紙口2bとを備えている。給紙カセット4は、給紙装置2の給紙口2aの上流側(図1右側)に配設され、未使用の複数枚の記録用紙Pを積層状態で収納している。しかも、給紙カセット4は本体ケース1aの下部に設けられたカセット挿嵌部1bに着脱可能に挿嵌されている。
【0030】
給紙カセット4は、開放された上面(以下、単に「開放面」と称す。)を有した凹状の浅い箱形状体に形成されており、その開放面における給紙口2a側の反対側部分(図1右側)にはカセットカバー5が着脱可能に覆設されている。このため、給紙カセット4は、給紙口2a側と反対側(図1右側)の開放面がカセットカバー5の覆設により閉鎖される覆設部分4aと、給紙口2a側(図1左側)の開放面が開放されたままの状態とされる非覆設部分4bとを備えている。
【0031】
給紙カセット4の内部下側には、略平板状の底板4cが設けられ、その底板4cの上方には略平板状の圧板6が給紙カセット4の長手方向(図1左右方向)へ向けて内設されている。
【0032】
カセットカバー5は、給紙カセット4の覆設部分4a側の開放面に覆設されている。このカセットカバー5は、排紙口2bから排出された記録用紙Pの排出方向(図1の矢印X2方向)後端側(図1左側)を受け止めて保持する略平板状の用紙端受け部5aと、その排出された記録用紙Pの排出方向前端側が載置される略平板状の用紙載置部5bとを備えている。
【0033】
用紙端受け部5aは、排紙口2bの下方から記録用紙Pの排出方向(図1の矢印X2方向)へ向けて下降傾斜しつつ延出されており、一方、用紙載置部5bは、用紙端受け部5aの下端部、即ち、排紙口2b側の反対側の端部(図1右側)から記録用紙Pの排出方向(図1の矢印X2方向)へ略水平に延出されている。よって、排紙口2bから排出された記録用紙Pを保持するカセットカバー5は、用紙載置部5bに載置される記録用紙Pの排出方向前端側(図1右側)に対して、用紙端受け部5aにより保持される記録用紙Pの排出方向後端側(図1左側)を排紙口2b側へ向けて上昇傾斜させつつ保持することができる。
【0034】
用紙端受け部5aの下方、即ち、用紙端受け部5aの下面と給紙カセット4に積層収容された記録用紙Pの上面との間には、上述した給紙口2aと連通する連通空間2cが設けられている。この連通空間2cは、カセットカバー5により手差し給紙される記録用紙Pを給紙口2aへ導き入れるための空間であり、記録用紙Pが通過可能に形成されている。
【0035】
また、連通空間2cの上方であって、用紙端受け部5aの上端部、即ち、排紙口2b側の端部(図1左側)には、略平板状の仕切部材5cが上方へ向けて立設されている。この仕切部材5cは、排紙口2bから排出された記録用紙Pが用紙端受け部5aの排紙口2b側の端部から連通空間2cへ入り込むことを防止するためのものであり、その連通空間2cと用紙端受け部5a(カセットカバー5)の上面側の空間とを仕切るように設けられている。
【0036】
このため、排紙口2bから排出された記録用紙Pが、用紙端受け部5aの上端部から連通空間2cへ滑り落ちて入り込むことを防止することができる。よって、印刷済の記録用紙Pが連通空間2cへ入り込んで、給紙口2aから再給紙されることを防止することができるのである。更に、カセットカバー5は、用紙端受け部5aによって、記録用紙Pの排出方向後端側(図1左側)を排紙口2bへ向けて上昇傾斜させつつ保持するので、排紙口2bから排出された記録用紙Pが仕切部材5cを乗り越えて、連通空間2cへ入り込むことを防止することができるのである。
【0037】
用紙端受け部5aにおける傾斜方向の略中央部分には、その傾斜方向との略直交方向(図1の紙面に対する略垂直方向)に幅広に開口形成された手差し給紙口5dが形成されている。この手差し給紙口5dは、カセットカバー5を用いて手差し給紙を行う場合に、未使用の記録用紙Pを挿入するための開口であり、記録用紙Pを挿入可能に形成されている。また、この手差し給紙口5dは、用紙端受け部5a(カセットカバー5)の上面側の空間と上述した連通空間2cとを連通させている。よって、用紙端受け部5aの上面側から手差し給紙口5dへと挿入された記録用紙Pは、用紙端受け部5aの下方の連通空間2cへ入り込んで、その連通空間2cを通過して給紙口2aへ差し込まれるのである。
【0038】
一方、手差し給紙口5dは、用紙端受け部5aにより保持される記録用紙Pの排出方向(図1の矢印X2方向)後端(図1左側)の位置と比べて、用紙端受け部5aの傾斜方向下側の位置に形成されるので、排紙口2bから排出された記録用紙Pの排出方向後端が手差し給紙口5dへ誤って入り込むことを防止することができる。しかも、用紙端受け部5aは、排紙口2bから排出された記録用紙Pの排出方向後端側(図1左側)を排紙口2b側へ上昇傾斜させつつ保持するので、手差し給紙口5dへ入り込み難くすることができる。
【0039】
圧板6は、給紙カセット4に積層収容される複数枚の記録用紙Pを下方から支持して積層載置するためのものであり、その長手方向一端側(図1右側)に支軸6aが設けられている。この支軸6aは給紙カセット4に回転可能に軸支されており、かかる支軸6aを揺動中心として圧板6が上下方向へ揺動可能に支持されている。
【0040】
圧板6における支軸6a側の反対側(図1左側)には、後述する押動装置20が配設されている。押動装置20は、圧板6を上方へ向けて押動する押動プレート24を備え、この押動プレート24の先端(図1右側)が圧板6の下面と当接されている。この押動装置20によれば、押動プレート24により圧板6を上方へ押動することができる。かかる押動プレート24の押動により、圧板6が支軸6aを揺動中心として上方へ揺動され、圧板6により支持される記録用紙Pが給紙ローラ7の下面と密着する方向へ押圧されるのである。なお、押動装置20の詳細については後述する。
【0041】
給紙ローラ7は、給紙カセット4の非覆設部分4bの上方に配設され、給紙ローラ7の下面は給紙カセット4に積層収容される記録用紙Pの上面と対向されている。この給紙ローラ7は、記録用紙Pを給紙するためのローラ部材であり、本体ケース1aに時計方向へ回動(回転)可能に支持されている。給紙ローラ7の下方には、その給紙ローラ7と共働して複数枚の記録用紙Pを一枚毎に分離するため、ウレタン等の表面摩擦係数が最適な合成樹脂等で形成された分離パッド8が配設されている。よって、給紙カセット4内の記録用紙Pは、給紙ローラ7の回転に伴って、その給紙ローラ7および分離パッド8により、最上側に積層された記録用紙Pから順に一枚毎に分離されて送り出される。なお、記録用紙Pを記録装置3へ給紙する給紙口2aは、給紙ローラ7および分離パッド8の当接部分により構成されている。
【0042】
また、給紙ローラ7には、本体ケース1aに回転可能に支持された一対の従動ローラ9,9が当接されており、これらの給紙ローラ7及び一対の従動ローラ9,9の共働により記録用紙Pが挟持されて搬送されるのである。この給紙ローラ7及び一対の従動ローラ9,9によって搬送される記録用紙Pの搬送方向は、給紙ローラ7より上流側の搬送方向(図1の矢印X1)に対して、給紙ローラ7より下流側の搬送方向(図1の矢印X2)が逆方向とされている。
【0043】
即ち、プリンタ1は、給紙ローラ7及び一対の従動ローラ9,9により記録用紙Pの搬送路が略U字状に湾曲されており、この搬送路を通過することによって、印刷済の記録用紙Pが未使用の記録用紙Pを収容する給紙カセット4の上面に覆設されるカセットカバー5の上面へ排出されるように構成されている。このように構成することにより、プリンタ1の装置サイズをコンパクト化することができるのである。
【0044】
給紙ローラ7の下流側には、その給紙ローラ7により搬送された記録用紙Pを印字ヘッド12へ案内搬送するLFローラ10が配設されている。このLFローラ10は、給紙ローラ7と同様に、本体ケース1aに時計方向へ回動可能に支持されている。このLFローラ10の上方には、そのLFローラ10へ向けて記録用紙Pを押圧する押さえローラ11が配設され、この押さえローラ11及びLFローラ10の共働により記録用紙Pが記録装置3へ案内搬送される。
【0045】
記録装置3は、記録用紙Pへインクを吐出して印刷(記録)を行う印字ヘッド12を備えている。この印字ヘッド12は、LFローラ10及び押さえローラ11の下流側に配設され、その下部に記録用紙Pへインクの吐出を行うためのノズル12aが形成されている。ノズル12aの下方には、記録用紙Pを支持する平板状のプラテン13が配設されている。プラテン13の上方には、印字ヘッド12を搭載するキャリッジ14が配設されており、このキャリッジ14は、記録用紙Pの用紙幅方向(図1の紙面に対する略垂直方向)へ移動可能に構成されている。キャリッジ14には、また、印字ヘッド12の他に、その印字ヘッド12へ供給されるインクを蓄えるためのインクタンク15が設けられている。
【0046】
印字ヘッド12及びプラテン13の下流側には、プラテン13から排出された記録用紙Pを本体ケース1a外へ排出するための排紙ローラ16と、その排紙ローラ16へ記録用紙Pを押圧するための押さえローラ17とが設けられている。これらの排紙ローラ16及び押さえローラ17の下流側には、記録用紙Pを本体ケース1aの外部へ排出する開口である排紙口2bが形成されており、この排紙口2bは給紙装置2における給紙口2aより上方に形成されている。
