JPH0611962Y2 - 自動給紙装置 - Google Patents

自動給紙装置

Info

Publication number
JPH0611962Y2
JPH0611962Y2 JP15904588U JP15904588U JPH0611962Y2 JP H0611962 Y2 JPH0611962 Y2 JP H0611962Y2 JP 15904588 U JP15904588 U JP 15904588U JP 15904588 U JP15904588 U JP 15904588U JP H0611962 Y2 JPH0611962 Y2 JP H0611962Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
pressure plate
paper feed
ratchet wheel
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15904588U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0279328U (ja
Inventor
康一朗 北爪
公一 新井
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイワ精工株式会社 filed Critical ダイワ精工株式会社
Priority to JP15904588U priority Critical patent/JPH0611962Y2/ja
Priority to US07/444,446 priority patent/US5026041A/en
Priority to DE3940203A priority patent/DE3940203A1/de
Publication of JPH0279328U publication Critical patent/JPH0279328U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0611962Y2 publication Critical patent/JPH0611962Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、スタッカに収容された用紙を1枚ずつ分離し
てプリンタへ送り出す枚葉式の自動給紙装置に関し、特
にプレッシャプレートを後退してプリント側の紙送り負
荷を軽減できる方式の自動給紙装置に関する。
〔従来の技術〕
プリンタには、用紙を平坦な状態で搬送しながら印字す
るフラットタイプのプリンタがあり、例えば、実開昭6
3−66241号公報等で知られている。
この種のプリンタは、プリントヘッドに対向して配置さ
れたプラテンを固定状態に保持すると共に、プラテンの
プリントヘッド当接面を平坦に形成し、そしてプラテン
の前後の紙案内路には一対ずつの送りローラを上下に配
置し、この前後の送りローラにより自動給紙装置から枚
葉送給されてくる用紙をフラットな状態でプラテン上を
搬送し、プラテンの平坦面で用紙上に印字するようにな
っている。
ところで、上述のようなフラットタイプのプリンタで
は、プラテンのプリントヘッド当接面が平坦であるた
め、印字の輪郭が明瞭になり、ロールタイプのプラテン
のような紙の巻きぐせが生じないが、その反面、プラテ
ンの前後に配置した一対ずつの紙送りローラは、合成ゴ
ム等の弾性材から成形され、そして上下のローラは略接
線状にしか接していないため、その紙送りの力は小さ
い。このため、プリント側の紙送りローラが自動給紙装
置から送り込まれた用紙をプリント動作に合わせて搬送
し始める時、該用紙の後端部が給紙スタッカ側の給紙ロ
ーラにプレッシャプレートで押圧されていると、給紙ロ
ーラ軸承部の摩擦抵抗及び用紙同士間の摩擦抵抗がプリ
ンタ側紙送りローラの負荷となり、これが紙送りローラ
による紙送りを不安定にし、用紙に印字される文字の行
間隔を不揃いにする問題がある。
そこで、従来においては、給紙スタッカにプレッシャプ
レートを後退動作する電磁プランジャを装着し、この電
磁プランジャに通電して励磁することによりプレッシャ
プレートを後退させ、給紙ローラから用紙を離すこと
で、給紙ローラに対する給紙ユニット側の紙送り負荷を
除去するようにしていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のような従来の自動給紙装置では、用紙が給紙ロー
ラにより給紙スタッカからプリンタユニット側へ送り込
まれ、その紙送りローラが用紙の先端部を咥え込んだ
