JP4179885B2 - 遠隔始動制御装置、及び始動制御装置 - Google Patents

遠隔始動制御装置、及び始動制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遠隔始動制御装置、及び始動制御装置に関し、より詳細には、イモビライザ機能を有した車両に装備するための遠隔始動制御装置、及びイモビライザ機能を有する始動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、イモビライザと称する盗難防止機能を備えた車両が増加してきている。イモビライザ機能(エンジン用)を実現するには、図28に示すように、ある特定のキーコードを記憶すると共に、発信機能を有したトランスポンダ3をグリップ部2に内蔵するイグニッションキー1と、キーシリンダ4と、キーシリンダ4に取り付けられ、イグニッションキー1からキーコードを抽出するためのイモビアンプ5と、ある特定のキーコードを記憶すると共に、盗難防止としての機能を有したイモビライザ部6と、エンジン始動などの制御を行うエンジン制御部7とを必要としている。
【0003】
運転者によりイグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入されると、キー挿入信号がHigh状態となり、これを受けたイモビライザ部6がパルス状の起動信号を信号線L1を介してイモビアンプ5へ送信するようになっている。図29に、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入されてから、エンジン制御部7へ許可信号が出力されるまでのタイミングチャートを示す。
【0004】
なお、イモビライザ部6については、キー挿入信号(High状態)を受けた場合ではなく、イグニッションキー1がACC出力位置まで回動されたときにHigh状態となるACC信号、又はイグニッションキー1がIG出力位置まで回動されたときにHigh状態となるIG信号を受けた場合に、前記起動信号を送信するようになっている場合もある。
【0005】
イモビアンプ5は前記起動信号を受け取ると、電磁誘導により電力を供給して、キーシリンダ4に挿入されているイグニッションキー1のトランスポンダ3を起動させることによって、トランスポンダ3に記憶されている(イグニッションキー1固有の)キーコードを抽出し、抽出した前記キーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部6へ出力するようになっている。
【0006】
イモビライザ部6は、イモビアンプ5から送られてきた(イグニッションキー1固有の)キーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致するか否かを判断し(キーコードの照合)、これらキーコードが一致すると判断すれば、イグニッションキー1をキーシリンダ4に挿入した運転者が、正規の運転者であると看做し、エンジン制御部7に対して、エンジン始動を許可するための許可信号を与えるようになっている。なお、イモビアンプ5から送られてきたキーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致しない場合には、イモビライザ部6から前記起動信号が再度イモビアンプ5へ送信されるようになっている(100ミリ秒程度毎に、最大で100回程度繰り返される)。
【0007】
また、エンジン制御部7は、前記許可信号を受けた後に、キーシリンダ4から出力されるスタータ信号を受けると、スタータモータ8の始動制御を行うようになっており、逆に、前記許可信号を受けていない状態で、前記スタータ信号を受けた場合には、スタータモータ8の始動制御は行わないようになっている。
【0008】
このように、イグニッションキー1のトランスポンダ3に記憶されているキーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致しなければ、エンジン始動ができない。そのため、不正なイグニッションキーやイグニッションスイッチの直結では、エンジンを始動させることができず、車両盗難を防止することができる。
【0009】
他方、遠隔操作により、エンジンなどの機関を始動させるための遠隔始動制御装置が実用化されている。図30に示すように、遠隔始動制御装置18は、運転者が携帯する携帯用送信機19から(携帯用送信機19固有のIDコードが付加された)エンジン始動を指示する信号を受信すると、受信した信号が正規の携帯用送信機19からのものであるか否かの判断を行い、その後、正規のイグニッションキー11がスタータ出力位置まで回動された場合に出力されるACC信号、IG信号、及びスタータ信号に相当する擬似信号をイグニッションスイッチの信号線L3へ供給し、エンジン制御部17へこれら擬似信号を送信するようになっている。
【0010】
これにより、イグニッションキー11をキーシリンダ14に挿入して回動させなくても、携帯用送信機19からエンジン始動を指示する信号を送信するだけで、エンジンを始動させることができる。なお、受信した信号が正規の携帯用送信機19からのものであるか否かの判断については、正規の携帯用送信機19固有のIDコードを予め遠隔始動制御装置18へ登録しておくことによって実現することができる。
【0011】
ところで、上記した遠隔始動制御装置18を、図28に示したように、イモビライザ機能を有した車両に追加装備する場合、イモビライザ部6に記憶されているキーコードの一致、すなわち正規のイグニッションキー1をキーシリンダ4へ挿入する必要があるため、エンジン制御部7に前記擬似信号(ACC信号、IG信号、及びスタータ信号の擬似信号)を与えたとしても、エンジンを始動させることはできないといった問題がある。
【0012】
このような問題を解決するものとして、図31に示したように、遠隔始動制御装置28に、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致するキーコードを登録しておき、遠隔操作によりエンジン始動の指示を受けると、遠隔始動制御装置28からイモビライザ部6へ前記キーコードを送信させ、イモビライザ部6からエンジン制御部7に対し、前記許可信号が与えられるようにするといった発明がある(例えば、特許文献1参照)。
【0013】
【特許文献1】
特開平10−176642号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、泥棒に車両内へ侵入され、遠隔始動制御装置28に記憶されているデータが解析されると、エンジン始動を許可させることのできるキーコード(すなわち、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致するキーコード)が泥棒に知られてしまうといった危険性がある。
前記キーコードが知られてしまうと、そのキーコードを記憶させたイグニッションキー(すなわち、正規のイグニッションキー)の複製が可能となり、車両盗難が容易に実現されてしまうといった問題がある。
【0015】
このように、前記キーコードの記憶された遠隔始動制御装置28が車両に搭載されていると、前記キーコードの解析が比較的容易となってしまうが、これに対し、前記キーコードが記憶された遠隔始動制御装置28が車両に搭載されていなければ、前記キーコードの解析は決して容易ではない。というのは、イモビライザ部6にも前記キーコードは登録されているが、イモビライザ部6は、遠隔始動制御装置28のように、前記キーコードを外部へ出力する構成となっていないからである(遠隔始動制御装置28は前記キーコードをイモビライザ部6へ出力する構成となっている)。
【0016】
また、前記キーコードが記憶されたイグニッションキー1も、遠隔始動制御装置28のように、前記キーコードを外部へ出力する構成となっているが、イグニッションキー1は、遠隔始動制御装置28のように、車両に搭載されるものではなく、運転者が携帯するものであるため、泥棒に車両内へ侵入されたとしても、イグニッションキー1から前記キーコードが解析されることはない。
【0017】
ところで、遠隔始動制御装置には、複数のIDコードの登録が可能となっているものがある。そのため、前記遠隔始動制御装置に対して、エンジン始動の指示を行うことのできる携帯用送信機を一つだけではなく、複数設定しておくことが可能となる。なお、IDコードの登録は、通常の動作モードから、IDコードを登録させるためのプログラムモードへのモード切り換えが行われ、プログラムモードが設定されているときに行われることが多い。
【0018】
従って、IDコードを登録するための空き領域があったり、IDコードの書き換え(いわゆる、上書き)が可能であれば、新たに別のIDコードを前記遠隔始動制御装置へ登録することができ、新たに登録されたIDコードに対応する携帯用送信機でエンジン始動の指示を行うことができる。
このように、IDコードの追加登録ができる(すなわち、エンジン始動の遠隔操作を可能とする携帯用送信機の数を増やすことができる)と、家族や会社など、複数人で同一車両を利用するときに非常に便利となる。
【0019】
ところが、その一方で、IDコードの追加登録ができるということは、正規の使用者以外の者が所持する携帯用送信機での、エンジン始動などの遠隔操作が可能となる危険性がある。例えば、泥棒に車両内へ侵入されて、勝手にプログラムモードが設定され、IDコードの追加登録が行われると、泥棒の所持する携帯用送信機でエンジン始動などの遠隔操作が可能となってしまう。
【0020】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、エンジンなどの機関の始動許可を与えるのに必要となるキーコードを泥棒に知られないようにしたり、また、泥棒の所持する携帯用送信機で前記機関の遠隔操作が可能な状態となったとしても、車両そのものについては盗難されないようにするといった、盗難被害を最小限に抑えることのできる遠隔始動制御装置、及び始動制御装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係る遠隔始動制御装置(1)は、第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置において、キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号に基づき、前記車両盗難が発生したと判断すると、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給を禁止する禁止制御を行う第1の実行禁止制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0022】
上記遠隔始動制御装置(1)によれば、遠隔操作による前記機関(エンジンなど)の始動指令を受けると、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードが前記始動制御装置(イモビライザ部)へ供給されるようになっている。そのため、前記第1の記憶手段に、前記所定のキーコードと一致するキーコードが記憶されていれば、遠隔操作による前記機関の始動指令があった場合にも、正規のイグニッションキーがキーシリンダに差し込まれた場合と同様に、前記始動制御装置へ前記所定のキーコードと一致するキーコードが供給され、前記始動制御装置から前記機関の始動の許可が与えられることとなる。
【0023】
これにより、正規のイグニッションキーをキーシリンダに挿入して回動させなくても、遠隔操作によって前記機関を始動させることができる。なお、前記機関としては、内燃機関自動車のエンジンや、電気自動車のモータなどの動力発生装置などが挙げられる。
【0024】
さらに、上記遠隔始動制御装置(1)によれば、前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号(例えば、前記盗難検出手段から直接ではなく、別の装置などを介して間接的に得られる信号)に基づき、前記車両盗難が発生したと判断されると、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給が禁止され、前記始動制御装置に前記機関の始動を許可させるために必要となる一連の処理のうちの全部、又はその一部の実行が禁止される。
【0026】
従って、前記車両盗難が発生した場合には、前記第1の記憶手段に記憶されている前記キーコードが外部へ出力されなくなるので、前記第1の記憶手段に記憶されている前記キーコード(すなわち、前記機関の始動を許可させるために必要となるキーコード)の解析を難しくすることができる。
【0027】
また、万一、泥棒の所持する送信機で上記遠隔始動制御装置(1)の操作が可能な状態となったとしても、前記車両盗難が発生した場合には、前記キーコードが前記始動制御装置へ供給されないので、前記送信機を使って前記機関が始動されるのを防止することができる。
【0030】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置()は、上記遠隔始動制御装置()において、前記車両盗難の発生後、前記第1の所定操作が正規の操作者によって行われたか否かを判断する操作者正否判断手段を備え、該操作者正否判断手段により、前記第1の所定操作が正規の操作者によって行われたと判断されると、前記第1の実行禁止制御手段が、前記禁止制御を行わないことを特徴としている。
【0031】
ところで、上記遠隔始動制御装置()では、前記車両盗難が発生したと判断すると、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給を禁止し、前記始動制御装置に前記機関の始動を許可させるために必要となる一連の処理のうちの全部、又はその一部の実行を禁止させることによって、盗難被害が拡大するのを防止するようにしているが、泥棒が前記車両から立ち去った後、該車両の正規の使用者が前記車両を使用するときになっても、前記禁止制御が行われては、正規の使用者にとって非常に使いにくいものとなる虞がある。
【0032】
上記遠隔始動制御装置()によれば、前記車両盗難の発生後、前記第1の所定操作(例えば、イグニッションキーを使ったエンジン始動操作)が正規の操作者によって行われたと判断されると、前記第1の実行禁止制御手段による前記禁止制御が行われなくなる。従って、遠隔操作による前記機関の始動の再開を容易に実現することができるので、使い勝手の良いものとすることができる。
【0033】
なお、前記第1の所定操作が正規の操作者によって行われたか否かの判断については、イグニッションキーの操作によって、エンジンが始動したか否かを検知すれば良い。と言うのは、「従来の技術」の項目で説明したように、前記始動制御装置(イモビライザ部)が装備された車両の場合、正規の操作者(使用者)が所持すべき正規のイグニッションキーの操作でなければ、エンジンが始動しないからである。また、車両盗難を警戒するためのアーミングモードが解除されたか否かを検知することによっても、前記第1の所定操作が正規の操作者によって行われたか否かを判断することができる。
【0034】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置()は、第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うものであり、さらに遠隔操作によって前記機関の始動を指令する送信機の追加登録を可能とする遠隔始動制御装置において、キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、前記機関の始動指令が、所定の時点以降に追加登録された送信機からの遠隔操作によるものであるか否かを判断する指令元判断手段と、該指令元判断手段により、前記機関の始動指令が前記所定の時点以降に追加登録された送信機からの遠隔操作によるものであると判断された場合、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給を禁止する禁止制御を行う第2の実行禁止制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0035】
上記遠隔始動制御装置()によれば、新たに追加登録された送信機からの始動指令の場合、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給が禁止される。
【0036】
従って、万一、泥棒の所持する送信機が、遠隔操作によって前記機関の始動を指令する送信機として追加登録され、上記遠隔始動制御装置()の操作が可能な状態となったとしても、新たに追加登録された送信機からの始動指令では、前記キーコードが前記始動制御装置へ供給されないので、前記送信機を使って前記機関が始動されるのを防止することができる。
【0039】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置()は、上記遠隔始動制御装置()において、前記所定の時点が、前記車両の盗難が発生した時点であり、前記指令元判断手段が、前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号に基づき、前記機関の始動指令が、前記車両の盗難が発生した時点以降に追加登録された送信機からの遠隔操作によるものであるか否かを判断するものであることを特徴としている。
【0040】
ところで、上記遠隔始動制御装置()では、泥棒の所持する送信機が、遠隔操作によって前記機関の始動を指令する送信機として追加登録されたとしても、盗難の被害が拡大しないように、新たに追加登録された送信機からの始動指令では、前記機関の始動を許可させるために必要となるキーコードが前記始動制御装置へ供給されないようにしている。
しかしながら、これでは正規の使用者が追加登録した送信機を使っても、遠隔操作による前記機関の始動を実現することができないといった問題がある。
【0041】
上記遠隔始動制御装置()によれば、前記車両の盗難が発生した時点以降に追加登録された送信機からの始動指令の場合、前記機関の始動を許可させるために必要となるキーコードの前記始動制御装置への供給が禁止される。
従って、追加登録された送信機であったとしても、前記車両盗難の発生前に追加登録された送信機(すなわち、正規の使用者によって登録された可能性の極めて高い送信機)からの始動指令の場合には、前記キーコードが前記始動制御装置へ供給されるので、上記問題を解決することができる。
【0042】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置()は、上記遠隔始動制御装置(3)又は(4)において、前記所定の時点以降に追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されたか否かを判断する使用者正否判断手段を備え、該使用者正否判断手段により、前記追加登録された送信機が正規の使用者によって使用されたと判断されると、前記第2の実行禁止制御手段が、前記禁止制御を行わないことを特徴としている。
【0043】
ところで、前記所定の時点(例えば、前記車両の盗難が発生した時点)以降に追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されている場合には、前記送信機からの始動指令による、前記キーコードの前記始動制御装置への供給を禁止する必要はない。
【0044】
上記遠隔始動制御装置()によれば、前記所定の時点以降に追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されたと判断されると、新たに追加登録された送信機からの始動指令の場合にも、前記機関の始動を許可させるために必要となるキーコードが前記始動制御装置へ供給される。これにより、盗難防止効果が高いことはもちろん、利便性の一層の向上を図ることができる。
【0045】
なお、追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されたか否かの判断については、正規の使用者が所持すべき、正規のイグニッションキーがキーシリンダに挿入されているときに、前記送信機が使用されたか否かを検知すれば良い。
【0046】
と言うのは、「従来の技術」の項目で説明したように、正規のイグニッションキーに登録されているキーコードと一致するキーコードが、遠隔始動制御装置やイモビライザ部に記憶されているため、前記遠隔始動制御装置で正規のイグニッションキーがキーシリンダに挿入されているか否か(すなわち、正規の操作が行われているか否か)を判断することができ、正規の操作が行われているときに、前記送信機が使用されれば、該送信機についても正規の使用者によって使用された可能性が極めて高いからである。
【0047】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置()は、上記遠隔始動制御装置(3)又は(4)において、前記所定の時点以降に行われた送信機の追加登録が、正規の登録者によって行われたか否かを判断する追加登録正否判断手段を備え、該追加登録正否判断手段により、前記追加登録が正規の登録者によって行われたと判断されると、前記第2の実行禁止制御手段が、前記禁止制御を行わないことを特徴としている。
【0048】
ところで、前記所定の時点(例えば、前記車両の盗難が発生した時点)以降に行われた送信機の追加登録が、正規の登録者(使用者)によって登録された場合には、前記送信機からの始動指令による、前記キーコードの前記始動制御装置への供給を禁止する必要はない。
【0049】
上記遠隔始動制御装置()によれば、前記所定の時点以降に行われた送信機の追加登録が、正規の登録者によって行われたと判断されると、新たに追加登録された送信機からの始動指令の場合にも、前記機関の始動を許可させるために必要となるキーコードが前記始動制御装置へ供給される。これにより、盗難防止効果が高いことはもちろん、利便性の一層の向上を図ることができる。
【0050】