【0047】
排紙口2bの下流側には、給紙カセット4の覆設部分4aに覆設されたカセットカバー5が配設されている。このカセットカバー5は、印刷済の記録用紙Pが排出された場合に、かかる記録用紙Pを保持する部材(いわゆる排紙トレイ)として使用されると共に、未使用の記録用紙Pを手差し給紙する場合に、かかる記録用紙Pを保持する部材(いわゆる手差しトレイ)として使用される。カセットカバー5は、排紙口2bの下方から記録用紙Pの排出方向(図1の矢印X2方向)へ向けて延出するように給紙カセット4に覆設されている。このため、排紙口2bから排出された印刷済の記録用紙Pは、かかるカセットカバー5の上面に排出され積層状態で載置されるのである。
【0048】
図2は、給紙カセット4とカセットカバー5との外観斜視図であり、図中では、給紙カセット4内部に配設される圧板6の図示を省略している。なお、図2では、図1と同様に、矢印Aが給紙カセット4の挿嵌方向(挿入方向)を示し、矢印X1が給紙口2aへ向けて搬送される記録用紙Pの搬送方向を示し、矢印X2がカセットカバー5へ排出される記録用紙Pの排出方向を示し、矢印X3が手差し給紙口5dへ挿入される記録用紙Pの挿入方向を示している。
【0049】
給紙カセット4は、その底部に上述した略矩形平板状の底板4cを備え、その底板4cの周囲四辺には上方へ向けて側壁4dが立設されている。よって、給紙カセット4は、これらの底板4c及び側壁4dにより、上面が開放された直方体に形成されると共に、その内部に複数枚の記録用紙Pを積層した状態で収容可能に形成されている。
【0050】
また、給紙カセット4の長手方向における一端側、即ち、給紙カセット4の挿嵌方向(図2の矢印A方向)側に立設される側壁4dには、給紙カセット4の外部と連通する略矩形状の切欠4eが形成されている。この切欠4eは、上述した押動装置20の押動プレート24を給紙カセット4内へ導入するための開口であり、その押動プレート24が挿入可能に形成されている。よって、この切欠4eを介して、押動プレート24の先端を給紙カセット4内の圧板6下面に当接させることができる。
【0051】
切欠4eが形成された側壁4dの一側(図2右側)には、略平板状の押上板4fが給紙カセット4の挿嵌方向(図2の矢印A方向)へ向けて延設されている。この押上板4fは、給紙カセット4がカセット挿嵌部1bに挿嵌される場合に、押動装置20の付勢アーム22(図3参照)を上方へ向けて押動するためのものである。この押上板4fにより付勢アーム22が押動されることにより、押動装置20の弾性バネ25を弾性変形させて、押動プレート24に付勢力を付与することができるのである。
【0052】
カセットカバー5は、上述した用紙端受け部5aと用紙載置部5bとを備えており、仕切部材5cは、用紙端受け部5aの上端部から用紙端受け部5aの幅方向全域に亘って立設されており、手差し給紙口5dは、用紙端受け部5aの幅方向へ向けて幅広に形成されている。この手差し給紙口5dの長手方向における開口幅は、用紙端受け部5aの幅長より若干小さく形成されている。
【0053】
次に、図3を参照して、押動装置20の詳細について説明する。図3は、押動装置20の正面図であり、図3では、その右側が図1の紙面に対する垂直方向奥側の対応し、その左側が図1の紙面に対する垂直方向手前側に対応している。なお、図3では、駆動ギヤ27、第1サブギヤ28、第2サブギヤ30、減衰装置31の伝達ギヤ31a及びラチェットギヤ32のギヤ歯部32aがそれぞれ有するギヤ歯の図示を省略し、ラチェットギヤ32のラチェット爪32cの図示を省略している。
【0054】
図3に示すように、押動装置20は、金属製の板材をプレス加工により折り曲げ形成したフレーム20aを備えている。フレーム20aの下部両側(図3の左右両側)には、略平板状のリブ20b,20d,20e,20cが前方(図3の手前側)へ向けて延設されており、リブ20d,20cにより略丸棒状のメインシャフト21が回転(回動)可能に軸支されている。また、かかるメインシャフト21は、リブ20b,20eにより撓み変形が防止されている。メインシャフト21の一端側(図3右側)には、上述した給紙カセット4の押上板4fにより押動される付勢アーム22が固着されており、この付勢アーム22の左側には、その付勢アーム22を下方へ向けて付勢する弾性バネ23が配設されている。
【0055】
ここで、図4を参照して、給紙カセット4の押上板4f、付勢アーム22及び弾性バネ23の詳細について説明する。図4は、図3に図示した押動装置20の右側断面図であり、給紙カセット4が取り外された状態を図示している。また、図4中の矢印Aは、給紙カセット4の挿嵌方向を示している。図4に示すように、給紙カセット4の押上板4fは、その上端に略水平な係止面4f1が形成されており、その係止面4f1の端部(図4右側)から押上板4fの先端側(図4右側)へ向けて下降傾斜されるガイド面4f2が形成されている。
【0056】
付勢アーム22は、その一端側(図4右側)に円形状のボス部22aが設けられ、このボス部22a内部にメインシャフト21が固着されている。ボス部22aの外周には、フレーム20aの反配設側(図4右側)へ向けて延出された側面視略へ字状のアーム部22bが設けられており、このアーム部22bにおけるボス部22a側の反対端(図4左側)には側面視半円状の突部22cが下方へ突設されている。この突部22cは、上述した給紙カセット4の押上板4fと当接可能に形成されており、突部22cの下面には、押上板4fのガイド面4f2が当接されている。
【0057】
また、アーム部22bの上部には、略平板状の係合突起22dが突設されている。この係合突起22dは、弾性バネ23を係合するためのものであり、弾性バネ23の延出フック部23cが係合されている。弾性バネ23は、アーム部22bをメインシャフト21回りに反時計方向へ付勢することにより、付勢アーム22を下方へ向けて付勢し、且つ、付勢アーム22をメインシャフト21回りに反時計方向へ付勢するものであり、弾性復元性を有する線材(弾性材料)を巻回することにより形成されている。
【0058】
弾性バネ23は、主に、略円筒状に巻回されたコイル部23aと、そのコイル部23aの一端側(図3左側)から延出される延出部23bと、コイル部23aの他端側(図3右側)から延出される延出フック部23cとを備えている。ここで、図4に示すように、コイル部23aの内周部分にはメインシャフト21が貫入されており、延出部23bはフレーム20aに係合され、延出フック部23cは付勢アーム22の係合突起22dに係合されている。
【0059】
この弾性バネ23によれば、給紙カセット4がカセット挿嵌部1bから抜き外された場合に、付勢アーム22をメインシャフト21回りに反時計方向へ付勢することができる。かかる弾性バネ23の付勢により、メインシャフト21を反時計方向へ回転させて、かかるメインシャフト21の回転に伴わせて押動プレート24を下方位置(図1に示す状態)へ確実に下降させることができるのである。
【0060】
上記のように構成された押上板4f及び付勢アーム22によれば、給紙カセット4が矢印A方向へ挿嵌されると、押上板4fのガイド面4f2と当接した突部22cがガイド面4f2上を摺動して上方へ押し上げられる。この突部22cの押し上げにより、弾性バネ23により付勢された付勢アーム22がメインシャフト21を揺動中心として時計方向へ揺動される。この際に、付勢アーム22の揺動に伴ってメインシャフト21も時計方向へ回転される。
【0061】
このメインシャフト21の回転に伴って、後述する押動プレート24を付勢する弾性バネ25が弾性的に捻り変形され、かかる弾性変形によって弾性バネ25に押動プレート24を付勢する付勢力を蓄えることができるのである。しかも、付勢アーム22は、弾性バネ23の付勢に加えて、弾性バネ25に蓄えられた付勢力によりメインシャフト21回りの反時計方向へ付勢されるのである。
【0062】
その後、給紙カセット4の挿嵌が更に続行されると、突部22cがガイド面4f2を越えて係止面4f1に到達し、弾性バネ23,25の付勢力により付勢アーム22の突部22cが係止面4f1を押圧する。かかる押圧により、給紙カセット4はカセット挿嵌部1b内に係止され、給紙カセット4がカセット挿嵌部1bから容易に抜け外れることを防止できる。また、付勢アーム22は、給紙カセット4がカセット挿嵌部1b内に挿嵌され続ける限り、押上板4fにより上方に押し上げられた状態で維持されるので、弾性バネ25に付勢力を蓄え続けることができるのである。
【0063】
図3に戻って説明する。付勢アーム22のアーム部22bの左側面には外方(図3左側)へ向けてストッパ部22eが延出されている。このストッパ部22eは、弾性バネ23により下方へ付勢される付勢アーム22の下方へ向けた揺動を規制するためのものであり、リブ20cの上端に当接されている。よって、給紙カセット4がカセット挿嵌部1bから外された場合に、図4に示すように付勢アーム22を所定位置に位置決めすることができるのである。
【0064】