後、プレッシャプレートを後退させて用紙を給紙ローラ
離間させるから、紙送りローラに対する給紙ユニット側
の紙送り負荷をなくすることができ、かつプリンタでの
紙送りを安定化させ得る。
しかし、電磁プランジャによるプレッシャプレートの後
退方式では、少なくとも給紙スタッカから送り出された
用紙がプリンタ側の印字動作に伴いプリンタ側へ完全に
送り込まれる段階まで電磁プランジャを通電励磁状態に
保持しておかなければならず、このため、電磁プランジ
ャへの通電時間が長くなって電磁プランジャが加熱さ
れ、耐熱構造の電磁プランジャが必要になると共に、プ
レッシャプレートの後退操作機構が高価で大形化し、給
紙ユニットを重量化する問題があった。
本考案は、上述の問題点を解決し、プレッシャプレート
の後退動作及びその保持を低コストで実現できると共に
小形,軽量化を可能にした自動給紙装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の自動給紙装置は、スタッカフレーム本体に前後
方向に揺動可能に支持され積層用紙を押圧するプレッシ
ャプレートと、このプレッシャプレートの前面に位置し
て前記スタッカフレーム本体に回転可能に支持された給
紙ローラと、前記プレッシャプレートを介して積層用紙
を前記給紙ローラに押し付ける押圧手段と、前記スタッ
カフレーム本体に取り付けられた正逆転可能な給紙モー
タと、この給紙モータの正回転時にその回転を前記給紙
ローラに伝達し給紙ローラを紙送り回転させる回転伝達
機構と、前記プレッシャプレートを進退動作させるラッ
ク機構と、前記給紙モータの逆回転を前記ラック機構に
伝達して前記プレッシャプレートを前記押圧手段に抗し
て後退動作させる回転伝達機構と、前記スタッカフレー
ム本体にワンウェイベアリングを介して取り付けられ前
記プレッシャプレートの後退時の回転伝達機構により回
転操作される爪車と、この爪車と前記給紙モータの支持
板との間に張設され前記爪車を基準位置へ復帰させる付
勢手段と、前記スタッカフレーム本体に取り付けられ前
記爪車と係脱し前記プレッシャプレートを後退位置に保
持する爪とを備えたものである。
〔作用〕
本考案においては、給紙モータが正回転すると、この回
転は回転伝達機構を介して給紙ローラに伝達され、該給
紙ローラを回転することでプレッシャプレート上の用紙
を1枚プリンタユニット側へ送り出す。そして、該用紙
がプリンタユニットの紙送りローラに咥え込まれると、
給紙モータが所定量逆回転して、その回転を回転伝達機
構を介してラック機構に伝達し、これにより、プレッシ
ャプレートを押圧手段に抗し後退動作させ、プレッシャ
プレート上の積層用紙を給紙ローラから離間させ、同時
にプレッシャプレートの後退位置は爪車と爪によって保
持されることになる。
従って、本考案にあっては、プレッシャプレートの後退
位置を別エネルギ源を要することなく安定に保持でき、
かつ小形で軽量な自動給紙ユニットを実現し得る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本考案による自動給紙装置の一例を示す一部
切欠きの正面図であり、第2図は本実施例の自動給紙装
置を装着したフラット式プリンタの一部切欠きの側面図
である。
同図において、1はプリンタユニット、2はプリンタユ
ニット1上に着脱可能にセットされた自動給紙ユニット
である。
プリンタユニット1は、第2図に示すようにプリンタ本
体3と、このプリンタ本体3上に着脱可能にセットされ
る排紙スタッカ4を備えている。
プリンタ本体3は、その上部において、自動給紙ユニッ
ト2から排紙スタッカ4方向へ水平に配置された紙ガイ
ド板5を有し、紙ガイド板5の長手方向の中間部分に
は、上面が平坦なプラテン6が紙ガイド板5の長手方向
と直交して配置されていると共に、プラテン6の上方に
はプリントヘッド7が配置されている。また、プラテン
6の前段に位置する紙ガイド板5の用紙導入端側には、
自動給紙ユニット2から送られてくる用紙10Aをプリ
ントヘッド7方向へ送る一対の紙送りローラ8a,8b
が互いに接して上下に配置され、さらに、プラテン6の
後段に位置する紙ガイド板5の終端側には、印字済みの
用紙を排紙スタッカ4へ送り出すための一対の紙送りロ
ーラ9a,9bが互いに接して上下に配置されている。
前記前段及び後段の紙送りローラ8a,8b及び9a,
9bは図示しないモータにより回転駆動される。
前記排紙スタッカ4は、紙送りローラ9a,9bにより
送られてくる印字済みの用紙10Bを排紙スタッカ4の
収容部4aへ案内する紙ガイド11を備え、この紙ガイ