なお、前記送信機の追加登録が、正規の登録者によって行われたか否かの判断については、正規の登録者が所持すべき、正規のイグニッションキーがキーシリンダに挿入されているときに、前記送信機の登録が行われたか否かを検知すれば良い。
【0051】
と言うのは、上記したように、正規のイグニッションキーに登録されているキーコードと一致するキーコードが、遠隔始動制御装置やイモビライザ部に記憶されているため、遠隔始動制御装置で正規のイグニッションキーがキーシリンダに挿入されているか否か(すなわち、正規の操作が行われているか否か)を判断することができ、正規の操作が行われているときに、前記送信機の登録が行われれば、該送信機についても正規の登録者によって登録された可能性が極めて高いからである。
【0052】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置()は、第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置において、キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号に基づき、前記車両盗難が発生したと判断すると、前記機関の始動を許可する許可信号の前記始動制御装置からの送出の禁止を要求するための第1の要求信号を前記始動制御装置へ供給する第2の供給手段とを備えていることを特徴としている。
【0053】
上記遠隔始動制御装置()によれば、前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号(例えば、前記盗難検出手段から直接ではなく、別の装置などを介して間接的に得られる信号)に基づき、前記車両盗難が発生したと判断されると、前記第1の要求信号が前記始動制御装置へ供給される。
【0054】
従って、該始動制御装置が、前記第1の要求信号を受信した場合に、前記所定のキーコードと一致するキーコードを取り込んだとしても、前記機関の始動に許可を与えないように構成されていれば、前記車両盗難が発生した場合に、前記機関の始動が許可されないようにすることができる。
【0055】
これにより、万一、泥棒の所持する送信機で上記遠隔始動制御装置()の操作が可能な状態となったとしても、前記車両盗難が発生した場合には、前記機関の始動が許可されないので、前記送信機を使って前記機関が始動されるのを防止することができる。
【0056】
なお、上記したように、前記始動制御装置が、前記第1の要求信号を受信した場合に、キーコードの供給元に関係なく(すなわち、キーコードの供給元がイグニッションキー、遠隔始動制御装置の場合に関係なく)、一律に前記機関の始動に許可を与えないように構成されていると、遠隔操作だけでなく、通常の操作(イグニッションキーを使った操作)でも前記機関を始動させることができなくなってしまう。
【0057】
そのため、前記始動制御装置を、キーコードの供給元の区別ができるように構成し、一律に前記機関の始動に許可を与えなくするのではなく、例えば、キーコードの供給元が遠隔始動制御装置の場合に限り、前記機関の始動に許可を与えなくなるようにしても良い。この場合、通常の操作では、前記機関を始動させることができる。
【0058】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置()は、第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うものであり、さらに遠隔操作によって前記機関の始動を指令する送信機の追加登録を可能とする遠隔始動制御装置において、キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、所定の時点以降に追加登録された送信機が存在するか否かを判断する追加登録有無判断手段と、該追加登録有無判断手段により、前記所定の時点以降に追加登録された送信機が存在すると判断された場合、前記機関の始動の禁止、又は制限を要求するための第2の要求信号を前記始動制御装置へ供給する第3の供給手段とを備えていることを特徴としている。
【0059】
上記遠隔始動制御装置()によれば、前記所定の時点以降に追加登録された送信機が存在すると判断されると、前記第2の要求信号が前記始動制御装置へ供給される。従って、該始動制御装置が、前記第2の要求信号を受信した場合に、前記所定のキーコードと一致するキーコードを取り込んだとしても、前記機関の始動に許可を与えないように構成されていれば、新たに送信機の追加登録があった場合に、前記機関の始動が許可されないようにすることができる。
【0060】
これにより、万一、泥棒の所持する送信機が、遠隔操作によって前記機関の始動を指令する送信機として追加登録され、上記遠隔始動制御装置()の操作が可能な状態となったとしても、新たに送信機の追加登録があった場合には、前記機関の始動が許可されないので、前記送信機を使って前記機関が始動されるのを防止することができる。
【0061】
なお、上記したように、前記始動制御装置が、前記第2の要求信号を受信した場合に、キーコードの供給元に関係なく(すなわち、キーコードの供給元がイグニッションキー、遠隔始動制御装置の場合に関係なく)、一律に前記機関の始動に許可を与えないように構成されていると、遠隔操作だけでなく、通常の操作(イグニッションキーを使った操作)でも前記機関を始動させることができなくなってしまう。
【0062】
そのため、前記始動制御装置を、キーコードの供給元の区別ができるように構成し、一律に前記機関の始動に許可を与えなくするのではなく、例えば、キーコードの供給元が遠隔始動制御装置の場合に限り、前記機関の始動に許可を与えなくなるようにしても良い。この場合、通常の操作では、前記機関を始動させることができる。
【0063】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置()は、上記遠隔始動制御装置()において、前記所定の時点が、前記車両の盗難が発生した時点であり、前記追加登録有無判断手段が、前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号に基づき、前記車両の盗難が発生した時点以降に追加登録された送信機が存在するか否かを判断するものであることを特徴としている。
【0064】
ところで、上記遠隔始動制御装置()では、泥棒の所持する送信機が、遠隔操作によって前記機関の始動を指令する送信機として追加登録されたとしても、盗難の被害が拡大しないように、新たに送信機の追加登録があった場合には、前記第2の要求信号が前記始動制御装置へ供給されるようにし、少なくとも遠隔操作による前記機関の始動が実現されないようにしている。
しかしながら、これでは正規の登録者(使用者)が送信機の追加登録を行った場合にも、遠隔操作による前記機関の始動を実現することができないといった問題がある。
【0065】
上記遠隔始動制御装置()によれば、前記車両の盗難が発生した時点以降に追加登録された送信機が存在する場合に限り、前記第2の要求信号が前記始動制御装置へ供給される。従って、追加登録された送信機が存在したとしても、前記追加登録が前記車両盗難の発生前に行われている場合(すなわち、正規の登録者によって登録された可能性が極めて高い場合)には、前記第2の要求信号が前記始動制御装置へ供給されないので、上記問題を解決することができる。
【0066】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置(10)は、上記遠隔始動制御装置()又は()において、前記所定の時点以降に追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されたか否かを判断する使用者正否判断手段を備え、該使用者正否判断手段により、前記追加登録された送信機が正規の使用者によって使用されたと判断されると、前記第3の供給手段が、前記第2の要求信号の前記始動制御装置への供給を行わないことを特徴としている。
【0067】
ところで、前記所定の時点(例えば、前記車両の盗難が発生した時点)以降に追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されている場合には、前記第2の要求信号を前記始動制御装置へ供給して、前記機関の始動を禁止させる必要はない。
【0068】
上記遠隔始動制御装置(10)によれば、前記所定の時点以降に追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されたと判断されると、前記第2の要求信号は前記始動制御装置へ供給されない。これにより、盗難防止効果が高いことはもちろん、利便性の一層の向上を図ることができる。
【0069】
なお、追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されたか否かの判断については、正規の使用者が所持すべき、正規のイグニッションキーがキーシリンダに挿入されているときに、前記送信機が使用されたか否かを検知すれば良い。
【0070】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置(11)は、上記遠隔始動制御装置()又は()において、前記所定の時点以降に行われた送信機の追加登録が、正規の登録者によって行われたか否かを判断する追加登録正否判断手段を備え、該追加登録正否判断手段により、前記追加登録が正規の登録者によって行われたと判断されると、前記第3の供給手段が、前記第2の要求信号の前記始動制御装置への供給を行わないことを特徴としている。
【0071】
ところで、前記所定の時点(例えば、前記車両の盗難が発生した時点)以降に行われた送信機の追加登録が、正規の登録者(使用者)によって登録された場合には、前記第2の要求信号を前記始動制御装置へ供給して、前記機関の始動を禁止させる必要はない。
【0072】
上記遠隔始動制御装置(11)によれば、前記所定の時点以降に行われた送信機の追加登録が、正規の登録者によって行われたと判断されると、前記第2の要求信号は前記始動制御装置へ供給されない。これにより、盗難防止効果が高いことはもちろん、利便性の一層の向上を図ることができる。
【0073】
なお、前記送信機の追加登録が、正規の登録者によって行われたか否かの判断については、正規の登録者が所持すべき、正規のイグニッションキーがキーシリンダに挿入されているときに、前記送信機の登録が行われたか否かを検知すれば良い。
【0074】
また、本発明に係る遠隔始動制御装置(12)は、第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置において、キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、第2の所定操作に基づいて、前記第1の供給手段による前記キーコードの前記始動制御装置への供給を禁止させる状態に設定するための第1の設定手段と、該第1の設定手段により、前記状態が設定されると、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給を禁止する禁止制御を行う第3の実行禁止制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0075】
上記遠隔始動制御装置(12)によれば、前記第2の所定操作に基づいて、前記第1の供給手段による前記キーコードの前記始動制御装置への供給を禁止させる状態が設定されると、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給が禁止され、前記始動制御装置に前記機関の始動を許可させるために必要となる一連の処理のうちの全部、又はその一部の実行が禁止される。
【0076】
また、前記一連の処理とは、遠隔操作による前記機関の始動指令を受けてから、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコード(すなわち、前記機関の始動を許可させるために必要となるキーコード)を前記始動制御装置へ供給するまでの処理となる。そのため、前記一連の処理のうちの全部、又はその一部の実行が禁止されると、前記キーコードが前記始動制御装置へ供給されなくなる。
従って、使用者は前記第2の所定操作を行うことによって、遠隔操作による前記機関の始動を強制的に禁止させることができる。このような制御は、出張や旅行などで前記車両を長期間、使用しない場合などに特に有効である。
【0077】
また、本発明に係る始動制御装置(1)は、キーコードを記憶するための第2の記憶手段を備え、第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが前記第2の記憶手段に記憶されているキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する機能を有した、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置が装備された車両に搭載される始動制御装置において、前記遠隔始動制御装置から送信されてくる前記機関の始動の禁止を要求する第1の禁止要求信号、又は該第1の禁止要求信号に相当する別の信号を受信すると、前記機関の始動を許可する許可信号の送出を禁止する禁止制御を行う第4の実行禁止制御手段を備えていることを特徴としている。
【0078】
上記始動制御装置(1)によれば、前記機関の始動の許可を禁止させるための前記第1の禁止要求信号、又は該第1の禁止要求信号に相当する別の信号を受信すると、前記機関の始動を許可する許可信号の送出が禁止され、前記機関の始動を許可するために必要となる一連の処理のうちの全部、又はその一部の実行が禁止される。
【0079】
また、前記一連の処理とは、前記第1の所定操作(例えば、イグニッションキーのキーシリンダへの挿入)に基づいて、前記キーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求してから、前記機関の始動を許可するまでの処理となる。そのため、前記一連の処理のうちの全部、又はその一部の実行が禁止されると、前記機関の始動が許可されなくなる。
従って、前記車両盗難が発生した場合に、何らかの装置が前記第1の禁止要求信号を前記始動制御装置へ供給するように構成されていれば、前記車両盗難が発生した場合に、前記機関の始動が許可されないようにすることができる。
【0080】
これにより、「従来の技術」の項目で説明したように、始動制御装置(イモビライザ部)が装備された車両に、遠隔始動制御装置が搭載されていて、万一、泥棒の所持する送信機で、前記遠隔始動制御装置の操作が可能な状態となったとしても、前記車両盗難が発生した場合には、前記機関の始動が許可されないので、前記送信機を使って前記機関が始動されるのを防止することができる。
【0081】
また、本発明に係る始動制御装置(2)は、複数のキーコードが記憶可能な第3の記憶手段を備え、第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが前記第3の記憶手段に記憶されているキーコードのうちのいずれかと一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する機能を有した、車両に装備される始動制御装置において、前記第3の記憶手段が、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置から供給されるキーコードと一致するキーコードと、別のキーコードとを区別して記憶させることができるように構成され、遠隔操作による前記機関の始動の禁止を要求する第2の禁止要求信号、又は該第2の禁止要求信号に相当する別の信号を受信すると、前記遠隔始動制御装置から供給されたキーコードでは、前記機関の始動の許可を与えないようにする第5の実行禁止制御手段を備えていることを特徴としている。
【0082】
上記始動制御装置(2)によれば、前記第3の記憶手段が、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置から供給されるキーコードと一致するキーコードと、別のキーコードとを区別して記憶させることができるように構成されているので、キーコードの供給元を区別することができる。例えば、キーコードの供給元が、イグニッションキー、遠隔始動制御装置のいずれであるのかを区別することができる。
【0083】
また、上記始動制御装置(2)によれば、前記機関の始動の許可を禁止させるための前記第2の禁止要求信号、又は該第2の禁止要求信号に相当する別の信号を受信すると、前記遠隔始動制御装置から供給されたキーコードでは、前記機関の始動の許可が与えられなくなっている。
【0084】
従って、前記車両盗難が発生した場合に、何らかの装置が前記第2の禁止要求信号を前記始動制御装置へ供給するように構成されていれば、前記車両盗難が発生した場合に、遠隔操作による前記機関の始動が許可されないようにすることができる。
【0085】
これにより、「従来の技術」の項目で説明したように、始動制御装置(イモビライザ部)が装備された車両に、遠隔始動制御装置が搭載されていて、万一、泥棒の所持する送信機で、前記遠隔始動制御装置の操作が可能な状態となったとしても、前記車両盗難が発生した場合には、遠隔操作による前記機関の始動が許可されないので、前記送信機を使って前記機関が始動されるのを防止することができる。
【0086】
また、上記始動制御装置(2)によれば、前記第2の禁止要求信号を受信すると、遠隔操作による前記機関の始動は許可されないが、通常の操作(例えば、イグニッションキーのキーシリンダへの挿入)による前記機関の始動は許可されるので、使用者にとって非常に使い勝手の良いものとすることができる。
【0087】
また、本発明に係る始動制御装置(3)は、キーコードを記憶するための第2の記憶手段を備え、第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが前記第2の記憶手段に記憶されているキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する機能を有した、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置が装備された車両に搭載される始動制御装置において、第3の所定操作に基づいて、前記機関の始動の許可を与えない状態に設定するための第2の設定手段と、該第2の設定手段により、前記状態が設定されると、前記機関の始動を許可する許可信号の送出を禁止する禁止制御を行う第6の実行禁止制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0088】
上記始動制御装置(3)によれば、前記第3の所定操作に基づいて、前記機関の始動の許可を与えない状態が設定されると、前記機関の始動を許可する許可信号の送出が禁止され、前記機関の始動を許可させるために必要となる一連の処理のうちの全部、又はその一部の実行が禁止される。
【0089】
また、前記一連の処理とは、前記第1の所定操作(例えば、イグニッションキーのキーシリンダへの挿入)に基づいて、前記キーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求してから、前記機関の始動を許可するまでの処理となる。そのため、前記一連の処理のうちの全部、又はその一部の実行が禁止されると、前記機関の始動が許可されなくなる。
従って、使用者は前記第3の所定操作を行うことによって、前記機関の始動を強制的に禁止させることができる。このような制御は、出張や旅行などで前記車両を長期間、使用しないような場合などに特に有効である。
【0090】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遠隔始動制御装置、及び始動制御装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置が採用されたエンジン始動システムの要部を概略的に示したブロック図である。なお、ここでは図28に示したエンジン始動システムと同様の構成部分については同符号を付している。
【0091】
実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置が採用されたエンジン始動システムは、ある特定のキーコードを記憶すると共に、発信機能を有したトランスポンダ3をグリップ部2に内蔵するイグニッションキー1と、キーシリンダ4と、キーシリンダ4に取り付けられたイモビアンプ5と、所定のキーコード(正規のイグニッションキー1に記憶されているキーコードと一致するキーコード)を記憶すると共に、盗難防止としての機能を有したイモビライザ部6と、エンジン始動などの制御を行うエンジン制御部7と、遠隔始動制御装置31と、携帯用送信機41とを含んで構成されている。
【0092】
遠隔始動制御装置31は、携帯用送信機41からの指令に基づいて、エンジンの始動を制御する機能と、盗難状態にあることを検出すると、警笛を鳴らすなどの機能とを有し、セキュリティ(SEC)用マイコン32と、遠隔始動(STA)用マイコン33と、携帯用送信機41から送信されてくる信号を受信するためのアンテナ34、及び受信手段35と、遠隔用IDコードが記憶されたEEPROM36と、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致するキーコード(すなわち、正規のイグニッションキー1に記憶されているキーコード)を記憶するためのEEPROM37と、プログラムモード(キーコードをEEPROM37へ書き込むためのプログラムモードなど)の設定に利用するためのプログラムスイッチ38とを含んで構成されている。
【0093】
携帯用送信機41はマイコン(図示せず)と、遠隔始動制御装置31に対して所定の信号を送信するためのアンテナ42と、遠隔用IDコードが記憶されたEEPROM(図示せず)と、遠隔操作によりドアのロックを指示するための釦スイッチ43と、ドアのアンロックを指示するための釦スイッチ44と、エンジンの始動を指示するための釦スイッチ45と、エンジンの停止を指示するための釦スイッチ46とを含んで構成されている。