図3に示すように、メインシャフト21の軸方向(図3の左右方向)略中央部分には、押動プレート24が配設されている。この押動プレート24は、上述した圧板6を上下動させるためのものであり、メインシャフト21から下方へ向けて延出される板状の基部24aと、その基部24aから前方(図3の手前側)へ向けて略水平に延出される板状の押動部24bと、基部24aの左右両側に立設される略平板状の支持板24c,24dとを備えている。この支持板24c,24dには、メインシャフト21がそれぞれ回転可能に貫通されており、これらの支持板24c,24dにより、軸受と駆動ギヤ27を介してメインシャフト21と押動プレート24とが連結されている。
【0065】
また、メインシャフト21には、押動プレート24に上方へ向けた付勢力を付与するための弾性バネ25が取着されており、この弾性バネ25は、弾性復元性を有する線材(弾性材料)を巻回して形成されている。弾性バネ25は、主に、略円筒状に巻回されたコイル部25aと、そのコイル部25aの両側(図3の左右両側)端から下方へ向けて延出される一対の延出部25b,25cと、コイル部25aの長手方向(図3の左右方向)略中央部分に設けられるフック部25dとを備えている。
【0066】
弾性バネ25のコイル部25aは、押動プレート24の一対の支持板24c,24d間に配設されており、そのコイル部25aの内周部分にはメインシャフト21が貫入されている(図5参照)。一方、一対の延出部25b,25cは押動プレート24の基部24aに開口形成された係合穴24a1,24a2にそれぞれ引っ掛けられて係合され、フック部25dは、メインシャフト21の外周にねじ込まれた係止ネジ26に引っ掛けられている。
【0067】
一方、押動プレート24の支持板24bの右側には、駆動ギヤ27が隣接して配設されている。この駆動ギヤ27は、押動プレート24の上下動に連動して回転される歯車であり、その外周には複数のギヤ歯が形成されている。駆動ギヤ27の下側部分であって支持板24dとの対向面には、略円柱状の係合ボス27aが支持板24dへ向けて突設されており、この係合ボス27aが支持板24dに貫通形成された係合穴24d1に填め込まれて係合されている(図5参照)。よって、この係合ボス27a及び係合穴24d1の係合により、押動プレート24の上下動に連動して駆動ギヤ27を回転させることができるのである。
【0068】
駆動ギヤ27の上方には、第1サブギヤ28が配設されている。この第1サブギヤ28は、駆動ギヤ27の回転に伴って回転される歯車であり、その外周には駆動ギヤ27のギヤ歯と歯合可能な複数のギヤ歯が形成されている。第1サブギヤ28は、メインシャフト21と略平行に配設された従動シャフト29の一端側(図3右側)に固着されており、この従動シャフト29は第1サブギヤ28の回転に連動して回転可能にされている。また、この従動シャフト29は、フレーム20aから前方(図3の手前側)へ向けて延設された略平板状のリブ20d,20eによって、その両端(図3の左右両側)部分が回転可能に軸支されている。
【0069】
ここで、図5を参照して、押動プレート24、弾性バネ25、係止ネジ26、駆動ギヤ27、第1サブギヤ28及び従動シャフト29の詳細について説明する。図5は、図3のV−V線における側断面図であり、図中では、駆動ギヤ27及び第1サブギヤ28の外周にそれぞれ形成されるギヤ歯を省略して図示しており、これらの各ギヤ27,28のピッチ円を1点鎖線で図示し、各ギヤ27,28の歯先円および歯底円を実線で図示している。
【0070】
図5に示すように、押動プレート24の基部24aは側面視略Z字状に折り曲げ形成されており、その下側部分には基部24aの板厚方向に貫通形成された係合穴24a2が設けられている。この係合穴24a2には、弾性バネ25の延出部25cが挿入されており、この延出部25cの先端部が係合穴24a1の下側縁に引っ掛けられて係合されている。このように押動プレート24の基部24aに弾性バネ25の延出部25c(及び、延出部25b)を係合することにより、基部24aをメインシャフト21回りに図5の反時計方向へ付勢して、かかる付勢により押動プレート25を上昇移動させることができるのである。
【0071】
基部24aの下端には、略平板状の押動部24bが連設されている。この押動部24bは、基部24a側からフレーム20a側との反対側(図5右側)へ略水平に延出されており、その先端には、略へ字状に折り曲げられた当接部24eが形成されている。この当接部24eは上方へ向けて凸状に形成されており、かかる当接部24eの頂部が上述した圧板6(図1参照)の下面に当接されるのである。
【0072】
弾性バネ25は、そのコイル部25aがメインシャフト21の外周に巻回するように設けられており、フック部25dがメインシャフト21にねじ込まれた係止ネジ26より上方側に位置している。よって、上述した付勢アーム22の上方へ向けた揺動に伴ってメインシャフト21が(図5の反時計方向へ)回転された場合に、メインシャフト21の回転に伴って係止ネジ26が反時計方向へ向けて揺動され、係止ネジ26によりフック部25dがメインシャフト21回りに反時計方向へ押動されるのである。この押動によって、弾性バネ25は、そのコイル部25aが弾性的に捻り変形され、かかる弾性変形に伴う弾性復元力により、一対の延出部25b,25cが上方へ向けて付勢力を発生させるのである。
【0073】
また、押動プレート24の支持板24dには、上述した係合穴24d1が形成され、この係合穴24d1には、駆動ギヤ27から突設された係合ボス27aが填め込まれている。駆動ギヤ27は、その外周上部にギヤ歯が形成されており、かかるギヤ歯に第1サブギヤ28のギヤ歯が歯合されている。尚、第1サブギヤ28は、その外周全体に複数のギヤ歯が形成され、その中央部分には従動シャフト29が固着されている。
【0074】
図3に戻って説明する。従動シャフト29の他端側(図3左側)には、第2サブギヤ30が固着されている。この第2サブギヤ30は、従動シャフト29の回転に伴って回転される歯車であり、その外周には複数のギヤ歯が形成されている。第2サブギヤ30の上方には、減衰装置31が配設されている。この減衰装置31は、第2サブギヤ30の回転速度を減衰させる回転式のダンパー装置であり、第2サブギヤ30の回転力が伝達される伝達ギヤ31aと、粘性材料が充填されたケース体31bとを備えている。
【0075】
伝達ギヤ31aは、その外周に第2サブギヤ30のギヤ歯と歯合可能な複数のギヤ歯が形成されており、第2サブギヤ30の回転が伝達可能に構成されている。この伝達ギヤ31は、ケース体31b内に収容される羽根車(図示せず)と連結されており、伝達ギヤ31aの回転に伴って羽根車が回転されるようにされている。この羽根車が収容されるケース体31b内には、グリス等の粘性材料が充填されており、この粘性材料が充填されたケース体31b内で羽根車が回転されることにより、第2サブギヤ30の回転速度が減衰されるのである。
【0076】
このように第2サブギヤ30の回転速度を減衰させることにより、従動シャフト29、第1サブギヤ28を介して駆動ギヤ27の回転速度を減衰させて、この駆動ギヤ27の回転に連動して上下動される押動プレート24の移動速度、特に、弾性バネ25の付勢力により付勢されて移動する上昇移動時の上昇速度を減衰させることができるのである。
【0077】
第2サブギヤ30の下方には、ラチェットギヤ32が配設されている。このラチェットギヤ32は、主に、第2サブギヤ30の回転が伝達されるギヤ歯部32aと、そのギヤ歯部32aと一体的に形成されたラチェット爪部32bとを備えている。ギヤ歯部32aは略円筒状に形成されており、その外周には第2サブギヤ30のギヤ歯に歯合可能な複数のギヤ歯が形成されている。ギヤ歯部32aの左側には、ギヤ歯部32aより外径が大きく形成されたラチェット爪部32bが一体的に形成されている。
【0078】
ラチェットギヤ32の下方には、略丸棒状のロック用シャフト33が配設されている。このロックシャフト33は、その両端(図3左右両側)部分がフレーム20aにそれぞれ延設された略平板状のリブ20f,20gにより回転可能に軸支されている。このロック用シャフト33は、ラチェットギヤ32のラチェット爪部32bへ向けて延出されるロック部材34を支持する軸部材であり、このロック部材34は、ラチェットギヤ32の正転方向(図6の反時計方向、図6の矢印B方向)への回転を規制し、且つ、逆転方向(図6の時計方向)への回転を許容するロック部材34を支持する軸部材である。ロック部材34は、その下端にロック用シャフト33が軸通されており、このロック部材34の左側にはロック部材34を上方へ向けて付勢する弾性バネ35が配設されている。
【0079】
ここで、図6を参照して、第2サブギヤ30、ラチェットギヤ32、ロック用シャフト33、ロック部材34及び弾性バネ35の詳細について説明する。図6は、図3のVI−VI線における側断面図であり、図中では、第2サブギヤ30、ラチェットギヤ32のギヤ歯部32aの外周にそれぞれ形成されるギヤ歯を省略して図示しており、これらの第2サブギヤ30,ギヤ歯部32aのピッチ円を1点鎖線で図示し、第2サブギヤ30、ギヤ歯部32aの歯先円および歯底円を実線で図示している。また、図中の矢印Bは、押動プレート24の上昇移動に伴うラチェットギヤ32の回転方向(正転方向)を示している。
【0080】
図6に示すように、フレーム20aの上下方向略中央には、上述した従動シャフト29が配設されており、この従動シャフト29には第2サブギヤ30が固着されている。第2サブギヤ30は、その外周全体に複数のギヤ歯が形成されており、第2サブギヤ30の上方にはフレーム20aにねじ止めされた減衰装置31が配設されている。一方、第2サブギヤ30の下方には、ラチェットギヤ32が配設されている。