ド11の一端はスタッカ枠体4bに回動可能に枢着さ
れ、そしてスタッカ枠対向4b外へ突出した操作レバー
12により、第2図の実線に示す位置と2点鎖線に示す
位置に切り替え得るようになっていると共に、紙ガイド
11が実線に示す位置にあるとき、印字済みの用紙10
Bを排紙スタッカ4内へ案内し、また、2点鎖線に示す
位置にあるとき、プリンタ本体3に形成した前方排紙路
13を通してプリンタ本体3外へ排出するようになって
いる。また、14は紙ガイド11の枢支基部に近接して
スタッカ枠体4bに回転可能に設けた排紙ローラで、こ
の排紙ローラ14と紙送りローラ9a間は、スタッカ枠
体4bに設けたギヤ列15及び歯付ベルト16を介して
連結され、紙送りローラ9aの回転を排紙ローラ14に
伝達することによって、紙ガイド11を案内されてくる
印字済み用紙10Bを収容部4aへ送り込むようになっ
ている。
次に、自動給紙ユニット2について述べる。
自動給紙ユニット2は、第1図及び第2図に示すように
プリンタユニット1上に着脱可能にセットされるフレー
ム本体17、及び未印字の用紙10Aを傾斜状態に積層
して収容する給紙スタッカ18を備えている。
給紙スタッカ18は、第1図及び第10図に示すように
フレーム本体17を構成する左右の側板17a,17b
間に横架固定したガイドロッド19及びガイドバー20
にその長手方向に沿って移動自在に支持された左右の支
持板21a,21bと、この各支持板21a,21bの
上端に前後方向へ可動自在に取り付けたプレッシャプレ
ート22a,22bを有し、このプレッシャプレート2
2a,22bは、その揺動下端部とこれに対向するそれ
ぞれの支持板21a,21b間に介在した押圧ばね23
によって前方へ常時付勢され、プレッシャプレート22
a,22b上に積層収容された用紙10Aを後述する給
紙ローラ24a,24bに押し付けるようになっている
と共に、プレッシャプレート22a,22bの揺動端部
には、これを左右方向に貫通するプレッシャプレート軸
25が取り付けられ、その両端は左右の側板17a,1
7bに形成した案内用長穴26a,26b(第1図及び
第4図参照)を通して側板外へ突出され、その突出端に
はピニオン27a,27b(第1図及び第4図参照)が
それぞれ固定されている。
前記給紙ローラ24a,24bは、左右の側板17a,
17b間に回転可能に横架したローラ軸28(第1図参
照)に軸線方向にのみ移動できるよう取り付けられてお
り、そして、ローラ軸28の一端には、第6図に示すよ
うに回転伝達用ギヤ列を構成するギヤ29eが一方向に
のみ回転を伝達するワンウェイベアリング30を介して
取り付けられている。
第1図〜第3図において、31はプレッシャプレート2
2a,22bの後退駆動源を兼ねた給紙モータで、この
給紙モータ31は、複数の支柱32により右側板17a
に平行に取り付けた支持板33に固定され、そして、支
持板33の内側へ突出する給紙モータ31の回転軸には
駆動ギヤ34が固着されている。また、支持板33の内
側面には、第4図及び第5図に示すように給紙ローラ2
4a,24bへの回転伝達用ギヤ列を構成するギヤ29
a〜29dが回転可能に軸着されており、このギヤ列の
ギヤ29aは駆動ギヤ34に噛合され、ギヤ29dは第
6図に示すように給紙ローラ28にワンウェイベアリン
グ30を介して取り付けたギヤ29eに噛合されてい
る。
また、プレッシャプレート22a,22bへの後退操作
用ギヤ列はギヤ35a〜35dからなり、このうち、駆
動ギヤ34と噛合するギヤ35a及びこれと同軸のギヤ
35bは支持板33に回転可能に軸支され、そして、ギ
ヤ35bと噛合するギヤ35cは、右側板17bに回転
可能に軸支されていると共に、ギヤ35cと噛合するギ
ヤ35dは、第7図に示すように右側板17bに設けた
軸承部36に嵌合した一方向にのみ回転を伝達するワン
ウェイベアリング37の外輪に固定されている。また、
ワンウェイベアリング37の内輪には軸38が嵌着さ
れ、その一端は軸承部36に支持されていると共に、そ
の他端には、円周方向に180度の位相差をもった切欠
き39a,39bを有する爪車39が固着され、この爪
車39のボス部には一歯ギヤ40が形成されている。爪
車39の外周縁に突設したピン41aと支持板33に突
設したピン41b間には、一歯ギヤ40を基準位置に復
帰させるため引張ばね41が掛けわたされ、さらに、右
側板17bには、切欠き39a又は39bと係止するこ
とで爪車39の逆転を阻止する。即ち、プレッシャプレ
ート22a,22bの後退位置を保持する爪42がスタ
ッド43により回動可能に取り付けられ、この爪42は