【0094】
携帯用送信機41のマイコンは、釦スイッチ43が押下されると、前記遠隔用IDコードとドアロックの指示コードとを含んで構成される信号をアンテナ42から外部へ送信し、他方、釦スイッチ44が押下されると、前記遠隔用IDコードとドアのアンロックの指示コードとを含んで構成される信号をアンテナ42から外部へ送信するようになっている。
【0095】
また、携帯用送信機41のマイコンは、釦スイッチ45が押下されると、前記遠隔用IDコードとエンジン始動の指示コードとを含んで構成される信号をアンテナ42から外部へ送信し、他方、釦スイッチ46が押下されると、前記遠隔用IDコードとエンジン停止の指示コードとを含んで構成される信号をアンテナ42から外部へ送信するようになっている。
【0096】
セキュリティ用マイコン32、及び遠隔始動用マイコン33は、アンテナ34及び受信手段35を介して、携帯用送信機41から送信されてくる信号を取り込むことができ、また、セキュリティ用マイコン32は、取り込んだ信号が正規の携帯用送信機41から送信されてきたものであるか否かの判断を、EEPROM36に記憶されている遠隔用IDコードに基づいて行うことができるようになっている。なお、取り込んだ信号が正規の携帯用送信機41から送信されてきたものであるか否かの前記判断については、遠隔始動用マイコンで行うようにしても良い。
【0097】
また、セキュリティ用マイコン32には、ドアの開閉状態を検出するためのドアカーテシスイッチ51と、ドアロックアクチュエータ52と、車両への侵入者を検出するための侵入者検出センサ53と、警笛を鳴らすための警報音発生装置54と、ハザードランプなどを点灯させるためのランプ点灯装置55とが接続されている。
【0098】
セキュリティ用マイコン32との間でデータのやり取りが可能な遠隔始動用マイコン33は、イモビアンプ5に接続されているスイッチ5aの開閉を制御することによって、イモビアンプ5への電力供給をカットしたり、また、警報音発生装置54を制御することによって、警笛を鳴らしたり、ランプ点灯装置55を制御することによって、ハザードランプなどを点灯させたりすることができるようになっている。
【0099】
また、遠隔始動用マイコン33には、エンジンが停止している時にはLow 信号を出力し、エンジンが始動している時にはHigh信号を出力するオルタネータL端子39が接続されており、遠隔始動用マイコン33でエンジンが始動しているか否かの判断を行うことができるようになっている。
【0100】
運転者によりイグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入されると、キー挿入信号がHigh状態となり、これを受けたイモビライザ部6がパルス状の起動信号を信号線L1を介してイモビアンプ5へ送信し、キーコードの出力を要求するようになっている。なお、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入されてから、エンジン制御部7へ許可信号が出力されるまでのタイミングチャートは図29に示した通りである。
【0101】
イモビアンプ5は前記起動信号を受け取ると、電磁誘導により電力を供給して、キーシリンダ4に挿入されているイグニッションキー1のトランスポンダ3を起動させることによって、トランスポンダ3に記憶されている(イグニッションキー1固有の)キーコードを抽出し、抽出した前記キーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部6へ出力するようになっている。
【0102】
イモビライザ部6は、イモビアンプ5から送られてきた(イグニッションキー1固有の)キーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致するか否かを判断し(キーコードの照合)、これらキーコードが一致すると判断すれば(キーコードの一致)、正規のイグニッションキー1がキーシリンダ4に挿入されていることとなるので、イグニッションキー1をキーシリンダ4に挿入した運転者が正規の運転者であると看做し、エンジン制御部7に対して、エンジン始動を許可するための許可信号を与えるようになっている。なお、イモビライザ部6に記憶されるキーコードは1つに限定されない。
【0103】
一方、イモビアンプ5から送られてきたキーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致しないと判断すれば(キーコードの不一致)、前記起動信号を再度イモビアンプ5へ送信するようになっている。なお、この動作は両コードが一致するまで繰り返し続けられる(100ミリ秒程度毎に、最大で100回程度繰り返される)。
【0104】
また、エンジン制御部7は、前記許可信号を受けた後に、キーシリンダ4から出力されるスタータ信号を受けると、スタータモータ8の始動制御を行うようになっており、逆に、前記許可信号を受けていない状態で、前記スタータ信号を受けた場合には、スタータモータ8の始動制御は行わないようになっている。
【0105】
このように、イグニッションキー1のトランスポンダ3に記憶されているキーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致しなければ、エンジン始動はできない。そのため、不正なイグニッションキーやイグニッションスイッチの直結では、エンジンを始動させることができず、車両盗難を防止することができる。なお、遠隔始動制御装置31は信号線L1〜L3と接続されており、これら信号線L1〜L3を使って各種信号を送信したり、受信したりすることができるようになっている。
【0106】
次に、イモビライザ部6の行う処理動作〔1〕(メインルーチン)を図2に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、キー挿入信号(Low →High)を受信したか否かを判断する(ステップS1)。キー挿入信号がLow 状態からHigh状態となるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入された場合(ケースI)や、後で詳しく説明するが、携帯用送信機41の釦スイッチ45が押下されることによって、遠隔操作によるエンジン始動指令が行われた場合(ケースII)がある。
【0107】
ステップS1において、キー挿入信号を受信したと判断すれば、次に、カウンタC1を0にし(ステップS2)、パルス状の起動信号を信号線L1へ供給して、前記起動信号をイモビアンプ5や遠隔始動制御装置31へ送信し(ステップS3)、その後、キーコードが送信されてくるのを待つ(ステップS4)。一方、キー挿入信号を受信していないと判断すれば、そのまま別の処理へ移る。
【0108】
ところで、イモビアンプ5は、前記起動信号を受け取ると、キーシリンダ4に挿入されているイグニッションキー1のトランスポンダ3を起動させることによって、トランスポンダ3に記憶されている(イグニッションキー1固有の)キーコードを抽出し、抽出した前記キーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部6へ出力するようになっている(ケースIの場合)。
【0109】
また、遠隔始動制御装置31は、前記起動信号を受け取ると、EEPROM37に記憶されている(イグニッションキー1固有の)キーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部6へ出力するようになっている。
【0110】
ステップS4において、キーコードを受信したと判断すれば、次に、受信したキーコードが、イモビライザ部6に記憶されている所定のキーコードと一致するか否かを判断し(ステップS5)、これらキーコードが一致すると判断すれば、次に、エンジン制御部7に対して、エンジン始動を許可するための許可信号を送信する(ステップS6)。
【0111】
一方、ステップS5において、これらキーコードが一致しないと判断した場合には、カウンタC1に1を加算し(ステップS7)、1を加算したカウンタC1が所定値(例えば、100回)以上であるか否かを判断し(ステップS8)、カウンタC1が100回以上でないと判断すれば、ステップS3へ戻って、前記起動信号を送信し、キーコードが送信されてくるのを再び待つ。他方、カウンタC1が100回以上であると判断すれば、そのまま別の処理へ移る。
【0112】
次に、実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置31におけるセキュリティ用マイコン32の行う処理動作〔2〕(メインルーチン)を図3に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、ドアカーテシスイッチ51からの信号の取り込みや、侵入者検出センサ53から得られるセンサ信号のA/D変換などの処理を行い(ステップS11)、次に、アンテナ34及び受信手段35を介して、信号の受信があったか否かを判断する(ステップS12)。
【0113】
信号の受信があったと判断すれば、受信した信号に含まれるIDコードがEEPROM36に記憶されている遠隔用IDコードと一致するか否かを判断する(ステップS13)。受信した信号に含まれるIDコードが前記遠隔用IDコードと一致する(すなわち、正規の運転者が携帯する携帯用送信機41から送信されてきた信号を受信した)と判断すれば、次に、前記信号から指示コードを取り出し(ステップS14)、取り出した指示コードに基づいて、ドアのロックが指示されているか否かを判断する(ステップS15)。
【0114】
ドアのロックが指示されていると判断すれば、次に、ドアカーテシスイッチ51から得られる信号に基づいて、全てのドアが閉じているか否かを判断し(ステップS16)、全てのドアが閉じていると判断すれば、ドアロックアクチュエータ52を制御することによって、ドアをロックすると共に(ステップS17)、車両盗難を警戒するためのアーミングモード設定用フラグfarmを1とすることによって、アーミングモードを設定し(ステップS18)、その後、ステップS19へ進む。一方、ドアが一つでも開いていると判断すれば、そのままステップS19へ進む。
【0115】
ステップS19では、アーミングモード設定用フラグfarmが1であるか否か(すなわち、アーミングモードが設定されているか否か)を判断し、フラグfarmが1である(すなわち、アーミングモードが設定されている)と判断すれば、次に、侵入者検出センサ53から得られる信号に基づいて、車両内への不正侵入があったか否かを判断する(ステップS20)。
【0116】
車両内への不正侵入があったと判断すれば、警報音発生装置54を制御することによって、警報音を発生させたり、ランプ点灯装置55を制御することによって、ハザードランプなどを点灯させることによりアラームを発生する(ステップS21)。次に、盗難状態にあることを示すフラグfrob-1 を1とすると共に(ステップS22)、盗難状態にあることを示す盗難状態検出信号を遠隔始動用マイコン33へ送信し(ステップS23)、その後、別の処理へ移る。なお、遠隔始動用マイコン33が前記盗難状態検出信号を受信した場合の処理動作については、図4に示したフローチャートに基づいて、後で詳しく説明する。
【0117】
また、ステップS19において、アーミングモードが設定されていない(アーミングモード設定用フラグfarmが0である)と判断したり、ステップS20において、車両内への不正侵入はなかったと判断すれば、そのまま別の処理へ移る。
【0118】
ところで、ステップS15において、ドアのロックが指示されていないと判断した場合には、次に、ドアのアンロックが指示されているか否かを判断し(ステップS24)、ドアのアンロックが指示されていると判断すれば、ドアロックアクチュエータ52を制御することによって、ドアをアンロックすると共に(ステップS25)、アーミングモード設定用フラグfarmを0とすることによって、アーミングモードを解除し(ステップS26)、その後、盗難状態にあることを示すフラグfrob-1が1であるか否かを判断する(ステップS27)。
【0119】
フラグfrob-1が1であると判断すれば、フラグfrob-1を0へ戻すなどの処理が必要となるため、まず、フラグfrob-1を0にし(ステップS28)、次に、盗難状態が解除されたことを示す盗難状態解除信号を遠隔始動用マイコン33へ送信し(ステップS29)、その後、ステップS19へ進む。なお、遠隔始動用マイコン33が前記盗難状態解除信号を受信した場合の処理動作については、図4に示したフローチャートに基づいて、後で詳しく説明する。
一方、ステップS27において、フラグfrob-1が1でないと判断すれば、ステップS28、S29の処理を行う必要がないので、そのままステップS19へ進む。
【0120】
また、ステップS24において、ドアのアンロックが指示されていないと判断すれば、次に、エンジンの始動、停止のいずれかが指示されているか否かを判断し(ステップS30)、エンジンの始動、停止のいずれかが指示されていると判断すれば、それぞれの指示に対応したコードを遠隔始動用マイコン33へ送信し(ステップS31)、その後、ステップS19へ進む。なお、遠隔始動用マイコン33が前記コードを受信した場合の処理動作については、図4に示したフローチャートに基づいて、後で詳しく説明する。
一方、ステップS30において、エンジンの始動、停止のいずれも指示されていないと判断すれば、ステップS31の処理を行う必要がないので、そのままステップS19へ進む。
【0121】
次に、実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置31における遠隔制御用マイコン33の行う処理動作〔3〕(メインルーチン)を図4に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、プログラムモード(キーコードをEEPROM37へ書き込むためのプログラムモードなど)が設定されているか否かを判断し(ステップS41)、プログラムモードが設定されていると判断すれば、ステップS42へ進んで、プログラム処理を行い(詳細は図6A、図6B参照)、その後、ステップS41へ戻る。後で詳しく説明するが、プログラムモードは、プログラムスイッチ38の押下等によって設定されるようになっている。
【0122】
一方、プログラムモードが設定されていないと判断すれば、次に、セキュリティ用マイコン32から送信されてくる、エンジン始動を指示するための指示コード(図3のステップS31参照)を受信したか否かを判断する(ステップS43)。エンジン始動を指示するための指示コードを受信したと判断すれば、次に、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていることを示すフラグfnoが1(詳細は図7参照)であるか否かを判断する(ステップS44)。
【0123】
フラグfnoが1でない(すなわち、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていない)と判断すれば、ステップS45へ進んで、エンジンを始動させるための処理を行い(詳細は図5参照)、その後、ステップS49へ進む。
一方、フラグfnoが1である(すなわち、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されている)と判断すれば、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えるために、ランプ点灯装置55を制御することによって、ハザードランプなどを数秒間点滅させ(ステップS46)、その後、ステップS49へ進む。なお、告知については、ホーンや音声などで行うようにしても良い。
【0124】
また、ステップS43において、エンジン始動を指示するための指示コードを受信していないと判断すれば、次に、エンジン停止を指示するための指示コード(図3のステップS31参照)を受信したか否かを判断する(ステップS47)。エンジン停止を指示するための指示コードを受信したと判断すれば、キー挿入信号、ACC信号、及びIG信号のいずれもオフとするエンジン停止の処理を行ってエンジンを停止させて(ステップS48)、その後、ステップS49へ進む。なお、エンジン始動、エンジン停止のいずれの指示コードも受信していないと判断すれば、そのままステップS49へ進む。
【0125】
ステップS49では、セキュリティ用マイコン32から送信されてくる、盗難状態検出信号(図3のステップS23参照)を受信したか否かを判断し、前記盗難状態検出信号を受信した(すなわち、車両は盗難状態にある)と判断すれば、次に、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-1を1にし(ステップS50)、ステップS53へ進んで、遠隔操作によるエンジン始動の禁止設定、又は解除するための処理を行い(詳細は図7参照)、その後、別の処理へ移る。
【0126】
一方、ステップS49において、前記盗難状態検出信号を受信していないと判断すれば、次に、セキュリティ用マイコン32から送信されてくる、盗難状態解除信号(図3のステップS29参照)を受信したか否かを判断し(ステップS51)、前記盗難状態解除信号を受信した(すなわち、車両の盗難状態が解除された)と判断すれば、次に、フラグfno-1を0にし(ステップS52)、ステップS53へ進む。他方、前記盗難状態解除信号を受信していないと判断すれば、そのままステップS53へ進む。
【0127】
次に、実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置31における遠隔始動用マイコン33の行う処理動作〔3−1〕(図4におけるステップS45のエンジン始動処理)を図5に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作〔3−1〕は携帯用送信機41からの遠隔操作によりエンジン始動が指示された場合に行われる動作である。
【0128】
まず、スイッチ5aをオフさせて、イモビアンプ5の電源をカットし、イモビアンプ5の作動を禁止させると共に(ステップS61)、始動操作に関係する信号として、正規のイグニッションキー1がIG信号出力位置まで回動された場合に出力されるキー挿入信号、ACC信号、及びIG信号に相当する擬似信号をイグニッションスイッチの信号線L3へ供給して、イモビライザ部6へこれら擬似信号を送信する(ステップS62)。なお、図2に示したように、イモビライザ部6はキー挿入信号を受信すると(ステップS1)、パルス状の起動信号を信号線L1へ供給し(ステップS3)、キーコードの出力を要求するようになっている。
【0129】
次に、イモビライザ部6から供給される起動信号を受信したか否かを判断し(ステップS63)、前記起動信号を受信していないと判断すれば、ステップS63へ戻って、前記起動信号が送信されてくるのを待つ。一方、前記起動信号を受信したと判断すれば、次に、EEPROM37に記憶されているキーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部6へ送信し(ステップS64)、その後、所定の期間(例えば、2秒間)内にイモビライザ部6から送信される前記起動信号を再び受信したか否かを判断する(ステップS65、S66)。前記起動信号は本来、イモビアンプ5に対して送信されるものであるが、イモビアンプ5の作動は禁止されているので、別段問題が生じることはない。
【0130】
図2に示したように、イモビライザ部6は、信号線L2を介して送信されてくるキーコードを受信すると、受信したキーコード(ここでは、EEPROM37に記憶されているキーコード)が予め登録されているキーコードと一致するか否かを判断し(キーコードの照合、ステップS5)、これらキーコードが一致すると判断すれば、エンジン制御部7に対して、エンジン始動を許可するための許可信号を送信すると共に(ステップS6)、その後、前記起動信号の再送信を行わないようになっている(ステップS3へ戻らない)。他方、受信したキーコードが登録されているキーコードと一致しないと判断すれば、前記起動信号の再送信を行うようになっている(ステップS3)。なお、前記起動信号の再送信は、これらキーコードが一致するまで繰り返し行われる(100ミリ秒程度毎に、最大で100回、ステップS7、S8、S3)。
【0131】
従って、EEPROM37に記憶されているキーコードの送信後(ステップS64の処理後)、2秒(100ミリ秒+α)以内に前記起動信号を再受信せずに、ステップS67へ進む場合というのは、下記のa、bの2通りである。
a.EEPROM37に記憶されているキーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致していて、イモビライザ部6でのキーコードの照合の結果、キーコードの一致が確認され、イモビライザ部6からエンジン制御部7に対して前記許可信号が送信された場合。
b.EEPROM37に記憶されているキーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致していないため、イモビライザ部6からの前記起動信号の送信が100回繰り返された場合。
【0132】
逆に、EEPROM37に記憶されているキーコードの送信後(ステップS64の処理後)、2秒以内に前記起動信号を再受信し、ステップS64へ戻る場合というのは、下記のc、dの2通りである。
c.EEPROM37に記憶されているキーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致しているが、ノイズ等の影響によってイモビライザ部6でキーコードが正しく受信されなかった場合。
d.EEPROM37に記憶されているキーコードが、イモビライザ部6に記憶されているキーコードと一致していない場合。
【0133】