【0081】
ラチェットギヤ32は、上述したギヤ歯部32a(図6の紙面に対する奥側)と、ラチェット爪部32b(図6の紙面に対する手前側)とを備え、これらのギヤ歯部32a及びラチェット爪部32bの中央部分にはメインシャフト21が回転可能に軸通されている。ギヤ歯部32aの外周全体には複数のギヤ歯が形成されており、かかるギヤ歯には第2サブギヤ30のギヤ歯が歯合されている。よって、第2サブギヤ30又はラチェットギヤ32は、両者のいずれか一方の回転を他方に伝達することができるのである。
【0082】
ラチェットギヤ32のラチェット爪部32bは、ギヤ歯部32aと一体的に形成されており、その外周には略鋭角状の爪であるラチェット爪32cが所定の間隔で複数形成されている。これら隣接するラチェット爪32cの間部分には、ロック部材34のロック爪34aが係合可能に形成されており、ラチェット爪部32bの下側部分の隣接するラチェット爪32c間にはロック爪34aが係合されている。また、ラチェット爪部32bの上部であって、フレーム20a側(図6左側)には、ラチェット爪32cが形成されていない非ラチェット爪部32dが形成されている。尚、非ラチェット爪部32dの詳細については後述する。
【0083】
ラチェットギヤ32の下方には、ロック部材34が配設されている。このロック部材34は、その一端側(図6左側)にロック用シャフト33が軸通されており、そのロック用シャフト33の軸通部からフレーム20aの反配設側上方(図6右上側)へ向けて延出されている。ロック部材34の延出部分の先端側上面には、ラチェットギヤ32のラチェット爪部32bへ向けて略鋭角状の爪であるロック爪34aが突設されており、ラチェット爪部32bのラチェット爪32cと係合されている。
【0084】
このロック部材34及びラチェットギヤ32によれば、ロック爪32cがラチェット爪32cに係合された場合には、ラチェットギヤ32における図6の反時計方向(正転方向、図6の矢印B方向)への回転を規制することができる一方、ラチェットギヤ32における図6の時計方向(逆転方向、図6の反矢印B方向)への回転を許容することができる。なお、ロック爪32cとラチェット爪32cとの係合状態が解除された場合には、ラチェットギヤ32は、図6の反時計方向または時計方向のいずれの方向にも回転可能とされる。
【0085】
なお、これ以降、この欄では、ラチェットギヤ32の矢印B方向(図6の反時計方向)への回転を「正転」と称し、反矢印B方向(図6の時計方向)への回転を「逆転」と称す。
【0086】
また、ロック部材34には、そのロック爪34aより更に先端側(図6右上側)に押下部34bが設けられている。この押下部34bは、後述する連動カム部材42のロック解除カム部42aにより所定のタイミングで押下(押動)されるものであり、かかる押下によりロック部材34をロック用シャフト33回りに図6の時計方向へ揺動させることができるのである。かかるロック部材34の揺動により、ロック爪34aとラチェット爪32cとの係合状態を解除することができるのである。
【0087】
ロック部材34に軸通されたロック用シャフト33には、弾性バネ35のコイル部35aが巻回されている。弾性バネ35は、ロック部材34をラチェットギヤ32のラチェット爪部32b側(図6の上方)へ向けて付勢するものであり、弾性復元性を有する線材(弾性材料)を巻回して形成されている。弾性バネ35は、主に、略円筒状に巻回されたコイル部35aと、そのコイル部35aの一端側(図3左側)から延出される延出部35bと、コイル部23aの他端側(図3右側)から延出される延出フック部35cとを備えている。
【0088】
ここで、図6に示すように、コイル部35aの内周部分にはロック用シャフト33が貫入され、延出部23bはフレーム20aの下端から略水平に延出される台板20a1に押し当てられ、延出フック部35cはロック部材34の下面側に引っ掛けられて係合されている。よって、ロック部材34は、弾性バネ35を介して、ロック用シャフト33回りに図6の反時計方向へ向けて付勢され、かかる付勢によりロック爪34aがラチェット爪部32bへ押圧されて、ロック爪34aとラチェット爪32cとが確実に係合されるのである。
【0089】
図3に戻って説明する。ラチェットギヤ32における押動プレート24の反配設側(図3左側)には、押動プレート24を所定量(所定高さ)だけ下降させることによって、圧板6に載置された記録用紙Pと給紙ローラ7とが当接する状態(図9参照)から、圧板6に載置された記録用紙Pと給紙ローラ7とが所定量離間する状態(図10参照)へと圧板6を下降させる下降機構36が配設されている。
【0090】
なお、これ以降、この欄では、圧板6に載置された記録用紙Pと給紙ローラ7とが当接する状態(図9の状態)における押動プレート24の位置を「プレート上方位置」と称す。また、圧板6が給紙カセット4の底板4c側に略水平状態で位置され、記録用紙Pと給紙ローラ7とが大きく離間される状態(図1の状態)における押動プレート24の位置を「プレート下方位置」と称す。更に、圧板6に載置された記録用紙Pと給紙ローラ7とが所定量だけ離間した状態(図10の状態)における押動プレート24の位置を「プレート待機位置」と称す。
【0091】
下降機構36は、上述したラチェットギヤ32のラチェット爪部32bと、そのラチェット爪部32bに係合されラチェットギヤ32を逆転方向へ回転させる係合部材37と、その係合部材37によりラチェットギヤ32を逆転させる動力を係合部材37に伝達する作動部材38と、係合部材37及び作動部材38をそれぞれ付勢する2つ弾性バネ39,40とを備えている。
【0092】
係合部材37は、第2サブギヤ30と作動部材38との間部分に配設されており、ラチェットギヤ32のラチェット爪部32bの上方に位置する可動アーム部37aと、ラチェットギヤ32のラチェット爪32cと係合可能に形成された係合爪37bとを備えている。可動アーム部37aの作動部材38側(図3左側)の側面には、その作動部材38と回動可能に連結される連結軸37cが作動部材38側へ向けて延出され、その連結軸37cの上側には、弾性バネ39の上端側が引っ掛けられ係合されるバネ用アーム37dが連結軸37cと略同一方向(図3左側)へ向けて延出されている。
【0093】
また、作動部材38は、ラチェットギヤ32のラチェット爪部32b側(図3左側)に隣接して配設されており、後述する連動カム部材42の押下カム部42bにより押下される押下部38aと、ラチェットギヤ32側との反対側(図3左側)へ向けて延出され弾性バネ40の下端側が引っ掛けられ係合されるバネ用アーム38bとを備えている。
【0094】
ここで、図7及び図8を参照して、下降機構36の詳細について説明する。図7は、下降機構36を側面視した押動装置20側断面図であり、図7中では弾性バネ39,40の図示を省略している。
【0095】
図7に示すように、係合部材37は、ラチェットギヤ32を逆転方向(図7の反時計方向、図7の矢印B方向)へ回転させて押動プレート24を下降移動させるものであり、側面視略へ字状に形成され可動アーム部37aを備えている。可動アーム部37aは、フレーム20a側(図7左側)の端部からフレーム20a側の反対側(図7右側)の端部へ向けて若干下降傾斜するような姿勢とされている。この可動アーム部37aの一端側(図7左側)下面には、略鋭角状の爪である係合爪37bが下方へ向けて突設されている。この係合爪37bは、係合部材37の下方に配設されるラチェット爪部32bのラチェット爪32cに係合可能に形成されている。
【0096】
可動アーム部37aの他端側(図7右側)には上述した連結軸37cが設けられており、この連結軸37cは、作動部材38の上部に設けられた連結穴38cに回動可能に連結されている。また、可動アーム部37aの係合爪37b側(図7左側)の上部には上述したバネ用アーム37dが設けられ、このバネ用アーム37dは、弾性バネ39の上端側が引っ掛けられ係合可能に形成されている。係合部材37の係合爪37b側(図7左側)の端部には、また、側面視略矩形状のストッパ突部37eがフレーム20a側(図7左側)へ向けて突設されており、かかるストッパ突起37eは、フレーム20aに設けられたストッパ板20a2と当接されている。このストッパ板20a2にストッパ突部37eが当接することにより、係合部材37のフレーム20a側(図7左側)へ向けた移動位置を規制することができるのである。
【0097】
ラチェットギヤ32の非ラチェット爪部32dは、ラチェット爪部32bにおける係合部材37の係合爪37aとの対向部分に設けられており、かかる部分には、例えば3つ分のラチェット爪32cが形成されていない。よって、押動プレート24がプレート下方位置にある場合に、係合部材37の係合爪37aがラチェットギヤ32の非ラチェット爪部32dに対応する部分に係合されことが防止されるので、ラチェットギヤ32が所定量以上に回転して、押動プレート24がプレート下方位置より更に下方へ下降移動されることが防止される。よって、かかる押動プレート24の過剰な下降移動に伴う押動装置20の故障を防止することができるのである。
【0098】