トーションばね44によって切欠き39a又は39bと
常時係合する方向に付勢されている。
第1図,第3図〜第5図及び第8図,第9図において、
プレッシャプレート後退操作用の可動ラック板45は、
支持板33と対向する右側板17bのプレッシャプレー
ト軸案内用長穴26bの上方に位置して配置され、そし
て右側板17bに突設した案内凸部46に案内溝45A
を係合することにより長穴26bの長手方向に摺動可能
に支持されていると共に、可動ラック板45の上端縁に
形成したラック歯45aは前記爪車39のボス部に形成
した一歯ギヤ40と間欠的に噛合するようになってお
り、さらに下端縁に形成したラック歯45bはプレッシ
ャプレート軸25に固定したピニオン27bに噛合され
ている。また、長穴26bの下方に位置して右側板17
bに長穴26bに沿い設けた固定ラック47はピニオン
27bにその下方から噛合している。さらにまた、左側
板17aには、プレッシャプレート軸案内用長穴26a
の下方に位置して固定ラック48が長穴26aに沿い設
けられており、この固定ラック48にはプレッシャプレ
ート軸25に固定したピニオン27aが噛合されてい
る。
第2図において、49は前段側紙送りローラ8a,8b
に近接して配置した紙センサ、50は自動給紙ユニット
2から送り出される用紙10Aを紙送りローラ8a,8
b間へ案内する紙案内路である。また、第1図におい
て、51はプレッシャプレートのリリースレバーであ
る。
次に、上記のように構成された本実施例の動作を第10
図乃至第16図を参照して説明する。
先ず、プリンタユニット1に対し給紙が開始される以前
のプレッシャプレート22a,22bは、第10図に示
すように押圧ばね23によって給紙ローラ24a,24
b方向へ押圧され、これによりプレッシャプレート22
a,22b上にセットした積層用紙10A全体を給紙ロ
ーラ24a,24bに接触させた状態に押圧している。
この時、プレッシャプレート22a,22bと一体のプ
レッシャプレート軸25とピニオン27a,27b及び
ピニオン27bに噛合する可動ラック板45は、第8図
に示すように前進端位置に保持され(この前進端位置は
プレッシャプレート22a,22b上にセットされる用
紙10Aの積層厚さによって異なる)、そして爪車39
及び一歯ギヤ40を引張ばね41によって第8図に示す
基準位置に保持されていると共に、爪42は爪車39の
第1の切欠き39aに係合されている。
かかる状態において、プリンタユニット1の制御回路
(図示せず)から給紙モータ31に対し給紙指令が与え
られ、これにより給紙モータ31が給紙方向(正回転方
向)に起動されると、駆動ギヤ34は第4図の矢印A方
向に回転され、これに伴い駆動ギヤ34と噛合する給紙
用ギヤ列の最終段のギヤ29eは第4図の矢印Bに回転
し、そして駆動ギヤ34と噛合するプレッシャプレート
後退用ギヤ列の最終段のギヤ35dは第4図の矢印C方
向に回転する。
給紙用ギヤ列のギヤ29eが矢印B方向に回転すると、
ワンウェイベアリング30が給紙ローラ軸28とギヤ2
9e間を結合するため、給紙ローラ24a,24bが第
10図の矢印B方向に回転し、これに圧接される積層用
紙10Aの最上層の用紙10Aを一枚分離して、第1
0図に示すように紙案内路50の方向へ送り出す。
また、プレッシャプレート後退用ギヤ列のギヤ35dが
矢印C方向に回転される時、これを支持するワンウェイ
ベアリング37は軸38に対しフリーとなり、しかも爪
42が爪車39の切欠き39aに係止しているため、ギ
ヤ35dの回転は爪車39に伝達されず、停止状態に保
持される。
上述の状態で給紙ローラ24a,24bの回転に伴い未
印字用紙10Aがプリンタユニット1側へ送り出さ
れ、その送り出し先端部が紙センサ49により検知され
た後、所定時間、例えば5行分に相当する紙送りがなさ
れると、用紙10Aの先端は停止している紙送りロー
ラ8a,8b間に突き当たり、第10図の2点鎖線に示
すように湾曲される。これにより用紙10Aの先端縁
を紙送りローラ8a,8bに対し平行に当接させ、用紙
が斜めに紙送りローラ8a,8b間に咥え込まれる、即
ちスキューするのを防止する。
上記紙センサ49が動作した後、5行分に相当する紙送
り動作が終了すると、給紙モータ31が停止し、プリン
タユニット1の紙送りローラ駆動モータ(図示せず)が
起動して、紙送りローラ8a,8b(及び9a,9b)
を回転させる。これにより紙送りローラ8a,8bはこ
れに当接されている用紙10Aを咥え込み、そして、
例えば2行分相当の紙送りがなされると、紙送りローラ
8a,8b(及び9a,9b)が停止する。