ステップS65、S66において、2秒以内にイモビライザ部6から送信されてくる前記起動信号を再受信しない(上記a、bの場合)と判断すれば、次に、スイッチ5aをオンさせて、イモビアンプ5の電源カットを解除し(ステップS67)、その後、カウンタC2を0にし(ステップS68)、イグニッションキー1がスタータ出力位置まで回動された場合に出力されるスタータ信号に相当する擬似信号を所定の期間(例えば、2秒間)継続してイグニッションスイッチの信号線L3へ供給し、エンジン制御部7へ前記擬似信号を送信する(ステップS69)。
【0134】
その後、所定の期間(例えば、4秒間)の待機時間を設けてから(ステップS70)、オルタネータL端子39から得られる信号に基づいて、エンジンが始動しているか否かを判断し(ステップS71)、エンジンが始動していると判断すれば、処理動作〔3−1〕を終了する。
【0135】
一方、エンジンが始動していないと判断すれば、次に、カウンタC2に1を加算し(ステップS72)、1を加算したカウンタC2が所定値(例えば、2回)以上であるか否かを判断する(ステップS73)。カウンタC2が2以上である、すなわちスタータ信号に相当する擬似信号を2回送信しているにも拘らず、エンジンが始動しないと判断すれば、上記bの場合と看做し、そのまま処理動作〔3−1〕を終了する。他方、カウンタC2が2以上でないと判断すれば、ステップS69へ戻り、スタータ信号に相当する擬似信号を再度送信する。
【0136】
次に、実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置31における遠隔始動用マイコン33の行う処理動作〔3−2〕(図4におけるステップS42のプログラム処理)を図6A、図6Bに示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作〔3−2〕は、イグニッションキー1のトランスポンダ3に登録されているキーコードをEEPROM37に書き込んだり、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコードをEEPROM36に書き込んだり、遠隔操作によるエンジン始動を使用者の意思によって禁止する状態に設定するための動作である。
【0137】
まず、プログラムスイッチ38を使った所定の操作(例えば、プログラムスイッチ38の長押し)が行われることによって設定される、キーコードのプログラムモード(イグニッションキー1のトランスポンダ3に登録されているキーコードをEEPROM37に書き込むためのプログラムモード)が設定されているか否かを判断し(ステップS81)、前記プログラムモードが設定されていると判断すれば、次に、ステップS82へ進んで、EEPROM37へキーコードを書き込むための処理を開始する。一方、前記プログラムモードが設定されていないと判断すれば、ステップS86へ進む。
【0138】
ステップS82では、イモビアンプ5から信号線L2へ供給されたキーコード(すなわち、イグニッションキー1のトランスポンダ3から抽出されたキーコード)を受信したか否かを判断し、キーコードを受信したと判断すれば、受信したキーコードをEEPROM37へ書き込むと共に(ステップS83)、新しいキーコードのEEPROM37への書き込みが完了したことを使用者へ知らせるために、警報音発生装置54を制御することによって警笛を鳴らし(ステップS84)、その後、前記プログラムモードを終了して(ステップS85)、ステップS86へ進む。
【0139】
上記したように、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ差し込まれると、イモビライザ部6からイモビアンプ5に対して起動信号が送信され、イモビアンプ5で前記起動信号が受信されると、イモビアンプ5によってイグニッションキー1のトランスポンダ3からキーコードが抽出され、抽出されたキーコードが信号線L2へ供給されるようになっている。そのため、使用者はキーコードのプログラムモードが設定されているときに、イグニッションキー1をキーシリンダ4へ差し込むことによって、イグニションキー1固有のキーコードのEEPROM37への書き込みを実現することができる。
【0140】
ステップS86では、プログラムスイッチ38を使った所定の操作(例えば、プログラムスイッチ38の連続2回押し)が行われることによって設定される、遠隔用IDコードのプログラムモード(遠隔操作によるエンジン始動等を可能とする携帯用送信機41の追加登録を行うために、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコードをEEPROM36に書き込むためのプログラムモード)が設定されているか否かを判断し、前記プログラムモードが設定されていると判断すれば、次に、ステップS87へ進んで、EEPROM36へ遠隔用IDコードを書き込むための処理を開始する。一方、前記プログラムモードが設定されていないと判断すれば、ステップS91(図6B)へ進む。
【0141】
ステップS87では、アンテナ34及び受信手段35を介して、携帯用送信機41から送信されてくる遠隔用IDコード(すなわち、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコード)を受信したか否かを判断し、遠隔用IDコードを受信したと判断すれば、受信した遠隔用IDコードをEEPROM36へ書き込むと共に(ステップS88)、新しい遠隔用IDコードのEEPROM36への書き込みが完了したことを使用者へ知らせるために、警報音発生装置54を制御することによって警笛を鳴らし(ステップS89)、その後、前記プログラムモードを終了して(ステップS90)、ステップS91(図6B)へ進む。
【0142】
ステップS91では、プログラムスイッチ38を使った所定の操作(例えば、プログラムスイッチ38の連続3回押し)が行われることによって設定される、遠隔操作によるエンジン始動を禁止する状態の設定や解除を使用者の意思によって行うための強制禁止設定モードが設定されているか否かを判断し、前記強制禁止設定モードが設定されていると判断すれば、次に、ステップS92へ進んで、前記状態の設定、又は解除のための処理を開始する。一方、前記強制禁止設定モードが設定されていないと判断すれば、そのまま処理動作〔3−2〕を終了する。
【0143】
ステップS92では、ドアを使った所定の操作(例えば、所定の期間内にドアの開閉を1回)が行われたか否か(すなわち、使用者が遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求しているか否か)を判断し、前記所定の操作が行われたと判断すれば、使用者が遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求していることを示すフラグfno-cを1にし(ステップS93)、その後、前記強制禁止設定モードを終了し(ステップS94)、処理動作〔3−2〕を終了する。
【0144】
一方、前記所定の操作が行われていないと判断すれば、次に、ドアを使った前記所定の操作とは異なる別の所定の操作(例えば、所定の期間内にドアの開閉を2回)が行われたか否か(すなわち、使用者が遠隔操作によるエンジン始動を禁止する状態の解除を要求しているか否か)を判断し(ステップS95)、前記別の所定の操作が行われたと判断すれば、フラグfno-cを0にし(ステップS96)、その後、前記強制禁止設定モードを終了し(ステップS94)、処理動作〔3−2〕を終了する。また、前記別の所定の操作が行われていないと判断すれば、そのまま処理動作〔3−2〕を終了する。
【0145】
なお、ここではキーコードのプログラムモードや、遠隔用IDコードのプログラムモード、強制禁止設定モードは、プログラムスイッチ38が押下されることによって設定されるようになっているが、これらモードの設定方法はこれに限定されるものではなく、例えば、携帯用送信機41の釦スイッチ43〜46を使った特定の操作や、図示していないが、遠隔始動制御装置31に接続される入力スイッチなどを使った特定の操作によって設定されるようにしても良い。
【0146】
また、遠隔操作によるエンジン始動を禁止する状態の設定や解除についても、ドアを使った操作に限定されるものではなく、上記同様に、携帯用送信機41の釦スイッチ43〜46を使った特定の操作や、遠隔始動制御装置31に接続される入力スイッチを使った特定の操作等によって設定されるようにしても良い。
【0147】
次に、実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置31における遠隔始動用マイコン33の行う処理動作〔3−3〕(図4におけるステップS53の遠隔操作によるエンジン始動の禁止設定や、解除するための処理)を図7に示したフローチャートに基づいて説明する。
【0148】
まず、使用者が遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求していることを示すフラグfno-cが1であるか否かを判断し(ステップS101)、フラグfno-cが1である(すなわち、使用者が遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求している)と判断すれば、次に、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するために、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていることを示すフラグfnoを1にして(ステップS102)、その後、ステップS105へ進む。
【0149】
一方、フラグfno-cが1でない(すなわち、使用者は遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求していない)と判断すれば、次に、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-1が1であるか否かを判断する(ステップS103)。なお、フラグfno-1が1となるのは、図4に示したように、車両が盗難状態にある場合である。
【0150】
フラグfno-1が1である(すなわち、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立している)と判断すれば、フラグfnoを1にして(ステップS102)、その後、ステップS105へ進む。他方、フラグfno-1が1でないと判断すれば、次に、遠隔操作によるエンジン始動を禁止しないために、フラグfnoを0にして(ステップS104)、その後、ステップS105へ進む。
【0151】
ステップS105以降の処理は、正規の使用者によって車両が操作されているか否かの判断等を行う処理であり、まず、キー挿入信号(Low →High)を受信したか否かを判断し、キー挿入信号を受信したと判断すれば、次に、イモビライザ部6から送信されてくる起動信号を受信したか否かを判断する(ステップS106)。一方、キー挿入信号を受信していないと判断すれば、そのまま処理動作〔3−3〕を終了する。
【0152】
キー挿入信号がLow 状態からHigh状態となると、イモビライザ部6から信号線L1へ起動信号が供給され、イモビアンプ5や遠隔始動制御装置31へ前記起動信号が送信される。また、キー挿入信号がLow 状態からHigh状態となるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入される場合(ケースI)や、携帯用送信機41の釦スイッチ45が押下されることによって、遠隔操作によるエンジン始動指令が行われる場合(ケースII)がある。但し、ここでは遠隔始動制御装置31からイモビライザ部6に対して、キー挿入信号に相当する擬似信号は送信されていないので、ここで考えられるのはケースIの場合だけである。
従って、ステップS105において、キー挿入信号を受信した(すなわち、キー挿入信号がLow 状態からHigh状態となった)と判断されるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入された場合である。
【0153】
また、図2に示したように、イモビライザ部6はキー挿入信号を受信すると、前記起動信号をイモビアンプ5へ送信し、その後、イモビアンプ5から送信されてくるキーコードを受信すると、受信したキーコード(ここでは、イグニッションキー1のトランスポンダ3に記憶されているキーコード)が予め登録されているキーコードと一致するか否かを判断し(キーコードの照合、ステップS5)、これらキーコードが一致すると判断すれば、エンジン制御部7に対して、エンジン始動を許可するための許可信号を送信し(ステップS6)、その後、前記起動信号の再送信を行わないようになっている(ステップS3へ戻らない)。
【0154】
他方、受信したキーコードが登録されているキーコードと一致しないと判断すれば、前記起動信号の再送信を行うようになっている(ステップS3)。なお、前記起動信号の再送信は、これらキーコードが一致するまで繰り返し行われる(最大で100回、ステップS7、S8、S3)。
【0155】
そのため、ステップS106で前記起動信号の受信を確認した後、前記起動信号を再受信しないまま、2秒間経過(100ミリ秒+α)することは、イモビライザ部6でのキーコードの照合の結果、キーシリンダ4に挿入されているイグニッションキー1が正規の使用者が所持すべきイグニッションキーであると確認され、イモビライザ部6からエンジン制御部7に対して前記許可信号が送信されたこと意味する。すなわち、正規の使用者によって車両が操作されていることを意味する。
【0156】
従って、ステップS106において、前記起動信号を受信したと判断し、ステップS107で、カウンタC3を0にした後、ステップS108、S109において、2秒以内にイモビライザ部6から送信されてくる前記起動信号を再受信しない(すなわち、正規の使用者によって車両が操作されている)と判断すれば、次に、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-1を0にして(ステップS110)、処理動作〔3−3〕を終了する。
【0157】
一方、ステップS108、S109において、2秒以内にイモビライザ部6から送信されてくる前記起動信号を再受信したと判断すれば、次に、カウンタC3に1を加算し(ステップS111)、1を加算したカウンタC3が所定値(例えば、10回)以上であるか否かを判断し(ステップS112)、カウンタC3が10回以上でないと判断すれば、そのままステップS108へ戻って、前記起動信号が送信されてくるのを再び待つ。他方、カウンタC3が10回以上であると判断すれば、正規の使用者によって車両は操作されていないと看做し、そのまま処理動作〔3−3〕を終了する。
【0158】
上記実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置によれば、遠隔操作によるエンジンの始動指令を受けると、EEPROM37に記憶されているキーコードがイモビライザ部6へ供給されるようになっている。そのため、EEPROM37に、イモビライザ部6に記憶されている所定のキーコードと一致するキーコードが記憶されていれば、遠隔操作によるエンジンの始動指令があった場合にも、正規のイグニッションキー1がキーシリンダ4に差し込まれた場合と同様に、イモビライザ部6へ前記所定のキーコードと一致するキーコードが供給され、イモビライザ部6からエンジンの始動の許可が与えられることとなる。これにより、正規のイグニッションキー1をキーシリンダ4に挿入して回動させなくても、遠隔操作によってエンジンを始動させることができる。
【0159】
さらに、上記実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置によれば、車両の盗難が発生した場合、EEPROM37に記憶されているキーコードが外部(イモビライザ部6)へ出力されなくなるので、EEPROM37に記憶されているキーコード(すなわち、エンジンの始動を許可させるために必要となるキーコード)の解析を難しくすることができる。
【0160】
また、万一、泥棒の所持する送信機で遠隔始動制御装置31の操作が可能な状態となったとしても、前記車両盗難が発生した場合には、前記キーコードがイモビライザ部6へ供給されないので、前記送信機を使ってエンジンが始動されるのを防止することができる。
【0161】
また、車両盗難が発生したとしても、その後、正規の使用者が車両を操作を行っていることの確認がとれた場合には、再び、エンジン始動が可能となるので、盗難防止効果はもちろんのこと、利便性にも非常に優れた装置とすることができる。
【0162】
また、上記実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置では、ステップS44(図4参照)において、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていることを示すフラグfnoが1であるか否かを判断し、フラグfnoが1でない場合、エンジンの始動処理(図5参照)そのものを行わないようになっているが、別の実施の形態に係る遠隔始動制御装置では、前記始動処理中(例えば、ステップS62や、ステップS63の処理後)に、フラグfnoが1であるか否かの判断処理を設けて、フラグfnoが1の場合に、エンジン制御部7に対して許可信号を出力しなくなるようにしても良い。
【0163】
次に、実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置が採用されたエンジン始動システムについて説明する。但し、前記エンジン始動システムについては、遠隔始動制御装置31と、遠隔始動制御装置31を構成するセキュリティ用マイコン32、遠隔始動用マイコン33、及び遠隔用IDコードを記憶するためのEEPROM36を除いて、図1に示したエンジン始動システムの構成と同様であるため、遠隔始動制御装置と、セキュリティ用マイコンと、遠隔始動用マイコンと、遠隔用IDコードを記憶するためのEEPROMには異なる符号を付し、その他の説明をここでは省略する。
【0164】
EEPROM36Aは、図8に示したように、遠隔操作によってエンジンの始動等を指令する携帯用送信機の追加登録を可能とするために、複数の遠隔用IDコードを記憶することができるように構成され、また、各遠隔用IDコードそれぞれに対応させて盗難時登録フラグfcdの値(1または0)を記憶することができるように構成されている。盗難時登録フラグfcdが0の場合、対応する遠隔用IDコードが盗難発生前に登録されたものであることを示し、逆に、盗難時登録フラグfcdが1の場合、対応する遠隔用IDコードが盗難発生後に登録されたものであることを示している。
【0165】
次に、実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置31Aにおけるセキュリティ用マイコン32Aの行う処理動作〔4〕(メインルーチン)を図9に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、処理動作〔4〕は、図3に示したセキュリティ用マイコン32の行う処理動作〔2〕と略同様であるため、ここでは処理動作〔4〕特有の動作についてのみ説明する。
【0166】
ステップS140(処理動作〔2〕におけるステップS30に対応)において、携帯用送信機41から送信されてくる信号に基づいて、エンジンの始動、停止のいずれかが指示されているか否かを判断し、エンジンの始動、停止のいずれかが指示されていると判断すれば、それぞれの指示に対応したコードと、ステップS122(同ステップS12に対応)で受信した遠隔用IDコードとを遠隔始動用マイコン33Aへ送信し(ステップS141)、その後、ステップS129(同ステップS19に対応)へ進む。なお、遠隔始動用マイコン33Aがこれらコードを受信した場合の処理動作については、図10に示したフローチャートに基づいて、後で詳しく説明する。
【0167】
次に、実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置31Aにおける遠隔制御用マイコン33Aの行う処理動作〔5〕(メインルーチン)を図10に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、プログラムモード(キーコードをEEPROM37へ書き込むためのプログラムモードなど)が設定されているか否かを判断し(ステップS151)、プログラムモードが設定されていると判断すれば、ステップS152へ進んで、プログラム処理を行い(詳細は図11A、図11B参照)、その後、ステップS151へ戻る。後で詳しく説明するが、プログラムモードは、プログラムスイッチ38の押下等によって設定されるようになっている。
【0168】
一方、プログラムモードが設定されていないと判断すれば、次に、セキュリティ用マイコン32Aから送信されてくる、エンジン始動を指示するための指示コード(図9のステップS141参照)を受信したか否かを判断する(ステップS153)。エンジン始動を指示するための指示コードを受信した(なお、この指示コードには、遠隔用IDコードが付加されている)と判断すれば、次に、使用者が遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求していることを示すフラグfno-cが1であるか否かを判断する(ステップS154)。
【0169】
フラグfno-cが1である(すなわち、使用者が遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求している)と判断すれば、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えるために、ランプ点灯装置55を制御することによって、ハザードランプなどを数秒間点滅させ(ステップS155)、その後、ステップS162へ進む。
【0170】
一方、フラグfno-cが1でない(すなわち、使用者は遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求していない)と判断すれば、次に、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-2が1であるか否かを判断する(ステップS156)。なお、フラグfno-2が1となるのは、図11Aに示したフローチャートに基づいて後で詳しく説明するが、EEPROM36Aに記憶される盗難時登録フラグfcd(図8参照)に一つでも1が存在する場合である。