作動部材38は、その内部にメインシャフト21が回転可能に軸通されており、そのメインシャフト21の軸通部からフレーム20a側との反対側下方(図7右下側)へ向けて押下部38aが延出されている。この押下部38aは、後述する連動カム部材42の押下カム部42bにより所定のタイミングで押下(押動)されるものであり、かかる押下により作動部材38をメインシャフト21回りに時計方向へ揺動させることができるのである。
【0099】
また、作動部材38には、メインシャフト21の軸通部の上方であって、若干押下部38a側(図7右側)よりの部分にバネ用アーム38bが設けられている。このバネ用アーム38bは、弾性バネ40の下端に形成される略リング状のフック部40aが引っ掛けられて係合されるものである(図8参照)。更に、作動部材38には、メインシャフト21の軸通部の上方にバネ用フック38dが設けられている。このバネ用フック38dは、弾性バネ39の下端に形成される略リング状のフック部39aが引っ掛けられて係合されるものである(図8参照)。
【0100】
図8は、図3のVII−VII線における側断面図であり、図中では、第2サブギヤ30の外周に形成されるギヤ歯を省略して図示しており、この第2サブギヤ30のピッチ円を1点鎖線で図示し、歯先円および歯底円を実線で図示している。また、図8では、弾性バネ39,40を2点鎖線で図示している。
【0101】
弾性バネ39は、係合部材37の係合爪37b側端部を作動部材38側へ向けて付勢するものであり、弾性復元性を有する線材(弾性材料)を巻回して形成されている。弾性バネ39の下端側には略リング状のフック部39aが形成されており、このフック部39aは、作動部材38のバネ用フック38dに引っ掛けられて係合されている。また、弾性バネ39の上端側には略リング状のフック部39bが形成されており、このフック部39bは、係合部材37のバネ用アーム37dに引っ掛けられ係合されている。よって、弾性バネ39により、係合部材37の係合爪37b側端部を作動部材38側へ向けて付勢することができるのである。
【0102】
弾性バネ40は、作動部材38をメインシャフト21回りに上方(図8の反時計方向)へ向けて付勢するものであり、弾性復元性を有する線材(弾性材料)を巻回して形成されている。弾性バネ40の下端側には略リング状のフック部40aが形成されており、このフック部40aは、作動部材38のバネ用アーム38bに引っ掛けられて係合されている。また、弾性バネ40の上端側には略リング状のフック部40bが形成されており、このフック部40bは、フレーム20aの上部であって作動部材38より上方に形成されたバネ用フック20a3に引っ掛けられ係合されている。このため、作動部材38は、弾性バネ40によりメインシャフト21回りに上方(図8の反時計方向)へ向けて付勢されるのである。
【0103】
図3に戻って説明する。図3に示すように、メインシャフト21と、ロック用シャフト33との間には、略丸棒状のドライブシャフト41が配設されている。このドライブシャフト41は、その両端(図3左右両側)部分がフレーム20aからそれぞれ延設された略平板状のリブ20b,20cにより回転可能に軸支されている。このドライブシャフト41は、その一端側(図3左側)がギヤ機構(図示せず)を介して給紙ローラ7の回転軸と連結されており、給紙ローラ7の回転に連動して一方向(図7の反時計方向)へ回転可能に軸支されている。
【0104】
ドライブシャフト41には、その軸方向略中央部分であって、ロック部材34と作動部材38とに対応する位置に連動カム部材42が固着されている。この連動カム部材42は、ロック部材34に対応して形成されたロック解除カム部42a(図3右側)と、作動部材38の押下部38aに対応して形成された押下カム部42b(図3左側)とを備えており、これらの各カム部42a,42bは一体的に形成されている。
【0105】
ここで、図7を参照して、連動カム部材42の詳細について説明する。図7に示すように、連動カム部材42の内部には、ドライブシャフト41が固着されており、かかるドライブシャフト41により図7の反時計方向へ回転可能に構成されている。
【0106】
連動カム部材42の外周の略半分には、略半円状のロック解除カム部42aが形成されている。このロック解除カム部42aは、ロック部材34の押下部34bを所定のタイミングで押下することにより、ロック部材34のロック爪34aとラチェット爪部32bのラチェット爪32cとの係合状態を解除するものである。このロック解除カム部42aによれば、ドライブシャフト41が略半回転される間、ロック部材34の押下部34bを押下し続けて、ロック部材34のロック爪34aとラチェット爪部32bのラチェット爪32cとの係合状態を解除することができるのである。
【0107】
また、連動カム部材42は、その外周におけるロック解除カム部42a側部分と反対側部分から外方へ押下カム部42bが延出されている。この押下カム部42bは、作動部材38の押下部38aを所定のタイミングで押下することにより、作動部材38をメインシャフト21回りに図7の時計方向へ揺動させるものである。この押下カム部42bによれば、ドライブシャフト41が所定角度分だけ回転される間、作動部材38の押下部38aを押下し続けて、作動部材38を図7の時計方向へ向けて揺動させることができるのである。
【0108】
次に、上記のように構成された給紙装置2を備えたプリンタ1の給紙動作について説明する。尚、図9は、プリンタ1の内部構造を示した側断面図であり、押動プレート24がプレート上方位置(上方位置)にある状態を示している。また、図10は、プリンタ1の内部構造を示した側断面図であり、押動プレート24がプレート待機位置にある状態を示している。
【0109】
まず、図1に示すように、給紙カセット4の圧板6の上面に記録用紙Pが積層収容された後、給紙カセット4の開放面における覆設部分4a側にカセットカバー5が覆設される。カセットカバー5の覆設後、給紙カセット4がカセット挿嵌部1bへ挿嵌されると、給紙カセット4に積層収容された記録用紙Pの端部(図1左側)が給紙ローラ7の下方に配置され、記録用紙Pの設置が完了する。
【0110】
一方、図4に示すように、給紙カセット4が挿嵌されると、その挿嵌に伴って、給紙カセット4の押上板4fが押動装置20の付勢アーム22へ向けて接近され、押上板4fのガイド面4f2が付勢アーム22の突部22cと当接される。その後、更に給紙カセット4の挿嵌を続行すると、押上板4fが付勢アーム22の下方へ潜り込むように図4の矢印A方向へ移動され、かかる移動に伴って付勢アーム22の突部22cがガイド面4f2に沿って上方へ摺動しつつ押し上げられる。
【0111】
この突部22cの押し上げに伴って、付勢アーム22が弾性バネ23の付勢力に抗してメインシャフト21を中心に上方(図4の時計方向)へ揺動される。給紙カセット4の挿嵌が更に続行されると、付勢アーム22の突部22cは押上板4fの係止面4f1に到達し、付勢アーム22により押上板4fが押圧される。この押圧力により、給紙カセット4が付勢アーム22により係止されるので、給紙カセット4がカセット挿嵌部1bから容易に抜け外れることを防止することができる。
【0112】
付勢アーム22の揺動に伴って、メインシャフト21が回転が図4の時計方向へ回転されると、押動プレート24を上方へ付勢する弾性バネ25(後述)が弾性的に捻り変形され、かかる弾性変形によって弾性バネ25の内部に押動プレート24を付勢する付勢力が蓄えられる。即ち、付勢アーム22が上方(図4の時計方向)へ揺動されると、図5に示すように、メインシャフト21が図5の反時計方向へ回転される。
【0113】
この回転により、メインシャフト21にねじ止めされた係止ネジ26が図5の反時計方向へ揺動されて、この揺動により弾性バネ25のフック部25eが押動され、弾性バネ25のコイル部25aが弾性的に捻り変形されるのである。よって、このコイル部25aの捻り変形に伴う弾性復元力により、弾性バネ25に押動プレート24を付勢する付勢力が蓄えられるのである。
【0114】
上記のようにして、給紙カセット4が挿嵌され弾性バネ25に付勢力が蓄えられる場合には、図1、図6及び図7に示すように、ラチェットギヤ32のラチェット爪32cとロック部材34のロック爪34aとは係合状態とされている。このため、ロック部材34によって、ラチェットギヤ32が正転方向(図6及び図7の矢印B方向、反時計方向)へ回転することが規制される。この回転規制によって、ラチェットギヤ32のギヤ歯部32aと歯合された第2サブギヤ30の回転は規制されるので、その結果、従動シャフト29、第1サブギヤ28、駆動ギヤ27の回転も規制される。この駆動ギヤ27の回転の規制よって、係合ボス27aを介して駆動ギヤ27と係合された押動プレート24は、図5に示す状態、即ち、その押動部24bが略水平状態とされるプレート下方位置に駐止される。
【0115】
給紙カセット4の挿嵌後、給紙ローラ7が図1の時計方向へ回転される際に、制御装置(図示せず)から給紙を実行する命令が送信されると、ソレノイド(図示せず)によりロックレバー(図示せず)が外され、その結果、ギヤ機構(図示せず)を介して、図6から図8に示すドライブシャフト41が反時計方向へ向けて回転され、その後、ロックレバーにより再び停止される。
【0116】