紙送りローラの駆動モータが停止すると、給紙モータ3
1に逆転起動指令が与えられ、給紙モータ31を第4図
の矢印Aと逆の方向に回転駆動する。すると、駆動ギヤ
34と噛合する給紙側ギヤ列の最終段のギヤ29eは第
4図の矢印Bと逆の方向に回転されるが、ワンウェイベ
アリング30がローラ軸28に対しフリーとなるため、
給紙ローラ24a,24bを含めたローラ軸28は回転
しない。
一方、駆動ギヤ34の矢印Aと逆方向の回転がギヤ列3
5a〜35dに伝達されると、最終段のギヤ35dが第
4図の矢印Cと逆の方向に回転されるため、ワンウェイ
ベアリング37はギヤ35dと軸38間を結合し、一歯
ギヤ40を含めた爪車39を第8図に示す基準位置から
矢印Cと逆の方向に回転させる。ここで、給紙モータ3
1は爪車39が略1/2回転された後、停止するようにな
っている。
従って、一歯ギヤ40を含めた爪車39bが第8図に示
す基準位置から矢印Cと逆の方向に回転されるに伴い一
歯ギヤ40が第12図に示すように可動ラック板45の
ラック歯45aに噛合し、そして、一歯ギヤ40が矢印
方向にさらに回転すると、可動ラック板45は第12図
の矢印D方向にスライドする。可動ラック板45が矢印
D方向に移動すると、そのラック歯45bに噛合するピ
ニオン27aが第12図の矢印E方向に回転するため、
該ピニオン27aは、その回転に伴い固定ラック47上
を可動ラック板45の移動方向と同一の方向に転動す
る。この時、ピニオン27bの回転はプレッシャプレー
ト軸25を介して反対側のピニオン27aに伝達される
ため、該ピニオン27aもこれと噛合する固定ラック4
8上をピニオン27bと同一方向に転動することにな
る。
そして、一歯ギヤ40が第13図に示すようにラック歯
45aとの噛合開始位置から予め設定された角度θだけ
回転されると、これに応じて可動ラック板45も第13
図の2点鎖線の位置から実線に示す位置まで移動すると
共にプレッシャプレート軸25がLだけ後退する。プレ
ッシャプレート軸25が後退動作すると、これと一体の
プレッシャプレート22a,22bも押圧ばね23に抗
してLだけ後退し、第11図に示すように給紙ローラ2
4a,24bと積層用紙10Aの最上層用紙間にギャッ
プGを生じさせる。これにより紙送りローラ8a,8b
に咥え込まれた用紙10Aへの押圧ばね23による押
圧力を解除し、紙送りローラ8a,8bの紙送り負荷を
軽減する。
また、爪車39が給紙モータ31の逆回転により約1/2
回転して停止した状態では、第13図に示すように一歯
ギヤ40がラック歯45aに噛合していると共に、第1
4図に示すように爪42が爪車39の切欠き39bに係
止しているため、プレッシャプレート22a,22bは
後退位置にロックされ、プレッシャプレート22a,2
2bが押圧ばね23のばね力により給紙ローラ24a,
24b側へ押し戻されるのを防止する。
給紙モータ31の逆転によりプレッシャプレート22
a,22bの後退操作が終了すると、プリンタユニット
1が実際の印字動作に入り、プリンタモータ(図示せ
ず)により紙送りローラ8a,8b及び9a,9bを間
欠的に回転動作させて用紙を搬送すると共に、プリント
ヘッド7を動作させて印字を行なう。そして、プリンタ
ユニット1に送りこまれた用紙10Aの終端が紙セン
サ49を通過したことが紙センサ49により検知された
後、用紙10Aに対する印字が終了すると、プリンタ
モータに対し排紙指令がかかり、特に後段側の紙送りロ
ーラ9a,9b及び排紙ローラ14を連続回転して印字
済みの用紙10Bを排紙スタッカ4の収容部4a内に第
15図に示す如く送り込む。排紙スタッカ4への排紙が
終了すると、プリンタモータが停止すると共に、給紙モ
ータ31に再び逆転起動指令を与え、該給紙モータ31
を逆転起動する。そして、給紙モータ31が爪車39で
1/4回転相当回転すると、再び停止する。
給紙モータ31が逆回転されると、その駆動ギヤ34の
回転は後退操作用ギヤ列35a〜35dを通して爪車3
9及び一歯ギヤ40に伝達され、爪車39及び一歯ギヤ
40を第14図の状態から矢印Bの方向に1/4回転程
度回転させる。すると、可動ラック板45のラック歯4
5aに噛合していた一歯ギヤ40がラック歯45aから
外れ、これに伴い可動ラック板45に対するロックが解
除されるため、プレッシャプレート22a,22bは押
圧ばね23によって給紙ローラ24a,24b側へ押し
戻されると共に、この押戻し動作によってピニオン27
a,27bがそれぞれの固定ラック47,48上を第1
4図の状態から矢印F方向に転動し、この転動によるピ
ニオン27bの矢印E方向への回転によって可動ラッ