【0171】
フラグfno-2が1でない(すなわち、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていない)と判断すれば、ステップS159へ進んで、エンジンを始動させるための処理を行い、その後、ステップS162へ進む。なお、エンジンを始動させるための処理については、図5に示した遠隔始動用マイコン33の行う処理動作と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0172】
一方、フラグfno-2が1である(すなわち、盗難時登録フラグfcdが1となっている携帯用送信機が登録されている)と判断すれば、次に、ステップS153で受信した遠隔用IDコードに対応する盗難時登録フラグfcdを、EEPROM36Aから読み出し(ステップS157)、読み出した盗難時登録フラグfcdが1であるか否かを判断する(ステップS158)。
【0173】
読み出した盗難時登録フラグfcdが1でない(すなわち、遠隔操作によってエンジンの始動を指示してきた携帯用送信機41は、盗難発生前に登録されたものである)と判断すれば、ステップS159へ進んで、エンジンを始動させるための処理を行い、その後、ステップS162へ進む。
【0174】
一方、読み出した盗難時登録フラグfcdが1である(すなわち、遠隔操作によってエンジンの始動を指示してきた携帯用送信機41は、盗難発生後に登録されたものである)と判断すれば、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えるために、ランプ点灯装置55を制御することによって、ハザードランプなどを数秒間点滅させ(ステップS155)、その後、ステップS162へ進む。
【0175】
また、ステップS153において、エンジン始動を指示するための指示コードを受信していないと判断すれば、次に、エンジン停止を指示するための指示コード(図9のステップS141参照)を受信したか否かを判断する(ステップS160)。エンジン停止を指示するための指示コードを受信したと判断すれば、キー挿入信号、ACC信号、及びIG信号のいずれもオフとするエンジン停止の処理を行ってエンジンを停止させて(ステップS161)、その後、ステップS162へ進む。なお、エンジン始動、エンジン停止のいずれの指示コードも受信していないと判断すれば、そのままステップS162へ進む。
【0176】
ステップS162では、セキュリティ用マイコン32Aから送信されてくる、盗難状態検出信号(図9のステップS133参照)を受信したか否かを判断し、前記盗難状態検出信号を受信した(すなわち、車両は盗難状態にある)と判断すれば、次に、盗難状態にあることを示すフラグfrob-2を1にし(ステップS163)、ステップS166へ進んで、遠隔操作によるエンジン始動の禁止設定、又は解除するための処理を行い(詳細は図12参照)、その後、別の処理へ移る。
【0177】
一方、ステップS162において、前記盗難状態検出信号を受信していないと判断すれば、次に、セキュリティ用マイコン32Aから送信されてくる、盗難状態解除信号(図9のステップS139参照)を受信したか否かを判断し(ステップS164)、前記盗難状態解除信号を受信した(すなわち、車両の盗難状態が解除された)と判断すれば、次に、フラグfrob-2を0にし(ステップS165)、ステップS166へ進んで、遠隔操作によるエンジン始動の禁止設定、又は解除するための処理を行い(詳細は図12参照)、その後、別の処理へ移る。
【0178】
次に、実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置31Aにおける遠隔始動用マイコン33Aの行う処理動作〔5−2〕(図10におけるステップS152のプログラム処理)を図11A、図11Bに示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作〔5−2〕は、イグニッションキー1のトランスポンダ3に登録されているキーコードをEEPROM37に書き込んだり、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコードをEEPROM36Aに書き込んだり、遠隔操作によるエンジン始動を使用者の意思によって禁止する状態に設定するための動作である。
【0179】
但し、処理動作〔5−2〕のうち、前記キーコードのEEPROM37への書き込み処理(ステップS171〜S175)、及び遠隔操作によりエンジン始動を禁止する状態に設定するための処理(ステップS185〜S190)は、遠隔始動用マイコン33の行う処理動作〔3−2〕のうちのステップS81〜S85(図6A参照)、ステップS91〜S96(図6B参照)それぞれと同様であるため、その説明を省略し、ここでは処理動作〔5−2〕特有の動作についてのみ説明する。
【0180】
ステップS176において、プログラムスイッチ38を使った所定の操作(例えば、プログラムスイッチ38の連続2回押し)が行われることによって設定される、遠隔用IDコードのプログラムモード(遠隔操作によるエンジン始動等を可能とする携帯用送信機41の追加登録を行うために、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコードをEEPROM36Aに書き込むためのプログラムモード)が設定されているか否かを判断し、前記プログラムモードが設定されていると判断すれば、次に、ステップS177へ進んで、EEPROM36Aへ遠隔用IDコードを書き込むための処理を開始する。一方、前記プログラムモードが設定されていないと判断すれば、ステップS185(図11B)へ進む。
【0181】
ステップS177では、アンテナ34及び受信手段35を介して、携帯用送信機41から送信されてくる遠隔用IDコード(すなわち、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコード)を受信したか否かを判断し、遠隔用IDコードを受信したと判断すれば、受信した遠隔用IDコードをEEPROM36Aへ書き込むと共に(ステップS178)、新しい遠隔用IDコードのEEPROM36Aへの書き込みが完了したことを使用者へ知らせるために、警報音発生装置54を制御することによって警笛を鳴らす(ステップS179)。
【0182】
次に、盗難状態にあることを示すフラグfrob-2が1であるか否かを判断し(ステップS180)、フラグfrob-2が1である(すなわち、盗難状態にある)と判断すれば、続いて、IG信号がオン状態であるか否かを判断する(ステップS181)。
【0183】
IG信号がオン状態となるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4に挿入されて、イグニッションキー1がIG位置まで回動された場合である。従って、IG信号がオン状態であることは、正規の使用者によって、車両が操作されていると判断することができる。
【0184】
従って、ステップS181において、IG信号がオン状態でない(すなわち、盗難状態にあり、なおかつ正規の使用者によっても車両が操作されていない)と判断すれば、ステップS177で受信した遠隔用IDコードの送信元となる送信機の所持者が、泥棒である可能性があると判断し、ステップS178でEEPROM36Aに登録した遠隔用IDコードに対応する盗難時登録フラグfcdを1にすると共に(ステップS182)、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-2を1にし(ステップS183)、その後、前記プログラムモードを終了して(ステップS184)、ステップS185(図11B)へ進む。なお、フラグfno-2が1となるのは、上記したように、EEPROM36Aに記憶される盗難時登録フラグFが、一つでも1となっている場合である。
【0185】
また、ステップS180において、フラグfrob-2が1でない(すなわち、盗難状態にない)と判断したり、ステップS181において、IG信号がオン状態である(すなわち、盗難状態ではあるが、正規の使用者によって車両が操作されている)と判断した場合には、ステップS177で受信した遠隔用IDコードの送信元となる送信機の所持者は、正規の使用者であると判断し(従って、盗難時登録フラグfcdを1にする必要がない)、そのまま前記プログラムモードを終了して(ステップS184)、ステップS185(図11B)へ進む。
【0186】
なお、ここでは正規の使用者が車両を操作しているか否かの判断を、IG信号がオン状態であるか否かに基づいて行っているが、前記判断はこれに限定されるものではなく、別の実施の形態では、正規のイグニッションキー1がキーシリンダ4に挿入されているか否かに基づいて、前記判断を行うようにしても良い。EEPROM37には、正規のイグニッションキー1に記憶されているキーコードと一致するキーコードが登録されているので、キーコードの照合を行うことによって、正規のイグニッションキー1がキーシリンダ4に挿入されているか否かを正確に判断することができる。
【0187】
次に、実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置31Aにおける遠隔始動用マイコン33Aの行う処理動作〔5−3〕(図10におけるステップS166の遠隔操作によるエンジン始動の禁止設定や、解除するための処理)を図12に示したフローチャートに基づいて説明する。
【0188】
まず、アンテナ34及び受信手段35を介して、携帯用送信機41から送信されてくる遠隔用IDコードを受信したか否かを判断し(ステップS191)、遠隔用IDコードを受信したと判断すれば、受信した遠隔用IDコードに対応する盗難時登録フラグfcdを、EEPROM36Aから読み出し(ステップS192)、読み出した盗難時登録フラグfcdが1であるか否かを判断する(ステップS193)。
【0189】
読み出した盗難時登録フラグfcdが1である(すなわち、遠隔用IDコードを送信してきた携帯用送信機41は、盗難発生後に登録されたものである)と判断すれば、次に、IG信号がオン状態であるか否かを判断する(ステップS194)。
【0190】
上記したように、IG信号がオン状態となるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4に挿入されて、イグニッションキー1がIG位置まで回動された場合である。従って、IG信号がオン状態であることは、正規の使用者によって、車両が操作されていると判断することができる。
【0191】
また、正規の使用者によって、車両が操作されているときに、携帯用送信機41が使用されれば、その携帯用送信機41についても正規の使用者によって使用された可能性が高いと言える。従って、ステップS194において、IG信号がオン状態である(すなわち、正規の使用者によって、車両が操作されている)と判断すれば、携帯用送信機41の操作が正規の使用者によって行われたものと看做し、ステップS191で受信した遠隔用IDコードに対応する盗難時登録フラグfcdを0とする(ステップS195)。
【0192】
なお、ここでは正規の使用者が車両を操作しているか否かの判断を、IG信号がオン状態であるか否かに基づいて行っているが、前記判断はこれに限定されるものではなく、別の実施の形態では、正規のイグニッションキー1がキーシリンダ4に挿入されているか否かに基づいて、前記判断を行うようにしても良い。EEPROM37には、正規のイグニッションキー1に記憶されているキーコードと一致するキーコードが登録されているので、キーコードの照合を行うことによって、正規のイグニッションキー1がキーシリンダ4に挿入されているか否かを正確に判断することができる。
【0193】
次に、EEPROM36Aに記憶されている盗難時登録フラグfcdの中に1となっているものが存在するか否かを判断し(ステップS196)、盗難時登録フラグfcdの中に1となっているものが存在しないと判断すれば、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-2を0にし(ステップS197)、その後、処理動作〔5−3〕を終了する。一方、盗難時登録フラグfcdに1となっているものが存在すると判断すれば、フラグfno-2を0に戻す必要はないため、そのまま処理動作〔5−3〕を終了する。
【0194】
また、ステップS191において、遠隔用IDコードを受信していないと判断した場合や、ステップS193において、前記遠隔用IDコードに対応する盗難時登録フラグfcdが1でないと判断したり、ステップS194において、IG信号がオン状態でないと判断した場合には、そのまま処理動作〔5−3〕を終了する。
【0195】
上記実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置によれば、正規のイグニッションキー1をキーシリンダ4に挿入して回動させなくても、遠隔操作によってエンジンを始動させることができるのはもちろんのこと、新たに追加登録された携帯用送信機41からの始動指令の場合、EEPROM37に記憶されているキーコードがイモビライザ部6へ供給されなくなるので、万一、泥棒の所持する送信機が、遠隔操作によってエンジンの始動を指令する送信機として追加登録され、遠隔始動制御装置31Aの操作が可能な状態となったとしても、新たに追加登録された送信機からの始動指令では、前記キーコードがイモビライザ部6へ供給されないので、前記送信機を使ってエンジンが始動されるのを防止することができる。
【0196】
また、新たに追加登録された送信機が、正規の使用者に使用されていることが確認された場合には、新たに追加登録された送信機からの始動指令であったとしても、エンジン始動を実現することができるので、盗難防止効果はもちろんのこと、利便性にも非常に優れた装置とすることができる。
【0197】
また、上記実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置では、遠隔用IDコードのプログラムモードが設定されているときに(図11AのステップS176〜S184)、遠隔用IDコードを受信すると、取りあえずEEPROM36Aへ書き込み、その後、ステップS181において、IG信号がオン状態でない(すなわち、正規の使用者によって、車両は操作されていない)と判断すると、対応する盗難時登録フラグfcdを1とするようにしているが、別の実施の形態に係る遠隔始動制御装置では、正規の使用者によって、車両が操作されていることの確認がとれない場合、遠隔用IDコードのEEPROMへの書き込みそのものを行わないようにしても良い。
【0198】
なお、これを実現するには、例えば、IG信号がオン状態であるか否かの判断処理を、ステップS176で「Y」と判断した後に行うようにしたり、又は遠隔用IDコードのプログラムモードの設定操作に、IG信号のオン操作を加えるようにすれば良い。これにより、盗難時登録フラグfcdはもちろんのこと、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-2を不要とすることができる。
【0199】
図13は実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置、及び始動制御装置が採用されたエンジン始動システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、前記エンジン始動システムについては、遠隔始動制御装置31(図1参照)と、遠隔始動制御装置31を構成するセキュリティ用マイコン32、遠隔始動用マイコン33、及びEEPROM36、37と、イモビライザ部6とを除いて、図1に示したエンジン始動システムの構成と略同様であるため、遠隔始動制御装置と、セキュリティ用マイコンと、遠隔始動用マイコンと、EEPROMと、イモビライザ部には異なる符号を付し、その他の説明をここでは省略する。
【0200】
遠隔始動制御装置61は、携帯用送信機41からの指令に基づいて、エンジンの始動を制御する機能と、盗難状態にあることを検出すると、警笛を鳴らすなどの機能とを有し、セキュリティ(SEC)用マイコン62と、遠隔始動(STA)用マイコン63と、アンテナ34、及び受信手段35と、遠隔用IDコード(すなわち、携帯用送信機41に記憶されている遠隔用IDコードと一致するコード)を記憶するためのEEPROM66と、遠隔始動制御装置61固有のキーコードが記憶されたEEPROM67と、プログラムモード(遠隔用IDコードをEEPROM66へ書き込むためのプログラムモード)の設定に利用するためのプログラムスイッチ38とを含んで構成されている。
【0201】
イモビライザ部71は、マイコン72と、イグニッションキー1のトランスポンダ3に記憶されている(イグニッションキー1固有の)キーコードと一致するキーコードや、遠隔始動制御装置61のEEPROM67に記憶されている(遠隔始動制御装置61固有の)キーコードと一致するキーコードなどを記憶するためのEEPROM73と、プログラムモード(キーコードをEEPROM73へ書き込むためのプログラムモードなど)の設定に利用するためのプログラムスイッチ74とを含んで構成されている。
【0202】
EEPROM73は、図14に示したように、複数のキーコードを記憶することができるように構成され、記憶領域M1にはマスターキーのキーコードが記憶されるようになっており、記憶領域M2〜M5にはスペアキーのキーコードや、遠隔始動制御装置61固有のキーコードが記憶されるようになっている。また、イモビライザ部71には、ブザー音発生装置75が接続されており、ブザー音発生装置75を制御することによって、ブザー音を発生させることができるようになっている。
【0203】
図15は、実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置61におけるセキュリティ用マイコン62の行う処理動作〔6〕(メインルーチン)を示したフローチャートであるが、処理動作〔6〕は、図3に示したセキュリティ用マイコン32の行う処理動作〔2〕と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0204】
次に、実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置61における遠隔制御用マイコン63の行う処理動作〔7〕(メインルーチン)を図16に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、プログラムモード(遠隔用IDコードをEEPROM66へ書き込むためのプログラムモード)が設定されているか否かを判断し(ステップT31)、プログラムモードが設定されていると判断すれば、ステップT32へ進んで、プログラム処理を行い(詳細は図17参照)、その後、ステップT31へ戻る。後で詳しく説明するが、プログラムモードは、プログラムスイッチ38の押下等によって設定されるようになっている。
【0205】
一方、プログラムモードが設定されていないと判断すれば、次に、セキュリティ用マイコン62から送信されてくる、エンジン始動を指示するための指示コード(図15のステップT21参照)を受信したか否かを判断する(ステップT33)。エンジン始動を指示するための指示コードを受信したと判断すれば、次に、エンジンを始動させるための処理を行い(ステップT34)、その後、車両が盗難状態にあることを示すフラグfrob-2が1であるか否かを判断する(ステップT35)。なお、エンジンを始動させるための処理については、図5に示した遠隔始動用マイコン33の行う処理動作と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0206】
フラグfrob-2が1である(すなわち、盗難状態にある)と判断すれば、エンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えるために、ランプ点灯装置55を制御することによって、ハザードランプなどを数秒間点滅させ(ステップT36)、その後、ステップT39へ進む。
【0207】
また、ステップT36において、エンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えているのは、盗難状態にあるとき、イモビライザ部71からエンジン制御部7に対して許可信号が送信されないようになっているからである。なお、これについては、図18A、図18Bに示したフローチャートに基づいて、後で詳しく説明する。
一方、ステップT35において、フラグfrob-2が1でない(すなわち、盗難状態にない)と判断すれば、エンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝える必要がないため、ステップT36を飛ばして、ステップT39へ進む。
【0208】
また、ステップT33において、エンジン始動を指示するための指示コードを受信していないと判断すれば、次に、エンジン停止を指示するための指示コード(図15のステップT21参照)を受信したか否かを判断する(ステップT37)。エンジン停止を指示するための指示コードを受信したと判断すれば、キー挿入信号、ACC信号、及びIG信号のいずれもオフとするエンジン停止の処理を行ってエンジンを停止させて(ステップT38)、その後、ステップT39へ進む。なお、エンジン始動、エンジン停止のいずれの指示コードも受信していないと判断すれば、そのままステップT39へ進む。
【0209】
ステップT39では、セキュリティ用マイコン62から送信されてくる、盗難状態検出信号(図15のステップT13参照)を受信したか否かを判断し、前記盗難状態検出信号を受信した(すなわち、車両は盗難状態にある)と判断すれば、次に、車両が盗難状態にあることを示すフラグfrob-2を1にし(ステップT40)、その後、ステップT43へ進む。