尚、停止されたドライブシャフト41は、制御装置から再び給紙命令が送信されることにより再度回転される。即ち、ドライブシャフト41は、制御装置の給紙命令を受けて間欠的に回転駆動(以下、「間欠回転駆動」と称す。)されるのである。
【0117】
このドライブシャフト41の回転により、連動カム部材42が回転され、その連動カム部材42のロック解除カム部42aがロック部材34の押下部34bに当接される。その後、給紙ローラ7の回転が続行されてドライブシャフト41が更に回転されると、ロック解除カム部42aによりロック部材34の押下部34bが押動され、ロック部材34が弾性バネ35の付勢力に抗して、ロック用シャフト33回りに図6から図8の時計方向へ揺動され下降移動される。
【0118】
ロック部材34の下降移動により、ロック爪34aがラチェット爪32cから外れ、ラチェットギヤ32のラチェット爪32cとロック部材34のロック爪34aとの係合状態が解除される。よって、かかる係合解除により、ラチェットギヤ32がメインシャフト21を中心に回転可能となるので、このことを受けて、ラチェットギヤ32のギヤ歯部32aと歯合された第2サブギヤ30、従動シャフト29、第1サブギヤ28、駆動ギヤ27の回転も回転可能となる。
【0119】
ここで、給紙カセット4の挿嵌により付勢力が蓄えられていた弾性バネ25の弾性復元力により、弾性バネ25の延出部25b,25cが共に上方へ向けて上昇移動を開始する。即ち、図5に示す弾性バネ25の延出部25cがメインシャフト21回りに図5の反時計方向へ揺動を開始し、かかる揺動により、押動プレート24がメインシャフト21回りに反時計方向へ揺動され、押動プレート24の押動部24b及び当接部24eが上方へ上昇移動される。
【0120】
押動プレート24の上昇移動に伴って、その当接部24eが圧板6の下面に当接され、その後、押動プレート24により圧板6が上方へ押動され、その圧板6が支軸6aを介して図1の時計方向へ揺動される。この圧板6は、弾性バネ25により付勢される押動プレート24により更に上方へ上昇移動され、図9に示すように、圧板6に載置された複数枚の記録用紙Pが給紙ローラ7の下面に当接されて押圧される。この記録用紙Pと給紙ローラ7との当接により、押動プレート24は図9に示すようにプレート上方位置に到達する。
【0121】
その後、給紙ローラ7が図9の時計方向へ更に回転されると、かかる給紙ローラ7と分離パッド8とが共働して、給紙カセット4に積層収容された複数枚の記録用紙Pの最上層側の一枚が分離される。記録用紙Pの分離後、給紙ローラ7が更に回転されると、押動プレート24により押動された圧板6が所定量下降される。
【0122】
具体的には、給紙ローラ7の更なる回転に伴って、ドライブシャフト41が更に回転される。即ち、図6に示すドライブシャフト41が時計方向へ向けて更に回転される。このドライブシャフト41の回転により、連動カム部材42が更に回転され、その連動カム部材42のロック解除カム部42aがロック部材34の押下部34bから外れ、ロック解除カム部42aによる押下部34bの押動状態が解除される。かかる押動状態の解除により、ロック部材34は、弾性バネ35の弾性復元力によりロック用シャフト33回りに反時計方向へ付勢され、ロック爪34aがラチェットギヤ32のラチェット爪32cに係合される。かかる係合により、ラチェットギヤ32の正転方向(図6の矢印B方向)の回転が規制される。
【0123】
このラチェットギヤ32の正転方向への回転規制により、ラチェットギヤ32のギヤ歯部32aと歯合された第2サブギヤ30の回転が規制され、更に、従動シャフト29、第1サブギヤ28、駆動ギヤ27の回転も規制される。この駆動ギヤ27の回転の規制よって、係合ボス27aを介して駆動ギヤ27と係合された押動プレート24は、図9に示す状態の位置、即ち、プレート上方位置に一旦駐止される。その後、給紙ローラ7が更に回転されると、ドライブシャフト41が更に回転される。即ち、図7に示すドライブシャフト41が図7の反時計方向へ向けて更に回転される。
【0124】
このドライブシャフト41の回転により、連動カム部材42が図7の反時計方向へ更に回転されると、連動カム部材42の押下カム部42bが作動部材38の押下部38aに当接される。給紙ローラ7の回転が続行されてドライブシャフト41が更に回転されると、押下カム部42bにより作動部材38の押下部38aが押動され、作動部材38が弾性バネ40の付勢力に抗して、メインシャフト21回りに図7の時計方向へ揺動されて下降移動される。尚、この作動部材38の下降移動に伴って、弾性バネ40が長手方向に伸長され、かかる伸長により弾性バネ40に弾性復元力が蓄えられる。
【0125】
一方、作動部材38の下降動作に伴って、その連結穴38cに連結された連結軸37cを介して、係合部材37の連結軸37c側の端部が作動部材38の連結穴38cの揺動方向へ向けて下降移動される。この係合部材37の連結軸37c側の下降移動に伴って、係合部材37の係合爪37b側端部が弾性バネ39の弾性復元力により作動部材38側へ下降移動されて、係合爪37bがラチェットギヤ32のラチェット爪部32bにおける上側部分に形成されたラチェット爪32に係合される。
【0126】
その後、給紙ローラ7の更なる回転に伴って、ドライブシャフト41が更に回転される。即ち、図7に示すドライブシャフト41が反時計方向へ更に回転される。このドライブシャフト41の回転により、連動カム部材42が更に回転され、その連動カム部材42の押下カム部42bが作動部材38の押下部38aを更に押動する。この押動により、作動部材38はメインシャフト21回りに図7の時計方向へ更に揺動されて、更に下降移動される。この作動部材38の更なる下降動作に伴って、係合部材37は、その係合爪37bがラチェット爪32cに係合されたまま、ラチェットギヤ32の逆転方向(図7の反矢印B方向)へ向けて移動される。かかる係合部材37の移動によりラチェットギヤ32が逆転方向へ所定量回転される。
【0127】
このラチェットギヤ32の逆転方向への所定量の回転により、ラチェットギヤ32のギヤ歯部32aと歯合された第2サブギヤ30、従動シャフト29、第1サブギヤ28、駆動ギヤ27がそれぞれ回転され、この駆動ギヤ27の回転によって、押動プレート24が図10に示す状態の位置、即ち、プレート待機位置へ下降移動される。しかも、かかる押動プレート24のプレート待機位置への下降移動に伴って、弾性バネ25の延出部25b,25cが下方へ揺動されるので、かかる延出部25b,25cが下方へ揺動された分だけ、弾性バネ25に再び付勢力が蓄えられる。
【0128】
その後、制御装置により次の給紙命令が送信されると、ドライブシャフト41の間欠回転駆動が開始される。かかるドライブシャフト41の回転により、連動カム部材42が更に回転され、その連動カム部材42の押下カム部42bが作動部材38の押下部38aから外れると、押下カム部42bによる押下部38aの押動状態が解除される。かかる押動状態の解除により、作動部材38は、弾性バネ40の弾性復元力により付勢され、メインシャフト21回りに図8の反時計方向へ揺動されて上昇移動される。一方、作動部材38の上昇動作に伴って、係合部材37も上昇移動されて、係合爪37bとラチェットギヤ32のラチェット爪32との係合状態が解除され、図7及び図8に図示する状態に復帰する。しかも、係合部材37の係合爪37bとラチェットギヤ32のラチェット爪32係合状態が解除された場合に、ラチェットギヤ32のラチェット爪32cとロック部材34のロック爪34aとは係合状態のままなので、かかるロック部材34により、押動プレート24を図10に示す状態、即ち、プレート待機位置に駐止することができるのである。
【0129】
押動プレート24がプレート上方位置(図9の状態)から所定量下降され、プレート待機位置(図10の状態)に駐止されると、押動プレート24により上方へ押動される圧板6も同様に所定量下降され、圧板6に載置された記録用紙Pと給紙ローラ7とが所定量離間される。かかる状態で、分離後の記録用紙Pは、給紙ローラ7と一対の従動ローラ9,9との共働により搬送方向(図1の矢印X1方向)下流側へ搬送される。かかる給紙ローラ7及び従動ローラ9,9により搬送される記録用紙Pは、給紙ローラ7の上流側から下流側へ搬送される際に、その搬送方向が反転される。即ち、記録用紙Pは、給紙ローラ7の回転方向に沿って給紙口2aから上方へ向けて搬送され、給紙ローラ7の上面側に到達すると、記録用紙Pの搬送方向(図1の矢印X2)は、給紙カセット4から記録用紙Pが送り出される際の搬送方向(図1の矢印X1方向)に対して逆方向とされるのである。
【0130】
給紙ローラ7により搬送された記録用紙Pは、その後、LFローラ10及び押さえローラ11の共働によりプラテン13の上方へ搬送される。記録用紙Pがプラテン13の上方へ搬送されると、かかる記録用紙Pは、そのプラテン13により支持されつつ、記録装置3のキャリッジ14に搭載された印字ヘッド12の下方を通過する。この記録用紙Pが印字ヘッド12の下方を通過する際に、印字ヘッド12のノズル12aによって、インクタンク15に蓄えられたインクが記録用紙Pへ吐出されて、印刷が行われる。
【0131】