ク板45を第14図の実線の状態から2点鎖線に示す状
態に復帰させ、プレッシャプレート22a,22b上の
積層用紙10Aを押圧ばね23によって給紙ローラ24
a,24bに第15図に示す如く押圧させる。
また、爪車39が第14図の状態から矢印B方向に約
1/4回転されると、第16図に示すように爪車39のピ
ン41aと固定ピン41b間を結ぶ直線52が固定ピン
41bと爪車軸38間を結ぶ直線53より左側へ来るた
め、一歯ギヤ40を含めた爪車39は引張ばね41のば
ね力によって第16図の矢印B方向に回転され、ピン
41aは位置PからPを経てPの位置に至る。ピ
ン41aが位置Pに至る理由は、引張ばね41の引張
り慣性力で爪車39が矢印B方向にオーバランし、か
つ引張ばね41のばね力が位置Pの状態に爪車39に
作用した時、ワンウェイベアリング37が軸39とギヤ
35d間を結合し、矢印B方向への回転を阻止するか
らである。
従って、給紙ユニットが次の給紙動作サイクルに入って
給紙モータ31が正転方向(第4図の矢印A方向)に起
動され、これに伴いギヤ35dが第16図の矢印B
向に回転される時、切欠き39aが爪42に係合される
まで爪車39は同一方向につれ回される(ギヤ39dが
矢印B方向に回転する時ワンウェイギヤ37により、
軸38とはフリーになっているが、軸38及びこれに固
定された爪車39は略無負荷のため、軸38をつれ回
す。)。これにより一歯ギヤ40を第4図に示す基準位
に戻し、一歯ギヤ40が可動ラック板45に対し常に一
定した角度タイミングで噛合し、給紙ローラ24a,2
4bと積層用紙間のギャップGが一定となるようにプレ
ッシャプレート22a,22bを後退させることにな
る。
上述のような本実施例にあっては、給紙モータ31の正
回転により給紙ローラ24a,24bを給紙方向に回転
してプレッシャプレート22a,22b上の用紙10A
をプリンタユニット1へ送り込み、用紙10Aの送端部
が所定量プリンタユニットの紙送りローラ8a,8bに
咥え込まれた時点で、給紙モータ31を所定量逆回転し
て一歯ギヤ40により可動ラック板45をスライドさ
せ、同時に可動ラック板45に噛合するピニオン27b
及びピニオ27aを固定ラック47,48に沿って転動
することでプレッシャプレート22a,22bを押圧ば
ね23に抗し後退させ、そして、この後退位置を爪車3
9とこれに係止する爪42により保持して積層用紙を給
紙ローラ24a,24bから離間させるようにしたの
で、給紙ユニット側の用紙に対する拘束力がなくなり、
これに伴いプリンタ側の紙送りローラに対する用紙の送
り負荷が軽減されると共に、紙送りローラ8aと8b及
び9aと9bの接触状態が線接触する程度の接触圧でも
紙送りと安定かつ確実に行なうことができるほか、紙送
りローラ同士の接触圧を小さくできることにより、紙送
りローラを支持する軸及びその支持機構を強度の低いも
ので構成でき、しかも紙送りローラ駆動モータも小容量
化できるため、軽量で安価なプリンタを得ることができ
る。
また、給紙動作及びプレッシャプレートの後退動作は1
つの給紙モータで行なわれるため、自動給紙ユニットを
軽量化できる。
さらにまた、プレッシャプレート22a,22bが後退
動作された段階では、引張ばね41で付勢される爪車3
9の切欠き39bに爪42が係止することでプレッシャ
プレートの後退位置を保持するものであるため、従来の
ように電磁プランジャに通電し続けるようなエネルギ源
が不要になり、これに伴いプリンタでの印字動作から排
紙に至るまでの時間が長くなっても発熱等の問題を解消
し得ると共に、後退位置保持手段を爪車と爪のみで簡単
に構成でき、給紙ユニットの小形化及び軽量化が可能に
なって、製品の低コスト化も可能になる。
なお、上記実施例では、プレッシャプレート軸25に固
定したピニオン27a,27bとこれに噛合するラック
歯45a,45bを進動移動させたが、例えば第17図
乃至第19図に示すごとくプレッシャプレート軸25に
可動ラック45を直接取り付け一体的に構成しても良
い。
この例では、可動ラック45は、上部に一歯ギヤ40と
噛み合うラック歯45aを有し、下部にラック歯45a
の歯の山部と摺動する面45dを有する。そして、可動
ラック45は、プレッシャプレート軸25とは回動する
ように軸支されているので、プレッシャプレート22
a,22bの前後移動に倣って前後移動することができ
る。また、図面では左側のピニオン27bを示す。左側
のリリスレバーでプレッシャプレート22bを後退させ
た時に左側のピニオン27bの回転と同期して右側のピ
ニオン27aも回転し、左右同じ移動量を得ることがで