【0210】
一方、ステップT39において、前記盗難状態検出信号を受信していないと判断すれば、次に、セキュリティ用マイコン62から送信されてくる、盗難状態解除信号(図15のステップT19参照)を受信したか否かを判断し(ステップT41)、前記盗難状態解除信号を受信した(すなわち、車両の盗難状態が解除された)と判断すれば、次に、フラグfrob-2を0にし(ステップT42)、その後、ステップT43へ進む。一方、前記盗難状態解除信号を受信していないと判断すれば、そのままステップT43へ進む。
【0211】
ステップT43では、フラグfrob-2に基づいて、イモビライザ部71へ盗難状態検出信号、又は盗難状態解除信号を送信し、その後、別の処理へ移る。フラグfrob-2が1の場合、前記盗難状態検出信号が送信され、他方、フラグfrob-2が0の場合、前記盗難状態解除信号が送信される。
【0212】
図17は、実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置61における遠隔始動用マイコン63の行う処理動作〔7−2〕(図16におけるステップT32のプログラム処理)を示したフローチャートである。なお、処理動作〔7−2〕は、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコードをEEPROM66に書き込むための動作である。
但し、処理動作〔7−2〕は、遠隔始動用マイコン33の行う処理動作〔3−2〕のうちのステップS86〜S90(図6A参照)と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0213】
次に、実施の形態(3)に係る始動制御装置(イモビライザ部71)におけるマイコン72の行う処理動作〔8〕(メインルーチン)を図18A、図18Bに示したフローチャートに基づいて説明する。まず、プログラムモード(キーコードをEEPROM73へ書き込むためのプログラムモードなど)が設定されているか否かを判断し(ステップT61)、プログラムモードが設定されていると判断すれば、ステップT62へ進んで、プログラム処理を行い(詳細は図19A、図19B参照)、その後、ステップT61へ戻る。後で詳しく説明するが、プログラムモードは、プログラムスイッチ74の押下等によって設定されるようになっている。
【0214】
一方、プログラムモードが設定されていないと判断すれば、次に、キー挿入信号(Low →High)を受信したか否かを判断する(ステップT63)。キー挿入信号がLow 状態からHigh状態となるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入された場合(ケースI)や、携帯用送信機41の釦スイッチ45が押下されることによって、遠隔操作によるエンジン始動指令が行われた場合(ケースII)がある。
【0215】
ステップT63において、キー挿入信号を受信したと判断すれば、次に、エンジン始動が禁止されていることを示すフラグFnoが1であるか否かを判断し(ステップT64)、フラグFnoが1でない(すなわち、エンジン始動が禁止されていない)と判断すれば、ステップT65へ進んで、エンジンの始動を許可するための処理を開始する。
【0216】
まず、カウンタC4を0にし(ステップT65)、次に、パルス状の起動信号を信号線L1へ供給して、前記起動信号をイモビアンプ5や遠隔始動制御装置61へ送信し(ステップT66)、その後、キーコードが送信されてくるのを待つ(ステップT67)。一方、キー挿入信号を受信していないと判断すれば、ステップT73(図18B)へ進む。
【0217】
ところで、イモビアンプ5は、前記起動信号を受け取ると、キーシリンダ4に挿入されているイグニッションキー1のトランスポンダ3を起動させることによって、トランスポンダ3に記憶されている(イグニッションキー1固有の)キーコードを抽出し、抽出した前記キーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部71へ出力するようになっている(ケースIの場合)。
【0218】
また、遠隔始動制御装置61は、前記起動信号を受け取ると、EEPROM67に記憶されている遠隔始動制御装置61固有のキーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部71へ出力するようになっている(ケースIIの場合)。
【0219】
ステップT67において、キーコードを受信したと判断すれば、次に、受信したキーコードが、EEPROM73に記憶されているキーコードのいずれかと一致するか否かを判断し(ステップT68)、前記受信したキーコードが、EEPROM73に記憶されているキーコードのいずれかと一致すると判断すれば、次に、エンジン制御部7に対して、エンジン始動を許可するための許可信号を送信する(ステップT69)。
【0220】
一方、ステップT68において、前記受信したキーコードが、EEPROM73に記憶されているキーコードのいずれとも一致しないと判断した場合には、カウンタC4に1を加算し(ステップT70)、1を加算したカウンタC4が所定値(例えば、100回)以上であるか否かを判断し(ステップT71)、カウンタC4が100回以上でないと判断すれば、ステップT66へ戻って、前記起動信号を送信し、キーコードが送信されてくるのを再び待つ。他方、カウンタC4が100回以上であると判断すれば、ステップT73(図18B)へ進む。
【0221】
また、ステップT64において、フラグFnoが1でない(すなわち、エンジン始動が禁止されている)と判断すれば、エンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えるために、ブザー音発生装置75を制御することによって、ブザー音を発生させ(ステップT72)、その後、ステップT73(図18B)へ進む。
【0222】
ステップS73では、遠隔始動制御装置61から送信されてくる、盗難状態検出信号(図16のステップT43参照)を受信したか否かを判断し、前記盗難状態検出信号を受信した(すなわち、車両は盗難状態にある)と判断すれば、次に、車両が盗難状態にあることを示すフラグFrobを1にし(ステップT74)、ステップST77へ進む。
【0223】
一方、ステップT73において、前記盗難状態検出信号を受信していないと判断すれば、次に、遠隔始動制御装置61から送信されてくる、盗難状態解除信号(図16のステップT43参照)を受信したか否かを判断し(ステップT75)、前記盗難状態解除信号を受信した(すなわち、車両の盗難状態が解除された)と判断すれば、次に、フラグFrobを0にし(ステップT76)、ステップT77へ進む。他方、前記盗難状態解除信号を受信していないと判断すれば、そのままステップT77へ進む。
【0224】
ステップT77では、使用者がエンジン始動の完全禁止(遠隔操作だけでなく、イグニッションキー1による通常の操作も含む)を要求していることを示すフラグFno-cが1(詳細は図19B参照)であるか否かを判断し、フラグFno-cが1である(すなわち、使用者が遠隔操作によるエンジン始動の完全禁止を要求している)と判断すれば、次に、エンジン始動を禁止するために、エンジン始動が禁止されていることを示すフラグFnoを1にして(ステップT78)、その後、別の処理へ移る。
【0225】
一方、フラグFno-cが1でない(すなわち、使用者は遠隔操作によるエンジン始動の完全禁止を要求していない)と判断すれば、次に、車両が盗難状態にあることを示すフラグFrobが1であるか否かを判断し(ステップT79)、フラグFrobが1である(すなわち、盗難状態にある)と判断すれば、フラグFnoを1にして(ステップT78)、その後、別の処理へ移る。他方、フラグFrobが1でない(すなわち、盗難状態にない)と判断すれば、フラグFnoを0にして(ステップT80)、その後、別の処理へ移る。
【0226】
次に、実施の形態(3)に係る始動制御装置(イモビライザ部71)におけるマイコン72の行う処理動作〔8−1〕(図18AにおけるステップT62のプログラム処理)を図19A、図19Bに示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作〔8−1〕は、イグニッションキー1のトランスポンダ3に登録されている(イグニッションキー1固有の)キーコードや、遠隔始動制御装置61のEEPROM67に記憶されている(遠隔始動制御装置61固有の)キーコードをEEPROM73に書き込んだり、エンジン始動を使用者の意思によって禁止する状態に設定するための動作である。
【0227】
まず、プログラムスイッチ74を使った所定の操作(例えば、プログラムスイッチ74の長押しではなく、通常の1回押し)が行われることによって設定される、キーコードのプログラムモード(イグニッションキー1のトランスポンダ3に登録されているキーコードなどをEEPROM73に書き込むためのプログラムモード)が設定されているか否かを判断し(ステップT81)、前記プログラムモードが設定されていると判断すれば、次に、ステップT82へ進んで、EEPROM73へキーコードを書き込むための処理を開始する。一方、前記プログラムモードが設定されていないと判断すれば、ステップT91(図19B)へ進む。
【0228】
ステップT82では、キー挿入信号(Low →High)を受信したか否かを判断する。なお、キー挿入信号がLow 状態からHigh状態となるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入された場合(ケースI)や、携帯用送信機41の釦スイッチ45が押下されることによって、遠隔操作によるエンジン始動指令が行われた場合(ケースII)である。
【0229】
ステップT82において、キー挿入信号を受信したと判断すれば、次に、パルス状の起動信号を信号線L1へ供給して、前記起動信号をイモビアンプ5や遠隔始動制御装置61へ送信し(ステップT83)、その後、キーコードが送信されてくるのを待つ(ステップT84)。一方、キー挿入信号を受信していないと判断すれば、ステップT91(図19B)へ進む。
【0230】
ところで、イモビアンプ5は、前記起動信号を受け取ると、キーシリンダ4に挿入されているイグニッションキー1のトランスポンダ3を起動させることによって、トランスポンダ3に記憶されている(イグニッションキー1固有の)キーコードを抽出し、抽出した前記キーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部71へ出力するようになっている(ケースIの場合)。
【0231】
また、遠隔始動制御装置61は、前記起動信号を受け取ると、EEPROM67に記憶されている遠隔始動制御装置61固有のキーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部71へ出力するようになっている(ケースIIの場合)。
【0232】
ステップT84において、キーコードを受信したと判断すれば、次に、プログラムスイッチ74を使った所定の操作(例えば、キーコードのプログラムモードが設定された後の、プログラムスイッチ74の連続2回押し)が行われることによって設定される、マスターキー用のプログラムモードが設定されているか否かを判断する(ステップT85)。
【0233】
マスターキー用のプログラムモードが設定されていると判断すれば、前記受信したキーコードを、EEPROM73の記憶領域M1(図14参照)へ書き込むと共に(ステップT86)、マスターキーのキーコードのEEPROM73への書き込みが完了したことを使用者へ知らせるために、ブザー音発生装置75を制御することによって、ブザー音を発生させ(ステップT87)、その後、前記プログラムモードを終了して(ステップT90)、ステップT91(図19B)へ進む。
【0234】
一方、マスターキー用のプログラムモードが設定されていないと判断すれば、前記受信したキーコードを、EEPROM73の記憶領域M2〜M5(図14参照)のいずれかへ書き込むと共に(ステップT88)、キーコードのEEPROM73への書き込みが完了したことを使用者へ知らせるために、ブザー音発生装置75を制御することによって、ブザー音を発生させ(ステップT89)、その後、その後、前記プログラムモードを終了して(ステップT90)、ステップT91(図19B)へ進む。なお、ステップT89でのブザー音の発生回数は、ステップT87での発生回数と異なるようにする方が好ましい。
【0235】
ステップT91では、プログラムスイッチ74を使った所定の操作(例えば、プログラムスイッチ74の長押し)が行われることによって設定される、エンジン始動を禁止する状態の設定や解除を使用者の意思によって行うための強制禁止設定モードが設定されているか否かを判断し、前記強制禁止設定モードが設定されていると判断すれば、次に、ステップT92へ進んで、前記状態の設定、又は解除のための処理を開始する。一方、前記強制禁止設定モードが設定されていないと判断すれば、そのまま処理動作〔8−1〕を終了する。
【0236】
ステップT92では、プログラムスイッチ74を使った所定の操作(例えば、前記強制禁止設定モードが設定された後の、プログラムスイッチ74の1回押し)が行われたか否か(すなわち、使用者がエンジン始動の禁止を要求しているか否か)を判断し、前記所定の操作が行われたと判断すれば、使用者がエンジン始動の禁止を要求していることを示すフラグFno-cを1にし(ステップT93)、その後、前記強制禁止設定モードを終了し(ステップT94)、処理動作〔8−1〕を終了する。
【0237】
一方、前記所定の操作が行われていないと判断すれば、次に、プログラムスイッチ74を使った前記所定の操作とは異なる別の所定の操作(例えば、前記強制禁止設定モードが設定された後の、プログラムスイッチ74の連続2回押し)が行われたか否か(すなわち、使用者がエンジン始動を禁止する状態の解除を要求しているか否か)を判断し(ステップT95)、前記別の所定の操作が行われたと判断すれば、フラグFno-cを0にし(ステップT96)、その後、前記強制禁止設定モードを終了し(ステップT94)、処理動作〔8−1〕を終了する。また、前記別の所定の操作が行われていないと判断すれば、そのまま処理動作〔8−1〕を終了する。
【0238】
なお、上記したキーコードのプログラムモードや、強制禁止設定モードなどは、ここではプログラムスイッチ74が押下されることによって設定されるようになっているが、これらモードの設定方法はこれに限定されるものではなく、例えば、イグニッションキー1や携帯用送信機41の釦スイッチ43〜46を使った特定の操作や、図示していないが、イモビライザ部71に接続される入力スイッチなどを使った特定の操作によって設定されるようにしても良い。
【0239】
上記実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置によれば、正規のイグニッションキー1をキーシリンダ4に挿入して回動させなくても、遠隔操作によってエンジンを始動させることができ、また、車両の盗難が発生した場合、盗難状態検出信号がイモビライザ部71へ供給され、他方、盗難状態が解除されると、盗難状態解除信号がイモビライザ部71へ供給されるようになっている。
【0240】
また、上記実施の形態(3)に係る始動制御装置(イモビライザ部71)によれば、遠隔始動制御装置61から送信されてくる前記盗難状態検出信号を受信すると、車両が盗難状態にあると判断し、エンジン制御部7に対して許可信号を送信しないようになっている。従って、前記車両盗難が発生した場合、エンジン始動が許可されないようにすることができる。
【0241】
これにより、万一、泥棒の所持する送信機で遠隔始動制御装置61の操作が可能な状態となったとしても、車両盗難が発生した場合には、エンジンの始動が許可されないので、前記送信機を使ってエンジンが始動されるのを防止することができる。
【0242】
また、上記実施の形態(3)に係る始動制御装置(イモビライザ部71)では、車両が盗難状態にあると判断すると、遠隔操作だけでなく、通常の操作(イグニッションキー1を使った操作)によるエンジン始動も禁止するようにしているが、別の実施の形態に係る始動制御装置では、キーコードの供給元(イグニッションキー1、又は遠隔始動制御装置61)を区別することができるようにし、車両が盗難状態にある場合、遠隔操作によるエンジン始動だけを禁止するようにしても良い。
また、さらに別の実施の形態に係る始動制御装置では、遠隔操作によるエンジン始動が禁止された状態にあったとしても、通常の操作によって、エンジン始動が実現された場合には、前記状態を解除するようにしても良い。
【0243】
次に、実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置、及び始動制御装置が採用されたエンジン始動システムについて説明する。但し、前記エンジン始動システムについては、遠隔始動制御装置31と、遠隔始動制御装置31を構成するセキュリティ用マイコン32、遠隔始動用マイコン33、及び遠隔用IDコードを記憶するためのEEPROM66と、イモビライザ部71と、イモビライザ部71を構成するマイコン71、及びキーコードを記憶するためのEEPROM73とを除いて、図13に示したエンジン始動システムの構成と同様であるため、遠隔始動制御装置と、セキュリティ用マイコンと、遠隔始動用マイコンと、遠隔用IDコードを記憶するためのEEPROMと、イモビライザ部と、マイコンと、EEPROMとには異なる符号を付し、その他の説明をここでは省略する。
【0244】
EEPROM66Aは、図20に示したように、遠隔操作によってエンジンの始動等を指令する携帯用送信機の追加登録を可能とするために、複数の遠隔用IDコードを記憶することができるように構成され、また、各遠隔用IDコードそれぞれに対応させて盗難時登録フラグfcdの値(1または0)を記憶することができるように構成されている。盗難時登録フラグfcdが0の場合、対応する遠隔用IDコードが盗難発生前に登録されたものであることを示し、逆に、盗難時登録フラグfcdが1の場合、対応する遠隔用IDコードが盗難発生後に登録されたものであることを示している。
【0245】
また、EEPROM73は、図21に示したように、複数のキーコードを記憶することができるように構成され、記憶領域Ma1にはマスターキーのキーコードが、記憶領域Ma2〜Ma4にはスペアキーのキーコードが、記憶領域Ma5には遠隔始動制御装置61A固有のキーコードが記憶されるようになっている。
【0246】
図22は、実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置61Aにおけるセキュリティ用マイコン62Aの行う処理動作〔9〕(メインルーチン)を示したフローチャートであるが、処理動作〔9〕は、図3に示したセキュリティ用マイコン32の行う処理動作〔2〕と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0247】
次に、実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置61Aにおける遠隔制御用マイコン63Aの行う処理動作〔10〕(メインルーチン)を図23に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、プログラムモード(遠隔用IDコードをEEPROM66Aへ書き込むためのプログラムモード)が設定されているか否かを判断し(ステップT131)、プログラムモードが設定されていると判断すれば、ステップT132へ進んで、プログラム処理を行い(詳細は図24参照)、その後、ステップT131へ戻る。後で詳しく説明するが、プログラムモードは、プログラムスイッチ38の押下等によって設定されるようになっている。
【0248】
一方、プログラムモードが設定されていないと判断すれば、次に、セキュリティ用マイコン62Aから送信されてくる、エンジン始動を指示するための指示コード(図22のステップT121参照)を受信したか否かを判断する(ステップT133)。エンジン始動を指示するための指示コードを受信したと判断すれば、次に、エンジンを始動させるための処理を行い(ステップT134)、その後遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すfno-3が1であるか否かを判断する(ステップT135)。なお、フラグfno-3が1となるのは、図24に示したフローチャートに基づいて後で詳しく説明するが、EEPROM66Aに記憶される盗難時登録フラグfcd(図20参照)に一つでも1が存在する場合である。また、エンジンを始動させるための処理については、図5に示した遠隔始動用マイコン33の行う処理動作と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0249】
フラグfno-3が1である(すなわち、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立している)と判断すれば、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えるために、ランプ点灯装置55を制御することによって、ハザードランプなどを数秒間点滅させ(ステップT136)、その後、ステップT139へ進む。
【0250】
また、ステップT136において、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えているのは、前記条件が成立している場合、遠隔操作によってエンジン始動が指示されたとしても、イモビライザ部71Aからエンジン制御部7に対して許可信号が送信されないようになっているからである。なお、これについては、図26A、図26Bに示したフローチャートに基づいて、後で詳しく説明する。
【0251】
一方、ステップT135において、フラグfno-3が1でない(すなわち、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件は成立していない)と判断すれば、エンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝える必要がないため、ステップT136を飛ばして、ステップT139へ進む。