印刷済の記録用紙Pは、排出ローラ16及び押さえローラ17の共働により排紙口2bへ搬送され、その排紙口2bからカセットカバー5の上面へ排出される。カセットカバー5へ排出された記録用紙Pは、その排出方向後端側(図1左側)が用紙端受け部5aにより受け止められて保持される一方、その排出方向前端側(図1右側)が用紙載置部5bにより受け止められて載置される。
【0132】
その後、制御装置により次の給紙命令が送信されると、ドライブシャフト41の間欠回転駆動が再び開始される。かかるドライブシャフト41が回転され、連動カム部材42のロック解除カム部42aにより、ロック部材34の押下部34bが押動され、ラチェットギヤ32のラチェット爪32cとロック部材34のロック爪34aとの係合状態が解除される。よって、かかる係合解除に伴って、押動プレート24が弾性バネ25の弾性復元力によりプレート上方位置へ再び上昇移動される。この押動プレート24の上昇移動に伴って、図9に示すように、圧板6に載置された複数枚の記録用紙Pが給紙ローラ7の下面に再び当接されて押圧され、次の圧板6に載置された次の記録用紙Pを記録装置3へ供給して、印刷を行うことができるのである。
【0133】
以上説明したように、本実施例の給紙装置2を備えたプリンタ1によれば、押動プレート24は、給紙ローラ7により分離された記録用紙Pを搬送する場合に、給紙ローラ7の回転に連動して連動カム部材42により作動される下降機構36によって所定量下降することができる。しかも、押動プレート24は、ラチェットギヤ32のラチェット爪32cとロック部材34のロック爪34aとの係合によって、プレート上方位置より下方であってプレート下方位置より上方であるプレート待機位置に駐止されるので、給紙ローラ7及び分離パッド8により分離された記録用紙Pが給紙ローラ7へ押しつけられることがなく、給紙ローラ7の回転負荷を低減することができる。
【0134】
また、下降機構36により所定量下降される押動プレート24は、ラチェット爪32cとロック爪34aとの係合によって、プレート下方位置より上方のプレート待機位置に駐止されるので、記録用紙Pの分離後に圧板6を下降させる場合に、従来の給紙装置のように、押動プレート24をプレート下方位置まで下降移動させる必要がない。よって、記録用紙Pを分離して搬送する際の圧板6の上下動に伴う移動距離を短縮化することができる。従って、かかる移動距離の短縮化によって、押動プレート24の押動により圧板6が上昇移動される場合に、かかる圧板6に載置された記録用紙Pが給紙ローラ7と当接する際の衝撃音を低減することができる。
【0135】
また、圧板6の移動距離を短縮化することにより、圧板6の移動時間を短縮化することができるので、かかる圧板6を高速で上下動させるために高価な高トルク型の駆動モータを使用する必要がなく、その分、給紙装置2全体としての製造コストを低減することができる。
【0136】
しかも、圧板6の上下移動に伴う移動距離の短縮化により、押動プレート24により押動される圧板6の移動時間が短縮化されるので、その分、1枚の記録用紙Pを搬送するために要する時間を短縮して、給紙装置2の給紙速度を向上することができる。
【0137】
押動プレート24のプレート下方位置へ向けた所定量の下降移動は、給紙ローラ7に連動して回転される連動カム部材42により押動される作動部材38によって、係合部材37がラチェットギヤ32の逆転方向と同一方向へ揺動され、かかる揺動に伴ってラチェットギヤ32のラチェット爪部32bが逆転方向へ回転されることにより行われる。即ち、押動プレート24を下降移動させるため駆動力として、給紙ローラ7の駆動力を用いることができるので、押動プレート24を下降移動させる駆動力を供給するためのモータ等の駆動装置を別途設ける必要がなく、その分、給紙装置2全体としての製造コストを低減することができる。
【0138】
係合部材37によりラチェットギヤ32が逆転方向へ所定量回転された場合に、連動カム部材42による作動部材38の押動状態が解除され、かかる作動部材38の押動状態の解除に伴って係合部材37とラチェットギヤ32との係合状態が解除されるので、係合部材37により逆転方向へ回転されるラチェットギヤ32の回転量を制限して、押動プレート24が所定量以上下降することを防止することができる。よって、押動プレート24は、位置センサ等の検出器を用いることなく、所定量下降されるので、かかる検出器が不要となり、その分、給紙装置2全体としての製造コストを低減することができる。
【0139】
ロック部材34は、そのロック爪34aがラチェットギヤ32のラチェット爪32cと係合することにより、ラチェットギヤ32の正転方向への回転を規制するので、かかるラチェットギヤ32の正転の規制により押動プレート24の上昇移動が防止され、押動プレート24をプレート待機位置で駐止することができる。よって、押動プレート24の上昇移動を規制するために別の部品を使用する必要がなく、その分、給紙装置2全体の部品点数を減少して、その製造コストを低減することができる。
【0140】
しかも、ロック部材34は、ラチェットギヤ32のラチェット爪32cとの係合状態において、そのラチェットギヤ32の正転方向への回転を規制しつつ逆転方向への回転を許容するので、ラチェットギヤ32の逆転に伴う押動プレート24の下降移動を許容しつつ、かかる押動プレート24の上昇移動を防止することができるのである。また、連動カム部材42は、そのロック解除カム部42aにより、給紙ローラ7の回転に連動して、ラチェットギヤ32とロック部材34との係合状態を解除することができるのである。
【0141】
弾性バネ25により付勢される押動プレート24は、プレート上方位置へ上昇移動する場合に、減衰装置31によって移動速度が減衰されるので、押動プレート24により押動される圧板6に載置された記録用紙Pが給紙ローラ7と当接する際の衝撃を低減することができる。よって、押動プレート24により押動された圧板6に載置される記録用紙Pが給紙ローラ7に激突することが防止されるので、かかる押動プレート24の上昇移動に伴う衝撃音を更に低減することができる。
【0142】
押上板4fは、給紙カセット4のカセット挿嵌部1bへの挿嵌に伴って弾性バネ25による付勢力の付与を開始させるので、給紙カセット4が挿嵌される以前における弾性バネ25による押動プレート24の付勢を防止することができる。よって、例えば、かかる給紙カセット4の挿嵌前には、押動プレート24に付与される付勢力を無負荷の状態とすることができるので、押動プレート24などの経時クリープ等を防止することができる。
【0143】
押動プレート24を付勢する弾性バネ25は弾性復元性を有する弾性材料で形成されるので、押動プレート24を付勢する付勢力を付与する装置、例えば、モータ等の電気部品を用いる必要がなく、その分、給紙装置2全体としての製造コストを低減することができる。
【0144】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0145】
本実施例では、給紙装置2を画像形成装置であるプリンタ1に適用したが、例えば、本発明を画像読取装置に搭載される原稿搬送装置に適用しても良い。
【0146】
【発明の効果】
請求項1記載の給紙装置によれば、給紙ローラにより用紙が分離された場合に、押動部材は、下降手段によって所定量下降され、且つ、駐止手段によって給紙ローラと用紙とが当接する上方位置の下方であって、給紙ローラと用紙とが離間する下方位置の上方に駐止される。よって、用紙支持部材に載置された用紙は、給紙ローラとの当接位置から所定量下降され離間されるので、給紙ローラにより分離された用紙が用紙支持部材により給紙ローラへ押しつけられることがなく、給紙ローラの回転負荷を低減することができるという効果がある。
【0147】
また、下降手段により所定量下降される押動部材は、駐止手段により上方位置の下方であって下方位置の上方に駐止されるので、用紙支持部材に載置された用紙と給紙ローラとを離間させる場合に、押動部材を下方位置まで下降させる必要がない。よって、従来の給紙装置のように、押動部材を下方位置まで下降移動させる必要がなく、用紙を分離して搬送する際の用紙支持部材の移動距離を短縮化することができる。従って、かかる用紙支持部材の移動距離の短縮化により、用紙支持部材に載置される用紙が給紙ローラと当接する際の衝撃音を低減することができるという効果がある。
【0148】
更に、押動部材の移動距離を短縮化することにより、用紙支持部材の移動時間を短縮化しているので、かかる用紙支持部材を高速で上下動させるために、下降手段の駆動力を増加させて押動部材を高速で下降移動させる必要がない。このため、例えば、下降手段に高価な高トルク型の駆動モータ等を使用する必要がなく、その分、給紙装置全体としての製造コストを低減することができるという効果がある。しかも、押動部材により押動される用紙支持部材の移動時間が短縮化されるので、その分、1枚の用紙を搬送するために要する時間を短縮して、給紙速度を向上することができるという効果がある。
【0149】
また、請求項1記載の給紙装置によれば、押動部材の下方位置へ向けた所定量の下降移動は、給紙ローラに連動して回転される第1カム部材によって作動部材が押動され、この押動に伴って、係合部材の係合歯部と係合された爪歯車が逆転方向へ回転されて行われる。よって、例えば、押動部材を下降移動させるため駆動力として、給紙ローラの駆動力を用いることができるので、押動部材を下降移動させる駆動力を供給するためのモータ等の駆動装置を別途設ける必要がなく、その分、給紙装置全体としての製造コストを低減することができるという効果がある。