きる。
また、上記実施例では、給紙ローラの給紙操作及びプレ
ッシャプレートの後退操作用回転伝達機構にギヤ列を用
いた場合について説明したが、これに限らず、歯付ベル
トと歯車等を用いた伝達機構でも良い。さらに、可動ラ
ック板に後退操作力を与える手段は、一歯ギヤに限ら
ず、カム、あるいは爪車に可動ラック板と係合する摩擦
係数の大きい部材を取り付ける方式のものでも良い。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、給紙モータの非給紙用
逆回転力を回転伝達機構を介してラック機構に伝達し、
これによりプレッシャプレートを押圧手段に抗して後退
動作させ、この後退位置を前記回転伝達機構により回転
操作される爪車と、この爪車を基準位置へ付勢するばね
及び爪車に係止する爪によって保持できるよう構成した
ので、その後退位置操作を小形,軽量な機構で実現でき
ると共に、後退位置の保持に、別のエネルギ源が不要に
なり、これに伴いプリンタでの印字動作から排紙までの
時間が長くなっても発熱などの問題がなくなり、小形化
も可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による自動給紙装置の一例を示す一部切
欠きの正面図である。 第2図は本考案による自動給紙装置をセットしたプリン
タユニットの一部切欠きの側面図である。 第3図は本実施例における給紙ユニットにおける給紙モ
ータ及び駆動機構の側面図である。 第4図は第3図のIV−IV線に沿う断面図である。 第5図は同じく第3図のV−V線に沿う断面図である。 第6図は本実施例における給紙ローラ軸とワンウェイベ
アリング部分の詳細を示す断面図である。 第7図は本実施例におけるプレッシャプレート後退用ギ
ヤ部の詳細を示す断面図である。 第8図は本実施例におけるプレッシャプレート後退用機
構部の側面図である。 第9図は第8図のIX−IX線に沿う断面図である。 第10図は本実施例における給紙スタッカ部分を拡大し
て示す縦断側面図である。 第11図は本実施例における給紙スタッカの動作説明用
の断面図である。 第12図〜第14図は本実施例におけるプレッシャプレ
ート後退用機構の動作説明図である。 第15図は本実施例の給紙スタッカ及び排紙スタッカの
動作状態を示す動作説明用の断面図である。 第16図は同じく本実施例におけるプレッシャプレート
後退機構部と爪車の動作状態を示す説明図である。 第17図は本考案におけるラック機構の別の例を示す側
面図である。 第18図は第17図の側面図である。 第19図は第17図の断面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……プリンタユニット 2……自動給紙ユニット 17……フレーム本体 18……給紙スタッカ 22a,22b……プレッシャプレート 24a,24b……給紙ローラ 25……プレッシャプレート軸 27a,27b……ピニオン 28……給紙ローラ軸 29a〜29e……ギヤ 30,37……ワンウェイベアリング 31……給紙モータ 35a〜35d……ギヤ 39……爪車 40……一歯ギヤ 41……引張ばね 42……爪 45……可動ラック板 47,48……固定ラック 49……紙センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スタッカフレーム本体に前後方向に揺動可
    能に支持され積層用紙を押圧するプレッシャプレート
    と、このプレッシャプレートの前面に位置して前記スタ
    ッカフレーム本体に回転可能に支持された給紙ローラ
    と、前記プレッシャプレートを介して積層用紙を前記給
    紙ローラに押し付ける押圧手段と、前記スタッカフレー
    ム本体に取り付けられた正逆転可能な給紙モータと、こ
    の給紙モータの正回転時にその回転を前記給紙ローラに
    伝達し給紙ローラを紙送り回転させる回転伝達機構と、
    前記プレッシャプレートを進退動作させるラック機構
    と、前記給紙モータの逆回転を前記ラック機構に伝達し
    て前記プレッシャプレートを前記押圧手段に抗して後退
    動作させる回転伝達機構と、前記スタッカフレーム本体
    にワンウェイベアリングを介して取り付けられ前記プレ
    ッシャプレートの後退時の回転伝達機構により回転操作
    される爪車と、この爪車と前記給紙モータの支持板との
    間に張設され前記爪車を基準位置へ復帰させる付勢手段
    と、前記スタッカフレーム本体に取り付けられ前記爪車
    と係脱し前記プレッシャプレートを後退位置に保持する