【0252】
また、ステップT133において、エンジン始動を指示するための指示コードを受信していないと判断すれば、次に、エンジン停止を指示するための指示コード(図22のステップT121参照)を受信したか否かを判断する(ステップT137)。エンジン停止を指示するための指示コードを受信したと判断すれば、キー挿入信号、ACC信号、及びIG信号のいずれもオフとするエンジン停止の処理を行ってエンジンを停止させて(ステップT138)、その後、ステップT139へ進む。なお、エンジン始動、エンジン停止のいずれの指示コードも受信していないと判断すれば、そのままステップT139へ進む。
【0253】
ステップT139では、セキュリティ用マイコン62Aから送信されてくる、盗難状態検出信号(図22のステップT113参照)を受信したか否かを判断し、前記盗難状態検出信号を受信した(すなわち、車両は盗難状態にある)と判断すれば、次に、車両が盗難状態にあることを示すフラグfrob-2を1にし(ステップT140)、その後、ステップT143へ進む。
【0254】
一方、ステップT139において、前記盗難状態検出信号を受信していないと判断すれば、次に、セキュリティ用マイコン62Aから送信されてくる、盗難状態解除信号(図22のステップT119参照)を受信したか否かを判断し(ステップT141)、前記盗難状態解除信号を受信した(すなわち、車両の盗難状態が解除された)と判断すれば、次に、フラグfrob-2を0にし(ステップT142)、その後、ステップT143へ進む。一方、前記盗難状態解除信号を受信していないと判断すれば、そのままステップT143へ進む。
【0255】
ステップT143では、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-3に基づいて、イモビライザ部71へ遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求する禁止要求信号、又は前記禁止の解除を要求する解除要求信号を送信し、次に、ステップT144へ進んで、携帯用送信機41の使用者が正規の使用者であるか否かの判定を行うための使用者判定処理(詳細は図25参照)を行って、その後、別の処理へ移る。フラグfno-3が1の場合、前記禁止要求信号が送信され、他方、フラグfno-3が0の場合、前記解除要求信号が送信される。
【0256】
次に、実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置61Aにおける遠隔始動用マイコン63Aの行う処理動作〔10−2〕(図23におけるステップT132のプログラム処理)を図24に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作〔10−2〕は、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコードをEEPROM66Aに書き込むための動作である。
【0257】
まず、プログラムスイッチ38を使った所定の操作(例えば、プログラムスイッチ38の連続2回押し)が行われることによって設定される、遠隔用IDコードのプログラムモード(遠隔操作によるエンジン始動等を可能とする携帯用送信機41の追加登録を行うために、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコードをEEPROM66Aに書き込むためのプログラムモード)が設定されているか否かを判断し(ステップT151)、前記プログラムモードが設定されていると判断すれば、次に、ステップT152へ進んで、EEPROM66Aへ遠隔用IDコードを書き込むための処理を開始する。一方、前記プログラムモードが設定されていないと判断すれば、そのまま処理動作〔10−2〕を終了する。
【0258】
ステップT152では、アンテナ34及び受信手段35を介して、携帯用送信機41から送信されてくる遠隔用IDコード(すなわち、携帯用送信機41に登録されている遠隔用IDコード)を受信したか否かを判断し、遠隔用IDコードを受信したと判断すれば、受信した遠隔用IDコードをEEPROM66Aへ書き込むと共に(ステップT153)、新しい遠隔用IDコードのEEPROM66Aへの書き込みが完了したことを使用者へ知らせるために、警報音発生装置54を制御することによって警笛を鳴らす(ステップT154)。
【0259】
次に、盗難状態にあることを示すフラグfrob-2が1であるか否かを判断し(ステップT155)、フラグfrob-2が1である(すなわち、盗難状態にある)と判断すれば、続いて、IG信号がオン状態であるか否かを判断する(ステップT156)。
【0260】
IG信号がオン状態になるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4に挿入されて、イグニッションキー1がIG位置まで回動された場合である。従って、IG信号がオン状態であることは、正規の使用者によって、車両が操作されていると判断することができる。
【0261】
従って、ステップT156において、IG信号がオン状態でない(すなわち、盗難状態にあり、なおかつ正規の使用者によっても車両が操作されていない)と判断すれば、ステップT152で受信した遠隔用IDコードの送信元となる送信機の所持者が、泥棒である可能性があると判断し、ステップT153でEEPROM66Aに登録した遠隔用IDコードに対応する盗難時登録フラグfcdを1にすると共に(ステップT157)、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-3を1にし(ステップT158)、その後、前記プログラムモードを終了して(ステップT159)、処理動作〔10−2〕を終了する。なお、フラグfno-3が1となるのは、上記したように、EEPROM66Aに記憶される盗難時登録フラグFが、一つでも1となっている場合である。
【0262】
また、ステップT155において、フラグfrob-2が1でない(すなわち、盗難状態にない)と判断したり、ステップT156において、IG信号がオン状態である(すなわち、盗難状態ではあるが、正規の使用者によって車両が操作されている)と判断した場合には、ステップT152で受信した遠隔用IDコードの送信元となる送信機の所持者は、正規の使用者であると判断し(従って、盗難時登録フラグfcdを1にする必要がない)、そのまま前記プログラムモードを終了して(ステップT159)、処理動作〔10−2〕を終了する。
【0263】
次に、実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置61Aにおける遠隔始動用マイコン63Aの行う処理動作〔10−3〕(図23におけるステップT144の携帯用送信機41の使用者が正規の使用者であるか否かの判定を行うための処理)を図25に示したフローチャートに基づいて説明する。
【0264】
まず、アンテナ34及び受信手段35を介して、携帯用送信機41から送信されてくる遠隔用IDコードを受信したか否かを判断し(ステップT161)、遠隔用IDコードを受信したと判断すれば、受信した遠隔用IDコードに対応する盗難時登録フラグfcdを、EEPROM66Aから読み出し(ステップT162)、読み出した盗難時登録フラグfcdが1であるか否かを判断する(ステップT163)。
【0265】
読み出した盗難時登録フラグfcdが1である(すなわち、遠隔用IDコードを送信してきた携帯用送信機41は、盗難発生後に登録されたものである)と判断すれば、次に、IG信号がオン状態であるか否かを判断する(ステップT164)。
【0266】
上記したように、IG信号がオン状態になるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4に挿入されて、イグニッションキー1がIG位置まで回動された場合である。従って、IG信号がオン状態であることは、正規の使用者によって、車両が操作されていると判断することができる。
【0267】
また、正規の使用者によって、車両が操作されているときに、携帯用送信機41が使用されれば、その携帯用送信機41についても正規の使用者によって使用された可能性が高いと言える。従って、ステップT164において、IG信号がオン状態である(すなわち、正規の使用者によって、車両が操作されている)と判断すれば、携帯用送信機41の操作が正規の使用者によって行われたものと看做し、ステップT161で受信した遠隔用IDコードに対応する盗難時登録フラグfcdを0とする(ステップT165)。
【0268】
次に、EEPROM66Aに記憶されている盗難時登録フラグfcdの中に1となっているものが存在するか否かを判断し(ステップT166)、盗難時登録フラグfcdの中に1となっているものが存在しないと判断すれば、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグfno-3を0にし(ステップT167)、その後、処理動作〔10−3〕を終了する。一方、盗難時登録フラグfcdに1となっているものが存在すると判断すれば、フラグfno-3を0に戻す必要はないため、そのまま処理動作〔10−3〕を終了する。
【0269】
また、ステップT161において、遠隔用IDコードを受信していないと判断した場合や、ステップT163において、前記遠隔用IDコードに対応する盗難時登録フラグfcdが1でないと判断したり、ステップT164において、IG信号がオン状態でないと判断した場合には、そのまま処理動作〔10−3〕を終了する。
【0270】
次に、実施の形態(4)に係る始動制御装置(イモビライザ部71A)におけるマイコン72Aの行う処理動作〔11〕(メインルーチン)を図26A、図26Bに示したフローチャートに基づいて説明する。まず、プログラムモード(キーコードをEEPROM73Aへ書き込むためのプログラムモードなど)が設定されているか否かを判断し(ステップT171)、プログラムモードが設定されていると判断すれば、ステップT172へ進んで、プログラム処理を行い(詳細は図27参照)、その後、ステップT171へ戻る。後で詳しく説明するが、プログラムモードは、プログラムスイッチ74の押下等によって設定されるようになっている。
【0271】
一方、プログラムモードが設定されていないと判断すれば、次に、キー挿入信号(Low →High)を受信したか否かを判断する(ステップT173)。キー挿入信号がLow 状態からHigh状態となるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入された場合(ケースI)や、携帯用送信機41の釦スイッチ45が押下されることによって、遠隔操作によるエンジン始動指令が行われた場合(ケースII)がある。
【0272】
ステップT173において、キー挿入信号を受信したと判断すれば、次に、使用者がエンジン始動の禁止を要求していることを示すフラグFno-cが1(詳細は図27B参照)であるか否かを判断し(ステップT174)、フラグFno-cが1である(すなわち、使用者がエンジン始動の完全禁止を要求している)と判断すれば、エンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えるために、ブザー音発生装置75を制御することによって、ブザー音を発生させ(ステップST175)、その後、ステップT187(図26B)へ進む。
一方、フラグFno-cは1でない(すなわち、使用者はエンジン始動の完全禁止を要求していない)と判断すれば、ステップT176へ進んで、エンジンの始動を許可するための処理を開始する。
【0273】
まず、カウンタC5を0にし(ステップT176)、次に、パルス状の起動信号を信号線L1へ供給して、前記起動信号をイモビアンプ5や遠隔始動制御装置61Aへ送信し(ステップT177)、その後、キーコードが送信されてくるのを待つ(ステップT178)。一方、キー挿入信号を受信していないと判断すれば、ステップT187(図26B)へ進む。
【0274】
ところで、イモビアンプ5は、前記起動信号を受け取ると、キーシリンダ4に挿入されているイグニッションキー1のトランスポンダ3を起動させることによって、トランスポンダ3に記憶されている(イグニッションキー1固有の)キーコードを抽出し、抽出した前記キーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部71Aへ出力するようになっている(ケースIの場合)。
【0275】
また、遠隔始動制御装置61Aは、前記起動信号を受け取ると、EEPROM67に記憶されている遠隔始動制御装置61A固有のキーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部71Aへ出力するようになっている(ケースIIの場合)。
【0276】
ステップT178において、キーコードを受信したと判断すれば、まず、受信したキーコードが、EEPROM73Aの記憶領域Ma1に記憶されているキーコード(マスターキー用のキーコード)と一致するか否かを判断し(ステップT179)、前記受信したキーコードが、マスターキー用のキーコードと一致すると判断すれば、ステップT183へ進んで、エンジン制御部7に対して、エンジン始動を許可するための許可信号を送信し、その後、ステップT187(図26B)へ進む。
【0277】
一方、前記受信したキーコードが、マスターキー用のキーコードと一致しないと判断すれば、次に、前記受信したキーコードが、EEPROM73Aの記憶領域Ma2〜Ma4のいずれかに記憶されているキーコード(スペアキー用のキーコード)と一致するか否かを判断する(ステップT180)。
【0278】
前記受信したキーコードが、スペアキー用のキーコードと一致すると判断すれば、ステップT183へ進んで、エンジン制御部7に対して、エンジン始動を許可するための許可信号を送信し、その後、ステップT187(図26B)へ進む。
【0279】
一方、前記受信したキーコードが、スペアキー用のキーコードと一致しないと判断すれば、次に、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すFno-1が1であるか否かを判断し(ステップT181)、フラグFno-1が1でない(すなわち、遠隔操作によるエンジン始動が禁止するための条件が成立していない)と判断すれば、次に、前記受信したキーコードが、EEPROM73Aの記憶領域Ma5に記憶されているキーコード(遠隔操作用のキーコード、すなわち遠隔始動制御装置61A固有のキーコード)と一致するか否かを判断する(ステップT182)。
【0280】
前記受信したキーコードが、遠隔操作用のキーコードと一致すると判断すれば、ステップT183へ進んで、エンジン制御部7に対して、エンジン始動を許可するための許可信号を送信し、その後、ステップT187(図26B)へ進む。
【0281】
一方、前記受信したキーコードが、遠隔操作用のキーコードと一致しない(すなわち、前記受信したキーコードが、EEPROM73Aに記憶されているキーコードのいずれとも一致しない)と判断した場合には、カウンタC5に1を加算し(ステップT184)、1を加算したカウンタC5が所定値(例えば、100回)以上であるか否かを判断し(ステップT185)、カウンタC5が100回以上でないと判断すれば、ステップT177へ戻って、前記起動信号を送信し、キーコードが送信されてくるのを再び待つ。他方、カウンタC5が100回以上であると判断すれば、ステップT187(図26B)へ進む。
【0282】
また、ステップT181において、フラグFno-1が1である(すなわち、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立している)と判断すれば、遠隔操作によるエンジン始動が禁止されていることを使用者へ伝えるために、ブザー音発生装置75を制御することによって、ブザー音を発生させ(ステップT186)、その後、ステップT187(図26B)へ進む。
【0283】
ステップS187では、遠隔始動制御装置61Aから送信されてくる、遠隔操作によるエンジン始動の禁止を要求する禁止要求信号(図23のステップT143参照)を受信したか否かを判断し、前記禁止要求信号を受信したと判断すれば、次に、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグFno-1を1にし(ステップT188)、その後、処理動作〔11〕を終了する。
【0284】
一方、ステップT187において、前記禁止要求信号を受信していないと判断すれば、次に、遠隔始動制御装置61Aから送信されてくる、前記禁止の解除を要求する解除要求信号(図23のステップT143参照)を受信したか否かを判断し(ステップT189)、前記解除要求信号を受信したと判断すれば、次に、フラグFno-1を0にし(ステップT190)、処理動作〔11〕を終了する。他方、前記解除要求信号を受信していないと判断すれば、そのまま処理動作〔11〕を終了する。
【0285】
次に、実施の形態(4)に係る始動制御装置(イモビライザ部71A)におけるマイコン72Aの行う処理動作〔11−1〕(図26AにおけるステップT172のプログラム処理)を図27A、図27Bに示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作〔11−1〕は、イグニッションキー1のトランスポンダ3に登録されている(イグニッションキー1固有の)キーコードや、遠隔始動制御装置61AのEEPROM67に記憶されている(遠隔始動制御装置61A固有の)キーコードをEEPROM73Aに書き込んだり、エンジン始動を使用者の意思によって禁止する状態に設定するための動作である。
【0286】
但し、処理動作〔11−1〕のうち、エンジン始動を禁止する状態に設定するための処理(ステップT204〜T209)は、イモビライザ部71におけるマイコン72の行う処理動作〔8−1〕のうちのステップT91〜T96(図19B参照)と同様であるため、その説明を省略し、ここでは処理動作〔11−1〕特有の動作についてのみ説明する。
【0287】
まず、プログラムスイッチ74を使った所定の操作(例えば、プログラムスイッチ74の長押しではなく、通常の1回押し)が行われることによって設定される、キーコードのプログラムモード(イグニッションキー1のトランスポンダ3に登録されているキーコードなどをEEPROM73Aに書き込むためのプログラムモード)が設定されているか否かを判断し(ステップT191)、前記プログラムモードが設定されていると判断すれば、次に、ステップT192へ進んで、EEPROM73Aへキーコードを書き込むための処理を開始する。一方、前記プログラムモードが設定されていないと判断すれば、ステップT204(図27B)へ進む。
【0288】
ステップT192では、キー挿入信号(Low →High)を受信したか否かを判断する。なお、キー挿入信号がLow 状態からHigh状態となるのは、イグニッションキー1がキーシリンダ4へ挿入された場合(ケースI)や、携帯用送信機41の釦スイッチ45が押下されることによって、遠隔操作によるエンジン始動指令が行われた場合(ケースII)である。
【0289】
ステップT192において、キー挿入信号を受信したと判断すれば、次に、パルス状の起動信号を信号線L1へ供給して、前記起動信号をイモビアンプ5や遠隔始動制御装置61Aへ送信し(ステップT193)、その後、キーコードが送信されてくるのを待つ(ステップT194)。一方、キー挿入信号を受信していないと判断すれば、ステップT204(図27B)へ進む。
【0290】
ところで、イモビアンプ5は、前記起動信号を受け取ると、キーシリンダ4に挿入されているイグニッションキー1のトランスポンダ3を起動させることによって、トランスポンダ3に記憶されている(イグニッションキー1固有の)キーコードを抽出し、抽出した前記キーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部71Aへ出力するようになっている(ケースIの場合)。
【0291】
また、遠隔始動制御装置61Aは、前記起動信号を受け取ると、EEPROM67に記憶されている遠隔始動制御装置61A固有のキーコードをクロック信号と共に、信号線L2を介してイモビライザ部71Aへ出力するようになっている(ケースIIの場合)。
【0292】
ステップT194において、キーコードを受信したと判断すれば、次に、プログラムスイッチ74を使った所定の操作(例えば、キーコードのプログラムモードが設定された後の、プログラムスイッチ74の連続2回押し)が行われることによって設定される、マスターキー用のプログラムモードが設定されているか否かを判断する(ステップT196)。
【0293】
マスターキー用のプログラムモードが設定されていると判断すれば、前記受信したキーコードを、EEPROM73Aの記憶領域Ma1(図21参照)へ書き込むと共に(ステップT196)、マスターキーのキーコードのEEPROM73Aへの書き込みが完了したことを使用者へ知らせるために、ブザー音発生装置75を制御することによって、ブザー音を発生させ(ステップT197)、その後、前記プログラムモードを終了して(ステップT203)、ステップT204(図27B)へ進む。
【0294】
一方、マスターキー用のプログラムモードが設定されていないと判断すれば、次に、プログラムスイッチ74を使った所定の操作(例えば、キーコードのプログラムモードが設定された後の、プログラムスイッチ74の連続3回押し)が行われることによって設定される、スペアキー用のプログラムモードが設定されているか否かを判断する(ステップT198)。
【0295】
スペアキー用のプログラムモードが設定されていると判断すれば、前記受信したキーコードを、EEPROM73Aの記憶領域Ma2〜Ma4(図21参照)のいずれかへ書き込むと共に(ステップT199)、スペアキーのキーコードのEEPROM73Aへの書き込みが完了したことを使用者へ知らせるために、ブザー音発生装置75を制御することによって、ブザー音を発生させ(ステップT200)、その後、前記プログラムモードを終了して(ステップT203)、ステップT204(図27B)へ進む。