【0150】
請求項2記載の給紙装置によれば、請求項1記載の給紙装置の奏する効果に加え、係合部材により爪歯車が逆転方向へ所定量回転された場合に、第1カム部材による作動部材の押動状態が解除され、かかる作動部材の押動状態が解除に伴って係合部材と爪歯車の係合歯部との係合状態が解除されるので、係合部材により逆転方向へ回転される爪歯車の回転量を制限して、押動部材が所定量以上下降することを防止することができる。よって、押動部材は、位置センサ等の検出器を用いることなく、所定量下降されるので、かかる検出器が不要となり、その分、給紙装置全体としての製造コストを低減することができるという効果がある。
【0151】
請求項3記載の給紙装置によれば、請求項1または2に記載の給紙装置の奏する効果に加え、ロック部材は、爪歯車の係合歯部と係合されることによって、爪歯車の正転方向への回転を規制するので、かかる爪歯車の正転の規制により押動部材の上昇移動を防止して、押動部材を上方位置から所定量下降された位置で駐止することができる。このように、ロック部材は、下降手段の爪歯車における係合歯部に係合することにより押動部材を所定位置で駐止するので、押動部材の上昇移動を規制するための部品を別途用意する必要がなく、その分、給紙装置全体の部品点数を減少して、その製造コストを低減することができるという効果がある。
【0152】
しかも、ロック部材は、爪歯車の係合歯部と係合状態において、その爪歯車の正転方向への回転を規制しつつ逆転方向への回転を許容するので、係合部材による爪歯車の逆転に伴う押動部材の下降移動を許容しつつ、かかる押動部材の上昇移動を防止することができるという効果がある。
【0153】
請求項4記載の給紙装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の給紙装置の奏する効果に加え、第2カム部材は、給紙ローラの回転に連動して爪歯車の係合歯部との係合状態を解除することができるという効果がある。
【0154】
請求項5記載の給紙装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の給紙装置の奏する効果に加え、付勢部材により付勢される押動部材は、上方位置へ上昇移動する場合に、減衰装置によって移動速度が減衰されるので、用紙支持部材に載置された用紙が給紙ローラに当接する際の衝撃を更に低減することができる。よって、押動部材により押動された用紙支持部材に載置される用紙が給紙ローラに激突することが防止されるので、かかる押動部材の上昇移動に伴う衝撃音を更に低減することができるという効果がある。
【0155】
請求項6記載の給紙装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の給紙装置の奏する効果に加え、付勢始動部材は、給紙カセットのケース体への装着に伴って付勢部材による付勢力の付与を開始させるので、給紙カセットがケース体に装着される以前における付勢部材による押動部材の付勢を防止することができる。よって、例えば、かかる給紙カセット装着前には、押動部材に付与される付勢力を無負荷の状態とすることができるので、付勢部材の付勢力が加わる押動部材などの経時クリープ等を防止することができるという効果がある。
【0156】
請求項7記載の給紙装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の給紙装置の奏する効果に加え、押動部材を付勢する付勢部材は弾性復元性を有する弾性材料で形成されるので、押動部材を付勢する付勢力を付与する装置、例えば、モータ等の電気部品を用いる必要がなく、その分、給紙装置全体としての製造コストを低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である給紙装置を備えたプリンタの内部構造を示した側断面図であり、押動プレートがプレート下方位置にある状態を示している。
【図2】 給紙カセットとカセットカバーとの外観斜視図である。
【図3】 押動装置20の正面図である。
【図4】 図3に図示した押動装置の右側断面図である。
【図5】 図3のV−V線における側断面図である。
【図6】 図3のVI−VI線における側断面図である。
【図7】 下降機構を側面視した押動装置の側断面図である。
【図8】 図3のVII−VII線における側断面図である。
【図9】 プリンタの内部構造を示した側断面図であり、押動プレートがプレート上方位置にある状態を示している。
【図10】 プリンタの内部構造を示した側断面図であり、押動プレートがプレート待機位置にある状態を示している。
【符号の説明】
1 プリンタ
1a 本体ケース(ケース体)
2 給紙装置
4 給紙カセット
4f 押上板(付勢開始部材)
6 圧板(用紙支持部材)
7 給紙ローラ
24 押動プレート(押動部材)
25 弾性バネ(付勢部材)
31 減衰装置
32b ラチェット爪部(爪歯車、下降手段の一部、駐止手段の一部)
32c ラチェット爪(係合歯部、下降手段の一部)
34 ロック部材(駐止手段の一部)
37 係合部材(下降手段の一部)
38 作動部材(下降手段の一部)
42a ロック解除カム部(第2カム部材、駐止解除手段)
42b 押下カム部(第1カム部材、下降手段の一部)
P 記録用紙
Claims (7)
- 複数枚の用紙を載置可能に形成された用紙支持部材と、その用紙支持部材の一端側の上方に回転可能に配設され、その用紙支持部材に載置される用紙を一枚毎に分離した後、その分離された用紙を搬送する給紙ローラと、その給紙ローラ側へ向けて前記用紙支持部材を押動するため、その用紙支持部材に載置される用紙と前記給紙ローラとが離間する下方位置から前記用紙支持部材に載置される用紙と前記給紙ローラとが当接する上方位置との間で上下動可能に設けられる押動部材とを備えた給紙装置において、
前記押動部材を前記下方位置から前記上方位置へ向けて付勢する付勢部材と、
その付勢部材により付勢される前記押動部材を前記給紙ローラにより分離された用紙を搬送する場合に前記上方位置から所定量下降させる下降手段と、
その下降手段により下降された前記押動部材を前記上方位置より下方であって前記下方位置より上方に駐止する駐止手段と、
その駐止手段による前記押動部材の駐止状態を解除する駐止解除手段とを備え、
前記下降手段は、前記押動部材の前記上方位置へ向けた上昇移動に伴って正転方向へ回転され、且つ、前記押動部材の前記下方位置へ向けた下降移動に伴って前記正転方向とは反対の逆転方向へ回転されると共に、外周に複数の係合歯部を有する爪歯車と、前記給紙ローラの回転に連動して回転される第1カム部材と、その第1カム部材へ向けて突設され前記給紙ローラの回転に連動して前記第1カム部材により押動される作動部材と、その作動部材が前記第1カム部材により押動された場合に、前記係合歯部に係合され且つ前記爪歯車の前記逆転方向と同一方向へ揺動され、その爪歯車を前記逆転方向へ所定量回転させる係合部材とを備えていることを特徴とする給紙装置。 - 前記第1カム部材は、前記係合部材により前記爪歯車が前記逆転方向へ所定量回転された場合に、前記作動部材の押動状態を解除するように形成されており、
前記係合部材は、前記第1カム部材による前記作動部材の押動解除に伴って、前記係合歯部との係合状態が解除されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。 - 前記駐止手段は、前記爪歯車における前記係合歯部に係合可能に形成されるとともに、その係合歯部と係合することにより前記爪歯車の前記正転方向への回転を規制する一方、前記係合歯部との係合状態において前記爪歯車の前記逆転方向への回転を許容するロック部材を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
- 前記駐止解除手段は、前記給紙ローラの回転に連動して回転され、その給紙ローラの回転に伴って前記ロック部材を押動し、そのロック部材と前記爪歯車における前記係合歯部との係合状態を解除する第2カム部材を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の給紙装置。
- 前記付勢部材の付勢力により前記押動部材を前記上方位置へ上昇移動させる場合に、その押動部材の移動速度を減衰させる減衰装置を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の給紙装置。
- ケース体と、そのケース体に着脱可能に形成され前記用紙支持部材が配設される給紙カセットとを備えており、
その給紙カセットは、その給紙カセットが前記ケース体に装着された場合に、前記付勢部材による付勢力の付与を開始させる付勢始動部材を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の給紙装置。 - 前記付勢部材は弾性復元性を有する弾性材料で形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の給紙装置。
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