    爪とを備えたことを特徴とする自動給紙装置。
JP15904588U 1988-12-05 1988-12-05 自動給紙装置 Expired - Lifetime JPH0611962Y2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15904588U JPH0611962Y2 (ja) 1988-12-05 1988-12-05 自動給紙装置
US07/444,446 US5026041A (en) 1988-12-05 1989-12-01 Automatic sheet feeding apparatus
DE3940203A DE3940203A1 (de) 1988-12-05 1989-12-05 Automatische blattzufuhrvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15904588U JPH0611962Y2 (ja) 1988-12-05 1988-12-05 自動給紙装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0279328U JPH0279328U (ja) 1990-06-19
JPH0611962Y2 true JPH0611962Y2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=31439909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15904588U Expired - Lifetime JPH0611962Y2 (ja) 1988-12-05 1988-12-05 自動給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0611962Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022210730A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 富士フイルム株式会社 プリンタ装置及びプリンタ付きデジタルカメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0279328U (ja) 1990-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0952002B1 (en) Duplex-printer
US5328280A (en) Printer having means for switching medium feed path from sheet feed path to web feed path or vice versa
JPH0611962Y2 (ja) 自動給紙装置
EP0294055B1 (en) A paper feeding apparatus, e.g. for use in a printer
JP2580022B2 (ja) 自動給紙装置
JP2601532B2 (ja) 自動給紙装置
JP3720679B2 (ja) 給紙装置及びこれを用いた孔版印刷装置
JP3208257B2 (ja) プリンタの給紙装置
JPH0611961Y2 (ja) 自動給紙装置
JP3186814B2 (ja) 小型プリンタ
JP3648165B2 (ja) 画像形成装置の給紙機構
JP4088747B2 (ja) クラッチ機構、該機構を備えた給紙装置及び記録装置
JP2942056B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP3818403B2 (ja) 用紙搬送装置およびプリンタ
JPH0678015B2 (ja) プリンタの給紙装置
JP4835848B2 (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JPS63288834A (ja) 給紙装置
JP3965574B2 (ja) 給送装置、記録装置及びクラッチ装置
JPS61291372A (ja) プリンタ用の自動給紙装置
JPH02112973A (ja) プリンタの用紙ジャム防止装置
JP3475043B2 (ja) 自動給紙装置
JPH0717649A (ja) プリンタの自動給紙装置
JPH0245015Y2 (ja)
JPH0627422Y2 (ja) 自動給紙装置
JPS6031985A (ja) 紙葉供給装置