【0296】
一方、マスターキー用、スペアキー用のいずれのプログラムモードも設定されていないと判断すれば、前記受信したキーコードを、遠隔操作用としてEEPROM73Aの記憶領域Ma5(図21参照)へ書き込むと共に(ステップT201)、キーコードのEEPROM73Aへの書き込みが完了したことを使用者へ知らせるために、ブザー音発生装置75を制御することによって、ブザー音を発生させ(ステップT202)、その後、その後、前記プログラムモードを終了して(ステップT203)、ステップT204(図27B)へ進む。なお、ステップT197、T200、T202でのブザー音の発生回数は、それぞれ異なるようにする方が好ましい。
【0297】
上記実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置によれば、正規のイグニッションキー1をキーシリンダ4に挿入して回動させなくても、遠隔操作によってエンジンを始動させることができ、また、新たに追加登録された携帯用送信機41が存在する場合、禁止要求信号がイモビライザ部71Aへ供給されるようになっている。
【0298】
また、上記実施の形態(4)に係る始動制御装置(イモビライザ部71A)によれば、遠隔始動制御装置61Aから送信されてくる前記禁止要求信号を受信すると、新たに追加登録された送信機が存在すると判断し、エンジン制御部7に対して許可信号を送信しないようになっている。
【0299】
従って、新たに追加登録された送信機が存在する(すなわち、泥棒の所持する送信機が、遠隔操作によってエンジンの始動を指令する送信機として登録されている可能性がある)場合、エンジンの始動が許可されないようにすることができる。
【0300】
これにより、万一、泥棒の所持する送信機で遠隔始動制御装置61Aの操作が可能な状態となったとしても、車両盗難が発生した場合には、エンジンの始動が許可されないので、前記送信機を使ってエンジンが始動されるのを防止することができる。
【0301】
また、新たに追加登録された送信機全てが、正規の使用者に使用されていることが確認された場合には、新たに追加登録された送信機からの始動指令であったとしても、エンジン始動を実現することができるので、盗難防止効果はもちろんのこと、利便性にも非常に優れた装置とすることができる。
【0302】
また、上記実施の形態(4)に係る始動制御装置(イモビライザ部71A)では、遠隔始動制御装置61Aから送信されてくる禁止要求信号や、解除要求信号(図23のステップT143)に基づいて、遠隔操作によるエンジン始動を禁止するための条件が成立していることを示すフラグFno-1を設定しているが(図26BのステップT187〜T190)、別の実施の形態に係る始動制御装置では、該始動制御装置自らの判断で、フラグFno-1を設定して、遠隔操作によるエンジン始動を制御するようにしても良い。例えば、マスターキーによるキーコードの一致が実現された場合、フラグFno-1を0とするようにする。なお。これを実現するには、図26AのステップT179の「Y」の後に、フラグFno-1を0にする処理動作を設ければ良い。
【0303】
上記実施の形態(1)〜(4)に係る遠隔始動制御装置では、セキュリティ用マイコン32、32A、62、62Aと、遠隔始動用マイコン33、33A、63、63Aとを一体的に構成しているが、別の実施の形態では、これらを別体で構成するようにしても良い。また、さらに別の実施の形態では、一つのマイコンでセキュリティ用マイコン及び遠隔始動用マイコンの行う処理を行うようにしても良い。
また、上記実施の形態(3)、(4)に係る始動制御装置(イモビライザ71、71A)は、エンジン制御部7と別体となっているが、別の実施の形態では、これらを一体的に構成するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置が採用されたエンジン始動システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図2】イモビライザ部におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図3】実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置におけるセキュリティ用マイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図4】実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図5】実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(エンジン始動処理)を示したフローチャートである。
【図6A】実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図6B】実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図7】実施の形態(1)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(設定/解除処理)を示したフローチャートである。
【図8】実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置における遠隔用IDコードを記憶するためのEEPROMの記憶フォーマットの一例を示した図である。
【図9】実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置におけるセキュリティ用マイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図10】実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図11A】実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図11B】実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図12】実施の形態(2)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(設定/解除処理)を示したフローチャートである。
【図13】実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置、及び始動制御装置が採用されたエンジン始動システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図14】実施の形態(3)に係る始動制御装置におけるキーコードを記憶するためのEEPROMの記憶フォーマットの一例を示した図である。
【図15】実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置におけるセキュリティ用マイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図16】実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図17】実施の形態(3)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図18A】実施の形態(3)に係る始動制御装置におけるマイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図18B】実施の形態(3)に係る始動制御装置におけるマイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図19A】実施の形態(3)に係る始動制御装置におけるマイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図19B】実施の形態(3)に係る始動制御装置におけるマイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図20】実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置における遠隔用IDコードを記憶するためのEEPROMの記憶フォーマットの一例を示した図である。
【図21】実施の形態(4)に係る始動制御装置におけるキーコードを記憶するためのEEPROMの記憶フォーマットの一例を示した図である。
【図22】実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置におけるセキュリティ用マイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図23】実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図24】実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置における遠隔始動用マイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図25】実施の形態(4)に係る遠隔始動制御装置におけるマイコンの行う処理動作(使用者判定処理)を示したフローチャートである。
【図26A】実施の形態(4)に係る始動制御装置におけるマイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図26B】実施の形態(4)に係る始動制御装置におけるマイコンの行う処理動作(メインルーチン)を示したフローチャートである。
【図27A】実施の形態(4)に係る始動制御装置におけるマイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図27B】実施の形態(4)に係る始動制御装置におけるマイコンの行う処理動作(プログラム処理)を示したフローチャートである。
【図28】従来のエンジン始動システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図29】イグニッションキーがキーシリンダへ挿入されてから、エンジン制御部へ許可信号が出力されるまでの流れを示したタイミングチャートである。
【図30】従来の遠隔始動制御装置が採用されたエンジン始動システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図31】別の、従来の遠隔始動制御装置が採用されたエンジン始動システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【符号の説明】
1 イグニッションキー
3 トランスポンダ
4 キーシリンダ
5 イモビアンプ
6、71、71A イモビライザ部
31、31A、61、61A 遠隔始動制御装置
32、32A、62、62A セキュリティ用マイコン
33、33A、63、63A 遠隔始動用マイコン
36、36A、37、66、66A、67、73、73A EEPROM
72、72A マイコン

Claims (15)

  1. 第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置において、
    キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、
    遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、
    前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号に基づき、前記車両盗難が発生したと判断すると、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給を禁止する禁止制御を行う第1の実行禁止制御手段とを備えていることを特徴とする遠隔始動制御装置。
  2. 前記車両盗難の発生後、前記第1の所定操作が正規の操作者によって行われたか否かを判断する操作者正否判断手段を備え、
    該操作者正否判断手段により、前記第1の所定操作が正規の操作者によって行われたと判断されると、前記第1の実行禁止制御手段が、前記禁止制御を行わないことを特徴とする請求項記載の遠隔始動制御装置。
  3. 第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うものであり、さらに遠隔操作によって前記機関の始動を指令する送信機の追加登録を可能とする遠隔始動制御装置において、
    キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、
    遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、
    前記機関の始動指令が、所定の時点以降に追加登録された送信機からの遠隔操作によるものであるか否かを判断する指令元判断手段と、
    該指令元判断手段により、前記機関の始動指令が前記所定の時点以降に追加登録された送信機からの遠隔操作によるものであると判断された場合、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給を禁止する禁止制御を行う第2の実行禁止制御手段とを備えていることを特徴とする遠隔始動制御装置。
  4. 前記所定の時点が、前記車両の盗難が発生した時点であり、
    前記指令元判断手段が、前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号に基づき、前記機関の始動指令が、前記車両の盗難が発生した時点以降に追加登録された送信機からの遠隔操作によるものであるか否かを判断するものであることを特徴とする請求項記載の遠隔始動制御装置。
  5. 前記所定の時点以降に追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されたか否かを判断する使用者正否判断手段を備え、
    該使用者正否判断手段により、前記追加登録された送信機が正規の使用者によって使用されたと判断されると、前記第2の実行禁止制御手段が、前記禁止制御を行わないことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の遠隔始動制御装置。
  6. 前記所定の時点以降に行われた送信機の追加登録が、正規の登録者によって行われたか否かを判断する追加登録正否判断手段を備え、
    該追加登録正否判断手段により、前記追加登録が正規の登録者によって行われたと判断されると、前記第2の実行禁止制御手段が、前記禁止制御を行わないことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の遠隔始動制御装置。
  7. 第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置において、
    キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、
    遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、
    前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号に基づき、前記車両盗難が発生したと判断すると、前記機関の始動を許可する許可信号の前記始動制御装置からの送出の禁止を要求するための第1の要求信号を前記始動制御装置へ供給する第2の供給手段とを備えていることを特徴とする遠隔始動制御装置。
  8. 第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うものであり、さらに遠隔操作によって前記機関の始動を指令する送信機の追加登録を可能とする遠隔始動制御装置において、
    キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、
    遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、
    所定の時点以降に追加登録された送信機が存在するか否かを判断する追加登録有無判断手段と、
    該追加登録有無判断手段により、前記所定の時点以降に追加登録された送信機が存在すると判断された場合、前記機関の始動の禁止、又は制限を要求するための第2の要求信号を前記始動制御装置へ供給する第3の供給手段とを備えていることを特徴とする遠隔始動制御装置。
  9. 前記所定の時点が、前記車両の盗難が発生した時点であり、
    前記追加登録有無判断手段が、前記車両の盗難を検出する盗難検出手段から得られる信号、又は該信号に相当する別の信号に基づき、前記車両の盗難が発生した時点以降に追加登録された送信機が存在するか否かを判断するものであることを特徴とする請求項記載の遠隔始動制御装置。
  10. 前記所定の時点以降に追加登録された送信機が、正規の使用者によって使用されたか否かを判断する使用者正否判断手段を備え、
    該使用者正否判断手段により、前記追加登録された送信機が正規の使用者によって使用されたと判断されると、前記第3の供給手段が、前記第2の要求信号の前記始動制御装置への供給を行わないことを特徴とする請求項又は請求項記載の遠隔始動制御装置。
  11. 前記所定の時点以降に行われた送信機の追加登録が、正規の登録者によって行われたか否かを判断する追加登録正否判断手段を備え、
    該追加登録正否判断手段により、前記追加登録が正規の登録者によって行われたと判断されると、前記第3の供給手段が、前記第2の要求信号の前記始動制御装置への供給を行わないことを特徴とする請求項又は請求項記載の遠隔始動制御装置。
  12. 第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが所定のキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する始動制御装置が装備された車両に搭載され、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置において、
    キーコードを記憶するための第1の記憶手段と、
    遠隔操作による前記機関の始動指令を受けたときに、前記第1の記憶手段に記憶されているキーコードを前記始動制御装置へ供給する第1の供給手段と、
    第2の所定操作に基づいて、前記第1の供給手段による前記キーコードの前記始動制御装置への供給を禁止させる状態に設定するための第1の設定手段と、
    該第1の設定手段により、前記状態が設定されると、前記第1の供給手段による前記始動制御装置への前記キーコードの供給を禁止する禁止制御を行う第3の実行禁止制御手段とを備えていることを特徴とする遠隔始動制御装置。
  13. キーコードを記憶するための第2の記憶手段を備え、
    第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが前記第2の記憶手段に記憶されているキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する機能を有した、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置が装備された車両に搭載される始動制御装置において、
    前記遠隔始動制御装置から送信されてくる前記機関の始動の禁止を要求する第1の禁止要求信号、又は該第1の禁止要求信号に相当する別の信号を受信すると、前記機関の始動を許可する許可信号の送出を禁止する禁止制御を行う第4の実行禁止制御手段を備えていることを特徴とする始動制御装置。
  14. 複数のキーコードが記憶可能な第3の記憶手段を備え、
    第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが前記第3の記憶手段に記憶されているキーコードのうちのいずれかと一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する機能を有した、車両に装備される始動制御装置において、
    前記第3の記憶手段が、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置から供給されるキーコードと一致するキーコードと、別のキーコードとを区別して記憶させることができるように構成され、
    遠隔操作による前記機関の始動の禁止を要求する第2の禁止要求信号、又は該第2の禁止要求信号に相当する別の信号を受信すると、前記遠隔始動制御装置から供給されたキーコードでは、前記機関の始動の許可を与えないようにする第5の実行禁止制御手段を備えていることを特徴とする始動制御装置。
  15. キーコードを記憶するための第2の記憶手段を備え、
    第1の所定操作に基づいて、キーコードの出力可能なキーコード出力装置に対してキーコードの出力を要求し、該要求に応じて出力されるキーコードを取り込み、取り込んだキーコードが前記第2の記憶手段に記憶されているキーコードと一致するか否かを判断し、これらキーコードが一致したと判断した場合、エンジンなどの機関の始動を許可する機能を有した、遠隔操作に基づいて前記機関の始動制御を行うための遠隔始動制御装置が装備された車両に搭載される始動制御装置において、
    第3の所定操作に基づいて、前記機関の始動の許可を与えない状態に設定するための第2の設定手段と、
    該第2の設定手段により、前記状態が設定されると、前記機関の始動を許可する許可信号の送出を禁止する禁止制御を行う第6の実行禁止制御手段とを備えていることを特徴とする始動制御装置。
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